利酒日記 kikizakenikki

2014年9月


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2014年9月2日 ROUGE
CHÂTEAU PRADEAU MAZEAU / BORDEAUX
シャトー・プラド・マゾー / ボルドー
VINTAGE: 2011
Ch.Pradeau Mazeau 11 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOC: BORDEAUX
 ボルドー
生産者: CH. PRADEAU MAZEAU 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)、販売者:(株)成城石井
review
 重厚そうなエチケット(ラベル)のイメージに惹かれて購入。 ACボルドーだから、もとよりすごい中身は期待していないのだが。

 グラスに注いだ外観は、とても濃い青紫。
 香りは、ブランデーのような芳醇なアルコール感があって、そこに黒果実、 ハッカ、インクのようなニュアンスが乗る。
 味わいは酸のアタックが強いが、その後に続くコクは弱い。 スパイシーなタッチで、タンニンもしっかりめだが、ボディは非常にスリム。

 高級そうな雰囲気を持ちながら、力が足りないので、肩すかしを食らった印象。 まあ、この価格帯としては、こんなものかなと思う。
評定: C 価格 1,502円(本体価格1,391円+消費税111円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2014年9月10日 ROUGE
AROMO BARREL SELECTION / MAULE VALLEY
アロモ バレル・セレクシォン / マウレ・ヴァレー
VINTAGE: 2010
Aromo Barrel Selection 10 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区: MAULE VALLEY
マウレ・ヴァレー
DO: MAULE VALLEY
マウレ・ヴァレー
生産者:VINA EL AROMO 輸入者: (株)徳岡
review
 ボトルの雰囲気からして既に重厚な印象を与えるチリワイン。
 赤と白を同時に入手したのだが、まずは赤から。 セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン80%、カルメネール15%、 プチヴェルド5%と、書かれている。

 グラスに注いだ色は、黒みの強い深いルビー。若そうだが、ポテンシャルを感じさせる。
 香りは豊潤なバニラ、黒果実、赤果実のほか、黒コショウのスパイシーさ。 ボルドーか?と思わせる高貴さがあるが、圧倒的なボリューム感が、 明らかにニューワールドであると主張している。
 味は非常にジューシーで、酸が強め。タンニンはガシッと力強い。 その中に、チョコの甘さ、ミントの清々しさ、エスプレッソのようなスモーキーさが溶け合い、 分厚い味わいをつくっている。

 売場で試飲をしてすぐに購入を決めたのだが、 こういう味わいのワインは、一口飲んで魅了されることが多い。 反面、家に帰ってじっくりと味わうと、そのヘビーさに圧倒される。 お色気ムンムンの美女のようなキャラクターだ。
評定: A 価格 1,944円(本体価格1,800円+消費税144円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2014年9月14日 BLANC
ARDÈCHE CHARDONNAY / LOUIS LATOUR
アルデシュ シャルドネ / ルイ・ラトゥール
VINTAGE: 2011
Louis Latour Ardeche Chardonnay 11 FRANCE
フランス
地方: RHONE
ローヌ
地区:
 
IGP: ARDECHE
アルデシュ
生産者: LOUIS LATOUR 輸入者: アサヒビール(株)
review
 安売り店で入手したハーフ。一目でルイ・ラトゥールだとわかるおなじみのフェイス。 ハーフでもボトルはしっかりとしていて、それなりに重い。

 グラスに注いだ色は、ごく淡いイエロー。細かな気泡が少し見える。
 香りはグレープフルーツのほか、アクリルみたいな匂いがある。
 味はやや間延びした蜜、クリーム、あるいは酸の弱いリンゴなど。 適度にコクはあるが、べたっとした甘さが口に残る。

 このwineをこれまで何度か飲んではいるが、今回久々に入手した。もっとテンションの高い味わいだと記憶していたのだが、 期待通りではなく、ぼやけた感じであるのが残念だった。
評定: C 価格 ハーフ700円(フルボトル換算1,400円) 購入店: 酒のカクヤス江坂店(大阪府吹田市)
2014年9月15日 ROUGE
LUIS FELIPE EDWARDS PINOT NOIR / VALLE CENTRAL
ルイス・フェリペ・エドワーズ ピノ・ノワール / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2012
Luis Felipe Edwards Pinot Noir 12 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: VALLE CENTRAL
ヴァレ・セントラル
生産者: VINA MAIPO 輸入者: 三菱食品(株)
review
 スーパーで売っている500円程度のワインって、いったいどんなものだろう?と 思って入手。P.Bなどではこの価格帯でも最近はそれなりに飲める品質のものも多いため、 もしかしたら掘り出し物かも、と考えた。

 グラスに注いだ外観は、非常に薄いガーネット。グレナデンシロップをかなり薄めたような感じ。 こんなに色の薄いピノは、ドイツ産くらいしか見たことがない。
 香りはいちご、薬草、ハッカなどを感じるが、どれも貧弱で、スカスカな印象。
 口に含んである意味驚く。香りの印象どおりスカスカなのだが、 そのレベルが想像を超えている。ピノのワインを水で倍くらいに薄めた感じなのだ。
 さくらんぼのような風味はあるが、コクはなく、ふんわりと甘い。皮革のニュアンスが辛うじて ピノを主張している。ロゼのようでもあるが、いや、ロゼでももっとがっしりしていてしかるべき とも思う。後味にかなりの甘味が残る。

 いくらスーパーで売っている廉価版とはいえ、初めてピノのワインを飲んだ人が、 ピノとはこういうものと思ってしまったら不幸だ。 予想を大きく下回る内容。この値段でも高すぎる。
評定: E 価格 543円(本体価格503円+消費税40円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2014年9月20日 ROUGE
ANDES RIVERS CABERNET SAUVIGNON / VALLE CENTRAL
アンデス・リヴァーズ カベルネ・ソーヴィニヨン / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2013
Andes Rivers Cabernet Sauvignon 13 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: VALLE CENTRAL
ヴァレ・セントラル
生産者: ANDES RIVERS 輸入者: 国分(株)
review
 先日、安wine(500円台)とはいえ、値段に見合わないチリピノを飲んでしまったが、 今日はスーパーで買った同じ価格帯のチリカベ。
 気づけば最近、スーパーで買うことが多いが、以前のようにネットでまとめ買いなどをしなくなった ことや、あまりお金を掛けたくない事情があるほか、スーパーでの ワインの取り揃えが増えているということも影響している。

 グラスに注いだ外観は、均一で黒に近い青紫。美しさはなく、べたっとした印象。
 香りはインク、黒果実、漢方薬。見た目通り、香りも平板。
 味はまずオレンジのような酸のアタックが意外に強く、キュンとしている。 そのあと皮革、ベリー系の甘さなどがある。それなりにコクがあるが、 のっぺりとした味わい。タンニンは柔らか。

 先日の経験があるからこれはものすごくマシに思えるが、まあ実際、500円台にしてはかなりいい。 850円くらいが適正か。
評定: C+ 価格 570円(本体価格528円+消費税42円) 購入店: ライフ(スーパー)
2014年9月28日 BLANC
FRONTERA CHARDONNAY / CONCHA Y TORO
フロンテラ シャルドネ / コンチャ・イ・トロ
VINTAGE: 2013
Concha Y Toro Frontera Chardonnay 13 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: CONCHA Y TORO 輸入者: メルシャン(株)
review
 チリの大手コンチャ・イ・トロがつくるフロンテラ「シャルドネ」。
 2013年ヴィンテージをまだ飲んでいないと思っていたら、実は7月に飲んでいた。 2度目になるが、飲んでしまった以上は記録しておこう、ということで。

 色は淡いイエローグリーン。
 香りはパイン、グレープフルーツ、洋なし、黄色い花など。 あっけらかんと陽気で大柄。
 口に含むと、まずピリッとした炭酸のようなものを感じ(もちろん、スパークリングではないのだが)、 パインの甘みと角の取れたオレンジ的な酸味がたっぷり。それらが同居することにより、 新世界にありがちなおおボケの方向には行かず、濃厚でありながら高いテンションを保っている。
 軽い苦味、こってりとした余韻が残る、安定した味わい。

 この内容のものがスーパーで600円台で買えるのはすばらしい。
評定: B 価格 638円(本体価格591円+消費税47円) 購入店: グルメシティ(スーパー)

本日までで・・・今月合計6本/今年合計62本/当日記累計1573本
今月のワイン投資額・・・5,897円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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