日本酒の小部屋

No.001〜020


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2009年10月18日
No.1: PREMIUM 月桂冠 山田錦 大吟醸
 ぷれみあむ げっけいかん やまだにしき だいぎんじょう
PREMIUM 月桂冠 山田錦 大吟醸 review
 ついに当サイトも、日本酒を放っておけなくなりました。但し「ビール・発泡酒・チューハイの部屋」 内の「小部屋」という位置づけであり、市中製品を完全フォローすることはできません。
 主に対象とするのは、ワンカップ型製品。 気が向いたときだけ、更新いたしますので、どうかよろしくお願いいたします。
 外観は微かにもやもやっと白濁がある(缶の中をのぞき込んだとき)。
 ほのかな麹香。口当たりは丸く、とろっとした感触。 口中で転がすと、トップノーズでも感じられた和梨のようなフレーバーが 一層強く感じられる。残り香にもメロンのような吟醸香。まろやかで、繊細で、深みもある。
 アルコール分:15度以上16度未満。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。使用米:山田錦100%。精米歩合35%。
 厳選された酒造好適米の山田錦を精米歩合35%まで贅沢に磨き、丹誠こめて醸した至極の逸品です。 果実のような華やかな香りとまろやかでキレのある味わいをお楽しみください。
 精米歩合35%とは、まさに贅沢(65%捨てているということ)。純米酒ではないが、むしろそれが後味のスッキリ感を 生んでいるのではないか。
 缶には甘辛度等に関する表記はないが、同社のサイト情報によれば、日本酒度+4、酸度1.1、アミノ酸度1.0とのこと。 まろやかな口当たりをもちつつ、淡麗なスタイルである。

 大手酒造会社でも、手間暇を惜しまず造ればすばらしい作品が出来上がるという、良い見本。 あまり売っていないが、見つけたらゲットして損はない。
製造者:月桂冠(株)
2009年10月25日
No.2: PREMIUM 月桂冠 雄町 純米大吟醸
 ぷれみあむ げっけいかん おまち じゅんまいだいぎんじょう
PREMIUM 月桂冠 雄町 純米大吟醸 review
 先日、「山田錦大吟醸」を飲んだ、PREMIUM 月桂冠だが、今日はもう一つの「雄町純米大吟醸」を 掲載する。

 外観はきれいな透明。特に色合いは見られず。
 立ちのぼる香りはメロンのような甘さがあり、やわらか。
 口当たりは、甘味が強く、バナナのような香味。 口に含んでいるとき、更にバナナ的甘さが広がる。 余韻には栗のようなほっこりした甘さ。麹のパンチは弱い。
 ふくよかでリッチな味わいだが、澄んでいる。
 アルコール分:15度以上16度未満。原材料名:米・米こうじ。 使用米:雄町100%。精米歩合:45%。
 厳選された酒造好適米の雄町を精米歩合45%まで贅沢に磨き、 丹精こめて醸した至極の逸品です。落ち着いた香りと濃醇でコクのあるふくよかな味わいをお楽しみください。
 缶に表記はないが、サイト情報によれば、日本酒度-4.5、酸度1.3、アミノ酸度1.5とのこと。
 やや甘口だが、べたつく感じはなく、やさしいお酒である。

 このシリーズは180mlアルミ缶入りで、参考小売価格が税別380円とかなり高価。 だが、山田錦、雄町という酒造好適米のいわば両雄を用い、いずれも贅沢に磨いた大吟醸酒で、 手軽に非日常を味わえる逸品である。
製造者:月桂冠(株)
2009年10月31日
No.3: 菊正宗 本醸造 ハイグラス
 きくまさむね ほんじょうぞう はいぐらす
菊正宗 本醸造 ハイグラス review
 近所のスーパーで普通に売られているカップ酒。辛口を売り文句にしている大手、菊正宗だ。

 外観はほぼ無色だが、微かに黄色みを帯びている。
 香りはマイルドで、花とかフルーツなどの華やかな香りは感じない。
 口当たりもやわらかく、バナナ的な甘味があるが、スッキリなめらか。 ふんわりとした麹香。べたつかず、口中でもたつかず、後キレは非常によい。
 アルコール分:15%。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。 精米歩合:70%。
 容器に表記はないが、サイト情報によれば、日本酒度+5とのこと。
 刺身と一緒に味わったが、剣先イカとの相性は抜群であった。
 私は簡単に入手したが、こういった商品は、扱っている店がそれほど多くはないと思う。 辛口好きの方なら、見つけたら購入して損はない。
製造者:菊正宗酒造(株)
2009年11月4日
No.4: 黄桜 通の純米 冷酒
 きざくら つうのじゅんまい れいしゅ
黄桜 通の純米 冷酒 review
 とっくりのようなフォルムの容器(ガラス瓶にフィルムを貼ったものだが)に惹かれ、スーパーで購入。

 外観はほんのり黄色みを帯びている。
 非常にやわらか、まろやかな香りで、ピュアな印象。
 口当たりはやわらかく、ほのかな甘味もあるが、 口中に含んでいるとき、麹香がややパンチをもって迫ってくる。
 ほどほどのスッキリ感を持った、辛口。
 アルコール分:15度。原材料名:米・米麹。 精米歩合:70%。
 冷やして旨さが冴える、やや濃醇で辛口タイプのお酒です。
 容器に表記はないが、サイト情報によれば、日本酒度+1、酸度1.5、 アミノ酸度1.5である。
製造者:黄桜(株)
2009年11月5日
No.5: 黄桜 通の本醸造 吟醸古酒ブレンド
 きざくら つうのほんじょうぞう ぎんじょうこしゅぶれんど
黄桜 通の本醸造 review
 昨日飲んだ「通の純米冷酒」と同様、 とっくりのようなフォルムの容器(ガラス瓶にフィルムを貼ったもの)が特徴的な清酒。

 外観はかなり黄色みが強い。
 香りは、梅のような爽やかな酸と、アルコールの丸み。あまり強くは香らない。
 味わいも梅酒のような酸味があって、口当たりは軽やかだが、熟成感が少しある。 キレが良く、軽やかな苦味を伴う。
 飲み込んだ後にも、梅酒かあるいは紹興酒にも似た香りが残る。 基本的に辛口だが、コクも兼ね備えている。ブレンドされた古酒のキャラクターが生きている。
 アルコール分:16度。原材料名:米・米麹・醸造アルコール。 精米歩合:65%。吟醸古酒15%ブレンド。
 容器に表記はないが、サイト情報によれば、日本酒度+1、酸度1.5、 アミノ酸度1.3である。
製造者:黄桜(株)
2009年11月13日
No.6: 新米新酒 ふなぐち 菊水 一番しぼり
 しんまいしんしゅ ふなぐち きくすい いちばんしぼり
新米新酒 ふなぐち 菊水 一番しぼり review
 菊水の「ふなぐち 一番しぼり」は、コンビニ等にも置かれており、固定客も多く、 小缶入り清酒のベストセラーともいえる商品。
 毎年この時期になると、新米を使った新酒が登場する。 それがこの緑缶である。

 外観はややもやもやっと曇りあり。
 ふっくらと丸く、甘い香り。りんごの蜜のようなイメージ。
 味もたっぷりと甘く、濃醇。砂糖がけのりんご、あるいは、アップルパイ(但し、シナモン抜き) を思わせるような甘さ。なめらかで、苦味は微か。強いアルコール感。 酸が効いているので、甘味が強いのに、さわやかさも持ち合わせている。
 フルーティな後味。残り香にあんずのような甘さ。
 アルコール分:19度。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。精米歩合:70%。
 濃醇なタイプなので、よく冷やして、くっと飲みたい。サイト情報によれば、日本酒度は-3とのこと。
製造者:菊水酒造(株)
2009年11月14日
No.7: ワンカップ大関 上撰 秋あがり <季節限定>
 わんかっぷおおぜき じょうせん あきあがり <きせつげんてい>
ワンカップ大関 上撰 秋あがり review
 だいぶ前にコンビニで偶然遭遇したものだが、それ以来、他の店では見掛けない。 秋の限定商品のようである。

 外観はほぼ無色。香りはほのかで、丸みがある。パンチは弱い。
 口当たりも非常になめらかで、刺激が弱い。甘味がたっぷりあるのに、べたつかず、さらっとしている。 ピュアな飲みごたえ。ピュアな分だけ、コクがないようにも感じられるが、 そこが魅力とも言える。
 アルコール分:15度以上16度未満。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。
 春にしぼった新酒を貯蔵し熟成させたまろやかで調和のとれたお酒です。
 秋あがりについて、ラベルに次のような説明がある。
 灘の酒はやや酸味が強く辛口な味わいが特長で、新酒の間は風味が荒くおし味がしっかりしています。 このようなお酒が夏の間に熟成され酒質に丸みが出てすっきりとした味わいになることを「秋あがり」 と呼びます。
 特定名称酒ではなく普通酒のため、精米歩合等に関する記載はない。甘辛度もわからないが、 やや甘口といったところか。大関のサイトを見ても、掲載されていない。
製造者:大関(株)
2009年11月16日
No.8: ふなぐち 菊水 一番しぼり
 ふなぐち きくすい いちばんしぼり
ふなぐち 菊水 一番しぼり review
 先日、この季節だけの「新米新酒」を掲載した、菊水のふなぐち。
 その通年販売品が未掲載だったので、"今さら感"はあるものの取り上げておきたい。 多くのコンビニでも、取り扱われている人気商品だ。

 外観はややもやもやっと曇りあり。
 あんずのような甘酸っぱく、丸く、深みある香り。
 口当たりも丸く、甘味がたっぷり。香りの印象と同じく、 あんずのような甘酸っぱさ。だが、甘いからと言って冗長ではない。 適度にパンチがあり、クリスピーな飲み心地。
 砂糖漬け果実のような後味。残り香もふんわり甘い。
 アルコール分:19度。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。精米歩合:70%。
 ほとばしるような旨みとふくよかな味わいを持った搾りたての清酒を、 そのまま缶に詰めました。火入れという加熱殺菌を一度もしない正真正銘の生酒です。
 生原酒のため、冷やして又はオン・ザ・ロックでお召し上がり下さい。
 こちらも濃醇で、とろっとした舌触りと、じっくりと味わえる旨みが魅力。 サイト情報によれば、日本酒度は-3。

 個人的な経験談だが、私は若い頃(20代)は、日本酒全般が苦手だった。 アルコール飲料は、キリッと辛いものが好きだったので、 辛口と称するものであっても、じんわりと甘味が感じられてしまう日本酒が得意ではなかったのだ。
 しかし、ワインにどんどんのめり込んでいった頃から、同じ醸造酒である日本酒にも向き合っていこう という姿勢に転換した。当初は淡麗・辛口ばかりを飲んでいたが、 この「ふなぐち菊水一番しぼり」を飲んで、濃醇・旨口の魅力に目覚めたと言っていい。
製造者:菊水酒造(株)
2009年11月21日
No.9: 白缶 菊水
 しろかん きくすい
白缶 菊水 review
 菊水といえば、金色のアルミ小缶に入った「ふなぐち」は色々なところで見るのだが、 この「白缶」は、あまり売られていない。大きなスーパー等でたまに見掛けるくらいである。

 外観は微かに曇りあり。
 香りはほんのりと甘いが、果実香などは感じない。ひたすらピュアで穏やか。押しが弱い。
 口に含むと、やさしい甘味で、ふっくらと広がる。べたつかない。
 後口はスッキリ、さらっとしていて、甘味が後を引かない。とても飲みやすいキャラクター。
 アルコール分:15度。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。
 この製品、一升瓶のキャップが白いことから「白キャップ」と名付けられているようである。 だが、この小缶入りには「白缶」と書かれている。
 同社サイトの商品情報を見ると、「しっかり旨くて、お財布にやさしい。地元新潟の定番銘柄」と キャッチフレーズのようなものが書かれている。また、日本酒度は±0とのこと。
製造者:菊水酒造(株)
2009年11月22日
No.10: 菊水の純米酒
 きくすいのじゅんまいしゅ
菊水の純米酒 review
 ふなぐちで有名な菊水酒造からは、このように小缶入り製品が複数出ている。 これは名前もストレートな、「菊水の純米酒」。

 外観はかなり白い濁りがある。
 香りは澄んでいて、軽やか。麹などのパンチは弱い。
 味は丸みがあり、生クリーム的なやさしい甘さがあるが、酸もかなり効いている。 口中で転がしている間、ほのかに麹香が広がる。ふんわりとして、非常にやさしい味わいだが、 キレも悪くない。
 アルコール分:15度。精米歩合:70%。原材料名:米・米こうじ。
 米の旨みが活かされた飲み応えのある純米酒です。 濃醇でコクのある風味を持つので、燗上がりが良く、ふくよかに広がる旨みをお楽しみいただけます。
 「濃醇な旨口」というのがキャッチフレーズのようだが、 それほど濃醇なタイプとは思わなかった。おそらく冷やで飲んだからに違いない。 お燗をすれば、表情も変わるのだろう。 ただ、味わいがピュアなので、後味がさらっとしていることだけは確かである。
製造者:菊水酒造(株)
2009年11月24日
No.11: 菊水の辛口
 きくすいのからくち
菊水の辛口 review
 菊水酒造の製品が続いているが、今度は「菊水の辛口」。

 外観はほとんど濁りなし。透明に近い。
 りんごのようなやさしくフルーティな香り。
 口中で転がすと、栗のようなやわらかな甘味あり。 フルーツフレーバーはそれほど香らない。
 キリッと淡麗で、なおかつ丸みもある味わい。後キレは良い。
 アルコール分:15度。精米歩合:70%。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。
 新潟清酒の定番ともいえる淡麗辛口酒。清流のようなキレの良い味わいは、 燗にしても冷やでもその特徴を失うことなく、飲み飽きずにお楽しみいただけます。
 説明文のとおり、毎日飲んでも飲み飽きないキャラクター。
製造者:菊水酒造(株)
2009年11月27日
No.12: 菊水の四段仕込
 きくすいのよんだんじこみ
菊水の四段仕込 review
 今日も新潟・菊水酒造の製品。
 「菊水の純米酒」「菊水の辛口」と、 この「菊水の四段仕込」をまとめて、 同社のサイトでは「味わい三酒缶」と紹介されている。

 外観はやや曇りあり。
 梨のような、甘くフルーティな香り。
 口に含むと、当初さらっとした口当たりだが、 すぐにしっかりした甘み、旨みを感じる。
 しかしながら、べたつかず、甘さのわりに後味はあっさりと、軽やかである。 米の旨みの余韻は長く、飲み応えあり。
 アルコール分:15度。精米歩合:70%。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。
 通常の酒の仕込みにもう一手間加えて、米本来の甘味を引き出しました。 冷やせばほんのりと、燗にすれば丸みと厚みを感じる甘味へと変化をお楽しみいただけます。
 私は清酒は基本的に燗をせず、冷やで飲むので、このような甘味の強いものでも、 その味わいの厚みを十分に堪能してはいないのかもしれない。
 だがこの酒は、濃醇というほどのキャラクターではないから、 冷やでサッと飲むのにも適している。
製造者:菊水酒造(株)
2009年12月6日
No.13: 誠鏡 吟醸 まぼろし
 せいきょう ぎんじょう まぼろし
吟醸 まぼろし review
 現物を見るまで、私は知らなかったのだが、 JR新大阪駅構内にあるAmor Pantryという、ちょっと高級なスーパーで発見した1本。 広島県竹原市の中尾醸造というところの製品。

 濁りなどはなく、透明な外観。
 青みの強いメロン、青りんご、梨などのフルーツ香が満載。 吟醸香とはこれです、というような、テキストのような香り。華やかで、かつ、スッキリ。
 口当たりもメロンのように清々しいフルーティさ。但し、アルコール感は強い。
 アルコール分:16.0度以上17.0度未満。精米歩合:56%。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。
 淡麗辛口で、非常に美しい酒。繊細な料理とともに楽しみたい。

 検索してみたところ、蔵伝承の「りんご酵母」で醸した酒だとのことで、 だからこそこんなにフルーティなのかと、納得。
製造者:中尾醸造(株)
2009年12月12日
No.14: 特撰 黒松白鹿 山田錦 特別本醸造
 とくせん くろまつはくしか やまだにしき とくべつほんじょうぞう
特撰 黒松白鹿 特別本醸造 山田錦 review
 LAWSONで入手したが、他のコンビニでもちょくちょく見掛ける商品だ。
 白鹿は兵庫県西宮の会社なので、関西にはよく出回っているのかもしれない。

 外観は濁りがなく、透明。
 甘く、やわらかな香り。麹がほんのりと。
 味は酸がそこそこに強く、甘味も中程度で、ふくらみがある。 後味はスッキリ。
 アルコール分:14度以上15度未満。精米歩合:70%。兵庫県認証食品。 原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。
 サイト情報によれば、日本酒度+1、酸度1.2とのこと。
製造者:辰馬本家酒造(株)
2009年12月17日
No.15: はじける 上善如水
 はじける じょうぜんみずのごとし
はじける 上善如水 review
はじける 上善如水  購入したのはだいぶ前。ずっと冷蔵庫に眠っていた。
 「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」は、本当によく知られた清酒だ。 いわゆる日本酒臭さの弱い、さらっとした飲み口で、新たなファンを開拓したと言ってもいい銘柄。 そのスパークリング版が、これ。
 スパークリングということで、フルートグラスに入れて飲んでみた。

 外観はやや黄色みが差しており、曇りあり。 スパークリングなので、細かな気泡が立ちのぼる。
 香りは軽やかで、スパークリングワインみたいな匂いがある。
 口当たりは、炭酸が結構ピリピリときて、スッキリ軽やかな酸味が感じられる。 口に含んでいると、確かに清酒らしい米の味わいがあるものの、酸が効いているせいか、 やっぱりどこか白ワインに近い味わいがある。シードルにも似たキャラクターともいえる。 後味も実にサッパリ。
 アルコール分:8度以上9度未満。精米歩合:60%。 原材料名:米・米こうじ。
 本品は缶の中で二次発酵させた清酒ですので、開封時に噴出する恐れがあります。 開封前に激しく缶を振ったり、高温の場所で保管しないよう注意してください。
 なんと、缶内で二次発酵させているとは、まるでシャンパーニュのようである。 後から炭酸を添加したわけではないのだ。それで、この旨みが生まれているのか。 ワイン好きには、親しみやすい。
 地味だが、非常によい製品だとわかった。 調べてみたら、なんと5月の限定酒として紹介されていた。もう半年以上経っている。
製造者:白瀧酒造(株)
2009年12月31日
No.16: 本醸造生酒 しぼりたて 手取川
 ほんじょうぞうなまざけ しぼりたて てどりがわ
本醸造生酒 しぼりたて 手取川 review
 手取川は個人的にも好きなお酒で、お寿司屋さんや和食の店でみつけると注文することも多い。 当ページ(日本酒の小部屋)を始めてから、積極的に日本酒売場も探索しているので、 これをみつけたときには、即入手した。

 外観は曇りもなく、ほぼ透明。
 甘いが、スッキリとした香り。果実香というほど丸みはないが、 どこかりんごのようなイメージがある。
 味わいも丸みを帯びているが、フレッシュな旨みがある。 酒躯は若干スリムである。口中でやさしい甘味が広がり、余韻として残る。 キレは悪くない。
 アルコール分:18度。精米歩合:65%。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。 日本酒度+4〜+6。杜氏:能登杜氏 山本輝幸。
 750mlで、入手価格1,150円。内容のわりに高くない。スーパー成城石井にて入手。
製造者:(株)吉田酒造店
2010年1月2日
No.17: 八海山 魚沼カップ
 はっかいさん うおぬまかっぷ
八海山 魚沼カップ review
 有名な八海山のこれは普通種のカップ商品である。

 外観は曇りなく、透明。
 すっきりと丸い香り。どこかナッツのような風味が漂う。
 特筆すべきは、口当たりのやわらかさ。 悪く言えばパンチが弱いのだが、繊細で、穏やかな甘味を伴う。 喉ごしもキリッと。後味もスッキリ。
 どんな食事にも合いそうな、懐の深さを持っている。
 アルコール分:15.5度。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。
 手頃な淡麗辛口の手本のような酒。入手価格は350円。
 普通酒であるから商品に表記はないが、 色々ネット検索してみたら、日本酒度+5、酸度1.4、アミノ酸度1.5、精米歩合60%ということらしい。
製造者:八海醸造(株)
2010年1月3日
No.18: 純米吟醸 八海山 ひょうたんびん
 じゅんまいぎんじょう はっかいさん ひょうたんびん
八海山 純米吟醸 ひょうたんびん review
八海山 純米吟醸 ひょうたんびん
 変わった形のボトルが目を引く。
 八海山がつくっている「ひょうたんびん」入りの純米吟醸酒。
 びんを覆っているフィルムを剥がすと、右写真のように瑠璃色のびん本体が現れる。 これは一輪挿しにも使えそうだ。

 外観は、やや曇りあり。
 麹香が強く、パンチのある第一印象。そこに、梨のようなフルーティさが少々加わっている。
 口当たりはやさしくフルーティ。りんごような甘いニュアンスがあるが、 スッキリとし、基本的に辛口。
 力強さとフルーティなやさしさが概ね良くバランスしている。
 アルコール分:15.5度。精米歩合:50%。原材料名:米、米麹。
 サイト情報によれば、日本酒度+5.0、酸度1.2、アミノ酸度1.1とのこと。
製造者:八海醸造(株)
2010年1月4日
No.19: 八海山 しぼりたて原酒 越後で候
 はっかいさん しぼりたてげんしゅ えちごでそうろう
八海山 越後で候 review
 八海山が3本続く。
 これは、熱処理をしていない生酒で、12月上旬発売の季節商品である。

 外観は、透明で曇りなし。
 甘くボリューム感のある香り。生酒らしいフレッシュ感がある。
 味も甘味にコクがあり、アルコール感が強い。口中でりんごのようなフルーティさが広がる。 後味もホットである。
 アルコール分:20度。精米歩合:55%。原材料名:米・米麹・醸造アルコール。
 300ml小びん入りで、入手価格は807円。 製造日が2009年12月1日であり、まだ1ヶ月ほどしか経っていないので、フレッシュさを楽しむことができた。
 サイト情報によれば、日本酒度+3.0、酸度1.9、アミノ酸度1.4とのこと。
製造者:八海醸造(株)
2010年1月12日
No.20: 吉野杉の樽酒
 よしのすぎのたるざけ
長龍 吉野杉の樽酒 review
 関西ではかなり有名で、和食のお店などで扱われていることも多い。 奈良県の長龍酒造がつくる本場吉野の杉樽でねかせたお酒。

 外観は曇りなく、透明。
 商品名の通り、きっちりと杉の香りがする。清々しくもあり、 新しいテーブルか椅子みたいな、木製家具の匂いに近い。その他には特筆すべき香りはなし。
 口に含むと、さらに杉の香が広がる。それがキリッとした印象を与える。 やわらかな甘味があって、あとはスッキリとしている。飲み込んだ後にも、杉の香の余韻が長く残る。
 アルコール分:15度以上16度未満。本場吉野産杉樽ねかせ。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。
 上質の杉樽に肌添えさせ香味が一体となった最上の時を選び瓶詰めしました。
 ネット情報によれば、日本酒度±0、酸度1.2、精米歩合70%、原料米はアケボノとのことである。
製造者:長龍酒造(株)

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