2009年11月10日
No.2221: <復刻> サッポロ缶ビール / サッポロ
<ふっこく> さっぽろかんびーる / さっぽろ
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明日11月11日、コンビニエンスストア限定で発売の復刻ビール。
最近では、アサヒが日本初の缶入りビールである「アサヒゴールド復刻版」
を、コンビニ限定で発売して話題となったところである。こちらも往年の製品ということで、
特にこの缶デザインは、オールドファンには非常に懐かしいものであろう。
グラスに注いだ液色は、ごく淡い黄金色。泡は純白できめ細かく、泡持ちも良い。
爽やかなホップ香があるが、ほどほどに穏やかである。副原料を使用した、典型的なジャパニーズピルスナー
といった感じ。
口に含むと、引っかかりなくスッと入ってくる。苦味は適度(いや、実は決して弱くはないのだが、
トータルバランスがよく、苦味のパワーを感じない)で、軽やかな飲み口。
度数の低さもあり、コクは今ひとつとも言えるが、その分、多くの人に親しまれるキャラクターである。
何杯飲んでも飲み飽きず、食べ物の邪魔もしない。
アルコール分4.5%。熱処理。
原材料:麦芽・ホップ・米・コーン・スターチ。
サッポロビールは、1959年(昭和34年)に初の缶入りビールを発売しました。
発売当時の資料を参考に製造しています。爽やかな苦味が特長です。
熱処理していて、いわゆる生ビールではない。
よく、熱処理している方が味が重厚なんて解説を目にすることがあるが、
そんな違いなどわかるわけでもない。実際、この製品は軽やかな味わいだ。
ただ、軽やかでありながら、華やかさには欠け、なんとなく地味な印象。
味わいに目立つ要素がないのだ。
味については、アサヒゴールド復刻版のほうが、存在感が大きいと思うのだが、
缶デザインのインパクトでは、こちらのほうが上であろう。このレトロな感じが、
かえって今の若者には斬新に映ることだろう。
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ビール |
2009年11月11日[1]
No.2222: 箕面ビール ダブルIPA / エイ.ジェイ.アイ.ビア
みのおびーる だぶるIPA / えい.じぇい.あい.びあ
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偶然の運びだが、1が4つのぞろ目の日(11月11日)に、2が4つのぞろ目の
連番(2222本目)となった。
こんなにめでたい日に、何か特別な1本を用意しておくべきだったのに、すっかり忘れていた。
急きょ、冷蔵庫の中を覗き、持ち駒の中でもっともふさわしいだろうという1本を出してきた。
それが、わが大阪を代表するクラフトビールである「箕面ビール」がつくる、
これまたとびきりの代表作である「W−IPA」(インディアン・ペールエール)である。
グラスに注いだ液色は、濁りのある淡いアンバー。泡はベージュ色で、泡持ちはほどほど。
軽いロースト香に、これまた控えめなトロピカルフルーツ香。非常に抑制がきいているが、深い。
口当たりは丸く、スーッと入ってくるが、圧倒的な苦味の強さを、
まろやかな甘味が包み込んでいる。そのすべての味わいの余韻が、とても長い。
アルコール分9%。原材料:麦芽、ホップ、酵母。
製造者:エイ.ジェイ.アイ.ビア(有) 箕面ブリュワリー、大阪府箕面市牧落3-19-11。
実は当サイトでは昨年、季節限定品として売られていたダブルIPAを取り上げている。
こちらは定番化されたものだが、中身は同じもののようである。
330ml入りで、入手価格は650円。値段も立派だが、中身は申し分ない。
こういう良いビールを飲むと、つくづくビール好きで良かったと思う。ビーフジャーキーか何かを
かじりたくなるが、ここはグッとこらえて、ストイックにビールと向き合いたい。
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ビール |
2009年11月11日[2]
No.2223: 氷結 Special 林檎&シードル <期間限定> / キリン
ひょうけつ すぺしゃる りんご あんど しーどる <きかんげんてい> / きりん
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さて、2222本目の祝賀ムードもさめやらぬ中、この新製品ラッシュにあって、
掲載を先延ばしするわけにもいかない。ということで、本日11月11日発売の
氷結スペシャル。実は昨日既に入手していたものだが・・。
グラスに注いだ色は、無色透明。
缶を開けた瞬間から、遠くまでりんごのキリッとして華やかな香りが漂う。
鼻をグラスに近づけると、そのピュアなりんご香が、意外にも控えめに香ってくる。
味も非常にピュア。一点の曇りもない、潔いほどのりんごフレーバー。酸味がよく効いていて、
甘味は適度。小憎らしいほどに、ちょうど良い塩梅の味わい。
後味もスッキリ。
アルコール分5%。果汁1.0%。
原材料:りんご果汁・ウォッカ・りんごワイン・糖類・酸味料・香料。
販売者:麒麟麦酒(株)。製造者:キリンディスティラリー(株)。
林檎の氷結ストレート果汁に、りんごワイン「シードル」を加えた特別な氷結。
シードルとは、りんご果汁からつくったお酒。林檎&シードルとは、いわば、ぶどう&ワインみたいな
表記である。シードルとりんご果汁を混ぜれば、相性が悪いはずがない。
サイト情報によれば、傘下のメルシャン社との共同開発とのこと。だからこその素晴らしいクオリティ。
キリンはこのように、非常にソツのない製品を出してくる。それが、多くの人に受ける理由ともいえる。
ここから先は、私の個人的な意見だから、それを踏まえて読んで欲しいが、
このように非の打ち所のない製品には、少なからず反発心を抱いてしまう。
自ら異端者を自認する私としては、
このような万人受けするすばらしい製品は、非常に面白みがないと感じる。
毎日美味しく飲めて、飽きも来ないが、それだからこそ取り柄がないとも感じてしまうのだ。
それはまるで、故障が少ないからと大多数に支持されているトヨタ車のようでもある。
優等生が憎たらしいのと、同じである。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年11月12日
No.2224: ほろよい 冬みかん <冬限定> / サントリー
ほろよい ふゆみかん <ふゆげんてい> / さんとりー
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11月10日発売、サントリーほろよいの冬限定「冬みかん」。
グラスに注いだ色は、透明感あるごく淡いオレンジ。いや、イエローと言っていい。
香りは、駄菓子のようなチープなオレンジ香。苦味を感じさせ、スッキリ感がある。
口に含むと、甘味はかなり強く、いかにも人工的なオレンジフレーバーが広がる。
適度に苦み走ったみかんの味わい。だが、どうしても甘さが気になる。
アルコール分3%。みかん果汁2%。和歌山県産温州みかん使用。
原材料:みかん、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、紅花色素、野菜色素。
温州みかんのやさしい甘味を引き出して、冬にうれしい心和む味わいに仕上げました。
「ほろよい」シリーズは、低アルコールでホッとするような味わいが特徴だが、
その意味では、シリーズのキャラクターをそのまま体現したような製品。
あえて酸味を抑えているのは、そのためか。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年11月13日
No.2225: −196℃ Premium アップルヌーヴォー <2009収穫> / サントリー
まいなす196ど ぷれみあむ あっぷるぬーう゛ぉー <2009しゅうかく> / さんとりー
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イオングループ限定の「−196℃ Premium アップルヌーヴォー」。
入手したのは今月9日だったが、もっと早くから出ていたようで、
正確な発売日はわからない。どこにも情報がないのだ。
グラスに注いだ色は、ごく淡いシャンパンゴールド。
缶を開けた瞬間から、フレッシュなりんご香が漂う。
グラスに鼻を近づけると、かなり生っぽい香りだが、やや甘味が強そうな印象である。
味は酸味が穏やかで、甘味もそれほど強くはない。全体的に弱い感じ。
だからスッキリとはしているが、もうちょっと酸味があったほうが、
味がより引き締まるかな?とも思う。
アルコール分5%。りんご浸漬酒使用。青森県産りんご使用。
原材料:りんご、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、カラメル色素。
2009年に収穫した、青森県産のサンつがるを使用。華やかで甘酸っぱいおいしさです。
昨年も出ているのだが、名前は「りんごヌーヴォー」であった。
キリン氷結「アップルヌーヴォー」に配慮してのことと思うが、
今年はそのキリン氷結が「林檎&シードル」になってしまったために、
アップルヌーヴォーの名前が空いた。キリン社はアップルヌーヴォーを商標登録していなかった
ということか。いや、そもそもアップルヌーヴォーでは、商標登録ができないということなのだろう。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年11月14日
No.2226: カルピスサワー グレープスパークリング / カルピス
かすぴすさわー ぐれーぷすぱーくりんぐ / かるぴす
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11月11日、ファミリーマート限定で発売されたカルピスサワー「グレープスパークリング」。
いつも発見に苦労することが多いファミマ限定品だが、今回は発売当日に入手した。
掲載は後回しになってしまったが。
グラスに注いだ色は、白の混ざった淡い紫。ピンクに近い。当たり前だが、
同じカルピスサワーの「熟ぶどう」に酷似。
ぶどうの甘く深い香り。カルピスらしさは強くない。
味もやはりぶどうの甘さが中心だが、比較的スッキリサッパリした口当たり。レモンが入っているお陰で、
酸も効いている。加えて、ぶどうの渋味も引き締め役になっている。
果汁1%。アルコール分4%。
原材料名:ぶどう果汁、レモン果汁、脱脂粉乳、乳酸菌飲料、ウォッカ、
糖類、酸味料、香料、安定剤(大豆多糖類)、赤キャベツ色素、
甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムカリウム)。
ぶどうを使ったものは、濃厚な味わいに仕上げることが多いのだが、
この製品はレモンをうまく使って、サッパリした飲み心地になっている。
なかなか後を引く味わいである。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年11月15日
No.2227: 焼酎ハイボール はっさく <限定生産> / 宝酒造
しょうちゅうはいぼーる はっさく <げんていせいさん> / たからしゅぞう
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11月10日が発売日だった、焼酎ハイボールの期間限定「はっさく」。
最近はこのシリーズもあまり目立たない存在となり、
今回も発売以降これまで私が目にしたのは、入手した近所のスーパーただ1軒のみである。
グラスに注いだ色は、淡いレモン色。シリーズ特有の大粒の気泡が断続的に立ちのぼる。
適度なジューシー感を持った穏やかな柑橘香+焼酎の香り。
グラスに鼻を近づけないと、よく分からない程度だ。
口当たりは非常にサッパリ。
はっさくだと言われなければ何の柑橘かは即座にはわからないが、
ゆずやすだちなど緑系でないことだけはわかる。
甘味はもちろん抑えられているが、酸も苦味もそれほど強くない。
後味は非常にサッパリ。
アルコール分7%。果汁1%。甘味料ゼロ。糖質80%オフ。
原材料:焼酎、はっさく果汁、糖類、酸味料、香料、カラメル色素。
実は焼酎ハイボールのはっさくは、今回が初めてではない。最初の発売は、2年前の今ごろである。
そのときの製品は、アルコール分が6%だった。その後、シリーズ全商品が7%に
統一されたため、今回のこの製品も7%になったというわけだ。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年11月16日
No.2228: 麦とホップ / サッポロ
むぎとほっぷ / さっぽろ
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快進撃を続ける新ジャンル、サッポロ・麦とホップが、実は8月下旬製造品から新しくなっている。
入手したのはもう相当前なのだが、掲載が延び延びとなっていた。
コンビニで入手したもので、缶の左肩に、赤地に白抜き文字で「コンビニ限定キャンペーン」と書かれている
(キャンペーン応募締切は、今月末)。
グラスに注いだ色は、しっかりめの黄金色。グラスに注ぐとき、
第1投目をいつもよりややおとなしく注いでしまったがために、泡の盛り上がりが少なかったが、
正しく三度注ぎをすれば、もっと力強く盛り上がるはず。
香りは、まったくビールと区別が付かない。芳しいホップ香、
じんわりとしたモルトのニュアンスは、たとえばキリンラガーなどのビールにそっくり
(いや、グラスを並べて比べてみたわけではないので、あくまでも記憶によればの話だが)。
口に含むと、しっかりとした苦味があって、引き締まった口当たり。
適度な酸味とボリューム感。
なんとかあら探ししようと、少し温度が上がるまで待って、じっくり味わってみれば、
後からアルコールを添加したような甘味が感じられるが、
あくまでもこれが新ジャンルだと知った上で、それらしき特徴を探しているからそう思うのであって、
おそらくブラインドで自信を持って指摘することはできないはず。
アルコール分5%。原材料:発泡酒(麦芽・ホップ・大麦)・スピリッツ(大麦)。
協働契約栽培100%。
缶には、「麦芽2倍」の文字があるが、リニューアル前の製品と比べて、
麦芽使用量が2倍になったということ。
従来品では、雑穀臭のようなものがかなり感じられたが、
その点は大きく改善された。もうこうなると、本当にビールと間違えてしまう。
発泡酒や新ジャンルの味と、ビールの味との違いがわかるか?と尋ねると、
「まったくわからない」という人と、「明らかに違いがわかる」という人に二分される。
それはおそらく、日頃から口に入るものを微細に味わい尽くそうとしているか否かという、
食に対する姿勢の違いにも起因するのではないだろうか。
私見だが、飲食するということが、自分の人生の中において重要な位置を占めているという人は、
味覚には鈍感なような気がする。食べることが大好きな人は、おおにして、
何を食べても美味しいと感じてしまうものだからである。
このようなサイトをやっていると、「どうしたらそんなに味の違いがわかるようになりますか」と質問されることが、非常に多い。
その秘訣をここで一つお教えすると、私は日常、仕事が忙しかったりするときに、
朝から夕方の4時くらいまで、まったく何も食べないで過ごしてしまう日がある
(つまり昨晩の夕食が夜8時だったとすると、約20時間何も食べないでいるということ)。それで全然何ともない。
そのくらい、食に執着がないのだ。
平均的な人よりも味覚が鋭敏だとするならば、そんなところに原因があるのかも。
で、何が言いたいかというと、そんな私がこの製品を飲んでみても、第一印象でビールとの違いを
感じ取るのは相当に困難だということ。時間をかけ、温度を上げて飲めば、わかるようになるのだが。
そんなことないよ。すぐにわかるよ。という人は、是非一度、完全ブラインドで、麦とホップ・クリアアサヒ・
一番搾り・スーパードライ・オリオンドラフト・コロナビールの中からビール以外のものを2本選び出すという
テストをやってみてほしい。まったくわからないはずだ。
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新ジャンル |
2009年11月17日
No.2229: −196℃ こだわり果樹園 柚子 <冬限定チューハイ> / サントリー
まいなす196ど こだわりかじゅえん ゆず <ふゆげんていちゅーはい> / さんとりー
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11月10日発売、-196℃の冬限定品。だいぶ日が経ってしまった。
私は当然のごとく、発売前夜から色々と探し回っていたのだが、まったくみつからず。
今日、近所のコンビニ(LAWSON)に入荷しているのをやっと発見した。
グラスに注いだ色は、無色透明。
香りは非常にシンプルでわかりやすい。
ゆずらしいグリーンな香りだが、ジューシー感もある。混じりけがなく、ピュアな印象。
口に含むと、やはりゆずらしい苦味と、その後にふんわりとした甘味がくる。
そして、酸味も強い。
甘味料ではなく、ちゃんと糖類を使っているので、
非常にあっさりと、後味もクリアである。
アルコール分5%。柚子浸漬酒使用。
原材料名:柚子、スピリッツ、糖類、酸味料、香料。
徳島県武内農園で育てられた柚子を使用。
ふわっと広がる華やかな香りと柔らかな酸味が心地よい味わいです。
これからの季節、暖かい部屋で湯豆腐などをつつきながら飲んだら、
抜群の相性ではないかと思われる。
蛇足だが、湯豆腐はポン酢と柚子こしょうで食べるのが好きである。
柚子の香りは、冬を感じさせてくれるからだ。ちなみにポン酢は、
大阪・八尾で造られている
"旭ポンズ"
が我が家の定番である。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年11月18日
No.2230: 直搾り ゴールドキウイ <期間限定> / 宝酒造
じかしぼり ごーるどきうい <きかんげんてい> / たからしゅぞう
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昨日11月17日に発売された直搾りの期間限定「ゴールドキウイ」。
発見にもっと苦労するかと思っていたが、
昨日飲んだ-196℃の限定品と同じコンビニで一緒に購入した。
グラスに注いだ色は、ほとんど透明に近いが、やや黄色っぽく濁っている。
香りは確かにキウイの生臭い感じがしっかりとあるが、酸が強そうで、
どこかパッションフルーツにも似ている。
実際に飲んでみると、やはり酸が強めで、軽快な口当たり。
透明で、スッキリ感のある味わい。
ゴールドキウイ特有の濃厚な甘味には乏しいので、キウイ好きには物足りないと言われてしまうかもしれないが、
このスッキリ感こそが、直搾りワールドである。
アルコール分5%。果汁1%。
原材料:キウイ果汁、スピリッツ、糖類、酸味料、香料。
ゴールドキウイをまるごと裏ごしして搾ったストレート混濁果汁を使用。
産地と果汁の造り方を厳選したゴールドキウイのみずみずしい味わいをお楽しみください。
昨年もこの時期に出たが、中身は変わっていないようである。
直搾りは味が薄いという感想を持つ人も少なくないようだが、
そのような人は、お客さまではない。そういう意見には媚びずに、
ぜひこのまま直搾りワールドを堅持していただきたい。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年11月19日
No.2231: サッポロ黒ラベル 第54回有馬記念缶 / サッポロ
さっぽろくろらべる だい54かいありまきねんかん / さっぽろ
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ビール大手各社の定番ブランドの中では、おそらく一番デザイン缶の発売が多いのではないかと思われる
サッポロ黒ラベル。この有馬記念缶も今回が初めてではない。
だいたいいつも6本単位でしか売っていなかったので、購入していなかったのだが、
今回はバラで売っていたので、購入してみた。
グラスに注いだ外観は、しっかりした黄金色。泡の力、泡持ちはほどほど。
香りは非常に落ち着いており、穀物とか藁のニュアンスがある。
口当たりは非常にクリアだが、
苦味が強く、しっかりとした味わい。力強さと透明感を併せ持つ。
アルコール分5%。原材料:麦芽・ホップ・米・コーン・スターチ。
この有馬記念缶は、今年で7年目だそうで、今年の発売は11月4日であった。
同社サイトでは、次のように説明されている。
「JRA有馬記念缶」は、舞台となるJRA中山競馬場と、サッポロビール千葉工場が、
同じ千葉県船橋市にあることから実現したものです。
2003年に関東甲信越地域限定で発売して以来、おかげさまをもちまして、今年で7年目を迎えました。
今年のパッケージは、昨年の有馬記念において牝馬として37年ぶりに優勝した
「ダイワスカーレット号」と優勝騎手の安藤勝己騎手が、
本レースにおいて颯爽とゴールを駆け抜けた瞬間を缶の中央に大きく配しました。
スタートからトップをキープ、1番人気として堂々たるレースを展開し、快勝したシーンが甦ります。
さて、肝心の有馬記念だが、12月27日の開催だそうである。ギャンブルにまったく興味のない私には、
関係のないことではあるが。
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ビール |
2009年11月20日
No.2232: サントリーチューハイ ドライ / サントリー
さんとりーちゅーはい どらい / さんとりー
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まったく宣伝もされていないのに、息の長い商品である。
もう1ヶ月くらい前のことになるが、近所のスーパーで、突如としてこのドライが大量に売り出された。
そういえばコンビニなどでも、時々置いてあるのを目にする。
当サイトでは、なんと2002年6月に、まだ「スーパーチューハイ ドライ」
と称していたこの商品をレビューしている。
基本的なパッケージデザインは変わっていないが、
商品名が変わったので、また取り上げることにした。
グラスに注いだ外観は、無色透明。
非常に穏やかでおとなしいレモン香。ふんわり香る程度。
口に含むと、「味がない」と言ってしまいたくなるくらいに、さらりとして、クリアな口当たり。
甘味は最小限度に抑え込まれていて、後味が非常にスッキリ。
アルコール分7%。原材料:スピリッツ、レモン、糖類、香料、酸味料。
7年前に飲んだとき、薄い、物足りないと、かなり否定的な書き方をしている。
確かに、タカラCANチューハイみたいにもうちょっとレモンの酸を効かせても良いとは思うけれども、
これはこれで、明確な個性が感じられる。
毎日飲んでも飲み飽きないという、定番化する要素をちゃんと持っているから、
ここまで続いてきたのだろう。当時の暴言を、今ここでお詫びする。
評価軸がぶれているではないかという批判は、甘んじて受けよう。だが、
昔は未熟だったと気づいたら、素直に訂正するのが当サイトのスタンスである。
私も少しずつ大人になっていると、ご理解いただきたい。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年11月21日
No.2233: 泡麦(韓国産新ジャンル) / 日本酒類販売(輸入)
あわむぎ / にほんしゅるいはんばい(ゆにゅう)
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当サイトの元祖救世主である
「回転寿司は永遠に不滅です」
主宰・お寿司MAX副会長氏から、3ヶ月ほど前に頂戴していたもの。韓国産の新ジャンルである。
グラスに注いだ外観は、ごく淡い黄金色。
泡は当然のごとく密度は低く、当初盛り上がるが、泡持ちはほどほどである。
香りは非常にクリア。臭みはほとんどない。軽やかなホップ香が清々しい。
口当たりはキリッとしている。香りの印象どおり、臭みはない。ただ、
味にコクもないので、サラサラと流れてゆくような感じ。
新ジャンルにありがちな、アルコールの妙な甘味もなく、非常にピュアである。
だが、水っぽいということもなく、適度にビール的な味わいがちゃんとある。
アルコール分5%。原材料:発泡酒、スピリッツ(米、大麦)。
原産国:韓国。輸入者及び引取先:日本酒類販売(株)。
なかなか優秀な内容で、これなら毎日飲んでも飲み飽きないだろう。
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新ジャンル |
2009年11月22日
No.2234: 復刻ラガー <明治> [限定醸造] / キリン
ふっこくらがー <めいじ> [げんていじょうぞう] / きりん
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25日水曜日発売予定の「復刻ラガー」がもう店頭に出ていたので、早速購入した。
2006年に出たのと同じ明治、
大正の2種である。昨年も
明治のラガー、
大正のラガーの名で出ており、
今回が3度目ということになる。
グラスに注いだ液色は、しっかりした黄金色。泡はきめ細かく力があり、泡持ちも良い。
落ち着いた地味目の香りだが、奥深く、じんわりと麦らしい。
口に含んだ瞬間、味にふくよかさを感じるが、
しかし実はかなり苦味が強いことにすぐに気づく。
ズシッと重い苦味が、その後にハッキリと感じられるからだ。
ものすごく存在感のある味わいである。
アルコール分5%。原材料:麦芽・ホップ。
苦味が効いた重厚で調和のとれた味わい。
缶に書かれた上記説明文のとおり、重厚でバランスがよい。華美さがないところが、
キリンラガーらしいキャラクターである。
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ビール |
2009年11月23日
No.2235: 復刻ラガー <大正> [限定醸造] / キリン
ふっこくらがー <たいしょう> [げんていじょうぞう] / きりん
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明後日25日発売予定の「復刻ラガー」。
昨日既に「明治」のほうを飲んだので、今日は「大正」を。
2006年にも同じ明治と
大正が出て、昨年も
明治のラガー、
大正のラガーの名で2種出ており、
今年が3度目である。
グラスに注いだ液色は、しっかりした黄金色。泡はきめ細かく力があり、泡持ちも良い。
香りは昨日飲んだ明治と非常に良く似ており、じんわりとし、乾いた干し藁のような印象で、
落ち着いている。
ただ、気のせいかこちらのほうがやや軽やかな感じもする。
口に含んだ瞬間、グッと苦味が来る。但しそれは、圧倒的パワーというほどではなく、
やや表層的な、舌先に引っかかる苦味である。
そして、その苦味を感じたのも束の間、すうーっとそれが崩れ去り、
尻すぼみに消えてゆく。それと交代するように、ふんわりとした甘味が。
飲み込んだ後、その甘さが収束し、気づけばまた舌先に苦味が残っている。
アルコール分5%。原材料:麦芽・ホップ・米。
苦味にコクと芳醇さが加わった味わい。
苦味好きにはたまらないビール。だから、飲み手を選ぶビールだと言ってもいい。
上記キャッチフレーズで言うほど芳醇さは感じないが、不思議な苦味の存在感が魅力。
明治のほうはオールモルトだが、こちらは副原料(米)を使っている。
その分、線が細いのだろうか。
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ビール |
2009年11月24日
No.2236: 銀座プレミアムスパークリング マスカット <冬限定> / サントリー
ぎんざぷれみあむすぱーくりんぐ ますかっと <ふゆげんてい> / さんとりー
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本日11月24日発売の「銀座プレミアムスパークリング」。
マスカットとストロベリーの2種が出たのだが、今日はまずマスカットの方からレビューする。
グラスに注いだ色は、ほんのりとグリーンがかっている。
泡は当初スパークリングワインのように踊るが、わりと早くに勢いは減衰する。
甘いマスカット香は、キャンディのようであり、やや単調。
口当たりも香りの印象どおり甘いが、意外とべたつかず、キリッとしている。
飲み込んだ後にも、それほど甘味を残さない。レモンがうまく使われているためだろう。
アルコール分5%。マスカット果汁50%、レモン果汁1%。
原材料名:マスカット、レモン、スピリッツ、糖類、酸味料、香料。
マスカット果汁にレモンをひと搾りした爽やかな味わいの
スパークリングカクテルです。
言うまでもなくクリスマスシーズンを意識した冬季限定商品。
果汁を50%も使用していて贅沢な(コストの高そうな)つくりだが、
残念ながらそれがうまく伝わるようなボトルデザインではない。
私は昨日から探し回っていたが、今日ようやくスーパー(1店)で遭遇。
コンビニでは見掛けなかった。180mlと360mlの2サイズ出ているはずだが、
みつけたのは大きいほうのみ。入手価格は498円だった。
店頭でボトルを見て、値段を見ると、「高い」と感じる人が多いのではないだろうか。
100円チューハイも多いご時世にあって、その5倍もする製品なら、
もっととびきりのプレミアム感を演出すべきではなかったか。
まあでも、ワインのハーフボトル相当と考えれば、妥当な線かもしれないし、
銀カクシリーズに共通の圧倒的な果汁感は健在だから、
じっくりと味わうのには適している。
ちなみにメーカー希望小売価格は、180mlで284円(税抜)、360mlで522円(同)となっている。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年11月25日
No.2237: CALPIS BARTIME 紅茶香る 冬のくちどけ / カルピス
かるぴすばーたいむ こうちゃかおる ふゆのくちどけ / かるぴす
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昨日11月24日発売の冬限定・カルピスバータイム。
白を基調とした缶が、いかにも寒い季節にぴったり。
グラスに注いだ液色は、深いカルピスホワイト。白い絵の具をたっぷり溶かしたみたいに、
グラスの向こう側が見えない。
紅茶香るという名前を聞いて、ほんのりと香る程度なのかな?と思っていたら、
結構強い紅茶香がある。コクのありそうな香りだ。
ミルクスピリッツとティーリキュールが使われているということで、口当たりはたっぷりと甘く、
カルピス特有の酸味は少し後ろに引っ込んでいる。但し、乳脂肪分のこってり感はある。
隠し味に使われているというフランボワーズは、飲み込んだ後にそれとなく感じられる程度。
アルコール分4%。果汁0.1%。無炭酸。
原材料名:ウォッカ、ミルクスピリッツ、ティーリキュール、
乳酸菌飲料、牛乳、脱脂粉乳、ラズベリー果汁、糖類、
安定剤(大豆多糖類)、酸味料、香料。
「紅茶香る 冬のくちどけ」は、ふんわり紅茶が香るなめらかなおいしさを、
冬の季節に楽しんでほしいという思いから名付けました。
缶には、ショートカクテルグラスにフランボワーズの実を添え、
スノースタイルで供されているイラストが描かれている。もし自宅で同じようなことをするのなら、
グラスの縁につけるのは粒の大きなグラニュー糖よりも、
パウダーシュガーのほうが雪の雰囲気が出そうである。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年11月26日
No.2238: ビリケンビール / エイ.ジェイ.アイ.ビア
びりけんびーる / えい.じぇい.あい.びあ
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当サイトは2004年6月6日から無欠勤で連続更新を続け、
本日をもって2000日に到達した。
wineの「利酒日記」のほうでも、
記念となる1本を掲載しているが、こちらも特別な1本を選びたい。
ということで、大阪を象徴するような通天閣のビリケンさんをあしらった、ビリケンビールを飲む。
グラスに注いだ液色は淡い黄金色で、うっすらと濁っている。
注ぎ方が悪かったのか、泡が盛り上がらなかった。液体が濁っているのは、酵母が残存しているためである。
香りは強くはないが、やわらかな甘いフルーツ香が感じられる。
上面発酵だなと、すぐわかる。
口に含むと、軽やかな甘酸っぱさ。紅茶、いや緑茶のような香ばしさもあって、
苦み走ってもいる。面白いバランスだ。
アルコール分5%。原材料:麦芽、ホップ。
製造者:エイ.ジェイ.アイ.ビア(有) 箕面ブリュワリー、大阪府箕面市牧落3-19-11。
ラベルには「幸福を呼ぶ」とのキャッチフレーズも書かれているが、
まさに飲めば幸せが感じられる味わい。
もうちょっとふくよかでもいいかな、とも思われるが、
この引き締め方は、面白い。
元々この地の生まれではない私が、大阪に根づいて二十余年。
もう立派な関西人と、認めてもらえるだろうか。
その私の思いを、2000日目の今日、このビールに託した。
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ビール |
2009年11月27日
No.2239: 銀座プレミアムスパークリング ストロベリー <冬限定> / サントリー
ぎんざぷれみあむすぱーくりんぐ すとろべりー <ふゆげんてい> / さんとりー
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11月24日発売の「銀座プレミアムスパークリング」。
2種出たうち、既にマスカットのほうはレビュー済。
今日はもう一方のストロベリー。
グラスに注いだ色は、くすんだ感じのサーモンピンク。
透明感があり、ものすごく薄めたグレナデンシロップみたいな感じでもある。
写真ではちょっと色合いが違って見えるかもしれないが、実際はもっと赤みが強い。
香りは、想像どおりいちごの甘さで満ちている。シンプルで混じりけがない。
口に含むと、いちごの甘さはもちろんのこと、意外にも酸がキュンと効いている。
もっと甘ったるいものを想像していたので、驚いた。
甘味が弱いわけではないが、後味も比較的サッパリとしている。
アルコール分5%。ストロベリー果汁25%。
原材料名:ストロベリー、スピリッツ、オレンジ蒸留酒、糖類、酸味料、香料、
野菜色素、カラメル色素。
ストロベリー果汁にオレンジ蒸留酒をひと滴加えた華やかな味わいの
スパークリングカクテルです。
マスカットのほうもレモン果汁がアクセントになっていたが、
こちらはオレンジ蒸留酒。甘味と酸味がうまくバランスしている。
ストロベリー果汁が驚きの25%。
びんの4分の1がいちごの果汁だなんて、こんなにふんだんにいちごを使った市販のカクテルが、
今まであっただろうか。とても贅沢である。
こちらもマスカットと同じく360ml入りで入手価格は498円。メーカー希望小売価格は
税別で522円。
私が見た売場では、マスカットのほうが売れ行きが良さそうだったが、
レア感という意味では、ストロベリーのほうが勝っていると思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2009年11月28日
No.2240: 直球勝負 レモン / 合同酒精
ちょっきゅうしょうぶ れもん / ごうどうしゅせい
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10月13日にGODOから発売された新シリーズ。
GODO製品は取扱店舗が極めて少なく、当初から入手が難しいだろうと思っていたが、
案の定、私の行動範囲では、どこに探しにいってもみつからない。
そんな中、当サイトの元祖救世主である
「回転寿司は永遠に不滅です」
主宰・お寿司MAX副会長氏から、入手したとのご連絡を頂き、早速寄贈して頂いた。いつもながら、たいへんありがたい。
グラスに注いだ色は、無色透明。
香りは非常にスッキリと軽やか。あまり香りが立たないと言ってもいい。
味も非常に控えめ。酸は効いているが、甘味は抑えられていて、サッパリとした飲み口。
アルコール感はしっかりとあるので、いわゆる酒飲みにも好まれるだろう。
アルコール分6%。果汁2.5%。
原材料:レモン果汁、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖、酸味料、香料、クエン酸Na。
GODO(オエノングループ)の製品は、べつに他社に比べて品質的に劣っているわけではないし、
むしろ本格的な飲みごたえのものが多いから、もっと売れていい。ひとえに販売チャンネルの問題であろうが、
小売店側としては、既によく売れているブランドのほうが売れ行きに期待できるから、
現在売れていないブランドの仕入は躊躇する。それは仕方ない。
これを打開するためには、どうしたらいいか。よっぽどインパクトのある
製品を開発し、これまでに見たことのないようなやり方で、市場に殴り込みをかけるしかないのだろう。
そういった意味では、GODO製品はいつも地味すぎて、とても爆発的人気を獲得できそうには見えない。
だが、真面目に良い製品を世に問うているメーカーが、私は好きである。
当サイトが、少しでもこういった製品の後押しをすることができれば、本望である。
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チューハイ・カクテル等 |