2007年2月6日
No.1061: −196℃ Premium 初摘み栃おとめ <栃木県 小松崎農園> / サントリー
まいなす196ど ぷれみあむ はつづみとちおとめ <とちぎけん こまつざきのうえん> / さんとりー
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本日6日発売、−196℃の季節限定品は、いちごの有名ブランドとちおとめだ。
グラスに注いだ色は、淡いピンク。まさにいちごのイメージ。
甘くフレッシュないちご香が、豊かに香る。
味も香りのイメージそのまま。鼻で受け取ったフレーバーが、
液体を口に含んでもそのまま連続して強くなる。実にスムーズな味わいだ。
そしてその甘酸っぱさがふわっと口中全体に広がると同時に、
穏やかな炭酸の刺激がアクセントに加わる。
アルコール分5%。いちご浸漬酒使用。原材料:いちご、スピリッツ、
糖類、酸味料、香料、果実色素、炭酸ガス含有。
「この冬収穫した、栃木県小松崎農園の栃おとめを使用。いちごの甘酸っぱいおいしさです。」
トータルバランスのすばらしい製品で、とても完成度が高い。
逆説的な言い方だが、それだけに印象に残りにくい製品だともいえる。
−196℃が、どんどん氷結に近づいてゆく。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年2月7日
No.1062: 旬果搾り 沖縄パッションフルーツ&シークァーサー / アサヒ
しゅんかしぼり おきなわぱっしょんふるーつ あんど しーくぁーさー / あさひ
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昨日6日発売、旬果搾り沖縄シリーズの新顔。
既に「沖縄アセロラ&シークァーサー」を飲んだが、
今日はもう一方の沖縄パッションフルーツ&シークァーサー。
まず、外観は白く濁っている。香りは、シークァーサーのグリーンな感じが強く、
パッションフルーツはほとんど感じない。
口当たりも酸味がキュッと強く、柑橘の皮のようなイメージ。
ただ、その奥に甘味が隠れているので、全体としては鋭さがかなり柔らかくなった印象だ。
シークァーサーだけではこんなふくらみは出ないはずである。
何口飲んでも酸味のほうが目立っているが、飲み込んだ後にパッションフルーツ特有の
トロピカルな味が少し残る。
果汁0.2%(パッションフルーツ果汁0.1%、シークァーサー果汁0.1%)。アルコール分4%。
原材料:アルコール、シークァーサースピリッツ、
パッションフルーツ果汁、シークァーサー果汁、糖類、酸味料、香料。
もう一本のアセロラ&シークァーサーのほうもそうだったが、
旬果搾りというよりは、タカラのWMIXに近い味づくりだなあと思った。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年2月8日[1]
No.1063: 五年熟成した梅酒 ソーダ割り / アサヒ
ごねんじゅくせいしたうめしゅ そーだわり / あさひ
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6日にアサヒから発売された、長い名前の梅酒ソーダ割り。
キャラクターに氷川きよしが起用されたテレビCMも放映されている。
まず、外観はしっかりしたゴールド。
香りも深みがあり、落ち着いた梅の香。
味は梅酒の甘味がしっかりあり、普通の梅味チューハイとは違う。
梅酒を前面に出した味わいだ。だからスッキリ感には乏しく、
飲み干した後にもしっかりとした甘味や渋みまで残る。
アルコール分5%。
原材料:梅酒、糖類、酸味料、カラメル色素。
カラメル色素を使っているというのは意外だった。梅酒の素直な色ではなかったのだ。
反対に、香料を使っていないということは、
香りは梅酒のナチュラルな香りということだ。
若者向けでないことはあきらかで、それはCMキャラを見てもわかる。
健康志向の年配女性がメインターゲットということなのだろう。
飲んだのは250ml缶だが、350ml缶も出ている。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年2月8日[2]
No.1064: ぐびなま。桜デザイン缶 / アサヒ
ぐびなま。さくらでざいんかん / あさひ
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当サイトはお酒のテイスティングを主眼としたサイトなので、
缶のバリエーションをすべて紹介するようなことは、普段はしていない。
しかし、この「ぐびなま。」に関しては、年末に「Happy Winter デザイン缶」
を購入し、1月にレビューした。その時のコメントで、
「次は春の花見の季節に、桜のデザインなんてどうだろう。 」と書いた。
そうしたら、ほんとうに出てきたので、うれしくなって思わず購入した。
せっかくなので、紹介しておこうと思う。
中身については何も変わっていないので、過去の記事を参照していただくことにしよう。
このように季節ごとにデザイン缶を発売することの意味について、
以前の私は、少々懐疑的であった。新製品が出たと思って、だまされて手に取る客がいるかもしれない
という思惑で出しているのかな?と、少々意地悪く考えていた。
しかし、こうやってタイムリーに(今、桜というのは、いくら暖冬だからといっても、
かなり早すぎるのだが)季節感のあるパッケージを投入することで、
従来からのファンにはより一層親近感を持ってもらい、購入を促進する効果があるように思う。
この缶のイラストは華やかで、かわいらしい。花見シーズンにはぴったり。
ところがこの缶、1月中旬から2月上旬の製造分限定だという。春まで残っていたとしたら、
少々鮮度が落ちている。
花見シーズンには、スーパードライで桜デザイン缶を出して欲しいなあ、なんて思う。
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新ジャンル |
2007年2月9日[1]
No.1065: −196℃ まるごと凍結レモン / サントリー
まいなす196ど まるごととうけつれもん / さんとりー
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先日、−196℃の限定品「初摘み栃おとめ」を飲んだが、
実は定番ラインも、12月下旬出荷分からリニューアルしている。
まず最初はレモンを飲むことにする。
色はほんのり白濁。
香りはフレッシュで少し甘そうなレモン香。
適度に尖った酸味と、やわらかな甘味のバランスがよい。
フレッシュかつジューシーな味わい。明らかに作られた味といった印象なのだが、
それがなぜか安心感を与えてくれる。後味にもキュンとした酸味が残り、
なおかつしっかりしたアルコール感も伴う。
アルコール分7%。レモン浸漬酒使用。原材料:レモン、ウオツカ、スピリッツ、糖類、
酸味料、香料、炭酸ガス含有。
アルコール分の高さに驚くが、それほどアルコール感を強く感じないのも不思議だ。
適度に丸みのある酸味が、アルコールの刺々しさをうまく隠してくれているのだろうか。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年2月9日[2]
No.1066: 本搾りチューハイ レモン / メルシャン
ほんしぼりちゅーはい れもん / めるしゃん
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メルシャン本搾りも新しくなって、今月6日に発売となった。
こちらもまずはレモンを飲むことにしよう。
外観は濁りがあり、ほんのり黄色に色づいている。
香りは極めてフレッシュで、尖った感じのレモン香。かなり酸っぱそうである。
味は、確かにレモン特有の尖った酸があるが、
混じりけのないピュアな味わいなので、
すうーっと体に入ってゆく感じ。炭酸のピリピリした刺激も、
心地よい。
飲んでいるときはそうでもなかったが、飲み干した後に、やはり鋭い酸がしっかりと残る。
歯の裏がキシキシする。
果汁12%。アルコール分7%。原材料:レモン・ウォッカ。糖類・香料・着色料無添加。
原材料名のシンプルさを見ると、改めて、本搾りなんだなあと思う。
レモンとウォッカだけで、このジューシー感、クリアさを出しているのは、
さすがである。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年2月10日[1]
No.1067: −196℃ まるごと凍結グレープフルーツ / サントリー
まいなす196ど まるごととうけつぐれーぷふるーつ / さんとりー
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昨年12月下旬出荷分からリニューアルしている−196℃。店によってはまだリニューアル以前の製品が並んでいるところも
少なくない。パッケージデザインもそれほど大きく変わったわけではないのだが、
「まるごと凍結」という文字がついているのが、新製品である。
昨日のレモンに引き続き、今日はグレープフルーツをレビューすることにする。
色はほんのり白濁。ガムのような香り。
グレフルチューハイにありがちな香りといえる。
口に含んだとき、炭酸のピリピリ感のインパクトが強く、
酸味はそれほどでもない。甘味がそこそこあるのだが、
果汁らしいコクはない。どこまでもお菓子っぽい。
後味にやや苦味が残る。
アルコール分6%。グレープフルーツ浸漬酒使用。原材料:グレープフルーツ、ウオツカ、スピリッツ、糖類、
酸味料、香料、炭酸ガス含有。
飲みやすく、スッキリした仕上がり。
ただ、それ以上に特徴はない。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年2月10日[2]
No.1068: カムイビール チョコレートスタウト / 北海道麦酒醸造
かむいびーる ちょこれーとすたうと / ほっかいどうびーるじょうぞう
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今年の初めに、小樽麦酒(おたるばくしゅ)ピルスナー
とデュンケルを飲んだが、
その造り手である北海道麦酒醸造がリリースしている「カムイビール」のスタウト。
たまたまLAWSONに並んでいたので、購入してみた。
外観は漆黒と言うのがぴったりくる深い黒で、グラスの向こう側が見えない。
泡はカフェオレ色で密度が高く、まるでソフトクリームのように盛り上がり、
いつまでも持続。
カラメルの深みとトロピカルフルーツの甘いフレーバーがちょうどいいバランスで鼻に迫ってくる。
口に含むと果実のフルーティさよりはエスプレッソのようなスモーキーさのほうが強く、
キュッと引き締まったストイックな味。
その煙の苦味の真ん中にオレンジ的な酸があって、サッパリとした後味をつくる。
だから何口飲んでもくどくならない。
アルコール分5.2%〜5.7%。原材料:麦芽、ホップ。
「カムイビール・チョコレートスタウトはビターチョコレートを想わせる深い色あい、
麦芽のほんのりとした甘み、まろやかな苦味のハーモニーが自慢のスタウト(上面発酵の黒ビール)
です。スイーツにもよく合うエスプレッソ感覚のダークビールです。」
「濃褐色になるまで高温で焙煎した麦芽をその色あいからチョコレートモルト(麦芽)と呼びます。」
ラベルに書いてある上記説明でわかるとおり、べつにチョコレートを使っているというわけではなく、
麦芽の色あいから命名されている。
単に黒ビールなどと呼んでしまいがちだが、上面発酵酵母(エール)によるスタウト、ポーター
や、下面発酵酵母(ラガー)によるデュンケル、ボック、シュバルツなど、様々な濃色ビールがある。
このビールはチョコレートモルトらしいスモーキーでナッティなフレーバーと、エール特有のエステル香がしっかり感じられ、
とてもクオリティの高いスタウトだと思う。
テイスティングしながら、あっという間に1本飲み干してしまい、もう1本買ってくれば良かったと後悔した。
国産ビールでこんなことは久々である。
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ビール |
2007年2月11日[1]
No.1069: −196℃ まるごと凍結ブラッドオレンジ / サントリー
まいなす196ど まるごととうけつぶらっどおれんじ / さんとりー
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昨年12月下旬出荷分からリニューアルしている−196℃。
既にレモン、グレープフルーツと飲んだが、
今日はブラッドオレンジ。ちょっと前からLAWSONにはたくさん並べて売られている。
色は淡いサーモンピンク。
香りはゼリー菓子、あるいはガム。深みがなく浮ついた感じのオレンジ香。
味は甘味が強く、お菓子っぽい。粉末ジュースのような味。
酸味もそこそこあるのだが、後味はあまりスッキリしない。
アルコール分5%。ブラッドオレンジ浸漬酒使用。原材料:オレンジ、スピリッツ、糖類、
酸味料、香料、果実色素、紅花色素、炭酸ガス含有。
リニューアル以前の製品との違いがよくわからない。
サントリーのニュースリリースによると、
「"鮮度キーププロセス"を新たに導入することで、
まるごと果実を凍結したおいしさがいっそう際立ちました」とのことなので、
フレッシュ感が増したということなのだろうが、私にはよくわからなかった。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年2月11日[2]
No.1070: 本格芋焼酎 紅苑 / 田苑酒造
ほんかくいもじょうちゅう こうえん / でんえんしゅぞう
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先日、コンビニ(ファミリーマート)で偶然みつけたもの。
300ml広口ボトル缶に入った芋焼酎の水割り製品だ。
グラスに注ぐと、ふくよかなさつま芋の香りがふんわりと香る。
とても芳醇で、まるで焼きいものようだ。
味も焼きいものようなほっこりした甘味があって、
しっかり感がありながら、臭みは弱い。
クリアな芋焼酎の味わいが楽しめる。
アルコール分12%。原材料:さつまいも、米麹。
「甘み・香りの強い紅寿芋のみを贅沢に使用し、
黒麹で仕込みました。軽快で華やかな香りと、余韻豊かな味わいをお楽しみください。そのまま飲める、
アルコール分12%の本格芋焼酎。」
製造者:田苑酒造(株)、
鹿児島県薩摩川内市樋脇町塔之原11356番地1。
本場鹿児島の芋焼酎で、長い歴史のあるブランドのようだが、
失礼ながら私はこれまで知らなかった。
度数12度で飲み応えもあり、すばらしい製品。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年2月12日[1]
No.1071: COCKTAIL カロリ。ファジーネーブル / サントリー
かくてるかろり。ふぁじーねーぶる / さんとりー
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明日13日が発売日、「カクテルカロリ。」の新顔。
2種あるが、まずはファジーネーブルから。
色は薄い黄色で濁りがある。桃の優しい香りが印象的で、
その後ろにかすかに柑橘香。ただし、ネーブルかどうかはよくわからない。
味わいも優しく、甘味はかなり強い。「カロリ。」は通常、
人工甘味料特有の薄ら甘さが目立つのだが、これは薄ら甘いというよりは、
しっかりと甘く、その分、不自然さは低減されている感じがする。
ただ、飲んでいる間はしっかりしていた甘味が、飲み干した後には人工的で
不自然な甘さの余韻に変わる。
果汁3%。アルコール分4%。
原材料名:ホワイトピーチ、オレンジ、スピリッツ、ピーチリキュール、
糖類、酸味料、香料、ベニバナ黄色素、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、野菜色素、炭酸ガス含有。
カロリー50%オフ。
これは限定品ではなく、定番品として今後通期販売されるそうである。
ファジーネーブルはそもそも女性受けの良いカクテルなので、
このシリーズのターゲットに合っていると思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年2月12日[2]
No.1072: うまい生 / サッポロ
うまいなま / さっぽろ
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明後日14日が発売日なのだが、
いち早く入手できたので、早速レビューすることにした。
サッポロの新しい"第3のビール"(新ジャンル)。
外観は淡い黄金色で、一般的な国産ピルスナービールよりは薄め。
カラメル色素で色づけしているわりには、自制的な感じである。
泡は最初シュワシュワと盛り上がるが、すぐに減衰。
香りは、ホップ香がかなりちゃんと感じられる。
他社の新ジャンルにありがちな、ボンドやキャベツのような匂いはほとんど感じない。
苦味がそこそこ強く、アルコール感もしっかりあって、飲み応えはある。
もちろんビールのようなモルトの旨みはないが、「ドラフトワン」
と同じエンドウたんぱくで
この飲み応えを出しているのは、評価に値する。
アルコール分5.5%。原材料:ホップ・糖類・エンドウたんぱく・カラメル色素。
直裁的な「うまい生」というネーミングは、このジャンルには好ましい。
アサヒがそれまでのブランドイメージを打ち破る「ぐびなま。」
という軽薄なネーミング
で成功したことに学んだのだろうか。
また、イメージキャラクターに石塚英彦を採用したことも、
商品名から容易に連想される安直さで、その点も良いと思う。
起死回生に打って出たな、と思う。だが、二番煎じの感は否めない。
このジャンルは、ひとえに品質よりも売り方のほうが大切だから、
「また似たようなのが出た」と思われたら、それほど伸びないかも。
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新ジャンル |
2007年2月13日
No.1073: モルトセレクション カナダ産麦芽使用 / サントリー
もるとせれくしょん かなださんばくがしよう / さんとりー
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2005年から始まったサントリーのコンビニ限定ビール。
これまで、ボンビエール、
ワールドセレクトビア、
ジャーマンパールドライ、
ジャポネゴールドと4種出たが、
今年の第一弾として、このモルトセレクション(カナダ産麦芽使用)が、本日発売となった。
グラスに注いだ色はしっかりめの黄金色。泡は非常にきめ細かく、
発泡酒みたいに、ちりちり、ふつふつと盛り上がり、泡持ちはほどほど。
香りは、ホップ香よりはモルトの厚みが感じられ、地味な印象。
味わいもまったり、どっしりと、濃い。最近の大手メーカーの製品の中では、
アサヒ「プライムタイム」に近いようにも思うが、こちらのほうがもっと濃厚で、
後キレは悪い。ある意味、垢抜けない重厚さがある。
アルコール分6%。原材料:麦芽、ホップ。カナダ産麦芽使用。
「麦芽使用量1.2倍(*当社比)、アルコール分やや高め6%。カナダ産麦芽の
芳醇なうまみを活かした、リッチ&マイルドな味わい。
大切な時間にゆったりどうぞ。」
丁寧につくられたことはわかるが、
今、こういったテイストのものが受けるのだろうか。
コンビニにこれを置いて、どれだけ売れるのか。ちょっと見ものだと思う。
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ビール |
2007年2月14日
No.1074: カクテルパートナー プレミアム スクリュードライバー / アサヒ
かくてるぱーとなー ぷれみあむ すくりゅーどらいばー / あさひ
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昨日13日に発売となったカクパー・プレミアム2種のうち、
まずはスクリュードライバーから飲む。昨年出たマンダリンミモザと
ピーチベリーニは果汁含有量がそれぞれ10%、15%だったが、
こちらはそれを大きく上回る30%という製品。
まず外観は濁りのある薄黄色。
香りは、かなりフレッシュ感のあるオレンジ香に、ミルキーなニュアンスが加わる。
なぜミルキーかというと、バニラの香り付けがされているからである。
味はオレンジの酸味と炭酸の刺激もあってシャープな口当たり。
飲み進めるほどに、酸味が強く感じられるようになって、後味にもキュンとした酸味と苦味が残る。
果汁30%。アルコール分5%。原材料:ウオッカ、オレンジスピリッツ、オレンジ果汁、
糖類、酸味料、香料。
缶裏側に「世界が認めたバーテンダーのこだわり」として、
色々な講釈が書かれている。監修者は、銀座にあるBAR保志のバーテンダーで、
2001年インターナショナル・バーテンダーズ・コンペティション・ジャパン・カップ
総合優勝者の保志雄一氏だそうである。
こういった切り口は、カルピスバータイム(例えば、こちら)
とそっくりである。仮にも日本を代表する総合酒類メーカーが、乳酸菌飲料メーカーの真似をするとは、
いただけない。(乳酸菌飲料メーカーという言い方は、カルピス(株)さんに失礼ですね。すみません)
しかも、カルピスバータイムが、自社の特色を活かしてミルクスピリッツを使っているように、
こちらはグループ会社ニッカウヰスキーが作った(特許出願中)フルーツスピリッツを使っている
という。偶然の一致、だとは、とても思えない。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年2月15日
No.1075: COCKTAIL カロリ。スクリュードライバー / サントリー
かくてるかろり。すくりゅーどらいばー / さんとりー
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昨日のカクパー・プレミアムからスクリュードライバーつながりということで、
同じ13日発売のカクテルカロリ。
同時発売のファジーネーブルは既に12日に飲んでいる。
まず外観はやや濁りのある淡いオレンジ。
香りは、粉末オレンジドリンクのように、薄っぺらい。
味も人工的。炭酸のピリピリ感も強いが、それ以上に「カロリ。」特有の
口に残る甘味料の甘さが気になる。ただ、
味が濃厚でないので、ごくごくジュースのように飲める。
飲み干した後に、ああやっぱり甘いなあ、と実感。
果汁2%。アルコール分4%。原材料名:ネーブルオレンジ、バレンシアオレンジ、
ウオツカ、オレンジ蒸留酒、糖類、酸味料、香料、
ベニバナ黄色素、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、果実色素、炭酸ガス含有。
カロリー50%オフ。
同じスクリュードライバーでも、昨日飲んだカクテルパートナーとは好対照をなす。
しっかりした飲み応えならばカクパーのほうだが、
重たくない、サラッと飲めるものを求めるならば、こちらだろう。
ほとんど競合しないと思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年2月16日
No.1076: カクテルパートナー プレミアム ソルティードッグ / アサヒ
かくてるぱーとなー ぷれみあむ そるてぃーどっぐ / あさひ
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13日発売のカクパー・プレミアム。
2種あるうち、既に14日にスクリュードライバーを飲んだが、
今日はもう一方のソルティードッグを。
色は濁った薄黄色だが、白みが強く、いかにもグレープフルーツ果汁の印象。
香りもグレープフルーツの苦く酸っぱい感じが強い。このフレッシュ感はなかなかのもの。
口に含めば、そのフレッシュな苦味と、強めの炭酸の刺激が重なって訪れ、
シャープな飲み口。アルコール感もしっかり。甘味は適度。後味はかなり苦い。
果汁30%。アルコール分5%。原材料:ウオッカ、グレープフルーツスピリッツ、グレープフルーツ果汁、
ペパーミントエキス、食塩、糖類、香料、酸味料。
こちらもスクリュードライバーと同様、
2001年インターナショナル・バーテンダーズ・コンペティション・ジャパン・カップ
総合優勝者の保志雄一氏の監修。
これまで、カクテルパートナーの中で、そのカクテル名どおりの味わいを実感できたものというのは、
私の感覚では残念ながら皆無だった。しかし、この製品を口にした瞬間、
「あっ、これは確かにソルティードッグかもしれない」と思った。ジューシーさが強く、
アルコール感が弱いという特徴はあるものの、
ここまで本格的な味わいを再現できたことは、評価したい。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年2月17日
No.1077: −196℃ まるごと凍結白ぶどう / サントリー
まいなす196ど まるごととうけつしろぶどう / さんとりー
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昨年12月下旬出荷分からリニューアルしている−196℃。
既にレモン、グレープフルーツ、
ブラッドオレンジと飲んだが、
今日は白ぶどう。コンビニではよく見る。
缶のデザインは基本的に旧製品を踏襲しているのだが、真ん中の「−196℃」が小さく、
右上に「まるごと凍結」の文字があるのが、今回の新製品である。
しかもこの白ぶどうは、以前の「凍結ブドウ」から「まるごと凍結白ぶどう」へと名前が変わった。
まず、外観は無色透明。
香りはマスカットキャンディのように、かなり甘い。
味も実際甘味が強く、飴をなめている感じ。
ピリピリとした炭酸が引き締めてはくれるのだが。
アルコール分4%。ぶどう浸漬酒使用。原材料:ぶどう、スピリッツ、糖類、
酸味料、香料、炭酸ガス含有。
ブラッドオレンジと同じく、
リニューアル以前の製品との違いがよくわからなかった。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年2月18日
No.1078: 本搾りチューハイ グレープフルーツ / メルシャン
ほんしぼりちゅーはい ぐれーぷふるーつ / めるしゃん
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今月6日にリニューアル新発売となったメルシャン本搾り。
既にレモンだけはレビュー済み。
最近、他社の新製品が多くて、なかなか飲み進めることができないのだが、
今日は2種目のグレープフルーツを飲むことにする。
色は薄黄色で、濁りがある。
香りは強く果汁を想起させるフレッシュなもの。酸と苦味が強そうな感じが良く出ている。
一口含むと、甘味が弱くストイックな味に、圧倒的な存在感を感じる。
グレフルらしい苦味と、強烈とも言える酸味。実にピュアで混じりけのない味だ。
飲んでいる途中で、口の中がだんだんとヒリヒリしてくる。
果汁28%。アルコール分6%。原材料:グレープフルーツ・ウォッカ。糖類・香料・着色料無添加。
やはり本搾りは、チューハイ界では特別な存在である。特にグレープフルーツは、
妙に甘い他社製品が多い中で、特異性が際立っている。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年2月19日
No.1079: 本生ドラフト / アサヒ
ほんなまどらふと / あさひ
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今日は何を差し置いても、これだろう。ということで、明日20日発売の
本生ドラフトを飲む。
グラスに注ぐと、泡立ちが思いのほかしっかりしており、
ビールに似たきめ細かい泡がかなりの間、持続する。
香りはほんのり軽やかなホップ香に、落ち着いたモルト香が加わって、
しっかりした印象だが、いかにも発泡酒といった感じの変なアルコール臭がある。
口当たりはほんのりと甘く、それと同時に酸味も感じる。あまりまとまりのない味。
これを飲み応えと言えば、言えなくもないが、悪く言えば分裂気味の味わいだと言える。
飲み干した後に強い苦味と、麦っぽい余韻が残るものの、発泡酒特有の薄ら甘い感じをも伴う。
アルコール分5.5%。原材料:麦芽、ホップ、大麦、大麦エキス、コーン、スターチ、糖類。
今、満を持してこういったものを出す意図が、はっきり言ってよくわからない。
発泡酒は新ジャンルとは違って、飲み応えで勝負だ!という意思表示なのかもしれないが、
ちょっとピントがぼけているのではないかと、私には思える。
残念だけれども、爆発的に売れる要素は、見あたらない。
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発泡酒 |
2007年2月20日
No.1080: 円熟 [黒] / キリン
えんじゅく [くろ] / きりん
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キリン円熟から黒が出た。発売日は、明日21日となっている。
缶は遠くから見ると「生黒」みたいな色あいだが、近くで見ると円熟であることがわかる。
高級感があって、なかなか良い。
まず、グラスに注ぐと泡立ちが良く、泡持ちも非常によいことに驚く。
ホップ香に軽いカラメル香が少し混じった清々しい香り。
口当たりはほんのり甘く、苦味はほどほど。
やはり重みに欠けるところがビールとは違うが、
発泡酒特有の臭みはないし、
濃色ビールを飲み慣れない人にはちょうどよい濃さかもしれない。
アルコール分6%。原材料:麦芽(大麦麦芽・小麦麦芽)・
ホップ・大麦・小麦・コーン・糖類。
発泡酒の弱点をうまくカバーすることに成功している点は、大きく評価したい。
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発泡酒 |