ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.301〜320


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2004年8月3日 
No.301 Cocktail Bar ソルティードッグ / サントリー

Cocktail Bar ソルティードッグ  こんなものまで取り上げるべきかどうか、実は悩んだ。
 当サイトでは、基本的にビール、発泡酒、缶チューハイを中心にしており、 時折、缶入り焼酎水割には手を出していた。ところが、スピリッツベースのカクテルまで手を伸ばすと、 収拾がつかなくなりそうで、ずっと忌避してきた。
 しかし、である。ちょっと前まで、このシリーズのCM露出度が多く、こんなに一生懸命売っている商品ならば、 無視もできないだろうと考えていた。
 それで、ついに取り上げることにした。
 ソルティードッグは、ウオッカベースのカクテルだが、グレープフルーツ果汁を使い、酸味に特徴がある。 これがうまく出ているか?
 香りは、人工甘味料バリバリのグレープフルーツジュースみたいで、とても甘そう。 酸の尖りは悪くないが、アルコール感が弱く、カクテルというよりは、ジュースに少しアルコールを入れてみました という程度の軽やかさ。もちろん後にもジュースっぽい後味が残るから、 気軽にごくごく飲めてしまう。
 期待はしていなかったとはいえ、あまりにも予想どおりのお子様テイストで、面白味に欠ける。 まあ、これでいいんだろう。
 果汁7%、アルコール分4%。原材料は、グレープフルーツ、ウオツカ、グレープフルーツリキュール、 オレンジリキュール、レモンリキュール、糖類、酸味料、香料、ベニバナ黄色素、炭酸ガス含有。


2004年8月5日 
No.302 Cocktail Bar カシスオレンジ / サントリー

Cocktail Bar カシスオレンジ  続いて、カクテルバーの今度はカシスオレンジ。
 どういうわけか、私の嗅覚では、カシスの匂いも、オレンジの匂いもほとんど感じない。 むしろパッションフルーツか、あるいはグァバのようなトロピカルな感じがあるだけである。
 しかしながら、口に入れると、今度は確かにカシスの味がする。それと同時に柑橘の酸っぱさがある。
 果汁6%、アルコール分4%。原材料は、オレンジ、カシスリキュール、オレンジリキュール、グレープフルーツリキュール、 スピリッツ、糖類、酸味料、香料、野菜色素、ベニバナ黄色素、炭酸ガス含有。
「オレンジ果汁とカシスリキュールに、2種類のフルーツリキュールをプラス。 4つのフルーティなおいしさのハーモニーをお楽しみください。」との文字あり。
 4種類も混ざってると、何が何だかわからなくて、とにかく甘いだけ、というのが正直なところ。
 これって、カラオケボックスなんかで出てくる酒かジュースかわからないような代物よりもひどいね。 別に甘いのが悪いというわけじゃないけど、味のコンセプトをもっと明確にしてほしい。


2004年8月6日 
No.303 旬果搾り ナチュリア オレンジ / アサヒ

旬果搾りナチュリア・オレンジ  お待たせしました。と、読者の皆様に言い、私自身にも言う。
 この製品、既に先月28日に発売されていたのだが、これまで取り上げることができなかった。 私自身、これまでこのナチュリア・シリーズは大きく評価しているので、オレンジにも大きな期待を寄せていた。 発売前から楽しみにしていたのだが、発売当日を過ぎても、私の生活圏内では、みつけることができなかった。 本当に関西でも売られているんだろうか?でも確かにCMでは、やっている。
 探し続けて、今日、やっとみつけた。満を持して、ようやくプルタブを開ける。
 香りは、みかんジュース。そう、オレンジではなく、温州みかん。派手さはない。みかんの缶詰の汁のよう(本当にみかんかどうか定かではない)。
 口に含んだ第一印象は・・・甘い。残念ながら、甘い。でも、わざとらしくないみかんフレーバーで、 好感は持てる。酸は抑え込まれて、刺激は弱い。そこが、ナチュリアらしい。苦味があって、少し、みかんの皮の味がする。
 果汁30%、アルコール分5%。原材料は、アルコール、オレンジスピリッツ、オレンジ果汁、糖類。
 オレンジチューハイには、やはり糖分はいらない、と思う。無糖の本搾りチューハイ ですら甘いのだから。
 残念ながら、本搾りには勝てなかった。


2004年8月9日 
No.304 タカラCANチューハイ スキッシュ ダブルミックス マンゴー&スウィーティ

スキッシュ W MIX マンゴー&スウィーティ  まったくこのスキッシュってやつは、CMをやっているかと思えば近所に売ってない。 特に宣伝していないのに新製品が出ている。と、扱いにくい。今回も、偶然スーパーでみつけた。
 缶を開けると実にみずみずしい香り。マンゴーのトロピカルな雰囲気と、柑橘のシャープな香りの競演。
 味の方も酸が勝っていて、炭酸も強く爽快なので、実に夏向き。甘味も決して弱くはないんだけど、 刺激がそれを上回る。スキッシュの名に恥じない仕上がり。
 ともするとぼやけた感じになりがちのマンゴーに、柑橘でもグリーンな風味の強いスウィーティを合わせた発想が素晴らしい。 他メーカーが発想しないような製品を生み出すタカラの企画力に、改めて脱帽。
 アルコール分5%、果汁6%。原材料は、マンゴー果汁、スウィーティ果汁、スピリッツ、高果糖液糖、酸味料、香料、カロチノイド色素、 紅花色素。
 やはり私がイチオシのスキッシュシリーズは、他の追随を許さないクオリティである。


2004年8月10日 
No.305 バービカン・リアルテイスト / タカラ

バービカン・リアルテイスト  最近、ビールテイスト飲料(ビアテイストドリンク)が流行っているからなのか、 元祖バービカンからも、こんなものが出ている。リアルテイスト(本物の味)という名前は、大きな期待を抱かせる。
 低アルコールといえども、飲むときはビールと同じように"三度注ぎ"を実行。すると、予想以上に泡が盛り上がり、 結構持続する。いいぞ。
 だが、香りは従来品のバービカンとほぼ同じ。いや、より紅茶っぽさが増したか。 セイロンティーのような深みがある。
 飲むと、やはり口の中で紅茶フレーバーが広がる。まるで、ティーソーダのようだ。 ビール代わりだと思わないで、ソフトドリンクだと思えば、それなりに飲める。
「3OFF」という文字あり。カロリーOFF(ビールに比べカロリー1/3)、アルコールOFF(アルコール分0.1%未満)、 糖質OFF(糖質35%カット)だという。
 原材料は、麦芽、麦芽糖、水溶性食物繊維、小麦、麦芽エキス、香料、ホップ、カラメル色素、 酸味料、酸化防止剤(ビタミンC)。


2004年8月11日 
No.306 ピルスナー・プレミア / サッポロ

ピルスナー・プレミア  今頃になってようやくこれを取り上げる怠慢をお許しください。
 近年流行のチルド配送ビール。キリンやサントリーが先行していたが、 これはサッポロ。
 私の生活圏内ではまったく売られているのを見たことがなくて、 読者の方から情報をいただいていたのに、入手できないでいた。 セブンイレブンの酒販店で扱っているとのことで、先日外出したときにたまたまみつけ、 さっそく買ってきた(わが関西は、そもそもローソン王国であり、セブンイレブンが少ないのだ。 しかも酒販店となると、なおさら)。
 さて、グラスに注ぐと、純白できめ細かな泡には力があり、きれいにこんもり盛り上がる。 ハイネケンのようなガスっぽい匂い(こう書くとけなしているみたいだが)がツンとある。
 苦味がずしっとあるが、それが甘く感じられるほど存在感を示し、 やがて華やかな香りに昇華してゆく感じ。
 ある意味無骨なのに柔らかく、重いのに華やか。サントリーのテーブルビアシリーズなどと比べると、 明らかにこちらの圧勝だし、キリンまろやか酵母豊潤などとは キャラがまったく違うので、バッティングしない。まさにサッポロらしい"いぶし銀"の味わい。
 裏ラベルには、『チェコの栽培者と協働で苗から育てたザーツ地方産ファインアロマホップが、 「上品な香りの余韻」と「柔らかな厚み」を生み出します。通常ホップ使用量の2倍(当社比)を使用することで実現した 繊細な香味を、工場出荷から店頭まで「チルド配送」で大切にお届けしました。』とある。
 アルコール分5%。原材料は、麦芽、ホップ。
 いやはや、こんなに卓越した商品をこれまで放っておいたなんて、私の不徳の致すところでした。


2004年8月12日 
No.307 レフ・ブラウン

レフ・ブラウン  さて、最近結構取り上げているベルギー・ビール。 先日は、同じ造り手のレフ・ブロンドを取り上げた。
 ボトルにも書かれているが、このレフは、アビィ・ビールと呼ばれる。修道院ビールのことらしい。 ただ、シメイのように、トラピスト修道会に属する修道院で造られているものだけは、特にトラピスト・ビール と呼ばれ、それ以外のただの修道院ビールのことを、アビィと呼ぶらしい。
 カフェオレ色の泡はきめ細かく、長く持続。液色はダークで、喩えれば、そばつゆ程度。香りはミルキーで、焦げ臭は弱く、 その代わりにフルーツのような甘さがある。
 味にもどこかトロピカルな甘さがあって、苦味はほどほど。黒糖のような甘さではないからざらざら感もなく、 なめらかな飲み口。
 アルコール分6.5%。原材料は、麦芽、トウモロコシ、ホップ。麦芽含有率71.9%とあるから、日本の酒税法でもビールである。
 裏ラベルに、「レフ・ブラウンは、焙煎したモルトを使用して造られているので味はコクがあり、色は深い茶色。 ほのかにリンゴを思わせるフルーティな味わいです。6〜10度位に冷やしてお飲みください。」とある。
 330mlびんで、入手価格は\409(本体価格390円+消費税19円)。


2004年8月13日 
No.308 Cocktail Bar マンゴーピーチ / サントリー

Cocktail Bar マンゴーピーチ  先日から少しずつ取り上げているサントリー・カクテルバーシリーズ。今回もまた、 かなり甘そうなものの登場である。
 缶を開けた瞬間に、ああ確かにマンゴーだなあという甘〜い香りが立つ。 一口飲めば、香りの印象と同じか、いやむしろそれ以上に甘ったるい味わいが広がる。 まるで桃缶(桃の缶詰)のシロップをそのまま飲んでいるような味。 これがアルコール飲料だとは、とても思えない。アルコール初心者の若い女の子向けといったところか。
「ピーチ果汁、マンゴーリキュールと2種類のフルーツリキュール。 4つのフルーティーなおいしさのハーモニーをお楽しみください。」とある。
 果汁4%、アルコール分4%。原材料は、白桃、マンゴーリキュール、ピーチリキュール、オレンジリキュール、 スピリッツ、糖類、酸味料、香料、ベニバナ黄色素、野菜色素、炭酸ガス含有。


2004年8月14日 
No.309 Cocktail Bar スクリュードライバー / サントリー

Cocktail Bar スクリュードライバー  淡々とこのシリーズを続けよう。
 まず香りは、ゼリー菓子(寒天のように直方体に切ってオブラートで包んだヤツ)のオレンジ色のみたいな感じ。 つまり、菓子フレーバー。
 飲み口は、無果汁のオレンジドリンク。自然の感じはまったくなく、あくまでも人工的。 これはこれでおいしく感じる。
 どんどん飲み進んでも、アルコール感はほとんどなく、果実感もなく、 作られたような甘く単調な味が続くだけである。
「バレンシアオレンジ果汁、ネーブルオレンジ果汁と2種類のフルーツリキュール。 4つのフルーティなおいしさのハーモニーをお楽しみください。」とある。
 果汁7%、アルコール分4%。原材料は、オレンジ、ウオツカ、オレンジリキュール、アプリコットリキュール、 糖類、酸味料、香料、ベニバナ黄色素、野菜色素、炭酸ガス含有。


2004年8月15日 
No.310 おやすみビール / 銀河高原ビール

おやすみビール  とにかくこのビール、缶にみのもんたの顔写真が付いているというのが、大きなインパクトである。
 言うまでもなく、銀河高原のキャラクターを勤めているからなのだが、 イメージ的にどうなんだろうか。みのさんが元々銀河高原のファンだったということからキャラクター起用となった らしいのだが、何も顔写真までのせなくても・・と思うのは私だけではあるまい。
 CMにも出ているし、みのさんと言えば、健康の文字が浮かぶから、企業イメージとして悪くはないのだろう。だけどねえ。
 このビール、銀河高原のサイトによれば、中身は白ビールと書かれているから、同社から出ている「白ビール」がそのまま入っているのだろうか。
 液色は淡く、混濁している。フルーティで甘く、華やかな香り。 飲み口は決して重くはないが、甘やかで飲み応えあり。でも、後にくどさは残らない。香りの印象よりは、さらっとしている。
 160ml入り缶で、入手価格\126(本体価格120円+消費税6円)。あえてお腹に負担のかからない量にして、 寝る前に飲んで欲しいという新提案。そのアイディア自体、おもしろい。でも、考えてみれば、ベビー缶って他メーカーでも昔からあるからなあ・・。


2004年8月16日 
No.311 極 KIWAMI / アサヒ

極  先日、サッポロ・ピルスナー・プレミアの時にも言い訳したが、 この製品、極も、セブンイレブン限定販売らしくて、長らく入手できないでいた。実はピルスナー・プレミアと同時に買っていて、 いつ飲んでも良かったのだが、なんとなく引っ張ってしまっていた。
 さて、中身。
 液色はブロンドで、国産にしても薄い部類。泡の持続力はそれほどでもない。
 香りに華やかさはなく、モルトの重い香り。苦味が強く、どちらかといえば男性的だが、リリースがほろっと柔らかい。 いずれの要素も極端に偏らない、いわばニッポンのきれいなビール。
 アルコール分約5.5%。原材料:麦芽、ホップ、米。チルド配送で、賞味期限90日。
「こだわりのきわみ」ということで、6つのこだわりが記されている。

 原料
 こだわり一、コクのある味わいのためにヨーロッパ産「スカーレット麦芽」を使用。
 こだわり二、バランスの良い「香り」と「苦味」のためにドイツ産ホップ「ヘルスブルッカー」を使用。
 こだわり三、上質な国産米を使用。やわらかな味わいの秘密です。
 製造法
 こだわり四、ふんわりとした華やかな香りのために醸造法「ドラウフラッセン」を採用。
 こだわり五、すべての醸造工程は醸造責任者が自らの目で確認しています。
 配送法
 こだわり六、工場から店頭までチルド配送(10℃以下)しておりますので「こだわり」が生きています。

 こういうものを欧州に持っていけば、The Japanese Beerとして結構受けるのではないだろうか。 アサヒは、熟撰でもそうだが、あえて副原料を使うというこだわりを見せている。
 ドイツビールや、国産でも銀河高原などのファンからすると、まがい物ということになるのだろうが、 私は、こういった味の追求の仕方もアリだと思う。


2004年8月19日 
No.312 スーパープレミアム モルツ / サントリー

スーパープレミアムモルツ  こちらもチルド配送、品質保持期限90日のビール。やはりセブンイレブンにて入手したもの。
 この分野では、アサヒよりも先行しているサントリーではあるが、スーパープレミアム (その後、ザ・プレミアムモルツと改名)というのはこれまでも缶で出ている。 賞味期限の違いはあるというものの、味の傾向は同じであることが十分予想される。
 液色ははっきり言って、薄い。香りも軽やか。ミントのような清々しさが中心。普通のモルツに比べると、 香りの立ち方がかなり鮮烈で強い。
 苦味が強いのに重たくはなく、ぐんぐん飲み進んでも、口の中には華やかさが残る。 よく言えばいいとこ取り、悪く言えばどっちつかず。
 アルコール分5.5%。原材料:麦芽、ホップ。武蔵野ビール工場醸造。
「ヨーロッパ産アロマホップを通常の2倍、粒選り麦芽は1.2倍(当社比)使用し、丹沢水系の天然水で 仕込みました。できたてのおいしさを瓶詰めし、冷蔵配送にてお届けしています。」とある。
 私自身がもう慣れてしまっているからか、缶入りのスーパープレミアムに最初に出会ったときの感動はない。 こちらのほうが、なんだか角が取れてしまったように感じるのは、気のせいか。


2004年8月22日 
No.313 有機農法ビール / 日本ビール

有機農法ビール  日本ビールから出ている有機農法ビールという製品。メジャーではないかもしれないけれど、 こういったものも取り上げよう。
 泡立ちは弱めだが、液色は結構濃い。香りに華やかさはなく、重々としている。 苦味の中に、なぜか甘味のようなものを感じ、後味はふんわりと優雅。雑味のないスマートな喉ごし。
 こだわりのある製品らしく、能書きがいっぱい書いてある。
 缶の中央にはミレーの「落穂ひろい」の絵。その上には、 「農薬を使わない原料で造られたビールは、体に安心というだけでなく、 水・土壌・植物に優しく正にエコロジーなビールなのです。」という文章。
 原材料:有期麦芽、有期ホップ。アルコール分5%。
「農薬を使わず栽培した大麦 100%|農薬を使わず栽培したホップ 100%|遺伝子組み換え大麦 不使用| 酸化防止剤 不使用|殺虫剤消毒剤 不使用|農薬 不使用」との表示。


2004年8月24日 
No.314 秋味 / キリン

秋味2004  毎年出ているが、パッケージが毎年違うこのビール。紅葉をイメージするオレンジ系の色彩は一緒だ。 中身は変わらないのだろうとは思うが、年に一度のお待ちかねなので、今年も取り上げよう。
 泡立ちは良く、液色は濃い。見た目だけで、しっかりした内容が伺える。
 香りの第一印象は華やかさもあるのだが、浮ついた感じではなく、密度の濃い感じ。 欧州系のアロマホップをわざとらしく使ったりしてないところが、シブい。 口の中で苦味がズシっと存在感を示し、その苦味が飲み干した後もしばらく残る。
 この味、苦いビールが得意でない人には辛いだろう。
 アルコール分6%。原材料は、麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。
「秋だけの限定醸造」「麦芽たっぷり1.3本分(当社比)」の表示あり。
 飲み応えのあるビールであるのは間違いないが、それよりも、この商品が店頭に並んでいるのを見ると、 毎年まだ暑さの真っ最中であるだけに、「あっもうこんな季節なのか」という感慨がある。そういった商品だ。


2004年8月26日 
No.315 味わい秋生 2004 / サントリー

味わい秋生2004  この発泡酒も、毎年恒例となっている。サントリーは、ほんとうにこういう企画ものが好きだ。
 さて、泡立ちはほどほどで、液色は薄めながらスーパードライ程度。 香りに臭みはあまりない。
 味わいというほどの味わいはないが、苦味が強く、その分、穀物臭さはマスクされている。 それでも、飲み進めると発泡酒特有の変な甘味が気にかかる。
 アルコール分6.5%。その強さが、「味わい」と名乗る正体だともいえる。原材料は、麦芽、ホップ、大麦、 糖化スターチ。
 まあよく頑張っているほうだとは思う。曲がりなりにも毎年続いているのだから、 そこそこ売上もあるのだろう。
 毎年中身は同じなのだろうか?と疑問に思ったので、昨年一昨年の自分のコメントを改めて読んでみた。
 昨年は、泡に勢いがなく、雑穀臭があって、甘味と渋みが気にかかるというような内容。
 一昨年は、臭みは弱いが苦味が粗暴という内容。
 今年は、昨年よりも一昨年の感想に近い。やはり毎年微妙に味わいを変えているんだろうか。 いや、多分私の尺度が揺らいでいるだけなんだろうな。


2004年8月27日 
No.316 Cocktail Bar 氷点ジントニック / サントリー

Cocktail Bar 氷点ジントニック  カクテルバーシリーズは、これまで取り上げたものでは、まだすべてを網羅していない。 この「氷点」と名のつく種類もある。
 何が氷点かと言えば、「こだわりの氷点ろ過」だそうである。「氷点でろ過したクリアなジンをベースに、 香り高いキーライム果汁を加え、スッキリ爽快なジントニックに仕上げました」とのこと。
 その文句のとおり、缶を開けて最初の香りに、なるほどと思わされる。 あっ、これ確かにライム!と思うほどフレッシュ感がある。よく嗅げば、生のライムの緑っぽさはそれほどなく、 とてもマイルドなのだが、香料であるにせよ、結構うまく作っているなという印象。
 だが、この導入部の喜びは、口に含んだ瞬間に、雲散霧消する。 酸が尖ってもいなければ、苦味があるわけでもなく、ジュースっぽい軽い甘味が広がるだけ。 そもそもこのシリーズに大きな期待などしていないのだから、別にがっかりすることもないのだが、 へたに香りが良かったものだから、あれれって感じ。
 果汁1%、アルコール分5%。原材料は、ジン、ライム、糖類、酸味料、香料、苦味料、炭酸ガス含有。
 こんなもんでいいのかな。所詮、このシリーズは。性懲りもなく今後も新製品が出るようだけど。


2004年8月30日 
No.317 Cocktail Bar 氷点モスコーミュール / サントリー

Cocktail Bar 氷点モスコーミュール  まだまだ続く、このシリーズ。
「氷点でろ過したクリアなウオツカをベースに、 香り高いキーライム果汁を加え、スッキリ爽快なモスコーミュールに仕上げました」とある。
 まず香りだが、缶を開けた瞬間に立ち上るのは、「おお、カナダドライ!」。 そう、ジンジャーエールの香り。柑橘香は強くない。
 反対に、味は、妙にライムのグリーンさが強調されていて、まるでジンジャーエールにヨモギの葉でも漬け込んだかのようだ。 でも、変な甘味はないので、ジュースのようにごくごく飲める。
 果汁2%、アルコール分5%。原材料は、ウオツカ、ライム、糖類、香料、酸味料、カラメル色素、 炭酸ガス含有。
 このシリーズって、熱烈に支持するファン層などいないんだろうな、と思う。なのに続けられているのは、 サントリーだからこそ、って感じかな。


2004年9月1日 
No.318 スーパーチューハイ 秋 Aki-white [ラズベリー&ヨーグルト風味] / サントリー

スパチュー Aki-White  まだまだこのシリーズも続くのである。
 新しい季節がめぐってくると店頭に並ぶ。思えば、「」からこのシリーズが始まった時は、 その企画力に脱帽したものだ。そして、秋といえば、昨年の「秋 Aki-Nashi」。これにも感心した。 今年も出ているが、そのAki-nashiと一緒に今年初めて店頭に並んでいたのが、この商品。
 私はいつもレギュラー缶(350ml)を入手するのだが、近所のローソンではロング缶(500ml)しかなかった。 新製品なのに買わないわけにもゆかず、500ml缶をget。
 これはラズベリー+ヨーグルトでしかあり得ないな、という正直な香り。 ミルキーで甘酸っぱそう。
 味は乳酸飲料が強いが、なぜかオロナミン、あるいはもっとジュース的なデカビタみたいな味がする。 そのせいか、ぐいぐい飲める。これはこれで非常においしい。
 アルコール分5%、無果汁。原材料は、乳酸菌飲料、スピリッツ、 糖類、香料、酸味料、安定剤(大豆多糖類)、炭酸ガス含有。
 いくら飲んでもまるでアルコールと感じられないのは、いかにもジュースな造りだからだろうか、 それとも私の酒に対する耐性のためか。


2004年9月4日 
No.319 ギネス(小瓶)

ギネス・びん  ギネスの小瓶入り。
 以前に缶入りは試しているが、念のため小瓶入りも。
 泡のきめ細かさ、香りの重さからは、丁寧な造りがうかがえる。
 黒糖のような一瞬甘そうな香りなのに、飲んでみると実にシャープ。 オレンジみたいな酸の奥に、どっしりとした飲み応えがある。
 この充実感は、他の黒ビールでは決して味わえないものである。さすが。
 多くを語る必要がないビールだ。


2004年9月5日 
No.320 サミュエル・アダムス ボストン・ラガー

SAMUEL ADAMS  アメリカのビール。
 液色は赤褐色というか、アイスティ程度。 はちみつのような甘い香りとパパイヤのようなトロピカルな印象。
 ところが、味は香りの印象とは幾分か違って、苦味が強く、結構シャープ。 酸味もある。最後にザラメのような甘さも残る。全方位的な味わい。
 アルコール分4.8%。原材料:麦芽、ホップ。輸入者は日本ビール。 ラベルは輸入者が貼ったものなので、「お酒は20歳を過ぎてから」などの日本語が書いてある。
 予想していたのとはだいぶ感じが違ったが(軽くて薄いビールかと思った)、 うれしい驚きであった。
 355mlの小瓶入り。


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