ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.401〜420


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2005年2月7日 
No.401 ヴァルシュタイナー WARSTEINER

ヴァルシュタイナー  ドイツのビール。
「厳選された麦芽、最高級ホップと良質の水で醸造され、科学物質は一切使わないドイツでトップの人気を誇る 純粋ビールです」と、裏ラベルにある。期待感は高まる。
 色がかなり薄く、泡立ちも控えめ。香りも華やかさはなく、地味な印象。 日本のビールでいうと、モルツみたいなタイプ。
 苦味、渋みはそれなりに強い。だが、アフターはすっきりしていて、ピュアな飲み応え。
 おとなしく、突出したところはないけれど、味の芯はしっかりしている。
 アルコール分4.8%。原材料:麦芽、ホップ。輸入者は、株式会社アイコン。


2005年2月8日 
No.402 サントリーチューハイ ダブル搾り 桜&チェリー <2005限定>

ダブル搾り 桜&チェリー  サントリーから春らしい新製品。「2005限定」の文字あり。
 グラスに注ぐと、液体は文字通りほんのり桜色で、可愛らしい外観。 香りを嗅いで、あ、やっぱり、と思う。何が「やっぱり」かと言えば、 一昨年春に出た、スーパーチューハイ 花 [さくら&レモン]にそっくりなのだ。 もちろんこの製品にはレモンは使っていないから、味の仕上がりは違うだろう。でも、桜の香りづけは共通している。 同じ原材料を流用しているんだと思う。桜というより、梅ガムみたいな匂い。
 色については、以前の製品よりもはっきりと桜色になった(私の目がおかしくなければ)ので、とても良いと思う。
 味わいは確かに柑橘を使っていない分だけ、まろやかだ。角がなく、やさしい味に仕上がっている。 その点が、春らしさをうまく醸し出していると言える。でもその分、インパクトには欠け、 件のスパチュー花の時の衝撃を超えるものではない。
 チェリー果汁0.5%、アルコール分5%。原材料:チェリー、ウオツカ、桜リキュール、糖類、酸味料、 香料、炭酸ガス含有。
 それにしても、「桜&チェリー」という名前は、なんだか重複表現みたいで、少々違和感がある。 もちろん桜の花びら(cherry blossom)と桜桃の実(cherry)という意味なんだろうけど、例えば、 栗&マロン(chestnut tree & chestnut)とか、梅&プラム(plum blossom & ume;Japanese plum)なんて言われる以上に、 居心地の悪い表現だ。こう感じるのは、私だけ?


2005年2月10日 
No.403 淡麗<生>(リニューアル品)/ キリン

キリン 新・淡麗  淡麗が新しくなったらしい、という話を聞き、買ってみた。本当に久しぶりだ。
 普段発泡酒を飲まない私としては、こんな機会でもなければ買うことはない。
 その昔、発泡酒という存在自体が目新しかった頃、先駆者のサントリー・ホップスを追いかけ、 各社の製品が出そろった中で、私がピカイチの称号を与えたのが、この淡麗だった。 ビールのまがい物という位置づけしかなかった当時では、しっかりした飲みごたえをもつ淡麗は、 大きな存在感を示していた。
 それ以来、売上No.1の地位を占めているが、よく言えば保守本流、悪く言えばいまや旧態依然とした 地味な存在でしかない。
 さて、この新製品だが、泡が妙にちりちりときめ細かく、持続力はなく、香りは穀物臭く、 乾燥藁のような匂いは、まさに典型的な発泡酒。この臭みは、なつかしくすらある。
 しっかりした苦味。後に残るうにゃっとした甘さ。どこが新しくなったのかわからないけれど、 この圧倒的な重みが、存在感と言えるのかも。
 キリンのサイトを確認したら、 次のように書いてあった。

 「麒麟淡麗〈生〉」は、うまさの原点である大麦にこだわり、 大麦の使用量を20%以上増やすことでより本格的な味わいを実現するとともに、 製造方法を改良することで、鮮度とキレ味を一層引き立てました。 パッケージも、より本格感と品質感が伝わるデザインに改良しました。

 そうか大麦を増やしたのか。それで重みが出たんだな。でも、キレ味が良いとは、決して思わないけれども。
 アルコール分5.5%。原材料:麦芽・ホップ・大麦・米・コーン・スターチ・糖類。


2005年2月11日 
No.404 淡麗 グリーンラベル(リニューアル品)/ キリン

キリン 新・淡麗 グリーン  昨日の淡麗に引き続き、今日は、一緒にリニューアルしたグリーンラベル。
 糖質オフで健康志向を前面に打ち出している製品。 どうせ味わいなど求められない発泡酒だから、こういうコンセプトのはっきりした商品のほうがむしろ存在意義がある。
 泡のちりちり感と香りの穀物臭さは、普通の淡麗と一緒。液色が意外にもしっかりとしている点も。
 口の中でもちろん味らしいものは感じられないのだが、発泡酒特有のイヤな甘味がじんわりとある。 以前の製品のほうが、もっと水っぽかったんじゃないだろうか(といっても私は比較できるだけ以前の製品を飲んでいない)。
 どうせ味がないなら、もっと徹底的に水っぽい方がいいのにな。サッポロ・ドラフトワンみたいに。 なんだかこのどっちつかずな感じは、自ら存在意義を薄めているような気がしないでもない。
 アルコール分4.5%。原材料:麦芽・ホップ・大麦・糖類・酵母エキス。糖質70%オフ。
 キリンのサイトでは、 次のような説明があった。

 「淡麗グリーンラベル」は、2002年4月の発売以来、健康志向市場をリードする商品として好評をいただいてきましたが、 今回糖化工程を見直し、酵母をより生き生きと働かせることで、うまさと飲みやすさが調和したバランスの良い“爽快なうまさ”を実現しました。 デザインは糖質70%オフ(当社発泡酒比)の表示を従来より大きくすることで、お客様に商品特長を分かりやすく伝えられるようにしました。

 缶のデザイン、いったいどこが変わったのか?と思ったら、確かに「70」の数字が大きくなってる。でもこれ、 以前のものと並べてみないと、まずわからない。こんなデザインチェンジなら、しなくてもいいんじゃないかな。
 こういうわかりにくい変更というのは、新しいファンを増やそうという意図よりも、これまでの顧客を逃がしたくない という消極姿勢の表れのような気がする。ラガービールとか一番搾りみたいな大ブランドならば、そういう姿勢は理解できるが、 この程度の製品なら、むしろもっとテコ入れすべきじゃないかな。


2005年2月12日 
No.405 淡麗 アルファ(リニューアル品)/ キリン

キリン 新・淡麗 アルファ  淡麗淡麗グリーンラベルに続いて、この淡麗アルファも新しくなった。 前2者については1月上旬製造品から切り替え、アルファについては2月9日新発売ということである。
 正直言って、まだやってるのかこの製品、という感じが私はする。いったいどれだけ売れてるのか知らないが、 ここまで意地になってリニューアルを繰り返し、存続させる意義があるんだろうか。と言いながら、意地になって付き合っている私も、 相当に変わり者だが。
 まず香りだが、何も変わっていないと思う。私がこの製品を飲むのは、こうやってリニューアルしたときだけなのだが、 それでもこの匂いは強烈に記憶に残る。木工用ボンド、工具箱、きな粉、古くなった小麦粉・・。この匂いを形容するならそんな感じだ。
 すえたような(腐敗して酸っぱくなったような)味も健在。最初のうちはいいが、だんだん飲み進めるのが辛くなってくる。
 アルコール分5.5%、プリン体カット99%、糖質カット60%。原材料:麦芽・ホップ・大麦・糖類・酵母エキス・香料・カラメル色素。
 これをおいしいと思って、喜んで飲める人は、ある意味幸せな味覚の持ち主だと思う。私は、義務感で買ったけれど、 やっぱりどうにも堪え難い。
 口直しに、今からクラシックラガーでも開けましょうか(と、一応キリンさんに気を使ったりして)。


2005年2月16日 
No.406 サントリーチューハイ ダブル搾り レモン イタリア産&カリフォルニア産

新・ダブル搾り レモン  サントリーチューハイの主力が、以前のスパチューからダブル搾りに移ったようだ。
 最初にこのシリーズが出たときには、なんだかタカラ・スキッシュW・MIXの二番煎じで、 なおかつアサヒ・旬果搾りをも彷彿とさせる、なんとも物まね的要素の強い製品だと思っていたが、 今回のリニューアルで、サントリーらしさに回帰したような気がする。
 とはいえ、このレモンは、以前の地中海産&カリフォルニア産を、言いかえただけのようでもある。
 香りはグリーンでシャープ。化粧品のように、やや作られた感じの柑橘香。
 それにひきかえ、味わいはジューシー。適度に甘味があって、ごくごく飲める。いわば、メルシャン本搾りなどとは 正反対の軸にある。自然美に対する人工美というか。
 果汁5%、アルコール分7%。原材料:レモン、ウオツカ、レモンリキュール、糖類、酸味料、香料、炭酸ガス含有。


2005年2月17日 
No.407 新・マグナムドライ / サントリー

新・マグナムドライ  この新製品、本当は昨日16日発売だったのだが、立ち寄った酒販店及びコンビニ店頭ではみつけることができなかったため、 入手は今日になってしまった。
 だいたい発泡酒という分野におけるパイオニアは、サントリーである。それが、 キリン淡麗、アサヒ本生、サッポロ生搾りなどが独自の地位を築いていった陰で、 サントリーの発泡酒は、なんだか存在感をなくしていった。純生が出たときは、 かなりいけると思ったのに、強固な地位を確立するまでには至らなかった。
 さて、今回、マグナムドライが新しくなったと聞き、ちょっと期待をして臨む。
 まず香りだが、確かに発泡酒臭さを感じるものの、それほど強くなく、及第点。
 口に入れるとピリピリした炭酸の刺激(強すぎるくらい)が心地よい。 これは、従来からこの商品が持つ特性だ。そして、それ以外にさしたる特徴もないので、 何も考えずに、ただこの刺激を楽しめる。
 味なんて求めてはいけない。臭みがごまかされているだけで、もうそれでいいではないか。 それで納得できる人なら、この商品は買いである。
 決してこれをおいしいなんて言うつもりはないけれど、こういう方法論を、私は高く評価する。 発泡酒にできること、求められていることの1つを、愚直に実行しているから。 妙にビールらしさを狙った商品より、よほど存在意義がある。
 アルコール分5.5%。原材料:麦芽、ホップ、大麦、糖化スターチ。


2005年2月22日 
No.408 本生 ゴールド / アサヒ

アサヒ・本生ゴールド 「金が出たぞー」のCMで、お茶の間では既におなじみの新製品。
 正式な発売は明日23日なのだが、例によって発売前日である今夜、コンビニ店頭にいっぱい並んでいた。
 まず、泡を立たせるためにビールと同じように三度注ぎをすると、当初はこんもりと盛り上がるが、やはり持続はしない。 液色も薄く、なんだ普通の発泡酒か、と思う。
 だが、グラスに鼻を近づけたとき、小さな驚きが。なんだか甘い香りがする。 通常の雑穀臭か?と思いきや、そうではない。 エール(上面発酵酵母によるビール)みたいなフルーティさがある。
 口に含んで、また驚く。重厚感のある苦味。ほんのりとした甘味。 それでいてアサヒらしく、キレはよい。
 ある程度期待はしていたものの、ここまでの内容だとは思わなかった。 まちがいなく、これまでの発泡酒ではナンバーワンだと思う。
 しかしこの味、これまでの発泡酒支持層に受け入れられるかな?  いまや「スッキリ飲みやすい」という理由で発泡酒を積極的に選ぶ消費者も多いだろう。とすると、 この商品はそのニーズには合わない。
 だが、発泡酒購入層の多くは、味覚に対してそこまで明確な意思を持っていない人たちだとすると、 軽かろうが苦かろうが、かまわず飲むに違いない。そういう人たちに対して有効なのは、 宣伝の上手さと、それに伴って作られる製品のイメージである。その点、この製品に不足はない。
 しかししかし、この製品がもっともフィットするのは、従来ビール党だったのに、不況の折から発泡酒に甘んじている 世のオトーサン連中だ。
 そこのオトーサン。悪いことは言わない、明日からこの発泡酒に替えてみなさい。 こんな製品待ってたんだよなあ、と思うこと請け合い。
 アルコール分5.5%。原材料:麦芽・ホップ・大麦・大麦エキス・米・コーン・スターチ・糖類。
 缶には次のような能書きがある。

アサヒ787号酵母(愛称:リッチ酵母)が醸しだす、 豊かな麦の味わいと芳醇な香り。そして心地よい苦味が特徴の発泡酒です。
「アサヒ787号酵母(愛称:リッチ酵母)」とは、豊かな味わいと納得の飲みごたえを実現するために アサヒビール保有の数百種に及ぶ酵母バンクから選び出した、新酵母です。


 ここまでくると、ブラインドでビールと区別がつかないだろう。 スーパードライ、オリオン、バドワイザー、クアーズなどの中にこれがあっても、 選び出すことは至難の業だろう。


2005年2月23日 
No.409 サントリーチューハイ ダブル搾り グレープフルーツ ホワイト&ルビー

新・ダブル搾り グレープフルーツ  新しくなったダブル搾りシリーズのグレープフルーツ。 レモンと同じく、中身の構成(ホワイト&ルビーという)は以前の製品と一緒。だから、大きな変化は期待できないが。
 まず香りはとても緑っぽく、ライムのような印象。それと、作られたような甘い匂いがする。柑橘系のオーデコロンっぽい。
 味にも取り柄はなく、ただなんとなく適度にフルーティーなのだが、いかにも作りましたという味。 苦味や酸味よりも、人工的な甘さが鼻につく。
 果汁7%、アルコール分6%。原材料名:グレープフルーツ、ウオツカ、グレープフルーツリキュール、 糖類、酸味料、香料、炭酸ガス含有。
 そうか、グレープフルーツリキュールってのは、以前にグレフル・ピングレなどのシリーズで使ってたものの 使い回しだな。そのせいでこの甘さが出てるんだろう。
 正直言って、これを積極的に飲みたいという欲望はわかないだろう。 たとえばメルシャン本搾りとか、 キリン氷結だったら、「ああ飲みたい」と思うことがあるとしても、「ダブル搾りのグレフルが飲みたい」などと あえて思うことはない。少なくとも私は。


2005年2月24日 
No.410 新・本搾りチューハイ グレープフルーツ / メルシャン

新・本搾り グレープフルーツ  さて、昨日サントリーダブル搾り・グレフルを飲んだときに引き合いに出したので、 こっちも飲まなきゃということで、これ。
 実はこの本搾りもリニューアルしていた。2月8日発売なのだが、サイト によれば、「果汁の割合はそのままに、より搾ったグレープフルーツの味わいを実現するため、 オリジナルの上質果汁をブラッシュアップしました」とのこと。
 香りはわざとらしいところがなく(糖類・香料無添加なのだから当然)おとなしめ。グレフルにしては、苦味とかグリーンな感じが強調されて いないので、意外にも甘そう。
 口の中で最初、ふんわりとした甘味を感じるが、それは口に含んでいる間だけで、飲み込んでしまえばスッキリと甘味は消えて行き、 心地よい苦味が残る。
 全体的に、以前の製品よりだいぶ丸くなったかな?
 私は、以前のヒリヒリとしたストレート感が好きだったので、かなりおとなしくなってしまったなという印象。 それでも、他社の香料バリバリ製品とは比べものにならないナチュラルさ。
 同じ缶チューハイですといって、他社の製品と一緒に店頭に並べられていること自体、かわいそうだと思ってしまう。 そのくらい、このシリーズは別格なのだ。ぜひ、長く続いて欲しい。


2005年2月25日 
No.411 サントリーチューハイ ダブル搾り 赤リンゴ&青リンゴ

新・ダブル搾り 赤リンゴ&青リンゴ  新しいダブル搾りシリーズのリンゴ。
 以前の製品とまったく同じ 赤リンゴ&青リンゴだ。
 香りはいかにも作られたリンゴ香。でも、少し青臭い感じがあったりして、うまく作られている。
 味は適度に甘味が抑えられていて好印象だが、ジュースっぽい感じは否めない。 サクマドロップスのリンゴ味をなめているような味だ。
 特にけなすところはないけれど、褒めるところもない。まずいともおいしいとも思わない。 記憶に残らない味だ。大衆受けを狙ったような味。
 果汁7%、アルコール分5%。原材料名:リンゴ、ウオツカ、シードル、糖類、酸味料、香料、炭酸ガス含有。
「シャキッとみずみずしい果実感。赤リンゴと青リンゴ、2種類のリンゴ果汁のおいしさを氷点でろ過したクリアなウオツカが 引き立てます」と説明文があるが、そんな凛々しい内容か?とイチャモンをつけたくなる。
 たくさん売ろうと思えば、こういったタイプに落ち着かざるを得ないんだろうか。 でも私はやはり、「コアなファンにだけ支持されればいい」というくらい独創的な製品のほうが好きだ。 だからこの製品は支持しない。


2005年2月27日 
No.412 タカラCANチューハイ 本格辛口 グリーンレモン

タカラ 本格辛口 グリーンレモン  こんな製品、まったく知らなかった。
 近所のスーパーにたまたま寄ったとき、まさに箱から出して平積みしているところだった。 「あっ、新製品だ」と気づいた私は、その場でカゴに入れた。
 香りはフレッシュで、ストレートで、緑っぽい。名前そのまま。
 味は実にすっきり。甘味はほのか。これはアルコールの甘味なんだろう。 焼酎を買ってきて、家でレモンを搾って、炭酸で割って作ったみたいに、とってもナチュラルな味がする。
 本格辛口という商品名がぴったり。これぞチューハイという味わい。
 最近の缶チューハイは、チューハイといいながらウオッカを使ったものが多く、 妙にくせのない味になっているのがむしろ普通になっているから、 こんなふうにちゃんと焼酎の味がする商品に出会うと、懐かしい感じがする。 この正攻法を、高く評価したい。
 果汁4%、アルコール分7%。糖類不使用。原材料:焼酎、レモンリキュール、レモン果汁、水溶性食物繊維、香料、酸味料。
 甘さは焼酎だけではなく、リキュールだったんだな。納得。 リキュールで味を作るというよりも、ただ単に甘味をつけるために使われているんだな。
 ところでこの製品、本日現在、タカラのサイトを見ても、載っていない。 もちろん宣伝もされていない。缶に貼ってあったプレゼントキャンペーンのサイトにアクセスしてみたら、工事中だった。 ということは、まだこれ、発売されていないことになってるんだな。発売日前に、店頭に並べられてしまったんだな。
 ともかく、私が以前から高く評価しているタカラCANチューハイが、またやってくれた。大歓迎である。


2005年3月2日 
No.413 タカラCANチューハイ 本格辛口 グリーングレープフルーツ

タカラ 本格辛口 グリーングレープフルーツ  本格辛口の今度はグレープフルーツ。
 レモンに納得したので、こちらにも期待がかかる。
 缶を開けた瞬間の匂いは、意外にもなんだか甘そう。いかにも香料だ。
 だが、味の方はシャープで、香りの印象とはだいぶ違う。甘味はいやらしくなく、 焼酎由来と思われるふんわり上品な甘味が、最後に残る。何口飲んでもスッキリしていて、 飲み飽きない。
 果汁10%、アルコール分7%。糖類不使用。 原材料:焼酎、レモンリキュール、グレープフルーツ果汁、水溶性食物繊維、 香料、酸味料。
 レモンリキュールを使っているところは、やはり甘味の追加目的か。
 最近飲んだグレフルチューハイの中では、大衆的で取り柄のないダブル搾りと、 独創的な本搾りとの中間に位置すると言えるが、どちらかといえば本搾り寄りであり、 独自のポジションを築いていると言える。


2005年3月5日 
No.414 新・本搾りチューハイ レモン / メルシャン

新・本搾り レモン  新製品といえば、これを忘れていた。今年また新しくなった本搾りのレモン。 今回(2005年2月)中身が変わったのは、このレモンとグレープフルーツの2種らしい。
 香りは甘苦い感じで、これまでの製品(初代2代目)よりも少しフルーティさが増した印象。
 ただ、甘そうに感じたのは匂いだけで、口に含めばシャープな酸が、本搾りらしさを主張。もちろん、甘ったるいということはまったくない。 喉が渇いたときにでも、ごくごく飲むことができるので、これから夏に向けてぴったり。
 果汁12%、アルコール分7%。原材料:レモン果汁、ウォッカ。もちろん、糖類・香料・着色料は無添加。
 缶に書いてある説明によれば、「居酒屋で自分で搾ってつくるレモンチューハイの果汁の割合に、 より近づけた果汁量12%」だという。確かにそんなフレッシュ感は、よくでている。
 だが、このシリーズはベースが焼酎ではなくウォッカだから、居酒屋のチューハイよりももっとクリアで、くせがない。 仕上がりのクオリティの高さにはいささかの不満もないが、説明の仕方がちょっと違うのではないか、と思わなくもない。


2005年3月7日 
No.415 サントリーチューハイ ダブル搾り 白桃&黄桃

新・ダブル搾り 白桃&黄桃  少し間が空いたが、新しいダブル搾りシリーズの桃。
 桃フレーバーはサントリーのお得意分野(と私は従来から思っている)。だから期待できる。
 まず香りは伝統的なサントリーの桃味チューハイに共通の、ナチュラルなもの。押しつけがましくなく、 それほど甘そうでもない。
 だが、味は結構甘い。ピーチキャンディをなめたようなたっぷり感。後味はそれなりにすっきりしているけれども、 どうもお子様テイストなのだ。
 以前の桃味チューハイ、たとえば清涼感とか青春チューハイ などのクリアな感じからはっきりと方向転換したのは、このダブル搾りの前作からであった。 それをそのまま踏襲しているようだ。というか、もしかして中身変わってないのかな?
 果汁8%、アルコール分5%。原材料:桃、ウオツカ、ピーチリキュール、 糖類、酸味料、香料、炭酸ガス含有。
 サントリーチューハイはすっきり感よりも、濃厚さを選ぶことで活路を見いだそうとしているのか。 確かに、メルシャンやタカラの本物志向に対抗しようと思えば、同じ路線で行くよりも、 酒飲みではない層(主に若者や女性)を取り込もうとする姿勢は、間違ってはいない。
 やっぱりサントリーには、そういう売り方が似合うのかもしれない。


2005年3月8日 
No.416 ヱビスビール 超長期熟成 / サッポロ

ヱビス超長期熟成  やはり今日はこれを取り上げよう。
 以前、ネット上で限定販売(試験販売)をしたら、速攻で売り切れてしまったという、ヱビスのプレミアム版。 ちなみに私は、その時申し込み遅れて、入手できなかった。だからとても楽しみにしていた。
 正式な全国発売は3月9日なのだが、例によって前夜の今日、コンビニ店頭に並んでいた。
 グラスに注ぐと泡立ちがとてもきめ細かく、こんもりと盛り上がり、長く持続する。 液色は極めて濃い。薄めのアイスティくらいの感じだ。
 香りは通常のヱビスと同様、アロマホップの軽やかでミルキーな香りが立ちのぼる。 口の中でずっしりとした苦味と、それを包み込むようなまろやかさが広がる。 こってりしているのに、ジューシー。噛めば噛むほど味わいが出るような、充実感。
 アルコール分6%。原材料は、言うまでもなく、麦芽とホップのみ。
 コンビニで買ったとはいえ、税込294円(本体価格280円+消費税14円)は今どき破格である。 しかし、中身も破格だから、まったく不満はない。
 大手国産メーカーのビールの中では、間違いなくトップクオリティだと思う。 これぞジャパニーズ・ビアの最高峰として、国内よりもむしろヨーロッパで評価されるのではないか。 そんな気がする。


2005年3月9日 
No.417 キリンチューハイ 氷結 ライチ

氷結ライチ  キリン氷結から、忘れた頃に新製品。
 ライチを使ったチューハイは、他社からも出ているが、他のフレーバーと混ぜず、ライチ単品でくるところが、 キリンらしい直球勝負だ。
 まず香りはとても自然で、好感が持てる。もちろん香料で整えているのだろうが、 わざとらしさはない。
 口に含んだ感じも自然。甘いが甘ったるくなく、酸が効いているので、後味もスッキリとクリア。 何口飲んでも、くどい感じはしない。
 アルコール分5%、果汁3.0%。原材料:ライチー果汁・ウォッカ・糖類・酸味料・香料。
 製品名が「ライチ」なのに、原材料名が「ライチー」という表記はおもしろい。
 さすが、氷結の名に恥じない洗練されたテイストに仕上がっている。ソツのない攻め方だ。


2005年3月12日 
No.418 カロリ。クリスタルドライ / サントリー

カロリ。クリスタルドライ  カロリ。から、新手の製品が。
 さすがはサントリー。色んなタイプの製品を矢継ぎ早に出してくる。これまでのカロリ。と缶の基本的なデザインは同じだけれど、 シルバーを多用して、シャープな印象。
 レモンとライムを使っているようだが、香りはすっきりとしたレモンが優勢。よく嗅ぐと、奥にライムが。
 口に含むと想像以上にシャープな味わいにびっくり。酸が強いので、このシリーズに特有の人工甘味料の薄ら甘さが気にならない。
 果汁2%、アルコール分4%。原材料は、レモン、ライム、ウオツカ、香料、酸味料、甘味料(アセスルファムK)、 苦味料、炭酸ガス含有。カロリー50%オフ。糖類不使用。純粋仕上げ。
 カロリ。シリーズの中では、これが最高だと私は思う。


2005年3月13日 
No.419 タカラCANチューハイ 本格辛口 グリーンシークァーサー

本格辛口グリーンシークァーサー  これまで本格辛口のレモングレープフルーツは取り上げたが、これが後回しになっていた。 シークァーサーという柑橘の現物を食べたことがないので、評価しにくいのは事実なのだが。
 香りはとってもグリーンな感じが強い。温州みかんでいうと、皮がまだ深い緑色で、とても酸っぱい段階。
 甘味料の甘さがないから、当然さっぱりとした飲み口。強い酸とグリーンな味が口いっぱいに広がる。 後にはアルコールのほのかな甘さが残る。
 果汁2%、アルコール分7%。原材料:焼酎、ペアリキュール、シークァーサー果汁、 四季柑果汁、酸味料、香料。糖類不使用。 「シークァーサー果汁を果汁の半分以上使用しています」という注釈が、わざわざつけられている。
 ペアリキュールって、つまり梨のリキュールかな。甘味を付加する目的かな。
 シークァーサーの実物を食べたことがなくても、ああこんな感じなんだろうなと想像させてくれる味わい。
 このシリーズの3種の中では、一番印象に残る味だと思う。


2005年3月15日 
No.420 新・極生 / キリン

新・極生  明日発売の新しい極生。例によって、前夜にコンビニでget。
 これくらいパッケージを変えてくれると、新しくなったことがすぐわかる(旧製品は、こちら)。 まあ、文字と地の色をリバースしただけなのだが(と思ったが、青が若干違うか?)。
 泡はきめ細かく、結構力もあっていい感じ。香りもくせがなく、さわやか。
 口に含むと、ほとんど味が無く、ドラフトワンへの対抗か?とも思ったが、やはりそこは発泡酒、 やっぱり独特の甘味や穀物臭がする。でも、ずいぶんさっぱりしたタイプであることは間違いない。
 以前の製品がどんな味だったか忘れてしまったので、自分の書いたコメントを読み返してみたら、 香りに「ビール感」とか「飲み応えのある部類」と書いてある。 とすれば、今回のものは、相当スリムに、シャープになったということか。
 アルコール分5.5%。原材料:麦芽・ホップ・大麦・米・コーン・スターチ・糖類。
 これまでTV・CMをしない戦略で売ってきた。広告宣伝費を削減してその分売価を安くするという理屈だが、 ご存知の方も多いと思うが、乗降客の多い駅のホームに、どでかい広告看板を出していたりする。 まあTV・CMに比べれば微々たる費用だろうが、まったく広告宣伝していなかったわけではない。
 ミエミエではあるけれど、それでも当初は、うまい理屈を考えたな、と思ったものだ。 しかし、むしろそれがあだとなっているな、と私は思っていた。利ざやの薄い商品ほど、ガンガン売らなければ儲からないのだから、 積極的に宣伝して、認知度を高めるのが正しいやり方のはずだ。
 てなことを考えていたら、今度の新商品から、TV・CMを投入するらしい。正しい判断だと思う。 目立つパッケージに変えたことも、スッキリ感の強いわかりやすい味にブラッシュアップしたことも、すべて方向的には正しい。
 さて、どれだけ売れますかな。
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