2006年11月21日[2]
No.981: −196℃ Premium 初摘みみかん <愛媛県 南の果樹園> / サントリー
まいなす196ど ぷれみあむ はつづみみかん <えひめけん みなみのかじゅえん> / さんとりー
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新製品ラッシュの日、ビールに引き続き2本目に開けるのは、人気のチューハイ。
こちらも一般に購入者が多いと思われる−196℃の季節限定品。2種あるうち、まずはみかんのほうから。
外観は無色透明。香りはゼリー菓子のオレンジみたいに、深みがなく上っ面だけの香り。
ただ、キュンとした柑橘のフレッシュ感はよく出ているように思う。
味にも深みはなく、粉末ジュースのよう。みかんといえば確かにみかんなのだが、
甘味と酸味がやや分裂気味。
アルコール分5%。みかん浸漬酒使用。
原材料名:うんしゅうみかん、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、炭酸ガス含有。
「今年収穫した、愛媛県「南の果樹園」の門田氏が育てた温州みかんを使用。」
最近、オレンジフレーバーのチューハイが増えてきたが、
果汁感とアルコールとしての飲み応えを両立するのは難しいフレーバーだと思う。
ジュースっぽい仕上がりも、致し方ないのかなあと思う。
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チューハイ |
2006年11月22日
No.982: −196℃ Premium 初摘みりんご <青森県 片山林檎園> / サントリー
まいなす196ど ぷれみあむ はつづみりんご <あおもりけん かたやまりんごえん> / さんとりー
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私事だが、今日はひどく胃腸をこわしてしまい(おそらくは過労のため)、一日ほとんど物を食べなかった。
自由業というのは自分が動かなければ仕事がストップしてしまうので、
休むわけにはいかない。私は時折教壇に立つ仕事もしているので、どんなに高熱が出たとしても、
授業には這ってでも行かなくてはならない。今日もすべての仕事を終え、帰宅したのが23時前。
そんな状況の中、夕食はお腹を考え、湯豆腐のみだった。
普通の神経の人なら、こんな夜に酒を飲むなんて、自殺行為だと思うだろう。私だってそう思う。
しかし、サイト更新しなくてはならない。今日はめでたい連続900日目だ。一口だけ飲んであとは残そう、と考えた。
昨日みかんを飲んだ−196℃の季節限定品。今日はもう一つのりんごだ。
外観はほぼ無色に近いが、かすかに黄色く色づく。香りは、缶を開けたときからツンと甘酸っぱい
りんご香がまき散らされている。
味も酸が立っているので甘ったるくはなく、キュンとした味わい。
炭酸と相まって、後味もスッキリ。実に洗練されたりんごチューハイだ。
アルコール分5%。りんご浸漬酒使用。
原材料名:りんご、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、カラメル色素、炭酸ガス含有。
「今年収穫した、青森県片山林檎園の農地限定「サンつがる」を使用。」
カラメル色素で色を付けているのは、おそらくりんごっぽく見せるためだろうが、
そんな小細工は不要ではないかと思う。しかしながら、
味わいは洗練されており、みかんよりもこちらのほうがクオリティは高いと思う。
さて、一口でやめにしようと思って飲み始めたが、途中で止められるわけもなく、
結局全部飲んでしまった。でも、お腹の具合は悪くない。皆さん、身体は大切にしましょう。
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チューハイ |
2006年11月23日
No.983: タカラCANチューハイ WMIX メロンスパークリング <季節限定> / 宝酒造
たからかんちゅーはい だぶるみっくす めろんすぱーくりんぐ <きせつげんてい> / たからしゅぞう
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まだ私の体調は万全ではないものの、昨日に比べだいぶ復活したので、
今日はこの1本をじっくり堪能することにした。
タカラから21日に出た季節限定WMIXの新シリーズ。2種あるが、まずはメロンスパークリングから。
グラスに注いだ色は透明感のある薄緑。いかにもメロン。細かな気泡が美しさに花を添える。
香りはサクマドロップスのメロン味、あるいは、昔からよく駄菓子屋さんで売っている50円くらいのメロンシャーベット
(メロンの形をした容器に入っているやつ)のよう。
味はさすがにタカラだけのことはあって、甘味が極めて弱い。メロンソーダをものすごく薄めた感じ。
爽やかな飲み口で、口中には実にお菓子っぽい人工的なメロンフレーバーが広がる。
飲み込んだ後には、ドロップをなめてしばらく経った時のような余韻が。
アルコール分5%。果汁3%。原材料:メロン果汁、ぶどう果汁、スピリッツ、糖類、スターチ、
酸味料、香料、ベニバナ色素、クチナシ色素。「メロン&シャルドネぶどう」
パッケージデザインは相変わらず垢抜けないが、それでも雪の結晶を配した緑色の缶はいかにもクリスマスっぽい。
ぶどうとメロンのイラストも美味しそうに見えて良い。
果汁感は望むべくもないのだが、スッキリ爽やかな仕上がりは、
「カクテルカロリ。ウインターメロンボール」を凌ぐ。パーティ向きの1本。
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チューハイ |
2006年11月24日
No.984: タカラCANチューハイ WMIX ストロベリースパークリング <季節限定> / 宝酒造
たからかんちゅーはい だぶるみっくす すとろべりーすぱーくりんぐ <きせつげんてい> / たからしゅぞう
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タカラから21日に出た季節限定WMIXの新シリーズ。2種あるうち、昨日メロンスパークリングを飲んだ。
今日はもう一つのストロベリースパークリングだ。
グラスに注いだ色は透明感のある薄ピンク。細かい気泡が立ち上り、ロゼシャンパンのように美しい。
香りは、ゼリー菓子の赤いヤツ、あるいはイチゴミルクキャンディ。適度に甘そうなイチゴ香。
飲むと予想以上に炭酸がピリッとしているので、とてもシャープな口当たり。
甘味も弱く抑えられている。その分、果実感や果汁感はないが、シャープに仕立てるためには致し方なかろう。
後味もキリッとしているが、余韻にふんわり甘いニュアンスが残る。
アルコール分5%。果汁3%。原材料:いちご果汁、ぶどう果汁、スピリッツ、糖類、スターチ、
酸味料、香料、アントシアニン色素。「いちご&シャルドネぶどう」
イチゴというチョイスはやっぱり冬らしい。真っ赤なパッケージデザインも目を引いて良い。
昨日、メロンのところで「相変わらず垢抜けない」と書いたが、これでもタカラとしては精一杯頑張ったんだろうな、
という感じは伝わる。昨日のメロンスパークリングの缶と並べると緑と赤なので、クリスマスのイメージになる。
特にこちらイチゴの缶には、真っ赤なイチゴと緑のぶどうが並べて書かれているので、これ1本で十分にクリスマスっぽい。
そういえば、今月初めに出た「カクテルカロリ。」もメロンとイチゴの組み合わせだから、
二番煎じだと言えなくもないが、タカラらしさが十分に発揮されているので、まったく別物に仕上がっている。
まあ、どっちが真似したというようなことではなく、お互い探り合いながら開発競争しているんだと思うが。 |
チューハイ |
2006年11月25日
No.985: CAFE DE PARIS パリの雪 / キリン
かふぇ・ど・ぱり ぱりのゆき / きりん
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22日に発売されたキリンCAFE DE PARISの冬季限定品、パリの雪。
いつもこのシリーズは入手に苦労するのだが、今回はあっさり発見。
色は淡く、かすかにゴールドに色づいている。まさにスパークリングワインの色だ。
香りはサイダーのような、森永マミーのような、ベビーパウダーのような。
味は酸がキュンとして、辛口白ワインの風味が強い。トニックウォーターでも
入っているかのように、柑橘のような酸とかなりの甘味が感じられる。
後キレは必ずしも良くないが、じんわりミルキーな余韻が残る。
アルコール分6%。品名:スパークリングワイン。
添加物:酸化防止剤(亜硫酸塩、アスコルビン酸)、保存料(ソルビン酸K)、香料、酸味料、炭酸ガス含有。輸入者:麒麟麦酒(株)。
スパークリングワインと言いながら、香料や酸味料などが添加されているので、
当サイトではワイン扱いはせず、「利酒日記」ではなく、
こちら「ビール・発泡酒・チューハイの部屋」に収録している。
ボトルにはフレーバーについての説明が一切ない。
キリンのサイト情報によれば、ヨーグルトフレーバーとのこと。
なるほど。言われてみればそのとおりだ。
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チューハイ・カクテル等 |
2006年11月26日
No.986: ブラウマイスター(2006年11月22日限定解除)/ キリン
ぶらうまいすたー / きりん
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これ、アップしようかどうか、迷った。というのも、
これまでに2回取り上げているからだ。セブン&アイグループで限定発売されたときと、
全国で期間限定発売されたときだ。
今回は、なんと「限定解除」22日発売ということで、大々的にCMもやっている。
ならばもう一度取り上げようじゃないか、と決めた。中身は変わってないとは思うのだが。
泡はきめ細かく、非常に力があってこんもり盛り上がり、持続する。液色はかなりしっかりめの黄金色。
ふわっとホップ香が香るものの、麦のじんわり落ち着いた香りが強い。時間が経てば経つほど、
渋さを増すような香り。
味は苦味がズシッときて、口中に芳醇な香味が広がる。華々しさはない代わりに、
じんわりした苦味がいつまでも続く。
アルコール分5.5%。原材料:麦芽・ホップ・米。
缶には次のような表記が。
ドイツでビールづくりを学んだ職人「ブラウマイスター」
の理想と志のビール。
毬花ホップの手仕込み等、3種類のホップを丁寧に仕込み、長期熟成で仕上げました。
素材・製法の全てにこだわり抜いた、芳醇にしてしまりある味わいをお楽しみください。
今回「限定解除」ということは、定番化するということだろうか。最近、サントリー・プレミアムモルツ
をはじめとして、プレミアムビール市場が勢いづいているから、決断は正しいと思う。
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ビール |
2006年11月27日
No.987: 氷結 Premium ベリースパークリング
ヨーロッパ産ストロベリー <冬限定> / キリン
ひょうけつ ぷれみあむ べりーすぱーくりんぐ よーろっぱさんすとろべりー <ふゆげんてい> / きりん
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どこを探しても明日発売の新製品がなくて、代わりに明後日(29日)発売のこれがみつかった。
氷結プレミアムの冬限定品。この冬流行のイチゴ味だ。順番は逆だが、早速飲むことにしよう。
色は透き通ったサーモンピンク。香りはかなりフレッシュ感のあるイチゴ香。
甘いニュアンスはキャンディのようでもあるが、イチゴの生臭さみたいなものもよく出ている。
味は香りのイメージそのまま。適度に甘くて、酸っぱい。
まったくもって想像通りであるし、想像の域をまったく出ていない。
果汁3.5%。アルコール分5%。原材料:いちご果汁・ウォッカ・糖類・酸味料・香料。
タカラのようにスッキリ感を強調したり、サントリーのようにカロリーオフを画策するあまり人工甘味料の薄ら甘さが目立ったり、
アサヒのように甘さ重さをいとわず果汁感を大事にするのとも違う。
いずれの方向にも傾かないように画策された、中道の味わい。
これこそが、氷結の持ち味。大いなる平凡とでも言ったらいいか。
あえて熱狂的ファンを生み出さないように調整された味こそが、
ベストセラーたる氷結の存在意義なのかもしれない。そんなことを再認識させられた。
もちろん、確かな技術力とマーケティング力が、背景にあることは言うまでもない。
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チューハイ |
2006年11月28日
No.988: 麦の薫り <冬季限定> / サントリー
むぎのかおり <とうきげんてい> / さんとりー
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本日28日、サントリーから出た冬季限定品。カテゴリーとしては、発泡酒ではなく「新ジャンル」
(第3のビールという名前のウケがあまり良くなかったので、最近はこう呼ばれることが多くなった)である。
製法としては、サントリーお得意の「発泡酒+小麦スピリッツ」である。
グラスに注ぐと泡立ちはよいものの、シュワシュワ軽めの音がして、あきらかにビールとは違う。
但し、液色はしっかりした黄金色。
香りを嗅ぐと、「おっ、ホップ香が気持ちいい」と思い、その奥にネーミングのとおり麦っぽい香りがある。
味は苦み走り、中域以下が図太く、しっかりした飲み応えがあるが、ほろっとした甘味も残る。
そのほろ甘感が、「これはビールじゃありません」と声高に主張している気がして、
もの悲しい。それを打ち消そうとして、苦味が強調されているのだが、
その分裂具合が余計に悲しい。
アルコール分5%。原材料:発泡酒、スピリッツ(小麦)、炭酸ガス含有。
ふだん発泡酒や新ジャンルに親しんでいる人たちのこの製品に対する評価は、二分するのではないか。
つまり、「けっこうビールっぽくていいね」という意見と、
「苦くて飲みにくい」という意見に、である。もちろん前者は、ビールの代替品として飲んでいる人たちで、
後者は発泡酒や新ジャンルの軽さが気に入っている人たちである。
客観的に見て、新ジャンルとしてここまで辿り着いたことは率直に評価したいけれども、
サントリーさんはプレミアムビール市場で更なる存在感を発揮することに注力したほうが
良いように思うんですけどね・・。
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新ジャンル |
2006年11月29日
No.989: オー・ド・ヴィーカクテル フランボワーズ&ダブルベリー / メルシャン
おー・ど・う゛ぃーかくてる ふらんぼわーず あんど だぶるべりー / めるしゃん
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まだ取り上げていない新製品がいくつか残っているが、今日現在、入手できていない。
引き続き探索努力をすることとし、今日は未掲載の既存製品を。
メルシャン「オー・ド・ヴィーカクテル」シリーズは、これまでオレンジピール&白桃・マスカットと、
オレンジピール&パイン・キウイを飲んだ。オー・ド・ヴィーとは
仏語でブランデーのこと。つまり、ブランデーベースのカクテル製品だ。
まず色は、ややどす黒い紫で、濁りがあって、はっきり言って美しくない。
香りを嗅いだ瞬間に思うのは、カシスかな?ということ。しかし、実際カシスは使っていない。
いちごとブルーベリーの混合が、黒っぽい感じを醸し出しているのだろうか。
味はたっぷりとした甘味とともに、適度な酸っぱさがある。どろっと感がある点は好みが分かれるところだろうが、
このシリーズは爽やかさよりも濃厚さがウリなので、これでいいだろう。後味もサッパリはしていない。
ただ、酸が効いているので、くどさはそれほどでもない。
果汁31%。アルコール分5%。原材料:ストロベリー・ブルーベリー・
醸造用アルコール・フランボワーズブランデー・糖類・香料・酸味料・アントシアニン色素。
「それはまるでパティシエが創るスイーツのような贅沢な味わい。
澄んだ空気と良質の水の産地にある「メルシャン軽井沢蒸留所」で生まれた薫るフルーツ
蒸留酒<フランボワーズ オー・ド・ヴィー>に2種類の果汁をブレンドしました」との説明文あり。
フランボワーズ&ダブルベリーという名だが、フランボワーズとはラズベリーだから、
実態はトリプルベリーなんだけれども。
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チューハイ・カクテル等 |
2006年12月1日
No.990: マカディア スパークリング ゴールド / サントリー
まかでぃあ すぱーくりんぐ ごーるど / さんとりー
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11月22日発売のマカディア・スパークリング ゴールドがようやく手に入った。早速飲もう。
色は淡いゴールド。まさにスパークリングワインだ。
香りは甘く単純なマスカット香。甘い味が想像される。
実際、想像通り甘味が強く、ぶどうジュースのよう。
しかし、炭酸が強いせいか、口当たりはピリッとしていて、くどさはない。
食事に合わせることもできそうだ。
アルコール分5%。果汁5%、うちマスカット果汁4%。
原材料名:マスカット、レモン、スピリッツ、ワイン、ブランデー、
マカ、ローズヒップ、糖類、酸味料、香料、カラメル色素、炭酸ガス含有。
「マカとローズヒップのお酒「マカディア」がフルーティな白ワインとマスカットで華やかな
スパークリングカクテルになりました。」
マカディア スパークリングのイメージで飲み始めると、まったく違う内容に驚かされる。
マカディアの味が隠れてしまうほど、マスカットの香味が強く、
しかも白ワインを使っていることから、エレガントなワインカクテルに仕上がっている。
180ml入りびんもかわいらしい。値段も手頃(入手価格198円)だし、コンビニ店頭に並んでいたら
結構売れるかもしれないのに、我が家の近所のコンビニではまったく見あたらない。残念だ。
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チューハイ・カクテル等 |
2006年12月2日
No.991: ハイネケン ダーク・ラガー
はいねけん だーく・らがー
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既に飲んでメモだけ残してアップしていなかった銘柄を、今日は掲載する。
もう日本で発売されて何年にもなるが、ほとんど売られているのを見かけないので、
私もこれまで飲む機会がなかったのだが、たまたま酒店で発見し、すぐさま購入したもの。
液色はアイスコーヒー程度で、泡はカフェオレ色。
香りはカラメル、あるいは、ざらめ。甘味を内に湛えたようなおとなしさ。
口に含むと、まずふわっとした黒糖のような甘味が感じられるものの、すぐさま
苦味が追いかけてくる。最後はその苦味が引き締める。
このストイックな感じが、エールとは違うところ。
アルコール分約5%。原材料:麦芽・ホップ・着色料(カラメル)。原産国:オランダ。
輸入者:麒麟麦酒(株)。販売者:ハイネケンジャパン(株)。
いかにも濃色ラガーの魅力満載で、多くの日本人の味覚にも合っていると思う。
そういえばヱビス黒も、こんなまとめ方だったような。
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ビール |
2006年12月3日
No.992: タカラCANチューハイ ライム / 宝酒造
たからかんちゅーはい らいむ / たからしゅぞう
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新製品が、手に入らない。
当サイトの守備範囲としている製品で、今日現在未入手の新製品がざっと6種ほどある。
まったく見あたらないのだ。各メーカーさんと
「新製品は全部必ず買い取る。だから毎回発売前日必着で送って欲しい」という
内容で契約を結ばせてもらえないだろうか、と真剣に思う。
最近仕事の忙しさが尋常じゃないので、探し回ることもままならない。
もう、気分は半ば投げやりになっている。会合や打ち合わせはバンバン入るし、
その分デスクワークは深夜にならざるを得ない。いったい私の時間は誰のためにあるのか?と問いたい気分。
まあ好きで選んだ自由業の道だから怒り狂いながらも結構愉快だったりするわけだが・・。いや、内輪の話をしてsorry。
いつも見てくださる常連ご訪問者の皆さんにはお詫びするしかない。
どうかお許しを。
というわけで、今日も未掲載テイスティングメモから既存製品を。
元祖タカラcanチューハイのレモンは有名だが、
その陰に隠れてライムも存在する。ほとんど売られているのを見ないのだが、
たまたま立ち寄った酒店で発見したもの。
色はほんのり白濁。香りは、ライム香はもちろんだが、それだけの匂いではない。
レモンのようなすだちのような感じがするなあと思って表示を見ると、レモン果汁が使われていた。
ライム主でレモン従のミックスだと、すだちやシークァーサーみたいな感じになるのだな、と気づく。
味は酸がキリッとし、それと同時に焼酎のしっかりしたアルコール感がある。
甘味は弱く、むしろ苦味を感じ、後味はスッキリ。
アルコール分7%。果汁3.5%。原材料:焼酎、ライム果汁、レモン果汁、糖類、香料、ビタミンC、酸味料。
これなら酒飲みにも受けるだろう。ただ、タカラのサイト
を見ればわかるとおり、
製品はこの250ml入りしかない。普通なら350mlを出すと思うのだが、何か意図でもあるんだろうか。
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チューハイ |
2006年12月4日[1]
No.993: 銀座カクテル ラ・フランス <冬限定> / サントリー
ぎんざかくてる ら・ふらんす <ふゆげんてい> / さんとりー
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明日5日が発売日となっている銀座カクテルの新顔。冬限定のラ・フランスだ。
実は、今日は入手できないかなあ、と諦めていた。
というのも、帰宅したのが23時過ぎ。明日発売のたくさんの新製品のうち、一つでもゲットできればと、
コンビニを3軒ほど回ったが、新製品の棚は全部もぬけの殻。打ちひしがれた気分のまま、
ひょっとして・・と思い、自宅に一番近いスーパー(24h営業)をいちおう覗いてみた。
ここは新製品がタイムリーに並ぶことなどほとんどない店のはずなのに、
どういうわけか今日は、明日発売の新製品が全部そろっていた! 天は私を見捨てなかったのだ。
閑話休題。
圧倒的なフルーティさが魅力のシリーズだから、心して臨んだのだが、
やはりスクリューキャップをひねった瞬間から、洋梨そのものの香りがあふれてきた。
カクテルグラスに注いで改めて香りを嗅ぐと、実に自然な感じのみずみずしい洋梨香。色は白濁。
味はたっぷりとした甘味と、ねっとりした口当たりが特徴。アルコール感もしっかりあり、
カクテルの名に恥じない仕上がり。このシリーズに共通の、
果汁というより果物汁(くだものじる)と言った方が似つかわしい飲み応え。
果汁8%、アルコール分6%。原材料名:洋梨、スピリッツ、はちみつ、糖類、香料、
酸味料、ベニバナ黄色素。「1894年創業の老舗、銀座千疋屋がセレクトした山形産手摘みラ・フランスを
使用した、ちょっと贅沢なフルーツ・カクテルです。」
またもや期待を裏切らない内容。
むしろメロン、マンゴ以上にカクテルらしいアルコールの充実感がある。
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チューハイ・カクテル等 |
2006年12月4日[2]
No.994: COCKTAIL カロリ。ミモザバレンシア <冬限定> / サントリー
かくてるかろり。 みもざばれんしあ <ふゆげんてい> / さんとりー
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今日の2本目は、こちらも明日5日が発売日の、しかも同じサントリーの製品。「カクテルカロリ。」冬限定のミモザバレンシアだ。
グラスに注いだ色は、上積みみたいなごく薄いオレンジ。
香りも、まるで魂を抜かれたような、軽ーい感じのオレンジ香。少しキャンディっぽい。
味は粉末ジュース、あるいはチューペット(チューブ状のドリンクで、凍らせて食べられるヤツ)。
どこか化粧品臭い感じがする。
白ワインが入っているとのことだが、バレンシアオレンジと白ワインを混ぜると、
こんな人工的な味わいになるのだろうか。ちょっと想像しがたい。
果汁2%、アルコール分4%。原材料名:オレンジ、スピリッツ、ワイン、糖類、酸味料、
香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、ベニバナ黄色素、果実色素、炭酸ガス含有。
白ワイン0.6%使用。カロリー50%オフ。
爽やか、軽やかな味わいだが、「カロリ。」らしい人工甘味料の薄ら甘さもある。
残念ながらアピールポイントに乏しい製品。
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チューハイ・カクテル等 |
2006年12月5日
No.995: 復刻ラガー <大正> / キリン
ふっこくらがー <たいしょう> / きりん
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4本セット
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明日6日発売のキリン・復刻ラガー。昔のレシピで復刻させたもので、「明治」と「大正」
の2種が出た。
発売前日の今日5日、既に多くのスーパーやコンビニ店頭では大々的に売られていた。
期待の大きさが伺える。
どちらから飲もうか迷ったが、まずは現代に近い方からということで、大正を。
泡のきめ細かさ、盛り上がり方、泡持ちの仕方など、特に今のラガーと変わるところはなさそう。
香りはカラッと軽快なホップ香とともに干し草や土みたいな落ち着いた感じが強く、この点も目立ったところはない。
ところが、口に入れて一呼吸置いた後に舌の上に転がってくる苦味がかなり強く、
その下にあるほろっとした旨みすらも一瞬隠されてしまう。しばらくすると甘味がふくらんできて、
味が再統合される感じだが、最後にはやっぱりジリジリと苦味が残る。
だがそのおかげで、2口めも3口めも冗長にならず、新鮮な気持ちでまた口に運べる。
アルコール分5%。原材料:麦芽・ホップ・米。「創立100周年を記念して、大正時代のラガーを
限定醸造しました。」
通期販売されているキリンラガーとは比べものにならないくらい苦味が引き締まっているし、
クラシックラガーと比べても、もっと強い。ピルスナーの苦味好きの人には受けるだろうが、
飲み慣れない人には敬遠されるかもしれない(ちなみに私は大歓迎だが)。
なお、今日私が見たスーパーでは6本パックしか売っていなかったが、
コンビニではバラ売りしていた。しかも私がgetしたLAWSONでは、
明治と大正が2本ずつ布袋に入った4本セットがあったので、それを買ってきた(右上写真)。
他に、通常のラガーとクラシックラガーも合わせ4種1本ずつのセットも売っていた。
面白い試みだと思う。
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ビール |
2006年12月6日
No.996: 復刻ラガー <明治> / キリン
ふっこくらがー <めいじ> / きりん
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本日6日発売のキリン・復刻ラガー。昔のレシピで復刻させたもので、「明治」と「大正」
の2種が出た。
既に昨日「大正」を飲んだので、今日は「明治」を。
泡は純白で密度が濃い様子。泡持ちもとてもよい。液色は「大正」より若干淡い感じ。
香りはどちらかと言えば地味。
華々しさはなく、じんわり穀物系の香り。
口に含んだ最初の印象では、
おとなしくすうーっと馴染む感じで、現在のラガーに似た印象。
ところが、その後から苦味がじわじわ押し寄せ、ついには舌の奥にずっしりとした
存在感を主張する。
最後に苦味を残すのは「大正」と同じだが、そこに至る道程がやや違う。
「大正」はグッときて、その後ほろっとして、再度ジリジリくる感じだが、
こちら「明治」は、ふんわり弱いところから徐々に強くなって、じんわり残る感じ。
あくまでも私の感覚に過ぎないのだが。
アルコール分5%。原材料:麦芽・ホップ。「創立100周年を記念して、明治時代のラガーを
限定醸造しました。」
原材料を見る限り、こちらは副原料を使わないオールモルトビアである。
ピュアな感じがするのはそのためだろうか。
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ビール |
2006年12月7日
No.997: 畑から育てた 麦芽100%まろやかビール / サッポロ
はたけからそだてた ばくが100ぱーせんとまろやかびーる / さっぽろ
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4日にイオングループ限定で発売されたビール。
名前を聞いただけで、すぐサッポロだとわかってしまうようなネーミングだ。
泡にはそこそこ勢いがあるが、泡持ちは中程度。
液色はやや濃いめのブロンド。
最初、清々しくやや丸っこいホップ香が心地よく、
やがていかにも麦っぽい穀物系の香りが。それも、土のような匂いを伴い、
悪く言えば田舎くさい感じである。
口当たりが実にやわらかく、すうーっと口中になじむ。
苦味も決して弱いわけではないけれども、
全体のバランスのおかげで、尖ったところの少ない味わいになっている。
寒い季節にじっくり味わうのにふさわしい仕上がりだ。
アルコール分5%。原材料:麦芽、ホップ。
「このビールはドイツラインモーゼル地方の大麦農家7軒、ハラタウ地方のホップ農家26軒と
いっしょにつくった原料だけを使っています。」
「私たちは、世界中の畑で農家の人たちと共に、ビールの原料を育てています。
ビールづくりを工場ではなく、農場から始める。サッポロビールのやり方です。」
という説明文あり。
サッポロファンにはたまらない講釈のついたサッポロらしいビールだが、
例えばドライ好きからすると、なんだか面倒くさそうな印象を抱くかもしれない。
でも、それでいいのだ。それでこそ差別化ができているということ。
このやり方に、サッポロさんは活路を見出したんだろう。今後も「畑シリーズ」に、
期待したい。
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ビール |
2006年12月8日
No.998: 旬果搾り ブラッドオレンジ <冬限定> / アサヒ
しゅんかしぼり ぶらっどおれんじ <ふゆげんてい> / あさひ
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5日発売、旬果搾りの冬限定第2弾。
2種あり、いずれも昨年にもあったフレーバーだが、まずはブラッドオレンジから。
(昨年のブラッドオレンジは、こちら)
グラスに注いだ色は、かなり濃いピンクというか、ごく薄い赤。
香りはかなりお菓子っぽい、甘そうな香りで、予備知識なく嗅いだなら、
すぐにオレンジとは答えられないかもしれない。グレフルっぽい苦そうなニュアンスもあるからだ。
味は甘味がしっかりとあり、酸も強めなので、かなりテンションの高いところでバランスが取られている
感じ。飲み干した後にも、口中に甘さが残る。
果汁6%。アルコール分4%。原材料:アルコール、ブラッドオレンジ果汁、
糖類、酸味料、香料、野菜色素、カラメル色素。「シシリー島産ブラッドオレンジ果汁使用」
シャープなチューハイが好きな人には、お勧めしない。旬果搾りらしいたっぷり感の楽しめる製品だ。
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チューハイ |
2006年12月9日
No.999: 旬果搾り ルビーグレープフルーツ <冬限定> / アサヒ
しゅんかしぼり るびーぐれーぷふるーつ <ふゆげんてい> / あさひ
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これが当コーナー通算999番めのお酒。次が1000番だが、特に何も考えていなかったので、
今のところそれにふさわしい飲物が思いつかない。さて、どうしたものか。
5日発売、旬果搾りの冬限定第2弾。
ブラッドオレンジに続いて、今度はルビーグレープフルーツ。
グラスに注いだ色は、白濁したかなり薄いピンク。
いかにもルビーグレープフルーツという色。あまりにもそれっぽいので、
わざと色づけしたんだろうと思う。
香りは少し苦そうで、かなり甘そう。実際の味も、かなり甘味が強いのだが、
炭酸がきいているので、シャープな口当たりになっている。
後味にかなりのジューシー感が残って、旬果搾りらしい。
果汁10%。アルコール分4%。原材料:アルコール、ルビーグレープフルーツ果汁、
糖類、酸味料、香料、野菜色素。「フロリダ州産ルビーグレープフルーツ果汁使用」
昨年のルビーグレープフルーツは果汁12%だったから、ちょっとダウンしたわけだが、
その分、若干すっきりした味わいになったのかな?と思う。
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チューハイ |
2006年12月10日[1]
No.1000: 神都麦酒 <伊勢志摩限定>
しんとびーる <いせしまげんてい>
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栄えある当コーナー1000番目だが、
何がふさわしいかと考える暇もなく来てしまった。
たまたま仕事で伊勢志摩(三重県)の方に行ってきた。
賢島(志摩)に泊まり、帰りに鳥羽にも寄ってきたのだが、そこでみつけたビール。
限定品でもあるし、これを1000番目に飲むことにした。
泡は純白で力があり、泡持ちもなかなか。液体は淡めのアンバー。
ハーブっぽい香りが特徴で、通常、アロマホップに特徴的なミントの感じだけではなく、
どこかカモミールみたいな雰囲気がある。それと、レモンの皮みたいな苦い感じも。
口に含むとそのハーブのアロマがすうーっと広がる。
変な表現を許してもらえるなら、古いタンスみたいなウッディで、ちょっとだけカビっぽいフレーバー。
苦味が強く、後キレは悪くない。
アルコール分5%。原材料:麦芽・ホップ・米。
伊勢志摩産古代米使用。販売者:(有)二軒茶屋餅角屋本店。麦酒蔵
:三重県伊勢市神久6-8-25。
伊勢は昔から神都と呼ばれてきたらしい(知らなかった)。
言うまでもなく伊勢神宮があるからだが、
このビールのメーカー二軒茶屋餅角屋本店は、なんと1575年創業という。
古代米の使用といい、歴史を感じさせるビールだ。
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ビール |