ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.161〜180


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2003年9月2日
No.161 茜色の芳醇 −濃いくち生ビール− / サントリー

茜色の芳醇 茜色の芳醇・グラス  サントリー・テーブルビアシリーズの新製品(第3弾)。
 茜色との名の通り、泡も白ではなく、カフェオレのように淡い褐色。力は強くなく、あまり持続もしない。 液色は、茜色というよりもブロンズ(銅色)といったほうがいい感じ。
 香りは、注いだ当初はあまり立ち上らないが、時間がたつと、甘い果実やはちみつのような感じが出てくる。 おそらく冷やしすぎだったために、最初香りが立たなかったのだろう。
 味わいはまろやかで、苦味は(弱くはないが)あまり前面に出てこない。強いようでいて、それほど強くない。 クセがあるようで、余韻はいたって淡泊。とっても中途半端。アルコール度数は6%。
 メルツェンと銘打っているということは、度数が高く、比較的濃厚なドイツ風だと言いたいのかもしれないが、 例によってサントリーの作るものは、どっちつかずの印象を免れない。
 このシリーズでは、本物を作る技術力を見せたいとの意図があるのかもしれないが、 それならばもっと思い切り冒険しても良いように思う。 マニアックに走らないように、ぎりぎりのところでブレーキを掛けてしまっているような気がしてならない。 そこがまた企業姿勢と微妙にシンクロするから小憎らしい。


2003年9月3日
No.162 北海道生搾り ファイバー / サッポロ

北海道生搾り ファイバー  食物繊維入りの発泡酒だと。しかも、ご丁寧に、1日に必要な食物繊維の1/4が含まれているとの表示が。
 ここまで工夫を凝らさないとだめなのかねえ。 だいたい健康のことを考えて酒を選ぶ人がどれほどいるのか?とも思うが、ところがどっこい、 ポリフェノールがいいと聞けば、飲めない赤ワインを無理して飲もうとするお馬鹿が多いのがこの日本である。 だから、この戦略はあながち無意味とは言えない。
 泡はごく普通の発泡酒らしく、妙に細かく、持続力はない。液色は、当然薄い。香りも、極めて控えめ。 発泡酒特有の臭みは、極力抑え込まれている。ミルキーな感じの中に、わずかに畳表のような生臭さが潜む。
 味はもう、毒にも薬にもならぬ薄っぺらさ。後にうにゃっとした嫌な甘味を残すのは、お約束。
 品質が高いとか低いとか、おいしいとかまずいとか、そういったことを云々できるレベルではない。 ただひっかかりがなく、途中でイヤになるほどまずくもなく、何も考えずに飲み干せて、それで体に良さげならば、 それ以上、いったい何を望むというのかね? そこの強欲な消費者よ。
 しかし、WEBマスターの務めとはいえ、自分で自分を褒めてあげたい感じ。 こういった新製品も、店頭に並び次第チェックしなくてはならない。 曲がりなりにも毎日400〜500人の方が訪問してくださることに対する私の最低限の義務であると思っている (尊敬する安ワイン道場に比べれば、足下にも及ばないけどね)。
 ところで、この製品って、タバコでいうと「〜スーパーライト」みたいなものかな。 体に悪いと分かっていながら、少しでも害の少ないものを選びたい、という消費者心理にうまく訴えることができれば、 それなりに売れるのかもしれないが、他社でさんざん出尽くした後だからナア。Half&Herbが失敗したから、リベンジですか? (でも私はあの製品、それなりに評価していたんだけどね)
 ここでもサッポロのマーケティングのまずさというか、 消費者の実態とか、タイミングをまったく分かっていないボケぶりが露呈していると、私は思う。


2003年9月17日
No.163 カロリ。レモン / サントリー

カロリ。レモン  ああ今日はチューハイなんか飲みたくないなあ。明日朝から出張なのに、まだ片づけるべき仕事も残ってる。 そんな夜でも、新製品をgetしてしまったからには、アップしなくてはならない。それが私の務め。
 カロリー50%オフ、糖質80%オフである。つまりサントリーの言う、健康系だ。
 まず香りは普通のシャープな部類のレモンチューハイ。ここまでは、よし。
 だが、口に含むと、やはり、軽い。薄い。味がない。 これが飲みやすいという人も多いと思うし、そもそも味わいを期待する方がいけないのだから、 文句は言えない。だが、この薄さは、昔、初めてライトビールなるもの(発泡酒じゃないよ)を飲んだときの、 あれっ!てな感じに似てる。真ん中から芯を取った感じ。
 予想通りといえば、それまで。果汁3%、アルコール分4%。 どうせならアルコール2%くらいにすれば、もっとカロリー落ちたのに。でもそれじゃ、もっと味気なくなるか。
 それにしても私は、今日、このチューハイのために、無理してHP更新してるのかと思うと、複雑なものがある。 しかもご丁寧に、全フレーバー買っちゃったよ。ということで、これから順次登場するぞ。イヤミなくらいに。


2003年9月19日
No.164 カロリ。グレープフルーツ / サントリー

カロリ。グレープフルーツ  チューハイ・ヒエラルキーのトップがレモンだとすると、次順位はグレープフルーツ。 ということで、レモンに次いで。
 香りはふんわり甘く、おいしそう。口に含んだときの柔らかな甘さは、香りの印象どおりだが、 やはりこれも、中身の詰まっていない味。甘さだけが上滑りしている。
 飲み進めると、どうにもやるせないというか、「はっきりせい!」と言いたくなる どっちつかずな感じが鼻につく。脱脂綿に水を含ませて奥歯で噛んだような、 おからにコンニャクと高野豆腐が入ってたみたいな、もう何でオマエはふにゃふにゃなんだテイスト。
 ノンシュガー・キャンディをなめた後のような味の正体は、甘味料(アセスルファムK、スクラロース) だな。レモンに比べると、苦っぽい感じがあるだけ甘さをマスクしてくれるが、 それも最初のうちだけで、1本飲み干す頃には、何味だったかすら忘れていそうな、そんな画一的 低カロリー飲料。味がないのに、妙に渋味がひっかかるぞ。
 果汁3%、アルコール分4%。健康志向だけで売れると思ってるのかね。下手な鉄砲も・・・と考えてるのかな。 味が悪けりゃやっぱりダメだというのは、キリン淡麗アルファが証明してるのにね。


2003年9月20日
No.165 カロリ。ウメ / サントリー

カロリ。ウメ  さあ、シリーズの中では、密かに期待のかかる梅。シャープな酸が、合成甘味料をマスクしてくれるのではないか、 と思うからだ。さて、実力は如何?
 まず香りは、シリーズに共通な、飴みたいな甘みを彷彿とさせる。しかし、悪くはない。
 炭酸の刺激が強く、シャープなアタックは、暑い季節に爽やかに飲むのにはいい。 梅のフレーバーも嫌みがない。
 想像通りバランスはよかったが、飲み干した後に、やはりノンシュガー・キャンディのような、 浮ついた甘みが残る。この後味は、いかんともしがたい。
 果汁1.5%、アルコール分4%。なんとかシャープな方向へ持っていこうという努力は買うが、 もう一度飲みたいかといえば、NOである。ダメだな、このシリーズは(も)。



2003年9月21日
No.166 カロリ。巨峰 / サントリー

カロリ。巨峰  これは甘いだろうなあ、と予想しながら、シリーズ4本目。
 香りは、グレープ味のキャンディのように、甘い。口当たりも香りのまんま。 アルコール感がまるでなく、ジュースを飲んでいるかのよう。
 炭酸の刺激は強く、爽やかさを与える。渋味がかなり、ひっかかる。
 飲む前のイメージでは、他のフレーバーに比べて、これが一番甘ったるくて、中途半端で、 凡庸ではないかと思っていた。しかし、ふたを開けてみると、 合成甘味料の甘さが上手に活かされている、というか、毒をもって毒を制しているような感じだ。 ジュースと思って飲めば、それなりにおいしい。
 後味のイヤな甘みも、ジュースと思えば納得できる。しかし、この味を積極的に欲する人がどれだけいるか、 わからないけれども。
 果汁1.5%(巨峰果汁1.2%)、アルコール分4%。
 ところで、「カロリ。」と最後に「。」をつけたのは、いかにもサントリーらしいネーミング。 言うまでもなく「モーニング娘。」の真似だな。間違っても「藤岡弘、」からの連想ではないよね (ってなんとマニアックな)。


2003年9月22日
No.167 大人の休日ビール by JR EAST / 銀河高原ビール

大人の休日ビール 大人の休日ビール・グラス  JR東日本と銀河高原ビールとのタイアップによって生まれた商品。 以前から出ているものだが、わが関西では売っていないため、取り上げていなかった。 基本的にJR東日本管内の駅売店での販売なので、先日出張した折に、東京駅で買ってきた。
 缶のデザインからは、同社の「小麦のビール」のようだが、中身はどうだろう。
 液色は濁った黄色あるいはオレンジに近い。香りは、バナナ、オレンジ、パパイヤなどを感じ、 甘く、フルーティ。その香りのままの優しい味わいだが、苦味も適度にある。
 中身は「小麦のビール」ではなく「ヴァイツェン」のほうかな? 真偽は分からない。
 キヨスクでの売値が270円とかなり高めだが、まあ駅で買うのだから仕方ないか。なによりおいしいしね。 駅で入手できるビールの中では、ダントツのクオリティだ。


2003年9月25日
No.168 キリンチューハイ 氷結 ホワイトピーチ スパークリング

氷結ホワイトピーチスパークリング 氷結ホワイトピーチスパークリング・グラス  プレミアムフルーツシリーズ第2弾。
 シャルドネスパークリングの次はこれが出ると、かなり前からわかっていた。期待もしていた。 だが、前作のインパクトが強すぎたためか、店頭に並んでいる姿も、あまり異彩を放っているようには見えない。
 香りは、甘いだけでなく、白桃の少し生臭い感じが良く出ていて、合格。
 液色は、桃らしい感じはなく、ほとんど無色(いや、よく観察してみると、 ほんのりピンク色がついている。写真にその感じが出ているだろうか)。
 味はけっこう凡庸で、ふんわり柔らか甘い飲み口。押しが弱く、引っかかりが少ないが、 その分、甘い後味を残す。ただ、甘みに拮抗するほど酸も豊かであるのは評価できる。
 原材料は、白桃果汁、ウオッカ、糖類、酸味料、香料。 アルコール分5%で、果汁5%なのは、前作シャルドネスパークリングと同じ。
 予想以上に見所の少ない製品だ。決して悪い出来映えではないが、鳴り物入りでデビューしたシリーズにしては、 ちょっと淋しい。あえて、これは駄作と言いたい。 これだと、サントリー・青春チューハイ・ピーチにすら勝てないぞ。
 多分、前作ほど多くは売れないだろう。


2003年9月27日
No.169 モルツ / サントリー

サントリーモルツ 京都工場&武蔵野工場  なぜ、今モルツか。それは、写真を見てもらえばわかる。
 このビール、天然水100%を売りにしているが、最近は、どこの天然水かを表示するようになった。 広告によれば、「赤城山」「丹沢」「天王山・京都西山」「南阿蘇の外輪山」の4種があるらしい。
 そこで今回は、関西で手に入る天王山・京都西山水系のもの(京都工場製造)と、 東京で入手した丹沢水系のもの(武蔵野工場製造)を比べてみようという企画。
 違いなんてないんじゃないの?とお思いであろう。しかし、カップうどんのような例もあるし、 もしかすると東西で味を変えているかもしれない。そんな期待をしつつ。
 公平に比べるために、同時に同型のグラスに注ぎ、泡が落ち着くのを待って、交互に香りを嗅ぎ、 交互に口に含んでみた。
 まず泡の立ち方や液色に違いはないため、当然見た目で区別はつかない。
 ミントのように軽やかなアロマホップの香りにも変わりはない。
 味わいは、両者ともかなり強い苦味がありながら、反面、重みはそれほど感じない。 後味に、やんわりとした酸を感ずる点も一緒。
 やはり違いを感じ取ることはできない。交互に飲んでも、味の連続性がある。というか、 まったく差異を感じない。
 やっぱり水が違うだけで、同じレシピで作られているらしい。 水の違いなんて、感じ取れるわけないよね。ビール醸造において、水の違いで味の違いが生ずるということは、 そもそもあまり考えられないのだ。
 水の違いよりも、以前の製品との違いのほうが大きいような気がする。 今みたいに水の出所を表示するようになる以前のモルツは、もっと薄っぺらく、酸が強かったように思うのだが。 今となっては、比べようもない。
 ところで、1ヶ月ほど前、「水の出所を表示するなんて、こんな丁寧なことは、売上No.1ではないからこそできる」 というような広告をしていた。実に巧妙な、サントリーらしい宣伝だ。
 そんなに丁寧に、少数精鋭で作ってるんだ、それは美味いに違いない、と素直に思ってしまうよね。

 グラスに残り、ぬるくなったものを比べてみたら、京都の方がより酸味が出てきて、 東京の方がえぐみというか、甘みが感じられるようになった気がする。
 気のせいかな? 気のせいだろう。あるいは、微妙な温度の違いかもしれない。


2003年10月2日
No.170 アジア酒房 韓国式レモンサワー / メルシャン

メルシャン 韓国式レモンサワー  コンビニで発見し、いったいどんな味なんだろうと思い購入。
 何せ、レモンサワー+キュウリ風味というのだ。ちょっとどんな味なのか、 想像がつかないではないか。
 果汁14%でキュウリエキス使用。アルコール分は7%。
 香りはレモンというよりは、ライム。青々として、とても爽やかである。
 口中で広がる風味には、確かにキュウリの皮の部分のような、青苦い感じがある。 でもそれが嫌味ではなく、よい引き締め役になっている。後味もスッキリ。
 はっきり言って、最初は恐いもの見たさみたいな感じだったが、 こんなに飲みやすく、こんなにおいしいものだとは思わなかった。
 韓国では定番なんだろうか。なかなかいいよ、これは。でも、緑っぽい感じが苦手な人はダメかも。
 メルシャンって、手を変え品を変え、色々出すのが得意なようだ。 その努力は見上げたもの。あまり大当たりしないのが、悲しいけど。


2003年10月3日
No.171 旬果搾り りんご / アサヒ

旬果搾り りんご  少し前から出ているが、ようやくget。
 香りは、蜜の多いりんごをジューサーで搾った果汁のような感じ。 味も香りの印象通り甘みがたっぷりとしているが、果汁よりもアルコール感の方が強い。 予想していた以上にこってりした味わい。飲み干した後に甘みと渋みが残る。
 果汁15%、アルコール分5%。原材料は、アルコール、りんごワイン、りんご果汁、糖類、酸味料、香料。
 "りんごワイン"ってのは、同社が作っているシードルだろうか。やけにアルコール感が強い原因は、それだな。 これだと、女性受けはあまり良くないかもしれない。しかも、かなり甘いから男性受けも良くなさそうだ。
 ということで、ターゲットをどこに設定しているのかよくわからない製品。 軽いカクテルと思って飲めばいいのかな。


2003年10月4日
No.172 Hi-BOY FREEZE レモン / 合同酒精

Hi-BOY FREEZE レモン  "凍砕果汁チューハイ"という名のシリーズ。凍砕とは、凍結粉砕(フリーズクラッシュ)製法のことらしい。 その名前からも、フレッシュさを強調したものであることがわかる。これは最近のチューハイの一つの潮流だ。
 香りは新鮮で、レモンスカッシュのようなぴちぴち感があるが、やや軽薄。 口当たりも軽快で、非常に飲みやすい。甘いが甘ったるくなく、後味も非常にスッキリしている。
 ただ、飲み込んだあとに、じんわりアルコール感が残る点は玄人好み。
 導入部が親しみやすいので、気軽に飲めるが、ジュースっぽくはないので、酒好きにも勧められる。 適応範囲の広い缶チューハイだ。
 果汁3.6%、アルコール分6%。ネームバリューが今ひとつなので損をしているが、 実力は確か。


2003年10月5日
No.173 Hi-BOY FREEZE グレープフルーツ / 合同酒精

Hi-BOY FREEZE グレープフルーツ  昨日に引き続き、GODOの凍砕果汁チューハイ。今度はグレフル。
 例によって香りはフレッシュ。かなり苦味が強調されているので、レモンやライムに近い感じ。 ガラスクリーナーのようでもある。
 口当たりも非常にシャープ。酸が強く、炭酸の刺激との相乗効果で、切れ味抜群。 レモンの軽快さに比べると、こちらのほうが鋭い印象。 アルコール感がしっかり残る点は、同じ。
 果汁3.6%、アルコール分6%というのも、レモンとまったく同じ。
 スーパーで98円で売られていたものだが、一般的なビールより度数は高いし、 お得感がある。


2003年10月6日
No.174 コロナ・ライト

CORONA LIGHT CORONA LIGHT  こんなものが出ているとは知らなかった。 ただでさえ軽いコロナのしかもライトとは。
 何がライトかといえば、プリン体60%カット、カロリー30%カット(国産ビール平均値比) ということらしい。国産品の平均値と比べて、"カット"という表現もおかしいが、 こんな製品、輸入者の側から仕掛けてメーカーに作らせたんだろうか。 あるいは、メキシコでも健康志向ブームだったりして。 脂肪分0.0g、炭水化物5.0g、たんぱく質1.1gという表示もあり。
 液色はそれほど薄くもなく、普通のコロナと変わりはなさそう。 香りもコロナらしいLPガスのような感じと、ニガウリみたいな感じ。 味も、口に入れた段階では、普通のコロナとどれほど違うのか、 にわかにはわかりにくいが、後に味が残らず、ほとんど水のようである。
 味がないなら発泡酒に似ているかといえば、全然そんなことはない。 臭くないし、変な雑みがないから、とてもさわやか。
 "MILES AWAY FROM ORDINARY"ってコピーみたいなのが書かれているが、 "普通のとは全然違うよ"って感じかな。確かに。


2003年10月8日
No.175 Hi-BOY FREEZE みつりんご / 合同酒精

Hi-BOY FREEZE みつりんご  GODOの凍砕果汁シリーズの3本目。今度は、みつりんご。
 缶を開けて香りを嗅いだ瞬間に、ああ、名前の通りみつりんごだなあ、と思う。 それも、天然のりんごなんかではなく、いかにも人工的に作られたフレーバー。 昔よく駅の売店なんかにあった、牛乳瓶に入った無果汁のりんごジュース。あんな感じの匂い。
 味も作られた感じで、りんごというよりも、むしろウメに近い酸が特徴的。 酸を強くしたのは、甘ったるさを回避したかったのかもしれない。しかしそれが失敗の元。 この駄菓子屋フレーバーを、誰が欲するというのか。誰に何を訴えたいのか、まったく分からない商品。 アルコール分は5%で、他のフレーバーよりは若干軽め。
 凍結粉砕製法をうたっているわりには、果汁1%。つまり350ccのレギュラー缶の中に、3.5ccの果汁。 これで果実感を出せと言うほうが無理だが、何を目指してこんな製品を作ったのか、開発者に聞いてみたい気分だ。
 おいしくないと言っているわけではない。それなりにおいしく飲めるし、爽やかだ。 でもね、パフォーマンスでもいいから、もう少し消費者にアピールするものを作らないと、売上は上がりませんよ、と言いたい。 その意味で、キリンやサントリーのチューハイ戦略に見習うべき点は多いのでは?


2003年10月10日
No.176 Hi-BOY FREEZE パイナップル / 合同酒精

Hi-BOY FREEZE パイナップル  GODOの凍砕果汁シリーズの4本目。今度は、パイナップル。
 香りは、パイン飴のよう。そう、あの、輪切りパインの形をしたキャンディ。 つまり、いかにも人工的な香り。
 飲み口はフレッシュで軽やか。甘みが上手に抑えられ、後味はスッキリ。 とても自然な感じに仕上がっている。パインというのが珍しいこともあるが、 最初から駄菓子フレーバーを覚悟して飲んだら、なかなかどうして、ナチュラルっぽいではないか。
 果汁1.2%、アルコール分5%。
 ジュース代わりに飲むのにちょうどいい。
 みつりんごでは酷評したけど、こっちは結構、いいセン行ってるよ。


2003年10月11日
No.177 ピルスナー・ウルケル

Pilsner Urquel Pilsner Urquel・グラス  さて、新製品ネタが途切れてしまったので、思い切り原点回帰。
 日本で大手メーカーが作っているビールは、ほとんどがピルスナータイプだが、 その発祥はチェコ・ピルゼンの醸造所と言われている。それが、これ。 ビンには、THE ORIGINAL PILSNERの文字がある。 輸入者は、キリンビール。
 色はかなり濃く、しっかりした黄金色と言っていい。 香りは、爽やかさよりもチョコレートか黒糖のような甘いニュアンスが強く、グリーンな感じもある。
 飲み応えもしっかりしており、苦味が強く、中がぎっしりと詰まった感じ。 飲み込んだ後もじんわり苦味が残る。
 そうか、これが正統派のピルスナーなんだな、と飲めば納得する。 スッキリはしているが、決して軽くない。
 そういえば、オランダのハイネケンって、これをかなり薄くして 重みをとった感じだと気づいた。目標は、ここにあったのかと。


2003年10月13日
No.178 サッポロ 冬物語(2003-2004 Limited edition)

サッポロ冬物語2003-2004  今年もやってきた。この季節だけの限定品。
 泡に極めて力があって、持続する。香りは清々しく、軽やかだが、 味わいはずっしりと重い。苦味は深く、じーんと口中に残る。
 昨年と味わいは何も変わっていないと思うのだが、ぜひ今後も変えずに続けて欲しい。
 缶のデザインも、色調が一緒で、どこも変わっていないかと思ったが、写真で比べてみると違いがわかる。 「冬物語」という商品名が、昨年は白地に青文字だったが、今年は青地に白抜き文字となっている。 今年のほうがやわらかくて、かわいらしい感じでいい。
 コンビニでgetしたが、1本198円だった。
 普通の値段で、この充実感は、すごくいい。


2003年10月14日
No.179 スーパーチューハイ 雪 ホワイトスパークリング [レモン&ヨーグルト風味] / サントリー

スパチュー 雪  まんま、だな。
 冬から連想される言葉のトップ。秋限定品その名も「」を飲んだときに、 次の商品として、私がまず予想したのが「雪」だった(そのものズバリの「冬」は別として)。その通りの結果となった。
 このシリーズは、確かサントリーが、消費者から各シーズンに連想される漢字一文字を募集し、 一番応募の多かったものを商品化するというキャンペーンをしていたはずだ。 だから、何のひねりもなく、雪が選ばれたのも無理はない。
 私が予想していたのは、ホワイトソーダ+ペパーミントだったが、ミントははずれた。
 さて、中身だが、ヨーグルトキャンディのような、甘酸っぱく魅惑的な香りで、 味もそのまんま。レモンの酸が、良いアクセントになっている。 炭酸は優しめな感じで、アルコール感はまるでない。果汁0.5%、アルコール分は5%。
 これ、絶対、若い女の子に好かれる味だね。ハロウィーンやクリスマスのパーティなんかで飲んだらおしゃれ。 大きなボウル型のお皿にクラッシュアイスを入れ、その上に缶を数本のせてサーブしたらカッコいいかも (できれば、どっかから取ってきた天然の雪を使ったりすると、究極の演出だが、そこまでする人はあるまい)。
 冬の限定品というだけで、色々楽しいことを想像させてくれるので、いいね。
 ところで、最近、季節限定品の発売が、どんどん前倒しになってませんか?  そのうちパリコレみたいに、2シーズンくらい先行したりして。


2003年10月15日
No.180 スーパーチューハイ 宴 ルビースパークリング [クランベリー&シードル] / サントリー

スパチュー 宴  冬限定チューハイの2種め。
 私が、8月21日に「秋」を飲んだ段階で行った予想では、 冬限定品のネーミングとして、「」の他に、 少々マニアックに「灯 Tomoshibi」なんて面白いかな、と思っていた。 もちろんピタッと当たるわけはないのだが、色は赤系だろうというのは当たった。
 私の考えた灯は、カンパリ&オレンジだったが、これは、クランベリー&シードルだそうだ。 宴 UTAGE というネーミングは、お祭りごとの多いこれからの季節にぴったり。さて、その中身は?
 香りからして軽やかで、クランベリージュースをすごくマイルドにした感じというか、 ブルーベリーガムみたいな匂いだとも言える。
 その香りの雰囲気のままの優しい味わい。酸味は強すぎず、ほんのり甘い。 病院で処方される子供用の液状かぜ薬(色のどぎついヤツ)みたいな味。 あれ、子供の頃、一気飲みしたかったよね。そういう意味で、すごくうれしいおいしさ。
 今回の冬限定2品は、とっても潔い。もう、チューハイが酒であることをあきらめ、 完全にジュース然としている。ここまで意図が明瞭だと、かっこいい。酒好きなんか相手にしないよ、 という明確なメッセージ。いいぞ。それでもアルコール度数はちゃんと5%。果汁は1.1%。
 さて、今の段階で、次の春限定品の予想だが、やはり今年と同じ「」で行くんだろうけど、 あえて別のものを考えてみる。
 メロンソーダ&白ワインで、「萌 Moe」なんてどうだろう。応募してみようかな。


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