2023年7月9日[1]
No.10121: すみか #国産りんご / 宝酒造
すみか #こくさんりんご / たからしゅぞう
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タカラ「すみか」ブランドが新しくなっている。
3月下旬以降、順次切り替えとのこと。
通年3種のうち、新登場の #国産シャインマスカット とリニューアルの
#国産ゆず は掲載済。
残る一つがこの「#国産りんご」である。
グラスに注いだ液色は、ほぼ無色透明だが、かすかにゴールドっぽい。
細かな気泡が多量グラスの中を立ち昇っている。
香りは、シャープだが甘酸っぱいりんご香。適度にジューシー。
味は香りの印象から一転して、ほとんど甘くない。酸味も弱く、悪く言うと、薄い。
それなのに、ちゃんとりんごの味がするのがむしろ不思議。
飲み込んだ後には、柔らかなアルコール感、微かに苦味、ほんのり甘さが残る。
アルコール5%。果汁1%。糖質70%オフ。
原材料名:りんご、りんごエキス、りんごスピリッツ(国内製造)、焼酎、糖類/炭酸、酸味料、香料。
新感覚、甘くないすっきりとしたりんごの味わい!
ほのかな果実の香りで甘くないから、すっきりしたものが飲みたいときにちょうどいいチューハイ!
ニュースリリースでは、リニューアルのポイントを次のように説明。
今回、国産フルーツエッセンスや炭酸のバランスを見直すことで、よりすっきりとして甘くない味わいに仕上げました。
パッケージは、ご好評いただいている手書き風で親しみやすいテイストはそのままに、
背景に氷とフルーツのイラストをあしらうことで、すっきりとした印象のデザインに変更します。
これは昨日飲んだ ゆず も同じ方針でのリニューアルなのだが、
「よりすっきりとして甘くない」というのが重要なコンセプト。
こういう、一部の人に深く刺さる製品づくりを躊躇なく行っているのが、タカラさんの良い所。
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チューハイ・カクテル等
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2023年7月9日[2]
No.10122: スーパードライ 愛知県政150周年記念デザイン缶 / アサヒ
すーぱーどらい あいちけんせい150しゅうねんきねんでざいんかん / あさひ
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アサヒスーパードライ「愛知県政150周年記念」デザイン缶。
発売は、昨年11月1日。製造は名古屋工場で、販売地域は愛知県。
関西在住の私は通常であれば入手できないが、
当サイトの中京地区在住ご協力者 森康哲さんから頂いたものである。
なお、中身は通常のアサヒスーパードライのため、味のレビューは割愛する。
実は賞味期限を少し過ぎてしまっていたのだが、中身には何ら問題がなかった。
アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ。
缶には、キャッチコピー「愛つなぐ。知ひらく。」の文字とともに、
記念ロゴマークとして制定された鳥の「あいちゅん」が描かれている。
このロゴマークは、なんとスタジオジブリの制作で、キャッチコピーの文字は、
ジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏によるものだそうである。
なぜジブリかといえば、もちろん先頃オープンしたジブリパーク(愛・地球博記念公園内)で、
浅からぬ縁ができたからだろう。
こういった地域限定デザイン缶は、毎年各社から多数出されており、そのすべてを追いかけることは到底出来ないし、
する気もないのだが、こうして幸運にも入手できた場合にのみ掲載している。
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ビール
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2023年7月10日[1]
No.10123: natura そのままパイン / オリオン
なちゅら そのままぱいん / おりおん
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オリオン natura(ナチュラ)シリーズに新たに加わった「そのままパイン」。
発売日は、6月27日。
グラスに注いだ液色は、濁りのある薄黄色。
細かな気泡がグラスの中を断続的に立ち昇っている。よく見ると、微細な繊維質が多量液中に浮遊している。
香りは、穏やかで甘いパイン香。ことさらトロピカルな感じや、甘酸っぱさが強調されていない、
落ち着いた香り。香料無添加による特性である。
味も非常に控えめな甘味と酸味。軽い苦味も感じられる。地味すぎるくらいの味わいだから、
ベースのお酒(ウォッカ)のアルコール感がはっきり感じられる。
飲み込んだ後には、少々切り込むような酸味と軽い苦味が口に残っている。
アルコール分5%。果汁5%。香料無添加。
原材料名:パイナップル果汁、パイナップルエキス、ウォッカ、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、ビタミンC。
販売者:オリオンビール株式会社 沖縄県豊見城市豊崎1-411。
製造所:オエノンプロダクトサポート株式会社 兵庫県神戸市灘区新在家南町3-2-28。
缶裏に、次の説明文がある。
おいしさの秘密は果実をそのまま搾汁したストレート果汁。
煮詰めた果汁を水で薄めた濃縮還元果汁よりも果汁本来の繊細な香りが楽しめます。
まずは香りを、そして果汁感あふれる飲み心地を楽しんで。
一般的なパイン味チューハイは、これぞパイン!というトロピカルさを香料で強調し、
甘酸っぱさ満開の味わいに仕立てているものが多いのだが、
そういうのがパインだと思ってしまっている人には、この製品は地味すぎて、
ぜんぜんリアリティがなく、トロピカルでもないと感じるかもしれない。
だが、自然な風味とは、こういった大人しいものなのである。もちろん、酸味料などが使われているし、
そもそも果汁5%だから決して生な味なのではないが、不自然な風味付けはされていない。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45117WALIUM#13 |
2023年7月10日[2]
No.10124: スーパードライ 生ジョッキ缶 / アサヒ
すーぱーどらい なまじょっきかん / あさひ
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アサヒ スーパードライ「生ジョッキ缶」が新しくなっている。
6月上旬製造分からのリニューアルである。
リニューアルのポイントは、泡密度の向上と、ふたの開けやすさ向上とのことなので、
中身は基本的に 従来品から変わっていないようである。
この製品は衝撃を与えると泡の勢いが強くなり、すぐに溢れそうになるので、
静かに取り扱う必要がある。また、温度が高い状態だと、やはり泡の勢いが増すので、しっかり冷やす必要がある。
よく、開栓後一気に泡が盛り上がってきて、なすすべもなく泡を溢れさせてしまうという失敗が報告されているが、
たいていの場合、この衝撃&温度管理ができていないことに起因する。
それを踏まえ、今回も冷蔵庫で数日しっかりと冷やし、取り出すときも衝撃を与えないように注意したわけだが、
あまりに冷たすぎると泡が立たないかもと思い、注ぐ前に少しだけ掌で缶を包んでわずかに温度を上げる工夫をした。
まず、ふたの開けやすさを確認するため、やさしくプルタブを引き上げてみると、
まあ開けやすい感じはする。従来品だって、決して開けにくかったわけではないから、言われなければそんなに変化は感じないが、
もしここで少しでも引っかかりがあって、缶を揺らしてしまったりすると、泡が噴き出す恐れもあるから、
引っかかりなく弱い力で開けられることが大事なポイントになる。
少なくとも今回私の選んだ個体は、合格である。
静かにグラスに注いでみると(*注)、みるみるうちに泡が盛り上がってくる。
慌ててグラスに注ぎ入れたが、
少しこぼれてしまった。この時点で、泡立ちが従来品よりもさらに良くなっていることが実感される。
むしろ、こんなに泡立ちを良くする必要があるのか?疑問に思う。これによって、吹きこぼれ事故が増加するのではないかと危惧する。
開発者の意図としては、開栓後はこぼれる前に、すぐに口に持っていって欲しいのだろうか。
そうするほうが、「生ビール」らしいという考えなのだろうか。
テーブルをビールの海にしてしまう事故や、服をビールで濡らしてしまう悲劇が増えるような気もする。
今年の夏は、バーベキュー場で「こぼれたっ!」と大騒ぎする声が、あちこちから聞こえてきそうである。
肝心の中身に関しては、泡がきめ細かくなれば舌当たりがやさしくなるので、
よりドリンカビリティが向上する。一気に1本を飲み干してしまう可能性が高まる。
メーカーさんにとっては、それも狙いなのかもと邪推する。
いずれにせよ、缶ビールにエンターテイメント要素をプラスした功績は大きく、
後世に残る大発明だと言えるわけで、こうして微調整を行っている姿勢を見ても、
アサヒさんのこの製品に対する力の入れ具合がわかるというものである。
アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ。
今回のリニューアルポイントにつき、ニュースリリースに説明があるが、
そのこだわりには恐れ入る。
今回のリニューアルでは、「生ジョッキ缶」特有の缶胴資材の泡立ち特性を考慮して見いだした、
泡をきめ細かくする最適条件に基づいて、ビールのろ過条件など製造工程での精度をより厳しく管理することで、
泡の大きさが小さくなり泡密度が増加しました。
また、缶を開栓する際に最初に切れ込みが入る箇所の厚さのバラつきを改善することで、
従来よりもふたの開けやすさが向上しました。
こういう改善は、現状にあぐらをかかず、消費者の声に真摯に耳を傾けているからこその仕事であろう。
生ジョッキ缶の快進撃は、続きそうである。
* 注:本品は、開栓後、缶のまま飲むことで、お店の「生ビール」のおいしさが実感できるよう設計された商品のため、
グラスに注ぎ入れるのはむしろルール違反なのであるが、当サイトでは中身の状態を確認するために、
あえてグラスに入れている。その後、残りを缶から直接飲み、泡や液体の舌当たりの柔らかさも確認している。
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ビール
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2023年7月11日[1]
No.10125: 全農 和歌山県産 温州みかん&はっさくサワー / 全国農協食品(国分グループ本社共同開発)
ぜんのう わかやまけんさん うんしゅうみかん あんど はっさくさわー / ぜんこくのうきょうしょくひん
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全農ブランドのチューハイは、近所のセブンイレブンにいつも突如として登場する。
いや、私が発売を知らなかっただけなのだが、今回は「和歌山県産温州みかん&はっさくサワー」を発見。
調べてみると、今年の6月20日が発売日だったようである。
グラスに注いだ液色は、やや濁りのある薄オレンジ色。
注いでいる時は気泡が踊っているが、すぐに静まる。
香りは、コクのありそうなみかん香。甘味が強そうで、酸は弱そうである。
味は香りの印象通り甘味がしっかりとしている。酸味も決して弱いわけではないが、
みかんらしく甘味が優勢。アルコール感はほどほど。
飲み込んだ後にも、穏やかな甘味が残っているが、気づけば結構酸味にヒリヒリ感がある。
アルコール分4%。果汁15%(温州みかん果汁10%、はっさく果汁5%(果汁に占める割合))。
原材料名:みかん果汁(温州みかん(和歌山県産))、はっさく果汁(はっさく(和歌山県産))、ウォッカ、果糖ぶどう糖液糖(国内製造)
/炭酸、酸味料。
販売者:全国農協食品株式会社 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-32-10。
製造所:宝積飲料株式会社 広島県東広島市志和町別府2061-3。
この商品は、全農グループと国分グループ本社株式会社が共同開発した商品です。
温州みかんのやさしい甘みとはっさくの爽やかな香りが口いっぱいに広がります。
このシリーズは缶デザインがいつも似通っていて、新しい商品なのか否か一目では分からない。
これだけ毎日様々なものを飲んでいると、自分が既に飲んだものかどうか覚えてもいないので、
サイトの過去記事を検索しながら、既に取り上げた商品かどうか確認する必要がある。
たまに面倒になって調べもせず買ってしまった後に、既掲載品だったことを知る場合があり、
たいへん後悔することになる。今回は、お初の商品だったので、よかった。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45118SEST#21 |
2023年7月11日[2]
No.10126: 氷結 オレンジ / キリン
ひょうけつ おれんじ / きりん
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キリン 氷結シリーズが新しくなっている。今年(2023年)3月製造分からのリニューアルである。
但し、中身が新しくなったのは主力3種
(レモン、グレープフルーツ、
シャルドネスパークリング)であり、
他はパッケージのみの刷新となっている。
ということで、今日はパッケージのみ変更となった「オレンジ」を取り上げる。
中身は従来品と同じであるため、既掲載記事 を参照されたい。
アルコール分5%。果汁1.2%。
原材料名:オレンジ果汁、ウオッカ、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、香料。
地中海沿岸で育まれたバレンシアオレンジの、みずみずしくスッキリ爽快なおいしさをお楽しみください。
缶にも「New! design」と書かれており、デザインが新しくなったのだということがわかる。
単に New だけだと、中身も新しくなったのかと、勘違いする人もいるであろうことへの配慮だろう。
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チューハイ・カクテル等
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2023年7月12日[1]
No.10127: 焼酎ハイボール 強烈パインサイダー割り <限定生産> / 宝酒造
しょうちゅうはいぼーる きょうれつぱいんさいだーわり <げんていせいさん> / たからしゅぞう
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タカラ焼酎ハイボールの限定品「強烈パインサイダー割り」。
発売日は、7月11日。
グラスに注いだ液色は、ほんのり淡いゴールド。焼酎ハイボールレモンとほぼ変わらない。
注いでいる時、炭酸がジュワジュワと音を立て、その後も大粒の気泡がグラスの中を断続的に立ち昇っている。
香りは、しっかり甘いパイン香。この甘さゆえ、アルコール臭はあまり強くない。
味は香りの印象とはまったく異なり、シャープ。これぞ焼酎ハイボールである。
口に入れた瞬間こそ、ふわっと甘いパインの香味がするが、
その後は味気ないくらいにスッキリとし、ジューシーさはほとんどない。
アルコール感は強く、キレがある。
アルコール分7%。無果汁。
原材料名:焼酎(国内製造)、パイナップルエキス、糖類/炭酸、酸味料、香料、カラメル色素。
私は当サイト掲載用の缶チューハイ等のR.T.D.は、いわば仕事のように淡々とこなしているのだが
(無論、どこからも誰からも報酬など頂いていないし、金を払って勝手にこんなことをやっている)、
夏の暑い時季に、こういった強炭酸で爽やかなものを飲むときは、単純にうれしい。
なお、前回発売が 昨年(2022年)4月 だったので、
およそ1年3か月ぶりの再登場ということになる。中身は、変わっていない。
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チューハイ・カクテル等
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2023年7月12日[2]
No.10128: 구미호 INDIA PALE ALE / KABREW
クミホ インディア・ペールエール / カブリュー
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韓国のクラフトブルワリー KABREW のつくる 구미호(KUMIHO)ブランドのI.P.A。
当サイトのご協力者 森康哲さんから頂いたものである。
グラスに注いだ液色は、濁りのある薄赤銅色。泡はベージュ色できめ細かく、泡持ちも良い。
香りは見た目の通りトーストあるいは焦げた黒糖のようなロースティなニュアンスを伴い、トロピカルな甘さの強いホップ香。
IPAとしては、どっしり落ち着いている。
味もダークな甘いコクがあり、さらに苦味もしっかり。
アルコールのボリューム感もあり、力強い。
飲み込んだ後にも、ほんのり甘みとしっかり苦味が残る。
アルコール分6.3%。
原材料:麦芽、ホップ、酵母/塩化カルシウム。原産国名:大韓民国。輸入者:HUBジャパン株式会社 埼玉県川口市弥平2-1-22。
ブランド名 KUMIHO は、韓国で伝説として語られている、人をたぶらかす「九尾の狐」のことだそうである。
このブルワリーがトレードマークとして採用している理由はわからないが、
人を惑わすという意味ではお酒も同じということだろうか。
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ビール
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2023年7月13日[1]
No.10129: 食彩 / アサヒ
しょくさい / あさひ
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7月11日にコンビニエンスストア先行で発売された アサヒ「食彩」。
スーパードライ生ジョッキ缶に続く、天面飲み口が全開口する缶に入った製品の第2弾である。
LAWSONで購入したが、価格は税込284円であった。
冷蔵庫で半日ほど良く冷やし、衝撃を与えないように静かに取り出す。
プルタブを静かに開けると、程なくして泡が盛り上がってくる。
間髪入れずに写真を撮ったのだが、すぐに溢れそうになる。
グラスに注ぎ入れてみると、非常にきめ細かい泡がこんもりと盛り上がってきた。
液色は中程度の黄金色。
香りは、ほんのり甘くフルーティで、ハーブっぽさもあるホップ香が特徴的で、
さらにモルトあるいは副原料の米由来と思われる穀物的な香りも強く、
軽快でありつつ、凝縮感もある。
味は香りの印象以上に苦味の押しが強く、舌当たりの柔らかさとのギャップが面白い。
ほろっとまろやかでありながら、ギュッと苦味の収斂性もある。
この味わいで思い出すのは、アサヒ 熟撰 である。
金色ベースの缶といい、和を感じさせる商品名といい、コンセプトが近い。
繊細さと力強さ。華やかさと落ち着き。相反するものを兼ね備えたビールである。
アルコール分5.5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ。
今回、新商品発表の予告までして期待感を高める販売手法を取ったのだが、その期待に十分応えるだけの大型商品であった。
ただ、ジョッキ缶の第2弾が出るなら、夏に向けて エクストラシャープ とか、
瞬冷辛口 の復活かな?
あるいは、新ジャンルの クリアアサヒを入れて価格をやや高めに設定する手もあるかな?と私は考えていたので、
和テイストのしかもプレミアムラインとは、二重に驚かされた感じだ。
しかし、考えてみれば、スーパードライというガリバーブランドを擁し、
さらにその 生ジョッキ缶が大ヒット、
それに加えて アサヒ生ビールの快進撃もあり、
スタンダードビール市場を席巻している同社も、プレミアムラインでは苦戦が続いている。
ヱビス、プレモルというライバルに追いつくためには、「和」を前面に出したプレミアムというチョイスは絶妙である。
生ジョッキ缶という唯一無二の武器を安売りしない、巧みな一手であるように思う。
税率変更でビールをもっと売っていこうとしている各社にとって、サントリー社がスタンダードラインを
サントリー生ビール によって強化しようと考えたように、
苦手分野をつぶして行こうとする戦略は、今後も続くかもしれない。
ただ、生ジョッキ缶の本来のアピールポイントである お店で飲む生ビールの爽快感、楽しさと、
和のプレミアム という中身は、少々角度が違うようにも感じる。
この食彩というビールは、「ゴクゴク・・プハーっ」と飲むようなビールではない。
じっくり香りを楽しみながら飲むビールである。だとしたら、缶から直接飲むのではなくて、
広口のグラスに注いでゆっくり飲んだ方が良いのでは?と思ってしまう。
このあたりにミスマッチを感じる人が多いか、楽しさとおいしさの相乗効果と捉える人が多いかで、
この商品の売り上げは変わってくるように思う。
当初は生ジョッキ缶の第2弾ということで話題性もあり、好調なスタートを切るものと思われるが、
次第に価格がネックとなるかもしれない。
生ジョッキ缶の楽しさや爽快感を堪能するなら、安いスーパードライで十分。
結局そうなってしまい、本品は伸び悩むのではないか。現時点で私はそう懸念している。
だからアサヒさんも、コンビニ先行という探りを入れているのだろう。
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ビール
CODE:45120LSEK#02 |
2023年7月13日[2]
No.10130: よわない檸檬堂 すっきりレモン / コカ・コーラ
よわないれもんどう すっきりれもん / こか・こーら
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いつも明言しているとおり、当サイトでは、ノンアルコール製品は後回しになりがちである。
というか、本来当サイトは、アルコール飲料のレビューサイトなので、
ノンアルは守備範囲外とも言える。つまり、アディショナル(追加的)に掲載しているに過ぎないのである。
だから、ノンアルまでも完全網羅しようとは考えていないし、余力があれば掲載する。
そういうスタンスであることをご理解の上、お付き合いいただきたい。
閑話休題。本日取り上げるのは、コカ・コーラのチューハイブランド 檸檬堂 のノンアル製品・よわない檸檬堂の
「すっきりレモン」。発売されたのは今年4月17日で、その直後に入手してはいたのだが、
取り上げる機会がこれまでなく、今日に至った。
グラスに注いだ液色は、やや濁りのある薄黄色。アルコール入りの檸檬堂 定番レモンよりは、少し薄い。
気泡は少なめで、炭酸はそれほど強くはなさそう。
香りは、キリッと鋭いレモン香で、アルコール入り本家檸檬堂と似たようなコクは感じるものの、
アルコール臭がない分だけ、浮ついている。ただ、少しお酒っぽいツンとくる匂いはある。
味は、酸味が強く、キュンとした口当たり。ジューシーさなどはなく、ひたすらスッキリ。
レモンの皮のような苦味を伴うので、余計にドライ。
飲み進めると、酸味のヒリヒリ感が増してくる。最後まで、ジューシー感は乏しい。
アルコール分0.00%。果汁4%。炭酸飲料。
原材料名:果糖ぶどう糖液糖(国内製造)、レモン果汁、食塩、ジュニパーベリーエキス/炭酸、酸味料、香料、
香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンC)。
販売者:コカ・コーラ カスタマーマーケティング(株) 東京都港区六本木6-2-31。
原材料名を見て、味の仕上がりをいちいち納得する。
ジュニパーベリーエキスを使っているから、少しジンっぽい香り立ちと味わいがあり、
香辛料抽出物を使っているから、酸味だけではない刺激が舌に残るのだろう。
先行販売している よわない檸檬堂 のほうは、もっとジューシー感があって、
レモンの分厚さみたいなものを感じるのだが、こちらはレモンの苦味と酸味を取り出してクリアに仕上げたような感じである。
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ノンアルコール飲料
CODE:45120DAKO#87 |
2023年7月14日[1]
No.10131: ザ レモンクラフト 地中海塩レモン <期間限定> / アサヒ
ざ れもんくらふと ちちゅうかいしおれもん <きかんげんてい> / あさひ
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アサヒ ザ レモンクラフト の期間限定「地中海塩レモン」。
発売日は、6月27日。昨年も同時期に出ていたものである。
グラスに注いだ液色は、やや白濁。細かな気泡がグラスの中を断続的に立ち昇っている。
香りは、キュンと酸っぱい鮮烈なレモン香なのだが、若干コクがありそうな分厚さを感じる。
味はキリッとシャープで、酸味と苦味がしっかり強く、甘味は弱め。
塩の効果として、レモンの鋭さを少し和らげる甘みというか、コクがある。
但し、キレは良く、飲み込んだ後には苦味が残る。
果汁2%。アルコール分5%。原材料名:ウオッカ(国内製造)、レモンスピリッツ、レモン果汁、レモンピールエキス、
レモンエキス、食塩、糖類/炭酸、酸味料、香料、ビタミンC。
5種の贅沢レモン素材+岩塩
○瀬戸内産レモンエキス ○凍結レモンピールエキス ○レモンオイル ○旬果レモンスピリッツ ○シチリア産レモン果汁
○シチリア産岩塩
秘密のひと搾り製法
香り成分たっぷりのレモンオイルを仕上げに"ひと搾り"。
バーテンダーの香りづけ技法を再現しました。 ○特許技術:特許第6847288号
昨年の製品 と原材料が若干変わっているのだが、
味の違いはそんなに感じられなかった。このシリーズらしいフレッシュ感あふれる味は健在。
バーテンダーの香りづけ技法を再現するための特許技術が用いられているとの表記があり、
これは現在販売されているザ・レモンクラフトの通年品にも共通することなのだが、
R.T.D.のような安い商品にもかなりの開発コストをかけているとは、大手さんもたいへんである。
いや、むしろそういうのは無名メーカーが社運を賭けて新技術を導入というパターンのほうが多いかもしれない。
ところで、「特許」というと他社に真似されないように取るものだと勘違いしている方もいるが、
そうではなく、技術を世に公開し、他社にも使ってもらうことによって対価を得る(先達としての権利)ためのものである。
真似されない自信がある特殊技術であれば、公開しない(特許等を取らない)という選択もある。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45121KSES#17 |
2023年7月14日[2]
No.10132: HOPPIN' GARAGE Thanks & Cheers! / サッポロ
ほっぴん・がれーじ さんくす あんど ちあーず! / さっぽろ
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サッポロビールが2018年に立ち上げ、ネット販売を基本としている HOPPIN'GARAGE において販売された
「Thanks & Cheers」。発売は、昨年8月16日だったようである。
1本単位では買えないということもあり、私は基本的にいつもスルーしているのだが、
当サイトのご協力者 森康哲さん
から寄贈頂き、飲むに至った。
グラスに注いだ液色は、ごく淡い黄金色。
泡は純白できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも悪くない。
香りは、柑橘系の爽やかさの奥に、クリームビスケットみたいな甘さが隠れている。
おそらくホップ香と思われる。さらに、サッポロビールらしい穀物っぽいモルト香が感じられ、
それが少し飼料のような匂いに傾いており、状態が万全ではないことをうかがわせる。
それもそのはず。賞味期限が6月で切れてしまっているからだ。それでも、完全なる劣化というほどではない。
口当たりは極めてクリアで、香りに感じたクリームビスケットのような甘さがほのかに感じられる。
この特徴は、サッポロ社独自のホップ、ソラチエースのキャラクターである。
爽やかなのにねっとり奥深く、鼻腔が甘い香りで満たされる。
苦味もしっかりと強い。だから、繊細なようでいて力強さも内包している。
飲み込んだ後にも、舌の奥に収斂性のある苦味が居座っている。
アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ。
サッポロ社のサイト上の商品説明は、次のようなものである。
がんなどの様々な事情を抱える人たちが喜びを実感できるように。
コロナの中、不安を抱える人たちが生きていく喜びを取り戻せるように。
そんなビールを、がんサバイバーを中心に思いをつないでつくりました。
悲しみの向こうに笑顔がある人生のような、ほろ苦さと爽やかな後味、香りが特徴です。
つながりに感謝し、いのちに乾杯するビールです。
缶にも、「辛いこと、楽しいこと、苦いこと、甘いこと、泣いたこと、笑ったこと。すべての人生に。」
といった文字や、商品名 Thanks & Cheers! の下に「であいに感謝、いのちに乾杯。」との文字もある。
そんな背景のある商品だとは知らずに飲んだが、
確かに、ホップのキャラクターが明るい気分にさせてくれるビールである。
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ビール
CODE:45121PRST#332 |
2023年7月15日[1]
No.10133: 贅沢搾り マンゴー <期間限定> / アサヒ
ぜいたくしぼり まんごー <きかんげんてい> / あさひ
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アサヒ 贅沢搾りの期間限定「マンゴー」。発売日は、7月4日。
グラスに注いだ液色は、ごく淡いゴールドで、透明感がある。細かな気泡が少量見える。
香りは、マンゴーの甘さ満載。シンプルだが、かなり甘味が強そう。
味は香りの印象通り、マンゴーのトロピカルな甘さが広がる。
炭酸のピリッとした口当たりがあるので、良いアクセントにはなっているが、
基本的に甘さ一辺倒。アルコール感は弱い。
果汁11%。アルコール分4%。人工甘味料無添加。
原材料名:ウォッカ、マンゴー果汁(イスラエル製造)、糖類/炭酸、酸味料、香料。
前回発売が 昨年(2022年)2月だったので、およそ1年5か月ぶりの販売となる。
この果汁感たっぷりのキャラクターは、贅沢搾りらしいので、大ヒットはしないまでも、一定のファンはいると思われる。
しかし、私の生活圏内では一部のコンビニで売られているのみであり、あまり出回っていないように見受けられる。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45122LSEK#11 |
2023年7月15日[2]
No.10134: クリアアサヒ 東北の恵み <東北限定> / アサヒ
くりああさひ とうほくのめぐみ <とうほくげんてい> / あさひ
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クリアアサヒの限定派生商品「東北の恵み」。
昨年(2022年)の11月22日に、東北地方限定で発売されたもので、通常であれば入手できないのだが、
当サイトのご協力者 森康哲さん
から寄贈頂き、飲むに至った。
この商品はだいぶ以前から定期的に発売されているものであるが、私が飲むのは今回が初となる。
グラスに注いだ液色は、中程度の黄金色。但し、新ジャンルにしては濃いめ。
泡は純白で概ねきめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも悪くない。
缶に「初摘みホップ使用」と明記されているとおり、香りを嗅ぐと、まず爽やかなホップ香が感じられる。
新ジャンル特有の甘いニュアンスは極めて弱い。
味はすっきりとクリアで、ホップの香味が効いている。苦味は穏やかで、フレッシュな味。
コクは深くなく、そのあたりがやはり新ジャンルなのだが、それでも雑穀臭のようなものはほぼなく、
キレも良い。
アルコール分5%。宮城県産希望の大麦一部使用。山形県産初摘みホップ使用。
原材料名:発泡酒(国内製造)(麦芽、ホップ、大麦、コーン、スターチ)、スピリッツ(大麦)。
宮城県の大地で育てた「希望の大麦」を一部使用しながら、2022年に収穫したばかりの山形県産「初摘みホップ」を使って、
丁寧に心を込めてつくりました。是非、お楽しみください。
全国発売したら結構売れるだろうと思われる優秀な内容だが、おそらく原材料に限りがあることによる地域限定商品なのだろう。
缶に、「本商品の売上1本につき1円を、東北地方における復興支援の取り組みにお役立ていただきます。」とあるが、
それならばなおさら、東北以外の私たちにこそ支援させていただきたいと思うのだけれど。
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新ジャンル
CODE:45122PRST#235 |
2023年7月16日[1]
No.10135: 氷結 無糖シークヮーサー / キリン
ひょうけつ むとうしーくゎーさー / きりん
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キリン氷結 無糖シリーズのラインナップに、新たに「シークヮーサー」が加わった。
発売日は、7月11日。
グラスに注いだ液色は、ほとんど無色だが、微かに白濁。
非常に細かな気泡が、多量グラスの中を立ち昇っている。
香りは、シークヮーサーらしい青臭い柑橘香。シンプルで、混じりけのない感じだ。
味はまったく甘くない。鋭い酸味と軽快な苦味。しっかりアルコール感。
飲み進めると、酸味がヒリヒリとしてくる感じで、非常にシャープ。
あっさりした後味。
アルコール分7%。果汁0.3%。糖類・甘味料不使用。
原材料名:シークヮーサー果汁、ウオッカ(国内製造)/炭酸、酸味料、香料。
無糖チューハイに、シークヮーサーというフレーバーはぴったりである。
酸の強いシャープな柑橘であるからこそ、無糖仕上げでキャラクターが際立つ。
さらに、氷結はウォッカベースであることから、クリアな味わいも魅力である。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45123YMMS#05 |
2023年7月16日[2]
No.10136: HOPPIN' GARAGE インカの扉 / サッポロ
ほっぴん・がれーじ いんかのとびら / さっぽろ
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サッポロビールが2018年に立ち上げ、ネット販売を基本としている HOPPIN'GARAGE において販売された
「インカの扉」。発売は、昨年10月18日だったようである。
1本単位では買えないということもあり、私は基本的にいつもスルーしているのだが、
当サイトのご協力者 森康哲さん
から寄贈頂き、飲むに至った。
グラスに注いだ液色は、ごく淡い黄金色。
泡は純白でやや粗く、サワサワと盛り上がるが、泡持ちはほどほど。
香りは、米ぬかのような、飼料のような匂い。まるで古い米蔵に入ったような感じである。
味も香りの印象通り、古びた蔵やタンスの中の空気を吸ったような感じであり、
爽やかさはない。苦味がギュッと強く、ビールらしいコクはない。
苦味の押しのインパクトだけで勝負といった感じ。
藁を煮出したらこんな味ではないか?という味である。
飲み込んだ後には、強烈な苦味と雑穀米のような風味が口に残っている。
アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、インカインチプロテイン、
キャッツクローエキス(乾燥キャッツクロー、マルトデキストリン)、アマランサス。
東京代々木上原と二子玉川に店舗を展開する「按田餃子」の店主按田優子さんの企画した、
餃子にも合う味わいの商品とのことで、南米で愛されている3つの素材「インカインチプロテイン」「キャッツクロー」
「アマランサス」を使用している。
ビールとは相容れないようなお初の素材であり、それがこのワイルドな味わいをつくっている。
原材料の関係なのか、ビールではなく発泡酒に分類されるものであるが、麦芽使用比率がわからないので、
当サイトではビールに分類しておく。
正直な所、私にはまったくピンとこなかったというか、おいしいとは思えなかった。
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ビール
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2023年7月17日[1]
No.10137: サッポロファイブスター <サッポロビール園限定の生> / サッポロ
さっぽろふぁいぶすたー <さっぽろびーるえんげんていのなま> / さっぽろ
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7月11日に発売された「サッポロファイブスター」。
ふだんはサッポロビール園限定で提供されているビールの全国販売である。
前回発売は、昨年(2022年)8月。およそ11か月ぶりの再登場である。
グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。泡は純白できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも悪くない。
香りに華やかさはなく、モルトの穀物っぽい匂いが強い。
味は香りの印象どおり、華やかさはほとんどない。口に入れた瞬間、苦味がギュッと押し、
軽い酸味も伴っている。両者やや分裂気味ではあるが、
苦味と渋味からパワーを感じるとともに、軽快な酸味と微かな甘味が爽快感をつくっている。
適度にキレがある。飲み込んだ後には、しっかり苦味と渋味が残る。
アルコール分5.5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ。
プレミアムビールの先駆者
昭和42年に、当時は珍しかった「プレミアムビール」として発売。
現在は北海道のサッポロビール園でしか飲めない特別なビールを数量限定でお届け致します。
濃醇で本格的なコクのある味わいをお楽しみください。
地味で重ための味わいは、いかにもサッポロビール。インパクトが弱い代わりに、いくら飲んでも飲み飽きないキャラクターだと言える。
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ビール
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2023年7月17日[2]
No.10138: 昔懐かしい いちごかき氷サワー / 合同酒精
むかしなつかしい いちごかきごおりさわー / ごうどうしゅせい
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6月27日に発売された、合同酒精「昔懐かしい いちごかき氷サワー」。
昨年6月に出されたもののリニューアルである。
グラスに注いだ液色は、絵の具を水に溶いたような非常に毒々しい赤。
気泡は少なく、炭酸は弱そう。
香りは、まさにかき氷のいちごシロップ。ひたすら甘そうで、
果汁感などはほぼない。人工的な匂い。
味は香りの印象通り人工的で甘味が極めて強い。
ただ、コクがないので、甘ったるくて飲めないというほどでもない。
シロップだけを飲んでいる感じなのだが、飲み込んだ後には軽い苦味も残る。
りんご果汁2%。アルコール分3%。
原材料名:りんご果汁、ウォッカ、果糖ぶどう糖液糖(国内製造)/炭酸ガス、香料、酸味料、甘味料(スクラロース)、
着色料(赤2)。
缶裏に、次の説明文がある。
新潟県のご当地アイス「もも太郎」の味わいを再現したお酒です。
「もも太郎」は、昭和20年台から新潟県を中心に愛され続けている"いちごかき氷"味のアイスバーです。
さらに、「もも太郎なのに、いちご味! りんご果汁使用」との表記も。
赤い色を見ながら飲むからいちご味と認識するだけで、もし目隠しして飲んだら、いったい何味なのかよくわからない。
りんご果汁が使われているが、りんごの味もしない。
今回、リニューアルといっても、中身は変わっていないようである。缶デザインが若干変わったくらいである。
食事のお供には難しいので、デザート的に飲むのがいいと思う。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45124DAEE#47 |
2023年7月18日[1]
No.10139: WATTA 沖縄塩レモン <数量限定> / オリオン
わった おきなわしおれもん <すうりょうげんてい> / おりおん
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オリオン WATTA の数量限定「沖縄塩レモン」。発売日は、7月11日。
この商品は、沖縄県を除く全国販売ということで、いわばオリオン社のお膝元以外に向けた商品である。
グラスに注いだ液色は、ほぼ無色だが、かすかに黄色っぽく濁りがある。
細かな気泡がグラスの中を断続的に立ち昇っている。
香りはフレッシュなレモン香で、かなり酸っぱそうなのだが、
さらに塩を感じさせる厚みがある。
味は香りの印象通り、キュンと酸が立ってジューシーであり、
なおかつ塩による旨みや甘みを感じる。
その尖りとコクのバランスが非常に良い。度数のわりに、アルコール感もある。
飲み込んだ後には、活き活きとした酸味と穏やかな甘みが口に残る。
アルコール分5%。果汁1%。沖縄県産レモン由来エキス使用。
原材料名:レモン果汁、レモンエキス、ウォッカ(国内製造)、食塩、糖類/炭酸、酸味料、香料、ビタミンC。
販売者:オリオンビール株式会社、沖縄県豊見城市豊崎1-411。製造所:オエノンプロダクトサポート株式会社、
兵庫県神戸市灘区新在家南町3-2-28。
色んな意味で画期的な商品である。
まず、沖縄県を除く全国に向けた商品ということでは、2022年12月に発売された
WATTA トロピカルグァバ 以来の2例目である。
あの時と同じように、提携先のアサヒビールの名を借りることなく、
オリオン社自らが販売者となり、オリオンのナショナルブランド品として、全国に流通させている。
WATTA のオリジナルシリーズで、レモンフレーバーというのは、実はほとんどない。
以前、通年品として レモン檸檬 が存在していたが、今はない。
しかも、同製品は レモン+シークヮーサー(平実檸檬)であり、レモン単品ではなかった。
また、natura WATTA レモンサワー という商品が存在していたが、
現在はブランド名から WATTA が取れ、新たに natura そのままレモン
という商品に生まれ変わっている。
一般的に缶チューハイといえば、誰もがまずレモンを思い浮かべるというくらいにメジャーなフレーバーだが、
WATTA ではシークヮーサーやパッションフルーツ、パイナップルが優先されている。
それは、取りも直さず沖縄の素材を大切にしているからで、オリオン社の存在証明ともいえる商品展開方法である。
そんな中、今回あえてレモンが選ばれているのは、全国で、できるだけたくさんの人に届けたいという思いだろう。
もちろん、ただのレモンではなく、「沖縄の塩」が使われている。巧妙な戦略と言えよう。
今回私は、コンビニでこの商品を購入したのだが、キリンやサントリーなど、
ライバル社の商品が多数並ぶ中で、ORION や 沖縄塩レモン という名前は、いわば異彩を放っている。
少々高くても仕方ないかなと思わせる特別感もある。
この商品が、全国のチューハイ市場に少なからぬインパクトを与え、
今後の商品展開に弾みをつける一手となることを期待したい。
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チューハイ・カクテル等
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2023年7月18日[2]
No.10140: EFES PILSENER
エフェス・ピルスナー
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トルコの代表的メーカー EFES(エフェス)のピルスナー。
当サイト未掲載だったため、ご協力者
森康哲さん から寄贈されたものである。
グラスに注いだ液色は、中程度の黄金色。
泡はほぼ白色できめ細かく、しっかりと盛り上がって、泡持ちも悪くない。
香りは、かなり劣化したような匂いがするが、これは致し方ないところ。
賞味期限が来月に迫っているというのもあるが、そもそも輸入ビールは輸送にかかる時間や、
輸送環境そのものによって、熱などによる劣化は避けがたい。そこは割り引いて考えなくてはいけない。
味は基本的にドライ。苦味が強いが、コクはそこそこ。
劣化した穀物香に目をつぶれば、しっかりモルトの力強さがある。
アルコール分5%。原材料:大麦麦芽、ホップ。原産国:トルコ。
輸入者及び引取先:日本ビール株式会社 東京都目黒区上目黒1丁目8番10号。
オールモルトなので、基本的にしっかりした味わい。
現地でつくりたてなら、もっとピュアな味わいだろうなと思う。
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ビール
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