ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.381〜400


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2004年12月22日 
No.381 タカラCANチューハイ コラーゲンイン グレープフルーツ

タカラ コラーゲンイン グレープフルーツ  コンビニで偶然みつけてGETした。
 当サイトで繰り返し書いているように、タカラは、こういったすき間商品を、よく出している。 これも、コラーゲンという名を打ち出し、女性に訴求する商品にしようという意気込みが見られる。
 缶を開けた瞬間の香りは初々しく、少し苦そうなグレフル香。 口に含めば、その苦味と酸と甘味とが主張して、なかなか充実感がある。 甘すぎないし、炭酸の刺激もよく、商品コンセプトから受ける女性らしさとは一線を画すストレートさ。
 果汁20%、アルコール分4%。原材料:グレープフルーツ果汁、りんごリキュール、コラーゲンペプチド(ゼラチン)、 香料、酸味料。
 果汁が2割も入っているなんて、ちょっと驚き。でも、言われれば確かに、 グレフルの苦さはよく出ている。
 糖類不使用で、果実の甘味に頼った味作りであることが、よくわかる。

 さて、当サイトでは、6月6日から本日までの連続更新記録200日をついに達成した。 どこまで続けましょうかね・・・。


2004年12月23日 
No.382 ヘニンガー(小びん)

ヘニンガー(小びん)  びんを見たとき、普通のヘニンガーとは違う商品かと思った。プレミアムビールとも書いてあるし。
 ところが、このプレミアムと書かれているのが普通のヘニンガーなのだと買ってから気づいた。 が、まあ当サイトで以前に取り上げているのは缶入りなので、あらためてびん入りを味見しよう。
 まずグラスに注いだ時の泡立ちが素晴らしい。キンキンに冷やしたグラスでも、泡が力強く盛り上がる。
 香りは重厚で、華やかさはあまりない。味は苦味がしっかりとし、浮ついたところがない。飲み応え十分。
 缶を飲んだときの感想と、ほぼ変わりない。当たり前といえば当たり前だが、 結構びん入りと缶入りで味が違ったりすることがあるからね。


2004年12月26日 
No.383 タカラCANチューハイ コラーゲンイン アセロラ&アロエ

タカラ コラーゲンイン アセロラ&アロエ  先日取り上げたタカラ・コラーゲンインだが、今度はアセロラ&アロエ。
 まず香りはアセロラの酸っぱい感じが良く出ていて、いわば想像どおり。味は、意外と甘味がある。 もっとシャープな味作りの方が良かったような気がする。
 果汁5%、アルコール分4%。原材料:アセロラ果汁、アロエベラ葉内部位、りんごリキュール、 コラーゲンペプチド(ゼラチン)、酸味料、香料、野菜色素、紅花色素。
 アロエ入りチューハイというと、最近、サントリー・カロリ。からアロエ&マスカットというのが出ている。 健康志向というのは最近の大きなキーワードの一つだが、これはちょっと決め手に欠けるかな。


2004年12月27日 
No.384 カルピスサワー 愛媛いよかん

カルピスサワー 愛媛いよかん  ちょっと前にコンビニでみつけて、そのまま冷蔵庫に入っていたもの。季節限定品でもあるし、 あまり遅くならないうちに、ということで、今日開ける。
 香りは柑橘の皮の苦そうな感じが強調されていて、いよかんよりもはっさくに近い。
 飲むと香りの印象よりは甘味が強い。カルピス本来の甘味だろうか。はっきり言って、果実感は今ひとつ。
 果汁1%、アルコール分4%。原材料は、いよかん果汁、脱脂粉乳、乳酸菌飲料、ウォッカ、糖類、酸味料、香料、安定剤(大豆多糖類)、 パプリカ色素、カロチン色素、甘味料(アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムカリウム)、 酸化防止剤(ビタミンC)。
 こうやって使用材料が思い切り列挙されていると、味がどうやって組み立てられているのか想像が難しいが、 アルコール分はウォッカであることだけはわかる。なんだかわざわざアルコール飲料に仕立てているような気がしなくもない。 まあ、不味くはないので、いいか。


2004年12月29日 
No.385 新・モルツ(赤城山水系) / サントリー

モルツ・赤城山水系  リニューアルしてから「4つの水系」(赤城山、丹沢天王山京都西山南阿蘇外輪山) というのを前面に打ち出しているモルツ。当サイトでは、まだこの赤城山水系(利根川工場製造)を取り上げていなかった。
 私が関西在住だから、生活圏内にないというのがその理由だが、東京に行った折にコンビニなどを覗いても、 いつも丹沢ばかりで、これまで入手できなかった。ところが最近、数量限定で4つの水系を全国発売しているので、 近所のスーパーで早速getした。
 泡立ちや液色には、当たり前だが、普段飲んでいる天王山京都西山水系と特段の違いは感じない。 香りもミントっぽく、軽やかで清々しいところは一緒。
 だが、口に含んだとき、少し違いを感じた。甘味が強く、酸が少し奥に引っ込んでいる。 まろやかで、ファットな味わい。
 天王山京都西山水系は、もっと苦酸っぱい感じで、その点がちょっと鼻につくのだが、 こちらのほうがじんわりと飲み応えがあって、私は好きだ。
 味の違いなんてほとんどないだろうと思って始めた比較だが、結構違いを感じるものだ。


2004年12月31日 
No.386 博多の華 焼酎水割 いも / 福徳長酒類

博多の華 いも  今年最後のお酒が芋焼酎だというのは、自分でも予想していなかったけれど、 こういう締め方も面白いだろう。
 この「博多の華」シリーズは、どれもクオリティの高い本格派である。これまで、 長期貯蔵玉露 と取り上げてきたが、かなり間が空いて、今日は「いも」である。
 缶を開けると、典型的な芋焼酎の香り。しっかりした印象。
 そして、口に含んだとき、ちょっとした衝撃が訪れる。 実にほっこりとしたまろやかな旨味があり、まさに甘いさつまいもをほおばったような味わい。
 私が芋焼酎を飲み慣れているからかもしれないが、こんなに芋の風味がしっかりとあるのに、 臭みを感じず、フルーティですらある味わいに仕立てられているというのは、驚きである。
 アルコール分10%。原材料:さつまいも、米こうじ。「黄金千貫」使用。
 缶入りだからなんて、侮らないで、ぜひ芋焼酎好きの方に飲んで欲しい。 想像以上のクオリティに納得すること間違いなし。


2005年1月6日 
No.387 新・モルツ(丹沢水系) / サントリー

モルツ・丹沢水系  「新」といっても、最近の新製品ではない。以前にリニューアルした「4つの水系」(赤城山丹沢天王山京都西山南阿蘇外輪山) のうち、なんとこの丹沢は旧製品しか取り上げていなかった。そこで、急遽最新製品を入手した。
(近所のスーパーで、昨年末から4つの水系をそれぞれ6本パックで売っていたので、普段から入手可能な「天王山京都西山」以外の 3つの水系を6本ずつ仕入れた)
 香りの印象はクリーミーで、かつ清々しく、他の水系と変わるところはない。 口に含んだ感じも、地元関西で売られている京都工場製・天王山京都西山水系と区別がつかない。 ただ、気のせいか、酸はこちらのほうが少し弱い感じだ。 だから、全体として非常にニュートラルな味わいになっている。言いかえれば、最も平凡。
 こうやって単体で飲んでいると、好き勝手なことが言えてしまうので、実際それほど違いがあるのかどうか、 以前にもやったが、また比較をやってみたい。


2005年1月9日 
No.388 タカラCANチューハイ スキッシュ ダブルミックス レモンティーソーダ 紅茶&レモン<季節限定>

スキッシュ WMIX レモンティーソーダ  タカラの新製品って、CMとかもあまりやらないし、買いたいと思って色々探し回っても置いてある店がなかったりして、 なかなか入手できないということが多い。これも、そんな製品のひとつ。
 自宅からちょっと遠く、普段あまり行かないスーパー(ダイエー)に寄ったとき、たまたま店頭に並んでいるのを発見して、 速攻get。ああ、こんなところにいたのか!という感じ。
 最近私は、店頭で見慣れない缶チューハイを発見すると、宝物をみつけたような感じがする。 というか、そこにネタ(コンテンツ)が並んでいる!といった感じだ。
 さて、この製品、とっても個性的。こんな攻め方があったのか、という驚きがある。 レモンティーのチューハイなんて、日本初(ということは、世界初)じゃないだろうか。
 香りはしっかりレモンティー。粉末をお湯に溶かしたら出来上がるインスタント・レモンティーみたいな香りだ。
 甘味は必要最小限に抑え込まれ、炭酸とのバランスも良い。ほのかに香るレモンの風味が爽やか。 ぐいぐい飲んでも口の中はさっぱりしていて、アルコール感は弱い。しっかりタンニン分(渋み)が残るところも、紅茶らしい。
 アルコール分5%、果汁1%。原材料:レモン果汁、紅茶、スピリッツ、高果糖液糖、環状オリゴ糖、 香料、酸味料、ビタミンC。
 季節限定品ということだが、通年商品にしても十分売れるんじゃないかと思う。女性には受けるだろう。
 休日のランチタイムに、フライドチキンかなんか食べながら飲んだらおいしそうだ。


2005年1月13日 
No.389 カロリ。ラズベリー<限定生産> / サントリー

カロリ。ラズベリー  サントリーというメーカーは、本当に手を広げるのが好きだ。一つの銘柄で、 これでもかと新製品を出してくる。数打ちゃ当たる方式。いやそんなに当たらないが。
(しかし、あまりに振るわないと、さすがにその展開をする間もなく消える。 例えば、青春チューハイとか、スパークリングロワイヤルみたいに)
 この「カロリ。」は、よく続いているほうだ。そして今回、限定生産のラズベリーが登場。
 香りはキャンディかゼリー菓子のように甘く、おいしそう。味のほうは香りの印象よりも、 かなり酸が強く、シャープ。ラズベリーというよりも、アセロラあるいはクランベリーに近い。甘ったるくないので、ぐいぐい飲めてしまう。
 この「カロリ。」シリーズは、最初の頃は人工甘味料の薄ら甘さがどうにも気になったが、 この製品みたいに、きゅっと締まった酸を使えば、甘味をマスクできるということに、製造者も気づいたようだ。
 アセロラと並んで、このラズベリーも、「カロリ。」史上最高水準の出来映えだと言ってもいい。
 果汁2.0%、アルコール分4%。原材料名:ラズベリー、ウオツカ、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、炭酸ガス含有。 カロリー50%オフ。糖質80%オフ。


2005年1月17日 
No.390 タカラCANチューハイ スキッシュ ダブルミックス ストロベリー&ホワイト<季節限定>

スキッシュ WMIX ストロベリー&ホワイト  先日取り上げたレモンティーソーダと同時期に発売されていた、こちらも季節限定品。
 正直言って、今日はこんな甘そうなものはあまり飲みたくないなあ、と思いつつ、義務感で開けた。
 香りは最初、いちごミルクキャンディのようだと思ったが、それよりはだいぶイチゴのフレッシュ感がある。 イチゴに練乳をかけて、スプーンでつぶした時の香りを想像して欲しい。まさに、あんな感じ。
 口の中でフレッシュな甘酸っぱさが豊かに広がる。決して甘ったるくはない。こんなに飲みやすく、 こんなに美味しいとは思わなかった。酸が強いので、後味はスッキリしているから、ごくごく飲める。
 私が甘い物好きであることを差し引いて考えても、これは非常にバランス良い味造りであると思う。
 アルコール分5%、果汁1%。原材料:ストロベリー果汁、ラズベリー果汁、乳清発酵液(乳成分、大豆を含む)、 スピリッツ、高果糖液糖、オリゴ糖、甘味料、香料。
 やはりスキッシュシリーズは、いつも予想を良い方に裏切ってくれる。


2005年1月18日 
No.391 ドライクーラー ウメ / アサヒ

アサヒ ドライクーラー ウメ  このシリーズ、社運を賭けるかのように、かなりの鳴り物入りでデビューしたはずだったのに、 やっぱりというべきか、あまりヒットしているようには聞かない。宣伝も尻すぼみになっている。
 アサヒの新製品ならば、たいていは発売当日にコンビニに並ぶはずなのだが、これは見かけなかった。 ということで、入手が遅れてしまった。まあ、無理して探さなくてもいいかな、とも思っていたが、一応試そうと。
 香りをかぐと、一瞬、梅酒かな?とも思う。口に含んでみると、ああ、やっぱり梅酒ではなかった。 但しそれは、がっかりというのではない。むしろ梅酒を使わないほうが、このシリーズには向いていると思ったからだ。
 甘味は必要最小限に抑え込まれ、ビートのきいた炭酸がそれを下支え。人工甘味料の薄ら甘さもほとんど感じない。 アルコール感も弱いので、実に飲みやすい。
 果汁1.0%、アルコール分5%。原材料:ウオッカ、ワイン、ブランデー、ウメ果汁、 ホップ抽出物、リンゴ抽出物、果糖、酸味料、香料、甘味料(スクラロース)。糖質50%オフ。ホップポリフェノール配合。
 これまでレモングレフルゴールド・アップルホワイト・グレープ と出てきたわけだが、完成度としては、これが一番いいかもしれない。最初の2つが悪すぎた、というのもあるが。
 内容は尻上がりに良くなってきているとは思うけれど、もう既にして消費者のハートをつかめる商品ではないのかもしれない。残念。


2005年1月22日 
No.392 デリリュウム・ノクトルム DELIRIUM NOCTURNUM

デリリュウム・ノクトルム デリリュウム・ノクトルム グラス  ベルギーのビール。ダークエールだ。とても個性的なビンで、売場でも目を引く。ラベルにはなぜかピンク色の象の絵が。
 泡がとても力強い。冷やしたグラスに相当静かに注いだのに、カフェオレ色の泡がブワッと盛り上がって、いつまでも持続 (右写真が、その泡が立ちすぎた図)。
 液色はアイスコーヒー程度。カラメルとトロピカルフルーツの甘い香り。 パパイヤっぽい甘味が口いっぱいに広がる。後味は結構すっきりしていて、嫌みがない。
 アルコール分9.0%。原材料:麦芽、ホップ、糖類。 輸入者は、(株)廣島 http://www.worldbeer.co.jp/
 パッケージが個性的なわりに、中身はオーソドックス。適度な甘味なので、もしやと思い、ココアクッキーを食べながら飲んでみたら、 ベストマッチだった。新しい味わいの発見。
 330mlびんで、入手価格は\472(本体価格450円+消費税22円)。


2005年1月25日 
No.393 タカラCANチューハイ コラーゲンイン ピーチ

タカラ コラーゲンイン ピーチ  少し間が空いたが、タカラ・コラーゲンイン。今度はピーチ。
 香りは、かなり人工的だが、やさしい。タカラにしては結構甘いのかな?と想像させる。
 口に含むと、ああ、やっぱりそんなに甘くない。うまく抑制がきいている。飲み続けても、 口中にイヤな甘味は残らない。もちろん、決してシャープな部類ではないのだが、 桃の特徴をうまく出しつつ、すっきり感も狙っている。
 これを一挙両得と取るか、どっちつかずと取るかは、好みによるだろう。
 果汁15%、アルコール分4%。原材料:桃果汁、りんごリキュール、コラーゲンペプチド(ゼラチン)、 香料、酸味料、ビタミンC。糖類不使用。

 なお、当サイトは昨年6月6日から毎日無欠勤で更新を続け、本日で234日目となった。


2005年1月26日 
No.394 北海道生搾り(リニューアル品)/ サッポロ

サッポロ 北海道生搾り  生搾りが新しくなっているというので、取り上げざるを得ないだろうということで。
 ドラフトワンの陰に隠れた感はあるが、立派にサッポロの看板商品のひとつとして生き残っている。 突出しない普通っぽさが受けているのではないかと思うが、最新製品はどんな感じだろうか。
 まず香り。以前から、発泡酒臭さがほとんど感じられない点が生搾りのよさだと思うのだが、 それは踏襲されている。さすがにビールと比べてしまうといささか心もとないが、 臭くないだけで大いに評価できる。
 味は、気のせいかちょっとシャープになったかな?という印象。苦味がきりっとしている。 その苦味が、うまく雑穀臭を隠している。ただ、少し変な酸味を感じる。
 飲んだ後に、ふんわり甘味が残るが、普通の発泡酒にありがちな、やりきれぬ穀物臭さではなく、 もう少し洗練されていて、焼酎の甘味みたいな感じだ。
「北海道産麦芽を配合し、富良野産ホップを一部使用して、 爽やかな生を搾りだしました。」とある。また、 「この生搾りの麦芽・ホップはすべて協働契約栽培です。」とも。
 日常的に発泡酒を飲んでいない私の感覚など、それほど信頼には値しないだろうけれども、 わずかずつではあっても、確かに日本の発泡酒は進化を遂げているんだなあ、と私は思う。
 ビールと比べるのではなく、軽いビール風飲料として捉えたとき、 この製品がかなり上位に位置するのは確かだ。


2005年1月27日 
No.395 デリリュウム・トレメンス DELIRIUM TREMENS

デリリュウム・トレメンス  先日取り上げたノクトルムと同じデリリュウム。こちらは濃色ではなく淡色のエールだ。
 びんのデザインは、こちらも可愛らしく、ラベルの四隅にピンクの象がちりばめられているほか、 ワニが玉乗りしたりしている。
 さて、中身だが、まず泡立ちはとてもきめ細かく、上質さがうかがえる。
 そして、なんといっても香りのインパクトに驚く。 バレンシアオレンジみたいに、甘酸っぱさがはじける香り。
 味もその香りのイメージのまま。口の中で、ぴちぴちした酸と、 それに負けないだけの苦味が見事に競演。ボディに厚みがあって、なおかつフレッシュさも併せ持っている。
 日本の量産ビールのようなピルスナータイプに慣れきった舌には、少々くどく感じられるかもしれないが、 一度このフルーティさ、そしてボディの厚みを知ったら、忘れられなくなるだろう。そんなエールの魅力がいっぱい。
 アルコール分9.0%。原材料:麦芽、ホップ、糖類。 輸入者は、(株)廣島 http://www.worldbeer.co.jp/
 びんのイメージで中身を想像したら大まちがい。外見はチャラチャラしてても、実力はいぶし銀。
 330mlびんで、入手価格は\472(本体価格450円+消費税22円)。


2005年1月29日 
No.396 ドラフトワン(リニューアル品)/ サッポロ

新・ドラフトワン  実にわかりにくいマイナーチェンジである。
 缶のデザインもほとんど変わっていないので、本当にリニューアルしたんだろうかと思い、 サッポロのサイトを確認してみると、 『原料の配合比率の見直しにより、「爽快な味わい」と「スッキリとした後味」を両立しています。』とある。 具体的に何の比率をどう変えたのかはわからないが。
 ところで、言っておかなければいけないのは、私はこの製品の以前との違いを明確に言い当てられるほど 従来品を飲んでいない。というか、これまで確か2度ほどしか口にしていない。だから、比較というよりは、 この新製品をまっさらな気持ちで味わってみる。
 香りはクリアで、臭みは弱い。口に入れたとき、炭酸のインパクトだけで、味と呼べるようなものは見事にない。 飲み込んだ後に、若干、薬臭い感じもあるが、イヤな後味ではない。
 いわば喉ごし勝負の飲料であり、美味しいとか不味いとかの次元は超越している。
「第3のビール」などと呼ばれているが、ビールという名とは無縁の世界に位置づけるべき商品だと私は思う。
 ビール代わりではなく、これは「ドラフトワンという飲み物」なんだ。そういう新カテゴリーとして捉えるほうがよい。 従来品が発売されたとき、私は相当に否定的なコメントを書いたが、 ビールのまがい物と捉えていた私の認識が、むしろ甘かったというか、専門バカの世界に陥っていたというか (べつに私はビールの専門家ではないが・・)。
 ビールみたいに苦く重たいものではなく、水のように味がなくて、炭酸の刺激があって、そしてちょっぴり酔える。 そういう飲み物が欲しい、というニーズがある限り、ドラフトワンは支持されるだろう。 残念ながら、私にはそういう嗜好はないのだが。
 アルコール分5%。原材料:ホップ・糖類・エンドウたんぱく・カラメル色素。


2005年1月31日 
No.397 スーパーブルー(リニューアル品)/ サントリー

新・スーパーブルー  スーパーブルーも新しくなった。
 販売量ではドラフトワンにかなわないものの、こちらも健闘してはいる。発売当時、この製品は当たらないだろう、 と私は思っていたが、予想を裏切られた格好だ。それほど、安い商品に対するニーズは根強いということか。
 ドラフトワンのわかりにくいリニューアルとは違い、こちらはCMでもはっきり変更点を謳っている。 缶にも「麦芽2倍でおいしさアップ」と書いてある。だが、この宣伝は巧妙であり、実は従来品で混ぜていた「麦焼酎」をやめ、 「小麦スピリッツ」に替えている。こちらの方が大きいような気がする。
 さて、中身だが、香りは最初クリアな印象なのに、泡が消えると穀物臭い感じがある。 口に含むと炭酸の刺激が強く、同時にややわざとらしい苦味が押し寄せる。
 小麦スピリッツに替えて切れ味がアップしたと説明されているが、後味にじんわり甘味が残る様は、 従来品と大差ない気がする。甘味を取り去ってクリアになったわけではなく、無理に苦味を追加して甘味をマスクしようとしている感じだ。
 天然水仕込になったというのもサントリーの売りのようだが、仕込水が最終製品としての発泡酒やビールの味に与える影響に関しては、 私は疑問を持っている。「水がきれいなら、おいしいに違いない」という単なるイメージの問題に過ぎないのではないか (醸造に詳しい人が書いた本で、そういう内容を読んだことがある)。
 アルコール分5%。原材料:発泡酒、スピリッツ(小麦)、炭酸ガス含有。
 随分否定的なことを言ってしまったが、今回のリニューアルの方向性は、間違ってはいないと思う。 ドラフトワンが、味わいというものをあっさりと打ち捨て、すっきり感だけを前面に出しているので、 それと戦うためには、別の攻め方をする方がいい。だから、甘味を取るより先に、苦味を強調したことで、 明確に対抗軸になり得たと思う。
 それにしても、こんなに一生懸命技術開発して世に送り出した商品が、100円ちょっとでしか売れないという現実、 開発者は虚しくないのだろうか。


2005年2月1日 
No.398 にごり白生(ベルギー産)/ 日本ビール

にごり白生 にごり白生 グラス  以前から存在は知っていたが、売っているのをあまり見かけないし、 たまに見かけても食指が動かなかった。今回ついに買ってみた。
 発泡酒と表示してあり、麦芽使用率も25%未満と書いてある。だから、 味はきっと軽いのだろうと思っていた。商品名からもわかるように、 液体は白濁している。たぶん、ホワイトエールもどきの発泡酒なんだろうと予想した。
 香りを嗅ぐと、小麦ビールみたいに軽やかで乳酸っぽい感じが。なかなか悪くない。
 でもきっと味は薄いんだろうと思いきや、口の中で甘酸っぱさと、苦味が広がる。 決して薄くはない。確かに骨格に厚みはないが、 濃厚な小麦ビールなどに慣れていない人の舌には、このくらいがちょうどいいのかもしれない。
 原産国:ベルギー。輸入者:日本ビール株式会社。アルコール分5%。 原材料:大麦麦芽・小麦麦芽・大麦・小麦・ホップ・天然白生酵母。入手価格は\195(本体価格186円+消費税9円)。
 麦芽使用率25%未満でこれだけの味に仕上がるのなら、ぜひ日本のメーカーもこのタイプを作って欲しい。
 初めて発泡酒の枠を超えた発泡酒に出会った気がする。


2005年2月3日 
No.399 ニューキャッスル ブラウン・エール NEWCASTLE BROWN ALE

ニューキャッスル ブラウン・エール  イギリスのビール。
 ボトルの形が特殊だし、透明で液体の色がそのまま見えるのも面白い。"The One and Only"(唯一無二)と、 ラベルに書かれているだけでなく、ボトルにもレリーフがある。
 液色はコーラのよう。泡立ちはあまり良くない。実に軽やかな印象。
 香りは黒糖やチョコのような甘さのほか、栗みたいなほっこりした感じも。 ブラウン・エールとはいえ、かなり軽やかな部類で、苦味も甘味もしつこくない。 飲んだ後はスッキリ。
 アルコール分4.7%。原材料:大麦麦芽、穀類、ホップ。輸入者は日本ビール(株)。
 入手価格\336(本体価格320円+消費税16円)。


2005年2月6日 
No.400 モレッティ BIRRA MORETTI

モレッティ  イタリアのビール。
 泡立ちといい、液色といい、実に日本の大手メーカーのビールのようだ。 突出した特徴がない。
 香りは華やかさがなく地味。モルト香が中心か。 この香りの印象からは、少し重めの味を想像したが、口に放り込むと、そのままスッと喉に入ってゆく。 引っかかりがない。
 苦味がそこそこあって、それ以外の味の要素が引っ込んでいる様子は、国産でいえばキリンラガーみたいな感じだ。 ただこちらは副原料を使っていないから、それだけピュアな味だとも言える。
 アルコール分4.6%。原材料:麦芽、ホップ。輸入者は、モンテ物産株式会社。
 330mlびんで、入手価格\367(本体価格350円+消費税17円)。
 ラベルには誇らしげに"QUALITA E TRADIZIONE"の文字あり。イタリア語の出来ない私でも、 それが「品質と伝統」であろうことは十分わかる。


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