2011年7月8日
No.2821: 大沼ビール ケルシュ
おおぬまびーる けるしゅ
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「北海道大沼国定公園の地ビール」と瓶に書かれている。大沼は北海道最南端・渡島半島
(左下に手のように突き出た部分)にあり、道内では最も温暖な地域にあたる。
なぜこれを入手したかと言えば、現地に行ってきたわけではなく、
北海道物産展でみつけたものだ。入手価格は、630円。少々値が張るが、土産物価格と思えばこんなものだろう。
グラスに注いだ色は、輝きのある黄金色で、微かに濁りがある。
泡はきめ細かく、力強く、泡持ちも良い。
ホップ香は大人しいが、バナナのような甘い香りを伴う。
口当たりは基本的に柔らかいが、実は苦味がしっかりとあって、口中で転がしていると、
どういうわけか、ややブラウンな感じの香味、あえて言えば麦茶みたいな焙煎香が少し感じられる
(焙煎麦芽は使っていないはずだが)。
酸は柔らかく、ヨーグルト的。
アルコール分5%。原材料:麦芽・ホップ。製造者:(株)ブロイハウス大沼、
北海道亀田郡七飯町大沼町208番地。
口に運ぶたびにじんわりとした旨味が広がる。改めて日本のビールのレベルの高さを思い知る。
知らない方もいると思われるので、一応説明すると、「ケルシュ」(kölsch)とは、
ドイツのケルン(köln)地方を発祥とするエール(上面発酵ビール)であり、
色は淡く、軽やかで適度なフルーティさをもつビアスタイルである。日本人には馴染みやすい味わいと思われる。
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ビール |
2011年7月9日
No.2822: 銀河高原ビール アメリカンペールエール
ぎんがこうげんびーる あめりかんぺーるえーる
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コンビニのサークルKサンクス限定で、7月5日に発売された銀河高原ビール「アメリカンペールエール」。
銀河高原ビールは、震災の影響による需要の高まりで、商品の安定供給に懸念があるとして、
現在(2011年7月9日)のところWEBショップ
での販売が停止されたままである。
そんな中、コンビニ大手3社ではなく、4番手のサークルKサンクスと手を組んで発売したのは、
もしかして供給能力の制約とも関係があるのだろうか。いや、発売が今ということは、企画は震災以前か?
グラスに注いだ外観は、にごりのある淡いアンバー。ややオレンジ色調が強い。泡は淡いベージュに色づいており、
非常にきめ細かく、泡持ちも極めて良い。
香りを嗅ぐと、甘い香りはそれほど強くなく、グレープフルーツやオレンジピール、あるいは
アッサム茶葉のようなストロングな印象がある。
味わいもブラウンな感じに引き締まっており、甘味はほのか。苦味がかなり強い。
オレンジ的な酸と、収斂性ある苦味、渋味の余韻が長い。
アルコール分5.5%。原材料:麦芽100%・ホップ。製造者:(株)銀河高原ビール、岩手県和賀郡西和賀町沢内貝沢3-647-1。
銀河高原の商品は、期待を裏切ることが決してない。今回もとびきり素晴らしい内容である。
販売価格は260円。これが観光地のお土産品なら、700円は取れる内容だ。
こんなに安いのは、申し訳ないような気がする。
同じビアスタイルの人気国産ビール「よなよなエール」と比べると、
華やかさ、芳醇さがやや勝る。明るい味わいである。
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ビール |
2011年7月10日
No.2823: 大沼ビール インディア・ペールエール
おおぬまびーる いんでぃあ・ぺーるえーる
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一昨日、ケルシュを掲載した北海道の大沼ビール。
2種入手していたので、今日はもう一方の「インディア・ペールエール」(IPA)。
グラスに注いだ外観は、濁りのある淡いアンバー。
泡はベージュ色で非常にきめ細かく、力強く盛り上がり、極めて長く持続。
香りはバナナ、オレンジ、ほうじ茶など。甘いフルーツ香は、メロンのようにも感じられる。
口当たりはストロング。苦味が強く、甘味が芳醇。ただ、IPAとしては
穏やかな部類であり、丸くこぢんまりとまとまっている。
アルコール分8%。原材料:麦芽・ホップ。製造者:(株)ブロイハウス大沼、
北海道亀田郡七飯町大沼町208番地。
こちらもケルシュと同じく、入手価格は630円。
日常的に飲めるような価格ではないが、そもそも毎日ガブ飲みするようなビールではない。
じっくりと味わいたい、やさしく穏やかなIPAだ。
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ビール |
2011年7月11日
No.2824: 琉球ハイボール 沖縄パッションフルーツ <期間限定> / 宝酒造
りゅうきゅうはいぼーる おきなわぱっしょんふるーつ <きかんげんてい> / たからしゅぞう
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今週火曜と水曜に発売されるチューハイの新製品は、私が把握しているかぎり全部で7種。
その全部を、今日一ヶ所でみつけることができた。
こんなことは珍しい。いつも、スーパーやコンビニを何店舗もハシゴして、ようやく全種入手できるからだ。
私のようなこと(新製品を全部、発売直後に購入して批評)をしている人は、全国に数人程度しかいないと思うが、
レビュアーにとって新製品をいち早く(それも正式発売日前に)取りそろえてくれるお店はありがたい。
関西スーパーさんにここでお礼申し上げたい。こういうふうに毎度揃えてくれるなら、今後いつも貴店で買おうと思います (^^)
さて、その7種とは、12日発売=タカラ×2、サントリー×1。13日発売=キリン×3、サッポロ×1。
どういう順番で飲もうかと思案した結果、明日12日発売のもののうち、2種あるタカラ琉球ハイボールの1つを、
今日は取り上げることとした。
グラスに注いだ色は、ほんのり淡い黄色で、少し霞がかかった程度に濁りがある。
香りはまさにパッションフルーツ。ガムなどでよくありそうな香りだ。
パッションフルーツの現物を食べる機会はそう多くないが、以前、スーパーで売られているのを発見して買ってみたことがある。
その時の自然な香りに、このチューハイはかなり近い。いや、香料によって強調されてはいるが。
味は、タカラ製チューハイにしては、かなり甘味がしっかりとある。パッションフルーツの味わいそのものが、
化粧品臭いというか、人工的な感じがあるが、トロピカルな味わいの魅力がうまく表現されている。
泡盛の風味は、残念ながらほとんど感じられない。
アルコール分3%。果汁0.2%。
原材料名:パッションフルーツ果汁、レモン果汁、スピリッツ、泡盛、糖類、酸味料、香料、紅花色素。
沖縄の太陽の恵みをたっぷり浴びて育った沖縄パッションフルーツを泡盛「於茂登 炎」で仕上げた
琉球ハイボール!沖縄ならではの味わいが、まーさっさー(おいしいよ)
昨今のアルコールに強くない若者向けに、近年は各社とも低アルコールで飲みやすい製品が多いが、
タカラ製でここまで軽く、かつ、甘味の感じられるチューハイはめずらしい。
最近の「タカラ缶チューハイ大衆化作戦」(と私が勝手に名付けている)の先頭を行くような製品。
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チューハイ・カクテル等 |
2011年7月12日
No.2825: ほろよい はちみつレモン / サントリー
ほろよい はちみつれもん / さんとりー
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本日7月12日発売、ほろよい「はちみつレモン」。
当初、発売日は4月26日で季節限定商品として出される予定だったが、震災の影響で延期され、
今日の発売となったもの。なんと季節限定ではなく、通年商品として登場した。
グラスに注いだ外観は、無色透明。グラス内に気泡が踊り、サイダーのようである。
香りを嗅ぐと、まさにはちみつの甘い香りと、レモンの酸っぱそうな香りが同居。
非常にわかりやすい。
ほろよいシリーズは、どれもやさしい味わいが基本なので、
これもきっと刺激が弱くて、味は甘味が中心なんだろうと考えていたが、良い意味で裏切られた。
レモンらしくキュッと酸の収斂性が口中を支配。甘味も決して弱くはないが、酸の存在感が勝っている。
とまあ、小難しい表現をしてみたが、わかりやすく言うと、結構酸っぱいのだ。
飲み込んだ後にも若干のヒリヒリ感が口中に残るが、キャンディのような甘味も残る。
アルコール感はほとんどない。
アルコール分3%。レモン果汁2%。レモン浸漬酒使用。
原材料名:レモン、スピリッツ、レモン浸漬酒、はちみつ、糖類、酸味料、香料。
はちみつの優しい甘味を爽やかなレモンに加え、心地よい甘酸っぱさに仕上げました。
その昔、サントリーには「はちみつレモン」という一世を風靡した缶入り飲料(ソフトドリンク)があり、
関連商品として袋入りキャンディなども発売されていた。
今はなきその商品の味を確認するすべはないが、確か酸っぱさよりも甘さの方がかなり強かったように
記憶している。そのイメージでこのチューハイを飲むと、かなり酸っぱいのでびっくりする。
このアルコール臭のなさ、さっぱりした飲み口は、女子に受けること必至。パッケージデザインも、
これ以上何も付け足したり、変えたりする必要のない完成度。
シリーズ各種の中でも、かなり数の捌ける人気商品になることだろう。
もっと甘い方がいいという人もいるかもしれないが、とにかく今ここをご覧頂いている貴女には、一度飲んでみてほしい。
そういえば、ほろよいが最初に出たとき、ラインナップに「レモン」があったが、
いつの間にかなくなっている。ということは、これが代替商品ということなのだろうか。
以前のレモンのほうが、もっと酸味が弱かったと思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2011年7月13日
No.2826: ネクターサワー スパークリングマンゴー <限定販売> / サッポロ
ねくたーさわー すぱーくりんぐまんごー <げんていはんばい> / さっぽろ
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サッポロと不二家のコラボで生まれ、ヒットした「ネクターサワー」だが、
今回「マンゴー」が登場。発売日は本日7月13日である。
グラスに注いだ外観は、濁りがあってやや淡い山吹色。マンゴー色と言ったほうがいいか。
注いでいる時、液体に少し粘性(ねっとり感)があって、泡が良く立つ。
香りはマンゴーそのもので、甘そう。非常にストレートで、ネクターらしい。悪く言えば単調な香り。
味もマンゴー独特の甘味たっぷり。炭酸が効いてはいるが、爽快感よりも、
コクのある甘味が目立つ。口中でとろっとした感触あり。
果汁10%。アルコール分4%。
原材料:マンゴー・ウォッカ・糖類・酸味料・香料・ビタミンC。
トロピカルなマンゴーのおいしさを、シュワっとはじける爽快な味わいに仕上げました。
ネクターらしい舌触りと、たっぷりした甘味のコク。
マンゴー好き、そしてネクターファンを納得させる、上々な出来映え。
ところで、ネクターサワーで私が期待しているのは、ミックスなのだが、今のところ出る気配はない。
発売予定があるのは、ラ・フランス(9月14日発売)である。
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チューハイ・カクテル等 |
2011年7月14日
No.2827: 氷結 ゴールデンパイナップル <期間限定> / キリン
ひょうけつ ごーるでんぱいなっぷる <きかんげんてい> / きりん
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昨日7月13日発売の氷結「ゴールデンパイナップル」。期間限定品だ。
氷結には以前、季節限定で「パイナップルクーラー」という商品が存在していたが、
今回はその後掲商品と思われる。
グラスに注いだ外観は、ほぼ無色透明。
香りは、実に氷結らしく、ツンと派手なパイン香。甘酸っぱそうな感じが良く出ている。
明らかに香料と思われるが、おいしそうな香りをつくるのが実にうまい。
口に含むと、香りの印象どおりの甘酸っぱさが広がる。決して甘ったるくはない、
酸がうまく使われていて、爽やかな味わいにまとまっている。
後味もすっきりしている。
果汁3.0%。アルコール分5%。原材料:パインアップル果汁・ウォッカ・糖類・酸味料・香料。
ゴールデンパイナップルの氷結ストレート果汁を使用した、華やかな香りのみずみずしいおいしさ。
ゴールデンパイナップルと、種類が明示されているほかは、以前のパイナップルクーラーとどう違うのかわからない。
何も変わっていないのかもしれないし、果汁だけ変わったのかもしれない。いずれにせよ、
今回も実に氷結らしい、そつのない優等生的なまとめ方。夏にぴったりの1本である。
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チューハイ・カクテル等 |
2011年7月15日
No.2828: コーラショック / キリン
こーらしょっく / きりん
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7月13日にリニューアル発売されたキリン「コーラショック」。
従来品もかなり完成度の高い製品だったはずだが、どこがどう変わったのだろうか。
グラスに注いだ外観は、まさにコーラそのもの。大粒の気泡が踊り、勢いよく泡が立って、すぐにそれが収まる様も、
コーラそのものである。
香りも酒臭くなく、ペプシコーラにそっくり。
口に含んでみても、アルコール感がほとんどない。炭酸の刺激が非常に強く、爽快感がある。
ただ、後味はかなり甘い。
アルコール分5%。
原材料:ウォッカ・糖類・カラメル色素・酸味料・香料・甘味料(アセスルファムK・スクラロース)。
ニュースリリースには、次のような説明がある。
新しくなった「キリン コーラショック」は、「キレ爽快製法(特許出願中)」
をブラッシュアップし、原料の配合を一部見直すことで飲用時の炭酸の刺激感をアップさせ、
後味のキレをより楽しめる味覚へ進化させました。
私には従来品よりも甘味が強くなったように感じられ、むしろキレは悪くなったようにも
思うのだが、まあ、味の記憶なんて確かなものではないので、従来品の方が甘味が弱かったのか
どうかはわからない。
コーラらしい飲みごたえがある点だけは、変わっていない。いずれにせよ、大幅に手を加える必要など感じられない
完成度の高さである。
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チューハイ・カクテル等 |
2011年7月16日
No.2829: 琉球ハイボール 沖縄の青いサワー <期間限定> / 宝酒造
りゅうきゅうはいぼーる おきなわのあおいさわー <きかんげんてい> / たからしゅぞう
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7月12日に発売された琉球ハイボールの期間限定2種。
既に 沖縄パッションフルーツ は発売前夜の11日にレビュー済。
もう一方の「沖縄の青いサワー」を掲載する順番が、やっと回ってきた。
グラスに注いだ色は、透明感あるきれいなマリンブルー。いや、こういうの空色というのだろうか。
この色を見て、瞬間的に「ブルーハワイ」と言ってしまう私は単に、いいお年だからなのか。
昔、ちょっとおしゃれっぽい店に行くと、必ずありましたね、カクテル・ブルーハワイが。
最近はそんなに見かけないけれど。
香りは、サイダー? いや、メロンソーダにも近い。ソーダガムみたいでもある。
味は香りの印象そのまま。甘味がしっかりとあるソーダ味。でも、色のせいか、甘ったるくは感じない。
泡盛の風味は、残念ながら感じることができなかった。でも、ターゲットを考えれば、これでいいだろう。
アルコール分3%。無果汁。
原材料名:スピリッツ、泡盛、糖類、酸味料、香料、着色料(青1)。
沖縄の青い空と海をイメージさせる青いサワー。夏にぴったりの爽快感を泡盛「於茂登 炎」で仕上げた
琉球ハイボール!沖縄ならではの味わいが、まーさっさー(おいしいよ)
これ、大きなゴブレットにかき氷を詰めて、オレンジ、パイン、チェリーなどをトッピングした上から掛けたら、
立派なカクテルが出来上がりそう。いや、フラッペというべきか。
手元に材料があればやってみたかったが。
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チューハイ・カクテル等 |
2011年7月17日
No.2830: コーラショック ゼロレモン / キリン
こーらしょっく ぜろれもん / きりん
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一昨日、リニューアルされた キリン コーラショック をレビュー済。
発売日は7月13日である。
こちらは、一緒に発売された「ゼロレモン」。
従来品は、コーラショックゼロ という名だったが、
今回リニューアルに際し、レモン風味が添加されたようである。
グラスに注いだ外観は、まさにコーラそのもの。一昨日飲んだ普通のコーラショックと変わらない。
アルコール臭などはなく、ペプシにそっくりなコーラ香。コーラキャンディのようである。
炭酸のぴりぴり感もまさにコーラのそれであり、刺激が強い。
味は甘味料の甘味が強く、だらっと口中に残る。この点は、通常のコーラショックよりもひどい。
レモン風味など、いったいどこについているのか、ちょっとわからない。
ちょっと酸を強めにつけてあるということか。そう言われてみれば、そんな気がしなくもない。
アルコール分3%。
原材料:ウォッカ・酸味料・カラメル色素・香料・甘味料(アセスルファムK・スクラロース)。
アルコール度数が従来品の5%から3%に下がっている。一昨日飲んだ通常のコーラショックは
今までどおり5%だから、より違いが強調され、うまく棲み分けはできそうである。
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チューハイ・カクテル等 |
2011年7月18日
No.2831: カクテルパートナー フワリッチ スクリュードライバー / アサヒ
かくてるぱーとなー ふわりっち すくりゅーどらいばー / あさひ
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当初、今年の1月中旬からカクテルパートナーはリニューアル(従来のカクパーの一部がフワリッチに)とされていたのだが、
震災の影響で一時的に休売となっていたりして、流通状態はまだ完全とは言えないようである。
私がこのスクリュードライバーを入手したのが確か先月。どうせ新製品ではないし・・と思い、
後回しになっていたものだ。
グラスに注いだ色は、やや濁りのある淡い黄色。液中に細かい果肉が踊っている。
香りを嗅ぐと、ジューシーなオレンジ香がかなり立っている。フワリッチの名の通り、フワッと香ってくる。
味わいも、かなりオレンジのジューシー感がある。カクテルというよりは、
少しのアルコールの入ったフルーツ味ソーダといった感じ。
缶入りスクリュードライバーは、各社ともかなりジュースっぽいものが多いのだが、
この製品はその中でも先頭を行くくらい、ジュースっぽさが際立っている。
果汁6%、アルコール分4%。原材料名:ウォッカ、オレンジ果汁、オレンジパルプ、
糖類、酸味料、香料、カラメル色素、ベニバナ色素。
まるごと搾った果汁にオレンジパルプを加えることにより、
フルーティーなジューシーカクテルに仕上げました。
このシリーズのCMキャラクターには、上野樹里サンが起用されているが、
まさにあの年代の女子に受けそうな味わい。ターゲットが明確にしぼられていて、
良いと思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2011年7月19日
No.2832: アイスラガー <限定製造> / サッポロ
あいすらがー <げんていせいぞう> / さっぽろ
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昨年6月に限定品として登場したサッポロ「アイスラガー」が、約1年ぶりに帰ってきた。
発売日は、明日7月20日である。
グラスに注いだ色は、淡い黄金色。泡の密度は粗いが、かなり力があり、持続する。
香りは、非常に臭みが弱く、軽快。但し、ビールのような深みはない。
口当たりも澄んでいる。臭みがないだけでなく、しっかり苦味が感じられ、なおかつ透明感あり。
酸も適度に加わっているが、新ジャンルにありがちな、妙な甘味はほとんどない。
ただ、何口か飲み進めると、口中に少しだけ、ふんわり甘味が残る。でも、その程度だ。
キリッとキレが良く、後味も実に爽快だ。味の系統としては、同社の北海道生搾り
に似ていると思う。
アルコール分5%。
原材料:発泡酒(麦芽・ホップ・大麦・糖類)・スピリッツ(大麦)。
昨年の製品と中身がまったく同じなのかどうかわからないが、
昨年感じた衝撃というかすばらしさは、そのまま変わらない。
飲み続けてもいいと思える新ジャンルというのは、実に少ないが、
この製品は、今後もまた飲んでもいいと思う数少ない製品である。
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当サイトの連続無欠勤更新記録が、2600日に到達しました。毎日おいでくださるみなさま、誠にありがとうございます。
これからもがんばります。
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新ジャンル |
2011年7月20日
No.2833: おいしいチューハイ 白ぶどう <期間限定> / 宝酒造
おいしいちゅーはい しろぶどう <きかんげんてい> / たからしゅぞう
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昨年もちょうどこの時期に出た、おいしいチューハイの期間限定「白ぶどう」。
今年の発売は、昨日7月19日である。
グラスに注いだ色は、かすかに濁りのある薄緑。いや、淡いゴールドというべきか。
香りは、あまり強くはなく、穏やかに白ぶどうが香る。
しかしながら、ちゃんと果汁を感じさせる芯のある香りである。
味は甘味が抑え気味ながら、ぶどうらしい甘さがうまく表現されている。酸味とのバランスもよく、
すっきりとした後味である。
果汁50%。アルコール分4%。糖類不使用。原材料:ぶどう果汁、スピリッツ、香料、酸味料。
果汁をたっぷり50%使用した贅沢なチューハイです。
昨年の製品とおそらく中身は変わっていないものと思われる。
非常にリッチなのに、わざとらしさのまったくない味わい。このシリーズに共通の「果汁50%」が
なせる技であろう。
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チューハイ・カクテル等 |
2011年7月21日
No.2834: バーゲンブロー(韓国産発泡酒)/ 丸紅(輸入)
ばーげんぶろー(かんこくさんはっぽうしゅ)/ まるべに(ゆにゅう)
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バーゲンブローは、ダイエー系列のスーパーで以前から売られている発泡酒。
先日当サイトで、同系列の新ジャンル ノイヴェルト糖質50%オフを
取り上げたが、その時、このシリーズの説明をした。即ち、発泡酒バーゲンブローが先駆けとなり、
その後新ジャンルのノイヴェルトが出てきたという歴史である。
ふと思ったのは、「そういえば、発泡酒のバーゲンブローって、今どうなっているのだろう?」ということ。
それで、早速買いに行ってみると、缶デザインが以前とは変更になったこの製品に出会った。
いや、相当前からこれに変わっていたような気もする。私が取り上げていなかっただけだ。
グラスに注いだ液色は、ごく淡い黄金色。泡は力強く盛り上がり、泡持ちも予想以上に良い。
香りは、乾いた藁のような、昔ながらの発泡酒の臭みがある。だがそれはあまり強くない。
口に含むと、ふわっとした甘味(これも発泡酒特有)の下に、グッとくる苦味が存在感を示している。
バランスはあまりよくないが、飲みごたえはなかなかある。
アルコール分5.5%。原材料:麦芽、ホップ、スターチ、大麦、米。
原産国名:韓国。輸入者及び引取先:丸紅(株)。
ビールの飲みごたえとまでは行かないが、しっかりとした苦味が感じられ、
それなりにパワフルである。
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発泡酒 |
2011年7月22日
No.2835: COCKTAIL FLAVOR カシスオレンジテイスト / ドウシシャ
かくてるふれーう゛ぁー かしすおれんじていすと / どうししゃ
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5月17日に、コンビニの デイリーヤマザキ
で発売された、カクテル風ノンアルコールドリンク。
2種出たうち、片割れの ソルティードッグテイスト は既にレビュー済なのだが、
それから約1ヶ月が経ってしまった。どうもノンアルコールというのは、当サイトでは優先順位が低く、
後回しになりがちなのである。
グラスに注いだ色は、極めて淡いピンク色で、やや濁りがある。
かなりハッキリとしたカシスの香りと、そのベースに酸っぱそうな柑橘香がある。紛れもなく、カシスオレンジの
香りである。
味は甘味が抑え込まれ、酸味が中心。味は濃くないのに、
飲み込んだ後には甘味料のどんよりした甘味が残る。カシスを使うと、もっと味わいにコクが出そうなものだが、
重みがスパッとはぎ取られているような軽快さ。
アルコール分0.00%。カロリーゼロ。原材料:オレンジ果汁、水溶性食物繊維、カシス果汁、
香料、酸味料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
なんとなくカクテルっぽい雰囲気だけは楽しめるので、例えば仕事の合間にほっと一息つきたいときなどにも、
いいかもしれない。
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ノンアルコール飲料 |
2011年7月23日
No.2836: JINRO マッコリ / 眞露ジャパン
じんろ まっこり / じんろじゃぱん
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今のようにマッコリブームが起こる前から、よくスーパー店頭などで見かけていたJINROマッコリ。
ただ、よく見るのは壜入りか、大きなペットボトル入りであり、当サイトでは守備範囲外の位置づけ。
先日、たまたまコンビニ(セブンイレブン)でこの缶入りをみつけたので、早速買ってみた。
液体にはとろみがあり、グラスに注いだ色は、少しベージュの入った濁りある乳白色。マッコリらしく、米のとぎ汁のような外観。
香りは非常に深みがあり、食パンのようなイースト香とともに、豊かな米の香+乳酸飲料の香り。
粉っぽい舌触りだが、微炭酸で口当たりがピリッとし、甘味はほのか。
乳酸の軽快さがあるが、ぎっしりと詰まった味わい。
日本人向けにつくられているとはいえ、さすが本場仕込みと思える。
アルコール分6%。原材料:米、小麦粉、小麦麹、オリゴ糖、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物)。
原産国:大韓民国。輸入者及び引取先:眞露ジャパン(株)。
同じ日本人向け商品といえども、たとえば日本人がつくったキムチと、韓国人が伝統的なレシピに基づきつくったキムチでは、
後者の方が味わい深く感じられるように、この製品も、本場を感じさせる深みを持っている。
サントリー ソウルマッコリ が出たとき、私は、爆発的には売れないだろうと思ったのだが、
ふたを開けてみると、かなりヒットしているようである。悪口めいたことをいえば、
単にチャン・グンソク効果なのではないか、と思わざるを得ない。CMキャラクター選定の大切さを思い知らされる。
多くの女性から反感を買いそうな発言ではあるが、べつに韓流美男への嫉妬ではないので、念のため。
肝心の味わいを比べると、あちらはカクテル風に飲みやすくしているから日本の大衆に受ける内容であり、
ちゃんとマッコリらしい味がするのは、こちらJINRO製ということになる。
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チューハイ・カクテル等 |
2011年7月24日
No.2837: TOPVALU バーリアル 3つのフリー / イオン
とっぷばりゅ ばーりある 3つのふりー / いおん
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イオンP.B.のTOPVALUブランドから、ノンアルコールのビールテイスト飲料が2種出ている。
その1つ、バーリアル アルコールフリー を取り上げたのが5月。
実は買ったのは4月頃であり、そのとき一緒にこの商品も買っていた。つまり、
約3ヶ月も冷蔵庫に眠らせておいたことになる。
製品名の「3つのフリー」とは、アルコール分とカロリーと糖質がすべてゼロであることを表している。
グラスに注いだ色は、かなりしっかりした黄金色。もちろん着色だろうが、
ジンジャーエールよりも濃く、ウイスキーのソーダ割りくらいの色。
泡は、どんなに乱暴に注いでも盛り上がらず、すぐに消え去る。
香りを嗅ぐと、ほとんど香りがない。かすかに消毒液のような薬品臭さと、
水あめかガムシロップみたいな感じがある。
口に含むと、見事に味がない。臭みもほとんどなければ、ビールの重さもない。
既掲載の バーリアル アルコールフリー のほうは、一般的なノンアルコールビールにありがちな、
酸化したビールみたいな、カンロ飴のような、しょうゆのような匂いがあるが、
この製品は、それを相当薄めたような感じである。
後味に妙な臭みも残らないので、
風呂上がりにぐびぐびと飲み干すのには、いいかもしれない。
アルコール分0.00%。カロリーゼロ。糖質ゼロ。
原材料名:麦芽エキス、ホップ、香料、酸味料、カラメル色素、苦味料、甘味料(アセスルファムK)。
販売者:イオン(株)。
まったく飲みごたえはないが、そもそもビールテイスト飲料に飲みごたえなど求めると、ろくなことはないので、
臭みがなく爽快に飲めるだけでも、この商品のポイントは高い。88円だから気軽に買える。
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ノンアルコール飲料 |
2011年7月25日
No.2838: 龍馬1865 / 日本ビール
りょうま1865 / にっぽんびーる
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昨日に引き続き、ノンアルコールのビールテイスト飲料。
だいぶ前に入手したものだが、これは、日本ビール(株)の製品。
「龍馬」という名前だけで、目を引く商品。
グラスに注いだ色は、かなり淡い黄金色。オリオンビールみたいな色。
香りを嗅ぐと、ビールテイスト飲料らしい、お約束通りの「カンロ飴」みたいなしょうゆっぽい匂いが。
日に当たって酸化しきったビールの匂いに近い。
味もそのまんま。甘くない飴のようだが、思えば昔のビールテイスト飲料は、みんなこんな感じで、バービカンなんかまさにこういう風味だった。
だが、そんなに臭いという感じではない。苦味がしっかりとあって、不思議と飲みごたえがある。
飲み込んだあとに、強い苦味が残り、妙な風味は残存しない。
アルコール分0.00%。麦芽100%。
原材料名:麦芽、ロースト麦芽、ホップ、酸味料。
長崎にて商社を創業し、グラバー氏との取引を始める。その交友からビールを譲り受け、
初めてビールを飲んだ年が1865年と言われています。
缶は大ヒット商品サントリーオールフリーにそっくりで、スーパー店頭でも並べて置かれていると、
間違えてしまいそうである。中身はオールフリーほどのピュアさ、軽さはなく、
その代わりに苦味のパンチや重さがある。ロースト麦芽の効用だろうか。
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ノンアルコール飲料 |
2011年7月26日
No.2839: アイスプラスビール / キリン
あいすぷらすびーる / きりん
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キリンから話題性のある製品が登場。氷を入れて飲むことを推奨している「アイスプラスビール」。
発売日は、明日7月27日で、コンビニ限定である。
新ジャンルではなく、ビールなので、入手価格は215円であった。
缶の裏側に飲み方がイラストで説明されているが、まず、グラスに半分ほどビールを注いだあと、
氷をそーっと入れるとある。その通りにやってみた。
香りを嗅ぐと、カラメルにも似たホップの甘い香りがあり、ペールエールのようである。
キリンだからてっきり下面発酵かと思っていたが、調べてみると確かに上面発酵らしい。
味は氷を入れても薄い感じはなく、苦味と甘味をたたえている。
氷を入れたから温度は極めて低く、爽快さが楽しめる。
2杯目は氷を入れないで飲んでみた(右写真)。
液色はしっかりしたアンバーで、麦茶程度。泡は力があり、そこそこ持続。
口当たりはしっかり濃厚だが、べつに濃すぎるということはない。
むしろ、エール(上面発酵ビール)としてはこのくらいでいいように思う。
芳醇な甘味と苦味が楽しめる。
"氷を入れるとコクが引き立つ"と説明されているのだが、氷を入れない方が、無論、コクが強く感じられる。
"氷を入れても薄くならない"というべきではないだろうか。
アルコール分5.5%。原材料名:麦芽・ホップ・スターチ・糖類(乳糖)。
面白い提案だが、エキセントリックなので、"色もの"として終わってしまう可能性はある。
ビール好きからすれば、氷なんか入れないで、むしろ高めの温度で飲んだほうが、
このビールの持つ底力がわかって良いように思う。
その辺に気づいてマニアが買ってくれればよいが、氷を入れるという、
キリンさんの提案をそのまま受け取る消費者ばかりだとすると、「面白いけど、いちいち氷を入れるのは面倒くさい。
値段も高いし・・」ということになりそう。
大ヒットとはいかないのではないだろうか。
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ビール |
2011年7月27日
No.2840: THE COCKTAIL BAR スクリュードライバー <限定復刻版> / サントリー
ざ・かくてるばー すくりゅーどらいばー <げんていふっこくばん> / さんとりー
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昨日7月26日発売のサントリー「ザ・カクテルバー」。1993年に発売されたシリーズの復刻版ということで、
昨年12月にその第一弾としてコンビニ限定で ソルティードッグ と
ファジーネーブル の2種が出た。
今回は販路限定なく全国発売ということで、この「スクリュードライバー」と「ブルーハワイ」の
2種が出た。
グラスに注いだ色は、昔懐かしい、毒々しいオレンジ色。
香りも、香料満載と思える、わざとらしいオレンジ香。甘味が強そうで、味が濃そうである。
アルコール臭などは感じず、ソフトドリンクのよう。
味は香りの印象どおり甘味が強く、アルコール感は弱い。
酸味も弱いし、炭酸もマイルド。
果汁10%。アルコール分5%。
原材料名:オレンジ、ウオツカ、スピリッツ、食物繊維、糖類、酸味料、香料、黄色4号、黄色5号。
オレンジのみずみずしい香りと、フルーティーな味わいが楽しめる本格カクテルです。
240ml入りで、入手価格は221円。
着色料を使った毒々しい色、糖類を使ったしっかりした甘味。どれをとっても、
今風ではない。レトロな雰囲気さえ漂う製品。
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チューハイ・カクテル等 |