2005年10月13日
No.581: 伊豆韮山 反射炉ビア 太郎左衛門 / 蔵屋鳴沢
いずにらやま はんしゃろびあ たろうざえもん / くらやなるさわ
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最近、地ビールも積極的に取り上げてゆこうということで、今日は「伊豆韮山反射炉ビア」。
4種あるが、まず1種目。
韮山反射炉は、リーフレットの説明によると、伊豆の名代官・江川太郎左衛門英龍公が江戸幕府に建議し、
大砲鋳造のために安政4年に築造したもので、ここで造られた大砲は、品川のお台場まで舟で運ばれたという
(お台場の地名は、よく知られるように、砲台場から転じたものである)。
また、この地韮山は、先般、平成の大合併で伊豆の国市という一風変わった名前の都市になったところ。
さて、本題に入ろう。
色は淡い黄金色で、濃くもなく薄くもなくといった程度。泡はきめ細かいが、力はそれほどない。
ツンと甘酸っぱい香りが立ち、奥に土臭い印象も。味も軽やかな甘酸っぱさと、適度な苦味がきいて、
あまり突出したところがない。フルーティさと苦味のどちらにも傾きすぎない絶妙なバランス。
洗練された出来映えだが、悪く言えば地ビールらしからぬおとなしさ。
アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ、酵母。非熱処理・無濾過。
製造者:(株)蔵屋鳴沢
静岡県伊豆の国市中272-1。TEL:055-949-1208(代)。
添えられた説明文は、「スタンダードなペールエールを蔵屋鳴沢風に仕立てました。まろやかさ、飲みやすさが特徴で全ての方々にお薦めできるビールです。」
実はこれ、8月に飲んで写真を撮り、コメントも控えていたのに、アップし忘れていたもの。(テイスティング日:2005年8月21日)
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ビール |
2005年10月14日 [1]
No.582: 伊豆韮山 反射炉ビア 大吟醸政子 / 蔵屋鳴沢
いずにらやま はんしゃろびあ だいぎんじょうまさこ / くらやなるさわ
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伊豆韮山反射炉ビアの2種目は、日本酒用酵母を使って造られたもの。
色はオレンジ色に近く、太郎左衛門よりかなり濃い。泡も若干茶色っぽい。
フルーティだが抑え気味の香り。レモングラスのような爽やかさ。その抑制のきき具合が奥ゆかしい印象を与える。
適度に酸がきいているので、飲み口も爽やか。甘味はほどよい。アフターも非常に繊細。
アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ、酵母。非熱処理・無濾過。
製造者:(株)蔵屋鳴沢 静岡県伊豆の国市中272-1。
添えられた説明文は、「ビール酵母の代わりに、日本酒大吟醸用の酵母を使用したビールです。大吟醸用の酵母によるフルーティな香り、
麦芽のコク、適度な甘味、スッキリした後味が特徴で、いままでにないスタイルのビールです。」
なお、このビールにつけられた政子とは、北条時政の娘として伊豆韮山に生まれ、後に源頼朝と結ばれた北条政子のことである。
(テイスティング日:2005年8月22日)
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ビール |
2005年10月14日 [2]
No.583: CALPIS BARTIME カルピス マンゴーチチ / カルピス
かるぴすばーたいむ かるぴす まんごーちち / かるぴす
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本日の2品種め。
既に9月5日から発売されている商品だが、カクテル類なので、例によって登場が遅くなった。
色は白濁した黄色。カルピスらしい。
香りは、めいっぱいのパインと、マンゴーと、それにココナツが添えられた感じ。
口当たりが甘く、柔らかく、いかにも乳酸菌飲料。
パインの優しい味わいが、意外にも甘ったるくなく、爽やかだ。
もっとくどいのかと想像していたのに、何口でも軽やかに飲める。
果汁5%、アルコール分4%。原材料:ウォッカ、ミルクスピリッツ、ココナツリキュール、
果汁(パインアップル、マンゴー)、乳酸菌飲料、脱脂粉乳、糖類、安定剤(ペクチン、大豆多糖類)、
酸味料、香料、カロチン色素、酸化防止剤(ビタミンC)。
少しとろっとした飲み口で、これ、女子大生なんかに結構受けそうな商品。
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チューハイ・カクテル等 |
2005年10月15日 [1]
No.584: 伊豆韮山 反射炉ビア 義経 / 蔵屋鳴沢
いずにらやま はんしゃろびあ よしつね / くらやなるさわ
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伊豆韮山反射炉ビアの3種目は、期間限定品のケルシュ。
本当はもうひとつ「頼朝」という通年商品があるのだが、いわゆる黒ビールで、
今日は飲みたい気分ではなかったので、限定商品を先に開けることにした(頼朝は後日)。
外観は淡いオレンジ色だが、濁りがとても強い。泡はきめ細かく、柔らかく、それほど持続はしない。
香りはフルーティさもさることながら、
ミント系の軽いハーブ香と、土の匂い。押しは強くないが、じんわり鼻の奥に届く。
酸味と苦味のバランスが良く、ボディはスリムで、軽やかなのどごし。後にじんわり上品な苦味が残る。
アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ、酵母。非熱処理・無濾過。
製造者:(株)蔵屋鳴沢 静岡県伊豆の国市中272-1。
添えられた説明文は、「シンプルな造りからくる麦芽の風味とエール酵母のふんわりした泡立ち、何杯飲んでもあきないすっきりとした
後味が特徴です。」とある。
失礼な言い方だが、普通、地方で生産量の少ない地ビールは、垢抜けないものが少なくないのだが、
これはとてもソフィスティケートされた味わい。都会を颯爽と歩くスタイルの良い美女のようなイメージ。義経って名前に似つかわしくないが。
(テイスティング日:2005年8月23日)
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ビール |
2005年10月15日 [2]
No.585: とびっきりサワー ウメ / 合同酒精
とびっきりさわー うめ / ごうどうしゅせい
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GODOのとびっきりサワー・シリーズ。
以前から出ている商品だが、あまりメジャーでもないことから取り上げずにいた。
近所のスーパーにはずっと置いてあったので、一応入手しておいた。でも、開ける機会がなく、ずっと私の冷蔵庫の奥に眠っていた。
そしてようやく今日、開けることにした。まずは、ウメ。
液色はシャンパンゴールド。ツンと香り立つようなウメ・フレーバー。梅酒っぽく、甘そうな香りだ。
味も、梅酒ベースらしく、甘さに厚みがある。しかし、炭酸が効いているので、甘ったるくはない。最近多い梅酒を使わない梅味チューハイと比べ、
明らかに飲み応えがある。
アルコール分4%。原材料:梅酒・醸造アルコール・果糖ぶどう糖液糖・酸味料・香料・カラメル色素。
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チューハイ |
2005年10月16日
No.586: 独歩 ピルスナー / 宮下酒造
どっぽ ぴるすなー / みやしたしゅぞう
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岡山の地ビール。
国産ピルスナーでは、こんなにも力強く泡が盛り上がるビールを見たことがない、というくらいにパワフルな泡。
液色は黄色みが強く、やや白濁。香りは最初、軽やかなホップ香が香るが、奥にどっしりとした麦の感じが。とても凝縮感がある。
味わいは、一口めは軽やかだと思ったのに、ずんずんと重たい苦味が感じられるようになる。
それでも嫌みのない味で、キレも良い。ホントに充実感のある味わい。
アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ。
製造者:宮下酒造(株)(岡山市西川原184)。
缶には、「爽快なホップ香を持ち、苦味の効いた淡黄金色のビールです」とある。
決して目立つところはないが、小さいけどぴりりと効く山椒みたいな存在のビール。こういう「いい仕事してる」作品に出会えるのは幸せだ。
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ビール |
2005年10月17日 [1]
No.587: 伊豆韮山 反射炉ビア 頼朝 / 蔵屋鳴沢
いずにらやま はんしゃろびあ よりとも / くらやなるさわ
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伊豆韮山反射炉ビアの4種目(最後)は、頼朝という名の黒ビール。
泡は薄いカフェオレ色。液色も薄めで、コーラのように見える。トロピカルフルーツの甘い香りは軽やかで、
カラメル香もおとなしく、繊細な印象を受ける。
味わいは思いのほか苦味が前面に出てきて、甘さは控えめ。カラメルや黒糖よりも、コーヒーやタバコを思わせる風味。
まったくくどさを感じないので、いくら飲んでも飲み飽きない。
アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ、酵母。非熱処理・無濾過。
製造者:(株)蔵屋鳴沢 静岡県伊豆の国市中272-1。
添えられた説明文は、「ローストされた数種類の麦芽を配合した黒ビールです。
麦芽のコクにほのかな甘味がプラスされ、黒ビールのおいしさを感じていただけるビールです。」とある。
(テイスティング日:2005年9月6日)
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ビール |
2005年10月17日 [2]
No.588: とびっきりサワー 白桃 / 合同酒精
とびっきりさわー はくとう / ごうどうしゅせい
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GODOのとびっきりサワー・シリーズをもう少し紹介しよう。
これもかなり前に入手していたのに、開けるきっかけが全然なく、ずっと私の冷蔵庫の奥に眠っていた。
先日のウメに続いて、今日は、白桃を開ける。
液色は、いかにも白桃を思わせる濁った白色。注いだグラスに鼻を近づけると、人工的に作られていると分かっていながら、
それでも強烈に「桃」をイメージさせる香り。ピーチキャンディのようである。ただ、果実香の奥に、なぜか黒糖みたいなニュアンスも感じる。
口に含むと、たっぷりした甘味が広がって、とても柔らかい味。そのわりに甘ったるさを感じないのは、
炭酸の強さゆえであろう。
アルコール分4%、果汁10%。原材料:白桃果汁・醸造アルコール・ブランデー・果糖ぶどう糖液糖・香料・酸味料。
コクのある独特の甘さは、ブランデーによるものなのかと思う。以前、アサヒが
旬果搾りにウイスキーを使うという方法を取ったことがあるが、それに近い発想なのだろう。
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チューハイ |
2005年10月18日
No.589: ボン ビエール BONNE BIERE / サントリー
ぼん びえーる / さんとりー
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祝!500日連続更新達成。当サイトは昨年6月6日から数えて今日で500日連続更新を成し遂げました。
さて、本日サントリーから新発売のビール。コンビニ限定ということで、例によって昨晩、帰りがけに3店ほど覗いてみたが
(最寄駅から我が家までのわずか600mほどの間にコンビニが3つあるのだ)、
帰宅時間が遅かったため、うち2店は既に売り切れており、もう1店では入荷していなかった。ということで、
今日なんとか入手した。
まず泡は純白できめ細かいが、あまり力強い感じではない。そして、液色がとっても薄いのに驚く。まるで発泡酒のようだ。
香りは透き通って清々しく、白い花のような印象。ザ・プレミアムモルツに香りの系統が似ている。
味も軽やかで華やか。最初、あれっ?ずいぶん軽いな、と思っていると、口の中にモルトの旨みがじんわり広がり、
しっかりと芯があることを見せてくれる。苦味は適度なので、後味はまた軽やかで、飲み干した後にはじんわりとした香味を残す。
ガツンとくるタイプではなく、徐々に徐々に違った表情を見せてくれる「1口で3度おいしい」タイプ。
発泡酒を飲み慣れた人にも敬遠されないような軽快さを備えつつ、その実、本格的なビールを堪能させてくれるなんともミステリアスな製品。
サントリーがまた一つ快挙を成し遂げたと言っていい。
アルコール分約5.5%。原材料:麦芽、ホップ、糖類。「日本の天然水とシャンパーニュ地方産大麦麦芽による
華やかな香りと軽やかな味わいのビールです。」
ところで、このパッケージデザインは、以前に私が懸賞で当てた「特別限定醸造ビール」や、
イオングループ限定で販売された「カナディアンモルト」に、よく似ている(色遣いは逆だが)。
味は前者に瓜二つ(シャンパーニュ地方産大麦麦芽というのも一緒)だが、
真偽のほどは分からない。
色んな試行錯誤を経ながら、ここまで来たということなのだろうか。
なお、商品名だが、BONNE BIEREという仏語は、ボンヌ・ビエールと読むべきもので、
良いという意味の形容詞(女性形)であるBONNEを、あえて男性形BONのように読んでいるのは、
たぶん語呂の良さを大事にしたんだろうと思う。BIERE(ビール)という名詞は女性名詞なので、
これにつく形容詞も当然女性形でなければならないから、BONNE BIEREという仏語表記は正しい。
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ビール |
2005年10月19日
No.590: 旬果搾り WINTER SELECTION 愛媛いよかん <冬限定> / アサヒ
しゅんかしぼり うぃんたーせれくしょん えひめいよかん / あさひ
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本日発売、アサヒ旬果搾りの冬限定品。2種あるが、まず1つめ。
旬果搾りはいつも入手困難なのだが、今回は発売前日である昨日、早々とgetした。が、
昨日発売品(サントリーの新製品)を優先したため、
結局、発売日の今日、これを取り上げる運びとなったのだ。
色はほんの少し黄色っぽいというか、何か色がついているな、という程度。シャンパンのようなきめ細かな泡。
香りは、正直言ってかなり作り物っぽいなと思う。ゼリー菓子のオレンジ味のやつみたいな
厚みのないオレンジ香に、柑橘の皮の苦そうな感じが加わる。そんなに甘くはないんだろうなということが、想像される。
味は実際に、シャープ。糖度は決して低くはないけれども、強めの炭酸の刺激と、ふくらみのない味わいが、
微妙なすっきり感を生んでいる。
いよかんの優しい甘さを強調しようと思えば、間延びした味わいにもなりかねないが、
そのあたりの所をうまく克服するために、炭酸を強くして後キレを良くさせるという戦術をとっているみたいだ。
果汁11%、アルコール分4%。原材料:アルコール、いよかん果汁、糖類、酸味料、香料。
甘いのになぜかキリッとした仕上がりは、冬の暖かい部屋で飲むのにぴったりだと思う。
パッケージデザインも少々乙女チックながら、なかなか良いと思う。
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チューハイ |
2005年10月20日
No.591: 旬果搾り WINTER SELECTION ルビーグレープフルーツ <冬限定> / アサヒ
しゅんかしぼり うぃんたーせれくしょん るびーぐれーぷふるーつ / あさひ
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昨日発売、アサヒ旬果搾り・冬限定品の2種め。
昨日の愛媛いよかんから類推するに、こちらのほうはもっと苦味や酸味が強く、
シャープな味ではないかと思われた。しかし、実際は違った。
色はかなり黄色っぽく、濁っている。すりおろしリンゴジュースみたい。そこに炭酸を入れるとこんな感じだろうな、
という外観。
香りは、グレープフルーツ・ストライクど真ん中。皮の苦そうな感じが良く出ているが、
それと同時に、結構甘そうなのも気にかかる。
味は、想像していたのを2だとすると、6くらい甘い。
確かにグレープフルーツの中でもルビーは甘味が強いのだが、こんなキャンディっぽい甘さではないぞと言いたくなる。
愛媛いよかんと同様、炭酸がきめ細かく、持続する。その様はかなり美しい。だが、
甘味が単調で、飲み干した後にもその甘味の余韻が口中いっぱいに残る。
果汁12%、アルコール分4%。原材料:アルコール、ルビーグレープフルーツ果汁、糖類、酸味料、香料。
昨日の愛媛いよかんを飲んで、あれっ、
最近「あま〜〜い」(注:スピードワゴン調で)イメージの旬果搾りだったのに、
今回はこういったシャープな感じで攻めるのかな?と思ったのもつかの間、
やはりこれは甘かった。でも炭酸がきいているから、その分まだ良い。
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チューハイ |
2005年10月21日
No.592: 金しゃち 名古屋赤味噌ラガー / ランドビール
きんしゃち なごやあかみそらがー / らんどびーる
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数ある地ビールの中で、ある意味最も大きな話題を作ったのが、この製品ではないだろうか。
おそらく飲んだことがあるという人は少ないだろうが、聞いたことがあるという人は多いだろう。
名古屋の味覚を代表する「赤味噌」を使ったもの。酒税法上、ビールの副原料として認められている素材は限定されている
(米・コーン・スターチ等)から、
味噌を使ったものはビールの範疇に入らないため、発泡酒となる(当サイトではビールに分類する)。
外観は、いわゆる黒ビールのよう。泡も淡いカフェオレ色。
味噌の香りがするのだろうかと、恐る恐る鼻を近づけると、小さな驚きが。
言われてみれば微かに味噌っぽい感じはあるものの、直感的には濃色エールに近い。
ロースト麦芽の香ばしさにかなり似ている。
味わいも、適度に甘味がある一方で、しっかりした苦味が下支えしている。
中域の凝縮度が今ひとつな所は、やはりエールではなくラガーなんだと思う。
味の傾向として、ヱビス黒に少し似ている。
だが、味噌汁のような麹っぽさがあるのが、普通のビールと違う点。
アルコール分約6%。原材料:麦芽、糖類、豆みそ、ホップ。330ml小瓶入り。
製造者:ランドビール株式会社
(愛知県犬山市大字羽黒新田字高見1-4)。
メディアでこの製品が取り上げられるときは、大抵キワモノ扱いされているのだが、
造り手は結構大まじめに送り出したんじゃないだろうか。
赤味噌というアピール度抜群の素材を用いたアイディアと、
それを正統派ビールに近い味わいに仕立て上げた技術力は、素直に評価すべきだと思う。
ところで、この製品、私も存在自体は以前から知っていたものの、正直言ってあまり飲みたいとは思っていなかった。
ところが今年は、楽しかった愛知万博の思い出と共に、愛知県にとても親近感を覚えるようになった。
ネットで万博関連グッズを漁っていた時、「そういえば赤味噌ラガーってあったな」と、
ふと思い立ってググってみた。
最初にヒットしたのが、楽天に出店している
飛騨の酒屋 いまいというお店。
早速注文したのだが、なんと注文の2日後には商品が届き、同封されていたショップ・カードには、
店長さんが直筆で「ご注文ありがとうございました」と一筆書いてくださっていた。
こんなことをいちいち気にする人は多くはないかもしれないが、私は、こういった気配りが感じられる店を、
高く評価する。お酒というのは、実にデリケートな商品である。だから、お酒に対する愛情とか、
デリカシーを感じられるお店から買いたいと、私は思うのである。
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ビール |
2005年10月22日
No.593: 金しゃちビール 青ラベル / ランドビール
きんしゃちびーる あおらべる / らんどびーる
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昨日紹介した「赤味噌ラガー」を造っているランドビールの正統派ピルスナーである。
まず外観は美しいブロンドで、泡は純白。泡もちがたいへん良い。
スカッと爽やか、華やかなホップ香はいつまでも嗅いでいたいほど芳しく、ミルキーな印象。
その香りのイメージのまま口にすると、苦味のずっしり感に驚かされる。口中では、
華やかなフレーバーが保たれつつ、そのベースに重たい苦味がある。ものすごい凝縮感で、
飲んでいるというより、噛んでいるような感じである。
アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ。330ml小瓶入り。
製造者:ランドビール株式会社
(愛知県犬山市大字羽黒新田字高見1-4)。
全国地ビール醸造者協議会・ジャパンビアグランプリ2003金賞受賞。
賞を受賞したなどということを、私は特別視しないのだが、
これだけ真面目に造られた正統派ビールの持つパワーは、やっぱりすごいと思う。
なおこの商品は、昨日の赤味噌ラガーとセットで、
飛騨の酒屋 いまい
から購入したもの。
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ビール |
2005年10月23日
No.594: 金しゃちビール 赤ラベル / ランドビール
きんしゃちびーる あからべる / らんどびーる
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ランドビールの金しゃちシリーズ。今度は上面発酵のアルト。
まず外観は透過性のあるブロンズ色。泡はカフェオレ色。泡もちがたいへん良い。
香りは閉じ気味で、おとなしいカラメル香+スペアミント的爽やかさ。
味は苦味がはっきりとし、重みはそれほどないが、じんわりと味わい深い。
香りの印象から、もう少し甘味のようなものがあるかと思ったが、
想像以上にシャープ。アフターにも適度な苦味の余韻が残る。
アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ。330ml小瓶入り。
製造者:ランドビール株式会社
(愛知県犬山市大字羽黒新田字高見1-4)。
この商品も、一昨日の赤味噌ラガー、昨日の金しゃち青ラベルとセットで、
飛騨の酒屋 いまい
から購入したもの。
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ビール |
2005年10月24日
No.595: 飛騨 地ビール工房 古里古里の国 穂高(ケルシュ) / 地ビール飛騨
ひだ じびーるこうぼう こりこりのくに ほだか / じびーるひだ
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昨日以前の金しゃちビールと同じく、
飛騨の酒屋 いまい
から購入したもの。こちらは飛騨高山の地ビール。全部で3種購入したのだが、
これは上面発酵のケルシュ。
外観は深みのある黄金色。酵母入りということで、濁りがある。泡はきめ細かいが、腰が弱い感じで、持続力はない。
オレンジのような柑橘香とハチミツを混ぜたような香り。華やかさは今ひとつだが、じんわり深みがある。
口当たりに少し麦茶みたいなブラウンな感じがあって、深みのある味わい。苦味もしっかり。
反面、華やかさはない。
アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ。330ml小瓶入り。
製造者:株式会社地ビール飛騨(岐阜県高山市西之一色町3-773-2 / TEL:0577-36-3434)。
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ビール |
2005年10月25日
No.596: とれたてホップ 一番搾り(2005年限定醸造)/ キリン
とれたてほっぷ いちばんしぼり(2005ねんげんていじょうぞう)/ きりん
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最近地ビールが多かったのだが、今日は大手メーカーの新製品。
明日26日が発売日となっているとれたてホップ一番搾り。昨年も出ていたが、
今年もまたこの季節にやってきた。缶に「2005年限定醸造」と書かれているから、
昨年とは違う内容なのだろう。
まず外観は淡い黄金色で、取り立てて目立ったところはない。泡はきめ細かいが、持続力はない。
香りにも特に突出した所はなく、「とれたてホップ」と銘打っているほど、ホップの香りが際立っているわけでもない。
適度な苦味。ふっくらとしたモルトの旨み。力強さはあまりない。
地味な味わいだが、地味であるがゆえに安定感のようなものを感じる。
アルコール分約5.5%。原材料:麦芽、ホップ・米・コーン・スターチ。岩手県遠野産ホップ使用。
昨年の味など覚えてはいないけれど、こんなにも無表情なビールだっただろうか?と、思ってしまった。
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ビール |
2005年10月26日
No.597: 飛騨 地ビール工房 古里古里の国 焼岳(アルト)/ 地ビール飛騨
ひだ じびーるこうぼう こりこりのくに やけだけ / じびーるひだ
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先日ケルシュを取り上げた飛騨・古里古里の国の2種めは、上面発酵のアルト(褐色エール)。
外観は淡い赤褐色。酵母入りなので、濁りがある。泡はきめ細かいが、腰が弱い感じで、持続力はない。
ホップの香りは軽快で、黒糖のような甘い雰囲気がある。フルーツのような香り(いわゆるエステル香)は微か。
口当たりはクリーンな印象で、苦味も適度。甘味も適度。アルトはそもそも見た目より軽やかなのが普通なのかもしれないが、
これは特に軽快だと思う。
例えば、先日飲んだ金しゃちビール・赤ラベルと比べても、
こちらのほうがかなり線が細いような印象だ。
アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ。330ml小瓶入り。
製造者:株式会社地ビール飛騨(岐阜県高山市西之一色町3-773-2 / TEL:0577-36-3434)。
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ビール |
2005年10月27日
No.598: 飛騨 地ビール工房 古里古里の国 ハーモニー(オリジナル)/ 地ビール飛騨
ひだ じびーるこうぼう こりこりのくに はーもにー / じびーるひだ
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飛騨・古里古里の国の3種めは、ハーモニーという名の冬季限定品。
外観は深い褐色。酵母入りなので、濁りがある。泡はきめ細かいが、腰が弱い感じで、持続力はない。
ロースト香が強く、なぜか煮詰めたいちごジャムか木いちごジャムみたいな感じがする。焼焦がしたパンの耳と言ってもいい。
口に含むと、やはりスモーキー・フレーバーが強いが、苦味はそれほどでもない。外観に比べると、かなり軽快な味わいだ。
微かに甘味をたたえ、最後にはキュッとした酸も残るので、後味は爽やか。
アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ。330ml小瓶入り。
製造者:株式会社地ビール飛騨(岐阜県高山市西之一色町3-773-2 / TEL:0577-36-3434)。
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ビール |
2005年10月28日
No.599: スーパー 爽生(韓国産第3のビール)
すーぱー そうなま
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以前に、偶然getした「爽生」を取り上げたのだが、
読者の方から「爽生の新しいのが出ましたよ」とメールをいただいた。
爽生自体ほとんど売られているのを見ないので、手に入るかどうかと思っていたところ、
なんとかgetすることができた。
まず泡だが、それほど勢いもないし、持続もしない。
液色は結構しっかりしている。見ただけでは、ビールかな?とも思わせる。
香りを嗅ぐと、おっ!臭くないぞと思う。発泡酒的な雑穀臭は弱めに抑えられている。その分、エチルアルコールみたいな
甘いニュアンスがある。
口に含むと、最初のアタックはビリッとくるものの、そのあと口の中で甘味がふんわり広がる。
これはおそらく、原料として使われている焼酎によるものだろう。
この甘味さえ気にならなければ、炭酸の刺激は強いので、臭みの少ない発泡酒として楽しめると思う。
アルコール分5%。原材料:発泡酒・焼酎(米、麦)・炭酸ガス含有。輸入者:日本流通産業株式会社。
パッケージデザインもそうだが、初期の頃のサントリー・スーパーブルーによく似ている。
何か関係があるだろうか。
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発泡酒&第3のビール |
2005年10月29日
No.600: 独歩 デュンケル / 宮下酒造
どっぽ でゅんける / みやしたしゅぞう
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岡山の地ビール「独歩」の2種目は、デュンケル。
淡いカフェオレ色の泡は、もちろん力強く、持続する。液色は濃いめの麦茶くらい。
オレンジのようなフルーティな香りに、ざらめみたいな甘い香りが加わり、香ばしい焙煎香も。
口に含んだ感じは、思いのほか苦味が強いが、甘味もほのかにあり、充実した味わい。
口中に香ばしさが広がる。最後まで苦味が効いているので、後キレも良い。
アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ。
製造者:宮下酒造(株)(岡山市西川原184)。
缶には、「甘く香ばしい麦芽の香味を持った濃いブラウンのビールです」とある。
その説明どおりの味わいだが、適度に引き締まっているのがまた魅力。
とってもデリカシーのある味作りだなあと思う。
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ビール |