利酒日記 kikizakenikki

2012年10月


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2012年10月2日 ROUGE
LAROSE SAINT LAURENT / HAUT-MEDOC
ラローズ・サン・ローラン / オー・メドック
VINTAGE: 2008
Larose St.Laurent 08 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
AOC: HAUT-MEDOC
 
生産者: CH. LAROSE TRINTAUDON 輸入者: (株)
review
 非常に高級感のあるエチケット(ラベル)で、いわゆるジャケ買いしたもの。 ブルジョワ級のCh. Larose Trintaudon(ラローズ・トラントドン)のセカンドだとは知らなかったが、 言われてみればそっくりなボトルだ。

 グラスに注いだ外観は、黒みの強いガーネット色。エッジまでほぼ均一で、単調な印象。 そんなに熟成しているようには見えない。
 香りは凝縮感のある黒果実、甘苦系スパイス、ハッカ、消し炭、乾いた土などを感じる。なかなか複雑で、高級感がある。
 味は香りの印象に比べ、幾分かフレンドリーでやさしい。甘味が強く、丸っこい。 タンニンが強く、引っかかる感じ。口中で転がしていると、カシス、ミント、墨のような香味がふんわり広がるが、 甘さとのバランスをやや欠いているようにも思える。

 08年ヴィンテージにしては、まだパワフルさを残している。さすがに有名どころのセカンドといった風情。 これはなかなか面白い1本。
評定: A 価格 1,480円(本体価格1,410円+消費税70円) 購入店: スピード(ディスカウント)
2012年10月4日 BLANC
PETIT AZAN BLANC
プチ・アザン ブラン
VINTAGE:2010
Petit Azan Blanc 10 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
IGP: HERAULT
エロー
生産者: DOM. AZAN 輸入者: ディオニー(株)
review
 8月に赤を取り上げた Petit Azan。 こちらはその白。ECOCERT(エコセール)認証マーク付きのビオワインである。

 色は淡い麦わら色。
 香りは白い花に蜜のような甘い香り。それからトロピカルフルーツのニュアンス。 ヴィオニエが使われていることがすぐにわかる。
 味は澄んだ甘さ+ぴちぴちと若々しい酸+若干の苦味。それらが非常に良いテンションでバランスをとっている。 華やかな印象なのに、華やかすぎる方向に崩れず、ぼやけることなく、適度な緊張感がある。

 調べたところ、セパージュはやはりヴィオニエ100%らしい。
 ところで、赤を飲んだ時にも書いたが、AZANとは、Allez Zou Allez Nature(行こう、自然の中へ)の略だという。
評定: A 価格 ハーフ840円(フルボトル換算1,680円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)
2012年10月7日 ROUGE
PACIFIC COAST RED / CHILE
パシフィック・コースト レッド / チリ
VINTAGE: N.V.
Pacific Coast Red CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: V.U.S.A. 輸入者: リードオフジャパン(株)
review
 先月、 を飲んで意外と良かったので、今度は赤を。 スーパーで売られていた安チリ。ハーフボトルで398円。

 色はやや青みが強く、若い印象。
 香りはプルーンのような黒果実、ラズベリーのような赤果実、インクなど。 単調である。
 味は酸が鋭くジューシー。タンニンは柔らかめ。最初にクッときたインパクトだけで、 後は深みがないのだが、この値段だから致し方あるまい。

 日常の食事にはオールラウンドに合わせやすいカジュアルな味わい。 このシリーズは赤白とも悪くはない。あくまでもこの値段にしては、ということだが。
評定: B 価格 ハーフ398円(フルボトル換算796円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2012年10月10日 BLANC 
ANAKENA CHARDONNAY / CENTRAL VALLEY
アナケナ シャルドネ / セントラル・ヴァレー
VINTAGE: 2011
Anakena Chardonay 11 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: ANAKENA 輸入者: アグリ(株)
review
 スーパーで入手したチリのシャルドネ。アナケナといえば、 何年か前に飲んだことがあるが、久々。

 色はごく淡いイエロー。
 香りはレモンのような鋭い柑橘香と白い花。グラスを回すと少しフラワリーな香りが強くなる。
 味は酸のアタックが鋭く、スキッとした口当たり。 オイリーさはあまりないが、ミネラル感はしっかりと感じられる。

 さすがに複雑さはないものの、このクラスにしては基本がしっかりしている。

 ところで最近、スーパーで買うことが多くなっているが、それには理由がある。 特定のクレジットカードに決済を集中させたいからで、これはダイエー系スーパーで使うと 一番お得なもの(OMCカード)。ポイント還元率のステージが上がる年間100万円決済に確実に届かせるためである。 私は現在9枚のカードを保有しているが、年100万以上使っているのはそのうち2枚。
 一部のカードオタク(クレヲタ)にしかわからない話で恐縮だが、 OMCカードのポイント制度改悪が続き、来年以降は見限るつもりでいる。年内が最後の頑張りどころなのだ。 もう100万のめどが概ねついたので、今後別のカードに振り向けてゆくから、 他の店で買うことがまた増える予定。そう、私はポイントのためにムダな買い物をするような愚かなことは 決してしないが、ポイントの効率を上げることを目的に、使うカードと買う店を決めているのだ。
 年間300万以上クレジット決済しているというと、どんな無駄遣いをしているの?とか、 随分余裕があるんですねなどと言われるが、そうではない。 現金でしか払えない先以外は、原則としてカードか電子マネーで支払うのだ。公共料金とか年金まで。 まだまだ徹底が足りないとも思っている。すべての電子マネー (Edy,WAON,nanaco,Suica,SMART ICOCA,PiTaPa,iD,Quicpay)はそれぞれポイントのつくカードからチャージ(or決済)し、 妻にも家族カードで協力してもらっている。 全カードの利用額をExcelで日々集計して常に把握し、最適な決済額となるよう配分しているのだ。
評定: C+ 価格 950円(本体価格905円+消費税45円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2012年10月11日 ROUGE
SUNRISE CARMENERE / CONCHA Y TORO
サンライズ・カルメネール / コンチャ・イ・トロ
VINTAGE: 2011
Concha y Toro Sunrise Carmenere 11 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区: MAULE VALLEY
マウレ・ヴァレー
DO: MAULE VALLEY
マウレ・ヴァレー
生産者: CONCHA Y TORO 輸入者: メルシャン(株)
review
 チリの大手 CONCHA Y TORO がつくる大衆銘柄 SUNRISE。今日はそのカルメネールを飲む。

 グラスに注いだ外観は、深いガーネット色というか、かなり黒に近い。
 香りはこっくりと深い黒果実、ミルクチョコレートに、エスプレッソの焦げ臭がわずか。 グラスを回すと、火薬のようなインパクトが出てくる。
 口に含むと、まず酸のアタックが強く、味わいのテンションは高い。 スパイシーで、タンニンもガシッと力強い。甘さと薬草系の風味が口中に広がる。 ややのっぺりした印象は否めないが、このクラスだから当然。

 サンライズというと、以前は安かろう悪かろう的な印象があったものだが、 知らないうちにかなり品質が向上していた。
 カルメネール特有の力強さ、深さが存分に表現されている。これで3ケタ(1000円未満)なのだから、 お買い得である。
評定: A 価格 898円(本体価格856円+消費税42円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2012年10月13日 BLANC
CUVÉE LIONS D'OR / GARD
キュヴェ・リオン・ドール / ガール
VINTAGE: 2010
Cuvee Lions d'or 10 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
IGP: GARD
ガール
生産者: COMPAGNIE RHODANIENNE 輸入者: 日本酒類販売(株)
review
 近所のスーパーでちょっと前から売られている580円均一ワインの1つ。これまで一度も入手したことはなかったが、 試しに一度買ってみようということで。

 グラスに注いだ外観は、ごくごく淡い麦わら色。
 香りはレモンのような柑橘香があり、単調。複雑さはまったくない。
 口に含み、驚く。およそ味わいのようなものはなく、 塩気と若干の苦味を感じる。ミネラル感というよりは、塩水を飲んでいるかのごとき味。 柑橘っぽい味わいもほとんどない。
 コルクに特に異変は認められなかったし、香りにも不健全な感じはなかったのだが、 これはやはりブショネだろうか。流通過程での保管状態等に問題があったか。

 まさかこれで本来の実力を発揮しているとは思えないので、今回は評価は差し控える。 安物買いの銭失いであった。
 もう一度買ってみて確かめるという手もあるが、また同じだったら無駄になるので、 やめておこう。
評定: 不能 価格 580円(本体価格553円+消費税27円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2012年10月14日 BLANC
CASILLERO DEL DIABLO CHARDONNAY / CONCHA Y TORO
カッシェロ・デル・ディアブロ シャルドネ / コンチャ・イ・トロ
VINTAGE: 2011
Casillero del Diablo Chardonnay 11 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: CONCHA Y TORO 輸入者: メルシャン(株)
review
 チリの大手 CONCHA Y TORO の「カッシェロ・デル・ディアブロ」。
 スーパーなどでよく見かけるため、これまで随分飲んできた気がするが、 当日記の記録をひもとくと、2009年に赤のカベルネ07VTを飲んで以来、なんと3年ぶりであった。 シャルドネに至っては、2001年に00VTを飲んだ記録しか残っていない。

 外観はしっかりと濃いイエロー。
 香りは桃、洋なし、パイナップル、はちみつなどを感じ、非常に濃厚。 樽香は穏やか。グラスを回すと、シャルドネらしくフリンティな感じも出てくる。
 味も香りの印象どおり非常に濃厚。オイリーなタッチ。 オレンジ的なやや丸っこい酸。焼きたてのブリオッシュのような香ばしさ。
 ジューシーかつナッティな風味が長く続くと共に、カスタードの甘さが余韻として残る。

 新世界のシャルドネが苦手な人には、少々荷が重いかもしれない。しかし、パワフルと言っても、 ただ甘味がだらだらとしたり、嫌らしく樽香をつけたようなものではなく、 非常にうまくバランスが取られ、高いテンションが保たれている。さすがである。
 なお、以前はコルク栓だったが、今は他の多くのチリワインと同じく、スクリューキャップになっている。 ワインはやっぱりコルクでなきゃという向きもあるようだが、 スクリューキャップは非常に合理的であり、消費者としても扱いやすいので、 日常酒レベルのものはこれでよいと思う。
評定: A 価格 1,380円(本体価格1,315円+消費税65円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2012年10月18日 ROUGE 
ANAKENA CABERNET SAUVIGNON / RAPEL VALLEY
アナケナ カベルネ・ソーヴィニヨン / ラペル・ヴァレー
VINTAGE: 2011
Anakena Cabernet Sauvignon 11 CHILE
チリ
地方: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
地区:
 
DO: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
生産者: ANAKENA 輸入者: アグリ(株)
review
 先日、白のシャルドネを飲んだ、チリのアナケナ。今日は赤のカベルネを飲む。

 色はかなり深く、黒みが強い。
 香りは赤ベリーのピチピチ感に、インクっぽさ、やきいもなど。やや単調。
 味は香りの印象ほど野太くはなく、酸のアタックが強い。 タンニンが強いものの、パワーはほどほど。中抜けの印象。

 3ケタ(1,000円未満)なので複雑さは望めない。このバランスなら及第点か。
評定: C 価格 898円(本体価格856円+消費税42円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2012年10月22日 BLANC 
JEAN RIVAL BLANC
ジャン・リヴァル ブラン
VINTAGE: N.V.
Jean Rival Blanc FRANCE
フランス
地方:
 
地区:
 
VIN DE LA COMMUNAUTÉ EUROPÉENNE
ヴァン・ド・ラ・コニュノーテ・ユーロペーヌ
生産者: LES VINS DU LITTORAL MEDITERRANEEN 輸入者: メルシャン(株)
review
 コンビニLAWSONで500円で売られているワイン。

 色はごく淡い麦わら。
 香りは柑橘香(レモン)、はちみつ、芝生などを感じるが、全体的に弱い。 パワーのなさが既に露呈している。
 味はレモン的な酸のアタックが鋭く、ジューシー感は弱い。 少し緑っぽさと、塩気(ミネラル分)がある。 全体的に、スリムすぎる。でもまあ、500円だから。いや500円にしても、ちょっと物足りないか・・。

 VIN DE LA COMMUNAUTÉ EUROPÉENNE というのは、EU内産ワインのこと。 フランス国内で造られてはいるが、外国から輸入したワインもブレンドしても良いという規定だ。
評定: C- 価格 500円(本体価格477円+消費税23円) 購入店: LAWSON
2012年10月26日 BLANC 
MÂCON-VILLAGES / LOUIS CHEVALLIER
マコン・ヴィラージュ / ルイ・シュバリエ
VINTAGE: 2009
Louis Chevalier Macon-Villages 09 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: MACONNAIS
マコネー
AOC: MACON-VILLAGES
マコン・ヴィラージュ
生産者: LOUIS CHEVALLIER 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 酒DS(ディスカウント)でみつけた、マコン・ヴィラージュのハーフ。 手頃な価格だし、失敗してもハーフだから、試しに購入してみた。

 外観はしっかり濃いレモン色。
 香りもしっかりはちみつレモンのような甘酸っぱい感じに、アクリルのような化学物質的香りが。 少しだらっと甘そうな印象。
 味はグレープフルーツ的な酸のアタックが鋭く、意外にもシャープな味わい。 甘味は弱く、ボリューム感にも乏しい。若干ミネラル分が感じられるのが救い。

 価格が安いとはいえ、もうちょっと味わいの芯というか、はっきりした骨格が欲しいところ。
 懸念通り、少し物足りない結果となった。
 実は当日記で3年ほど前に97VTを飲み、高評価を与えている。まあ、その時はフルボトルなのに1000円未満で買っているから、 その価格にしては良いということなのだが、それでも当時のコメントを見る限り、今回よりは良さそうだ。 VT違いだからか。
評定: C- 価格 ハーフ780円(フルボトル換算1,560円) 購入店: スピード小曽根店(大阪府豊中市)
2012年10月30日 ROUGE
CONO SUR CABERNET SAUVIGNON
コノ・スル カベルネ・ソーヴィニヨン
VINTAGE: 2011
Cono Sur Cabernet Sauvignon 11 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: VINA CONO SUR 輸入者: (株)スマイル
review
 スーパーで普通に売られているチリのコノ・スル。 赤のカベルネ。ハーフボトル。

 外観はやや青みのかかった深いルビー色。一般的なチリカベのイメージほど、そんなに濃くはない。
 香りは赤ベリーのほか、しょうゆのような匂いと、バニラ香。 グラスを回すと、少しだけ皮革の雰囲気が出る。
 味は酸のアタックが予想以上に強く、オレンジのような酸味が立つ。 ジューシーで、タンニンはしなやか。飲み進めると、黒果実っぽい香味と、 バニラの甘さが強く感じられるようになる。

 若いが比較的安定感のある味わい。日常酒としては申し分なし。
評定: B 価格 ハーフ498円(フルボトル換算996円) 購入店: グルメシティ(スーパー)

本日までで・・・今月合計11本/今年合計58本/当日記累計1428本
今月のワイン投資額・・・9,202円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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