2008年5月11日
No.1601: ホワイトチョコレート 独歩 / 宮下酒造
ほわいとちょこれーと どっぽ / みやしたしゅぞう
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先月スーパーで偶然みつけて入手しておいたのだが、飲む機会がなく今日まで来た。
昨年12月に発売された、クリスマスやバレンタイン商戦向けの製品と思われるのだが、
実は、賞味期限をちょっと過ぎてしまった。ちなみに「独歩」というのは、
同社のつくるビールのブランドである。
グラスに注いで、まず驚くのは、泡の盛り上がり方がすごいこと。
静かに注いだつもりでも、写真のような異様な盛り上がりになってしまった。
泡持ちもとても良く、いつまでもこんもりとしたまま。
注いでいるときから、チョコの甘い香りが漂っている。
口に含むと、クリームのような甘味と、その背後にほんのり柔らかめの苦味がある。
オレンジピールが入っているので、ベルギービールに似た感じもなくはないが、
それほどくせは強くない。
後味はスッキリしないが、甘味を楽しむべきビールだろう。
アルコール分5.0%。原材料:麦芽・ホップ・ホワイトチョコレート・カカオエキス
・オレンジピール・香料。
製造者:宮下酒造(株)、岡山市西川原184。
かなり時機を失した感はあるが、パーティーシーズンに飲めば、
場が盛り上がること請け合いであろう。
ところでこの製品、チョコレートなどを使っているため、酒税法上はビールではなく、
「発泡酒」となるが、麦芽使用率が低いわけではなさそうなので、当サイトにおけるカテゴリーとしては、
ビールに分類させていただいた。
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ビール |
2008年5月12日[1]
No.1602: 旬果搾り 富良野メロン <夏限定> / アサヒ
しゅんかしぼり ふらのめろん <なつげんてい> / あさひ
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明日5月13日発売の旬果搾り、夏限定品。
私にとって、旬果は鬼門なのだが、今回は首尾良く発売前夜である今日、発見。
自宅近くのスーパー店頭に並んでいた。
2種が出たのだが、まずは昨年とまったく同じこちらから。
色は淡い肌色。メロンの果肉を思わせる。
香りは、クリームソーダのような、優しく甘いメロン香。
フルーティというよりは、かなりお菓子っぽい。
甘味中心の味わいだが、ほんのり優しい。濃さはそれほどでもない。
果汁0.5%。アルコール分4%。原材料:アルコール、メロン果汁、糖類、酸味料、香料、
カラメル色素、野菜色素。北海道富良野産メロン果汁使用。
原材料名で見るかぎり、昨年と何も変わっていない。
味わいも、昨年の私自身のコメントを見るかぎり、やはり変わっていないようだ。
2年連続で出るということは、昨年好評だったのだろうか。
失礼ながら、旬果はいつも爆発的に売れているようには
見えないのだけれど。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月12日[2]
No.1603: 氷結 レモン ストロング / キリン
ひょうけつ れもん すとろんぐ / きりん
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明後日5月14日発売の氷結、レモンストロング。
このような大型新製品は、発売の2日前に入手するというのが、
当サイトの恒例となっているのだが、今回も苦労せずに発見した。
スーパー店頭で、まるで昔から売っていたみたいに、既に大きな顔をしてたくさん陳列されていた。
やはりキリンさんの営業力は見事です。
グラスに注いだ色は、ほのかに白濁。
香りは、ストロングの名とは裏腹に、極めてすっきりと、フレッシュ感があるレモン香。
これまでの氷結そのままの路線だ。
口当たりも、ピチピチと踊るような酸味で、やはりストーレートに「氷結」らしさを主張。
ただ、炭酸が強く、ビリビリした感触がある。
飲み進めると、アルコール感がしっかりと感じられるが、
決してガツンとくるタイプではない。知らず知らず酔っているという感じ。
アルコール分8%。果汁2.7%。原材料:レモン果汁・ウォッカ・糖類・酸味料・香料。
「アルコール分8%で、氷を入れてロックで飲んでもおいしい、氷結レモンのストロング版。」
アサヒハイリキナインに対抗した製品なのだと思うが、
度数8%というのは、通常版の氷結の7%と比べ、たった1%だけのアップであり、インパクトは弱い。
そもそも氷結に、ストロングというコンセプトは似つかわしくない。
早摘みシリーズを出した時は、大いに感心したものだが、今回はちょっと賛同しかねる。
いや、製品としての完成度は高いと思うのだが、
氷結の固定ファンには受け入れられないのでは?と思う。
ハイリキの場合は、元々しっかり感のあるチューハイが好きな人がファンになっているはずなので、
路線は一貫しているのだが、こちらは従来のファン層とは別の消費層にアピールしなければならない。
だとすれば、いかにも氷結らしいパッケージデザインではダメだろう。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月13日
No.1604: 旬果搾り 福島すもも <夏限定> / アサヒ
しゅんかしぼり ふくしますもも <なつげんてい> / あさひ
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本日5月13日発売の旬果搾り、夏限定品。
2種あるうち、昨日富良野メロンを飲んだので、
今日はこちら。
色はほとんど無色に近いが、ほのかにオレンジに色づいている。
香りは、まさに"すもも"というキュンと甘酸っぱい香りであり、
とても繊細なイメージ。
味わいもかなり酸味が強く、甘味はそこにちょこんと添えられた感じ。
旬果にありがちなダラダラとした甘味はなく、何口飲んでも爽やか。そしてジューシー。
果汁1%。アルコール分4%。原材料:アルコール、すもも果汁、糖類、酸味料、香料。
福島県産すもも果汁使用。
たった果汁1%で、ここまで本物っぽさを出しているのは、なかなかのもの。
ただ、アルコール感はもちろん弱いので、お酒好きには物足りないとは思うが、
旬果搾りは元々そういうチューハイだ。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月14日
No.1605: カクテルパートナー パッションピーチ / アサヒ
かくてるぱーとなー ぱっしょんぴーち / あさひ
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昨日5月13日、カクテルパートナーの基幹シリーズから、新たに3種が出た。
それらのうち、今日はパッションピーチを飲む。
色は淡く可愛らしいピンク。炭酸は弱そうである。
香りは、パッションフルーツのほうが若干強く、桃がその脇を固めている感じ。
味は酸が強めで、甘味はそれほどでもない。普通、桃を使ったカクテルは、
もっと甘いものが多いので、かなりシャープな部類の味わいだと思う。
果汁3%。アルコール分4%。原材料:パッションフルーツリキュール、もも果汁、
パッションフルーツ果汁、糖類、酸味料、香料、カラメル色素、アントシアニン色素。
「パッションフルーツリキュールにピーチ果汁をミックスしました。
パッションフルーツはトケイソウの一種で、時計に似た美しい花を咲かせます。」
カクパーの通年商品は、既に11種出ているから、これで全14種になったわけだ。
ここまでラインナップを増やすということは、全種をまんべんなく売ろうというよりも、
どれか受けるものが売上を伸ばしてくれればいいという、
いわば"数打ちゃ当たる"的な作戦のように思える。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月15日
No.1606: カクテルパートナー グレープフルーツサングリア / アサヒ
かくてるぱーとなー ぐれーぷふるーつさんぐりあ / あさひ
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5月13日、カクテルパートナーの基幹シリーズから、新たに3種が出た。
昨日パッションピーチを飲み、今日はグレープフルーツサングリアを。
色は透明感のある淡い黄色またはオレンジ色。
香りはオレンジ、白ワイン。
オレンジといっても、無果汁のオレンジドリンクのような薄っぺらい香り。
グレープフルーツらしさはあまり感じないが、言われてみれば、ああそうか、という程度。
味も色の印象と同じく、やや薄っぺらい感じのオレンジ。
グレープフルーツ的な苦味や酸味も。ワインっぽさはそれほど強くはない。
ぶどう果汁も、言われなければ気づかない。
果汁5%。アルコール分4%。原材料:オレンジリキュール、白ワイン、グレープフルーツ果汁、
ぶどう果汁、オレンジ果汁、糖類、酸味料、香料、カラメル色素。
「サングリアはワインにフルーツなどを加えたスペインの飲み物。
グレープフルーツサングリアは、白ワインとオレンジリキュールの爽やかなテイストです。」
白ワインでサングリアというのは、若干違和感がなくもないが
(サングリアというのは赤ワインでつくるのが普通)、
以前にメルシャンから出ていたサングリア・ポコにもグレープフルーツがあった。
あちらのほうがだいぶワインっぽくて、アルコール感も強かったが、
こちらは相当にジュース的。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月16日
No.1607: カクテルパートナー テキーラ&コーラ / アサヒ
かくてるぱーとなー てきーら あんど こーら / あさひ
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5月13日、カクテルパートナーの基幹シリーズから、新たに3種が出た。
既にパッションピーチ、グレープフルーツサングリアを飲んだので、
今日は残る最後のテキーラ&コーラを。
色はごく淡いコーラ色。
透明感があり、コーラをかなり薄めたような感じの色だ。
香りも、軽やかでコクがない。駄菓子屋に売っているコーラキャンディみたい。
味も色の印象と同じく、軽やかな酸が中心のさっぱりした飲み口。
レモンがかなり効いている。クセが弱く、テキーラの味わいはあまりしない。
果汁1%。アルコール分4%。原材料:レモンリキュール、スピリッツ(テキーラ、アルコール)、
レモン果汁、糖類、酸味料、カラメル色素、香料、カフェイン。
「テキーラは竜舌蘭という植物が原料の蒸留酒(スピリッツ)、
メキシコのテキーラ村周辺で造られたものだけがテキーラと呼ばれています。」
コーラを使ったカクテルといえば、ラムベースのキューバリブレ(キューバリバー)
をすぐ思い出すが、テキーラベースでつくると、メキシコーラ(メキシコーク)というらしい。
そのまんまのネーミングだが、ラムよりはシャープで甘味は弱いであろうことは、
容易に想像できる。この製品は、そのイメージどおり、コーラの味わいが生きたさっぱりしたカクテルだ。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月17日
No.1608: 氷結 レモン / キリン
ひょうけつ れもん / きりん
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氷結レモンが、4月製造分からリニューアルしている。
あまり大々的に宣伝されているわけではないけれども、
キリンのサイトには、「飲みやすさUP!」「リニューアルで、さらにクリアに爽快に。」
などのコピーが書かれている。
グラスに注いだ色は、わずかに白濁。
単にグラスの曇りではないか?というくらいの濁り。
香りは、実にフレッシュで軽やかなレモン香。キュンとして、繊細である。
味わいも実にクリアで軽やか。アルコール感は弱い。まるでレモンスカッシュのような爽快感。
酸味も甘味もほどほど。
アルコール分6%。果汁2.5%。原材料:レモン果汁・ウォッカ・糖類・酸味料・香料。
さすがに氷結らしいクリアな味わいだが、確かに従来品よりもスッキリ感が増した。
表示を見ると、アルコール分が従来品の7%から1%下がり、
果汁分も3.8%から1.3%下がっている。つまり、悪い言い方をすれば、「薄くなった」わけだ。
この点だけを捉えれば、「せこい」「グレードダウンだ」という批判も出てくるかもしれない。だが、
氷結がより一層氷結らしく生まれ変わったのだ、と解釈してあげようではないか。
ところで私は先日、新製品氷結 レモン ストロングを飲んだときに、
通常版とストロングとはアルコール度数が1%違うだけ(7%と8%)だから、ストロングのインパクトは弱いと書いた。
しかし、こちらを6%に下げることによって、
差別化を図ろう、消費層を分けようという企てだったわけだ。それならば理解できる。
そもそも"氷結的"チューハイが好きな人には、アルコール感は強くない方がいい。
だから6%くらいでちょうど良いのだろう。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月18日
No.1609: スミノフ アイス (缶入り)/ サッポロ
すみのふ あいす (かんいり)/ さっぽろ
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1ヶ月くらい前からスーパー店頭に、このスミノフアイスの缶入りがお目見えした。
初めて遭遇したとき、珍しいのでとりあえず入手しておいた。
他の新製品を優先していたので、今日まで開ける機会がなかったのだ。
中身はびん入りと同じだと思われるが、一応レビューしておこう。
色はしっかりと白濁。ポカリスエットのような色だ。
香りは、柑橘香とメントールのような感じが混ざって、どこか化粧品っぽい。
口当たりは、酸がキュンと鋭く、それでいてハチミツのような甘味もしっかりとある。
アルコール感は弱く、飲みやすい。
アルコール分5%以上6%未満。原材料:ウォッカ、糖類、酸味料、香料。
製造者:ジャパンフーズ(株)、販売者:サッポロビール(株)。
サッポロのサイトを確認すると、この缶入りは「限定商品」と書いてある。
それ以上の情報はないのだが、確かにどこにでも置いてある商品ではない。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月19日
No.1610: 旬果搾り 爽感 オレンジ / アサヒ
しゅんかしぼり そうかん おれんじ / あさひ
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明日5月20日発売、旬果搾り爽感の新顔、オレンジだ。
これまで、
レモンとグレープフルーツの2種が出ているので、
これが3種めということになる。
グラスに注いだ色は、ほんのりと濁りのある薄黄色。
オレンジの果肉が浮遊している。
香りは、コクのないややチープな感じのオレンジ香。
フレッシュ感も弱い。
口当たりは、炭酸のピリピリ感が強く、酸も甘味も弱め。だから全体的にあっさり、すっきりした味わい。
果汁5%。アルコール分4%。原材料:アルコール、オレンジ果汁、果粒、糖類、酸味料、香料。
「オレンジの果肉と果汁を使用したみずみずしいおいしさのチューハイです。」
ジューシー感はあえて犠牲にしても、すっきり爽快な味わいを追求した感じ。
ある意味潔い味づくりだ。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月20日
No.1611: −196℃ ゼロドライ ウメ / サントリー
まいなす196ど ぜろどらい うめ / さんとりー
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本日5月20日、−196℃ゼロドライのシリーズに新顔のウメが加わった。
これまで、レモンとグレープフルーツ
があったので、これが3種めである。
グラスに注いだ色は、淡いシャンパンゴールド。外観は梅酒ソーダそのものである。
香りは、かなり甘いニュアンスを帯び、しっかりと梅の香りがある。
味は酸味が立ち、梅酒から甘味を少しとったような感じ。それとともに、
甘味料のどんよりと不自然な甘さが口中にまとわりつく。そしてこの甘味は、
最後まで口中に居座る。酸味も強めなので、やや分裂気味の味わいだ。
アルコール分5%。糖類ゼロ。梅浸漬酒使用。
原材料:梅、スピリッツ、食物繊維、酸味料、香料、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、カラメル色素。
ベースになっている梅浸漬酒というのは、つまり梅を漬け込んだお酒だから、
まさに梅酒なのだが、
家庭でつくる梅酒のように、たくさんの氷砂糖を入れて漬け込んだわけではないだろう。
だから、甘味にコクはない。だが、梅独特の味わいはうまく出ていると思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月21日
No.1612: おいしいチューハイ カシス&オレンジ <期間限定> / 宝酒造
おいしいちゅーはい かしす あんど おれんじ <きかんげんてい> / たからしゅぞう
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昨日4月20日に発売されたおいしいチューハイの期間限定品。
いつも比較的入手に苦労するのだが、
今回はあっさりコンビニ(am/pm)で発見。
グラスに注いだ色は、やや黒っぽくくすんだ感じのオレンジ色、あるいは肌色と言ってもいい。
薄い野菜ジュースといった感じの色だ。
香りは、かなりカシスが強く香る。その下に、柑橘香がひっそりとある。
口に含むと、今度はオレンジの酸味がかなり主張。オレンジパルプも入ってフルーティ。
思いのほか甘味が抑えられ、すっきりした口当たり。
後味にもキリッとした酸が残る。
果汁50%。糖類不使用。アルコール分4%。原材料:果汁(オレンジ、カシス)、
オレンジパルプ、スピリッツ、香料、酸味料、アントシアニン色素。
オレンジもカシスも、缶入りカクテルでは比較的よく使われる材料だが、
この組み合わせで、果汁50%。しかもあまり甘くないというのは、
なかなか目新しい製品ではないだろうか。ただし、
万人受けするとも思えないので、"おいしいチューハイマニア?"向けの製品
と呼ばせていただこう。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月22日
No.1613: TOPVALU チューハイ パインアップル <期間限定> / 合同酒精
とっぷばりゅ ちゅーはい ぱいんあっぷる <きかんげんてい> / ごうどうしゅせい
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先日、−196℃の新製品を探しにいったイオンのお店(ジャスコ)で、これを発見。
イオングループのPB(プライベートブランド)であるTOPVALUチューハイの期間限定品。2種入手したのだが、
今日はまずこちらから。
グラスに注いだ色は、無色透明。
ツンと鋭いパイン香が、遠くまで香る。
味は酸味がうまく活かされ、甘味は適度で、すっきり爽やか。
一般的に、ジューシーなパインチューハイにありがちな甘ったるさはなく、
これからの季節にふさわしい味わいになっている。
アルコール分5%。パインアップル果汁1%。
原材料:醸造用アルコール、パインアップル果汁、
果糖ぶとう糖液糖、酸味料、香料、クエン酸Na。
製造者:合同酒精(株)。販売者:イオン(株)。
PB商品で、期間限定品というのは、珍しい。
出来映えは素晴らしいので、定番化してくれればいいのにと思う。
価格が88円というのも、文句の付けようがない。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月23日
No.1614: KILKENNY / ギネス
きるけにー / ぎねす
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5月21日からサッポロが輸入販売を始めたアイルランドのビール。
同じくサッポロが扱っている「ドラフトギネス」と同じく、
缶の中にフローティング・ウィジェットというプラスティックの球体が入っており、
その働きで、ビールをグラスに注ぐときに、細かな泡がつくられるしくみになっている。
缶を開けるとき、プシューと長く音がして、
少し泡があふれ出る。缶を乱暴に扱ったつもりはないけれど、
これはまさに、フローティング・ウィジェットの働きによって
缶内に勢いよく泡が生成されたためだろう。
静かにグラスに注いだつもりでも、泡がもくもくと立つ。
液色は濁っていて、缶コーヒーをグラスに注いだかのような色だ。ただ、
落ち着いてくると、濁りが収まり、透明度を増し、赤黒くなる(右写真)。
香りは、土っぽさとアミノ酸系の旨みを想起させる香りが混じり、
キノコのようでもあり、醤油のようでもある。カラメルっぽさも感じられる。
エールとのことだが、エステル香を感じず、香りに華やかさはない。
口当たりはベルベットのように滑らか。苦味が強く、中域もしっかりしていて、
甘味はほとんどない。引っかかりがなくスーッと入ってくるのに、ギュッと重い。
その苦味の余韻が長く続く。
アルコール分4.5%。原材料:麦芽・ホップ・大麦。
原産国:アイルランド。輸入者:サッポロ・ギネス(株)。
個人的意見だが、フローティング・ウィジェットという技巧は、
余計なお世話である。注ぎにくいことこの上ない。いや、ただ静かに注げばいいのかもしれないが、
それではきれいに泡が盛り上がらない。
私は常日頃からいわゆる「三度注ぎ」をし、
泡の層の厚みを自分でコントロールしているのだが、
この缶だとそれができない。妙にクリーミーでなめらかな泡となってしまい、
それでいて泡持ちが良くない。ぜひ普通の缶か瓶に入ったキルケニーを飲んでみたいと思う。
入手価格は\349。味わいに文句はないが、毎日気軽にゴクゴク飲めるようなものでもない。
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ビール |
2008年5月24日
No.1615: TOPVALU チューハイ 白桃 <期間限定> / 合同酒精
とっぷばりゅ ちゅーはい はくとう <きかんげんてい> / ごうどうしゅせい
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イオングループのPB(プライベートブランド)であるTOPVALUチューハイの期間限定品。
2種あるうち、既に一昨日、パインアップルを飲んだので、
今日はもう一方のこちら。
グラスに注いだ色は、無色透明。
易しく柔らかい白桃香がほんのり香る。
味は甘味が適度に抑えられ、重たさはなく、
すっきりと透明な味わい。
一般的に桃のチューハイは濃厚で甘ったるくなりがちなのだが、
これはとてもあっさりしている。
アルコール分5%。白桃果汁1%。
原材料:醸造用アルコール、白桃果汁、
果糖ぶとう糖液糖、酸味料、香料、クエン酸Na。
製造者:合同酒精(株)。販売者:イオン(株)。
今回の期間限定2種は、いずれも軽やかですっきりとした味わいであり、
これからの季節にはぴったりの内容となっている。
もちろん、88円という価格も大きな魅力。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月25日
No.1616: DFL レモンチューハイ / ドウシシャ
DFL れもんちゅーはい / どうししゃ
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もう2ヶ月ほど前になるが、当サイトの元祖救世主である
「回転寿司は永遠に不滅です」
主宰・お寿司MAX副会長氏からご提供いただいたもの。ようやく開ける機会がやってきた。
グラスに注いだ色は、無色透明。
香りはサイダーのようにすっきりとした柑橘香。
レモンの尖った感じはなく、マイルドな印象。
口当たりはとてもスッキリ。まさにサイダーのような軽やかさ。
アルコール感も弱く、甘味も抑えられ、ゴクゴクと飲める。
氷を入れてもいいだろう。
アルコール分5%。果汁3%。
原材料:レモン果汁、原料用アルコール、
果糖ぶとう糖液糖、香料、酸味料。
製造者:(株)チェリオコーポレーション。販売者:(株)ドウシシャ。
DFLは、(株)ドウシシャ
が飲料(アルコール飲料のみならず、ソフトドリンクも)に用いているブランドで、
Dream Future Life の略だという。
この製品はチェリオがつくっているのだが、そういえば、同社のつくる
こちらの製品と似ている。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月26日
No.1617: 直搾り パッションフルーツ <期間限定> / 宝酒造
じかしぼり ぱっしょんふるーつ <きかんげんてい> / たからしゅぞう
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明日5月27日が発売日となっている直搾りの期間限定品。
入手できないかな?と思っていたが、近所のスーパー店頭に並んでいた。
グラスに注いだ色は、ほんのりと濁った薄黄色。
香りを嗅ぐと、まさにパッションフルーツ!としか言いようのない、
ストレートな香り。適度に濃厚で、トロピカルな雰囲気。
味に濃厚さはなく、スッキリとした口当たり。甘味は必要最小限。
パッションフルーツ単体というのは珍しいのだけれど、
トロピカルフレーバーが好きな人には、やや生臭い感じがあるところも、
魅惑的に感じられるだろう。
アルコール分5%。果汁1%。原材料:パッションフルーツ果汁、スピリッツ、
糖類、酸味料、香料。
「パッションフルーツの果皮をとり除いてから、丁寧に裏ごしして搾ったストレート混濁果汁を使用。
産地と果汁の造り方を厳選したパッションフルーツのみずみずしい味わいをお楽しみください。」
あっさりし過ぎとも言える味わいは、直搾りならでは。
ただ、パッションフルーツというフレーバーそのものが、
好き嫌いが分かれるかもしれず、やや冒険したなと思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月27日
No.1618: 旬果搾り PREMIUM SELECTION 岡山産 マスカット オブ アレキサンドリア <限定生産> / アサヒ
しゅんかしぼり ぷれみあむ せれくしょん おかやまさん ますかっと おぶ あれきさんどりあ <げんていせいさん> / あさひ
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本日5月27日発売の旬果搾りプレミアムセレクション。
これまで2種ずつ出るのが慣例となっていたが、今回は1種のみ。
グラスに注いだ色は、透明だが、ほんのりグリーンがかっている。
缶を開けた瞬間から、甘いマスカット香がまき散らされる。
やや単調だが、よく言えばピュアな香りだ。
味は当然のごとく甘味が強い。その意味では期待を裏切らない。
最近流行りの糖質オフチューハイなどとは対極にある。
この潔さはなかなかいい。
果汁0.5%。アルコール分4%。原材料:アルコール、ぶどう果汁、
糖類、酸味料、香料、カラメル色素。
昨日は入手できず、今日回ったいくつかのスーパーにもなかったが、
コンビニにはあった。やはり、プレミアムセレクションは、
価格からいってもコンビニに適した商品なのだろう。
だとするなら、今回のように1種ずつ投入という形がいいと思う。
コンビニは、陳列する棚のスペースが限られているから、
2種以上同時発売されたとしても、仕入れは1種だけという店が少なくない。
これまでのプレミアムセレクション発売時には、実際にそういう現象が見られた。
仮に全種同時に仕入れたとしても、全種まんべんなく売るのは難しいし、
どうしても注目が分散してしまう。
1種限定というやり方で、
しかも今回のように目立つパッケージデザインならば、
店頭での注目度はかなりのものですよ、アサヒさん。
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チューハイ・カクテル等 |
2008年5月28日
No.1619: ザ・プレミアム無濾過 リッチテイスト / キリン
ざ・ぷれみあむむろか りっちていすと / きりん
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本日5月28日発売、キリンの新ラインナップ、プレミアム無濾過のRich Taste。
実は、発売2日前である一昨日にスーパー店頭で発見し、入手していたのだが、
開けるのが遅くなってしまった。
グラスに注いだ色は、濁りのあるアンバー。無濾過のため、酵母が残存している。
深く甘い麦芽の香りと、引き締まった、いわばテンションの高いホップ香。深みがあり濃厚なイメージ。
アタックは柔らかい感じだが、これは濃厚なためで、
実際、苦味は強く、ものすごい凝縮感。深い麦のニュアンスがどこまでも続き、
舌の奥には苦味がギュッと居座り、しっかりしたビールを飲んだ、という充実感がある。
アルコール分5.5%。原材料:麦芽(大麦麦芽・小麦麦芽)・ホップ。
要冷蔵、賞味期限90日。
「豊かで厚みのある味わいと華やかでフルーティな香り。キリンの最高級プレミアム。」
料飲店用の樽詰め商品もあるようだが、宴会でワイワイと飲むようなビールではない。
上質な料理とともに、ゆっくり味わいたい。
家庭での飲み方の注意点としては、あまり冷やしすぎないで、ゆっくり時間をかけて
楽しむべき。
上面発酵とのことだが、香りに華やかさはあまりない。
大らかすぎずどこかストイックなスタイルなのが、実にキリンらしい。
すばらしい作品である。
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ビール |
2008年5月29日
No.1620: 金麦 / サントリー
きんむぎ / さんとりー
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5月27日にリニューアル発売となった、金麦。
パッケージデザインは基本的に変わってはいないが、
見分け方としては、下の方に大きく"RICH MALT"とあり、
その上にやや小さめの漢字で「旨味麦芽」と書かれているところ。
以前の製品にはこの漢字はなく、"KIN-MUGI"、"RICH AND MILD"と書かれていた。
グラスに注いだ色は、普通のビールと同様の黄金色。泡の勢いはほどほどで、
泡持ちも極端に悪いというほどではない。
香りにくせはなく、ホップの軽やかな香りが心地よくすらある。
口当たりは、苦味が強く、新ジャンルにありがちな不自然な甘味は極力抑えられている。
以前の製品はもう少し甘味を感じたので、この点は改善されたということなのだろう。
もちろん、パワーやコクはそれほどでもないが、臭みが弱くて苦み走っている点はいい。
かなりビールに近い味わいがある。ただ、ほんのちょっとだけ、
後味に穀物臭さと、ほんのりとした甘味があるのは、致し方ないか。
アルコール分5%。原材料:発泡酒、スピリッツ(小麦)。
「麦芽は、旨味麦芽が主体です。麦の旨みにこだわった、贅沢な味わいをお楽しみください。」
地味だが予想以上に品質アップしていた。
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