利酒日記 kikizakenikki

2007年10月


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2007年10月7日 BLANC
ISLA DE MAIPO SAUVIGNON BLANC NOUVEAU 2007 / SANTA INES
イスラ・デ・マイポ ソーヴィニヨン・ブラン ヌーヴォー / サンタ・イネス
VINTAGE: 2007
Isla de Maipo Sauvignon Npuveau 07 CHILE
チリ
地方: MAIPO VALLEY
マイポ・ヴァレー
地区:
 
DO: MAIPO VALLEY
マイポ・ヴァレー
生産者: ISLA DE MAIPO (SANTA INES) 輸入者: (株)成城石井
review
 なんともう今年の新酒の到来である。
 この ISLA DE MAIPO は当サイトでこれまでしばしば掲載している チリのワイナリーで、高コストパフォーマンスのwineが多い。 これも、期待がかかる。

 色は淡いイエローグリーン。 メロンやマスカットのようなフルーティな香りだが、 やや青臭い印象もある。
 口に含むと酸のアタックが強く、甘味は少し奥に引っ込んでいる。 キレが良く、かすかに苦味を残す。

 新酒らしいフレッシュさやふっくらとした味わいがあって、好印象。 値段以上の内容。
評定: B 価格 1,290円(本体価格1,229円+消費税61円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2007年10月10日 ROUGE
CHATEAU DE COSTIS / BORDEAUX
シャトー・ド・コスティス / ボルドー
VINTAGE: 2005
Ch.de Costis 05 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOC: BORDEAUX
ボルドー
生産者: CH. DE COSTIS 輸入者: 巴工業(株)
review
 今日は、約800円のボルドーを飲む。 仮に失敗しても、まあいいかと思える値段だ。

 色はしっかりした深いガーネット。いわば典型的なボルドーカラー。 香りもボルドーのカベルネに特有の薬草や墨汁などの香りに、ほんのりカシスのニュアンス。
 口に含むとアタックはやさしく、ベルベットのようなタンニンが迎えてくれる。 だが、そのあとのパワーはなく、へなへなっと退散してしまう感じ。
 導入部は本格的なのに、あとが続かないのは、値段を考えれば当然のこと。 むしろこの値段で、第一印象だけでも高貴な感じなのは、特筆すべきこと。 これならいろんな食事に合わせやすいし、もちろんスカスカなわけではない。

 MEDAILLE D'OR au Concours de Bordeaux(ボルドーのコンクールで金賞受賞)の表記がある。 金賞受賞ワインって、結構押しが強いものが多いので、飲む前は、どうかな?とも思ったのだが、 エチケットの雰囲気もなかなかいいし、直感的にいけるだろうと感じて、購入したもの。 その直感が、見事当たった。
評定: A+ 価格 798円(本体価格760円+消費税38円) 購入店: 酒の楽市 南吹田店(大阪府吹田市)
2007年10月15日 ROUGE
BOURGOGNE HAUTES COTES DE NUITS / GROS FRERE ET SŒUR
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ / グロ・フレール・エ・スール
VINTAGE: 2004
Gros Freres Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 04 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区:
 
AOC: BOURGOGNE HAUTES COTES DE NUITS
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
生産者: DOM. GROS FRERE ET SŒUR 輸入者: (株)モトックス
review
 この著名な造り手も、このクラスならば気軽に飲める。

 色は淡いルビーで、透過性は高い。香りは、鉛筆の芯、ゴム、 火薬の炸裂するような感じ。ブルゴーニュらしい深みがあり、落ち着いていて、好印象。
 タンニンはシルクのようになめらか。酸のアタックはシャープだが、 ボディはやや細い。ただ、か弱い印象のわりには、芯はしっかりとしている。
 真ん中のパワーに欠ける感じだが、このクラスならば仕方ないだろう。それよりも、 導入部の高貴さはさすがである。

 ところで、この造り手の読み方というか、カタカナ表記は、「グロ・フレール・エ・ール」と書くこともある。 仏語の"Œ"は日本語のウでもエでもオでもない音だから、どれもしっくりこない。 そもそも仏語をカタカナで表記すること自体に無理があるのだ。

 ググってみたら、
 「グロ・フレール・エ・スール」12,800件
 「グロ・フレール・エ・セール」530件
と、圧倒的に前者が多かった。元々私は「スール」派でもあるし、前者を採った。
 ちなみに、frereは兄弟、sœurは姉妹ですよ。
評定: A 価格 2,310円(本体価格2,200円+消費税110円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2007年10月21日 ROUGE
MISIONES DE RENGO CABERNET SAUVIGNON / RAPEL VALLEY
ミシオネス・デ・レンゴ カベルネ・ソーヴィニヨン / ラペル・ヴァレー
VINTAGE: 2006
Misiones de Rengo Cabernet 06 CHILE
チリ
地方: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
地区:
 
DO: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
生産者: MISIONES DE RENGO 輸入者: 片岡物産(株)
review
 暑い関西も、最近はようやく涼しくなった。 何せ、10月に入っても上旬はクーラーを使ったりしていたのだが、 ここに来て急速に秋を迎えた感じなのだ。
 というわけで、重たい赤のおいしい季節の到来に合わせ、チリのカベルネを開けた。

 色は極めて深く、濃い赤紫。 香りは、チリカベらしい黒果実や漢方薬のようなニュアンスが強い。
 口当たりは粉っぽく、タンニンがざらざらした感じ。アルコール感も強烈で、 甘味が強い。
 余韻が長く、甘味の強さに負けない酸もあるので、トータルバランスは悪くない。

 誠に過不足なき千円ワイン。パワフルなので、ちょとやそっとで味が変わりそうにない所もいい。 ただ、一度にたくさん飲みたいとは思わないところが、難点。
評定: C 価格 999円(本体価格952円+消費税47円) 購入店: Ciel江坂店(大阪府吹田市)
2007年10月27日 BLANC
BOURGOGNE CHARDONNAY / LOUIS JADOT
ブルゴーニュ・シャルドネ / ルイ・ジャド
VINTAGE: 2005
Louis Jadot Bourgogne Chardonnay 05 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区:
 
AOC: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
生産者: LOUIS JADOT 輸入者: 日本リカー(株)
review
 最近、ワインを開けるペースが落ちているのは、以前にも書いたと思うが、 安ワイン大量消費型から、少しずつ1本にかける値段を上げてゆこうかなと考えはじめているから。 といいながら、やっぱり貧乏性であるのと、何より当日記の主旨が安ワインの探求にあるという原点を見失っては いけないなあ、と思い至り、結局こうやって手頃なボトルを開けている。
 ペースが落ちている本当の理由は、暑かった今年の夏に、毎日ビールを飲むくせがついてしまったということ。 そろそろビールの量を減らそうかな。
 ということで、本題へ。

 色は淡い麦わら。ナッツのようなフリンティさ、バターのようなオイリーな感じ、 グレープフルーツのようなシャープな柑橘香が同居。香りのバランスはよい。
 味わいもグレープフルーツ的な苦みを伴う、酸の鋭いアタックが心地よい。 だが、シャープなだけではなく、甘味の伸びもある。飲めば飲むほどジューシー。 余韻もしっかりめ。
 やっぱり05年って良いんだな、と感じさせるACブル。いや、繊細なワインを生み出すジャドだからこそのこのバランスなのか。

 しなやかで、のびやかで、なおかつセクシーな味わい。 久々に、女性に喩えて言えば、元気溌剌なのにそこがまた妖艶な感じの バドミントンのオグシオみたい。どっちが好きですか? 私は潮田選手がいいな。
評定: A+ 価格 2,100円(本体価格2,000円+消費税100円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2007年10月28日 ROUGE
高畠ワイン CABERNET SAUVIGNON UNFILTERED
たかはたワイン カベルネ・ソーヴィニヨン アンフィルタード
VINTAGE: 2001
高畠ワイン Cabernet Sauvignon Unfiltered 01 JAPAN
日本
地方: 山形県
山形県
地区:
 
AOC:
 
生産者: 高畠ワイン(株) 輸入者: −
review
 今日は日本のワインを。

 色は黒みが強いが深みはほどほどのガーネット。 樽のバニラ香が強く、真ん中にある赤いベリー香を取り囲む感じ。かなり甘いニュアンス。
 キュンとした酸のアタック。その後に続くふっくらとした甘味。 重みはないが、中域が伸びやか。シルクのようなタンニンの舌触り。 血のような味わいが少々。悪く言えばパワーがないのだが、 日本らしい繊細なワインとも言える。

 日本のカベルネもなかなかすごいな、と思って裏ラベルを見ると、 「カリフォルニアAVA指定地区ローダイ産カベルネソーヴィニヨンを原料にしたワインです」と書いてある。ということは、 アメリカで育ったぶどうを輸入して醸造したのだろうか。 だとすると、国産ワインと言えるのか。
 入手価格3,157円は、気軽に買えるデイリーワイン という域ではない。
 製造者:高畠ワイン(株)、山形県東置賜郡高畠町糠野目2700-1。

 さて、本題はここまでで、今日は下記番外編へと続く。

【番外編】 ワインの後は、日本酒を飲んだ。

 新米新酒 ふなぐち菊水一番しぼり (本醸造生原酒)

 新聞で発売を知り、思わず飲んでみたくなって買ったカップ酒だ。

 香りはふんわりと甘い。口当たりも柔らかく、まさしくピュアで新鮮な飲み口。 雑味がなくスムーズで、優しく酔えるお酒だ。
 アルコール分19%。精米歩合70%。原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール。 200ml詰。コンビニで278円で入手。

 なぜこんなところに書くのかといえば、 当サイト「ビール・発泡酒・チューハイの部屋」 では清酒は守備範囲外としていることと、 もしそちらに掲載してしまうと、私の性格上、今後清酒もあらゆるものを網羅したいと 思ってしまいそうなので、自分の体の負担を考え、それは避けたいためだ。
評定: C- 価格 3,157円(本体価格3,007円+消費税150円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計6本/今年合計85本/当日記累計1039本



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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