利酒日記 kikizakenikki

2008年5月


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2008年5月2日 ROUGE
CHATEAU BOUSCAUT [GRAND CRU CLASSE DE GRAVES] / PESSAC-LEOGNAN
シャトー・ブスコー [グラン・クリュ・クラッセ・ド・グラーヴ] / ペサック・レオニャン
VINTAGE: 2004
Ch.Bouscaut 04 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: GRAVES
グラーヴ
AOC: PESSAC-LEOGNAN
ペサック・レオニャン
生産者: CH. BOUSCAUT 輸入者: エノテカ(株)
review
 最近、wine shop エノテカさんでは、デミ(ハーフボトル)が充実している。 その中から選んだのが、先日飲んだデュルフォール・ヴィヴァン04と、 もう1本がこのブスコー。グラーヴ地区の格付けシャトーである。

 色は赤みがやや強いガーネット。香りはカシスのほか、しょうゆのような芳醇さと、チョコの甘さも感じる。
 味は酸が立っているが、甘味もほどほどにある。 タンニンはなめらかで引っかかりがない。後味もさらっとしているが、 滋味にあふれ、実にグラーヴらしい、ミネラルを感じさせる味わい。

 この価格にしてこの内容は、特筆もの。1.5倍くらいしてもおかしくないと思う。
評定: A 価格 ハーフ1,995円(フルボトル換算3,990円) 購入店: エノテカ大阪店(大阪市北区)
2008年5月7日 ROUGE
CHATEAU LACOSTE BORIE / PAUILLAC
シャトー・ラコスト・ボリー / ポイヤック
VINTAGE: 2003
Ch.Lacoste Borie 03 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
AOC: PAUILLAC
ポイヤック
生産者: CH. GRAND-PUY-LACOSTE 輸入者: (株)成城石井
review
 メドック5級格付Ch.グラン・ピュイ・ラコストのセカンドである。 もともと私はポイヤック好きであるのと、 一応有名どころでありながら、03年がこの価格ということで、購入した。

 色はやや黒っぽく深い。 香りはバニラとチョコが混ざり合って、ミルクチョコレートの様相を呈する。 黒果実や薬草の香り。深いアルコール感。
 味は甘味が深く、凝縮感はものすごい。 タンニンは非常に力強く、やや粗暴な印象。まだ粗いが、 これはもっと熟成すればこなれてくるのだろう。

 なんというか、スケール感のある大柄なワインだが、 やはり03。これまで私は03ボルドーに納得したことがない。 良いものを飲んでいないから、と言われてしまえばそれまでなのだが、 お手頃価格帯の03は、明らかに大らかすぎるものが多い。
 ただ、産地を考えず、純粋にワインとしてどうか?といえば、 かなりのポテンシャルを持ったワインだと思うので、 ちょっと評価に迷ったのも事実である。
評定: B 価格 3,490円(本体価格3,324円+消費税166円) 購入店: 成城石井三番街店(大阪市北区)
2008年5月15日 ROUGE
CHATEAU CARBONNIEUX [GRAND CRU CLASSE DE GRAVES] / PESSAC-LEOGNAN
シャトー・カルボニュー [グラン・クリュ・クラッセ・ド・グラーヴ] / ペサック・レオニャン
VINTAGE: 2003
Ch.Carbonnieux 03 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: GRAVES
グラーヴ
AOC: PESSAC-LEOGNAN
ペサック・レオニャン
生産者: CH. CARBONNIEUX 輸入者: (株)成城石井
review
 白は旨安ボルドーの代表格のような、贈答品のエースのような存在のカルボニューだが、 赤も実は地味ながら良いワインである。今日はその03ヴィンテージを飲む。

 色は深く、やや青みが強いので、100%ぶどうジュースに近い。足が長い。
 香りは黒果実に、煮た黒豆、墨汁、薬草。
 口に含んだ印象は甘味が豊かなのだが、酸もピチピチとしている。 タンニンが力強く、やや粉っぽいが、滋味あふれる果実の凝縮感があり、 ジューシーさがある。

 スケール感が大きく、まだ落ち着いていない印象だが、 パワフルなだけでなく、グラーヴらしい滋味深さがあり、"噛み応え"のあるワイン。 ポテンシャルは相当なもの。値段もそこそこだけれど。

 最近、当日記における1本の単価が上がっていると、旧来からのファンの方には、 お叱りを受けるかもしれない。だがその分、掲載本数が減っているのにお気づきのことと思う (ご覧頂く皆さんにとっては、最悪ですかね)。
 1ヶ月に1,000円ワインを12本飲むスタイルから、 平均3,000円を4本飲むスタイルに、移行しつつあるのだ。いや、べつに健康を考えてとか、 そういった意味合いはない。ただなんとなく、そういうスタイルが今は楽しいと思うだけ。
評定: A 価格 4,935円(本体価格4,700円+消費税235円) 購入店: エノテカ大阪店(大阪市北区)
2008年5月23日 BLANC
BORDEAUX D'ESTOURNEL / BORDEAUX
ボルドー・デストゥルネル / ボルドー
VINTAGE: 2005
Bordeaux d'Estournel 05 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOC: BORDEAUX
ボルドー
生産者: CH.COS D'ESTOURNEL 輸入者: 全日空商事(株)
review
 あのCh.コス・デストゥルネルの醸造チームがつくっているカジュアルラインということで、期待感は高まる。 エチケットにはおなじみ象のイラストがあって、それだけで高級な雰囲気。

 色は淡いグリーン。グレープフルーツ的なさっぱりとした柑橘香や、 若草のような緑っぽい香りがあって、シャープな印象。
 味もすっきりした酸と軽い苦味があって、まさにグレープフルーツのよう。 そこにはちみつの甘さが少し加わる。
 基本的に爽やかでキリッとしたワインで、どんな料理の邪魔もしないような、 応用範囲の広い白。余韻は短め。

 この値段ならば、可もなく不可もない。コスの名前を想像しながら飲むと、がっかり感は否めないが、 そもそもその期待が間違っているのだ。普通のデイリーワインとして見れば、 良くできている。
評定: C 価格 2,100円(本体価格2,000円+消費税100円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計4本/今年合計34本/当日記累計1085本



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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