2024年1月2日
No.10441: 全農 岡山白桃 広島和梨&レモンサワー / 全国農協食品(製造:三幸食品工業)
ぜんのう おかやまはくとう ひろしまわなし あんど れもんさわー / ぜんこくのうきょうしょくひん
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全農グループと国分グループ本社が共同開発した「岡山白桃 広島和梨&レモンサワー」。
セブンイレブンの中国・四国エリアで12月12日から順次先行発売され、
26日から関西エリア、1月下旬から九州エリアでも販売される。また、全国のイトーヨーカドー、
ヨークなどのセブン&アイグループ店舗や、ゆめタウン・マート(イズミ)の一部でも順次販売されるとのこと。
グラスに注いだ液色は、しっかり濁りのある薄黄色。
気泡は少なく、炭酸はあまり強くなさそうに見える。
香りは、なぜか柚子のような青臭い柑橘香が感じられるのだが、もちろん柚子は使われていない。
桃果汁が入っているわりには甘ったるい印象はなく、とにかく柑橘のシャープさが際立っている。
味も口に含んだ瞬間に酸味が鋭く、レモンの存在感が大きい。
桃の甘さも目立たず、和梨はいったいどこにあるのか、味をみつけられない。
商品名を知らずに飲んだら、用いられている果実を当てることは難しいだろう。
飲み込んだ後には、まるでグレープフルーツみたいな苦味を伴う酸味がしっかり残る。
岡山県産白桃、広島県産和梨・レモン果汁使用。
果汁12%。白桃67%以上、和梨16%以上、レモン16%以上(果汁に占める割合)。アルコール分4%。
原材料名:桃ピューレ(白桃(岡山県産))、和なし果汁(和なし(広島県産))、レモン果汁(レモン(広島県産))、
果糖ぶどう糖液糖(国内製造)、ウオッカ、難消化性デキストリン/炭酸、酸味料。
販売者:全国農協食品株式会社 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-32-10。
製造所:三幸食品工業株式会社K 広島県東広島市安芸津町三津4215番地3。
岡山県産の白桃と広島県産和梨、レモンをブレンド。瀬戸内地方の恵みが詰まった爽やかなサワーです。
1年ほど前に、岡山白桃&瀬戸内レモンサワー を当サイトでレビューしているが、
今回新たに和梨も加わり、より贅沢な味わいになった。
それぞれの果実の味わいがはっきりと判別できないということは、
香料等でそれらしい風味に仕上げていないということであり、天然の素材だけで作ると、
桃らしさ、梨らしさのようなものはあまり出てこない。普段いかに人工の風味づけに慣れてしまっているかということだろう。
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チューハイ・カクテル等
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2024年1月3日
No.10442: SPECIAL TASTE チューハイ シークヮーサー / 富永貿易(製造者:大東乳業)
すぺしゃるていすと ちゅーはい ぐれーぷふるーつ ぜろ / とみながぼうえき
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富永貿易が販売している SPECIAL TASTE というブランド名のチューハイ。
何種か入手したうち、既に レモン と グレープフルーツ をレビュー済。
今日は「シークヮーサー」を。
グラスに注いだ液色は、しっかり白濁。細かな気泡が少量グラスの中に見える。
香りは、青臭いシャープな柑橘香で、シークヮーサーらしい。
アルコール臭もしっかり。
口当たりはシャープながら、甘味もしっかり。香りに感じたシークヮーサー特有の青臭さや、
酸っぱさもあるのだが、飲みにくくならないようにとの配慮からだろうか、かなり甘い。
万人受けを狙うと、どうしてもこうなるのだろうか。もっと酸っぱくても良いと思うのだが。
飲み込んだ後には、その甘味と、穏やかな酸味と、しっかりアルコール感が残る。
アルコール分6%。果汁1.0%。
原材料名:シークヮーサー果汁(台湾製造)、スピリッツ(国内製造)、果糖ぶどう糖液糖/炭酸、酸味料、甘味料(アセスルファムK)、香料。
製造者:大東乳業株式会社 岐阜県各務原市松本町二丁目466番地。
これまでに飲んだレモンとグレフルは、糖類ゼロだったのだが、この製品には糖類が使われているため、
缶には大きく「プリン体ゼロ」と書かれている。そんな当たり前のことを書かなくても、と思うのだが、
糖類ゼロ製品との見た目の違いをあまり作りたくないとの考えなのだろう。
飲みやすいけれど、もっと荒削りの味わいでも良かったのでは?と思ってしまう。
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チューハイ・カクテル等
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2024年1月4日[1]
No.10443: ほろよい 白桃とみかん <限定> / サントリー
ほろよい はくとうとみかん <げんてい> / さんとりー
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サントリー ほろよい の限定「白桃とみかん」。発売日は、1月4日。
グラスに注いだ液色は、やや濁りのある薄黄色。
細かな気泡がグラスの中を断続炊きに立ち昇っている。
香りは、これぞ桃という生臭い感じの甘い白桃香だが、いかにも香料的でもある。
オレンジっぽさはあまりなく、強いて言えばみかんの皮のような苦さが少しある。
味は、香りの印象ほど甘さが強くない。炭酸のピリッとした刺激が効いていて、
しかも甘味にコクがない。香りに少しだけ感じたオレンジの皮みたいな苦さが少しあって、
適度に引き締まっている。アルコール感は極めて弱い。
飲み込んだ後には、柔らかい甘味と軽い苦味も残る。
アルコール分3%。果汁1%。
原材料名:桃、みかん、スピリッツ、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、香料。
昨年同時期に出ていたものは、白桃とオレンジ だったが、今年は「白桃とみかん」。
昨年果汁1.5%だったのに対し、今年は1%。
これらの変更によって、味わいもかなりシャープになったように感じた。
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チューハイ・カクテル等
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2023年1月4日[2]
No.10444: SPECIAL TASTE チューハイ ドライ ゼロ / 富永貿易(製造者:大東乳業)
すぺしゃるていすと ちゅーはい ぐれーぷふるーつ ぜろ / とみながぼうえき
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富永貿易が販売している SPECIAL TASTE というブランド名のチューハイ。
既に レモン、グレープフルーツ、シークヮーサー をレビューしており、
今日は「ドライ」を飲みたい。
グラスに注いだ液色は、無色透明。細かな気泡が多量グラスの中を断続的に立ち昇っている。
香りは、青臭いライムのような柑橘香に、強いアルコール臭が混じる。
味はまったく甘くない。口に入れた瞬間、炭酸のピリピリした刺激と共に、
強烈な酒臭さが広がる。まさにドライの中のドライ。
飲み込んだ後にも、アルコール臭の余韻しか残さない。
アルコール分8%。原材料名:スピリッツ(国内製造)、ウォッカ、柑橘抽出物/炭酸、酸味料、香料。
製造者:大東乳業株式会社 岐阜県各務原市松本町二丁目466番地。
缶に、「糖類プリン体ゼロ」とあるが、甘味料も使われていない。
アルコール以外の風味らしきものの源泉は、柑橘抽出物と酸味料のみ。究極のドライチューハイだと思う。
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チューハイ・カクテル等
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2024年1月5日
No.10445: サッポロ黒ラベル / サッポロ
さっぽろくろらべる / さっぽろ
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サッポロ黒ラベルが新しくなっている。2023年12月製造分からのリニューアルである。
缶を見ても、どこが変わったのかまったくわからないのだが、
どうやら缶中央部の SAPPORO の文字の下の THE PERFECT BALANCE の文字が大きくなったらしい。
グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。
泡は純白できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも概ね良い。
香りは、ふんわり爽やかなホップ香が感じられるものの、バランスとしてはモルトの穀物っぽい乾いた香りが支配的。
このあたりは、従来品と基本的に変わらない。
口に含むと、まずズシッと重たい苦味が感じられる。それ以外は軽快でクリア。
何口飲んでも苦味が消えず、質実剛健。華やかさはあまりない。
キレが良く、飲み込んだ後には強い苦味と透明感ある旨味の余韻が残る。
アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ。
黒ラベルはこれまでにも何度かリニューアルしているのだが、
毎度どこが変わったのかわからないくらいの微調整である。
今回も、明確にどう変わったとは言えないくらい、従来品との違いを感じない。
ただ、あえて探すと、味わいの透明感が増したのかな?と感じた。
その結果、よりスリムになり、苦味が一層前に押し出されたようにも感じた。
なお、ニュースリリースでは、今回のリニューアルポイントを、
"製造工程の改善を積み重ね「味や香りを鮮明に保つクリーミーな泡」に磨きをかけた"と説明している。
つまり、泡持ちが良くなったということなのだろうか。
それがどう味わいに影響しているのかわからないのだが、
少なくとも香りが鮮明になったとは感じなかった。
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ビール
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2024年1月6日
No.10446: ゴールドスター / サッポロ
ごーるどすたー / さっぽろ
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サッポロの新ジャンル「ゴールドスター」が新しくなっている。12月製造分からのリニューアルである。
グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。
泡はサーッとすぐに盛り上がり、新ジャンルにしては力があると思うが、
基本的に粗く、程なくして減衰。
香りは、新ジャンルらしい甘さがあるものの、それほど強くなく、爽やかなホップ香が感じられる。
味は中域のヌーっとした甘さがどうしても前面に出てしまっているのだが、
これは同社の新ジャンル 麦とホップ にも共通の特徴。しかし、この甘さがイコール厚みとなって、
飲みごたえが感じられるようになっている。
もちろん、苦味も強いので、その苦味が引き締め役にはなっている。
飲み込んだ後には、強い苦味、渋味、ほんのり甘味が残る。
アルコール分5%。原材料名:発泡酒(国内製造)(麦芽、ホップ、大麦)、スピリッツ(大麦)。
ニュースリリースでは、今回のリニューアルを次のように説明する。
今回のリニューアルでは、当社の2大ブランドである「ヱビスビール」のホップと「サッポロ生ビール黒ラベル」の麦芽を引き続き一部使用することに加え、
「新・うまいどこまでも製法」を採用することで麦の味わいをアップさせ、さらに力強く飲み飽きないうまさに磨きをかけました。
なんだかよく分からない説明であるが、とにかく麦の味わいがアップしたということらしい。
以前から新ジャンルにしては力強い製品なので、飲んでみても今回の変化はよくわからないというのが、正直なところだ。
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新ジャンル
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2024年1月7日
No.10447: 淡麗プラチナダブル / キリン
たんれいぷらちなだぶる / きりん
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キリン「淡麗プラチナダブル」が新しくなっている。昨年10月製造品からのリニューアルである。
グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。
泡はサーッと盛り上がるが、かなり粗く、すぐに減衰。
香りは、ノンアルコールビールに似て、劣化したビールみたいな飼料っぽい匂いがする。
さらに接着剤のようなケミカルな匂いも少し。
口当たりは概ねクリアながら、香りに感じた飼料っぽさが若干ある。
それに加えて、甘くないクリームみたいなタッチがあるのだが、
苦味がかなり強いことで、それら欠点をある程度抑え込むことに成功している。
飲み込んだ後にも、しっかり苦味が残るが、甘味料特有の薄ら甘い感じも伴う。
アルコール分5.5%。麦芽使用率25%未満。プリン体0。糖質0。
原材料名:麦芽、ホップ、大麦、糖類、アルコール(国内製造)/香料、乳化剤、酸味料、苦味料、
甘味料(アセスルファムK)。
ニュースリリースでは、中味について、次のように説明している。
「淡麗」ブランドらしい爽快なキレと力強い飲みごたえが特長。
原材料配合の見直しにより、厳選された麦芽・ホップ由来のビールに近い自然な飲みごたえを強化。
キレは確かに悪くない。力強さという点では、確かに苦味にパワーはある。
しかしながら、麦芽・ホップ由来のビールに近い自然な飲みごたえ・・という説明には、
正直、う〜ん・・と唸ってしまう。
昔のこの製品はひどかったから、それに比べればだいぶビールに近づいたのかもしれない。
麦芽使用率が低く、糖質ゼロなのだから、そもそも味を求めること自体に無理がある。
その上で、ビールに近いパワフルさを追求している点は評価すべきなのだけれど、
そもそもパワフルさなんか求めず、その代わりに、臭みをなんとかしてくれたほうが良いと私は思うのだが。
実は当サイトで前回この製品を取り上げたのは、2018年のリニューアル時。
その後、2020年にもリニューアルをしているようなのだが、当サイトでは取り上げていない。
個人的にこの手の製品が好きではないから、あまり飲みたくないというのが本音で、
発泡酒・新ジャンルのリニューアルを全部追いかけようというモチベーションが維持できないのである。
それに、どうせ大きくは改善していないだろうという思いもある。
その結果、当サイトではビールの新製品とチューハイの新製品が最優先となり、
それらのリニューアル品がそれに続き、発泡酒・新ジャンルは後回し、
あるいは割愛というスタンスになっている。私一人の胃袋容量に限りがあるゆえ、これからもこの姿勢は変わらない。
お許し頂きたい。
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発泡酒
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2024年1月8日
No.10448: The CHOYA 銀座BAR ジンな梅酒カクテル / チョーヤ
ざ・ちょーや ぎんざばー じんなうめしゅかくてる / ちょーや
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梅酒のチョーヤから発売された「The CHOYA 銀座BAR ジンな梅酒カクテル」。
関東・関西地区のセブンイレブン限定で、発売日は12月25日。
同社が開設している The CHOYA 銀座BAR の名を冠し、バーテンダーの発想で開発された梅酒カクテルである。
グラスに注いだ液色は、やや濁りのある淡いゴールド。細かな気泡が少量グラスの中に見える。
香りは、非常に抑制的な梅酒香。甘酸っぱさは最小限といった感じで、かなりドライな印象。
軽く苦さを伴う匂い。
ところが味は、チョーヤ梅酒らしいコクのある甘酸っぱい梅酒が前に出つつも、
それをジン特有の苦さ、香味がしっかり抑え込んでいる感じ。この苦味が伴うことで、
梅酒につけ込んである梅の実を食べたような味にも感じる。
梅酒の甘酸っぱさはいわば拡張的な明るい味わいであり、
それをジンの抑制的、収縮的な大人しい味がしっかり引き締めている。
異なるテイストの融合というよりも並立。いや、止揚(アウフヘーベン)か。
アルコール分8%。酸味料・香料・着色料不使用。
原材料名:梅(国産)、酒精、糖類、ジュニパーベリー抽出液/炭酸。
缶裏に、次のような説明がある。
アレンジを楽しむBar発想から生まれた梅酒カクテル。本格梅酒でエキスを抽出。
ジンの風味となるジュニパーベリーを梅酒原酒に浸漬し、エキスを抽出したキレのあるドライタイプの梅酒カクテル。
甘ったるくなりがちな梅酒を、ジンのドライな味わいで抑え込むという発想。しかも、そのバランスは絶妙。
もちろん、チョーヤ製品らしく酸味料も香料も着色料も使わず、ナチュラル素材だけの勝負。
意識せずに飲んだら、随分飲みやすい梅酒だなあ、で終わってしまいそうに自然なのだが、
じっくり味わえば、バーテンダーの発想と技量が存分に発揮された作品だということがわかる。
ところで、この商品について検索していたら、実は発売されるのは今回が初ではなく、
2021年3月にも地域限定で出されていたようである。その時はまったく気づかず、スルーしてしまっていた。
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チューハイ・カクテル等
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2024年1月9日
No.10449: とろりたまり 発泡性梅酒 / チョーヤ
とろりたまり はっぽうせいうめしゅ / ちょーや
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梅酒のチョーヤから発売された「とろりたまり 発泡性梅酒」。
昨日飲んだ The CHOYA 銀座BAR ジンな梅酒カクテル が売られていた同じセブンイレブンで入手したもの。
こちらのほうが前から存在していたようで、関西地区限定発売のようである。
グラスに注いだ液色は、やや濁りのある深いゴールド。白い泡も立っている。
グラスの中に、細かな気泡が美しく断続的に立ち昇るのが見える。
香りは、梅酒の酸が強調されたようなややシャープな香りで、
甘さをあまり感じず、控えめな香りである。
味は香りの印象とは異なり、滑らかでコクのある甘味が特徴。
柔らかな口当たりで奥深く、やさしい味わい。酸っぱさはほどほど。軽い苦味を感じる。
アルコール分5%。紀州産南高梅100%使用。
原材料名:梅(紀州産南高梅)、砂糖、梅エキストラクト、酒精/炭酸。
とろりたまり梅酒は、梅原酒の底に溜まった「おいしい場所」に着目して作った新しい味わいの梅酒です。
元々ソーダで割る前の「とろりたまり梅酒」が販売されていて、本品はそれをソーダ割りしたR.T.D.ということになる。
濃厚で滑らか。ソーダで割ることですっきり感も与えられた、飲みごたえと飲みやすさの共存した味わい。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45300SEST#UK |
2024年1月10日
No.10450: いちばん桜 <特別醸造> / オリオン
いちばんざくら <とくべつじょうぞう> / おりおん
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遅くなってしまったが、昨年11月14日に発売されたオリオン「いちばん桜」をやっと入手した。
毎年同時期に出ているものである。
昨年は、オリオン ザ・ドラフト いちばん桜 という商品名だったのだが、
以前の名称であるただの「いちばん桜」に戻したようである。
グラスに注いだ液色は、しっかり深い黄金色、あるいは淡い琥珀色。
泡はほんのりベージュ色できめ細かく、当初よく盛り上がり、泡持ちも悪くない。
香りは、甘く奥深い。モルトの力強さを感じる。
味は苦味がガシッと強く、深いコクがある。渋味も強い。香りに感じた甘さはほどほど。
原材料に桜の花を使っている製品で、昨年まではその青臭さのようなものがかなり強かったと記憶しているが、
今年は少し弱くなったような気がする。単に力強いビールだという印象。
アルコール分5%。沖縄の桜の花使用。
原材料名:麦芽(外国製造)、ホップ、大麦、乾燥桜花。
本部町協力のもと、桜の名所八重岳の桜の花を使用。
ほんのり赤く、香り華やか。深い旨み。この時期だけの特別なビールで至福のひとときを。
ニュースリリースによると、桜の花の使用量を昨年比で倍増させたとのこと。
しかし、実際にはそれほど華やかさを感じず、むしろ落ち着いた味わいだと思った。
私の感覚の鈍りだろうか。慣れてしまったためだろうか。
おそらく、モルトの力強さ、ビールとしての深い旨みがパワーアップしたことで、
桜臭さを凌駕し、あるいは包み込んでいる結果なのかもしれない。
高い次元でのバランスが向上した、単にトリッキーではない良いビールに進化したと捉えたい。
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ビール
CODE:45301WALIUM#57 |
2024年1月11日[1]
No.10451: -196℃ 瞬間凍結 無糖アセロラ <限定> / サントリー
まいなす196ど しゅんかんとうけつ むとうあせろら <げんてい> / さんとりー
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サントリー -196℃ 瞬間凍結シリーズの限定「無糖アセロラ」。
発売日は1月9日。
グラスに注いだ液色は、透明感のある淡いピンク。
細かな気泡が多量グラスの中を断続的に立ち昇っている。
香りは、シンプルで甘酸っぱいアセロラに、アルコール臭が混じる。
味は香りの印象以上に引き締まっている。甘味がほぼなく、強い酸味と苦味ばかり。
これは思い切ったな!と口をついて出るくらい、潔い素っ気なさ。
飲み込んだ後にも鋭い酸味が口中にヒリヒリと残る。
アルコール感もそれなりに強い。
アルコール分6%。アセロラ浸漬酒使用。
原材料名:アセロラ、ウオツカ(国内製造)/酸味料、炭酸、香料、ビタミンC、野菜色素。
アセロラは酸味が非常に強いので、チューハイにするときはかなり甘味を付けるのが常道となっているが、
本品は濃度を抑えることで無糖であっても飲み易さを確保しているようだ。
さっぱりしてて、なぜか健康的な感じもする不思議な缶チューハイである。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45302DQES#02 |
2023年1月11日[2]
No.10452: SPECIAL TASTE ハイボール / 富永貿易(製造者:大東乳業)
すぺしゃるていすと はいぼーる / とみながぼうえき
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先日、富永貿易が販売している SPECIAL TASTE というブランド名のチューハイを4種紹介したが、
今日は同じブランドの「ハイボール」を飲みたい。
グラスに注いだ液色は、しっかりめの琥珀色で、これは着色しているんだろうなと思う。
細かな気泡が少量グラスの中を立ち昇っている。
香りは、モルトウイスキーになぜか麦焼酎を混ぜたかのような、そしてそこに少しミント系のハーブ、
さらにはバニラを混ぜたかのような匂い。つまり、作られた感じが否めない。
口に含むと、香りの印象通りの味。ウイスキーらしい樽香を出そうとした結果、
バニラとショウガと木材の香りをミックスしたような香味になっている。
一口めは、ウイスキーだ!と思うのだが、飲み進めると、
使われているウイスキーの量が極めて少ないのではないかと感じてしまう。
少ないから、香料でごまかしているんだろうと。
飲み込んだ後に残る後味には、お世辞にもウイスキーの深みは感じられない。
アルコール分7%。原材料名:スピリッツ(国内製造)、ウイスキー、食塩、食物繊維(ポリデキストロース)、
糖類/炭酸、カラメル色素、香料。
製造者:大東乳業株式会社 岐阜県各務原市松本町二丁目466番地。
やはりチューハイとは違い、安売りハイボールは、全然ハイボールになっていない。
ウイスキー使用量が少ないと、香料等でそれを補おうと思っても、かなり難しいことがわかる。
いくら安いからといって、こういう中途半端な製品を出すのはどうなのか、と苦言を呈したら、厳しすぎか。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45302SDSI#UK |
2024年1月12日
No.10453: まろやか いちご&ミルクハイ / サンガリア
まろやか いちご あんど みるくはい / さんがりあ
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サンガリア「まろやか いちご&ミルクハイ」。
昨年10月16日付で、同社サイトのニュースリリースに新商品として紹介されていたものであるが、
これは同社から出ているソフトドリンクである"まろやか いちご&ミルク"のアルコールバージョンである。
グラスに注いだ液色は、しっかり濃いピンク色。
水に色々絵の具を対象に溶かし、そこに赤色絵の具を足したような色。
無炭酸なので、気泡はない。
香りも見た目通りたっぷりと甘いいちごミルク。
味もまさにミルキー。練乳がけのいちご。いや、ミルキーさの方が圧倒的に強く、いちごらしい酸味はない。
商品名の通りまろやか。アルコール感はほとんど感じない。甘く濃いが、不思議にくどくない。
アルコール分3%。原材料名:いちご果汁、ウォッカ、全粉乳、脱脂粉乳、ココナッツオイル、クリーム、
デキストリン、食塩、砂糖(タイ製造、国内製造)/香料、乳化剤、ビタミンC、カルミン酸色素、甘味料(ステビア)。
以前、はたちからのいちご&ミルクハイ という商品名で存在しており、
当サイトでも取り上げているが、原材料名等を見ると、かなりレシピは違う。
しかし、見た目とか味わいはほとんど変わっていないようであった。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45303DAEE#88 |
2024年1月13日
No.10454: 金麦 糖質75%オフ / サントリー
きんむぎ とうしつ75ぱーせんとおふ / さんとりー
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サントリー 金麦「糖質75%オフ」が新しくなっている。
12月製造分からのリニューアルである。
今回、缶体のベースカラーがエメラルドグリーンに変更され、
一目で新しくなったことがわかる。
グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。但し、糖質オフ新ジャンルにしては、かなり濃い。
泡はほぼ白色でやや粗く、勢いよく注ぐと当初は盛り上がるが、泡持ちは良くない。
香りは、昔の発泡酒みたいな臭みはあるものの、かなりクリア。
味も基本的にはすっきりとしていて、クリアな飲み口。苦味と渋味がしっかりと強く、パンチがある。
香りには少しだけ甘いニュアンスがあったのだが、味に甘味はほぼ感じない。
キレが良く、飲み込んだ後にも変な甘さは残らない。
アルコール分4%。原材料名:発泡酒(国内製造)(麦芽、ホップ、糖類、食物繊維)、スピリッツ(小麦)。
金麦は季節に合わせて味を変えています。春夏秋冬いつでもおいしい金麦を。
上記缶の記述で、季節に合わせて味を変えているとのことだが、この糖質オフについては、
以前のような春夏秋冬に分けた販売は取りやめているはずである。今日飲んだ缶にも、季節表記はない。
表記がないだけで、製造時期によって中身を変えているんだろうか?いや、そんなことはあるまい。
レギュラーの金麦のみ、現在でも春夏秋冬に分けて販売されているから、
その説明であろうかと思う。
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新ジャンル
CODE:45304DAKO#RN12 |
2024年1月14日
No.10455: 瓶チュー レモン / 合同酒精
びんちゅー れもん / ごうどうしゅせい
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GODO 瓶チュー「レモン」。
このシリーズはこれまで売られているのに遭遇したことはほとんどなく
(一度だけどこかのコンビニで見かけたことがあったが、時間がなく購入できず)、
これも当サイトのご協力者 森康哲さん から
昨年頂いていたもの。遅くなってしまったが取り上げたい。
グラスに注いだ液色は、ほんのりと白濁。注いでいる時は気泡が躍っているが、
その後は濁りのためにあまり気泡は見えない。
香りは、同社のレモンチューハイ特有のガラスクリーナーあるいは芳香剤のようなケミカルな感じのレモン香。
アルコール臭が強いからトータルでこんな香りになっているのかもしれない。
味は極めてシャープ。酸が立っていて、甘味はほんのり。
香りに感じた薬臭いような香味が広がる。強いアルコール感。
アルコール分7%。果汁6%。原材料名:レモン果汁、焼酎(国内製造)、スピリッツ、果糖ぶどう糖液糖/炭酸ガス、香料、酸味料。
販売者:合同酒精株式会社 千葉県松戸市上本郷字仲原250番地。
製造所:オエノンプロダクトサポート株式会社 兵庫県神戸市灘区新在家南町3-2-28。
この瓶チューは岡山県津山市では“津山のソウルリカー”と呼ばれているとのことで、同社サイトでも
2022年のキャンペーン告知時 にそんな紹介がされている。
同じ西日本でも、こちら大阪で見かけることが少ないのは、残念だ。私の行動範囲にないだけなのか。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45305PRST#UK |
2024年1月15日
No.10456: 瓶チュー ドライ / 合同酒精
びんちゅー どらい / ごうどうしゅせい
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昨日、GODO 瓶チュー・レモン を飲んだが、今日は同シリーズの「ドライ」。
こちらも、当サイトのご協力者 森康哲さん から
昨年頂いていたもの。遅くなってしまったが取り上げたい。
グラスに注いだ液色は、ほぼ無色透明なのだが、微かに濁っているようにも見える。
多くの気泡がグラスの中に見える。
香りは、酸っぱそうで苦そうなライムのような柑橘香が少しある。
味はキリッとシャープ。香りに感じた柑橘風味がほんのりとあり、アルコール感は強烈。
名前の通り、まさにドライ。
わずかな甘さを感じるが、キレがあり、飲み込んだ後には豊かなアルコール感が残る。
アルコール分9%。果汁6%。原材料名:ウォッカ(国内製造)、スピリッツ/炭酸ガス、香料、酸味料。
販売者:合同酒精株式会社 千葉県松戸市上本郷字仲原250番地。
製造所:オエノンプロダクトサポート株式会社 兵庫県神戸市灘区新在家南町3-2-28。
昨日飲んだ レモンはアルコール7%で、決して弱くはなかったが、こちらは9%であり、さらに強烈。
酒呑みのための、酒臭い酒だ。
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チューハイ・カクテル等
CODE:45306PRST#UK |
2024年1月16日[1]
No.10457: 厳選いちごのワインソーダ / サッポロ
げんせんいちごのわいんそーだ / さっぽろ
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サッポロ「厳選いちごのワインソーダ」。
イオングループ限定商品で、発見した時期から、発売はおそらく1月9日ではないかと推測される。
グラスに注いだ液色は、透過性はあるがしっかり濃い暗赤色。
カンパリのような見た目である。
香りは、まるでいちごシロップのように濃厚。甘味が強そうで、アルコール臭はほとんどしない。
いや、コクのあるベリー系の香りは、単にいちごだけではなくて、ワインが混じっている結果なのか。
グラスに鼻を近づけてみると、赤玉スイートワインのような匂いがして、ここで明らかにワインの存在がわかる。
べたっと甘いのだろうな・・と思いながら口に運ぶと、香りのイメージとはかなり違って、引き締まっている。
むしろ酸味と渋味が前面に出されて、いちごらしい甘酸っぱさは主に鼻から息を抜いたときに感じる。
だから、飲み込んだ後にもべたつくような甘さは残らない。
ワイン特有の濃厚さやアルコールの強さもないから、非常にすっきり飲みやすい。
アルコール分5%。果汁1%。甘味果実酒(発泡性)。3種類のいちご使用。
原材料名:濃縮還元果汁(ぶどう(外国産)、いちご(日本産))/炭酸、酸味料、香料。
苺好きはもちろんのこと、苺を使ったR.T.D.なんて甘そうで苦手と考える人にも、
この製品のあっさりしたテイストなら、気に入ってもらえるかもしれない。
缶に書かれているとおり、この製品には3種類のいちご(あまおう・いちごさん・とちあいか)が使われている。
"いちごさん"という品種は私は初耳だが、調べてみると、佐賀県で2018年に誕生した新しいブランド苺だそう。
私が日頃青果店やスーパーなどで積極的に苺を物色したりしないから知らなかっただけなのだろうが、
とてもかわいらしく、親しみやすいネーミング(*)だと思う。改めて名前って大事だなと感じさせる絶妙なセンスである。
* これはとりわけ関西に顕著な感覚なのかもしれないが、食べ物に"さん"をつけることが多々あり、
"おいもさん"(芋)とか、"おかいさん"(粥)など、親しみを込めてそう呼ぶので、
"さん"には親しみやすい感じがある。
また、"とちあいか"はその名前から栃木のブランドであることは容易に推測できるが、
とちおとめに比べると、まだ知名度はない。こちらも2019年に誕生した品種だそうである。
なお、"あまおう"が福岡のブランドであることは、説明の必要もないだろう。
日本最大のGMSイオングループで扱われることは、全国かなりのエリアに届くということなので、
メーカーさんの売上が伸びるだけでなく、使われている果実まで有名になるということでもある。
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チューハイ・カクテル等
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2024年1月16日[2]
No.10458: スタイルバランス シークァーサーサワーテイスト <期間限定> / アサヒ
すたいるばらんす しーくぁーさーさわーていすと <期間限定> / あさひ
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例によって当サイトでは、ノンアルコールは後回しになる。
発売は、昨年(2023年)の5月23日。なんと約8か月近く経ってしまった。
アサヒ・スタイルバランスの「シークァーサーサワーテイスト」。期間限定品であった。
グラスに注いだ液色は、無色透明。細かな気泡が少量グラスの中に見える。
香りは、シークァーサーらしく緑っぽく酸っぱそうな柑橘香だが、かなり人工的。
味は酸味が極めて強く、キリッとシャープである。
シンプルではあるが、甘味料特有の薄ら甘さが付いてくる。ただ、バランスとしては酸味が圧倒的に勝る。
キレはあるものの、飲み込んだ後にもやはりどんより甘味が残る。
アルコール分0.00%。カロリーゼロ。糖類ゼロ。無果汁、炭酸飲料。
原材料名:難消化性デキストリン(食物繊維)(米国製造)/炭酸、酸味料、香料、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
当サイトにおけるノンアル商品の扱いは、このように購入後だいぶ経ってから取り上げるケースが多く、
購入したのに賞味期限を大幅オーバーしてしまい、飲まずに処分することすらある。
レビューすべきネタが多すぎて追いつかないからだが、そうしたムダをなくすためには、
ノンアル飲料の完全制覇は諦めて、こなせる分だけ入手するようにしていきたい。
当サイトの本来の趣旨が、アルコール飲料のレビューにあるからで、ご理解頂きたいと思う。
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ノンアルコール飲料
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2024年1月17日[1]
No.10459: ジムビームハイボール缶 アイスティーハイボール / サントリー
じむびーむはいぼーるかん あいすてぃーはいぼーる / さんとりー
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サントリー ジムビームハイボール缶「アイスティーハイボール」。
発売日は、1月16日。
LAWSON で「お試し引換券」対象商品となっていたため、ポイントで入手。
グラスに注いだ液色は、やや黄色っぽく濁りのある薄茶色。
アイスティーの作り方を失敗して濁ってしまったかのような見た目。気泡は少なく、炭酸は強くなさそう。
香りは、いかにもジムビームという、バーボン特有の華やかな香りを主体に、
レモンの酸っぱさが加わる。紅茶の香りは、非常に分かりづらい。
よく嗅いでみると、奥のほうに紅茶があるかな?という程度。
味はバーボンの土臭さとレモンの爽やかさが同居。ここでも紅茶は控えめながら、
特有の渋味というか、タンニン分はしっかり感じる。
飲み進めると、しっかりウイスキーだなあという味わい。
飲み込んだ後には、その華やかさ、土臭さとレモンのキュンとした酸味が残る。
アルコール分5%。原材料名:ウイスキー(アメリカ製造)、スピリッツ、レモン、紅茶、糖類/炭酸、酸味料、香料。
前回発売は、昨年(2023年)4月11日。およそ9か月ぶりの再登場である。
バーボン好き、ジムビーム好きにお勧めできるのはもちろんのこと、
ふだんトリスハイボールのような軽いハイボールを飲んでいる人にも、
缶入りハイボールの派生形としてお勧めしたい。
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チューハイ・カクテル等
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2024年1月17日[2]
No.10460: BUCKSKIN MӒRZEN 柏克金 三月啤酒 / KING CAR(輸入:日本サルベージサービス)
バックスキン メルツェン / キング・カー
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台湾製ビール「バックスキン・メルツェン」。
当サイトのご協力者
森康哲さん から寄贈されたものである。
賞味期限が昨年秋に切れてしまっているのだが、飲んでみたい。
グラスに注いだ液色は、琥珀というよりももっと濃い赤銅色。泡も深いベージュ色というか薄茶色できめ細かく、
非常に力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
香りは、フルーツのような甘さが強く、さらに黒糖のようなニュアンスも含むが、これは劣化している証だろう。
味は甘味があり非常に濃い。苦味もしっかりあるが、バランスとしてはマイルドで、苦味に支配されてはいない。
ジューシーな甘いコクが強く、飲みごたえがある。鮮度が悪いことによる飼料的な香味が少し出てしまっている。
アルコール分5.6%。原材料:大麦麦芽・ホップ・酵母。
原産国:台湾。輸入者及び引取先:株式会社日本サルベージサービス 大阪府大阪市西区靱本町1-9-15近畿富山会館801号、903号。
メルツェンは、秋に行われるオクトーバーフェストのために、
春に仕込んで長期熟成されるラガーで、深くまろやかな味わいと、ラガーらしいキレとを併せ持つ。
色の濃いものが多いが、この製品は見た目も味わいも特に濃かった。
賞味期限を超過していることによる劣化は確かにあったものの、このビールの魅力は実感できた。
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ビール
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