利酒日記 kikizakenikki

2006年5月


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2006年5月3日 ROUGE 
CHATEAU MOLY / PUISSEGUIN SAINT EMILION
シャトー・モリィ / ピュイスガン・サンテミリオン
VINTAGE: 2004
Ch.Moly 04 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: ST.EMILION
サンテミリオン
AOC: PUISSEGUIN ST.EMILION
ピュイスガン・サンテミリオン
生産者: Ch. MOLY 輸入者:アールアンドダブリュ(株)
review
 今日のワインは、なんと当日記初登場のAOC。もちろんサンテミリオン全体では何本も飲んでいるのだが。

 色はやや暗めのルビーだが、グラスの向こう側が容易に透けて見える。
 漢方薬のような苦い香りや、枯草とか乾いた土の香り。結構高級感がある導入部。
 味は、香りの印象ほど厚みはないものの、果実っぽい酸が軽やかで可憐。 骨格が細い分、押しつけがましいところはなく、それゆえ、飲み進んでも嫌みは感じない。 こじんまりとまとまった味。
 そもそも1,000円ワインに多くは望めないから、これだけ上品さがあれば申し分ない。 このクラスで、どこか高級ワインの風格を漂わせているのはすごい。買って損はない1本。
評定: B 価格 1,050円(本体価格1,000円+消費税50円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2006年5月5日 BLANC 
ALSACE TOKAY PINOT GRIS / ANTOINE HEINRICH
アルザス トケイ・ピノ・グリ / アントワーヌ・ハインリッヒ
VINTAGE: 2004
Heinrich Tokay Pinot Gris 04 FRANCE
フランス
地方: ALSACE
アルザス
地区:
 
AOC: ALSACE
アルザス
生産者: ANTOINE HEINRICH 輸入者: (株)成城石井
review
 気づいてみればこの品種は、当日記初登場のようである。アルザス自体、飲む機会は多くないが、 飲んだとしても、リースリングのほうが多いように思う。

 色は淡いイエローグリーン。グレープフルーツや白い花の香り。ハチミツのような甘いニュアンスもあるが、 あくまでもキリッとシャープな香りが優勢。
 味は酸がもちろん強いが、意外にもたっぷりとした甘味も感じられる。苦味はそれほど強くはないから、 グレープフルーツというよりはスイーティをかじったような感じだ。 酸と甘味のバランスがよい。
 もうちょっと安いとなお嬉しいのだが。
評定: C- 価格 2,089円(本体価格1,990円+消費税99円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2006年5月7日 ROUGE
POMMARD PREMIER CRU / LOUIS PAGE
ポマール プルミエ・クリュ / ルイ・パージュ
VINTAGE: 1998
Louis Page Pommard 1er Cru 98 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: COTE DE BEAUNE
コート・ド・ボーヌ
AOC: POMMARD
ポマール
生産者: LOUIS PAGE 輸入者: 中部貿易(株)
review
 ブルゴーニュの1級畑なんて、かなり久しぶりだ。そのくらい当日記は安酒中心。これも実は、安いから入手したのだが。

 色は、深いルビーに茶色を数滴加えたイメージ。少々枯れかけた印象。 香りは、黒っぽいベリー香が甘酸っぱい印象を与え、そこに土やなめし革が加わる。重みがある。
 味のほうは香りの印象ほど重々しくはないが、その分果実味豊かで、端正な味わい。 甘酸っぱさと落ち着きを兼ね備え、バランスは良い。タンニン分もしっかり感じられ、ポマールらしさもかいま見える。

 先々月、いつも購入しているe-shopping wineから、 ブルゴーニュ1級と特級が「衝撃価格」というメールが来て、 すぐさま購入したもの(もう一本は、コルトンを入手)。確かにコストパフォーマンスは良好だが、 1級としてどうかというと、並の村名クラスでももっと上等なものはあると思う。
評定: B 価格 2,880円(本体価格2,743円+消費税137円) 購入店: e-shopping wine(ネット)
2006年5月10日 ROUGE 
塩尻 信州メルロ / サントリー塩尻ワイナリー
しおじり しんしゅうメルロ / サントリーしおじりワイナリー
VINTAGE: 2003
サントリー 塩尻 メルロ JAPAN
日本
地方: 長野県
長野県
地区: 塩尻市
塩尻市
原産地呼称:長野県
長野県原産地呼称管理委員会認定
生産者: サントリー(株) 輸入者:
review
 ちょっと前に白のシャルドネを開けたサントリー塩尻ワイナリーの今度は赤。 長野県原産地呼称管理委員会認定ワインだ。
 通常、私はmerlotを「メルロー」と記述しているが、これは商品名が「メルロ」なので、そのとおり書く。 でも考えてみれば、merlotの綴りはメルロと読む方が自然だなあ。

 色は暗赤色だがやはりボルドーなどと比べれば濃くはない。黒コショウのようなスパイシーさのほか、 乾いた土、シシトウなどの香り。こんなに香るのか?といった小さな驚きがある。
 口に含むとほんのり甘く、酸は控えめ。タンニンは柔らかいが、少し粉っぽさが残る。余韻にチョコレートのようなニュアンス。 飲み始めはニューワールドのメルローを思い起こさせるのだが、体格が小振りであるところが、日本らしいと言えようか。
 それにしても、近年日本のワインの実力が顕著に上がっていることを実感する。日々の食事のお供としてワインを選んでいる私のような 人間にとって、国産ワインの躍進は、とてもうれしい。これでもう少し値段が下がってくれれば、もっとうれしい。
評定: C- 価格 3,150円(本体価格3,000円+消費税150円) 購入店: 飛騨の酒 いまい(楽天)
2006年5月12日 BLANC 
MUSCADET SEVRE ET MAINE SUR LIE VIEILLES VIGNES / GADAIS PERE ET FILS
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー ヴィエイユ・ヴィーニュ / ガデ・ペール・エ・フィス
VINTAGE: 2004
GADAIS MUSCADET SEVRE ET MAINE SUR LIE V.V.04 FRANCE
フランス
地方: VAL DE LOIRE
ロワール
地区: PAYS NANTAIS
ペイ・ナンテ
AOC: MUSCADET SEVRE ET MAINE
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ
生産者: GADAIS PERE ET FILS 輸入者: (株)成城石井
review
 今日のワインは、これからの季節に重宝しそうな。白のスッキリ系の代名詞「ミュスカデ」だ。

 色は極めて淡いグリーン。 レモン的柑橘香+アクリルのようなケミカルな香り。いかにもミュスカデだ。ただ、このワインの普通と違うところは、 その奥に乳酸のようなまろやかさが潜んでいること。
 酸のアタックは当然の如く鋭いが、同時にミルキーなふくよかさも来て、飲み応えは十分。 ミネラル分も豊富で塩辛いと言えるほど。もちろんシュール・リーらしい、滋味あふれる味わいが存分に楽しめる。 VVだから、ふくらみのある味わいが特徴。
 これぞミュスカデ・シュール・リーと言えるお手本のようなワイン。 軽やかなのでごくごくと飲んでしまいそうだが、よく牛乳の飲み方として推奨されるような、噛んで味わってみれば、 このワインの奥深さがよくわかる。これ以上を望むべくもない品質。
評定: A 価格 1,489円(本体価格1,419円+消費税70円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2006年5月13日 ROUGE 
CHATEAU FONTANEAU / MEDOC
シャトー・フォンタノー / メドック
VINTAGE: 2004
Ch.Fontaneau 04 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: MEDOC
メドック
AOC: MEDOC
メドック
生産者: CH. FONTANEAU 輸入者: 片岡物産(株)
review
 安ワインを購入するときは、インスピレーションで選ぶことが多い。エチケット(ラベル)の雰囲気を見て、 瞬間的に、イケそうだと感じたものを買う。これも、そんな1本だったのだが。

 色は暗赤色(いわゆるガーネット)で、かなり重みのありそうな外観。 香りは黒い果実を中心に、少し乾いた土のニュアンスも。
 口に含むと、あれっ?というほど力がなく、ふわっとした甘さが感じられるものの、それ以外に特徴はなし。 タンニンはさらさら。果実の凝縮感もない。甘味の後に、梅のような柔らかな酸が残る。
 飲みやすいと言えば飲みやすいが、ただそれだけ。ブショネでもなさそうだから、 これは最初から非力なワインなのだろう。

 安ワインを飲み慣れている私としては、これまで1,000円台でコストパフォーマンスの優れたワインをたくさんみつけてきた。 当日記での評定はコストパフォーマンスの評価だから、高いワインより安いワインのほうが、A評価が多かった。 裏返して言えば、1,000円台でD、E評価というのは、数百円の価値しかないという意味合いである。
 このワインは、率直に言って「3本1,000円」で売っていただきたいレベル。ACボルドーならまだしも、 ACメドックでこの内容とは、にわかに信じがたい。安いからといって、買ってはいけない見本のようなもの。
評定: E 価格 1,360円(本体価格1,296円+消費税64円) 購入店: Ciel江坂店(大阪府吹田市)
2006年5月18日 BLANC 
BOURGOGNE ALIGOTE / FRANCOIS MIKULSKI
ブルゴーニュ・アリゴテ / フランソワ・ミクルスキ
VINTAGE: 2004
F.Mikulski Aligote 04 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区:
 
AOC: BOURGOGNE ALIGOTE
ブルゴーニュ・アリゴテ
生産者: FRANCOIS MIKULSKI 輸入者: (株)モトックス
review
 今日のワインは、これからの季節にぴったりのもの。スッキリとした酸味に期待したいアリゴテだ。

 色はしっかりめのイエローグリーン。香りはあまり立たないが、鋭い柑橘香が中心。 どこかビーチボールのようなビニールの感じも。
 口に含んだ瞬間、はちみつのような甘さがふわっと広がるが、その後ろにとても鋭い酸がある。 まるでレモンスライスにはちみつをかけたかのようだ。
 しっかりしたミネラル分も感じるし、後味にグレープフルーツのような苦味もある。 アリゴテの魅力が満載。しかもただ鋭いだけじゃないところが、すばらしい。
評定: B 価格 1,980円(本体価格1,886円+消費税94円) 購入店: カルフール箕面店(大阪府箕面市)
2006年5月21日 ROSE 
CHATEAU MERCIAN J-FINE メルロー シュール・リー / メルシャン勝沼ワイナリー
シャトー・メルシャン ジェイ・フィーヌ メルロー シュール・リー / メルシャンかつぬまワイナリー
VINTAGE: 2002
Ch.Mercian J-Fine メルロー シュール・リー 02 JAPAN
日本
地方: 山梨県
山梨県
地区: 東山梨郡勝沼町
東山梨郡勝沼町(現:甲州市勝沼町)
AOC:
 
生産者: メルシャン勝沼ワイナリー 輸入者:
review
 外観はややくすんだ感じのオレンジピンク。香りはイチゴやドライトマトの雰囲気があるものの、 どこか湿った感じや、梅酒あるいは紹興酒みたいな匂いが混在。劣化しているか?
 飲むとやはり時間の経った紹興酒みたいに、熟成感というよりは、へたった味。 濡れ雑巾のような風味あり。でも、なんとか飲めないわけでもない。
 やっぱりやられていた。健全ならば、もっとイチゴドロップのような甘い味わいがあるのだろう。 残念だが、これは1本全部飲みきる自信がない。
評定差し控え 価格 1,585円(本体価格1,510円+消費税75円) 購入店: 飛騨の酒 いまい(楽天)
2006年5月24日 BLANC 
CHABLIS PREMIER CRU LES VAILLONS / BERNARD DEFAIX
シャブリ・プルミエ・クリュ レ・ヴァイヨン / ベルナール・ドゥフェ
VINTAGE: 2003
Bernard Defaix Chablis 1er Vaillons 03 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: CHABLIS
シャブリ
AOC: CHABLIS 1er CRU
シャブリ・プルミエ・クリュ
生産者: DOMAINE BERNARD DEFAIX 輸入者: (株)成城石井
review
 色は淡いイエロー。香りは、リンゴやオレンジのほか、ヨーグルトなども感じる。 ブラインドでこの香りを嗅いだら、絶対にシャブリとは言わないだろう。
 味も実に豊潤。もちろんシャブリらしいフリンティな感じもあるのだが、 肉付きが良く、とてもトロピカルな味。まるでお花畑のような華やかさがある。
 やはり03ヴィンテージだ。いくら1級だからといって、シャブリでこんなにパワフルなものに、 これまでお目にかかったことがない。グラン・クリュの樽熟成させた力強さなどとはまったく系統が違う。
 味わいからシャルドネだということはわかるのだが、産地を当てよと言われたら、 カリフォルニアと答えてしまいそう。
 とっても飲み応えがあって面白いが、シャブリに求める味わいとはちょっと違う。 ボーヌなどを飛び越して、南国の印象すら漂う。まあ、良い体験といえば、良い体験。
評定: C- 価格 2,289円(本体価格2,180円+消費税109円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2006年5月26日 ROUGE 
CHATEAU POTENSAC (CRU BOURGEOIS EXCEPTIONNELS) / MEDOC
シャトー・ポタンサック(クリュ・ブルジョワ・エクセプショネル)/ メドック
VINTAGE: 1997
Ch.Potensac 97 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: MEDOC
メドック
AOC: MEDOC
メドック
生産者: CH. POTENSAC 輸入者: (株)成城石井
review
 成城石井で入手したボルドー有名どころのハーフボトル。日常のちょっとした贅沢だ。

 色はまだ結構若々しい。きれいな深紅だが、縁はピンクに近い。オリが結構出ている。 香りを嗅ぐと、それだけで吸い込まれてしまいそうな懐の深さ。ベリー香はほんのりと、 バニラはしっかりと、ややアニマリィな感じを伴って、トリュフのような落ち着きもある。
 味は、やや線が細いながらも、バニラのクリーミーなフレーバーがあり、梅のような酸が寄り添う。 体格が小振りな割りに、どっしりと腰を落ち着けている。
 理屈抜きにすごいワイン。成城石井でたくさん扱われている97ヴィンテージのハーフボトルの中でも、 コストパフォーマンスはピカイチだ。フルボトル換算で4,000円強。
 そりゃ、名だたるグランヴァンと比べりゃスケール感は違うけれども、この価格でこの内容はうれしい。 いや、このワインだって、名だたるグランヴァンの一角と言っていいかもしれない。 今後も価格が高騰しないことを願うばかりだ。
評定: A 価格 2,089円(フルボトル換算4,178円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2006年5月28日 ROUGE 
CHATEAU CHARMAIL (CRU BOURGEOIS SUPERIEUR) / HAUT-MEDOC
シャトー・シャルマイユ(クリュ・ブルジョワ・スペリュール)/ オー・メドック
VINTAGE: 1998
Ch.Charmail 98 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
AOC: HAUT-MEDOC
オー・メドック
生産者: CH. CHARMAIL 輸入者: (株)成城石井
review
 色は非常に深い。縁には微かにオレンジ色が入り始めている。
 カシスの香りが強く、スワリングするとバニラ香が立ってくる。華やかではなく、どっしりとした印象。
 口に含むと、果実味の凝縮感に驚かされる。甘味が強く、まろやかで、大柄。だが、とぼけた感じではなく、緊張感がある。 この丸みは、きっとメルロー比率が高いのかな?と思う。
 タンニンが驚くほどガシッとしており、まだまだ熟成しそう。 何しろ飲み終えた後に、口中にびっしりと柿渋みたいな渋みがまとわりついているのだから。
 またまたブルジョワ級で良い物をみつけた。先日のポタンサックとか、あるいはシャス・スプリーンや ソシアンド・マレ(03格付見直しで敢えて申請しなかったという逸話あり)なんかは超有名だが、このワインはそこまで 有名ではない(私が知らなかっただけ?)。でも、なかなかすごいワインだと思う。 これも、この程度の値段で留まっていて欲しい。
評定: B 価格 3,189円(本体価格3,038円+消費税151円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2006年5月29日 BLANC 
BOURGOGNE CHARDONNAY / DOMAINE GONON
ブルゴーニュ・シャルドネ / ゴノン
VINTAGE: 2004
Dom.Gonon Bourgogne Chardonnay 04 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区:
 
AOC: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
生産者: DOMAINE GOGNON 輸入者: アールアンドダブリュ(株)
review
 これが今月の12本目。最近、一ヶ月にだいたい10〜15本くらいのペースだから、 ちょうど良い頃合いだが、1,000円ワインが少なくなってきているので、投資額がかさむ。計算してみたら、 今月ここまでの総投資額は25,670円。他に小遣いなんかあんまり使ってないんだから、許されるよね。 って、誰に言い訳してるんでしょう、私は。ちなみに、外に飲みに行くときは、ほぼすべてお仕事のおつきあいだから、 あっちは事務所の経費だからねって、更に何を言い訳してるんでしょう、私は。

 さて、恐る恐る本題へ。
 色は淡いイエローグリーン。香りはオレンジ、ベビーパウダー、ヨーグルトなど。かなりふくよかな印象だ。
 味も口に含んだ瞬間、蜜のような甘さが感じられ、そこそこ厚みがある。だが、酸の方も鋭い。 ピチピチと、躍動感のある味わいとでも言ったらいいだろうか。
 後味も甘いオレンジのようなトロピカルな感じ。やや締まりがないか。
 アルコール度数が13%ある。それが、このふくよかさの一つの原因だろうか。 ACブルとしては、かなり陽気な部類に属する。
評定: C- 価格 2,520円(本体価格2,400円+消費税120円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2006年5月31日 ROUGE 
LITTLE JAMES' BASKET PRESS / SAINT COSME
リトル・ジェームズ・バスケット・プレス / サン・コム
VINTAGE: N.V.
Little James' Basket Press FRANCE
フランス
地方:
 
地区:
 
VIN DE TABLE DE FRANCE
ヴァン・ド・ターブル
生産者: SAINT COSME 輸入者: (株)飯田
review
 安ワイン者として、これを取り上げてなかったことは、大変な大失態と言えるかもしれない。 そのくらい、旨安としてメジャーなこのワイン。

 色は黒と言えるほど深い。フィルター掛けしていないということで、オリが浮遊している。香りは紫蘇梅干し、 ブルーベリー、黒糖、墨汁などを感じる。かなり官能的な香りだ。
 味は思いのほか果実味豊かで、甘味が強い。チェリーやブルーベリーの甘酸っぱさに加え、 ダシ醤油のような味わい深さがある。タンニンが力強く、 舌にまとわりつく。セパージュは、グルナッシュ中心かな?
 適度に緊張感のある飲み応えで、余韻も長い。ACローヌでも、もっとスカスカのものがあると思う。
 いやはや、こんなに力のあるワインだとは、夢にも思っておりませんでした。 白旗上げて降参です。

 ところで、このワインの等級は、当日記初となるVIN DE TABLE。 これまでVIN DE TABLEが当日記に登場していなかったのも相当驚きだが、 その内容がこれだから、ますますの驚きである。こんなにすごい1,000円ワインが存在するなんて、 世の中捨てたもんじゃない。
評定: AA 価格 1,030円(本体価格981円+消費税49円) 購入店: 酒のまえなか(大阪府吹田市)

本日までで・・・今月合計13本/今年合計64本/当日記累計879本



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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