ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.2341〜2360


 
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2010年3月17日[2]
No.2341: 果実の瞬間 まろやか白桃 / アサヒ
 かじつのしゅんかん まろやかはくとう / あさひ
アサヒ 果実の瞬間 まろやか白桃 アサヒ 果実の瞬間 まろやか白桃 review
 3月16日、アサヒから登場したチューハイの新ラインナップ「果実の瞬間」。 まだそんなに出回っているようには見えないけれど、徐々に出てくるのだろうか。

 グラスに注いだ色は、ほんのり白濁。香りは、グラスに注いでいる時から、 甘くやさしい白桃香が漂っている。
 口当たりもやわらかく、甘みはしっかり。だが、決してべたつく感じではない。 飲み込んだ後も、ほんのり甘い余韻が残る。やさしい味わいである。
 果汁2.5%。アルコール分4%。国産ホワイトピーチ使用。 原材料:アルコール、もも果汁、糖類、酸味料、香料。
 銀色ベースの缶は、スーパードライを彷彿とさせ、アサヒらしいデザインである。 しかし、今チューハイの新ブランドを立ち上げる意図は、よくわからない。
 ラインナップにレモンもグレープフルーツもないから、これまでの製品と置き換えたいようでは、なさそうだ。 それなら、新しい商品名にするのではなくて、旬果搾りのラインナップで出せばいいのに。
 アサヒさんは、新しいチューハイを出しては失敗、出しては失敗の繰り返しのように見える。 もちろん、「すらっと」のように比較的うまく行っているブランドもあるが、 どれも大成功に至らないのは、既存製品との棲み分けがハッキリしていないからではないか。 だったら、何でも氷結の名で出してくるキリンさんを見習うべきではないだろうか。
 今回も、残念ながら特に売りがないので、また難しいだろう。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年3月18日
No.2342: 果実の瞬間 すっきり巨峰 / アサヒ
 かじつのしゅんかん すっきりきょほう / あさひ
アサヒ 果実の瞬間 すっきり巨峰 アサヒ 果実の瞬間 すっきり巨峰 review
 3月16日、アサヒから登場したチューハイの新ラインナップ「果実の瞬間」。
 4種あるうち、昨日「まろやか白桃」を飲んだが、 今日は2種めとして「すっきり巨峰」。

 グラスに注いだ色は、透明感があって、ごく淡い紫。くすんだピンクとも言える。
 香りは非常に上品で、抑え気味。ぶどうチューハイにしては、めずらしい。
 口当たりもあっさりして、甘さが引っかからない。 ぐいぐい飲める、新しいタイプの巨峰味チューハイだ。
 果汁1%。アルコール分4%。 原材料:アルコール、ぶどう果汁、糖類、酸味料、香料、カラメル色素、野菜色素。
 昨日、白桃を飲んだとき、アサヒさんは新しいチューハイを出しては失敗しているから、 べつに新しい名前をつけなくとも、旬果搾りブランドで毛色の違った製品も出せばいい、というふうに書いた。 その私の考えは、基本的には変わらないけれども、 この巨峰を飲んでみて、なぜわざわざ新シリーズとして出したのか、意図がなんとなくわかった。 これまでにない製品ですよ、ということを、特に強調したいのであろう。
 でもやっぱり、インパクトが弱いことは、否めない。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年3月19日[1]
No.2343: 果実の瞬間 あじわい梅 / アサヒ
 かじつのしゅんかん あじわいうめ / あさひ
アサヒ 果実の瞬間 あじわい梅 アサヒ 果実の瞬間 あじわい梅 review
 3月16日、アサヒから発売された「果実の瞬間」。
 4種あるうち、既に「まろやか白桃」、 「すっきり巨峰」と2種レビュー済。 今日は3種めとして「あじわい梅」を。

 グラスに注いだ外観は、かすかに色がついた程度の淡〜いゴールド。
 香りもふんわり香る程度の非常に穏やかなもの。 口当たりは酸味が中心で、すっきりとしている。梅酒は使っていないから、 アルコールのコクもないし、甘みもとても弱い。後味もあっさりして、 口中に軽やかな酸味を残す。
 果汁1.2%。アルコール分4%。 原材料:アルコール、うめ果汁、糖類、酸味料、香料、カラメル色素。
 シリーズを通じて、今最も受けの良いスッキリ系の味わいで統一されている。 それだけ息の長い商品を目指しているということなのだろう。
 とすると、売り方が大事になってくるのだけれど、 CMキャラクターに上野樹里を起用し、少しコミカルな感じの演出にしているのは、 ちょっとインパクトが弱いように思う。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年3月19日[2]
No.2344: スーパードライ 桜デザイン缶 / アサヒ
 すーぱーどらい さくらでざいんかん / あさひ
アサヒ スーパードライ 桜デザイン缶 アサヒ スーパードライ 桜デザイン缶 review
アサヒ スーパードライ 桜デザイン缶  先日、サントリー金麦の桜デザイン缶を取り上げたが、 今日はアサヒ スーパードライ。3月9日から数量限定で販売されているものである。

 他にクリアアサヒ、カクテルパートナー(桃のカクテル梅のカクテル)、 焼酎かのか、大五郎の各商品につき、同じような桜デザインのものが出されている。
 中身は通常製品とまったく同じで、特にこのスーパードライは、 今さら解説する必要などないだろうから、もう味のレビューはしない。

 この缶、無理やり桜をちりばめた感があり、少々不自然である。 金麦の秀逸なデザインには到底かなわない。だが、 各社こうやって、花見シーズンを狙って、 ちょっとでも売上を伸ばそうという姿勢は良い。

 なお、右写真は、缶の裏側(左写真の状態から180度回転させた)である。
種別 ビール
2010年3月20日[1]
No.2345: 果実の瞬間 さっぱりシークァーサー / アサヒ
 かじつのしゅんかん さっぱりしーくぁーさー / あさひ
アサヒ 果実の瞬間 さっぱりシークァーサー アサヒ 果実の瞬間 さっぱりシークァーサー review
 3月16日、アサヒから発売された「果実の瞬間」。
 4種あるうち、既に「まろやか白桃」、 「すっきり巨峰」、 「あじわい梅」と3種までレビュー済。 今日は最後の「さっぱりシークァーサー」。

 グラスに注いだ外観は、無色透明。
 香りは緑っぽいシークァーサーの特徴が良く出ている。だが、 ゆずみたいな感じでもある。とにかく味がシャープであろうことは想像できる。
 その実際の味は、口当たりから非常にあっさりして、 甘みがとても抑えられた控えめなもの。ライムのような感じもあって、 度数の低いジンライムみたいな味わいだ。
 随分グリーンな味が強調されていると思ったら、 シークァーサー果汁だけでなく、シークァーサースピリッツまで使われているのだ。
 果汁0.2%。アルコール分4%。 原材料:アルコール、シークァーサースピリッツ、シークァーサー果汁、糖類、酸味料、香料。
 昨日も同様のことを書いたが、このシリーズは控えめな味わいが特徴で、 飲み飽きしないというところが長所と言える。 だが、それだけだと、最近流行りの100円未満P.Bと大差ないから、 価格で負けてしまう恐れがある。
 最近の消費者の求める所をうまく押さえているだけに、 頑張って欲しいと思うが、果たしてどうなるだろうか。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年3月20日[2]
No.2346: そのままのめる 杏露酒 / 永昌源
 そのままのめる しんるちゅう / えいしょうげん
永昌源 そのままのめる 杏露酒 永昌源 そのままのめる 杏露酒 review
 2月17日にキリングループの(株)永昌源から出た、「そのままのめる」シリーズ。
 あんずのお酒「杏露酒」(シンルチュウ)は有名だが、これは度数を抑えてあり、 そのまま飲めるように小さな(95ml)グラスに入っている。
 ずっと探していたのだが、まったく見あたらず。普段は行かない大きなスーパー(ジャスコ)に行ったら、 発見することができた。但し、全3種出ているはずなのだが、みつけたのは2種のみであった。

 そのままのめるシリーズだが、あえていつもチューハイを飲んでいるグラスに移してみた。 容量が少ないので、いつも使っているグラスを満たすことができなかった。

 グラスに注いだ色は、ややくすんだ感じのオレンジで、透過性が高い。
 香りは、杏露酒に特有の、深みがあって少し薬臭いようなアプリコット香。落ち着いていて、 華やかさには欠ける。
 味も地味。甘みはしっかりとあって、渋味のようなものも口中に引っかかる。 度数は8度だが、アルコール感がかなり強い。
 アルコール分8%。 原材料:杏・あんず果汁・スピリッツ・ハチミツ・糖類・酸味料・香料・カラメル色素。 製造者:プラム食品(株)、和歌山県西牟婁郡上富田町生馬1474-1。
 これを誰がどんなシチュエーションで飲むのか、想像しにくい。が、 あえて考えると、中高年の女性(セレブなミセスではなく、庶民的な主婦)が、 夜更けにナイトキャップとしてたしなむ画が想像できる。
 販売価格は198円。量からすると、決して安くはない。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年3月21日
No.2347: ドラフトワン クリア / サッポロ
 どらふとわん くりあ / さっぽろ
サッポロ ドラフトワン クリア サッポロ ドラフトワン クリア review
 これは出ているのを知らずに、偶然入手した。
 昨日レビューしたそのままのめる杏露酒をみつけたジャスコで発見したのだが、 てっきり新しくなったドラフトワン(17日発売)かと思った。 ところが、そうではなく、イオングループ限定商品らしい。

 グラスに注いだ色は、しっかりめの黄金色。泡は非常にきめが粗く、 泡持ちもとても悪い。すぐに消える。
 香りは、最初はくせがないなと感じるのだが、しばらく嗅いでいると、 キリン淡麗アルファに似た、木工用ボンドみたいな臭みが感じられる。 気になり出すと、とても気になってくる。
 口当たりは概ねクリアだが、やはり、酢酸系の妙な酸味があり、 もしそれがなければ非常にすっきりしているだけに、残念だ。
 最後まで単調で、味わいらしきものはないが、 余韻に少し酸っぱさがある。
 アルコール分5%。 原材料:ホップ・糖類・エンドウたんぱく・カラメル色素。
 クリアというほどクリアでなし。105円で売るため、イオンがサッポロに働きかけて、 それほど悪くないものをつくらせたといった感じだ。
 本家ドラフトワンと缶デザインは大きく違わないし、 これでサッポロさんはドラフトワンのイメージを落とすことになるのではないかと、 ちょっぴり不安である。ヘタな提携などしないほうがよかった、なんてことにならないよう祈りマス。
種別 新ジャンル
2010年3月22日[1]
No.2348: 直搾り レモン / 宝酒造
 じかしぼり れもん / たからしゅぞう
タカラ 直搾り レモン タカラ 直搾り レモン review
 明日3月23日、全8種がリニューアル発売される直搾り。 早速、順次レビューしてゆきたい。
 1本目として、やはり今日はレモンから飲もう。

 グラスに注いだ色は、やや濁りのある薄いレモン色。
 香りにはフレッシュ感があるが、レモンコンクでつくった喫茶店のレモンスカッシュみたいな香り。 これは、従来品から変わらない。
 口に含むと、「あっ、変わった」と一瞬思う。こんなに甘みが弱かっただろうか。 レモン特有の尖った酸がヒリヒリとし、味わいにはコクがなく、薄いと感じるほど。 適度な果汁感を持ちながら、非常にあっさりした後味。
 アルコール分6%。果汁3%。 原材料:レモン果汁(南イタリア産98%)、焼酎、糖類、酸味料、香料。
 南イタリア産レモンを半分に切って果肉だけを搾ったストレート混濁果汁を使用。 産地と果汁の造り方を厳選したレモンのみずみずしい味わいをお楽しみください。
 ニュースリリースによれば、今回のリニューアルについて、次のように説明されている。
 果汁へのこだわりはそのままに、より果汁感があってすっきりとした味わいに変更しました。 食事との相性もさらに向上しています。
 従来品と比較をすると、アルコール度数は7%から6%へ、果汁含有率は3.5%から3.0%へ、 それぞれ下がっている。よりすっきりとした味わいになった原因はそこにあるようだ(いや、一番は糖分を抑えたことか)。
 各社とも最近は、軽やかなほうへリニューアルする傾向があるが、 このあっさり感は、かなり思い切った感じだ。同社の「元祖辛口缶チューハイ」 TaKaRa CANチューハイ レモン を彷彿とさせるが、あちらほどアルコール感は強くなく、一方でフレッシュ感は強い。

 ところで、この缶を見たときに思い出したのは、 メルシャンからキリンに移管された「本搾りチューハイ」だ。 果実から果汁がしたたり落ちる絵が、意図したのかしないのか、非常によく似ている。 本搾りの流通が極端に減ったので、この際、本搾りファンを取り込んでしまおうという意志か。

 本題とは関係がないが、本搾りについてどうしても言っておきたいので、ここでひとこと言っておく。
 キリンさんにとって"移民"のような本搾りは、あえて宣伝をしないという仕打ちによって、 認知度が落ちたから売れない・・売れないからますます宣伝をしない・・ 宣伝をしないから販売店も仕入れない・・そのうちフェイドアウト・・という安楽死措置が取られているように見える。 非常に腹立たしいことである。 こんな仕打ちを受けるのなら、メルシャン社がキリン傘下に入ったことは、我々消費者にとっては不幸なこと だったと結論づけざるを得ない。
 とても素晴らしい製品であるだけに、消費者の一人として、声を大にして抗議したい (まあ、自社開発商品がうまくいかないから、ハイリキ、旬果搾り、 カクパーなどを大事に育てているアサヒさんなどとは、事情は確かに違うのだけれど)。
 ・・スミマセン、TaKaRaさんとは関係のない話で。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年3月22日[2]
No.2349: 淡麗 <生> サッカー日本代表応援缶 2010 / キリン
 たんれい <なま> さっかーにっぽんだいひょうおうえんかん 2010 / きりん
キリン 淡麗 日本代表応援缶2010 キリン 淡麗 日本代表応援缶2010 review
 今日は、上でキリンさんの悪口めいたものを書いてしまったから、その罪滅ぼしというわけではないが、 キリンを代表する発泡酒を飲もう。
 特にマークはしていなかったのだが、コンビニで偶然みつけてしまったので購入したものだ。
 昨年はファミリーマート限定で発売された、サッカー日本代表応援缶だが、 今年は店舗限定はなく、全国で発売ということである。発売日は、3月3日だった模様。

 中身は普通の淡麗なので、もう詳しくレビューはしない。
 淡麗は非常に息の長い商品だ。もっと安い新ジャンルが、PBなども含めて世にたくさん出回っているのに、 ここまで多くの人に支持され続けているのは、とてもバランスの良い製品だからであろう。
 奇をてらわない、非常に中庸な味わい。ビールの代用品としての飲みごたえがあって、 臭みは弱い。

 晩酌は毎日淡麗という人も、多いに違いない。 当サイトでは、ずっと発泡酒や新ジャンルに対しては、冷たい言葉を投げかけ続けてきてはいるが、 今や多くの人にとって必要な商品であることも事実。 大切に育てていって欲しい。
種別 発泡酒
2010年3月23日
No.2350: カロリ。りんご <限定出荷> / サントリー
 かろり。りんご <げんていしゅっか> / さんとりー
サントリー カロリ。りんご サントリー カロリ。りんご review
 本日3月23日発売のカロリ。限定品2種。
 今日はまず「りんご」のほうから飲むことにする。

 グラスに注いだ色は、無色透明。
 香りは、ツンとシャープなりんご香が立つ。すっきりとした味が想像できる。
 口当たりは想像以上にキリッと澄んでいる。甘みが相当に抑えられていて、 これまでのカロリ。とはちょっと印象が違う。 こうやって酸味を効かせれば、甘味料特有の引っかかるような甘みも軽減され、 非常に印象が良くなる。
 アルコール度数も低いから、サッパリ感が余計に際立つ。
 アルコール分3%。果汁3.6%(有機農産物10%使用)。 カロリー50%オフ。1本あたり77kcal。 原材料名:りんご、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、 甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
 ニュージーランド産オーガニックりんご果汁を使用。 果実のみずみずしいおいしさを純水で仕上げた フルーティ&スッキリのチューハイです。カロリー50%オフ・糖質80%オフ。
 各社とも今年の新製品は、かなり踏み込んでいる。
 甘味を大胆にカットし、薄いと思うくらいにシェイプアップした製品が多い。 これが今の流れなのだろう。 カロリ。も、その流れにぴったりとはまり、新たな命を吹き込まれた感すらある。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年3月24日
No.2351: ストロングオフ / アサヒ
 すとろんぐおふ / あさひ
アサヒ ストロングオフ アサヒ ストロングオフ review
 本日3月24日、アサヒから発売の新しい新ジャンル
変な表現だが、今や「新ジャンル」というのは、一つのカテゴリーとして認知されている (以前第3のビール、第4のビールと言われていたもの。ちなみにこの製品は、第4)。 新ジャンルの新製品という意味である。
 グラスに注いだ色は、淡い黄金色。泡は意外にもきめ細かく、 泡持ちもそこそこ。
 香りを嗅ぐと、なんというか火薬のような匂いがある。 ホップとモルトが醸し出すものなのだろうか、何か別の物質の働きかけか。 新ジャンルによくありがちな雑穀臭とはちょっと違うが、むしろこっちのほうがまだマシと言える。 底知れぬパンチ力を感じさせる。
 口に含むと、何とも甘い。高いアルコール度数の仕業と思われるが、 一見やわらかなタッチで、アルコールの塊がぐいぐいと押し寄せる。甘味がしびれに変わるような感覚だ。
 味わいにコクがないが、だから余計に甘さが目立ってしまう。 確実に酔えるだろうなという、満足感だけは得られる。
 アルコール分7%。糖質60%オフ。 原材料:発泡酒(麦芽、ホップ、糖類、食物繊維、酵母エキス)、スピリッツ(大麦)。
 キリン ストロングセブンや、 サントリー ジョッキ生8を意識した製品であることは明白だが、 どれだけ受けるかは疑問。いや、できるだけ安く酔いたい、という人々のニーズには、合致している。
 缶デザインはアサヒらしくなく、キリンかサントリーみたいだ。 中身も物まねといわれても仕方なく、後から参戦した意義もメリットも、ハッキリ言って感じられない。 たぶん私はもう買わない。
 いや、アサヒさんの名誉のために書き添えれば、私はストロングセブンも、ジョッキ生8も、 1度しか買っていない。
*度数が高いのだから甘く感じるのは当然で、それをダメだというのは不見識だという反論があるかもしれないので、 申し添えておく。ビールの中には、例えばバーレイワインのように、芳醇な甘さが持ち味のものもあって、私も大好きである。 ところが新ジャンルというのは、そもそも深い味わいを持つようなものではなく、ひたすら爽快感をもたらしてくれるのが 長所だと、私は考えている。無理に芳醇さを求めても、土台無理なのだ。だから新ジャンルが「甘い」のは、 ただ「甘い」のであって、それがプラスには働かない。そういう観点で、レビューしている。
種別 新ジャンル
2010年3月25日
No.2352: カルピスサワー 味わう果実 完熟ぶどう / カルピス
 かるぴすさわー あじわうかじつ かんじゅくぶどう / かるぴす
カルピスサワー 完熟ぶどう カルピスサワー 完熟ぶどう review
 3月23日発売、カルピスサワー味わう果実シリーズ「完熟ぶどう」。
 これまで、「熟ぶどう」、 「赤ぶどう」と変遷してきた製品のリニューアル版である。

 グラスに注いだ色は、パステルピンクと言ってもいい、ごく淡い紫。カルピスらしく、白濁。
 香りは、これまでの製品同様、甘く深いぶどう香。乳酸飲料らしさは強くない。
 口当たりは意外とすっきり。かなり甘味が抑えられている。 ぶどうの適度な渋味、軽快な酸味がある。くどさはない。
 アルコール分4%。果汁2%。長野産ぶどう使用。 原材料名:ぶどう果汁、脱脂粉乳、乳酸菌飲料、ウォッカ、糖類、酸味料、香料、 安定剤(大豆多糖類)、野菜色素、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、 アセスルファムカリウム)。
 随分軽快な味わいになった。最近のチューハイは、各社とも甘味を抑えてあっさりとした味に仕立てた製品が 多いが、これまで芳醇な味わいが特徴だったこの製品にまで、その流れが来たのだ。 思わず、「カルピスサワー、お前もか」と、つぶやいてしまった。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年3月26日
No.2353: カロリ。白ぶどう <限定出荷> / サントリー
 かろり。しろぶどう <げんていしゅっか> / さんとりー
サントリー カロリ。白ぶどう サントリー カロリ。白ぶどう review
 3月23日発売のカロリ。限定品2種。
 既に「りんご」は取り上げたので、今日はもう一方の「白ぶどう」。

 グラスに注いだ色は、無色透明。
 香りは、柔らかでクリアな感じのぶどう香。特に目立った特徴はない。
 口当たりも柔らか。これまでのぶどう味チューハイにありがちな、べたつくような甘さではなく、 ほんのりとやさしい。アルコール感にも乏しいので、ゴクゴク飲める。
 後味に、甘味料特有のどんよりした甘味が舌の両奥に残るが、 ほとんど気にならないレベル。全体のバランスがとても良い。
 アルコール分3%。果汁3.0%(有機農産物10%使用)。 カロリー50%オフ。1本あたり77kcal。 原材料名:ぶどう、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、 甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
 イタリア産オーガニック白ぶどう果汁を使用。 果実のみずみずしいおいしさを純水で仕上げた フルーティ&スッキリのチューハイです。カロリー50%オフ・糖質80%オフ。
 今回の2品種は、いずれもナチュラルなテイストで、嫌みがなく、 毎日飲んでも飲み飽きない内容になっている。これなら定番化しても良いのではないだろうか。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年3月27日
No.2354: カルピスサワー / カルピス
 かるぴすさわー / かるぴす
カルピスサワー カルピスサワー review
 3月23日にリニューアル新発売となった、カルピスサワー。
 この製品は、ホントに毎年のように新しくなっていて、しかもパッケージデザインはほとんど変わっていない。 だから、店頭で缶を見ただけではわからないわけだが、今回はいったいどのように変わったのだろうか。

 グラスに注いだ色は、典型的なカルピスホワイト。外観にこれまでとの違いはない。
 香りもまさにカルピスそのもの。落ち着いていて、アルコール臭も強くない。
 口当たりも引き締まっていて、適度な酸味と、控えめな甘味。飲み込んだ後には、 苦味を残す。
 アルコール分5%。原材料名:脱脂粉乳、乳酸菌飲料、ウォッカ、オリゴ糖、糖類、酸味料、 香料、安定剤(大豆多糖類)。
 サイト情報をよく読むと、今回は中身は変わっていないみたいだ。 先日飲んだ「完熟ぶどう」のほうは 中身が新しくなっていたわけだが、こちらは缶デザインの改訂(「お酒」表記が見やすくなった) だけのようである。従来品の写真とよく見比べてみなければ、 その違いはわからない。間違い探しクイズみたいだが。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年3月28日
No.2355: 直搾り グレープフルーツ / 宝酒造
 じかしぼり ぐれーぷふるーつ / たからしゅぞう
タカラ 直搾り グレープフルーツ タカラ 直搾り グレープフルーツ review
 3月23日発売の新しい直搾り。全8種ある。
 先日既にレモンをレビュー済。今日は2種めとして、「グレープフルーツ」を。

 グラスに注いだ色は、ほんのりと白濁。グレープフルーツ果汁を想起させる。
 香りは、かなり苦味が強そう。揮発性の高い、はじけるようにフレッシュなグレフル香だ。
 口に含むと、甘味が極めて弱いことに驚く。ほとんど甘くないと言ってもいい。 酸味はヒリヒリするくらい強く、苦味がギュッと引き締める。アルコール感はほどほど。
 後味も非常にシャープで、酒好きには評価されそう。
 アルコール分6%。果汁3%。 原材料:グレープフルーツ果汁(地中海80%)、焼酎、糖類、酸味料、香料。
 地中海産グレープフルーツの果肉をまるごと搾ったストレート混濁果汁を使用。 産地と果汁の造り方を厳選したグレープフルーツのみずみずしい味わいをお楽しみください。
 従来品と比較をすると、 アルコール度数は変わらないが、果汁含有率は5%から3%に下がった。 それでもこのフレッシュ感なのだから、改悪という感じはしない。 いや、違うコンセプトの下に造られていると言った方がいい。
 こんなに大胆に甘さを抑えたのは、かなりの冒険と言える。 最近の消費者の嗜好を考えてのことと思うが、 甘ったるいチューハイが好きな人には、まったく支持されない味であろう。
 反面、甘くないものを求めていた人には、熱烈歓迎される仕上がりである。 この英断に、拍手を贈りたい。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年3月29日
No.2356: 直搾り もも / 宝酒造
 じかしぼり もも / たからしゅぞう
タカラ 直搾り もも タカラ 直搾り もも review
 3月23日発売の新しい直搾り。全8種ある。
 既にレモングレープフルーツはレビュー済。 今日は3種めとして、「もも」を取り上げる。

 グラスに注いだ色は、ほんのりと白濁。白桃果汁のイメージだ。
 今回の直搾りはかなりシャープに変わっているようなので、どんな香りなのか興味津々だったが、 意外にも甘そうで、桃缶詰のシロップのよう。
 味もやはり相当甘いのか?と思いながら口に運ぶと、甘味にコクがなく、 上澄みのような味。桃らしく生臭い感じがリアルだが、苦味すら感じ、 後味はすっきりしている。炭酸のピリピリ感との相乗効果もあって、くどさはない。
 アルコール分5%。果汁2%。 原材料:もも果汁、焼酎、糖類、酸味料、香料。
 東北産ももの種をとり除いてから、果肉を丁寧に搾ったストレート混濁果汁を使用。 産地と果汁の造り方を厳選したもものみずみずしい味わいをお楽しみください。
 もも味チューハイには、濃厚な甘味やコクを求める人が少なくないと思われるが、 そんな期待をさらっとかわす製品だ。
 面白い仕上がりだが、これを支持する人がどれだけいるかは、正直言ってわからない。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年3月30日
No.2357: 7種のホップ リラックス / サントリー
 7しゅのほっぷ りらっくす / さんとりー
サントリー 7種のホップ リラックス サントリー 7種のホップ リラックス review
 本日3月30日、サントリーから出た糖質ゼロの新ジャンル。

 グラスに注いだ色は、しっかりした黄金色。泡は当初は盛り上がるが、程なく減衰。
 香りを嗅ぐと、名前のとおり華やかなホップ香が感じられ、とても芳しい。 新ジャンルや発泡酒にありがちな臭みは、ほぼない(時間が経つと、少々出てくるが)。
 口当たりもクリーンな印象で、雑味はない。苦味が結構しっかりしていて、 それなりに飲みごたえがある。糖質ゼロにしては、かなりしっかりしている。
 後味にもほろっとした柔らかなコクがある。水っぽさを、ホップの香味や適度な重さを持つ苦味で 補っている感じだ。
 アルコール分5%。 原材料名:発泡酒、スピリッツ(小麦)、香料、カラメル色素、 酸味料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
 くつろぎの時間にふさわしい、7種類のホップで仕立てた「華やかなコク」 の糖質ゼロです。
 酸味料や甘味料が使われているようなので、これらをうまく組み合わせることにより、 適度なコクを生み出しているものと思われる。なかなか巧妙な仕上げだ。
 味わいの傾向としては、サッポロがつくりそうな味であるが、 サントリーが近年出した新ジャンルの中では、久々のクリーンヒットではないだろうか。
 昨今の健康志向も手伝って、そこそこ出るのではないだろうか。

 ところで、「7種のホップ」というのはキャッチフレーズ、あるいは接頭辞みたいなもので、 製品名は「リラックス」かと思ったら、 サントリー社のサイトには、製品名が「7種のホップ リラックス」と書かれているので、 当サイトでもそれに従った。
種別 新ジャンル
2010年3月31日
No.2358: 銀座カクテル 芳醇ぶどう / サントリー
 ぎんざかくてる ほうじゅんぶどう / さんとりー
サントリー 銀座カクテル 芳醇ぶどう サントリー 銀座カクテル 芳醇ぶどう review
 3月23日発売の銀座カクテル「芳醇ぶどう」が、ようやく手に入った。
 私の通常の行動範囲ではこれまでまったくみつからなかったが、 仕事で訪れた先で、帰りに立ち寄ったイトーヨーカドーにて、偶然にも発見。

 グラスに注いだ色は、赤みが強く深いが、透明感のある紫。
 香りは、名前のとおり実に芳醇なぶどう香。甘そうで、渋そうで、とても力がある。
 口当たりは、思いのほか強い酸、ギュッと収斂性ある渋味、 そしてかなり強めの甘味。全要素がパワフル。
 果汁含有率は高いが、それ以上にリアルで濃く、まさにぶどう果汁を思わせる味わい。 アルコール感もちゃんとある。
 ぶどう果汁30%。アルコール分5%。 原材料名:ぶどう、スピリッツ、糖類、酸味料、安定剤(ペクチン)、香料、ぶどう果汁色素。
 1894年創業の老舗、銀座千疋屋がセレクトした完熟ぶどうに巨峰をまるごと漬け込んだ 巨峰浸漬酒をブレンドした、芳醇な香りと豊かな味わいが楽しめる、ちょっと贅沢な フルーツ・カクテルです。
 このシリーズの名に恥じない、素晴らしい出来映え。
 もっと出回っても良いように思うが、値段がネックなのだろうか(今回の入手価格は198円)。 これでも利益率は低そうな気もするが。
種別 チューハイ・カクテル等
2010年4月1日
No.2359: ドラフトワン / サッポロ
 どらふとわん / さっぽろ
サッポロ ドラフトワン サッポロ ドラフトワン review
 3月17日リニューアル発売となったドラフトワン。
 これまでいったい何回リニューアルしてきたんだろう、というくらいに、めまぐるしく変わっている。

 グラスに注いだ色は、ごく淡い黄金色。泡はきめが粗く、盛り上がらず、 泡持ちも悪い。まあ、これは致し方ないところ。
 香りは概ねクリア。ホップの芳しさがほとんどない代わりに、臭みも弱い。 だが、安心していると、暫く時間が経った頃に、少しボンドのような匂いが出てくる。
 口当たりもクリア。苦味も弱く、透明感がある。 軽やかな苦味があって、爽快にゴクゴクと飲める。
 アルコール分5%。 原材料:ホップ・糖類・エンドウたんぱく・カラメル色素。
 先日、イオン限定の「ドラフトワンクリア」を酷評したが、 こちらは従来からのドラフトワンスピリットみたいなものを受け継ぎ、 非常に透明感のある味わいとなっている。やや臭みはあるが、その程度の欠点は目をつぶれる。

 入手価格は125円。あちらは105円だった。
 並べて飲んだ訳じゃないけれど、また、私の味覚が常に安定していると保証できるわけでもないけれど、 私には両者の味が明らかに違って感じられた。
 20円の差をどうみるか。20円高くとも、私はこちらオリジナルのドラフトワンをおすすめする。 いや、おいしいか否かは個人の味覚だから人それぞれじゃないかと、あなたは思うかもしれないが、 そもそも新ジャンルに味わいなど求めるほうが無理。 マイナスポイントができるだけ少ないほうがいいのだ。その意味で、新ジャンルは非常にわかりやすい。
種別 新ジャンル
2010年4月2日
No.2360: はたちからの メロンクリームソーダハイ / サンガリア
 はたちからの めろんくりーむそーだはい / さんがりあ
サンガリア メロンクリームソーダハイ サンガリア メロンクリームソーダハイ review
 発売日は3月8日。入手したのはそれから3週間ほどたった30日。 探し回った末に、偶然立ち寄ったイトーヨーカドーで遭遇した。
 もちろんこれは、昨年7月に同社からでた「みっくちゅじゅーちゅハイ」 の姉妹品である。

 グラスに無造作に注ぐと、驚くくらいに泡が立ち、あっという間にあふれそうになる。 盛り上がったクリーミーな泡は、しばらくそのまま持続する。まさにクリームソーダのようだ。
 香りも、メロンソーダに適度にアイスクリームが溶けた、あの感じ。 たっぷり甘そうで、チープでレトロな感じだ。
 確かに甘さはたっぷりとあり、とてもチューハイとは思えない味。だが、 飲み込んだ後にほろっとアルコール感があって、不思議。 後味はすっきりしないが、当然これでいい。
 アルコール分4%。果汁1%。 原材料名:メロン果汁、醸造アルコール、乳製品、糖類、酸味料、香料、 ベニバナ色素、クチナシ色素。
 メロンクリームソーダハイは喫茶店などでなじみ深いメロンクリームソーダの味を再現し、 大人のドリンクとしてお酒をブレンドしたコラボレーション商品です。
 見た目までクリームソーダっぽくつくったのはすごい。 これなら氷を入れたグラスに注いでみても、おもしろいだろう。
種別 チューハイ・カクテル等

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