利酒日記 kikizakenikki

2022年12月


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2022年12月6日 ROUGE
CHÂTEAU LAMOTHE-BERGERON / HAUT MÉDOC
シャトー・ラモット・ベルジュロン / オー・メドック
VINTAGE: 2013
Ch. Lamothe Bergeron 13 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: MEDOC
メドック
AOP: HAUT-MEDOC
オー・メドック
生産者: CH. LAMOTHE-BERGERON 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 千円台の HAUT-MEDOC。しかも CRU BOURGEOIS(ブルジョワ級)ということで、 興味に駆られて入手。

 外観は少しくすんだガーネット色で、エッジはややオレンジ色。 いかにも熟成が進んだボルドーといった見た目で、いい感じ。
 香りはやはりキノコのような、土っぽい熟成香がある。 カシスっぽい果実香がわずかにあり、その他皮革など。
 期待しながら味わうと、思いのほか力がなく、その時点ではガッカリ。 だが、滑らかな舌触りには上品さを感じ、それでいてタンニンはしっかりと残っている。 飲み込んだ後に、土っぽい余韻も残る。

 感想を一言にまとめると、実力のある造り手によるあまり出来の宜しくない年のワイン。 パワーがないながらも、きれいにまとめようとした努力の跡が感じられる。
評定: B 価格 1,540円(本体価格1,400円+消費税140円) 購入店: やまや南吹田店(大阪府吹田市)
2022年12月18日 ROUGE
ALEXIS LICINE CUVÉE TRADITION / BORDEAX
アレクシス・リシーヌ キュヴェ・トラディシォン / ボルドー
VINTAGE: 2020
Alexis Licine Cuvee Tradition 20 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOP: BORDEAUX
オー・メドック
生産者: ALEXIS LICINE 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 千円未満のボルドーゆえ、まったく期待などせず、むしろ面白いかなと思って購入。 面白いというのは、どれほどの質なのか試してみたいということと、 意に反して良いものであれば儲けものという意味である。

 外観は青紫色で、エッジは薄紫色。 見た目からしてとてもチープな印象だ。
 香りは絵の具っぽさと土埃みたいなニュアンスがあって、梅のような尖りも感じる。 但し、果実感は非常に薄い。
 味は酸のアタックがとてもシャープであり、甘みやコクはほぼない。 果実味は弱い。タンニンも弱く非力だが、少し引っかかる。 飲み込んだ後の余韻もほぼない。

 ACボルドーということは、ボルドー地方産のぶどうのみで造られているわけだが、 失礼ながらここまで非力に仕上がるなんて、いったいどんなぶどうなのだろうかと思ってしまう。 懸念していた以上にがっかり。
評定: E 価格 877円(本体価格798円+消費税79円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2022年12月25日 ROUGE
BEAUJOLAIS-VILLAGES NOUVEAU / JOSEPH DROUHIN
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー / ジョセフ・ドルーアン
VINTAGE:2022
Joseph Drouhin Beaujolais-Villages Nouveau 2022 FRANCE
フランス
地方: BOUROGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOP: BEAUJOLAIS-VILLAGES
ボージョレ・ヴィラージュ
生産者: JOSEPH DROUHIN 輸入者: 三国ワイン(株)
review
 今年は、歴史的円安もあってボージョレ・ヌーヴォーの国内販売価格が恐ろしく高く、 たくさん購入しようとはとても思えなかったので、ハーフボトルを2本だけ入手した。
 その1本目を解禁日に飲んだのだが、もう1本は開けないまま今日に至った。
 というわけで、本年2本目にして最後となる JOSEPH DROUHIN のヴィラージュ・ヌーヴォー を飲みたい。

 外観は、深紅と呼べるくらい深く、赤みの強い色。味わいの濃さが想像される。 エッジはピンク色でもちろん若々しい。
 香りは、新酒らしい華やかさが少しあるものの、どっしり感もある。 絵の具のような感じがあるのは新酒らしいが、しょうゆみたいなコクも同時に感じる。
 味は酸のアタックがシャープながら、同時にタンニンがしっかりと引っかかる感じもある。 口に含んでいると甘いが、ボディ感は今一つで、香りの印象ほどのコクもなければ、 新酒らしい華やかさにも欠ける。

 これまで何度か飲んでいる銘柄だが、今年は香りの豊かさに対して味わいに力がないように感じてしまった。 新酒らしさも、赤ワインらしさも、どちらも中途半端だと感じた。
 なお、2年前に同じものを購入したときは、1,980円だったので、今回の2,530円は約28%も高い。 今年の高値は外的要因によるところが大きいので、その分は割り引いて見てやらないといけないのだが、 それにしても、あまり高く評価はできない。
評定: C 価格 ハーフ2,530円(本体価格2,300円+消費税230円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2022年12月30日 BLANC
CONO SUR BICICLETA RESERVA SAUVIGNON BLANC
コノ・スル ビシクレタ・レゼルヴァ ソーヴィニヨン・ブラン
VINTAGE: 2020
Cono Sur Bicicleta Reserva Sauvignon Blanc 20 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: VINA CONO SUR 輸入者: (株)スマイル
review
 今年の3月にネットで購入した コノスル BICICLETA 飲み比べセット12種。
 JRE MALL 内の お取り寄せきっぷ((株)JR東日本商事)というECサイトにて、12本11,611円(送料込・税込)で購入したものだが、 最後の1本がまだ残っていた。
 ここまで、MERLOTMALBECCHARDONNAYCARMENERECABERNET SAUVIGNONVIOGNIERSYRAHPINOT NOIRGEWURZTRAMINERPINOT NOIR ROSERIESLING の順番に11種を掲載済で、残ったのがこの SAUVIGNON BLANC である。

 外観はやや緑がかった淡いレモンイエロー。
 香りはかなりオイリーで、本当にソービニヨンか?と思うくらい、 脂っぽさと甘いふくよかさが感じられる。パイナップルやグレフル、 そしてリースリングみたいな石油香まで感じられる。 グラスを回すと、さらにオイリーさが際立ってくる。
 味は塩気やミネラル感があり、今度はシャルドネっぽさも感じられる。 酸は少し丸く、オレンジとグレフルを混ぜたようにジューシー。 あるいは、はっさくみたいな酸っぱさとも言える。

 輸入者が貼り付けた裏ラベルに書かれた味の説明は、次のとおり。
 グレープフルーツやレモンなどシトラスフルーツの爽やかな香りに、ハーブのアロマと瑞々しい酸が楽しめる、 果実味豊かな白ワインです。
 口当たり:辛口 適温:6℃〜10℃  合う料理:サラダ、白身魚のカルパッチョ、鮭の塩焼き、寿司など
 上記説明にあるハーブのアロマはほとんど感じ取れなかった。 シトラス系の爽やかな香りというのは、まさにそのとおり。
評定: A 価格 12本セット11,611円(1本あたり968円相当) 購入店: お取り寄せきっぷ(JRE MALL

本日までで・・・今月合計4本/今年合計40本/当日記累計2063本
今月のワイン投資額・・・5,915円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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