2009年8月23日
No.2141: 旨味たっぷり 秋生 <限定醸造> / サントリー
うまみたっぷり あきなま <げんていじょうぞう> / さんとりー
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明後日8月25日発売。サントリーからこの季節限定の発泡酒「秋生」だ。
毎年出ているのかと思いきや、なんと昨年はなかった。2004年までは「味わい 秋生」、
05年と06年は「こんがり 秋生」、そして07年には「焙煎香味 秋生」
という名前で出ていた。
グラスに注いだ液色は、淡い琥珀。泡にもほのかにベージュっぽい色がついている。
泡持ちは良くない。
ほのかな焙煎香が心地よいが、そのベースに、往年の発泡酒を思わせる穀物臭さがある。
その独特の臭みは、飲むともっとハッキリする。口中に確かに香ばしさが広がるものの、
少し薬臭い感じがする。重みのない雑穀臭。そもそも味わいの重厚さなど望めないのだから、
少々の臭みがあっても、ひっかかりなく軽やかに飲める点は、評価して良い。
アルコール分6.5%。原材料:麦芽、ホップ、大麦、糖類。
焙煎麦芽を全麦芽内の15%以上使用。
こういうものが出てくると、今年もそろそろ秋だなあという感じがする。
今週水曜日発売予定のビール、キリン「秋味」も実は今日既に入手してあるので、明日にでもレビューしたい。
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発泡酒 |
2009年8月24日
No.2142: 秋味 / キリン
あきあじ / きりん
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明後日8月26日発売のキリン秋味。
入手したのは、発売3日前である昨日(8月23日)だ。
毎年当たり前のように、こうやってフライングで店頭にお目見えする。
この秋味も今年で19年目だそうである。
グラスに注いだ色は、淡い黄金色。味の濃さを知っていると、
ついついもっと深い色ではなかったか?と思ってしまうのだが。
泡の力はそれほどでもなく、泡持ちもほどほど。
香りはおとなしく、華やかさはない。ふくよかな穀物的な(モルトの)香りの中に、
ホップのやんわりした香り。
味は、口に含んだ瞬間、重々しい苦味を感じ、
豊かなアルコール感、一筋縄では行かない頑固な渋味がそれぞれ主張し、
収拾が付かない。ハッキリ言って味のバランスは悪い(いや、ひどいと言ってもいいくらいかも)。
だが、このひどさが持ち味であり、麻薬的な魅力を持つ。
アルコール分6%。原材料:麦芽・ホップ・米・コーン・スターチ。
麦芽たっぷり1.3本分。
ここまでの定番商品になると、もう年ごとに味を変えるなんてことはできないのだろう。
また今年もこの味に出会えたという、常連さんに支えられている商品であり、
あえて新規顧客を開拓すべく、大衆に媚びを売るような方向にだけは、
変質して欲しくない。そういった製品だ。
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ビール |
2009年8月25日
No.2143: チューハイ ゼロ グレープフルーツ / サンガリア
ちゅーはいぜろ ぐれーぷふるーつ / さんがりあ
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LAWSON STORE 100 で発見したサンガリアのチューハイ。
既に「レモン」のほうはレビュー済。今日は、もう一方の「グレープフルーツ」。
グラスに注いだ色は、微かに白濁。
意外にも甘そうな香りで、グレフルチューハイによくありがちな、ガムのような香りだ。
味も実際に甘い。ただ、その甘さにコクがないところが、やはり糖類ゼロだなと思う。
酸味も効いていて、適度にジューシー感がある。
飲み込んだ後に、口中にだらっとした甘味が残る点はいただけない。
果汁5%。アルコール分6%。糖類ゼロ。
原材料:グレープフルーツ果汁、醸造アルコール、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK)。
製造者:(株)日本サンガリアベバレッジカンパニー、
大阪市東住吉区中野4-2-13。
缶の右上には、「地中海産グレープフルーツ使用」の文字がある。
これといって取り柄はないが、105円で、糖類ゼロで、この味ならば十分であろう。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年8月26日
No.2144: コロナ・エキストラ(缶入り)
ころな・えきすとら(かんいり)
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8月中旬に応募した懸賞に当選し、送られてきた携帯ストラップ(2009,9,5追記) |
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メキシコを代表するビール、コロナから、缶入りが登場。
日本総代理店である日本ビール(株)が、7月1日から国内販売を開始している。
グラスに注いだ色は、極めて淡いゴールド。これ以上薄い色のビールはないだろうというくらいの薄さだ。
泡の密度は粗く、泡持ちは悪い。
香りに華やかさはなく、おとなしい穀物系の香り中心。
見た目と香りからは、まるで国産発泡酒と見紛うほどだ。
味も実にさっぱり。重みやコクはなく、ひたすら軽やか。
だが、香りの印象とは違い、発泡酒のような
雑穀臭はなく、あくまでもクリアでサラッとした飲み心地。
アルコール分4.6%。原材料:麦芽、コーン、ホップ。
原産国:メキシコ。輸入者及び引取先:日本総代理店 日本ビール(株)、
東京都目黒区上目黒1丁目8番10号。
なお、缶にはライム果汁(*注)が付いていた(びん入り製品も最近は同じくライム果汁付のようであるが)。
ライムを入れて飲むと、「ああ、やっぱりこれがコロナの味なんだ」と思える、どこか懐かしい味わいがする。
飲むスタイルを単に提案するだけでなく、ライム果汁の現物を付けてしまうという配慮はすばらしい。
*注:実際には純粋なライム果汁ではなく、「原材料名:ライム、ゆず、香料」となっている。
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ビール |
2009年8月27日
No.2145: チューハイタイム コーラ / サンガリア
ちゅーはいたいむ こーら / さんがりあ
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サンガリアのサイトでは、6月29日付で新発売と紹介されているチューハイタイムの「コーラ」。
同じチューハイタイムの「ラムネ」発売のすぐ後であることから、
これまで必死に探してきたが、まったくみつけることができないでいた。
そんな時、当サイトの元祖救世主である
「回転寿司は永遠に不滅です」
主宰・お寿司MAX副会長氏からご提供の申し出を受け、ありがたく頂戴することにしたのだ。
グラスに注いだ色は、本物のコーラよりも心持ち薄いかな?という程度。
香りは、コーラというよりもコーラキャンディ。かなり甘そうである。
味は確かに甘味が強く、少々べたつく感じ。炭酸の刺激もちょっと弱い感じだ
(同社サイトでは「強めの炭酸」と紹介されてはいるけれど・・)。
だから後味の爽快感も今ひとつ。だが、アルコール感はキッチリあるので、
しっかりチューハイを飲んだ満足感はある。
アルコール分6%。
原材料:醸造アルコール、糖類、酸味料、カラメル色素、香料、カフェイン。
製造者:(株)日本サンガリアベバレッジカンパニー、
大阪市東住吉区中野4-2-13。
コーラ味のチューハイといえば、キリン・コーラショックの秀逸さが際立っているので、
どうしても比べてしまいがちだが、良くも悪くも垢抜けない味わいで、ちゃんとお酒感があるのが、
この製品の特徴である。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年8月28日
No.2146: FRUITS FINE チューハイ ウメ / アシードブリュー
ふるーつふぁいん ちゅーはい うめ / あしーどぶりゅー
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既にレモンとグレープフルーツ
の2種を取り上げているフルーツファインチューハイ。仙台に地盤を持つ「やまや」のオリジナル商品だが、
私が入手したのは関西地盤の「酒の楽市」というディスカウンター。もちろん、やまやグループのお店である。
以前は2種しかなかったが、いつの間にか新フレーバーが登場していた。
グラスに注いだ色は、かなり濃いめのゴールド。
香りもしっかりコクのありそうな梅香。梅酒ベースか?と思わせるが、
梅酒は使っていないようである。
口当たりはジューシーで、梅らしいコクがあるものの、
やっぱり梅酒ほどの力強さはない。その代わりに、甘味料の中途半端な甘さが
口中にひっかかり、後味は悪い。
アルコール分4%。果汁2%。
原材料:ウメ果汁、ウォッカ、食塩、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK)、安定剤(ペクチン)。
製造者:アシードブリュー(株)宇都宮飲料工場、栃木県下野市下石橋561。
くどくならないように、軽やかに仕上げようという、努力の跡が見られる味わい。
アルコール分も弱いし、甘味料の甘さが気にならなければ、軽やかに飲める。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年8月29日
No.2147: チューハイ テイスト レモン / サンガリア
ちゅーはいていすと れもん / さんがりあ
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3種あるサンガリアのチューハイ風味ドリンク「チューハイテイスト」だが、
他の2種(グレープフルーツ、ウメ)
を掲載してから、残る一つが置き去りになっていた。一番ベーシックなレモンだ。
グラスに注いだ色は、無色透明。
まさに普通のチューハイによくあるレモン香。シャープで、甘味は弱そう。
実際に味はシェイプアップされ、スッキリと酸味が効いている。
レモンチューハイからアルコールだけを取り去ったら、まさにこんな味。
アルコールの甘味がない分、余計にスッキリ感がある。
果汁3%。アルコール分0.5%。シチリア産レモン使用。
原材料名:果糖ぶどう糖液糖、レモン果汁、酒精、
酸味料、香料。
アルコール分を0.5%含んでいますので、未成年者や運転をされる方、
お酒に弱い方は特にご注意ください。
製造者:(株)日本サンガリアベバレッジカンパニー、
大阪市東住吉区中野4-2-13。
飲酒運転の厳罰化に伴って、このような製品が存在感を増している。
これまでだって飲酒運転は絶対にいけなかったはずなのだが、「1杯くらいなら・・」
なんて軽く考えて飲酒運転をしてしまう人を根絶するために、
このような製品が役立つのなら、社会的意義は大きい。
なお、この製品はアルコールゼロではないので、運転直前に飲むことは、おやめいただきたい。
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低アルコール飲料 |
2009年8月30日
No.2148: ストロングチューハイタイム ゼロ レモン / サンガリア
すとろんぐちゅーはいたいむ ぜろ れもん / さんがりあ
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サンガリアのサイトで7月6日に新発売となっているストロングチューハイタイム ゼロ。
レモンとグレープフルーツの2種がある。
そのちょっと前に発売されたチューハイタイムの
ラムネ、
ちょっと後に発売となったみっくちゅじゅーちゅハイ、
ヨーグルサワー、
ミラクルボディハイなどは
既にレビュー済。だが、このシリーズは探索を継続しても、みつからなかった。
そんな時、当サイトの元祖救世主である
「回転寿司は永遠に不滅です」
主宰・お寿司MAX副会長氏が、
つい先日掲載したチューハイタイムのコーラとともに寄贈してくださったのだ。
グラスに注いだ色は、無色透明。
香りは、レギュラーのチューハイタイムレモンと似て、
軽やかで、やや甘味の強そうな柔らかいレモン香。強烈なアルコール臭がするわけでもなく、
本当に味はストロングなんだろうか?と思う。
口に含んで味を見ても、強いという印象は受けない。
甘味料のやや冗長な甘味があり、酸味も穏やかだから、刺激はそんなに強くない。
だが、やさしい味わいだと思って飲み続けていると、
胃の中が熱くなってくる。やはりアルコール度数の強いことを実感。
後味にも、確かにアルコール臭が残る。
果汁3%。アルコール分9%。
原材料:レモン果汁、醸造アルコール、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK)。
製造者:(株)日本サンガリアベバレッジカンパニー、
大阪市東住吉区中野4-2-13。
アルコール分9%というのは、キリン・氷結ストロングとか、
サントリー・-196℃ストロングゼロなどの8%よりも上。
同じ9%のアサヒ・ハイリキ9は、いつの間にか姿を消したから、
現存するチューハイでは、最も度数が高い製品ということになろう。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年8月31日
No.2149: ポイントゼロ / アサヒ
ぽいんとぜろ / あさひ
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飲酒運転厳罰化をきっかけに広がったビールテイスト飲料だが、
以前からあるものは完全にアルコール分ゼロではなかった。そこで、今年4月にキリンから
完全ノンアルコールの キリンフリー が登場。好評を博している。
この流れに乗り遅れるなとばかり、アサヒからもこのポイントゼロが、9月1日に発売されることとなったのだ。
グラスに注いだ色は、ごく淡い黄金色。色素などで無理に色は付けていないようだ。
泡は結構きめ細かく、泡持ちもそこそこ良い。
香りは、一般的にビールテイスト飲料によくある、かなり長い間グラスに注いで放置して酸化したビールのような、
あるいは米ぬかか、何かの飼料のような独特の臭み。しかもこの製品は、それがかなり強い。
味もその香りの印象どおり。ぬかのような味で、甘味がないからその臭み、えぐみ、不自然な苦味などが目立つ。
当然、後味も良くない。
アルコール分0.00%。酸化防止剤無添加。
原材料:スターチ、麦芽、果糖ぶどう糖液糖、ホップ、香料、
酸味料、アミノ酸(グリシン)。
アサヒのブランドイメージにそぐわない内容。すっきりクリアな味を期待して飲んだら、失望する。
ビールっぽい味がして、ノンアルコールだったらそれでいいという段階は、既に終わっているのである。
後から出るものほどハードルが高くなるので、かわいそうではあるが、
積極的に「これを飲みたい」というレベルには仕上がっていない。
ブームに乗り遅れたくない焦りは分かるが、これではキリンフリーを超えられるとは、とても思えない。
しかし、ビール風味飲料にシビアに味わいを求めること自体が、無理な話ともいえる。
他人がビールを美味しそうに飲んでいるのを、ただ指をくわえて見ているのは耐えられない、
何か飲みたい!というシチュエーションならば、「所詮こんなもの」と割り切って飲むのもいい。
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ノンアルコール飲料 |
2009年9月1日
No.2150: カクテルパートナー マンゴー&ピーチ / アサヒ
かくてるぱーとなー まんごー あんど ぴーち / あさひ
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本日9月1日が発売日となっているカクテルパートナーの新顔。
今回は、果汁を発酵させてつくった香り成分を使用した「フルーツアロマリキュール」
をベースとし、アルコール分3%に仕上げている。
2種登場したうち、今日は「マンゴー&ピーチ」を取り上げる。
グラスに注いだ色は、ごく淡いオレンジ。
マンゴーのやさしい香りが目立つが、そこにオレンジ香が加わり、キリッとした印象。
味も名前から想像するよりはずっとシャープ。マンゴーやピーチの甘味があるのは確かだが、
酸味がキュンと効いて、引き締まっている。
果汁1.1%。アルコール分3%。
原材料:マンゴーリキュール、オレンジ果汁、マンゴー果汁、もも果汁、
糖類、酸味料、香料、ベニバナ色素、アントシアニン色素。
マンゴーを発酵させたフレーバーが入ったアロマリキュールにより、果実の香りはじけるカクテルです。
やはり人工的な甘味料ではなく、糖分がきちっと入ったカクテルは、口中に変な甘味を残さないので、
後味が非常に良い。もちろんカロリーは高いが、同社のチューハイ、カクテル類の中
で一番低い「すらっと」(100ml当たり25kcal)の2倍程度(100ml当たり53kcal)であるから、
飲み過ぎさえしなければ、そんなに気にすることはないと思うのだが・・。
なお、この製品は期間限定ではなく、通年商品とのことである。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年9月2日
No.2151: カクテルパートナー カシス&ベリー / アサヒ
かくてるぱーとなー かしす あんど べりー / あさひ
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昨日9月1日が発売日だったカクテルパートナーの新顔。
今回は、果汁を発酵させてつくった香り成分を使用した「フルーツアロマリキュール」
をベースとし、アルコール分3%に仕上げている。
2種登場したうち、昨日「マンゴー&ピーチ」を掲載したので、
今日はもう一方の「カシス&ベリー」。
グラスに注いだ色は、紫がかった暗い赤だが、透過性が高い。
カシスの深い香りだが、もう少し軽やかで甘酸っぱそうなベリー香が入り交じっている。
味は想像以上に甘酸っぱい。色と香りの印象からは、
もっと甘いものを想像していたが、酸が効いていて、シャープな味わい。
後味にカシスの黒っぽい味が残る。
果汁1.4%。アルコール分3%。
原材料:カシスリキュール、カシス果汁、いちご果汁、クランベリー果汁、
糖類、酸味料、香料、アントシアニン色素。
カシスを発酵させたフレーバーが入ったアロマリキュールにより、果実の香りはじけるカクテルです。
今回の2種は、いずれも飲む前はくどそうな印象があったが、
実際の中身はシャープで軽やかだ。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年9月3日
No.2152: 直搾り ウメ / 宝酒造
じかしぼり うめ / たからしゅぞう
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一昨日9月1日が発売日となっている直搾り「ウメ」。
え?これって新発売なの? と思った人もいるかもしれない。
そのくらいウメというフレーバーは、缶チューハイではポピュラーなものだが、
直搾りの歴史2年半にして、ウメは正真正銘初登場だ。
缶デザインも、とても初めて見たとは思えない既視感があるが、
シークァーサーなどと同系色だからかもしれない。
グラスに注いだ色は、ほとんど無色に近いが微かにゴールドっぽい。少しだけ濁りがあるかのようにも見える。
香りは、青臭いくらいにシャープな感じの梅香。
梅の果実というより、梅の花みたいな印象だ。
味も直搾りらしく、甘味が極限まで抑え込まれて、さりとて酸が強すぎるわけでもなく、
非常にスッキリと軽やかな口当たり。
甘ったるさの微塵もない。後味には軽い苦味すらある。
アルコール分5%。果汁1%。原材料:梅果汁、スピリッツ、糖類、酸味料、香料。
ウメの種をとり除き、果肉を裏ごしして搾ったストレート混濁果汁を使用。
産地と果汁の造り方を厳選したウメのみずみずしい味わいをお楽しみください。
梅味チューハイには、大きく分けて梅酒ベースのものと、梅果汁入りのものの2種がある。
前者は一般的にコクがあり、甘味が強い。後者は軽めのタイプが多いものの、
やはりある程度の甘味があるのが普通。本製品は後者の梅果汁入りだが、
その中にあっても、ここまで甘味を削ぎ落とした製品に、これまでお目に掛かったことはない。
「梅味チューハイの後味に残る甘味が苦手」という方には、是非一度お試しいただきたい。
これまでの常識が一変すること請け合いである。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年9月4日
No.2153: ストロングチューハイタイム ゼロ グレープフルーツ / サンガリア
すとろんぐちゅーはいたいむ ぜろ ぐれーぷふるーつ / さんがりあ
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サンガリアのサイトで7月6日に新発売となっているストロングチューハイタイム ゼロ。
2種あるうち、既にレモンの方はレビュー済。
当サイトの元祖救世主である
「回転寿司は永遠に不滅です」
主宰・お寿司MAX副会長氏から、
チューハイタイムコーラとともに寄贈されたものである。
グラスに注いだ色は、ほぼ透明に近いが、微かに白濁。
香りは、一般的なグレフルチューハイによくあるガムのように甘そうな香り。
至って普通である。
味はその香りの印象以上に甘く、その人工的な甘さがかなりまとわりつく。
アルコール感が極めて強く、度数が高いのがすぐにわかる。
飲み進めるほどに、胃の中が熱くなるような感覚がある。
パワフルで、甘くて、まとまりのない味わいだ。
果汁5%。アルコール分9%。
原材料:グレープフルーツ果汁、醸造アルコール、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK)。
製造者:(株)日本サンガリアベバレッジカンパニー、
大阪市東住吉区中野4-2-13。
アルコール分9%の強烈さがダイレクトに伝わり、良くも悪くも面白い製品。
レモンよりもこちらのほうがより一層強く感じた。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年9月5日
No.2154: 直搾り アセロラ / 宝酒造
じかしぼり あせろら / たからしゅぞう
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タカラの直搾りは、今年の3月にリニューアルした。
通年商品のうちレモン、グレープフルーツ、
シークァーサーについては中身の見直し、
りんご、もも、
マンゴーとこのアセロラについては、
パッケージデザインのみの変更である。
アセロラ以外の6種は4月までにすべてレビューが終わっているが、
アセロラだけはどうしてもみつからなかった。そもそも旧製品すら置いている店は多くない。
このまま新製品が出回らないうちに、姿を消してしまうのではないか?とさえ思われた。
そして、私がようやく発見したのが、先月半ばのことである。
これでめでたく、現行直搾り全種を網羅できたことになる。
グラスに注いだ色は、ごく淡いサーモンピンク。微かに濁っている。
スッキリと柔らかなアセロラ香で、押しは強くない。直搾りらしい。
味は酸味が穏やかで、アセロラらしさには欠けるとも言える。
甘味は必要最小限度。直搾りらしく、薄いとすら感じるシンプルさ。
実にハッキリした、飲み飽きしないキャラクター。
アルコール分5%。果汁1%。原材料:アセロラ果汁、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、
アントシアニン色素、紅花色素。
手摘みしたアセロラをまるごと搾ったストレート混濁果汁を使用。
産地と果汁の造り方を厳選したアセロラのみずみずしい味わいをお楽しみください。
未だに購入した以外の店では見掛けないから、流通量は相当に少ないと思われる。
いや、私の行動範囲で見掛けないだけで、もしかしたらDSとかに大量に流れているなんてことも
あるかもしれない。
たくさんのラインナップを揃えると、こうやって置き去りにされて行く製品が
出てきてしまう。クオリティ的には何ら申し分はないのに。まあ、私のようなサイト運営者でなければ、
日陰の製品に対して悲哀を感じることなんて、ないのだろうけれど。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年9月6日
No.2155: −196℃ 日向夏 <2009限定出荷> / サントリー
まいなす196ど ひゅうがなつ <2009げんていしゅっか> / さんとりー
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昨年もそうだったが、この製品、事前に何らの告知もなく出た。
発見したのはダイエー系のスーパーだが、昨年と同様、イオングループ限定商品と思われる
(ダイエーは現在ではイオンと資本関係がある)。
グラスに注いだ色は、無色透明。
缶を開けた瞬間、パッと酸っぱそうな柑橘香が漂う。だが、
フレッシュな果物というよりは、少々お菓子っぽい。
味も軽快な酸が中心。苦味の強い柑橘の砂糖漬けのような、
甘味だけ後から付け足したような味わい。
後味はスッキリとしている。
アルコール分5%。日向夏浸漬酒使用。原材料:日向夏、スピリッツ、糖類、酸味料、
香料。
宮崎産日向夏をまるごと瞬間凍結。爽やかでみずみずしいおいしさです。
昨年の製品と同じく、「宮崎県産」「中邨柑橘園」の文字がある。
同じ農園との契約が継続しているようである。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年9月7日
No.2156: ホップの真実 / キリン
ほっぷのしんじつ / きりん
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明後日9月9日が発売日となっているキリンの新ジャンル、ホップの真実。
立ち寄ったスーパーでは、今日既に大々的に売られていた。
グラスに注ぐときのジュワジュワという軽妙な音や、泡の盛り上がり方は、
ビールのそれではなく、やはり発泡酒か新ジャンルであることを物語る。
液色はかなりしっかりめの黄金色。泡持ちは悪い。
香りは、確かに芳しいホップの香りが満載。新ジャンル特有の臭さはない。
単に華やかというより、重々しさがある。
キリンラガーに香りの系統が似ているし、サッポロあたりにも似た香りのビールはある。
口に含んだ瞬間、かなりしっかりめの苦味が感じられる。
いわゆる穀物臭い感じはない。だが、最初の苦味の塊が引くと、
口中にじんわり甘味が広がる。新ジャンルにありがちな、
後からエタノールでも添加したのか?と言いたくなるアルコールの甘味。
しかし、ボディにしっかり厚みがあるので、甘味だけ浮ついている感じはない。
甘味を強い苦味で封じ込めるという、方法論。後キレもそこそこ良い。
アルコール分5%。原材料:発泡酒(麦芽・ホップ・大麦・糖類)・大麦スピリッツ。
ホップ2倍で コク×キレ×香る
まったく期待をしていなかっただけに、度肝を抜かれた。
これは紛れもなく、サッポロ「麦とホップ」への対抗馬だと思われるが、
あちらを最初に飲んだときのインパクトを上回る。
じんわり甘味がある点だけを除けば、味わいのバランスはかなり良く、
新ジャンルの確かな進歩が感じ取れる1本。
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新ジャンル |
2009年9月8日
No.2157: 焼酎ハイボール かぼす <限定生産> / 宝酒造
しょうちゅうはいぼーる かぼす <げんていせいさん> / たからしゅぞう
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9月1日が発売日だった、焼酎ハイボールの限定品「かぼす」。
この製品が最初にお目見えしたのは2007年で、
今年は3年目ということになる。
アルコール度数が 初年度 の6%から
昨年 は7%となり、今年もそれを踏襲している。
グラスに注いだ色は、ほんのりと黄色で、やや濁りがあるようにも見える。
ジュワジュワと大きな気泡が立ちのぼる。
味は甘味が抑え込まれ、口当たりはキリッとしている。
焼酎のアルコール感が目立っている。それほど酸は強くはないかな?
と当初思うが、飲み込んだあと、口中に酸味がかなり残る。
アルコール分7%。果汁1%。甘味料ゼロ。糖質80%オフ。
原材料:焼酎、かぼす果汁、レモン果汁、糖類、香料、酸味料、カラメル色素。
原材料を見るかぎり、昨年と何ら変わっていない。もう変えるべき所はないということなのだろう。
パッケージデザインも基本的に一緒だ。
下の方に「辛口チューハイ」と書かれている部分が、昨年は「タカラチューハイ」だったくらいの違いしかない。
通年商品と基本的に同じデザインなので、
売場でこれが新商品だと、普通の人は気づかないであろう。
その点、サントリーさんなんかは、たとえ中身は昨年と一緒でも、
「2009 限定」なんて文字を必ず入れてたりするので、
タカラさんも同じようにしたほうが良いのではないか・・・。
いや、タカラさんは「おいしいチューハイ」とか「直搾り」などでも、
「○○年限定」という表記はしていないから、もしかするとポリシーなのかもしれない。
中身が昨年と一緒なのに「○○年限定」という表記はしたくないという実直さだとしたら、
私はそういうこだわりは大好きだ。そういうタカラさんであって欲しいとすら、思っております。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年9月9日
No.2158: FRUITS FINE チューハイ グレープ / アシードブリュー
ふるーつふぁいん ちゅーはい ぐれーぷ / あしーどぶりゅー
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既にレモン、グレープフルーツ、
ウメと3種取り上げているフルーツファインチューハイ。
仙台に地盤を持つ「やまや」のオリジナル商品。
私が入手したのは関西地盤の「酒の楽市」という、やまやグループのディスカウンターである。
グラスに注いだ色は、やや赤みの強い紫。グラスの向こうが見える程度の薄さ。
コクのあるぶどう香だが、やや青臭い感じ。
味は甘味がしっかりとしていて、ぶどうらしい渋味(タンニン分)も強い。
飲み込んだ後にも、その甘味と渋味が口中に残る。
アルコール分4%。果汁3.5%。
原材料:グレープ果汁、醸造アルコール、食塩、果糖ぶどう糖液糖、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK)、
カラメル色素。
製造者:アシードブリュー(株)宇都宮飲料工場、栃木県下野市下石橋561。
甘味が相当強いと思うのだが、くどい味わいではない。
渋味が引き締めてくれているせいだろうか。
入手価格は88円。ここまで安くする必要があるのか?とすら思う値段だ。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年9月10日
No.2159: TOPVALU チューハイ ふじりんご / 合同酒精
とっぷばりゅ ちゅーはい ふじりんご / ごうどうしゅせい
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イオングループのPBであるTOPVALUチューハイに新顔登場。
私は日頃からこのシリーズを扱っているお店は常にチェックしているのだが、
初めて発見したのはつい先日。おそらく今月に入ってからの発売と推測される。
グラスに注いだ色は、無色透明。
香りは非常にシンプルで、透明感あるりんご香。ふんわりと甘酸っぱい感じで、
しつこさはない。
味も香りの印象どおり。スッキリとした口当たり。軽やかな酸味が爽やか。
甘味は強すぎず、新鮮なりんごをかじったときのような甘酸っぱさが良く出ている。
アルコール分5%。ふじりんご果汁1%。
原材料:醸造用アルコール、りんご果汁(青森県産ふじ)、
果糖ぶとう糖液糖、酸味料、香料、クエン酸Na。
製造者:合同酒精(株)。販売者:イオン(株)。
缶の表示には限定品等の文字はないので、通年商品かと思ったのだが、
イオンのオンラインショップでは
「期間限定」として売られている。それが正しければ、限定品なのだろう。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年9月11日
No.2160: ザ・ストレート / サントリー
ざ・すとれーと / さんとりー
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9月1日にリニューアル発売されたサントリー・ザ・ストレート。
発売日後、しばらくの間は、旧製品を置いている店が多かったのだが、
最近ではこの新パッケージをよく見るようになった。あくまでも私の行動範囲内の話ではあるが。
グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。泡には当初そこそこ力があり、泡持ちもまあ悪くない。
リニューアル前もそうだったかな?と思い、私自身のコメントを確認してみたら、
泡持ちが悪いと書いてあった。単に注ぎ方とかグラスの汚れ方による違いなのか。それとも
泡持ちが向上したのか。
ホップの香りが心地よく、臭みは弱い。
口に含んだ瞬間、しっかりとした苦味を感じる。
非常になめらかだが、飲んだ後、口中にふんわりとした甘味と、
若干穀物臭のようなものが残る。しかし、それほど気になるレベルではない。
アルコール分6%。原材料:発泡酒、スピリッツ(小麦)。
旧製品ではかなり悪口を書いたが、
今回のリニューアル品は、予想以上に品質がアップしていた。
ホップの芳しさが前面に出て、苦味に存在感があり、後キレは格段に向上した。
これなら「ストレート」の名にふさわしい仕上がりだ。
バランスが良くなった分、ワイルドさは後退した感じなので、
その点で旧製品のほうが良かったという人もいるかもしれないが、
品質的には私はこちらを評価する。
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