2010年9月10日
No.2521: 直搾り アセロラ <期間限定> / 宝酒造
じかしぼり あせろら <きかんげんてい> / たからしゅぞう
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9月7日、直搾りの期間限定品2種が出た。黄金桃とアセロラである。
昨日、黄金桃 をレビューしたので、今日はもう一方の「アセロラ」を。
グラスに注いだ色は、ごく淡いサーモンピンク。
いかにも酸っぱそうなアセロラ特有の香りが立つが、当然直搾りなので、押しは強くない。
口に含んでみると、香りの印象以上に軽やか。端的に「薄い」と言ってもいい。
だが、「薄い」とはけなし言葉では決してない。不自然な甘味や、インパクトの強さでは勝負していない直搾りだから、
一般的には「薄い」の一言で片付けられてしまいそうな味づくりながら、フレッシュでジューシーである。
アルコール分5%。果汁0.5%。原材料:アセロラ果汁、焼酎、糖類、酸味料、香料、アントシアニン色素、紅花色素。
手摘みした沖縄産アセロラをまるごと搾ったストレート混濁果汁を使用。産地と果汁の造り方を厳選したアセロラのみずみずしい味わいをお楽しみください。
そもそも直搾りアセロラは、以前は通期商品であった。
ところが今年3月のリニューアルで、ラインナップから外れてしまった。
今回、期間限定で帰ってきたわけだが、これで数が出れば、また復活なんてこともあるんだろうか。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年9月11日
No.2522: 梅酒ハイボール / チョーヤ
うめしゅはいぼーる / ちょーや
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最近ハイボールブームなので、先駆者サントリーのみならず、各社からウイスキーのソーダ割り製品がたくさん出ている。
そして、ウイスキーベース以外のものでもソーダ割りなら「ハイボール」と称して出されているものもある。
当サイトでは先月、黄桜の梅酒ハイボール を紹介した。日本酒で仕込んだ梅酒がベースの商品である。
今日掲載するのは、梅酒と言えば真っ先に思い浮かぶチョーヤが、満を持して発売した梅酒ハイボール。
発売日は9月7日であった。
グラスに注いだ色は、淡いシャンパンゴールド。梅酒を割った自然な色である。
香りを嗅ぐと、「ああ、まさにチョーヤの梅酒だ」と感じる。まるで漬け込んだ梅の実が入っていそうなくらい、
しっかりとコクを感じる香りである。
味わいもまさにチョーヤ梅酒。甘酸っぱさと炭酸が呼応して、まさに刺激的。
作り物でない、ナチュラルな味わいは、非常に好感が持てる。このコクとパンチ力は、
同社から出ている、さらりとした梅酒・あまさスッキリ微炭酸とは対極に位置する製品だと言える。
アルコール分7%。国産梅100%使用。酸味料・香料不使用。
原材料:梅(国産)、砂糖、醸造アルコール。
さすがチョーヤさん。いい仕事します。これなら健康にも良さそう。
ところでこの製品、私は8日にLAWSONの「お試し引換券」を利用して入手した。
pontaポイントが40ポイントだったから、通常売価197円のものを、40円でゲットしたことになる。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年9月12日
No.2523: 焼酎ハイボール 浪花ジンジャー <大阪缶> / 宝酒造
しょうちゅうはいぼーる なにわじんじゃー <おおさかかん> / たからしゅぞう
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9月7日発売のTaKaRa焼酎ハイボール「浪花ジンジャー」。発売地域は、
大阪府を中心とした関西エリアである。
液色はごく淡いシャンパンゴールド。そして、大粒の気泡がグラスを上ってゆく様は、
焼酎ハイボールのシリーズに共通の外観である。
香りは、一般的なジンジャーエールよりもショウガが強い。
イメージとしては、カナダドライより強いのはもちろんのこと、ウィルキンソンよりももっとショウガ香が強い感じだ。
味は甘味がほとんどないと言ってもよく、炭酸の刺激と、シャープなショウガ味(但し、辛みがそれほど強いわけではない)で
まとめられている。
アルコール分7%。生姜汁0.3%。甘味料ゼロ。糖質80%オフ。
原材料:焼酎、生姜、糖類、香料、酸味料、カラメル色素。
これぞ大阪の味<浪花ジンジャー>!
浪花では昔から通の間で「焼酎をジンジャーで割ったハイボール」が人気なんやで。
それがまさにこの「焼酎ハイボール<浪花ジンジャー>」や!
「お好み焼き」「たこ焼き」「イカ焼き」それに「串カツ」「どて焼き」
「もつ煮込」、庶民の味方と言えるこのコテコテ味には、
なんか知らんけどメッチャ合うで!スッキリ、さっぱりとした辛口で相性抜群ですわ!
上記にもあるように、甘いソースを使った関西の"粉モン"や、串カツなどには、ばっちり合いそうである。
缶には、おそらく新世界の風景と思われるイラストが
描かれており、いかにもディープな大阪そのもの。ああ、串カツ食べたい。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年9月13日
No.2524: くつろぎ仕込 <4VG> / アサヒ
くつろぎじこみ <4VG> / あさひ
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明日9月14日発売のアサヒの新ジャンル。
くつろぎ仕込はいいとして、4VG が気になる。缶にも説明はあるが、
これは 4-vinylguaiacol(4-ビニルグアイアコール)という物質のことで、
調べてみると化学式は、C9H10O2
らしい。
上面発酵のヴァイツェン(ヴァイスビア)に特徴的な香り成分で、よくバナナなどに例えられる甘い香り
である。これを独自の技術で引き出すことに成功したとのこと。
・・という前講釈を聞いてから飲むと、より一層味わい深く感じることだろう。
グラスに注ぐと、色はごく淡い黄金色。注いでいるとき、泡を上から見ると、ふつふつと密度が荒そうで、
ビールの泡立ちとは違うが、注いだあと側面から見ると、ビールのそれに近い。泡持ちは、そこそこ。
香りを嗅いでみると、確かに、ある種のヴァイツェンに特徴的にみつけることができる甘いバナナ香が、
大人しいながらも感じ取れる。しかし、グラスに注いで時間が経つと、急速にそれは減衰してくる。
その劇的な変化は、まるで厚化粧を落としたあとの(・・これ以上続けると女性ファンを失いそうなので自粛)。
味わってみると、やはりコクがない。しかしながら、苦味がしっかりと感じられ、新ジャンル特有の臭みも非常に弱く、
香りとのアンバランスささえ気にしなければ、かなり頑張っている印象。
液体を口中で転がしていると、さっき弱まったはずのバナナフレーバーが、また蘇ってくる。
アルコール分5%。原材料:発泡酒(麦芽、ホップ、大麦、糖類、アミノ酸(ロイシン))、スピリッツ(大麦)。
4VG(4-Vinylguaiacol)とはくつろぎの時間にふさわしい香りで、ドイツのヴァイツェンビールに特徴的な香り成分です。
当社独自の醸造技術でこの香りを引き出すことに成功しました。(本製品はヴァイツェンビールではありません)
非常に面白い、意欲的な作品で、私個人的には大いに評価したいところだが、これが万人に受けるかというと、だいぶむずかしいだろう。
ビール評論家として有名な藤原ヒロユキ氏が、よく色々なところで発言しているが、
日本人の大多数は、大手ビールメーカーの洗脳によって、
ジャーマンスタイルのライトラガーだけが正統派の「ビール」であるかのように教育されている。
だから、世界にある多様なビールをほとんど知らないし、出会ったことのないビアスタイルに対する拒否反応も強い。
私も個人的に経験があるが、ヴァイツェンなどのフルーティな香りのビールを人に勧めると、
「こんな甘ったるいのは、ビールではない」「納豆みたいなイヤな匂い」「ビールを甘くしようだなんて、誰がそんな余計なことを
考えたんだ」などと、散々な反応が返ってくる。相当に"洗脳"が強いことを思い知らされる。そういうこの国の土壌で、
甘い香りを持った新ジャンルが受け入れられるか?甚だ疑問である。
これは、大手4社の責任でもあるのだ。
でも、この製品が受け入れられるようだと、消費者の嗜好に多様性が生まれたことの証になる。さて、どうだろうか。
ところで、この製品のCMキャラは、
北川景子サンである。彼女が男性の膝の上に頭をゴロンと乗せるシーンは、いかにも
オジサン受けを狙ったもの。つまり、コンセプトとしては、金麦のパクリである。
しかも、ここまでやるか?という。同じ広告代理店なんでしょうかね。
あの、男に媚びる、極度に女性受けの悪いCMのつくりは、もちろん意図的に狙ったものだが、なぜ女性受けが悪いかというと、
誰しもが自分の中にあるイヤな部分を見せつけられたように感じるからであろう(←女性は絶対に否定するでしょうけどね)。
ただ、今回の彼女は、金麦の彼女と比べて、年齢は3分の2。今どきの草食系男子大学生くらいまでを守備範囲にしている点で、
より一層巧妙である。でも、多くの女性には酷評されるだろうなあ・・。CMのせいで売れたりしたら、
北川バッシングも起こるかも。彼女の今後の女優生命さえ案じてしまう。
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新ジャンル |
2010年9月14日
No.2525: コクの時間 贅沢麦 / キリン
こくのじかん ぜいたくむぎ / きりん
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はっきり言ってチューハイの新製品で未掲載分が相当あるが、
昨日アサヒくつろぎ仕込をレビューしたついでに、比較の意味で今日はこちらを取り上げる。
明日9月15日発売のキリン「コクの時間・贅沢麦」。「コクの時間」自体は以前からあるので、
リニューアル版ということになる。
グラスに注いでいると、まず泡のきめ細かさ、力強さを見て、ビールと区別がつかないと思う。泡持ちもとても良い。
液色もしっかりめの黄金色。
香りからも麦の重厚さが感じられ、新ジャンル特有の臭みはとても弱い。
口に含んだ瞬間、非常に強い苦味がぐっと来て、やはりこれはビールにかなり近いなと思う。
だがそのすぐあと、不自然な甘味が口中に広がるので、その時点で明らかに新ジャンルであることがわかるが、
強い苦味が全体を引き締める。濃厚な麦汁を連想させるコクがある。
アルコール分5%。
原材料:発泡酒(麦芽・ホップ・大麦・糖類)・大麦スピリッツ。
荒削りだが、有無を言わさぬ力強さ。贅沢麦の名にふさわしい。
従来品とは明らかに内容が異なる。これまでは、コクの時間という名に少ししっくりこないものを感じていたが、
これならば、名は体を表している。全く別の製品と言ってもいいかもしれない。
CMキャラクターは、松たか子サンということだが、
しっとりした印象の中にも力強さが感じられるヒトだから、この製品にぴったりだと思う。
あえて地味な路線を狙って正解である。
アサヒのくつろぎ仕込が、"ふんわりなごみ系"の味わいだとすると、
こちらは"がっつりリッチ系"。まったく違う軸上にある製品だから、品質的には競合しない。
たくさん売れているらしい同社の のどごし生 などとは比べものにならないほど、
こちらのほうが品質が高い。
こんなものが出てくると、サッポロ 麦とホップ も安閑としてはいられまい。
でも、言っておきますが、
あっさりして苦味も弱いから発泡酒や新ジャンルを飲んでいると言う方には、決してお勧めしません。
「しっかりしたビールが飲みたい。だけど予算的に厳しいよ・・」というお父さんに、お勧めします。
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新ジャンル |
2010年9月15日
No.2526: ほろよい ぶどうサワー / サントリー
ほろよい ぶどうさわー / さんとりー
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昨日9月14日発売、サントリーほろよい「ぶどうサワー」。
季節限定等の文字はないので、通年商品の新ラインナップと思われる。
グラスに注いだ色は、透過性があり、やや赤みの強い薄紫。炭酸はそれほど強そうではない。
香りを嗅ぐと、まるでファンタグレープのように、少し甘そうなグレープ香。
ただ、そんなにくどそうな香りではない。
実際、味もファンタほど甘味が強くなく、さらっとしている。その分味のコクもないけれど、
弱いアルコール度数とともに、ほんわかした仕上がりになっている。
これなら、喉が渇いたときに、ごくごく飲める。
ぶどう果汁2%。アルコール分3%。
原材料名:ぶどう、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、野菜色素、紅花色素。
ぶどうの華やかな風味が口いっぱいに広がる、
フルーティーなぶどうサワーに仕上げました。
ほろよいシリーズもだいぶラインナップが増えてきて、ちょっと缶デザインに統一感がなくなってきた。
消費者にしてみたら、こうやって色んな味が出てくれることはうれしいことだが、
売る側としたら、単に売り上げが分散してしまうのではないだろうか。
このシリーズの典型的な購入シーンとして浮かぶのは、
一人暮らしの20代の若者が、学校や仕事帰りにコンビニに寄ってお弁当とかお菓子とかを買うついでに、
ちょっとお酒でも飲もうかな、1本買って帰ろうかな、というシチュエーションだ。
でもまあそうやって、今日はぶどう、明日はりんご・・みたいに順に買ってくれれば、いいのかな。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年9月16日
No.2527: カルピスサワー 味わう果実 青りんご <期間限定> / カルピス
かるぴすさわー あじわうかじつ あおりんご <きかんげんてい> / かるぴす
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9月13日が発売日だったカルピスサワーの期間限定「青りんご」。
今回もいつも通り、他社の新製品よりも1日先行する月曜日の発売だった。
グラスに注いだ色は、シンプルなカルピスホワイト。
香りを嗅ぐと、青りんごのフレッシュ感、酸っぱそうな感じが非常に良く出ている。
ここまでリアルな青りんご香はすごい。
そもそもカルピスと青りんごと言ったら、飲む前から、きっと相性がいいんだろうなと、
期待を抱かせる組み合わせ。そして実際に味わってみると、甘酸っぱさが呼応して、やはり
非常になじんでいる。甘味も決して弱いわけではないのだが、くどくは感じない。
果汁1%。アルコール分4%。青森産王林果汁使用。
原材料名:りんご果汁、脱脂粉乳、乳酸菌飲料、ウォッカ、糖類、酸味料、香料、
安定剤(大豆多糖類)、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、
アセスルファムカリウム)。
この内容なら、仮に定番化してもコンスタントに売れるに違いない。
ぜひ通期商品化を検討して欲しいものだ。王林果汁を確保できるか、という問題があるのかもしれないが。
ところで、今回の製品から「お酒」表示がとても大きくなった。
缶下部に目立つように「これはお酒です。お子様の手の届くところに置かないでください。」とある。
ノンアルコールのフルーツカルピスと区別がつかない等と、クレームでも来たのだろうか。
デザイン性を損なう表示だが、これも乳酸飲料としてのカルピスの知名度の高さゆえの「有名税」と、
考えるべきだろう。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年9月17日
No.2528: COCKTAILカロリ。オータム フルーツ カーニバル <秋限定> / サントリー
かくてるかろり。おーたむふるーつかーにばる <あきげんてい> / さんとりー
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コンビニのファミリーマートとampm限定で9月7日に発売されたカクテルカロリ。
店舗限定ということで後回しになっていたが、ようやく順番が回ってきた。
グラスに注いだ色は、濁りのある淡黄色。
缶を開けているとき、一番最初に飛び込んでくる香りはぶどう。
グラスに鼻を近づけると、マンゴーの香りもする。そして、
これは原材料を見てから気づくことだが、確かにりんごも入っている。
口に含むと、とても甘味が強い。酸味も強いので、それほどくどさはないが、
このシリーズにしては珍しく、甘味料の人工的な甘味だけでなく、ちゃんと糖類の厚みある甘さがプラスされている。
香りではぶどうが強かったが、味はマンゴーのほうが強い。そしてりんごは、少々。
果汁1%。アルコール分4%。カロリー50%オフ。
原材料:グレープ、アップル、マンゴー、スピリッツ、
糖類、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、紅花色素、野菜色素。
アップル&マンゴー&グレープをミックスした、秋のおいしさが楽しめるカロリー50%オフの
フルーティなカクテルです。
"カーニバル"のついた製品名は、今に始まったことではないが、
今回は特に、秋の収穫祭といった印象のある名前で、味わいも、
涼しくなる季節にふさわしく、ある程度こってり感のある仕上がり。
これ、店舗限定というのが、もったいない気がする。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年9月18日
No.2529: 焼酎ハイボール かぼす <限定生産> / 宝酒造
しょうちゅうはいぼーる かぼす <げんていせいさん> / たからしゅぞう
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9月14日が発売日だった、焼酎ハイボールの限定品「かぼす」。
限定品ではあるが、この製品はもう毎年この時期の恒例となっている。
グラスに注いだ色は、ほんのり黄色く色づいており、かすかに濁っている。
大きな気泡が踊る様は、このシリーズ共通の特徴。
少し柔らかい、黄色っぽい柑橘香。ゆずやすだちほど緑臭くはない。そこに焼酎の香りが加わる。
味は極めてストイック。甘さがほとんど感じられず、スッキリとした口当たり。
脂っこいものを食べても洗い流されるのではないかというくらい、キリッとシャープな味わいである。
飲み込んだ後には、豊かなアルコール感とともに、鋭い酸味が残る。
この鋭い酸味、黄色っぽい柑橘フレーバーは、レモン果汁のせいだろうか。
アルコール分7%。果汁1%。甘味料ゼロ。糖質80%オフ。
原材料:焼酎、かぼす果汁、レモン果汁、糖類、酸味料、香料、カラメル色素。
昨年の製品と見比べたら、原材料中、酸味料と香料の順番が入れ替わっている。
今回は香料を控えたということだろうか。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年9月19日
No.2530: エチゴビール プレミアム レッドエール / エチゴビール
えちごびーる ぷれみあむ れっどえーる / えちごびーる
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今月初旬に、軽井沢高原ビール SEASONAL のアイリッシュ・レッド・エールを掲載したが、
今日はエチゴビールの製品を。
これも通常は全国に多量に流通しているようなものではないが、
なぜか近所のコンビニ(ampm)で発見した。
グラスに注いだ外観は、透過性があるがしっかりめのアンバー。名前の通り赤みが強い。
泡は淡いベージュ色で非常にきめ細かく力があり、泡持ちもとても良い。
穏やかなロースト香。柑橘のような爽やかさがある。
口当たりも軽やかで、苦みはしっかりしているものの、酸のアクセントが効いている。
外観の印象よりは、だいぶ軽快な味わいである。
アルコール分5.5%。原材料:麦芽・ホップ。
製造者:エチゴビール(株)、
新潟市西蒲区松山2。
エチゴビールの缶には「国産第一号地ビール」と書かれている。これは、
1994年の酒税法改正によって、ビールメーカーの免許を受けるための生産量要件が、それまでの年間2,000klから、
60klに引き下げられたことから、いわゆるマイクロブルワリーが多数発足した、その第1号という意味である。
コンビニでの入手価格は280円。とてもお買い得な1本であった。
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ビール |
2010年9月20日
No.2531: 太陽と大地のめぐみ / エチゴビール
たいようとだいちのめぐみ / えちごびーる
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昨日エチゴビール プレミアムレッドエール を取り上げたが、
今日は同社がつくる「太陽と大地のめぐみ」という名の製品。これもコンビニ(セブンイレブン)で偶然発見。
グラスに注いだ色は、まさにど真ん中ストライクの黄金色。
泡は純白できめ細かいが、泡持ちはほどほど。
香りは澄み切っている。濁りなき繊細なホップ香。ツンと1本筋が通っている。
口当たりはスムーズだが、苦味が結構しっかりしている。
自然な甘味を伴う麦芽の旨みが心地よい。飲み込んだ後にもすっかりと苦味が残る。
アルコール分5%。原材料:麦芽・ホップ。
製造者:エチゴビール(株)、
新潟市西蒲区松山2。
国産麦芽100%でつくったこのビールは、栃木・群馬の農家の方々の愛情と太陽と大地のめぐみを受けて
育まれ実り収穫された大麦を、近くの製麦工場にて発芽・加工し麦芽にしました。
あくまでも国産麦芽にこだわり、通常のビール製造に用いられる輸入麦芽とのブレンドをせず、
国産麦芽の特徴を活かした製造技術により、上品な香りとスッキリした喉越しをシングルモルトにより実現しました。
みずみずしい、若々しい味わいのビール。
この上品さと真っ直ぐな味わいは、あえて食事やつまみとは合わせず、ビールだけで楽しみたい。
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ビール |
2010年9月21日
No.2532: トリスハイボール / サントリー
とりすはいぼーる / さんとりー
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本日9月21日、サントリーから発売された「トリスハイボール」。既にCMも流れている。
トリス(TORYS)とは、言わずと知れたサントリーの往年のウイスキーで、オジサン世代には懐かしいところ。
そのトリスを使ったハイボールが、缶入りで手軽に飲めるのだ。
グラスに注いだ色は、極めて淡い琥珀色。いや、イエローゴールドと言った方が良いか。そのくらい、
ウイスキーらしからぬ薄い色である。
香りは軽やか。レモンを使っているようなので、とても爽やかだ。
でも、しっかりウイスキーの香り(モルトよりもグレーンの華やかさが勝っている印象)がある。
口に含むと、味わいも確かに軽やか。そんなに度数は低くないのだが、口当たりは非常に軽やか。
ごくごくと飲んでいると、しっかり酔ってくる。不思議な感じ。
甘味は極めて抑えられているので、同社の 角ハイボール と比べると、こちらのほうが大人の味わいといえる。
アルコール分7%。原材料名:ウイスキー、レモンスピリッツ、レモン、糖類、香料、酸味料。
爽やかなレモンの味わいが心地よいトリスハイボールです。
氷たっぷりのグラスに注いでも美味しく楽しんでいただけます。
缶に描かれている、赤いジャケットを着た超絶壁頭のキャラクターは、アンクルトリス(トリスおじさん)
と呼ばれている。昔は「トリスを飲んでハワイへ行こう」
といったCMで有名だった(私もその当時をリアルタイムで知っている訳ではないが)。
そういう時代を懐かしく思う世代はもちろんのこと、最近の若者にも、目新しい商品として気に入ってもらえるかもしれない。
ただ、度数が7%あるので、最近の弱いチューハイしか飲んだことのない人には、少々きついだろう。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年9月22日
No.2533: クリーミーホワイト / サッポロ
くりーみーほわいと / さっぽろ
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本日9月22日発売のサッポロ「クリーミーホワイト」。
この製品、今年の3月3日に近畿圏限定で試験発売されたものだが、
その時に大好評を得て、今回めでたく全国発売となったものである。
私は大阪在住なので、当サイトではもちろん3月にレビューしているが、
今回近畿圏以外の方のお手元にもこの製品が届くということで、改めて掲載することにした。
グラスに注いだ色は、ごく淡い黄金色。
泡は名前の通り純白できめ細かく、力強く盛り上がる。泡持ちも非常によい。
香りは清々しさとミルキーさをまとっており、まさに麦を感じさせる。
系統としては シルクヱビス や、
最近出たアサヒ くつろぎ仕込 に似ている。
とても新ジャンルとは思えない本格的な香りで、臭みなどはない。
口当たりはスッキリ澄み切っており、どこか乳酸風味を感じさせる。
苦味もしっかりとあり、飲みごたえは十分。ビールとの違いは、コクが不足している点だが、
それを補って余りあるフレッシュでみずみずしい飲み口。明確なキャラクターが素晴らしい。
新ジャンルの中では、最高水準の品質である。
アルコール分5%。原材料:発泡酒(麦芽・ホップ・大麦)。スピリッツ(大麦)。
上質な泡立ち、まろやかな味わい
北海道が育てた大麦麦芽配合
「泡」を前面に出し、そこが唯一の特徴であるかのような売り方だが、
基本的な品質が高いので、決して一発芸的なキワモノではない。
甘酸っぱい匂いがあるので、好き嫌いは分かれるかもしれないが、
普段新ジャンルをよく飲んでいる方々には、是非一度試して頂きたい。
前回当サイトでレビューしたとき、私は「一日も早く全国販売される日が来ることを、期待しております」
と書いた。その通りになってくれて、大変うれしい。
ところで缶デザインは、前回発売時と基本的に同じだが、商品名「クリーミーホワイト」
の文字が大きくなって、見やすくなった。
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新ジャンル |
2010年9月23日
No.2534: Wゼロカクテル ジントニックテイスト / アサヒ
だぶるぜろかくてる じんとにっくていすと / あさひ
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9月21日発売のアサヒWゼロカクテル。今後、11月には別の味も出るようだが、今回は「ジントニックテイスト」
1種の発売である。
グラスに注いだ色は、無色透明。
香りを嗅ぐと、ライムの香りの中に、確かにちょっとジンのような匂いがあるが、まあ単に化粧品臭いとも言える。
味は甘味が抑えられ、直感的に薄いと感じる。だが、ジントニックだから、甘いとおかしい。だからこれでいい。
ライム風味が爽やかで、甘味料がまとわりつくこともない。
無果汁、炭酸飲料。アルコール0.00%。
原材料:食物繊維(ポリデキストロース)、砂糖、酸味料、香料、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
アルコールの飲めない時で、どうしてもお酒っぽいものが飲みたいのなら、
十分に選択肢になる。少なくとも、ビールテイスト飲料みたいなイヤな臭みが残らない分だけ、いいかもしれない。
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ノンアルコール飲料 |
2010年9月24日
No.2535: おいしいチューハイ 赤ぶどう <期間限定> / 宝酒造
おいしいちゅーはい あかぶどう <きかんげんてい> / たからしゅぞう
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9月21日発売、おいしいチューハイの期間限定「赤ぶどう」。
実はこれ、昨年も出ていたもので、中身は同じかと思われるが、確認の意味も込めて飲んでみたい。
グラスに注いだ色は、かなり濃い紫。
ウェルチのグレープジュースを思わせる。
香りに非常に深みがあり、華やかに遠くへ香ることはないけれども、コクのありそうな印象である。
口に含むと、香りで感じたほどの濃さはなく、意外にもあっさりとした口当たり。
甘味が抑えられていて、ぶどうの渋みが感じられるので、いかにもポリフェノールたっぷりという感じ。
果汁50%。アルコール分4%。糖類不使用。原材料:ぶどう果汁、
スピリッツ、香料、酸味料。
果汁をたっぷり50%使用した贅沢なチューハイです。
やはり昨年の製品と内容は変わっていないようである。(訂正)
昨年の製品はアルコール分5%だったのだが、今年は4%になっている。はっきり言って、飲んで違いが分からなかった。
まあ、私の利き酒能力はその程度ということか。いや、元々この製品は、アルコール感がほとんど感じられなかったから、
判別は難しい。
果汁が50%も入っているのにくどくなく、とてもストイックな味わい。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年9月25日
No.2536: TOPVALU チューハイ ふじりんご / 合同酒精
とっぷばりゅ ちゅーはい ふじりんご / ごうどうしゅせい
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9月に入ってからだったと思うが、イオングループPBであるTOPVALUチューハイの
ふじりんごと巨峰が大量に店頭に並び始めた。
以前にも出ていたものだが、缶デザインが変わっている。
中身はどうなのか。今日は、「ふじりんご」のほうをレビューする。
グラスに注いだ色は、無色透明。
香りはスッキリ軽やかなりんご香。透明感があって、押しつけがましくなく、自然な印象。
口当たりもスキッとしている。酸味も甘味も穏やかで、
非常に飲みやすい。飲み込んだ後に軽い酸味が口中に残る、
ふじりんご果汁1%。アルコール分4%。
原材料:醸造用アルコール、りんご果汁(青森県産ふじ)、
果糖ぶとう糖液糖、酸味料、香料、クエン酸Na。
製造者:合同酒精(株)。販売者:イオン(株)。
従来品との違いは、アルコール分が5%から4%に下がったことである。
最近、チューハイの世界も二極化が進んでおり、
度数の高いもの(7〜9%)と低いもの(3〜4%)に人気が二分されているようだ。
どっちつかずのものが受けない時代なのかもしれないが、
だからといって、5〜6%の製品がなくなってしまうのも困る。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年9月26日
No.2537: TOPVALU チューハイ 巨峰 / 合同酒精
とっぷばりゅ ちゅーはい きょほう / ごうどうしゅせい
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イオングループのPBであるTOPVALUチューハイ。
昨日ふじりんごを掲載したが、最近並べて売られている「巨峰」を今日は取り上げる。
2年ほど前に一度、期間限定品として発売されたものが、帰ってきた形だ。
グラスに注いだ色は、ごく淡いピンク。ぶどうなのに、もはや紫色ですらないくらいに薄い。
香りは、甘そうな巨峰の香りだが、ふんわり香る程度。
口当たりも非常にスッキリとし、炭酸の刺激も効いているので、シャープである。後味も甘ったるくない。
アルコール分4%。巨峰果汁1%。
原材料:醸造用アルコール、巨峰果汁、
果糖ぶとう糖液糖、酸味料、香料、クエン酸Na。
製造者:合同酒精(株)。販売者:イオン(株)。
昨日のふじりんごもそうだったが、こちらも以前の製品と比べて、アルコール度数が1%下がった。
最近の消費者の嗜好を踏まえてのことだろう。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年9月27日
No.2538: 世界ビール紀行 ドイツ メルツェンタイプ / アサヒ
せかいびーるきこう どいつ めるつぇんたいぷ / あさひ
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明日9月28日、アサヒから登場する「世界ビール紀行」。
シリーズ化して今後も続くようだが、今回は第1弾として「ドイツ メルツェンタイプ」が発売。
グラスに注いだ色は、しっかりめの黄金色。ただ、メルツェンといえば、
もうちょっと濃い色(赤みがかった)のものが多いような気もするので、
少々意外。泡は純白で非常にきめ細かく、泡持ちもとても良い。
香りを嗅ぐと、華やかさはほどほど。干し藁のような乾いた匂いが優勢。
口当たりは柔らかく、味わいも尖りがなく、中庸。モルトの甘さがほどほど。苦味もほどほど
(いや、後に残る苦味は結構しっかりしている)。
導入部はそれなりに深みを感じるけれども、重厚さはない。
アルコール分5.5%。原材料:麦芽・ホップ。
ドイツのメルツェンタイプをアサヒビール吹田工場で生産した国産品です。
メルツェン(MÄRZEN)とは、英語のMARCH。つまり、3月を意味する。
なぜこの時期に3月か?といえば、その昔は暑い夏にビール醸造ができなかったために、
秋にドイツで行われるビールの祭典「オクトーバーフェスト」で供するため、
ぎりぎり醸造可能な3月につくられ、秋まで貯蔵されたことから、名前がついたという。
ジャーマンスタイルの下面発酵ビール(ラガー)は、日本人の飲み慣れた味であるから、
これも多くの人に違和感なく受け入れられることだろう。ちょっと地味すぎる印象も、なくはないけれど。
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ビール |
2010年9月28日
No.2539: カロリ。アロエ&マスカット / サントリー
かろり。あろえ あんど ますかっと / さんとりー
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本日9月28日、サントリーカロリ。が2種発売。2つともこれまで販売されたことがあるのだが、
今回改めて通期商品として出る。今日はまず「アロエ&マスカット」を。
グラスに注いだ色は、無色透明。
注いでいるとき、甘いマスカット香が漂ってくる。
ところが、味は甘味がそれほど強くないと感じる。かなりシェイプアップした感じの味わい。
ずいぶん薄くなったなと思いながら飲んでいると、あの、キシリトールガムをかんだ後味のような、
甘味料特有の甘さが舌の根あたりに蓄積されていく。味にコクがないだけに、
このどんよりした甘さが余計に気になる。
アルコール分3%。アロエ汁2.0%。果汁2.0%。
原材料名:アロエ、ブドウ、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
アロエ汁とマスカット果汁を使用。果実のみずみずしいおいしさを純水で仕上げた
フルーティ&スッキリのチューハイです。カロリー50%オフ・糖質80%オフ。
度数が3%になってから、だいぶマシになったと思っていたけど、
やはりカロリ。は、カロリ。このくどい味づくりには、私は賛同できない。
ところで、おわかりのとおり「カロリ。」と、最後に句点(。)がつくのが正しい商品名なので、
そのように記述しているが、文章の途中で出てくると、ややこしくて仕方ない。
芸能人の名前で言うと、「ここで藤岡弘、さんが登場です。」みたいな。
カロリ。が最初に出たときは、モーニング娘。みたいだなと思ったが、
最近はもうモー娘。自体をあまり聞きませんな。
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チューハイ・カクテル等 |
2010年9月29日
No.2540: カロリ。アセロラ / サントリー
かろり。あせろら / さんとりー
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昨日9月28日、サントリーカロリ。が2種発売。
昨日、アロエ&マスカット のほうを取り上げたが、今日はもう一方の
「アセロラ」を。
グラスに注いだ色は、ほぼ無色だが、ほんのり黄色っぽく色づいている。
缶を開けた瞬間、アセロラの酸っぱそうな香りが広がる。非常にシンプルだ。
口に含むと、香りの印象通り、鋭い酸が感じられる。少々梅っぽくもある。
味が単調なのに飲み飽きしない。それは、あまりにも酸味の存在感が強く、
最後までテンションを保っているからだろう。
アルコール分3%。果汁1.4%。
原材料名:アセロラ、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
ニチレイアセロラ果汁を使用。果実のみずみずしいおいしさを純水で仕上げた
フルーティ&スッキリのチューハイです。カロリー50%オフ・糖質80%オフ。
この製品に関して言えば、カロリ。シリーズに特有の甘味料の薄ら甘さはほとんど気にならない。
それは、アセロラの刺すような酸味の主張が強く、どんよりした甘味をマスキングしているから。
いや、飲み干してしばらくすると、明らかに糖分とは違う甘さの余韻が口中に残っていることがわかるが、
そんなに嫌みには感じないのだ。
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チューハイ・カクテル等 |