2023年10月28日[1]
No.10321: アサヒ ザ・ダブル <ファミリーマート限定> / アサヒ
あさひ ざ・だぶる <ふぁみりーまーとげんてい> / あさひ
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ファミリーマート限定ビール「アサヒ ザ・ダブル」。発売日は、10月24日。
2018年の登場から、販売時期にズレはあるものの、今年で6年目を迎える商品である。
グラスに注いだ液色は、淡いアンバー(琥珀色)。泡は淡いベージュ色で非常にきめ細かく、
力強く盛り上がって、泡持ちも悪くない。
香りは、オレンジのような柑橘系の香りと、軽いロースト香を伴った奥深い香りであり、
華やかさよりもどっしりと落ち着いた感じを与える。濃厚で、甘さもありそう。
味は香りの印象ほど濃厚ではなく、スムーズな口当たり。苦味が主体で甘味はほとんど感じない。
中域の適度なボリューム感と、重たい苦味が広がった後、キレもちゃんとある。不思議なバランス。
アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ。
エールとラガーを混ぜるという、いわば禁じ手を行っているものであり、ワインの世界で言うと、
赤と白を混ぜているようなものである。
赤と白を混ぜたらロゼになるんじゃないの?と思っている人も多いかもしれないが、
ロゼワインは最初からロゼワインとして醸造されているもので、混ぜているわけではない。
混ぜるなどということは、基本的にやってはいけないことなのである。
ビールも、まったく違う造りであるエール(上面発酵)とラガー(下面発酵)を、出来上がった後に混ぜるなどというのは、
普通の技術者なら思いつかないことなのだと思うけれど、アサヒさんはあえてそれをやっている。
賛否両論あるとは思うが(私は感情的には"否"であるが)、面白さという面で、これはこれでアリだと思う。
ウイスキーだって、モルトとグレーンを混ぜたブレンデッドウイスキーというカテゴリーがちゃんと成立しているではないか、
と言われれば、肯定せざるを得ないわけで。
昨年までこの製品はオールモルト(原材料が麦芽とホップのみ)であったが、
今年は副原料(米等)を使っている。ラガー側のキレを増すためにそうしたのかもしれない。
6年目の変革だが、仕上がりにそれほどドラスティックな変化は感じなかった。
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ビール
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2023年10月28日[2]
No.10322: 日の丸ジン 蔵風土ジンソーダ / 木内酒造
ひのまるじん くらふとじんそーだ / きうちしゅぞう
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先日、常陸野ネストビールの醸造元である茨城県の木内酒造によるウイスキーのソーダ割り製品
・常陸野ハイボール
を取り上げたのだが、今日は同じ造り手の「日の丸ジン 蔵風土ジンソーダ」を飲む。
これは、木内酒造が生み出したクラフトジンである 日の丸ジン蔵風土(クラフト)をソーダで割ったR.T.D.である。
調べてみたら、2022年8月22日に発売されたもののようで、既に1年以上が経過している。
グラスに注いだ液色は、無色透明。非常に細かな気泡が多量グラスの中を立ち昇っている。
香りは、ジン特有のジュニパーベリーによるボタニカルな香りが中心ではあるものの、
それ以外に柑橘っぽいジューシーさ、土臭い感じ、白コショウのようなスパイシーさも入り交じる。
とても複雑な香りであり、只者ではないことがわかる。
味は香りの印象通りハーブっぽさ、ジューシーさ、柑橘のようなほんのりした酸などを感じ、
それでいて押しが強いわけではなく、非常に繊細な味わい。
繊細でありつつ、適度なボリューム感があり、甘さが引っかかることなく、スッと切れる。
但し、飲み込んだ後には豊かな香味がフルに残っている。
アルコール分6%。原材料名:スピリッツ(国内製造)、単式蒸留しょうちゅう、福来みかん果汁/炭酸。
オリジナルスピリッツをベースに、ジュニパーベリー、国産の柚子や福来みかん、山椒、緑茶などのボタニカルを用いて蒸留し、
アクセントに福来みかん果汁と杉樽熟成の米しょうちゅうを加え、ソーダで割りました。
スパイシーな香り、炭酸とともに香り立つ柑橘風味とジンのすっきりした味わいをお楽しみください。
近年、国産クラフトジンの人気が高まり、様々な造り手が参入している。
また、大手でもサントリーが缶入りR.T.D.翠ジンソーダ を発売して好評を博している。
まあ、サントリー製品は、良くも悪くも万人受けを狙ったマス製品であり、あまり複雑さはなく、
味わいにも少しだけ甘さを付けるなど、飲み易さがかなり優先されている印象である。
そういった製品に比べると、本品はとてもマニアックであり、それでいてくせが強くなく、むしろ品が良く、
上質な複雑さを持っている。
それにしても、クラフト(craft)に「蔵風土」という漢字をあてるセンスはなかなか良い。
昔からお酒は、蔵に棲み着いた酵母を用いて発酵することで、独自の味わいが生み出されてきたもの
(決して、蔵付き酵母だけで自然に発酵させるなんて単純な話ではないのだけれど)であるし、
その土地の気候風土が、唯一無二の味をつくる。ワインの世界で言うところのテロワールである。
そんな、蔵とそれを取り巻く風土が育み、人が手をかけて完成させたお酒であることを表現する
「蔵風土」という文字に、木内酒造さんの心意気が感じられる。
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チューハイ・カクテル等
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2023年10月29日[1]
No.10323: 焼酎ハイボール 強烈みかんサイダー割り <限定生産> / 宝酒造
しょうちゅうはいぼーる きょうれつみかんさいだーわり <げんていせいさん> / たからしゅぞう
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タカラ焼酎ハイボールの限定品「強烈みかんサイダー割り」。
発売日は、10月24日。
グラスに注いだ液色は、ごく淡いレモン色。
注いでいる時、炭酸が大きな音を立て、その後は細かな気泡が多量グラスの中を立ち昇っている。
香りは、みかんというだけあって、甘味の強そうな柔らかい柑橘香。
しかし焼酎ハイボールであるから、味は香りの印象とはまったく異なり、ほぼ甘くない。
炭酸のビリビリ感と相まって、非常にシャープな口当たり。
みかんらしい優しい甘さはほんのり感じるが、あくまでも大人しい。後キレは、もちろん良い。
アルコール分7%。無果汁。プリン体ゼロ。糖質ゼロ。甘味料ゼロ。
原材料名:焼酎(国内製造)、みかんエキス、糖類/炭酸、酸味料、香料、カラメル色素、ヘスペリジン。
前回発売は、昨年11月。およそ11か月ぶりの再登場である。
これからの寒い季節に嬉しいみかんフレーバーだが、焼酎ハイボールらしく、
素っ気ないくらいにシャープな味わいが魅力である。甘いみかん味チューハイを求めている人は、
飲んではいけない。
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チューハイ・カクテル等
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2023年10月29日[2]
No.10324: 悪魔のビール ホワイトエール / 黄桜
あくまのびーる ほわいとえーる / きざくら
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清酒でおなじみ 黄桜 による 悪魔のビールの第3弾「ホワイトエール」。
発売を知らなかったが、コンビニで偶然発見。調べてみると、黄桜オンラインショップで9月5日に新発売の告知がなされていた。
グラスに注いだ液色は、濁りのあるごく淡い黄金色。
泡は純白で非常にきめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
香りは、マスカットのような甘さ、グレープフルーツのような苦い柑橘香などを感じる鮮烈なホップ香が立つ。
口当たりは苦味とともに乳酸的酸っぱさも若干感じられる。ジューシーで滑らか。
ボディはスリムな印象で、スムーズな飲み心地。
適度にキレがあり、飲み込んだ後には軽妙な酸も残る。
アルコール分5%。原材料名:大麦麦芽(外国製造)、小麦麦芽、ホップ。
製造者:黄桜株式会社 京都市伏見区塩屋町223。
普段は怖い悪魔たちも美味しすぎてついつい飲みすぎてしまう「悪魔のビール」です。
厳選された小麦麦芽とホップを贅沢に使用することで小麦の旨みだけでなくホップのフルーティな香りや苦味も味わえる
白ビールに仕上げました。
これまで、レッドセッションIPA と、
アメリカンブラックエール の2種が発売されている「悪魔のビール」。
赤、黒ときて、今回は白。まさに三者三様なのだが、私が普段立ち寄っている近所のスーパーでは、
あまり目立たない場所ではあるが、なんと現在全3種が並べて売られている。
パッケージが特徴的なので、売れると考えてのことかもしれない。
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ビール
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2023年10月30日[1]
No.10325: スプリングバレー ジャパンエール <香> / キリン
すぷりんぐばれー じゃぱんえーる <かおり> / きりん
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キリン スプリングバレー「ジャパンエール <香>」。発売日は、10月24日。
グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。泡は純白できめ細かく、力強く盛り上がって泡持ちも良い。
香りは、草原のようなハーブっぽさと、白ぶどうやトロピカルフルーツのような甘さを持つホップ香が立つ。
華やかでありながら、優しい印象。
味はほんのりと甘く、ジューシー。さらにコク深く、苦味も効いている。
香りの甘さ、ふくよかさに対し、味わいはそれだけでは終わらず、
適度なキレとサッパリとした後味をもつ。飲み込んだ後には、華やかで甘い余韻が続く。
アルコール分6%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ。
「JAPAN ALE <香>」は、日本産ホップを一部組み合わせることで実現した、繊細で爽やかな香りが特長。
心地よい苦味にすっきりとした後味が感じられる、飲みやすい"ペールエール"です。
まさに上記缶説明のとおりの味わいであり、繊細さと華やかさ、飲みごたえとすっきり感がうまく同居した、
バランスの良いエール。税率変更でビールが少し安くなった今だからこそ、こうしたプレミアムビールを堪能したい。
ところで、<香> という名前は、6月に発売された限定品 サマークラフトエール <香> にも付けられていて、
その時のTVCMでは「かおる」と言っていたようなので、今回の商品名も「かおる」かと思ったのだが、
会員制生ビールサービス"ホームタップ"の商品紹介ページに「ジャパンエール <カオリ>」と明記されている。
そちらが正式商品名なのだろう。
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ビール
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2023年10月30日[2]
No.10326: セブンプレミアム クリアクーラー シチリア産レモンサワー / アサヒ
せぶんぷれみあむ くりあくーらー しちりあさんれもんさわー / あさひ
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先日、セブンプレミアム・クリアクーラー の 現行(2023年版)シチリア産レモンサワー
を取り上げたのだが、その時、2022年バージョンを取り上げていないことに気づいた。
2021年版 はレビュー済だったのだが、それから2年空いてしまっていたのだ。
もしかしたら、まだどこかに残っているかもしれない。一縷の望みを持ってセブンイレブン何店舗か回った結果、
これを見つけ出した。2022年版「シチリア産レモンサワー」である。
グラスに注いだ液色は、無色透明。細かな気泡がグラスの中を断続的に立ち昇っている。
香りは、酸が強そうだが、若干ジューシーなレモン香。
芳香剤のようなやや作り物っぽい香りである。
味は非常に酸味が強い。甘味も決して弱くはないが、相対的に酸の鋭さの方が勝っている。
よって、シャープな口当たりと飲み心地。アルコール感はしっかりめ。
果汁3%。アルコール分6%。原材料名:ウオッカ(国内製造)、ジン、レモンスピリッツ、レモン果汁、
糖類/炭酸、酸味料、香料、ビタミンC。
果実の風味をより感じていただくため、氷点凍結仕込みフルーツスピリッツを加えています。
2021年版との比較では、レモンピールエキスが使われなくなったという変化がある。
そして 2023年版 では、アルコール度数が5%に下げられている。
つまり、毎年マイナーチェンジを繰り返しているわけで、安いP.B.商品といえども、
売れ行きを見ながら、あるいは顧客の声を聞きながら、ニーズに寄せて行っているということ。
ある意味尖っていない、万人に何となく受け入れてもらえる商品というのが、P.B.の目指す理想形なのだろう。
だから、熱狂的マニアを生むような商品が少ないのだ。たくさん売るためには、誰が飲んでもそこそこおいしいと感じてもらえる。
とびきりおいしいものであってはならない。これが重要なのである。
とびきりおいしいと感じるものは、感動も大きい代わりに、その感動が重荷になったり、ひいては飽きにもつながる。
日常ルーティンにはならない。ほどほどこそが、習慣を生む。これが薄利多売の極意である。
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チューハイ・カクテル等
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2023年10月31日[1]
No.10327: サッポロラガービール 2023 / サッポロ
さっぽろらがーびーる 2023 / さっぽろ
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近年は概ね年2回のペースで登場している「サッポロラガービール缶」(通称「赤星」)だが、
今回の発売は10月31日。
当サイトで把握している限り、これまで
2008年、
2009年、2014年、
2016年7月、同年11月、
2017年6月、同年11月、
2018年7月、同年10月、
2019年7月、同年10月、
2020年7月、同年10月
2021年5月、同年10月、
2022年5月、同年11月、
2023年5月
と18回登場し、これが19回目の販売である。
グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。
泡は純白できめ細かく、クリーミーに盛り上がって、泡持ちも良い。
香りは落ち着いたモルト香主体で、華やかさはなく、どっしりと重みがある。
味も苦味が中心で、質実剛健。浮ついたところがない。苦味主体でありながら、軽い酸味も伴って適度な重たさ。
じんわりとした旨み。後キレが良い。
アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ。
前回発売からおよそ5か月。中身はもちろんのこと、2023年中の発売ということで、
缶デザインもまったく変わっていないようだ。
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ビール
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2023年10月31日[2]
No.10328: セブンプレミアム クリアクーラー グレープフルーツサワー / アサヒ
せぶんぷれみあむ くりあくーらー ぐれーぷふるーつさわー / あさひ
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昨日、セブンプレミアム・クリアクーラー の 2022年版 シチリア産レモンサワー
を取り上げたのだが、今日は同じ 2022年版「グレープフルーツサワー」。
現在普通に売られているのは、2023年版 なのだが、
探し回った結果、2022年版を見つけ出すことができた。但し、レギュラー缶ではなく、ロング缶(500ml)である。
グラスに注いだ液色は、濁りのある薄オレンジ色。
細かな気泡がグラスの中を断続的に立ち昇っている。
香りは、いかにもクラシカルな、昔のグレフルチューハイのような、ガムのように甘いグレフル香。
味は香りの印象ほど甘くはなく、キリッと苦味が効いており、酸味もしっかりある。
アルコール感はしっかり。適度なキレがあり、飲み込んだ後には軽い苦味が残る。
果汁5%。アルコール分6%。氷点凍結仕込み。
原材料名:ウオッカ(国内製造)、ジン、グレープフルーツスピリッツ、グレープフルーツ果汁、グレープフルーツエキス、糖類
/炭酸、酸味料、香料。
果実の風味をより感じていただくため、氷点凍結仕込みのフルーツスピリッツを加えています。
既掲載の 2021年版 と比較すると、原材料も私の味の感想も変わりがない。
つまり、パッケージのみの変更だった可能性が高い。
一方、最新 2023年版 はアルコール度数が5%に下げられている。
姉妹品 シチリア産レモンサワー のほうも今年はアルコール度数が5%に下げられているので、
消費者の嗜好や味わいバランス等を再考し、そういう調整を図ったのかもしれない。
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チューハイ・カクテル等
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2023年11月1日[1]
No.10329: 檸檬堂 鬼レモン / コカ・コーラ
れもんどう おにれもん / こか・こーら
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コカ・コーラ 檸檬堂 の「鬼レモン」が新しくなった。発売日は、10月23日。
グラスに注いだ液色は、しっかり濁りのある薄黄色。注いでいる時は炭酸が踊っているが、
静まった後は、濁りのために気泡はあまり見えない。
香りは、しっかり深みのあるレモン香。コクがありそうである。
味は見た目のとおり濃い。酸味と苦味が非常に強く、それを制するように甘味が付けられているものの、
甘味が強いという感じはない。ピュアなレモン味。アルコール感は強烈とまではいかないが、しっかり。
飲み込んだ後には、酸味と苦味が口に残る。
アルコール分7%。果汁21%。原材料名:レモン(輸入)、スピリッツ、食塩、果糖ぶどう糖液糖、食塩/炭酸、酸味料、香料、酸化防止剤(ビタミンC)。
製造者:コカ・コーラボトラーズジャパン(株) 東京都港区赤坂9-7-1。
CMでも「レモン2個分の果汁」が強調されており、リニューアル前の果汁17%から21%へと増量。
しかしその裏で、アルコール分9%から7%へと密かに下げられていた。
いや、別に悪いことではないのだが、従来の9%は、良くも悪くも飲み手を選ぶ設定だったので、
7%にすることで裾野を広げたいという意図があったのか。果汁の増量も、多くの人に好意的に受け止められるだろう。
果汁を増やしてブラッシュアップという、進化版リニューアルというふうにも見えるだろうが、
これは完全なキャラ変だと私には感じられる。これまでのいわば尖った、飲み手を選ぶマニア向けの商品から、
より間口の広いマス商品への変貌ではないだろうか。
もしかすると、売れ行きが伸び悩んでいたのかもしれない。鬼レモンという名前だが、鬼を少し優しく、
皆に愛される人気者に変える戦略なのかもしれないと感じた。
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チューハイ・カクテル等
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2023年11月1日[2]
No.10330: セブンプレミアム クリアクーラー 無糖レモンサワー / アサヒ
せぶんぷれみあむ くりあくーらー むとうれもんさわー / あさひ
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最近、セブン&アイP.B.セブンプレミアムのチューハイシリーズ「クリアクーラー」の最新2023年版製品のほか、
未掲載だった2022年版製品などを取り上げてきたが、
この「無糖レモン」も昨年(2022年)登場時に取り上げたきりだったので、
もしかするとリニューアルされているかもと思い、セブンイレブンに赴いたところ、
缶デザインが変わっていたため購入した。
中身はどうなのか。飲んでみたい。
グラスに注いだ液色は、無色透明。細かな気泡がグラスの中を断続的に立ち昇っている。
香りは、非常に大人しいレモン香で、アルコール臭のほうが強い。
味は、まったく甘くない。無糖だから当然なのだが、非常にピュアでシャープな口当たり。
アルコール感は強く、飲み進めると、酸味がヒリヒリと感じられるようになる。
キレが良いが、飲み込んだ後には苦味が残る。
果汁3%。アルコール分7%。原材料名:ウオッカ(国内製造)、レモンスピリッツ、レモン果汁、レモンピールエキス
/炭酸、酸味料、香料。
缶は少し変わったが、原材料や果汁含有量、アルコール分は昨年から変わっていない。
味も変わっていないようだ。
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チューハイ・カクテル等
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2023年11月2日[1]
No.10331: 氷結 国産りんご <冬限定> / キリン
ひょうけつ こくさんりんご <ふゆげんてい> / きりん
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キリン 氷結の期間限定「国産りんご」。発売日は、10月31日。
グラスに注いだ液色は、ほぼ無色透明だが、かすかにゴールドっぽく色づいているようにも見える。
注いでいる時は炭酸が踊り、その後は細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
香りは、キリッと酸味の強そうなりんご香だが、ジューシーさもある点が氷結らしい。
味は香りの印象以上にシャープで、苦味が強く、引き締まっている。
酸もしっかりあり、甘味は抑えられている。
アルコール感は適度。
飲み進めると、弱いと思っていた甘味も結構あることに気づく。
ただ、飲み込んだ後には、軽い苦味が口に残る。
アルコール分5%。果汁0.3%。
原材料名:りんご果汁、ウォッカ、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、香料。
国産りんごのみずみずしく、スッキリ爽快なおいしさをお楽しみください。
氷結国産りんごが前回発売されたのは、当サイトで把握している限り 2021年10月だったので、
2年ぶりということになる。前回はアルコール4%で果汁0.5%だったので、
今回はよりシャープになったことが、数字からはわかる。ただ、そこは氷結なので、
ジューシー感を損なわないような味わいにまとめられている。さすがである。
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チューハイ・カクテル等
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2023年11月2日[2]
No.10332: サッポロ黒ラベル オオサカメトロデザイン缶 / サッポロ
さっぽろくろらべる おおさかめとろでざいんかん / さっぽろ
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サッポロ黒ラベル「オオサカメトロ」デザイン缶。
発売日は10月24日で、販売エリアは近畿2府4県(滋賀県、京都府、兵庫県、大阪府、奈良県、和歌山県)。
もちろん中身は通常の黒ラベルなので、味のレビューは割愛する。
アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ。
缶には「御堂筋線 90TH ANNIVERSARY」の文字があり、大阪メトロ御堂筋線開業90周年記念であることがわかる。
サッポロ社のニュースリリースを引用する。
本商品は、Osaka Metro御堂筋線が本年5月20日に開業90周年を迎えたことを記念し、
当社とOsaka Metroのコラボレーションにより発売するものです。
パッケージには、Osaka Metro御堂筋線の主力車両かつ象徴的な車両でもある30000系のイラストと、
開業90周年を表現する「御堂筋線90th」のアイコンをデザインしています。
当社は本商品の発売を通じてOsaka Metro御堂筋線開業90周年を盛り上げるとともに、Osaka Metroの企業理念である「大阪から元気を創りつづける。」に共感し、
近畿圏エリアの活性化に貢献していきます。
サッポロさんは、ビール類でこのようなコラボデザイン缶を多くリリースしており、
全国各地で地域を盛り上げる商品展開をしている。そのすべてを入手することは不可能だが、
今回のように私の日常行動範囲内で購入できる商品については、できる限り紹介していきたい。
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ビール
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2023年11月3日[1]
No.10333: 麒麟特製 青りんごサワー <限定出荷> / キリン
きりんとくせい あおりんごさわー <げんていしゅっか> / きりん
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麒麟特製サワーの限定「青りんごサワー」。
LAWSON限定商品であり、発売日は10月24日であった。
グラスに注いだ液色は、ごく淡いゴールド。細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
香りは、青りんごらしい甘酸っぱさ。
かなり濃厚な味が想像され、アルコール臭もしっかり。
味は香りの印象ほど甘くない。むしろ苦味が強めで、シャープな口当たり。
アルコール感はもちろん強烈。キレがあり、飲み込んだ後には強めの苦味と酸味が残る。
甘味もあるはずだが、相対的には負けている。
アルコール分9%。糖類ゼロ。プリン体ゼロ。 原材料名:ウオッカ(国内製造)、りんご果汁、
シトラスエキス/炭酸、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
青りんごというフレーバーが、コンビニの主要顧客層に受けるという判断なのだろうか。
パッケージは通常の麒麟特製サワーと何ら変わるところがないので、
LAWSON限定商品だとは気づかないまま購入している人も多そうだ。
最近、ファミリーマート限定商品(留め型商品)には、その旨表記されている商品が増えているが、
ローソンだって、ローソン限定と明記したほうが、客の目を引くのではないだろうか。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45233LSEE#10 |
2023年11月3日[2]
No.10334: 常陸野ネストラガー / 木内酒造
ひたちのねすとらがー / きうちしゅぞう
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茨城県の木内酒造による「常陸野ネストラガー」。
当サイトで 2016年 に一度取り上げているが、もう7年経過しており、
当時とは違うパッケージで売られていることから、今回また購入してみた。
グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。泡は純白できめ細かく、クリーミーに盛り上がって、泡持ちも良い。
香りは、非常に清々しくフルーティなホップ香が立つ。まるでIPAのようなインパクトを持つ。
口当たりは非常にスムーズで、苦味は決して弱くはないのだけれど、適度なジューシー感と中域の濃さがあり、
しっかり飲みごたえがある。からっとして、それでいて凝縮感ある旨み。
適度なキレ。飲み込んだ後には、しっかり苦味が残る。
アルコール分4.5%。原材料名:麦芽(外国製造、国内製造)、ホップ。
麦芽の芳醇な旨味の中にも、アロマホップによる爽快な香りを感じる下面醗酵の淡色ビールです。
キレの良いフレッシュなのど越しをお楽しみください。
ふだんサッポロ黒ラベルのようなどっしり落ち着いたものや、キリン一番搾りのような軽快なタイプを飲み慣れている人なら、
これが同じラガーであるとは、あまり思えないであろう。缶説明にあるように、ホップの香り高さと、
引き締まったキレが両立した非常に上質なラガーだ。大手マス製品とは、ひと味もふた味も違う。
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ビール
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2023年11月4日
No.10335: ゼロサワー マスカット <数量限定> / サンガリア
ぜろさわー ますかっと <すうりょうげんてい> / さんがりあ
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LAWSON限定商品とみられる サンガリア ゼロサワーシリーズの「マスカット」。
店頭で偶然遭遇したものだが、おそらく火曜(10/31)が発売日だったのではないかと推測される。
グラスに注いだ液色は、ほぼ無色透明。気泡は少なく、炭酸は弱そう。
香りは、いかにもマスカットという、極めて甘いぶどう香。
味は香りの印象どおり甘味が強い。マスカットらしく、ころっと甘い。
アルコール感はほどほど。炭酸のビリビリした刺激が強く、酸味も軽く効いてはいるが、
やはり甘さは口に残る。
果汁1%。アルコール分5%。糖類0。プリン体0。
原材料名:ぶどう果汁、ウォッカ(国内製造)/炭酸、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
製造者:(株)日本サンガリアベバレッジカンパニー 大阪市東住吉区中野4-2-13。
製造所:三重県伊賀市依那具字柳原844-1。
前回掲載したのは、昨年(2022年)9月。缶デザインは変わっていないと思ったのだが、
よく見ると若干違う。地の色が白くなっている部分が昨年の方が多く、今年は金色の部分が多い。
肝心の中身の味は、変わっていないようであった。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45234LSEM#UK |
2023年11月5日
No.10336: ガツーンとサイダーサワー / サントリー
がつーんとさいだーさわー / さんとりー
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サントリー「ガツーンとサイダーサワー」。LAWSON限定商品である。
発売日は定かではないが、サイトで紹介されたタイミング等から推し量って、
10月31日ではないかと思われる。
グラスに注いだ色は、無色透明。注いでいる時、炭酸が音を立てて踊っているが、
程なくして静まる。缶に強炭酸と書かれているものの、同じく強炭酸をうたっているタカラ焼酎ハイボールなどと比べると、
それほど強い感じは受けない。
香りは確かにサイダーだ。かなり甘味が強そうである。
口に含むと、まず炭酸のビリビリした刺激が感じられるが、
同時に甘味がしっかり。さらに強烈なアルコール感。
商品名のとおり、ガツーンとくる。
飲み込んだ後には、豊かな甘味が口に残る。
アルコール分9%。プリン体ゼロ。糖類ゼロ。
原材料名:レモン、ウオツカ(国内製造)、スピリッツ/炭酸、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
今回、LAWSONのサイトで新発売として紹介されているのだが、実は 今年(2023年)春にも登場していた。
そもそも、元をたどれば店舗限定ではなくナショナルブランド商品として、
-196℃ストロングゼロシリーズの1本として出されていたものだ。
サイダー味なので、一見若い人向けということでコンビニで売る戦術かとも思われるが、
強アルコールということで、実際の購買層は、中高年が主体なのかもしれない。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45235LSEK#05 |
2023年11月6日[1]
No.10337: MASH UP IPA / BREWDOG
マッシュアップ アイ・ピーエー / ブリュードッグ
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当サイトでは基本的に国産ビール系飲料、缶入りR.T.D.を中心にレビューしており、
輸入ビール等はあまり積極的には取り上げていない。全世界にまで手を伸ばすと、収拾がつかなくなるからだ。
今日取り上げるのは、スコットランドの BREWDOG による「MASH UP IPA」。
ちょっと前にコンビニ LAWSON の「お試し引換券」対象商品となっており、
ポイントで交換できたことから、私は2度ほど頂いてきた。
それでめでたく飲むに至ったのだ。
グラスに注いだ液色は、しっかり濃いめの黄金色。
泡は概ね白色できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
香りは、青臭いハーブと甘いフルーツが入り交じったようなホップ香が強い。IPAらしいと言える。
味はたっぷりと濃く、甘く、ジューシー。
もちろん苦味はしっかりとあるのだが、甘さが上回っている感じ。
アルコール感はあまり強くない。飲み込んだ後にも、一口めに感じた甘くジューシーな余韻が続く。
アルコール分4.5%。原材料名:大麦麦芽、ホップ/香料。
原産国名:スコットランド。輸入者及び引取先:ブリュードック・カンパニー・ジャパン株式会社
東京都渋谷区恵比寿南2丁目4番1号。
BREWDOG の日本法人が輸入者であり、缶には原材料名表記だけでなく、
「さあ、世界を変えてやろう。」というスローガンのようなものも日本語で書かれている。
そして何より、LAWSONでポイント交換商品となったことを見ても、
日本で売ってやろうという意気込みが感じられる。
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ビール
CODE:45236LSEK#UK |
2023年11月6日[2]
No.10338: 氷結 無糖レモン Alc.4% / キリン
ひょうけつ むとうれもん あるこーる4ぱーせんと / きりん
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キリン氷結無糖シリーズが新しくなっている。今年(2023年)10月製造品からのリニューアルである。
レモンはアルコール4%、7%、9%の3種(但し、9%はパッケージのみの刷新)、
グレープフルーツは4%、7%の2種があり、まずはレモンの4%製品から飲んでみたい。
グラスに注いだ液色は、かすかに白濁。
注いでいる時は炭酸が踊っているが、その後はグラスの中に細かな気泡が少し見える。
香りは、いかにも氷結という、フレッシュで弾けるようなレモン香。
気のせいか、従来品よりもさらに生っぽい感じが強化された感じだ。
味はまったく甘くない。ヒリつくような酸味。適度なジューシー感。
アルコール感はもちろん弱い。あっさりとした後口。飲み込んだ後にも、強烈な酸味が口に残っている。
アルコール分4%。果汁2.7%。糖類・甘味料不使用。
原材料名:レモン果汁、ウオッカ(国内製造)/炭酸、酸味料、香料。
キュッと締まったレモンの酸味、かろやかな飲み心地。甘くない、スッキリ爽快なおいしさの無糖レモンチューハイです。
ニュースリリースでは、今回の中身について、
「発売から3年目にして初リニューアル。レモン本来のフレッシュなおいしさを強化し、満足感のある飲みごたえに。」としている。
確かにフレッシュ感が増したように思われ、無糖なのに味気ないわけではなく、
果実としてのレモンを実感できるような味わい。アルコール設定4%は、ヘルシー志向にも合う。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45236DAEE#RN10 |
2023年11月7日[1]
No.10339: セブンプレミアム クリアクーラーストロング レモン&ライムサワー / アサヒ
せぶんぷれみあむ くりあくーらーすとろんぐ れもん あんど らいむさわー / あさひ
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セブン&アイグループP.B.セブンプレミアム の クリアクーラーストロング「レモン&ライムサワー」。
昨年(2022年)に取り上げたものとパッケージが変わっていたので入手した。
先日から、ストロングでない通常のクリアクーラーをいくつか取り上げ、
毎年のようにリニューアルされていることがわかったのだが、ストロングのほうはどうだろうか。
グラスに注いだ液色は、無色透明。
多量の細かな気泡がグラスの中を断続的に立ち昇っている。
香りは、レモンの爽やかさとライムの青臭い感じが入り交じって、
芳香剤のような香りになっている。適度にジューシー感があるが、酸が強そうである。
味は香りの印象通り、酸味が非常に強く、苦味も強い。甘味は控えめ。
アルコール感は強烈。飲み込んだ後には、少しヒリつくような酸味が口に残るとともに、若干の苦味が引き締める。
果汁1%。アルコール分9%。氷点凍結仕込み。
原材料名:ウオッカ(国内製造)、レモンスピリッツ、レモン果汁、ライム果汁、レモンピールエキス、糖類/炭酸、酸味料、香料。
果実の風味をより感じていただくため、氷点凍結仕込みのフルーツスピリッツを加えています。
昨年の製品との違いは、ジンが使われなくなったこと。スピリッツも、昨年のものはレモンライムスピリッツが使われていたのに、
今年はレモンスピリッツである。ライムの青臭さよりも、レモンの鋭い酸味がフィーチャーされた味わいに変わったようだ。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45237SEST#UK |
2023年11月7日[2]
No.10340: 氷結 無糖グレープフルーツ Alc.4% / キリン
ひょうけつ むとうぐれーぷふるーつ あるこーる4ぱーせんと / きりん
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キリン氷結無糖シリーズが新しくなっている。今年(2023年)10月製造品からのリニューアルである。
レモンはアルコール4%、7%、9%の3種(但し、9%はパッケージのみの刷新)、
グレープフルーツは4%、7%の2種がある。
昨日、レモンのアルコール4%製品 をレビューしたが、今日は「グレープフルーツ」のアルコール4%製品を飲む。
グラスに注いだ液色は、ほんのりと白濁。
細かな気泡が、グラスの中を断続的に立ち昇っている。
香りは苦そうで、適度にジューシーな感じもあるフレッシュなグレフル香。
少し甘そうなニュアンスもある。
味はほぼ甘くない。この点は昨日飲んだレモンと同様なのだが、
グレフルはレモンほどの鋭さがなく、適度に柔らかい。ただ、苦味は強い。
味がないのに、不思議なジューシー感。飲み進めると、結構酸味も強いことに気づく。
飲み込んだ後には、しっかり苦味が口に残る。
アルコール分4%。果汁3.6%。糖類・甘味料不使用。
原材料名:グレープフルーツ果汁、ウオッカ(国内製造)/炭酸、酸味料、香料。
豊かなグレープフルーツの味わい、かろやかな飲み心地。甘くない、スッキリ爽快なおいしさの無糖グレープフルーツチューハイです。
ニュースリリースでは、今回の中身について、「華やかなグレープフルーツの香りが立ち、さらに満足感のある飲みごたえに。」
とある。
確かに香りを嗅いだ瞬間にジューシー感があり、華やかさは増したかもしれない。
但し、味の方は無糖なので、甘くなっているわけではない。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45237DAEE#RN10 |