利酒日記 kikizakenikki

2009年9月


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2009年9月6日 BLANC
PIERRE LUDWIG GEWURZTRAMINER / ALSACE
ピエール・ラドゥウィグ ゲヴュルツトラミネール / アルザス
VINTAGE: 2007
Pierre Ludwig Gewurztraminer 07 FRANCE
フランス
地方: ALSACE
アルザス
地区:
 
AOC: ALSACE
アルザス
生産者: PIERRE LUDWIG 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 ほんとに2年に1度くらい、ゲヴュルツを飲もうかなあという気になる。 特有の華やかな香りには、一種の癒し効果があるような気がして。 少々疲れているのかもしれない。

 グラスに注いだ色は、かなり濃いレモンイエロー。
 香りはライチ、黄色い花、蜜入りりんごなどが中心。 果肉の柔らかい洋梨やアプリコットも感じられた。
 味もまさに蜜のような甘味が強く、豊潤。アプリコット的甘酸っぱさと、 後味には弱い苦味。どこまでも丸っこく、女性的な味わいだが、 後を引きずり、冗長で、重たい感じもする。

 女優さんでいうと、乙葉みたいな感じ。チャーミングで、飾り気がなく、親しみやすい。 母親的な包容力があるが、そこがちょっと重たくて、私には少し苦手な部類。
 癒し効果・・なんて言ってはみたものの、 やっぱり母性が前面に出てくるタイプには、私はあまり魅力を感じないのです。 癒されるより、惑わされたいタチなのです。いや、あくまでもwineの話。
評定: C+ 価格 1,280円(本体価格1,291円+消費税61円) 購入店: やまやOCAT店(大阪市浪速区)
2009年9月12日 BLANC
グレイス 甲州 / 中央葡萄酒
ぐれいすこうしゅう / ちゅうおうぶどうしゅ
VINTAGE: 2008
グレイス 甲州 08 JAPAN
日本
地方: 山梨県
山梨県
地区:
 
AOC:
 
生産者: 中央葡萄酒(株) 輸入者:
review
 たまには国産ワインをということで、勝沼の中央葡萄酒というワイナリーで、 シュール・リー製法で造られた甲州種を。

 色はごく淡い麦わら。
 グレープフルーツ的なスキッとした柑橘香、 マーガレットのような白い花などの中に、少しバナナの甘いニュアンスが混じる。
 口に含んだ瞬間、レモン的な鋭い酸が感じられる。若干の苦味も。 非常にスリムな酒躯で、可憐な印象だが、じんわりとした旨味がある。
 栽培地:勝沼町。品種:山梨県産甲州種。 製造者:中央葡萄酒(株)、山梨県甲州市勝沼町等々力173。
 女優さんでいうと、地味目であまり目立たず、楚々とした印象ながらも、 意外に実力派の宮崎あおいといったところか。

 ハーフだが約1,000円なので、気軽に入手できるが、 内容は決して安っぽくはない。
評定: A+ 価格 ハーフ998円(フルボトル換算1,996円) 購入店: アモール・パントリー新大阪店(大阪市淀川区)
2009年9月21日 ROUGE
グレイスルージュ 茅ヶ岳 / 中央葡萄酒
ぐれいするーじゅ かやがたけ / ちゅうおうぶどうしゅ
VINTAGE: 2007
グレイスルージュ 茅ヶ岳 07 JAPAN
日本
地方: 山梨県
山梨県
地区:
 
AOC:
 
生産者: 中央葡萄酒(株) 輸入者:
review
 昨日甲州種の白を飲んだ、勝沼にある中央葡萄酒の、今度は赤。 セパージュはマスカットベリーA&カベルネソーヴィニヨンである。

 色は極めて淡いルビー色といっていい。やや黒みがかっている。
 少しピノにも似たアニマル香や、皮革のニュアンスがある。 また、鉄分を思わせる血の匂いも若干。落ち着き払って、高貴な印象がある。
 味は酸が極めて強く、柑橘的。タンニンはさらさらと引っかかりがない。 甘味はなく、とてもスリムなスタイルで、女性的。 品の良さはなかなかのもの。

 品種:マスカットベリーA、カベルネソーヴィニヨン。 製造者:中央葡萄酒(株)、山梨県甲州市勝沼町等々力173。
評定: B 価格 ハーフ998円(フルボトル換算1,996円) 購入店: アモール・パントリー新大阪店(大阪市淀川区)
2009年9月26日 ROSE
LE ROSE DE PHELAN SEGUR / BORDEAUX ROSE
ル・ロゼ・ド・フェラン・セギュール / ボルドー・ロゼ
VINTAGE: 2006
Le Rose de Phelan Segur 06 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOC: BORDEAUX ROSE
ボルドー・ロゼ
生産者: CH. PHELAN SEGUR 輸入者: (株)成城石井
review
 サンテステフの有名シャトーであるフェラン・セギュールがつくるロゼ。
 私は初めての出会いだったが、面白そうなので、見つけた瞬間に、購入した。

 色は濃いオレンジ、あるいは淡い朱色と言っていい。
 香りはドライトマトや、オレンジのようなやや丸みを帯びた柑橘香に、 若干の石油香。
 当初は甘いイチゴ味のようだが、キリッとした酸も併せ持っている。 タンニンは柔らかく、なめらか。

 なかなか飲みごたえがあり、これならば濃い味付けの料理にも負けない。
評定: B 価格 1,590円(本体価格1,515円+消費税75円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2009年9月29日 BLANC
SANTA ANA TORRONTES
サンタ・アナ トロンテス
VINTAGE: 2008
Le Rose de Phelan Segur 06 ARGENTINA
アルゼンチン
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: SANTA ANA 輸入者: アサヒビール(株)
review
 スーパーで入手した、お手軽アルゼンチンワイン。 品種は、この国に特有のトロンテス。

 外観はしっかりレモン色。
 グレープフルーツ的柑橘香、白い花、洋なしのほか、 ビニールのような化学物質的な匂い。
 口に含むと、トロピカルな甘味と、レモンのような鋭い酸味が調和している。 若干のオイリーさも。
 ふくらみがあるのに、後味はシャープ。バランスは良い。

 この値段にして、この安定感ならば、文句の付けようはない。
評定: C+ 価格 780円(本体価格743円+消費税37円) 購入店: グルメシティ

本日までで・・・今月合計5本、今年合計60本/当日記累計1191本
今月のワイン投資額・・・5,646円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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