2007年8月20日[1]
No.1301: −196℃ 和梨 <秋限定> / サントリー
まいなす196ど わなし <あきげんてい> / さんとりー
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お盆休みが終わり、これからまた秋の新製品ラッシュの時期に移ってゆく。
明日21日発売の新製品はいくつもあるが、その中からまず最初に飲むのは、-196℃の秋限定・和梨だ。
グラスに注いだ外観は、無色透明。注いでいるときから、上品な梨の香りが立つ。
グラスに鼻を近づけると、奥ゆかしくもみずみずしい和梨のリアルな香り。かなりうまく似せている。
口当たりは、ちょっと甘味が強いようにも思うが、元々インパクトの弱いフレーバーだけに、
スッキリさせすぎてもいけないのだろう。
炭酸の刺激は弱く、梨の甘さと共にアルコール感がほのかに感じられる。
後キレは必ずしも良くはないが、これからの季節にはこれでいいだろう。
アルコール分5%。梨浸漬酒使用。原材料名:梨、スピリッツ、糖類、酸味料、香料。
「栃木産幸水をまるごと瞬間凍結。和梨のシャリっとしたみずみずしい、おいしさです。」
この秋限定の缶チューハイでは、同じく明日発売のアサヒ旬果搾り「幸水なし」がある。
一見、チューハイには向かないように思えるフレーバーだが、もうすっかり定着した感がある。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年8月20日[2]
No.1302: 焙煎香味 秋生 <限定醸造> / サントリー
ばいせんこうみ あきなま <げんていじょうぞう> / さんとりー
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こうも同じ日に新製品が重なると、何から掲載すべきか迷う。
素直に自分の飲みたいものから飲むこともできるわけだが、
当サイトを日々ご覧くださっている皆さんから時折いただくメールを拝見していると、
ビール党の方、チューハイ好きの方、色んな方のご期待に応えるためには、チューハイ2種よりも、
チューハイの次は発泡酒が良かろうと考えた。サントリー続きではあるが。
8月21日発売、秋限定発泡酒。秋生と名のついた発泡酒が出てからもう何年もたつが、
04年までは「味わい秋生」、
05・06年は「こんがり秋生」だった。
今年は、漢字だらけで少々堅い名前となった。
グラスに注いだ外観はごく薄い琥珀色、あるいは濃い黄金色。
泡持ちは当然のごとく良くない。
軽いロースト香が、特有の発泡酒臭さをマスクしている。
味わいは苦味が強めで、渋味が引っかかる感じ。
度数が高いので、ホットなアルコール感がある。
後味にもギュッと凝縮したような苦味が残る。
アルコール分6.5%。原材料:麦芽、ホップ、大麦、糖化スターチ。焙煎麦芽使用(麦芽内使用率15%以上)。
深い紅(くれない)から金色までのグラデーションのような様々な紅葉を配したパッケージデザインは、
実に高級感があり、ビールと見紛うほど。
言うまでもなく、キリン秋味と酷似しているわけだが、よく同社から訴えられないものだと、
外野ながら心配になる。まあキリンさんは懐が深いというか、ライバルとすら思ってないというか。
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発泡酒 |
2007年8月21日[1]
No.1303: カロリ。秋りんご <限定出荷> / サントリー
かろり。あきりんご <げんていしゅっか> / さんとりー
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本日21日発売の新製品の中から、既に昨夜、−196℃ 和梨と、
焙煎香味 秋生を飲んだ。
今日は、3種めとしてこれを飲む。カロリ。秋限定品だ。
グラスに注いだ外観は、無色透明。酸がツンと立ったりんご香が、奥ゆかしく香る。
口に入れると、その少し尖った酸味と炭酸の刺激が心地よい。
味に芯のようなものはなく、やや薄っぺらい印象はあるものの、その分軽快に飲める。
紅玉とふじを使っているとのことだが、その酸味と後に残る若干の苦味が、
カロリ特有のキシリトールガムを噛んだ後のような不自然な薄ら甘さをうまくカバーしている。
果汁2%。アルコール分4%。原材料名:りんご、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。カロリー50%オフ。糖質80%オフ。
「秋に収穫される青森産「紅玉」と「ふじ」を使用したフルーティ&スッキリ、そしてカロリー50%オフ
のチューハイです。」
当初は不自然な甘さがかなり目立った「カロリ。」も、新製品が出るごとに、
その欠点を覆い隠す術を身につけているようである。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年8月21日[2]
No.1304: 贅沢モルト / サッポロ
ぜいたくもると / さっぽろ
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明日22日発売、サッポロの限定ビール。
商品名とパッケージデザインから、私は、飲む直前まで発泡酒か新ジャンルだと思っていた。
というのも、最近は、各社発泡酒や新ジャンルに豪華なパッケージや、
本物っぽい名前を冠することが多くなっているからだ。
円熟、良質素材、
贅沢日和、金麦などなど。
ゴージャスな名前とデザインは、あまりビールっぽくないと感じてしまう昨今なのである。
閑話休題。
グラスに注いだ色は、かなり濃い黄金色。あるいは、淡いアンバーと言ってもいい、
しっかりめの外観。
香りは、サッポロらしく華やかさのない質実剛健なモルトの香りが中心。
口に含むと、ギュッと凝縮した力強い苦味が、とてつもない存在感を示す。
その苦味が図太い芯を形成し、周囲に米飯のようなじんわりした甘味を伴って、口中を支配。
やや分離気味の酸も感じられる。
後キレは当然良くないが、そんな文句を言わせないような、
力強い説得力がある。
アルコール分5.5%。原材料:麦芽・ホップ。協働契約栽培麦芽100%生ビール。
「麦芽1.5倍のコクと香り」
サッポロには「冬物語」というロングセラーの季節限定ビールがあるのだから、
キリン「秋味」に対抗するなら、芸はないが「秋物語」という名前にするとか、
サッポロらしく畑をイメージさせる「収穫祭」とか「大地の恵み」なんて名前にしたほうが、
良いように思いマス。いかがですか? > サッポロさん
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ビール |
2007年8月22日
No.1305: 秋味 / キリン
あきあじ / きりん
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今年もやってきました。本日22日発売、キリンの秋味。
毎年恒例の製品ではあるが、今年も取り上げたいと思う。
グラスに注いだ外観は、典型的な黄金色。泡にはそこそこ力があり、泡持ちも良い。
軽やか、かつ、奥ゆかしいホップ香と、じんわりとしたモルト香。派手さはない。
口に含むと、ズシッとした苦味がまず感じられる。しかし、重たすぎるというわけではなく、
ボディの適度な厚みと共に、ふんわりとした甘さを感じる。
後味には、渋味が残る。
アルコール分6%。原材料:麦芽・ホップ・米・コーン・スターチ。「麦芽たっぷり1.3本分」
サンマとか松茸とか、秋の味覚にぴったり合いそうな定番ビールだ。
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ビール |
2007年8月23日
No.1306: 旬果搾り 福島産 幸水なし <秋限定> / アサヒ
しゅんかしぼり ふくしまさんこうすいなし <あきげんてい> / あさひ
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8月21日発売、旬果搾りの秋限定品。
2種あるうち、「白ぶどう」のほうは既に6月に入手し、
今月初旬にレビューした。今日はこちら「幸水なし」を飲む。
色はほぼ透明に近いが、やや白濁。まさに梨のイメージ。
香りはやや甘味が強そうな感じではあるが、そこそこリアルな和梨の香り。
炭酸がピリッとしたシャープな口当たりのため、くどい感じではない。
梨のみずみずしさの再現性という点では、同日発売の−196℃ 和梨に一歩譲るが、
旬果ならではのアルコール感を抑えた飲みやすさは、ファンを納得させるだろう。
果汁3%。アルコール分4%。原材料:アルコール、日本なし果汁、糖類、酸味料、香料。
福島県産幸水なし果汁使用。
昨年の秋限定品も同じ2種だった。今年も継続したということは、好評を博したということなのだろう。
白ぶどう同様、この幸水なしも、昨年のものと原材料がまったく同じなので、
味わいも変えていないものと思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年8月24日
No.1307: オゼノユキドケ インディア・ペールエール / 吟醸蔵ブルワリー(龍神酒造)
おぜのゆきどけ いんでぃあ・ぺーるえーる / ぎんじょうくらぶるわりー(りゅうじんしゅぞう)
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以前にホワイトバイツェン、
ブラウンバイツェン、黒と、
3種飲んだ群馬の地ビール、オゼノユキドケ。今回、インディア・ペールエールを入手したので、飲んでみたい。
色はごく淡いアンバー。薄めの麦茶程度。酵母のため、濁りがある。
泡は淡いカフェオレ色。泡持ちはほどほど。写真ではあまり盛り上がっていないが、
グラスを少々冷やしすぎたためである。
トロピカルフルーツのような甘い香りに、ロースト香が加わる。
口当たりは香ばしく、伸びやかな甘味も感じるが、
直後に圧倒的な苦味が押し寄せる。最後には、有無を言わさぬ強い苦味が口中を支配。
フルーティな印象など、どこかに飛んでしまうほどだ。
アルコール分5%。原材料:麦芽・ホップ。
上面発酵特有の華やかさと、塊のような苦味との不思議な二重奏。
こういうキャラクターは苦手とする人も多いかもしれないが、はまったら抜けられなくなる
小悪魔的魅力を備えたビールだ。
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ビール |
2007年8月25日
No.1308: 氷結 早摘みグレープフルーツ / キリン
ひょうけつ はやづみぐれーぷふるーつ / きりん
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氷結早摘みシリーズが、7月製造分から新しくなった。
既にレモンは飲んでいるのだが、今日はもう一方のグレープフルーツを。
グラスに注ぐと、外観はほんのり白濁。
香りは、典型的なグレフルチューハイのもので、
グレープフルーツガムに似た甘く丸っこい感じの香り。
この香りの印象のまま口に含むと、かなり驚くことになる。
甘味は弱く、スッキリした口当たり。ところが、苦味や酸味はきっちり残されている。
思い切り贅肉をそぎ落とした感じなのだ。
後味も当然シャープ。だが、どこかガムのような甘いニュアンスが
残るのがなんとも不思議。
果汁5.0%。アルコール分4%。原材料:グレープフルーツ果汁・ウォッカ・食物繊維・糖類・香料・酸味料。糖質50%オフ。
「早摘みグレープフルーツの氷結ストレート果汁を主に使用した、甘さひかえめ、爽やかなおいしさのチューハイ」。
レモンのところでも既に書いたが、
キリンのサイト情報によれば、
「今回のリニューアルでは、これまでお客様から高い評価をいただいている甘さひかえめの爽やかな味覚をベースに、
より果実のみずみずしさや香りが感じられる香味を実現しました。」という。
原材料表記も、レモンと同じく旧製品では酸味料のほうが香料よりも先に書かれていたのに、
今回は逆になっている。つまり、香料の使用比率が上がったということらしい。
旧製品では導入部から透き通った感じだったのに、この新製品では香りがよりガムっぽくふくよかに
なった分だけ、やや分裂気味な味わいになってしまった気がする。
旧製品のクリアな味わいを、「水っぽくて、薄すぎる」と受け止めた人が多かったのだろうか。
市場調査結果を踏まえた上でのリニューアルなら、とやかく言う筋合いのものでもないが、
この早摘みシリーズには過度のフルーティさは要らないのでは?というのが、私の意見である。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年8月26日
No.1309: キリンラガービール 神戸工場10周年記念缶 / キリン
きりんらがーびーる こうべこうじょう10しゅうねんきねんかん / きりん
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 缶表面 |
ちょっと前にスーパーで売られているのを発見。キリンビール神戸工場(キリンビアパーク神戸)
が10周年を迎えるということで、7月20日に発売となったもの。
中身は普通のキリンラガーだが、記念デザイン缶ということで掲載することにした。
いちおう中身をレビューしておくと、液色はごく淡い黄金色で、
泡は純白。泡持ちはほどほど。
奥ゆかしいホップ香。
味わいはズッシリとした苦味と、禁欲的とも言える麦の旨み。
じんわり甘味も感じる。後キレは良くないが、これが個性。
アルコール分4.5%。原材料:麦芽・ホップ・米・コーン・スターチ。
「兵庫の恵み」と題して描かれたイラストは、
タコ、カニ、タマネギ、牛、猪。いずれも兵庫県を代表する味覚。
神戸の都会的なイメージがある兵庫県も、こうしてみると、
数々の海・山の幸に恵まれていることがわかる。
キリンのサイト情報によれば、この缶をデザインしたのは、
神戸芸術工科大学3年の片桐麻里絵さんだという。
缶を見た瞬間、私のような中年男性でも思わず手に取ってしまったくらいだから、
多くの人にアピールする楽しいデザインだと思う。
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ビール |
2007年8月27日
No.1310: キリンカクテル スパークル クリアジントニック / キリン
きりんかくてる すぱーくる くりあじんとにっく / きりん
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明後日8月29日、キリンから満を持して登場の缶カクテル「スパークル」。
このような大型新商品は発売の2日前に入手するのが、最近では当サイトの慣例となっている。
3種あるが、今日はまずクリアジントニックから。
グラスに注いだ色は、無色透明。炭酸はあまり強そうには見えない。
香りは、缶を開けた瞬間から、「あっ、確かにジントニックだ」
と納得させてくれる香り。ジン特有のシャープなアルコール臭と、
ライムのグリーンな柑橘香と、トニックウォーターの少し香草っぽい雰囲気がうまく出ている。
口当たりは軽やか。見た目よりは、炭酸が強い。
クリアでストレートな飲み口は、同社のチューハイ氷結を彷彿とさせる。
後味も実に、スッキリとしている。飲みやすさは抜群である。
度数のわりにアルコール感は弱いのだが、不思議とカクテルらしい。
果汁2.5%。アルコール分6%。
原材料:ジン・スピリッツ・ライム果汁・糖類・酸味料・香料。
「ジンとライムが爽やかに香る、強めの炭酸が効いたすっきりとした味わい」
チューハイ氷結と、同じフィロソフィーのもとに造られていることがわかる。
"カクテル好き"からしたら、「なんじゃこりゃ」というくらいスカスカなまがい物だが、
これでいいのだ。
缶入り製品では、しょせん本格指向のカクテルなど実現不可能であるし、
消費者もそれを望んではいない。そういったことを見透かした上で、
ものすごくきれいに化粧している。それはまるで、
優等生が教師の望んでいることを賢く見抜いた上で、きれいに仕上げた心憎い答案といった感じ。
こういう商品を送り出せるから、キリンは消費者の心をつかむのだ。
パッケージデザインもとても洗練されていて、非の打ち所がない。
カクテルと言いながら、チューハイ的な爽やかな飲み物なんですよと、缶が語っている。
ある程度期待はしていたが、その期待を大きく上回る製品であった。無論、まだ1種しか飲んでいないから、
総括的なことを言える状況ではないが、カクテルパートナーをかなり脅かす存在になりうると思う。
アサヒさん、これはかなり衝撃的な出来事ですよ。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年8月28日
No.1311: キリンカクテル スパークル ゴールドモスコーミュール / キリン
きりんかくてる すぱーくる ごーるどもすこーみゅーる / きりん
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明日8月29日発売のキリンの缶カクテル「スパークル」。
既に昨日、クリアジントニックを飲んだのだが、2種めの今日は、
ゴールドモスコーミュールを。
グラスに注いだ色は、思いのほか濃いめのイエロー。あるいは、
しっかりした黄金色。
香りは、ジンジャーエールよりももっとショウガっぽい。
ところが、味のほうはそれほどショウガ臭くはない。
甘味の弱いクリアな口当たりで、アルコール感も弱い。
炭酸が強く、後味は実にシャープ。
果汁3.5%。アルコール分5%。
原材料:ウォッカ・レモン果汁・ライム果汁・糖類・酸味料・香料。
「セミドライのジンジャーエールに、レモン&ライムを搾った
スパイシーな味わい」
香りを嗅いだときには、残念ながら凡庸な缶カクテルだと思った。
妙にショウガのフレーバーが強調され、わざとらしいと感じたので。しかし、
実際の味わいは極めてナチュラルで、押しつけがましくない。
クリアジントニックほどのインパクトはないにせよ、
同じコンセプトで造られた、万人受けしやすい製品だ。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年8月29日
No.1312: 江の島ビール / 鎌倉ビール醸造
えのしまびーる / かまくらびーるじょうぞう
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神奈川県の鎌倉ビール醸造という会社が造っている地ビール。
先日、休暇を取って実家に帰省した際に、江ノ島で買ってきたもの。
(帰省といっても、私の場合、まったくの異文化圏である関西に根を下ろしてからの時間が長く、
すっかりこちらに同化していることもあり、今や異境に行ってきたという感覚に近い)
グラスに注いだ色は、かなり濃いめの黄金色。酵母のため、濁りがある。
泡にはあまり力がなく、泡持ちは良くない。香りに華やかさはなく、モルトの甘く深い香りが支配。
口に含むと、何ともまろやかで、甘いニュアンスを伴った豊潤な味わいが広がる。
華々しいところはないが、角が取れたやさしい味わい。
アルコール分5.5%。原材料:麦芽、ホップ。
裏ラベルには、次のような文章が。
「灯台から風の音を聞けば、青春の日々のBGMが流れてくる。
富士の傍らの雲は、亀の背で琵琶を爪弾く弁財天だったのか。
生きた酵母と祈願水は様々な料理と美しいメロディーを奏ではじめる。
今宵も至福の時へ誘うのは江の島ビール。」
こういう気負ったフレーズは、関西では受けが悪いと思うのだが、
じゃあ湘南方面ではカッコいいのか?と言えば、やっぱりダサイような気がする(醸造元さん、ごめんなさい)。
ラベルには大きな海亀と、タツノオトシゴと、鯛のような魚と、
大麦とホップのイラストが描いてある。字体はレトロな感じ。ラベルは素直にカッコいい。
王冠にも海亀が描いてあって、かわいい。
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ビール |
2007年8月30日
No.1313: キリンカクテル スパークル ファジーネーブル / キリン
きりんかくてる すぱーくる ふぁじーねーぶる / きりん
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8月29日発売のキリンの缶カクテル「スパークル」。3種あるうち、
既にクリアジントニックとゴールドモスコーミュールを飲んだので、
これが最後となる。
グラスに注いだ色は、濁りのある淡いイエロー。
香りは、軽やかな白桃香とオレンジ香がバランスしている。
甘味は強すぎず、弱すぎず。さっぱりした口当たりを損なわない濃度に設定されている。
炭酸は強くない。
果汁10%。アルコール分5%。
原材料:スピリッツ・オレンジ果汁・糖類・酸味料・香料。
「ピーチの香りとみずみずしいオレンジ果汁が織りなす、
微発砲の柔らかな味わい」
3種に共通していることだが、すっきりした飲み口で、とても洗練された味わい。
チューハイ氷結と同じように、誰にでも親しみやすく、毎日飲んでも飽きが来ない内容に仕上がっている。
キリンは非常にそつのない製品作りをするメーカーであるという印象を、
より一層強く与えるシリーズであると思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年8月31日
No.1314: 御殿場高原ビール ヴァイツェン / 米久・森のビール工場
ごてんばこうげんびーる う゛ぁいつぇん / よねきゅう・もりのびーるこうじょう
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富士山の麓、御殿場の地ビール。先日の江の島ビール同様、実家に帰省した折に入手してきたもの。
外観はごく淡い黄金色で、やや濁りあり。泡はきめ細かく純白で勢いがあり、泡持ちも良い。
小麦のビールらしくトロピカルフルーツ+ヨーグルトのような華やかな香り。
酸味を伴う軽やかな口当たり。苦味は適度。とてもジューシーな飲みごたえ。
アルコール分5.5%。原材料:麦芽(大麦麦芽・小麦麦芽)・ホップ。
製造者:米久(株)森のビール工場、静岡県御殿場市保土沢字炭焼沢1015-1。
「ヴァイツェン」とは・・。という次のような説明文が、裏ラベルにある。
「小麦麦芽を用いたフルーティな香りのビール。ろ過しない為、白みがかった琥珀色。
きめ細かい泡が出るのも特徴です。」
500mlびん入りで税込504円。内容量からすればそれほど高いとは言えないが、
もっと小さいびんにして値段を抑えてくれたほうが、買いやすいのに。
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ビール |
2007年9月1日
No.1315: 御殿場高原ビール ピルス / 米久・森のビール工場
ごてんばこうげんびーる ぴるす / よねきゅう・もりのびーるこうじょう
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昨日ヴァイツェンを飲んだ御殿場高原ビール。
入手したのは全部で3種だが、今日は2種めとしてピルスを飲む。
外観はしっかりと濃い黄金色。泡はきめ細かいが、泡持ちはあまり良くない。
軽やかなホップ香よりも、モルトのじんわりとした匂いが勝る。
ずしっと苦い口当たりのあと、豊潤な旨みが感じられる。スッキリ感はほどほど。
後味にも苦味が残る。
アルコール分5.5%。原材料:麦芽・ホップ。
製造者:米久(株)森のビール工場、静岡県御殿場市保土沢字炭焼沢1015-1。
「ピルス」とは・・。という次のような説明文が、裏ラベルにある。
「喉ごしとホップの香りが爽やかで、明るい琥珀色。
軽快な味わいが、魅力のビール。」
国産大手のピルスナーに比べれば、しっかりとした重みの感じられるビールだ。
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ビール |
2007年9月2日
No.1316: 銀座カクテル グレープ / サントリー
ぎんざかくてる ぐれーぷ / さんとりー
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明後日9月4日に発売となる銀座カクテルの新顔。
大型新製品ということで、例によって発売2日前の今日、入手することに成功した。
2種あるのだが、まずはグレープを。
グラスに注ぐと、明るい感じで透明感のある赤紫。
ウェルチのジュースみたいに、もっと濃厚で、向こう側が見えないくらいの色を想像していたのだけれど、
意外にも薄かった。香りのほうは、落ち着いた芳醇さで、派手に香り立たない分だけ、余計に重い印象を与える。
味にもギュッと凝縮感がある。酸味と甘味が強く、いかにも銀座カクテルらしい充実度。
ただ、コンコード種ということで、巨峰などに比べると甘味の重厚さが今ひとつ。
その分、伸びやかな酸に特徴がある。ぶどうならではのタンニンの収斂性にも説得力がある。
果汁27%。アルコール分6%。原材料名:ぶどう、スピリッツ、糖類、酸味料、安定剤(ペクチン)、
香料、ぶどう果汁色素。
「1894年創業の老舗、銀座千疋屋がセレクトした完熟ぶどう(コンコード種)を使用した、
芳醇な香りと豊かな味わいが特長のちょっと贅沢なフルーツ・カクテルです。」
これまで銀座カクテルは、期間限定品も含めて
メロン、マンゴ、
ラ・フランス、ピーチ、
パインと5つのフレーバーが出てきたが、
果汁含有率の最高は10%(マンゴ、ピーチ、パイン)であった。
それに比べると、今回の27%は飛び抜けている。
もちろん、コストとクオリティのせめぎ合いの中から選択された数値だとは思うが、
この思い切りの良さに、拍手を贈りたいと思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年9月3日
No.1317: 銀座カクテル グレープフルーツ / サントリー
ぎんざかくてる ぐれーぷふるーつ / さんとりー
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明日9月4日が発売日となっている銀座カクテルの新顔。
既に昨日グレープのほうを飲んだので、今日はもう一方のグレープフルーツを。
グラスに注ぐと、色は濁りのある薄黄色。
つぶつぶというか、繊維がたくさん浮遊している。
香りは奥ゆかしい。
やや内にこもった感じだが、グレープフルーツの苦そうなフレッシュさがよく表現されている。
味は、ウオッカか何かをベースにしたカクテルのような
強めのアルコール感がまずあり、苦味を中心としたフレーバーがそれに追随。
酸味はそれほど強くはない。繊維というか小さな粒がかなり入っていて、
噛んで食べるというのに近い感覚。缶にも「贅沢食感」と書かれている。
果汁15%。アルコール分6%。原材料名:グレープフルーツ、スピリッツ、果実繊維、
糖類、乳酸Ca、酸味料、香料、ゲル化剤(増粘多糖類)。
「1894年創業の老舗、銀座千疋屋がセレクトしたグレープフルーツを使用した、
ちょっと贅沢なフルーツ・カクテルです。」
これまで銀座カクテルは、期間限定品も含めて
メロン、マンゴ、
ラ・フランス、ピーチ、
パインと5種出てきたので、
今回の2種を加えると延べ7種登場したことになる。
慣れたせいもあって、最初ほどの驚きはないが、今回の新製品も高いクオリティを維持していると思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年9月4日
No.1318: トマーテ / アサヒ
とまーて / あさひ
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本日9月4日、アサヒから出た完熟トマトのカクテル。
アサヒビール(株)とカゴメ(株)の共同開発商品ということである。
グラスに注いだ色は、鮮やかな朱色。やや透明感があり、
トマトジュースを薄めたような感じだ。
香りはトマトの青臭い感じが良く出ている。爽やかな酸味を感じさせるのは、
レモン果汁が入っているからだろう。
口当たりはほんのり甘い。コクがそれほどないので、
完熟トマトをかじったようだとは言い難いのだけれども、生臭さというか青臭さは、
かなりナチュラルな感じである。少しだけとろっとした食感だが、
トマトジュースに比べれば、さらさらである。
アルコール分5%。トマト果汁45%+レモン果汁5%。無炭酸。
原材料:アルコール、トマト果汁、レモン果汁、糖類、乳化剤、野菜色素。
「よく振ってからお飲みください」との注意書きがある。
面白いのは缶がアルミではなく、スチール缶であること。
トマトの酸のためだろう。
すごい果汁含有率だから、原価率が高いのではないかと心配になる。
希望小売価格は187円とのこと。
ふつう共同開発商品といえども、パートナーの名前まで大きく記すことはあまりないのだが、
この製品は、缶に堂々と「Asahi&KAGOME」と書いてある。
ハッキリ言って、これは狙ったものだろう。トマトの大きなイラストのそばにKAGOMEの文字があるのは、
大きな安心感である。
カゴメというパートナーなしでは生み出せなかったという配慮とともに、
そのブランド力をちゃっかり拝借している。
アルコール飲料にも「健康」が求められる時代だから、女性を中心に、そこそこ受け入れられるのではないかと思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2007年9月5日
No.1319: 本生 クリアブラック <限定醸造> / アサヒ
ほんなま くりあぶらっく <げんていじょうぞう> / あさひ
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昨日9月4日発売のアサヒ本生・クリアブラック。
以前に懸賞賞品として提供されたことがあり、また昨年のちょうど今ごろには、
限定品として一般販売されている。今回また期間限定で復活した。
グラスに注ぐと、色はコーラ程度。向こう側が見える。
泡にはかなり力があり、泡持ちもよい。
まず鼻に飛び込むのは、しっかりとしたロースト香。
雑穀臭などは感じない。
味も焦げた感じで、苦味が強い。
発泡酒と知って飲むから余計に薄く感じてしまうが、
軽やかに仕上げたビールですよと言われたら、信じてしまいそう。
その程度の飲み応えはある。
アルコール分5%。原材料:麦芽、ホップ、大麦、大麦エキス、コーン、スターチ、糖類。
麦芽使用率25%未満。平成19年9月から平成19年11月まで出荷予定。
パッケージデザインこそ昨年と少し変わったが、中身は変わっていないものと思う。
あえて限定醸造としているのは、この時期の短期集中なら効率よく儲かるという計算なのか、
生産ラインの問題なのか。
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発泡酒 |
2007年9月6日
No.1320: COCKTAILカロリ。ソルティードッグ / サントリー
かくてるかろり。そるてぃーどっぐ / さんとりー
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カクテルカロリ。の通年ラインナップのうち、ソルティードッグとカシスオレンジが、
8月上旬製造分からリニューアルされている。ということで、今日はソルティドッグを飲む。
グラスに注いだ色は、ごく淡い肌色、あるいはくすんだ黄色で、濁りがある。ルビーグレープフルーツの果汁を意識した色か。
ガムのような甘そうなグレープフルーツ香。カクテルと言うよりは、チューハイのよう。
口当たりは、果汁の甘酸っぱい感じが中心で、アルコール感はほとんどない。
しかも人工甘味料の薄ら甘さ全開なので、スッキリ感には乏しい。
その中途半端な甘味とやや分裂気味の酸味が、飲み干した後にもじんわり続く。
果汁2.5%。アルコール分4%。原材料名:ルビーグレープフルーツ、ホワイトグレープフルーツ、
ウオツカ、糖類、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、ベニバナ黄色素、野菜色素。
サイト情報によれば、果汁をこれまでのルビーグレープフルーツ単体から新たにホワイトグレープフルーツを加え、
果汁量を増やすことにより、さらにみずみずしいおいしさになったとのこと。
果汁が増えたといっても、数字にすれば2%から2.5%へと、たかだか0.5%増えたのみ。
旧製品からもともと果汁感は強い方だったので、より一層ジュースっぽさが増したといったところだろうか。
カクテルというよりは、カクテルカロリ。という新しいジャンルの飲み物。
そういった方向へどんどん突き進んでいるような気がする。
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チューハイ・カクテル等 |