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愛・地球博の思い出

 No.6:森の精の特別住民票


モリゾー(世帯主)の住民票
 モリゾーとキッコロが瀬戸市に特別住民登録されたというニュースは、 万博閉幕直後にかなりの話題となった。

 誰でも住民票の交付を受けることができるというので、早速我が家でも申請することにした。

 まあ、市の観光上の施策の一環、と冷たく言ってしまえばそんな感じなのだが、市が受け取った交付申請料は、 万博の理念に沿った使われ方をするというので、それならば大いに意味がある。

 瀬戸市役所に直接出向いて交付を受けられるのはもちろんのこと、郵送でも受け付けている。

 ということで、私は郵送で申し込むことにした。

 この写真は、世帯主であるモリゾーの住民票。

 私が申請したのは、会期終了後しばらくたった10月18日。だから交付日は10月21日となっている。


キッコロの住民票
 こちらは、キッコロの住民票。

 生年月日:生まれたばかり

 住民となった日:平成17年3月25日ごろ

となっているのが、おもしろい。もちろん、3月25日とは、愛・地球博の開幕日である。

 住所は、瀬戸市海上の森2005番地。転居日は平成17年9月26日(閉幕の翌日)。


世帯住民票
 こちらは、世帯全員の住民票。

 このようにモリゾー、キッコロと一緒に、 申請者の家族を同一世帯として住民票を発行してくれる。 世帯主は、もちろんモリゾーだ。

 これは、とてもよい記念になる。

 世帯主との続柄は、「森の仲間」。

 「自然を守る家族なんだ」という文字もある。

 なお、申請費用は1通につき200円なので、3通で600円。 1万人が3通づつ申請すれば、600万円の売上になる。 ぜひ、海上の森(かいしょのもり)を守る活動に役立てて欲しい。

(当初、森を切り開いて万博会場にしようという計画だったことは、 苦い思い出として、忘れないで欲しい)


瀬戸市からの返信封筒
 ところで、住民票申請に際して、 「切手を貼った返信用封筒を同封してください」とのことだった。

 普通なら80円の定型郵便物用封筒を使うところなのだろうが、 私は、B5サイズが折らずに入る角2サイズの封筒に120円切手を貼って、同封した。

 「記念に額に入れて飾りたいので、ぜひとも折らないで送ってください」と書き、 愛・地球博開催への感謝のことばを添えた。

 その一途な気持ちが届いたのか、写真のように、返信用封筒の裏にキッコロの絵と、 「おまたせしました! せとしやくしょ しみんか キッコロより」と手書きしてくださった。

 これにはとても感激した。


添えられた挨拶文
 市民の税金を使って、無駄なことに時間を費やすな、 と瀬戸市民の皆さんのお叱りの言葉が聞こえてきそうだが、 こういうハートフルな対応をしていただける人こそ公務員の鑑(かがみ)だと、私は思う。

 ありがとう、瀬戸市役所市民課のご担当の方。

 実は10年くらい前に、瀬戸市内にある「愛知県陶磁資料館」を訪ねたことがある。 瀬戸といえば、日本を代表する「せともの」である。

 これをきっかけに、もういちど「せともの」の町を訪ねてみようかな。

 そんな気持ちにさせてくれた。

(2006年5月17日記す)


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