利酒日記 kikizakenikki

2016年12月


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2016年12月8日 ROUGE
BEAUJOLAIS NOUVEAU 2016 / LOU DUMONT
ボージョレ・ヌーヴォー 2016 / ルー・デュモン
VINTAGE: 2016
Lou Dumont Beaujolais Nouveau 16 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOC: BEAUJOLAIS
ボージョレ
生産者: LOU DUMONT 輸入者: (有)ヌーヴェル・セレクション
review
 毎年のように飲んでいるルー・デュモンのヌーヴォー。しかも例年ハーフボトルだ。

 グラスに注いだ外観は、深い赤紫で、非常に濃い。あまりヌーヴォーらしい色合いではない。
 香りは、今年のこれまでのヌーヴォーには感じなかった蒸しバナナ(ボージョレ・ヌーヴォーに特有の香りと言われる) の香りがもわっと立ち昇る。但し控えめ。さらに、ガメイらしいインクっぽい匂いと、新酒特有の蒸かし芋みたいな香りもする。
 味は非常にシャープで、酸が立っているのだが、甘味にも深みがある。さすがの分厚さ。 タンニンはシルクのように滑らか。

 今年はどの造り手も基本的にボディの厚みがなく、新酒らしいフレッシュ感も乏しく、酸が鋭いのが特徴だと思うのだが、 この造り手のものはちゃんとヌーヴォーらしさがあり、赤ワインとしての厚みもある。 さすがと言わざるを得ない。毎年ルー・デュモンは素晴らしいが、今年のようにあまり良くない年ほど、 実力がちゃんと現れるように思う。
 なお、エチケット(ラベル)には、例年どおり、VIEILLES VIGNES DE PLUS DE SOIXANTE-DIX ANS と書かれている。 樹齢70年を超える古樹(からのワイン)という意味である。
 実は昨年も購入していたのに、掲載していない。掲載を忘れたのではなく、飲んでいないのだ。 保管しておいたらどう味が変わるのだろうという興味から。近いうちに開けてみたいと思っている。
評定: AA 価格 ハーフ2,268円(本体価格2,100円+消費税168円) 購入店: the Pantry ルクア大阪店(大阪市北区)
2016年12月14日 ROUGE
CÔTES DU RHÔNE / F.JEANTET
コート・デュ・ローヌ / F.ジャンテ
VINTAGE: 2014
F.Jeantet Cotes-du-Rhone 14 FRANCE
フランス
地方: COTES DU RHONE
コート・デュ・ローヌ
地区:
 
AOP: COTES DU RHONE
コート・デュ・ローヌ
生産者: F.JEANTET 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 上品さはいらないからしっかり飲みごたえのあるものをと思って選んだ1本。 スーパーで購入した安wineだ。

 グラスに注いだ外観は、くすんだガーネット色。やや透過性があって、 ローヌにしては薄い。安ボルドーといった感じ。
 香りは、チェリーのような可憐な赤ベリー香+血のような鉄っぽさが少し。あまり深みは感じない。
 味は酸が強くシャープ。ボディは非常にスリムで、甘味やコクは弱い。さらさらした飲み心地。

 ハッシュドビーフに合わせるために選んだ1本だったが、スーパーで購入した廉価ワインということもあって、 重たさも深みもなく、期待はずれだった。
評定: D 価格 1,058円(本体価格980円+消費税78円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2016年12月18日 ROUGE 
CHÂTEAU LA HAUTE-BRANDE / BORDEAUX SUPÉRIEUR
シャトー・ラ・オート・ブランド / ボルドー・スペリュール
VINTAGE: 2013
Ch.la Haute Brande 13 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOC: BORDEAUX SUPERIEUR
ボルドー・スペリュール
生産者: CH. LA HAUTE-BRANDE 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)
review
 1000円台のボルドーというのはかなり難しい相手なのだが、 この値段でなんとACボルドー・スペリュールということで、どんなものなのか買ってみた。

 外観は深い青紫で均一。いかにも若そうな色。
 香りは墨汁、黒果実、きのこなど、かなりしっかり密度が濃い。 典型的なボルドースタイル。
 味は酸が立ち、ボディはスリム。香りの印象ほどの凝縮感はないものの、 品の良さを感じる。タンニンはシルクのようになめらか。

 安ボルドーとはいえ、さすがにニューワールドとは違い、凜とした品格を備えている。 コクの弱さは仕方ない。
評定: C+ 価格 1,290円(本体価格1,195円+消費税95円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2016年12月19日 ROSE SPARKLING
ALPACA SPARKLING ROSE
アルパカ スパークリング・ロゼ
VINTAGE: N.V.
Alpaca Sparkling Rose CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: SANTA HELENA 輸入者: アサヒビール(株)
review
 チリ SANTA HELENA 産の ALPACA ロゼ・スパークリング。
 以前、白の ブリュット を飲んだことはあるが、ロゼは初めて。

 外観は淡い桜色。泡は細かく、グラスの中を断続的に立ち昇る。
 香りはチェリーのような可憐な甘酸っぱさで、シンプル。あまり奥深さは感じない。
 味は香りの印象どおり軽やかでフルーツのように甘酸っぱい。後味すっきりで食事にも合わせやすい。

 瓶内二次発酵ではないと思われるので、炭酸の口当たりは少し乱暴というか強いが、 むしろそれがキレの良さにつながっているかと思うので、悪くない。ただ、 白のBRUTはもう少し高貴な感じがあったが、こちらは実にカジュアルな印象だ。
評定: C+ 価格 1,077円(本体価格998円+消費税79円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2016年12月28日 ROUGE
TOPVALU BEAUJOLAIS NOUVEAU / LE CEP D'OR
トップバリュ ボージョレ・ヌーヴォー / ル・セップ・ドール
VINTAGE:2016
TOPVALU Beaujolais Nouveau 2016 FRANCE
フランス
地方: BOUROGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOP: BEAUJOLAIS
ボージョレ
生産者: LE CEP D'OR 輸入者: コルドンヴェール(株)、販売者: イオントップバリュ(株)
review
 先日、イオン系列のスーパーに立ち寄ったところ、「値下げしました」として 売られているのを発見。今年のヌーヴォーはどこも入荷が少なく、すぐになくなったように見えたが、 少し売れ残っていたらしい。
 昨年も飲んでいる、イオングループP.B.である"TOPVALU"のヌーヴォーだ。

 外観は少し黒みがかった青紫色。今年の新酒はあまり若々しい色のものをこれまで見ていなかったが、 これは青い色をしており、少し若い感じ。
 香りは、もわっと焼きいものような甘い匂いが立ち、その中には新酒らしいバナナのニュアンスも若干ある。 さらにインクのようなべたっとした匂いも。
 味は酸が鋭く立っているが、フルーティさもある。甘さも強めで、タンニンもしっかり。 意外にもバランスは良い。

 今年の新酒はここまで非常に鋭い味わいのものばかりが目立つように感じていたが、 この廉価版は意外にもフレッシュ感がちゃんと表れており、感心した。
評定: B 価格 842円(本体価格780円+消費税62円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2016年12月30日 ROUGE
L'HERITAGE DE CHASSE-SPLEEN / HAUT-MÉDOC
レリタージュ・ド・シャス・スプリーン / オー・メドック
VINTAGE: 2011
L'Heritage de Chasse-Spleen 11 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
AOC: HAUT-MEDOC
オー・メドック
生産者:CH. CHASSE-SPLEEN 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 メドックのスーパー・ブルジョワ Ch.シャス・スプリーンのセカンドワイン。 これまで何度か飲んできている。

 グラスに注いだ外観は、やや赤みがかったガーネット色。少し薄めの感じ。
 香りはきのこ(土)に黒果実、さらに梅のような酸っぱさ。あまり深みは感じない。
 味は香りに感じた梅のような可憐な酸味があって、黒っぽい深みも。 タンニンはなめらかで、適度なコク。

 これまでに飲んだこのワインは、かなりの高コストパフォーマンスであったが、 ヴィンテージのせいなのか、個体差なのか、思ったほどのパワーはなかった。
評定: C+ 価格 ハーフ1,598円(フルボトル換算3,196円) 購入店: やまや小曽根店(大阪府豊中市)
2016年12月31日 BLANC
CHABLIS / LOUIS JOSSE
シャブリ / ルイ・ジョス
VINTAGE: 2011
Louis Josse Chablis 11 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: CHABLIS
シャブリ
AOC: CHABLIS
シャブリ
生産者: LOUIS JOSSE 輸入者: ロイヤルリカー(株)
review
 いつ買ったのかまったく忘れていたが、記録をたどって調べてみると、なんと2年前の2014年秋。 セラーではなく冷蔵庫にずっと入れっぱなしになっていたので、品質の劣化も懸念される。

 外観はしっかり深いレモンイエロー。シャブリにしては結構濃く、これは熟成が進んでいるのか、 劣化が進んでいるのか。
 香りは、まずはちみつのような甘さがあって、少しだけ漬け物のニュアンスもある。 思ったほど劣化は進んでおらず、良い方向に老いている感じ。 レモンのような柑橘香もあるが、だいぶ奥に引っ込んでいる。
 味も甘味がしっかりと感じられるが、シャブリらしくシャープなグレープフルーツ的なキレの良い酸味もある。 ふくよかさとキレ感のバランスが思っていたよりも良い。ただ、ピークを過ぎてしまったようで、 ミネラル感はあまりない。
 本日我が家の夕食、鶏の水炊き(博多風)には合わないだろうと承知の上で、しかし、 シマアジの刺身には合うだろうと踏んでのチョイスだったが、思いのほか甘さがあったので、刺身にも、 鍋の鶏だしにも、両方奇跡的に合った。

 何かのセールで、このシャブリと赤のジュヴシャン計2本4,320円で入手したものだが、赤のほうもまだ飲んでいない。
評定: C+ 価格 2,160円(本体価格2,000円+消費税160円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計7本/今年合計70本/当日記累計1756本
今月のワイン投資額・・・10,293円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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