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愛・地球博の思い出

 No.3:7月の一泊訪問


名古屋・栄にて
 2005年7月29日、金曜日。

 時間の足りなかった前回の教訓を生かして、今度は泊まりがけで行くことにした。 子供は夏休み中だが平日なので、私は前々から計画的に仕事の都合をつけ、 出かけた。自由業の特権である。

 どうせなら名古屋市内を少しぶらつこう。それなら会場には夕方から夜間割引で入場しようということで、 新大阪を朝10時台の新幹線に乗り、お昼前に名古屋に到着。 昼食をとってから地下鉄で名古屋一の繁華街・栄に移動した。

 街には写真のようなモリコロのついたプランターなんかもあって、万博ムード一色。

 名鉄栄町駅前(地下鉄各線栄駅からもすぐ)に、おそらくまだ出来たばかりとおぼしき 変わった建物が。

 ここは「水の宇宙船」といって、屋上に巨大な池のようなものが作られ満々と水が湛えられている。 池の底も、人が歩く床の部分も、すべてがガラス貼りになっている。 屋上へはシースルー・エレベータで上がってゆけるのだが、 地上から見るとガラスの塊の上に水が流れていて、とても涼しげ。 なかなかの観光スポットになっているようだ。

 実は今回宿泊するにあたって、一番困ったのが、宿が取れないこと。 電話を掛けまくっても、インターネットで検索しまくっても、空室などほとんど無し。 唯一とれたのが、かなり劣悪な環境のビジネスホテル。
 一応名古屋市内のホテルだが、部屋に風呂がないばかりか、トイレもフロアで共同。 風呂は大浴場かと思いきや、それこそ寮の風呂みたいに、他の人が使っていないときに使えるという、交代制。 しかも、23時までだという。

栄「水の宇宙船」(オアシス21)屋上からテレビ塔方向を望む


夜間割引入場券
 そんな宿に15時にチェックインし、少し休憩してから 荷物を置いて、エキスポシャトルで会場に向かうことにした。17時入場を目指して。

 愛知環状鉄道・万博八草駅でリニモに乗換え、万博会場駅へ。夜間料金に切り替わる17時だが、 比較的スムーズに入場することができた。宿を出るときは雨だったけれど、もう止んでいた。

 会場入りした我々は、すぐさまお目当てのトヨタグループ館へ。 今から並べば、なんと19時の公演が見られるということだったので、並ぶことに。 待ち時間2時間弱で済むなんて、ラッキー。やっぱり夕方来てよかった。

 待っている間、私はビール、妻と子供はお茶やジュースを飲み、フライドポテトとか、 枝豆、唐揚げなんかをかじりながら、時間をつぶす。ただ待つという時間も、 家族で過ごせば、結構楽しいものだ。

 トヨタグループ館は、そのショーの素晴らしさに、 「並んだ甲斐があった」と、感激した。

 ショーの撮影は無論許可されていないが、展示物はOKということで、撮影したのが右の写真。 確かテレビCMでミキティ(安藤美姫嬢)が乗っていたi-unit(アイ・ユニット)という乗り物。 ショーが終わってもその場を立ち去りがたく、しばらくこんな写真を撮ったりしていた。

 もう今日の目的を達したようなものなので、夜の会場をゆっくりと散策することにした。

 グローバル・ループを南方向へ歩き、 こいの池のほとりにあるアサヒパノラマレストランで夕食をとることに。

トヨタグループ館に展示されていたi-unit


夜の万博会場(グローバル・ループ上)
 食事中、何やら外が明るかった。 パレードが始まったようだ。しかし私は、ゆっくり食事がしたかったので、 気にもとめないでいた。なんとこの日が、「EXPOオールスターズ・パレード」の初日であったということを、 帰ってきてから初めて知った。当日知っていれば、食事なんかしないで、見たのに。

 会場を後にしたのは21時半過ぎ。 北ゲートを出て、リニモに乗り込むまでにも 数十分を要した。夜だが、真夏であり、たいへんな人混みのため、とても暑かった。

 そして、リニモと地下鉄を乗り継ぎ、宿まで戻る。 門限0時。いや、それどころか、風呂が23時までなので、それに間に合うように、帰りを急いだ。

 その夜私は、風呂上がりにゆっくりビールを飲みつつ、旅の時間を楽しんだ。妻子が寝静まった夜中まで。

 翌30日は、8時半に宿を出発。 会場には10時前に到着。まず、北ゲート前の公式記念品ショップに寄り、 思う存分買い物をする。夕方は混むだろうし、時間が取れるかどうかも分からないから。

 今日は帰る日なので、夜遅くまでは居られない。 まだまだ見ていないパビリオンがたくさんあるが、もう企業パビリオンは無理だろう。

 しかし、前回に引き続き、息子が「もう一度見たい」というJR東海は、 それほど混んでいなかった。シアターを見終わって外に出ると、会場前でクイズ大会をやっていて、 毎回数人だけ、非売品のピンズバッジをもらえるという。 参加した我が息子だったが、クイズに正解しても、バッジはもらえなかった。

 次に外国のパビリオンを見るため、キッコロ・ゴンドラに乗ってグローバル・コモン4、3へ。 前回断念したイタリア館にも入ることができた。

 昼食は、西エントランス近くのフードコート内、ワールドレストランにて。 食事後、ゆっくりと散策。

JR東海・超伝導リニア館前にて


クイズでゲット。モリコロがリニアに乗った非売品のピンズバッジ。
 今回の訪問で、唯一、ネット予約していたのが、 マンモス・ラボ。

 2つのホールの区別もわからず、オレンジ・ホールを予約したのだが、 これが失敗。NHKが開発したハイビジョンの宣伝のようで、巨大スクリーンの映像は、 はっきり言って退屈だった。肝心のマンモスは、我々観覧者のほうがベルトコンベアーのようなものに乗せられ、 ただ通り過ぎるのみ。よく見えなかった。

 さて、息子がどうしてもというので、マンモス・ラボを出ると同時に、 もう一度JR東海のクイズ大会に参加。そしてついに、念願の非売品ピンズバッジを ゲットすることができた!

 そろそろ会場を後にしなくてはいけない時間が近づき、 もう一度、北ゲート前の公式記念品ショップに。後悔のないように、土産ものを買い漁った。

 会場を18時半に出る。

 リニモで藤が丘経由、名古屋まで。 JR名古屋駅で2時間ほどかけて、ゆっくり夕食。22時頃の新幹線に乗り、大阪へ帰還。

 もうこれが最後。もう万博には行かない。妻はあっさりとそう言うが、 私は、まだまだ見足りないなあと、感じていた。息子も同じ思いだったようだ。考えてみれば、 日立グループ館にも、三菱未来館にも行けなかった。

 後日、ネットで公式オンラインショップからモリコロのぬいぐるみとか、ピンズバッジを大量に購入したのも、 心残りがあったからだ。

 でも、日々の忙しさに紛れ、そんな思いもだんだん忘れていった。

(2005年11月28日記す)


リニモ・万博会場駅

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