ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.861〜880


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2006年8月20日[2]
No.861: オリオンスペシャル <辛口生> / オリオンビール
 おりおんすぺしゃる <からくちなま> / おりおんびーる
オリオン スペシャル オリオン スペシャル review
 今日の2本目。
 1本目オリオン・麦職人と一緒に購入したものだが、実はこれ、既に4年前に飲んでいた。 特に内容が変わっている様子もないので、本当は取り上げるべきではないが、 前回飲んだときに原材料名等を控え忘れていたので、せっかくだから今回もアップしようということになった。 ただ、連続更新記録をこれで1日稼ぐのは忍びないので、今日は一気に2銘柄飲んで、両方アップすることにしたのだ。

 グラスに注ぐと、まず泡はこんもりと盛り上がり、力があるが、やはりそれほど持続はしない。 液色は淡いが、それでもビールに近い。
 香りはホップの爽快感が強く、発泡酒特有の雑穀臭は極力抑え込まれている。 口に含むと、やや特有の甘味を感じるものの、高いアルコール感と、シャープな苦味にマスクされて、 後味はキリッとカラッとしている。口中がしびれるくらいの感じだ。
 アルコール分約5.5%。原材料:麦芽、ホップ、大麦、コーン、スターチ、糖類。麦芽使用率25%未満。

 麦職人と原材料や度数設定も同じだが、味わいの系統は対極にある。 麦職人がかなり飲み応えを追求した発泡酒だとすると、こちらはとにかくキリッと強く、シャープな発泡酒だ。 特性として、アサヒ・スーパードライに似ている。
 それぞれの製品がきちっと特色を持ち、それぞれの役割を果たしている。 オリオンという会社の戦略は非常に明確だな、と改めて思わされた。
種別 発泡酒
2006年8月21日
No.862: 氷結 グリーンアップル(2006年5月リニューアル品)/ キリン
 ひょうけつ ぐりーんあっぷる / きりん
氷結 グリーンアップル 氷結 グリーンアップル review
 今年の5月製造分から刷新した人気の氷結シリーズ。 全フレーバーを徐々に飲み進めているが、今日はグリーンアップルを。

 グラスに注ぐと外観はかすかに黄色っぽく色づいている。 炭酸は強くなさそう。 香りは、青りんごのキュンとした感じが立ち、押しつけがましくない。
 味も酸が中心でありながら、強すぎることもなく、穏やかな飲み口。 甘さも適度で、後味もスッキリ。たいへん無難な仕上がり。
 アルコール分5%。果汁3.5%。原材料:りんご果汁・ウォッカ・糖類・酸味料・香料・酸化防止剤(ビタミンC)。

 以前の製品とアルコール度数も果汁含有率も原材料もすべて同じ。 どこが違うか?といえば、かなり炭酸が弱く、マイルドになった気がする。 それ以外に気づくところはない。
種別 チューハイ
2006年8月22日
No.863: 氷結 ゆず(2006年5月リニューアル品)/ キリン
 ひょうけつ ゆず / きりん
氷結 グリーンアップル 氷結 グリーンアップル review
 今年の5月製造分から刷新した人気の氷結シリーズ。 全フレーバーを徐々に飲み進めているが、ついに最後のゆずにたどりついた。 なお、刷新といっても、このゆずは3月に発売したばかりのため、 中身は変わらず、パッケージのみの変更のようである。

 まずグラスに注ぐと、外観はほとんど無色に近いが、ほんのり濁りというか、黄色っぽい感じがある。 香りは、ゆずの緑っぽさはもちろんあるが、甘いニュアンスも強く、みずみずしい。
 味わいも穏やか、かつ、ジューシー。甘味がちゃんとあるのに、ゆずらしいグリーンな後味もしっかり。
 アルコール分5%。果汁1.0%。原材料:ゆず果汁・ウォッカ・糖類・酸味料・香料。 販売者:麒麟麦酒株式会社。製造者:キリンディスティラリー株式会社。

 基本的にドライでありながら、果汁感もきちんとあるのが氷結の特徴。 これもその通りの味わいだ。
種別 チューハイ
2006年8月23日[1]
No.864: −196℃ Premium 初摘み 桃 <山梨県 古屋農園> / サントリー
 まいなす196ど ぷれみあむ はつづみ もも <やまなしけん ふるやのうえん> / さんとりー
-196℃ 初摘み 桃 -196℃ 初摘み 桃 review
 昨日22日が発売日の季節限定−196℃。本当は一昨日に飲んでおかなければいけなかったものを、 買いに行くのを忘れていたり、行こうと思ったら行けなかったりで、今日になってしまった。 期待して待っていてくださった皆さん、ごめんなさい。では、早速。

 グラスに注ぐと、外観はやや黄色っぽく、濁りがある。 香りは実にフレッシュでリアルな白桃香。甘そうでありながら、くどそうではない。
 味も実際甘味が強いが、こってり感はなく、さらっとした口当たり。 スッと喉を通る感じなので、桃味にしてはぐいぐい飲めるタイプ。
 アルコール分5%。桃浸漬酒使用。原材料名:もも、ウオツカ、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、炭酸ガス含有。 「桃の名産地、山梨県一宮町古屋農園の桃(白鳳)を使用。フルーティでみずみずしいおいしさです」

 桃味チューハイはどうしてもこってりしたものになりがちだが、 これは−196℃らしいクリアな仕上がりになっていて、好感が持てる。
 ところでこれ、「山梨県古屋農園」と書かれているが、 こうやって特定の農園名を宣伝してあげる見返りとして、その分、相当値切っていたりするんだろうか。
種別 チューハイ
2006年8月23日[2]
No.865: こんがり秋生 / サントリー
 こんがりあきなま / さんとりー
こんがり秋生 こんがり秋生 review
 こちらも昨日22日が発売日。サントリーから毎年出ている秋の発泡酒。 一昨年まで「味わい秋生」という名前で、 昨年からロースト麦芽を使い、この名称になった。

 色はそれほど濃くはなく、普通のビール程度。泡にはかなり勢いがあり、そこそこ泡持ちもよい。
 香りは確かにロースト香がある。たとえて言えば、焼きいもみたいな。その分、発泡酒臭さは弱い。
 口当たりはシャープで、ぴりぴりした感じ。 味も「こんがり」というのにふさわしく、香ばしい。重みや凝縮感はないが、外側から焦がした感じの味わい。
 アルコール分6.5%。原材料:麦芽、ホップ、大麦、糖化スターチ。麦芽使用率25%未満。

 発泡酒として尽くせる手を尽くしてみました、という感じの技巧派。昨年の私自身のコメントを見ると、 ロースト香などなく、発泡酒特有の臭みがあると書いているから、 今年の製品は、そのあたりがかなり改善されたと言ってよい。
 こうやって継続して飲んでいると、製品の着実な進化がわかって面白い。
種別 発泡酒
2006年8月24日
No.866: 秋味 / キリン
 あきあじ / きりん
秋味 秋味 review
 恒例キリンの秋味。今年は、昨日23日発売。 中身は変わっていないと思うが、今年も飲もう。

 色は、あれっ?こんな程度だったかな?と思うくらい、普通の黄金色。イメージ的に、もっと濃いかと勘違いしていた。
 香りに華やかさはなく、じんわり。口に含むと強い苦味が押してくるが、 ただ表面上の苦味ではなくて、ぎっしり中身を伴うので、甘味すら感じる。
 何口飲んでも重たい苦味が口中を占拠。これは、焼物など、焦げた感じの風味にぴったりだろう。 昨年の私自身のコメントを見ると、椎茸を網焼きして・・と書いている。 今日感じたイメージとしては、焼トウモロコシに合いそうだと思った。
 アルコール分6%。原材料:麦芽・ホップ・米・コーン・スターチ。「麦芽たっぷり1.3本分」。

 と、ふと昨年の写真を見たら、何と缶のデザインもまったく一緒。 これまで毎年パッケージは変えてきたはずなのに、今年は変えなかったらしい。
 今後、このパッケージデザインを維持するのだろうか。
種別 ビール
2006年8月25日
No.867: ジョッキ生(2006年8月リニューアル品)/ サントリー
 じょっきなま / さんとりー
ジョッキ生 ジョッキ生 review
 ジョッキ生が新しくなった。今月中旬発売分から刷新(サントリーでは「リファイン」と言っている) ということで、 目印は左上に書かれている「ホップ増量 のどごしUP!」の文字だ。
 以前にどんなに酷評した製品でも、飲む度にまっさらな気持ちで臨む。常にニュートラルな態度でというのが、 私のポリシーである。さて、どんなふうに変わっただろうか。

 グラスに注ぐと色は極めて薄いが、わざとらしく着色しているよりは良い。 泡は当初盛り上がるが、当然、あまり持続しない。
 少しホップの香りが感じられるものの、基本的に接着剤のような匂いと、 麦茶的な焙煎香に近いブラウンな香りがある。
 口当たりはさらっとして、軽やかだが、とても薄く作った焼酎の水割りみたいに、 そこはかとない薄ら甘さがある。ただ、しつこいというほどではなく、 喉ごしは確かに悪くはない。後味には変な酸味が残る。
 アルコール分5%。原材料:ホップ、コーン、糖化スターチ、醸造アルコール、食物繊維、コーンたんぱく分解物、 酵母エキス、香料、酸味料、カラメル色素、クエン酸K、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、苦味料、炭酸ガス含有。

 どこが変わったかといえば、ホップが増量されたことによって、少し苦味が増したかな?という程度。 基本的に薄ら甘い味は変わっていない。
種別 第3のビール
2006年8月27日
No.868: 333 (ベトナム産ビール)
 ばー ばー ばー
333 333 review
 当サイトでは私はいつも国産チューハイやビール等の新製品のフォローに忙しく、外国産が登場する機会はあまり多くない。 もちろんビール好きの私であるから、プライベートでは色んな国のビールを飲んでいる。
 当サイト上でも、これまで容易に入手できる海外のメジャーなビールは取り上げてきているが、 どうしても新製品のない時期に限られてくる。今日は、既に発売中の缶チューハイの新製品が入手できないという事態の中で、 それなら久々海外のものを開けてみよう、ということで、これを選んだ。333と書いて、バーバーバーと読む。 ベトナム最大で、日本でもおなじみの銘柄だ。

 グラスに注ぐと泡は力があり、こんもり盛り上がる。泡持ちもかなり良い。
 ホップ香が実に清々しく、軽やか。暑い夏にも食欲をそそるような香りだ。 口当たりはスキッとしていて、ハーブのような爽やかさがある。 味わいに重さはないが、薄っぺらいわけではない。後味も爽快。
 アルコール分5.3%。原材料:麦芽、ホップ、米。原産国:ベトナム。 製造者:SAIGON BEER-ALCOHOL-BEVERAGE CORP. 輸入者及び引取先: (株)池光エンタープライズ
種別 ビール
2006年8月28日[1]
No.869: カクテルパートナー カシスカクテル カシスウーロン / アサヒ
 かくてるぱーとなー かしすかくてる かしすうーろん / あさひ
Cocktail Partner カシスウーロン Cocktail Partner カシスウーロン review
 明日29日が発売日となっているカクテルパートナーの新しいラインナップ、カシスカクテル。 3種あるが、まず私が一番興味をそそられた、カシスウーロンから。

 色はやや褐色がかった濃いめのオレンジピンク。缶を開けたとたんにカシスの香りが広がって、 なかなかみずみずしい。
 グラスに鼻を近づけると、カシスの奥に茶葉の香りが確かにあるが、烏龍茶というよりは紅茶みたいな印象。
 味もカシスの黒っぽい果実味とお茶が拮抗。たぶんこのように文字で説明しても、飲んでいない方には伝わりにくい (想像しにくい)かもしれないが、近いイメージとしては、カシスあるいは木いちごなんかが乗った甘酸っぱいタルトを食べながら 紅茶を飲んでいるのを想像して欲しい。ああいう、木の実とお茶が対等な力関係で共存した味わい。
 甘味は決して弱くはないが、やや甘めのアイスティと思えば、くどくはない。お茶のタンニン分も手伝ってか、 後味も締まっている。
 果汁0.1%。アルコール分4%。原材料:カシスリキュール、カシス果汁、烏龍茶、糖類、酸味料、 香料、アントシアニン色素。「カシスリキュールをウーロン茶で割った、さっぱりみずみずしいカシスカクテルです。」

 飲むまでは想像しがたい味だったが、飲んでみればなるほどと思う。 いわば、"パッと見"よりも内面で勝負の製品。ある程度リピーターはつくだろうが、 最初に店頭で手にとってもらえるかどうかが微妙。
種別 チューハイ・カクテル等
2006年8月28日[2]
No.870: 旬果搾り 長野産 白ぶどう <秋限定> / アサヒ
 しゅんかしぼり ながのさんしろぶどう <あきげんてい> / あさひ
旬果搾り 長野産白ぶどう 旬果搾り 長野産白ぶどう review
 今月22日が発売日の秋限定・旬果搾り。 2種あるが、もうひとつの福島産幸水なしは、訳あって7月22日に既にアップ済。 こちらはなかなか入手できなくて、今日になってしまったのだ。

 グラスに注ぐと色はやや黄色みがかっている。白ワインのよう。 香りは甘く、まさにぶどうジュース。ワインならばふつうこんな香りはしない。
 味もぶどうの甘味たっぷり。やさしい飲み口で、お酒の弱い人にも飲みやすいだろう。 反面、後味にも甘味が残るので、飲み応えのあるチューハイを望む人にはお勧めしない。
 果汁4%。アルコール分4%。 原材料:アルコール、白ぶどう果汁、糖類、酸味料、香料。 長野県産白ぶどう(ナイアガラ種)果汁使用。

 旬果搾りらしいジューシーな味わいで、期待を裏切らないが、 昨年までの複数果汁を混ぜるやり方に比べると、シンプルなだけに、味のまとめ方に難しい面もある。 それと、果汁含有率が下がってきているのも、ちょっとどうかなと思う。
種別 チューハイ
2006年8月29日[1]
No.871: 畑から百三十年 / サッポロ
 はたけから130ねん / さっぽろ
サッポロ 畑から百三十年 サッポロ 畑から百三十年 review
 明日30日が発売日となるサッポロの新しいビール。 「創業130年記念麦酒」と銘打たれている。

 グラスに注ぐと、まずは泡はきめ細かく力があり、盛り上がる。泡持ちもとてもよい。 液色は濃いめのブロンド(黄金色)。非常にしっかりした外観。
 香りは、ややおとなしめながら、ぎっしりと密度が高そう。華やかというより、たおやかだが、 芯の強さも感じさせる。麦のニュアンスが強い。
 苦味は強いが、ことさら強調した感じではなく、素材の力がそのまま出ている感じ。 酸味もあるが突出はしていない。滋味あふれるビール。
 アルコール分5.5%。原材料:麦芽・ホップ。協働契約栽培麦芽100%。「麦芽1.5倍(当社ビール比)のコクと香り」 とある。

 例えば、サントリー・プレミアムモルツのように欧州系ホップをふんだんに使った 芳しいビールでもなく、キリン・クラシックラガーのように圧倒的な苦味を湛えた頑固なビールでもない。 あえて派手さを追求しない、部分を突出させない質実剛健なつくりが、実にサッポロらしい。
 パッケージデザインも赤い星で、往年のサッポロ・ラガーを彷彿とさせる。 まさに原点回帰の作品だ。
 今のトレンドとはだいぶ異なるので、爆発的支持を集めることは難しいかもしれないが、 とても真面目に良いビールを造ってくれたことに、消費者として感謝したい。
種別 ビール
2006年8月29日[2]
No.872: 本搾りチューハイ はっさく / メルシャン
 ほんしぼりちゅーはい はっさく / めるしゃん
メルシャン 本搾りチューハイ はっさく メルシャン 本搾りチューハイ はっさく review
 本日29日発売の新しい本搾りは、はっさく。 最近の本搾りは、もう柑橘系まっしぐらといった感じだ。

 色はかなり黄色く、濁っている。もっと無色に近い色を想像していたが、 こんなにはっさくの果皮に近い色とは思わなかった。
 香りは適度に苦そうで、実にナチュラルな柑橘香。 この、苦酸っぱそうでありながら、適度に甘味を湛えたような香りって、どこかで嗅いだ気がすると 思ったら、タケダ・プラッシーに少し似ている。
 味のほうも苦味が強く、更に酸味が口中を引き締めるが、甘味も適度にあるため、 飲みにくいということはない。華やかさがなく、柑橘としては地味な味わいだが、 それだけに何本でも飲めそうな感じだ。後味にはかなり強い苦味と渋みが残る。
 果汁28%。アルコール分4%。原材料:はっさく・グレープフルーツ・ウォッカ。糖類・香料・着色料無添加。 「はっさくは、みずみずしい酸味とほろ苦い甘さが特徴の和柑橘です。 国産はっさく果汁とメルシャンオリジナルの「香り芳醇果汁」で "自分で搾ったあの味わい"が楽しめます」との説明文あり。

 ここまでくると、端から万人受けは狙っていないようにも思えるが、 はっさくという容易に味が想像できるわかりやすいチョイス、そして実際の味もその予想を裏切らない わかりやすい味わいで、一部には熱狂的ファンを生みそうな予感もある。
 ところでメルシャンさん、これは限定品と銘打っていないところを見ると、通期商品なんですね。 気づいてみればレモングレープフルーツオレンジライム四季柑、そしてはっさくと、 6種も柑橘を並べているけれど、全部が生き残って行けるのか、少々気になります。
種別 チューハイ
2006年8月30日
No.873: カクテルパートナー カシスカクテル カシスホワイト / アサヒ
 かくてるぱーとなー かしすかくてる かしすほわいと / あさひ
Cocktail Partner カシスホワイト Cocktail Partner カシスホワイト review
 29日発売、カクテルパートナーの新しいラインナップ、カシスカクテル。 3種のうち既に1つ開けたが、今日は2種めのカシスホワイト。

 色は白濁したきれいなピンク。名前から想像するに、もっと白っぽいかと思ったけれど、 かなり赤みが強い。
 香りは缶を開けた瞬間からカシス香が強く、 ヨーグルトが混ざっていることによって、実に甘酸っぱい香りになっている。
 味のほうも実際、甘酸っぱく、あまりアルコールを感じない。 カシスらしい黒っぽい果実のフレーバーのほうがやや勝ち、乳酸はベースを支えている感じ。
 果汁0.1%。アルコール分4%。原材料:ヨーグルトリキュール (ウォッカ、はっ酵乳、糖類、酸味料、安定剤(大豆多糖類))、 カシス果汁、糖類、香料、酸味料、 アントシアニン色素、乳化剤。 「ヨーグルトリキュールにカシス果汁をミックスした、甘酸っぱいヨーグルトテイストのカシスカクテルです。」

 ヨーグルトをもっと大胆に強調すべきではなかったか?というのが、私の意見。 とても飲みやすいが、それゆえにあまり記憶に残らない味になってしまっている。
種別 チューハイ・カクテル等
2006年8月31日
No.874: カクテルパートナー カシスカクテル カシスグレープフルーツ / アサヒ
 かくてるぱーとなー かしすかくてる かしすぐれーぷふるーつ / あさひ
Cocktail Partner カシスグレープフルーツ Cocktail Partner カシスグレープフルーツ review
 29日発売、カクテルパートナーの新しいラインナップ、カシスカクテル。 既に2種を開けたが、今日は最後の1種、カシスグレープフルーツ。

 色はきれいなピンク。昨日のカシスホワイトとは違い、白濁はしていない。 香りはこちらも缶を開けた瞬間からカシス香が強く、ツンと立った感じ。
 味ももちろん甘酸っぱく、フレッシュ。 柑橘の酸と混ざることにより、より一層シャープな味わいになっている。
 果汁3%。アルコール分4%。原材料:カシスリキュール、 グレープフルーツ果汁、糖類、香料、酸味料、アントシアニン色素、ベニバナ色素。 「カシスリキュールにグレープフルーツ果汁をミックスした、爽快なカシスカクテルです。」

 3種を飲む前は、これが一番凡庸な内容なのではないか?と予想した。 ところがカシスとグレープフルーツの親和性の高さがとてもまとまりのよい味わいを作っていて、 驚きはないものの実に飲み飽きない仕上がりになっている。
種別 チューハイ・カクテル等
2006年9月3日
No.875: 箕面麦酒 心友ビール / エイ.ジェイ.アイ.ビア
 みのおびーる しんゆうびーる / えい.じぇい.あい.びあ
箕面麦酒 箕面麦酒 review
 たまには地元の地ビールも飲もう。ということで、 私の住む北大阪地区を代表して、箕面ビールが登場。

 外観は極めて淡いブロンド。泡は純白でたいへんきめ細かく、力強く盛り上がる。 泡持ちもたいへん良い。
 香りはガスっぽい中に干し藁や土、杜仲茶みたいなニュアンスも。 口当たりは柔らかいが、苦味が結構強く、見た目よりもストロングな味わい。ぎっしり詰まったような麦の旨味を感じる。 ただ、豊潤というよりは、幾分かストイックな印象。垢抜けないがよいピルスナーだと思う。
 アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ、酵母。 製造者:エイ.ジェイ.アイ.ビア(有) 箕面ブリュワリー。

 330ml入りびん。コンビニで500円で売られていた。1リットルは入っているとおぼしき大瓶も置いてあったから、 結構売れているのだろう。
種別 ビール
2006年9月4日
No.876: 本生 クリアブラック <限定醸造> / アサヒ
 ほんなま くりあぶらっく <げんていじょうぞう> / あさひ
本生クリアブラック 本生クリアブラック review
 明日5日発売となる、アサヒ本生の限定品。以前に懸賞賞品として提供されたことがある、 ロースト麦芽を使った発泡酒だ。

 グラスに注ぐと、泡にはかなり力があり、盛り上がる。 泡持ちもそこそこよい。液色は、コーラ程度。
 はっきりした麦芽のロースト香があり、ある意味麦茶のようでもある。 いわゆる発泡酒臭さは感じず、完全に奥に引っ込んでいる。
 口当たりも焦げた感じの苦味が強いが、はっきりいってそれ以外に 味わいの特徴は乏しく、薄っぺらい印象。
 焦げ臭さと共に、妙な酸味もある。もうちょっと味わいに厚みがあるとうれしいのだが、 やはり発泡酒にそこまで望むのは酷というものだろう。 この味は、キリン生黒にかなり近い。いや、生黒よりも、もっと焦げ臭いかな。
 アルコール分5%。原材料:麦芽、ホップ、大麦、大麦エキス、コーン、スターチ、糖類。 麦芽使用率25%未満。平成18年9月から平成18年11月まで出荷予定。
『「ブラック丁寧仕込」がロースト麦芽由来の香ばしさを、 「二段発酵・二段熟成製法」がコクとスッキリした後味を実現しました。 2005年、キャンペーン商品として100万名の方が実感したうまさが更にクリアに! 期間限定で特別醸造、今しか飲めない「本格・生」のブラックです。』

 発泡酒臭さは100%克服できているわけではないが、 発泡酒として出来ることを追求した、いわば意欲作ということができる。
種別 発泡酒
2006年9月5日
No.877: NEWTON 青リンゴビール(ベルギー産発泡酒)
 にゅーとん あおりんごびーる
NEWTON NEWTON review
 ホントは新製品をアップすべき日なのだけれども、 なにしろ深夜に帰宅し、今日は新製品ゲットできなかったので、自宅在庫の中から選ぶことに。
 ということで、いつもと少し趣向を変えて、ベルギー産の「青リンゴビール」なるものを。

 グラスに注いだ瞬間に、リンゴの甘酸っぱい香りが立ちのぼる。 泡は純白できめ細かいが、泡持ちはほどほど。液色はやや濁りのある薄黄色。
 間近で香りを嗅ぐと、リンゴとともに、ちゃんとホップや麦の香りがする。
 味は最初甘酸っぱく、リンゴジュースを思わせるが、そのあとにじんわりビールっぽい味わいがある。 両者がうまく調和し、想像していた以上にすんなり口に馴染んでくる。 軽やかで、さわやか。これならビールが苦手な人にも勧められる。
 アルコール分3.5%。原材料:小麦・麦芽・ホップ・リンゴ果汁。麦芽使用率25%未満。 原産国:ベルギー。輸入者:日本ビール株式会社。

 ビール王国ベルギーでは、色んなフレーバーのつけられたものも「ビール」として楽しまれているわけだが、 これは麦芽使用率25%未満であるため、発泡酒のカテゴリーに入れた。
種別 発泡酒
2006年9月6日
No.878: −196℃ ブラッドオレンジ / サントリー
 まいなす196ど ぶらっどおれんじ / さんとりー
−196℃ ブラッドオレンジ −196℃ ブラッドオレンジ review
 これは一昨日に飲んでおかなければいけなかった。−196℃の新フレーバー、ブラッドオレンジ(イタリアシチリア産)。 コンビニ先行で、5日発売だ。

 まず色は、ごく淡いサーモンピンク。 香りは、ゼリー菓子(オブラートに包まれ一般的に直方体形状のヤツ)のオレンジ。 実に薄っぺらい、駄菓子的なオレンジ香と言える。
 味も実にわかりやすい甘味と酸味。お菓子っぽくて、コクがない。 粉末ジュースのオレンジ味。粉が入っているわけではないのに、 なぜか粉っぽく感じてしまう。そのくらい粉ジュース的で、ある意味懐かしい味だ。 思いのほか酸がしっかりあるのだが、ごくごく飲めて、後味は爽やか。
 アルコール分5%。原材料名:オレンジ、ウオツカ、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、 果実色素、紅花色素、炭酸ガス含有。ブラッドオレンジ浸漬酒使用。

 これはプレミアム版ではなく、限定とも銘打たれていないので、通期商品としての新ラインナップなのだろう。 最近各社とも、オレンジ味チューハイは第一線から退いている感があるので、目の付け所は面白い。
 それにしてもコンビニ先行発売とは、いかにこのシリーズが若者をターゲットにしているかというのがわかる。 全国発売は10月3日とのことなので、それまでに売れ行きを読んで、 定番品として残すかどうか、生産体制をどうするかなど方向性を見極めるつもりなのだろうか。
種別 チューハイ
2006年9月7日[1]
No.879: ハイリキ ウーロン割り (2006年4月5日リニューアル品)/ アサヒ
 はいりき うーろんわり / あさひ
ハイリキ ウーロン割り ハイリキ ウーロン割り review
 このハイリキというチューハイは、ホントに売っているのを見なくて、 強いて言えばレモンのみ、JR駅のキヨスクなどで時折見かける程度だ。 コンビニにはもちろんないし、スーパーでも置いているところは少ない。 これまでレモングレフルは何とか入手できたものの、 それ以外のフレーバーがまったくみつからなかった。
 先月のある日、夏休みで熱海の民宿に泊まりに行った折に、土産物街の酒店に並んでいるのを偶然発見。 実はそれはリニューアル前の旧製品で、また別の店でこっちをみつけた。喜び勇んで購入。

 さて、本題。
 グラスに注ぐと、色は濃いめのビール程度。ちょうどウーロン茶を割りました、という色。 香りも、ど真ん中ストライクのウーロン茶。 
 口に含んだ瞬間、プーアールのような熟成感や、アールグレイの香味、 ラプサンスーチョンの燻香に近いフレーバーが広がる。口の中が、しっかり「お茶」になる。 そして、口角で焼酎のふくよかな甘味がしっかり感じられる。
 飲むほどにアルコールが実感できるのは、度数が高いからだろう。また、何口飲んでも「お茶感」は失われないし、 しっかりしたタンニン分が残る。チューハイと言いながら、ウーロン割りなので、無炭酸だ。
 アルコール分7%。原材料:焼酎、烏龍茶、ビタミンC。 製造者:アサヒ飲料(株)、販売者:アサヒビール(株)。 素材へのこだわり」として、1.有機烏龍茶葉使用、2.焼酎使用、3.純水使用 と書かれている。 また、「有機農産物11%使用(水を除いた全原材料中の有機農産物の使用割合)」とも。

 しっかりとした飲み応えがあるのがハイリキの真骨頂で、 これはまさに王道と言える。「お酒に弱いから烏龍茶割りがいい」なんて人には、お勧めしない。
 100円台、あるいは100円未満の缶チューハイが全盛の時代にあって、 この製品の入手価格はなんと220円。売る気がないとしか思えない。わかる人にわかってもらえればいい、 という戦略だとしても、これではブランドの存続自体も危ぶまれる。販売戦略の再考を強く願う。 せっかくすばらしい製品なのだから。
種別 チューハイ
2006年9月7日[2]
No.880: バドワイザー(復刻版)
 ばどわいざー
バドワイザー バドワイザー review
 さて、今日の2本目は、サクッと軽いビールが飲みたかったから、バドワイザー。 先日、セブンイレブンで見慣れない缶をみつけ、最初はバドとわからなかった。
 あらためて中身をレビューしてみよう。

 液色は極めて淡いブロンド。薄黄色といった風情。泡は純白できめ細かく、あまり泡持ちはよくない。
 ことさら何かが強調されてはいない、あっさりした香り。ホップ香は弱めで、モルトの雰囲気がじんわり。
 口当たりもライトで、かすかな甘味を伴う。 苦味は弱く、さらさらと喉を過ぎる。
 アルコール分約5%。原材料:麦芽・ホップ・米。製造者:麒麟麦酒(株)。

 昔はサントリーがライセンス生産していた時期があったが、今はキリンが造っている。 だから味も微妙には変わっているはずなのだが、 いわゆるバドらしさは、ずっと継承されている。
 自称「ビール通」の人ほど、バドなんて水っぽいとか、こんなのはビールじゃない、なんて言いたがるようだけれども、 日本の発泡酒や第3のビールの技巧に比べれば、正しくビールであることに間違いないし、 安心して飲める定番品だと言える。

 ところでこの缶、新しいデザインかと思いきや、キリンのサイト内の バドワイザーのページを 覗いてみたら、なんと1952年当時のデザインらしい。つまり、復刻版というわけだ。
種別 ビール

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