時事ネタコラムのページ [利酒日記別室] 昨日、東京出張からの帰りの東海道新幹線は、見事に満席だった。 金曜の夜だから当然か、と思ったのだが、普通の金曜ではなかった。 世間は、ゴールデンウイークとかいう期間に突入したらしいが、 私は今日も仕事に追われていた。明日もだ。 べつに私が仕事しか楽しみのない人間であるとか、 はたまた"忙しい自慢"をしたい人間であるというわけではない。 暇になったら、人々が働いている平日の昼間に、のうのうと遊びに行く人間だ。 単に世間の常識やペースに合わせる気がないというだけだ。 当サイトをご訪問くださる方の中には、私のことを若者だと勘違いしてくださる方も少なくないようで、 それはおそらく、毎日ビールやチューハイを2本くらい飲み、さらにワインもという、 飲酒ペースのゆえかもしれない。 実際の私は、成人した子供の親であり、サラリーマン生活を十余年で辞めた後、フリーになってもう18年にもなる中年だ。 浮世離れした自由業を18年もやっていると、世間に逆行することがむしろ快感になっていたりする。 平日昼間に街を普段着でふらふらすることも、昔はどこか後ろめたい気持ちもしたが、 今は「どうだ、自由でいいだろう。みんなお勤めゴクローサン。」と心の中で思っている。 勤め人に比べて生活は安定しないが、私は自由を選んだ。 日曜夜に憂鬱になるなんてことはないかわりに、連休前にわくわくすることもない。 明日の保証は何もないかわりに、他人から命令や理不尽な指図をされることは一切ない。 私にはこの状況がこの上なく幸せだ。 よく、家族のために精いっぱい働く、という人がいるが、私はそんなことを思ったことはない。 私は私のために働いている。自分勝手だと言われれば、そうなのかもしれないが、 家族にむかって「おまえたちのために頑張って働いている」なんて言ったら、むしろ彼らには重荷ではないか。 私はそのように考える。私は私自身のために嬉々として毎日働いている。その姿を子供に見せるだけで十分ではないか。 そう考えてきた。 子供には、自分一人だけの力で好きなことを見つけて邁進する人になって欲しい。 望むのはそれだけだ。どんな職業に就こうが就くまいが、日々に困窮しようが、すべて彼自身の責任だし、 好きにしてくれればいいと思っている。 どんな選択をも許し、認め、応援する。それが家族への愛だと、私は確信する。
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