利酒日記 kikizakenikki

2010年6月


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2010年6月1日 ROUGE
LES GRANDS ARBRES / VINS DE PAYS DES VIGNOBLES DE FRANCE
レ・グラン・ザルブル / ヴァン・ド・ペイ・デ・ヴィニョーブル・ド・フランス
VINTAGE: 2008
Les Grands Arbres 08 FRANCE
フランス
地方:
 
地区:
 
VdP: VIGNOBLES DE FRANCE
ヴィニョーブル・ド・フランス
生産者: BADET,CLEMENT & CIE. 輸入者: リードオフジャパン(株)
review
 コンビニで購入したもの。昨年末に飲んだワインのVT違いをみつけた。 単にVT違いなら、このクラスのワインを再度入手することは通常あまりしないのだが、 V.d.P名(デノミナシオン)が変わっていたので、購入することにしたもの。

 グラスに注いだ外観は、深いルビー色で、やや透過性がある。
 香りは赤果実、黒果実、血(鉄)と、ほんの少し皮革。
 口に含むと、酸のアタックが強い。タンニン分は強くない。 香りに感じた赤果実の味わいが強く、酸の鋭さが口中に残る。 なめらかに喉を過ぎるが、余韻は適度にホット。

 ビオワインであることを証する ECOCERT(エコセール:有機栽培食品等に対する仏政府認証機関)の認証印がついている。

 ところで、VIGNOBLES DE FRANCE というV.d.Pは、07年に新設されたもののようで、 複数地域のV.d.P(地区単位、県単位等の狭いエリア)のワインをブレンドすることも許されているらしい。
 以前に飲んだ同じワインの07VTではV.d.Pオックであったので、 こちらのほうが産地の範囲としては広いことが想定される。
 だからというわけではないだろうが、味わいの特徴がややぼやけたような感じがした。
評定: C 価格 ハーフ650円(フルボトル換算1,300円) 購入店: LAWSON
2010年6月2日 ROSE
CHÂTEAU DE L'AUMERADE CUVÉE MARIE-CHRISTINE / COTE DE PROVENCE
シャトー・ド・ロームラード キュヴェ・マリー・クリスティーヌ / コート・ド・プロヴァンス
VINTAGE: 2008
Ch.de L'Aumerade 08 FRANCE
フランス
地方: PROVENCE
プロヴァンス
地区:
 
AOC: COTE DE PROVENCE
コート・ド・プロヴァンス
生産者: CHATEAU DE L'AUMERADE 輸入者: (株)モトックス
review
 久々にロゼを開けた。飲み慣れている人なら、ボトルの形状を見ただけで、 プロヴァンスだなと、わかるはずだ。

 外観は、ロゼと言うよりは、くすんだオレンジ。非常に淡い色。
 香りはトマト、レモン。少しオイルを感じる。爽快で軽やか。
 口に含むと、想像以上に酸のアタックが強い。適度なオイリーさを伴う、柑橘の味わい。 いや、柑橘というより、非常に若いトマトか。 タンニンは弱くなめらか。ほんのりとした甘味が余韻として残る。

 今日はマグロの赤身に合わせたが、このように白でもしっくりこない、赤ではぶつかりそうなんてときに 重宝するロゼである。限りなく白に近いのだが、鉄分との親和性を持っているから、 赤身魚のほか、肉のタタキなどにも合いそう。
評定: B 価格 ハーフ1,050円(フルボトル換算2,100円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)
2010年6月6日 BLANC
LA POULE BLANCHE / VIN DE PAYS D'OC
ラ・プール・ブランシュ / ヴァン・ド・ペイ・ドック
VINTAGE: 2008
La Poule Blanche 08 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
VdP: OC
オック
生産者: SACHA LICHINE 輸入者: マルカイコーポレーション(株)
review
 エチケット(ラベル)のシンプルさ、独創性に惹かれ、いわゆるジャケ買いしたもの。 白い鶏が卵を産んでいるようなイラストだ。

 外観は濃いめのレモンイエロー。やや緑が入っているか。
 香りは白い花のような華やかさ、はちみつ、グレープフルーツと、きんかんのような柑橘香。
 酸のアタックはそこそこ強いが、丸みがあり、適度にオイリー。香りにも感じたはちみつの甘さがあり、 適度なボリューム感。苦味が残る。

 華やかさとすっきり感が共存しており、飲み応えは十分。日常価格帯として、申し分なし。
評定: B 価格 1,280円(本体価格1,219円+消費税61円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)
2010年6月14日 ROUGE
CHÂTEAU SAINTE COLOMBE / CÔTES DE CASTILLON
シャトー・サント・コロンブ / コート・ド・カスティヨン
VINTAGE: 2007
Ch.Ste-Colombe 07 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: COTES DE CASTILLON
コート・ド・カスティヨン
AOC: COTES DE CASTILLON
コート・ド・カスティヨン
生産者: CH. SAINTE COLOMBE 輸入者: (株)モトックス
review
 ボルドーのお手頃ハーフを。

 外観はやや濁りがあって、色は赤みが優勢。エッジはピンク色で、若そう。
 香りにやや焦げ臭あるが、墨、黒果実などが中心。
 口に含むと、酸のアタックは概ね丸く、穏やか。タンニンはしっかりめで、 この点はボルドーらしい。 漢方薬(薬草)の後味。

 スケールは小さいが、バランスよくまとまっている。決して水っぽいわけではない、 中庸な、バリュー・フォー・マネーな品質。
評定: B 価格 ハーフ1,050円(フルボトル換算2,100円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)
2010年6月20日 ROUGE
HIGUERUELA / ALMANSA
イゲルエラ / アルマンサ
VINTAGE: 2009
Higueruela 09 SPAIN
スペイン
地方: LA MANCHA
ラ・マンチャ
地区: ALMANSA
アルマンサ
DO: ALMANSA
アルマンサ
生産者: COOP. AGRARIA SANTA QUITERIA 輸入者: (株)モトックス
review
 スペインの旨安ワインとして名高いイゲルエラを。なんと私は初体験。 初めて売られているのに出くわした。最近、人気が高いからたくさん流通しているのだろうか。 ヴィンテージは最新の09年。
 抽象画のようなエチケット(ラベル)デザインがおしゃれである。

 外観は青みが強く、深い。力強そうで、まだ若そうな色調だ。
 香りは黒ベリー、スミレの花、漢方薬に、焼きいものほっこり感。
 すっきりしたやさしい酸のアタック。若いのにか細い感じで、甘味に力はない。 タンニンもやさしい。だが、非力というのとは違う。優美な繊細さで、味わいの芯みたいなものは感じる。
 もちろんこのクラスに力強さなど最初から望むべくもないから、 この品の良さだけでも十分に魅力的。
 ただ、皆が大絶賛するほどすばらしいだろうか?という疑問は生まれた。 普通にお買い得なワインという程度ではないだろうか。
評定: A- 価格 1,200円(本体価格1,143円+消費税57円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)
2010年6月23日 ROUGE
CONO SUR CABERNET SAUVIGNON
コノ・スル カベルネ・ソーヴィニヨン
VINTAGE: 2008
Cono Sur Cabernet Sauvignon 08 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: VINA CONO SUR 輸入者: (株)スマイル
review
 コノ・スルは、安チリの中でも非常に骨のある製品を送り出しているワイナリーである。 これは、カベルネとだけ書かれ、産地表記のないいわゆるバラエタルワイン。 スーパーで入手したハーフである。

 外観は黒に近い深いガーネット色。さすがチリカベだ。
 皮革のような香りが強く、パンチ力がある。どこかボルドーにも似た焦げ臭がある。 大きな期待を抱かせる。
 これはすごいと、期待して臨むと、あれれ、味わいはこじんまりとまとまっている。 やわらかな甘味、尖りのない酸。余韻も短く、凡庸な味わい。 導入部は二重マルなのに、味はサンカク。それでも値段を考えれば、十分に合格点ではある。

 さて、女性の皆さんには大変ひんしゅくを買うことを承知で書くが、 長い髪が非常に美しく、後ろ姿は絶世の美女。ところが、前に回ると、ああ、なるほどね・・ という感じのワイン。
評定: C+ 価格 ハーフ498円(フルボトル換算996円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2010年6月27日 BLANC
LA PASSION / VIN DE PAYS DES CÔTES CATALANES
ラ・パッシォン / ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・カタラーヌ
VINTAGE: 2009
La Passion 09 FRANCE
フランス
地方: ROUSSILLON
ルーション
地区:
 
VdP: COTES CATALANES
コート・カタラーヌ
生産者: TAUTAVELLOISE 輸入者: ディオニー(株)
review
 コミカルなイラストが目立つ楽しいボトル。いかにも安ワインといった風貌だ。

 外観はごく淡い麦わら色。南仏のVdPにしては薄いと感じる。
 はちみつと白い花のような香りが強く、華やか。ただ、 それ以外には柑橘香などを特に感じず、単調である。
 味はふっくらと甘く蜜のよう。なおかつフラワリー。 だが、深みはなく、冗長さは否めない。

 旨安ワインとして有名な銘柄のようだが、 特に値段以上のお得さは感じなかった。
評定: C 価格 1,390円(本体価格1,324円+消費税66円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)

本日までで・・・今月合計7本/今年合計46本/当日記累計1266本
今月のワイン投資額・・・7,118円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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