2015年6月13日[1]
No.4721: ウィルキンソン トニック+ウオッカ / アサヒ
うぃるきんそん とにっく+うおっか / あさひ
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コンビニエンスストアのLAWSONが誕生して40年ということで、
「40周年創業祭」が行われている。それを記念した商品が続々登場しているのだが、
そのラインナップの1つとして、6月2日に発売された「ウィルキンソン トニック+ウオッカ」である。
グラスに注いだ液色は、無色透明。
さすがに炭酸が強そうで、注ぐ時ジュワジュワと音を立てるが、意外にも早く静まる。
香りは、やや苦そうな柑橘香なのだが、
レモンというよりはもう少しオレンジ寄り。はっさくとか日向夏みたいな感じ。
口当たりは炭酸のピリピリ感とともに、かなりはっきりとした甘味がある。
これはまた意外だ。無果汁ではあるが、ジューシーな感じ。
飲み込んだ後に、柑橘の皮のような苦味がしっかり残るが、それ以上に甘酸っぱい味が強い。
アルコール分5%。
原材料名:ウオッカ、糖類、酸味料、香料。
缶デザインを見て、一目でウィルキンソンと分かる色合い。そのブランドイメージからすると、
相当にハードで、甘くないソーダ割りを想像するのだが、予想に反してかなり甘い。
まあ、缶チューハイとしてこの程度の甘味はよくあるレベルなのだが、
ウィルキンソンブランドで出すのなら、もっとストイックな味わいのほうが良かったのではないか。
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チューハイ・カクテル等
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2015年6月13日[2]
No.4722: 一番搾り 名古屋づくり <名古屋工場限定醸造> / キリン
いちばんしぼり なごやづくり <なごやこうじょうげんていじょうぞう> / きりん
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"地元うまれの一番搾り"
と銘打ち、全国9工場
(北海道千歳工場、仙台工場、取手工場、横浜工場、名古屋工場、滋賀工場、神戸工場、岡山工場、福岡工場)
ごとに味の違いや個性を楽しめるという一連の製品。発売日は、5月19日。
当サイトではこれまで、神戸づくり、
岡山づくり、
福岡づくり、
滋賀づくり、
仙台づくり、
横浜づくり、
取手づくり、
北海道づくり の8種を飲んでいるが、
今日は9地域め、即ち最後として「名古屋づくり」を紹介する。
絶対に9種コンプリートしてやる!という信念の下、関西在住の私は、
先日東京出張の際にわざわざ名古屋で途中下車をし、取れるのは1時間という制約の中、
駅ナカの土産物店、売店、コンビニ、百貨店などを回った。
そして、何軒目かのコンビニで、この1本に出会う。
そこで私をずっと待っていてくれたのだ!
感謝の気持ちと共に、恭しくレビューしたい。
グラスに注いだ液色は、極めて濃い黄金色。琥珀色に近い。
泡はややベージュっぽく色づいており、きめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
香りは、甘いざらめのような印象が少しあり、どっしりと落ち着いている。
華やかというよりは、艶やかな香りである。
味は明確に濃い。甘味と苦味の要素がともに強いが、甘味が苦味を丸く包んでいるので、
タッチは柔らかい。酸味はまろやかで、バランスは良く、雑味は少ない。
先日飲んだ 北海道づくり の軽やかさとは、方向性がまったく逆である。
もうこれ、一番搾りじゃないよね、という破天荒さは一緒。
アルコール分5.5%。原材料:麦芽・ホップ。
缶裏には、次のような説明文がある。
これが、名古屋のための一番搾りです。
素材のうまみを引き出す一番搾り製法で仕上げた、
名古屋らしく、色も味も濃い、うまみたっぷりな味わい。
本質が分かる名古屋の皆様に飲んでいただきたい、腕によりをかけてつくった一番搾りです。
名古屋工場醸造長 有村治彦
これまで毎回「神戸づくり」と比較してきたが、今回は同じく濃い味わいの
「横浜づくり」と比較してみる。
両者とも液色は濃い部類だが、名古屋の濃さが若干上回っているようだ。
香りは、名古屋が甘く落ち着いているのに対し、横浜は清々しさ、軽やかさがある。
口に入れた瞬間の甘い味わいは同じだが、名古屋のほうがどっしりとまとまっている。
横浜は穀物っぽさ、暴れた渋味が若干あり、苦味も突出している。
香りと味わいにやや幅のある横浜に対し、すべての要素が真ん中にギュッと集まった
濃密な名古屋。心躍るのは横浜のほうだが、安らぐのは名古屋か。
これで9種全部味わうことができたのだが、売れ行きの良さに驚いた。
私の地元で買える「神戸づくり」も、売っている店がどんどん減ってゆき、
簡単に見つけ出せる状況ではなくなった。発売からまだ1ヶ月も経っていないのに。
今回の企画は大当たりである。こんなに受けるのなら、キリンさんにはぜひ増産して頂きたい。
売れ行きの特に良い地方については、定番化してもいいのではないかと思う。
なお、最後にひと言。今回全部入手できたのは、私などのために現物を無償提供してくださった
ご協力者の方たちのお陰。本当にありがたく、この場を借りて、感謝申し上げます。
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ビール
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2015年6月14日[1]
No.4723: クリアアサヒ クリスタルクリア <夏限定> / アサヒ
くりああさひ くりすたるくりあ <なつげんてい> / あさひ
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クリアアサヒから夏限定「クリスタルクリア」が登場。
発売日は、明後日6月16日である。
グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。
泡はやや粗いが、当初はよく盛り上がり、泡持ちはそこそこ。
香りのイメージとしては、サッポロ社の発泡酒に似ている。
軽快なホップ香があり、苦そうなイメージ。通常のクリアアサヒにある
ソフトクリームみたいな甘いニュアンスは感じない。
口当たりもスキッとしており、軽快だが、いかにもコクがなく、スカスカ。
苦味は適度にあり、シャープな印象を与えてもいるのだが、
ほんのりと浮ついた甘さが口に残るので、バランスは良くない。
アルコール分4%。氷点下ホップ使用。
原材料:発泡酒(麦芽、ホップ、大麦、コーン、スターチ)、スピリッツ(大麦)。
確かにクリアアサヒにしては、通常品のような甘いコクがない分、
軽やかさがあり、夏向きと言える。ただ、クリスタルクリアという名前から受けるイメージほど
透明感はない。ダイエットして痩せすぎたクリアアサヒという感じ。
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新ジャンル
CODE:42169GCES#-02 |
2015年6月14日[2]
No.4724: ゼロ仕立て レモン / 宝酒造
ぜろじたて れもん / たからしゅぞう
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タカラから久々にチューハイの新ブランド「ゼロ仕立て」が誕生。
発売日は、明後日6月16日である。
3種あるうち、まずは「レモン」から飲みたい。
液体には濁りがあり、ほんのりと黄色っぽい。
香りは、酸っぱそうな感じが強調されたレモン香で、やや薬臭い印象も。
この独特のクセは、レモンスピリッツに由来するものだろうか。
一口含んで、「まさにタカラ」と思う。甘さがほとんどなく、強い苦味が前面に出て来ている。
酸味も強く、かなり刺激的。飲み込んだ後にも強い苦味と酸味が残り、
非常にシャープ。
アルコール分8%。果汁3%。香料0、プリン体0、糖質0、甘味料0、着色料0。
原材料:レモンスピリッツ、レモン。
この製品のすごいところは、原材料がレモンスピリッツとレモンだけで、ここまでの味わいをつくっている
点と、度数がなんと8%という、しっかりした飲みごたえも実現している点。技術力というか、着想やセンスの良さを
感じさせる。
既存の高アルコールチューハイは、どちらかというと甘ったるいものが多いので、
これは良いところを突いてきた。くどくないのに、しっかり酔える。
ただ、5つも「ゼロ」を並び立てている一方で、熱量は100mlあたり46kcal。
つまり、350ml缶1本あたり161kcalにもなるので、昨今流行りの低カロリーチューハイとは
根本的に異なる点に注意が必要。もちろん、アルコール分が8%もあるのだから、これは致し方ないのだが。
「味気ない」、「ただ酒臭いだけ」といった酷評が聞こえてきそうだが、
それはタカラさんとしても想定の範囲内だろう。
ファンの期待に明確に応え、わかってもらえない人にはわかってもらわなくて結構という潔い姿勢は、
高く評価できるものである。
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チューハイ・カクテル等
CODE:42169KSES#-02 |
2015年6月15日[1]
No.4725: ビターズクワトロ マスカット&ライムピール / キリン
びたーずくわとろ ますかっと あんど らいむぴーる / きりん
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キリン ビターズ クワトロ から新ラインナップ
「マスカット&ライムピール」が登場。発売日は、明日6月16日である。
グラスに注いだ液色は、ごく淡いイエローグリーン。
気泡は非常に細かく、炭酸は強そうではない。
香りは、マスカットにハーブが混じっており、香水のよう。
甘い味を想像しながら飲むと、全然甘くないことに少しびっくり。
もちろん、このシリーズは"ほろにが"をテーマにしているから、極力
甘さを抑えているのは当然だが、マスカットの甘い香りとのコントラストが面白い。
味気ないと思うくらいのすっきり感。飲み込んだ後にも、適度な苦さとハーブの風味が残る。
アルコール分4%。果汁0.7%。
原材料:ウォッカ・リキュール(ハーブ・レモンピール)・ぶどう果汁(マスカット果汁)・
デーツエキス・ライムピールエキス・酸味料・香料・甘味料(アセスルファムK)。
度数が弱いのに、カクテルのような飲みごたえがある。一応、チューハイを謳った製品
なのだが、ふつうのチューハイらしくはない。
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チューハイ・カクテル等
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2015年6月15日[2]
No.4726: カクテルパートナー 太陽のマンゴー&トロピカルフルーツ <夏限定> / アサヒ
かくてるぱーとなー たいようのまんごー あんど とろぴかるふるーつ <なつげんてい> / あさひ
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アサヒカクテルパートナーから、夏限定品が登場。
発売日は、明日6月16日である。
2種あるうち、今日飲むのは、「太陽のマンゴー&トロピカルフルーツ」。
グラスに注いだ液色は、ごく淡いゴールド。気泡は少なく、炭酸は弱そう。
香りは、極めて甘いマンゴー香。それ以外のフルーツはよくわからない。
味は、香りの印象を上回る、こってりした甘さ。
マンゴーらしい豊潤さに、少しキウイっぽい酸味が混じっている。
原材料をみると、グァバリキュールも入っているが、
それはよくわからない。
飲み込んだ後にも、くどいくらいの甘味が口中に残る。
果汁0.5%。アルコール分3%。
原材料:グァバリキュール、マンゴー果汁、キウイフルーツ果汁、糖類、酸味料、香料、カラメル色素、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、アントシアニン色素。
ロングセラーであるカクパーは、最近流行の製品群とは異なり、しっかりと甘味がつけられたものが多い。
その中でもこれは、特に甘味の強い部類である。
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チューハイ・カクテル等
CODE:42170KSES#-01 |
2015年6月16日[1]
No.4727: ゼロ仕立て グレープフルーツ / 宝酒造
ぜろじたて ぐれーぷふるーつ / たからしゅぞう
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タカラから登場したチューハイの新ブランド「ゼロ仕立て」。
発売日は、本日6月16日である。
3種あるうち、既に レモン はレビュー済。
今日は2つめとして「グレープフルーツ」を飲む。
グラスに注いだ液色は、濁りのある薄黄色。
香りは、ぜんぜん甘みがなさそうで、苦味ばかりが強そうな、柑橘の皮のような雰囲気。
味は、ほのかに甘味があるものの、極めて弱い。
苦味、酸味が主体。アルコール感が非常に強い。
「お酒そのまんま」と言ってもいいくらいの味わい。
アルコール分8%。果汁3%。香料0、プリン体0、糖質0、甘味料0、着色料0。
原材料:グレープフルーツスピリッツ、グレープフルーツ、レモン、水溶性食物繊維。
先日飲んだレモンのほうは、原材料がレモンスピリッツとレモンだけであったが、
こちらは上記のようにグレフル味なのにもかかわらずレモンが使われており、
さらに水溶性食物繊維が添加されている。
まあ、それをもってピュアじゃないなどと言うつもりはない。
この製品がすごいのは、ここまで味気なく、酒臭く仕上げた、その英断だ。
これまでのだらだらっと甘いグレフルチューハイに辟易している方には、ぜひお試し頂きたい。
一方、飲み口のやさしいチューハイが好きな人、ジューシーじゃないとイヤという人には飲んで欲しくない。
そういう人たちが無責任に酷評するようなことがあったら、それはお門違いというものだからだ。
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チューハイ・カクテル等
CODE:42171GCES#00 |
2015年6月16日[2]
No.4728: 金麦 STOP!地球温暖CAN / サントリー
きんむぎ すとっぷちきゅうおんだんかん / さんとりー
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LAWSON限定で、5月26日に発売された、サントリー金麦「STOP! 地球温暖CAN」。
この商品を1缶購入するごとに、1kgのCO2がオフセットされるというものである。
昨年も7月発売後に取り上げたが、今年も入手したので取り上げる。
但し、中味は通常の金麦なので、味のレビューは割愛する。
アルコール分5%。原材料:発泡酒(麦芽、ホップ、糖類)、スピリッツ(小麦)。
サントリー社のサイトにあるCO2オフセットの説明を、以下に引用する。
私達は、日常生活において、節水や節電、車に乗らないでなるべく公共交通機関を利用したり、歩いたりするなど、
CO2を排出しない工夫をしていますがどうしてもゼロにすることはできません。
そこで生まれた考え方が「CO2オフセット」です。これは、ほかの場所で実現したCO2排出削減量=排出権を活用し、
私達のCO2排出量の一部または全部をオフセットする(埋め合わせる)ものです。
このキャンペーンに参加すると、自らのCO2排出量の一部がオフセットされると共に、
地球温暖化防止に貢献します。今回のキャンペーンで使用する排出権は、
東京大学とローソンが共同で実施したCO2削減事業(東京大学サスティナブルキャンパスプロジェクト)です。
昨年と同じ東京大学サスティナブルキャンパスプロジェクトということだが、
他者が実現したCO2削減を金で買うというこのしくみには、私の感覚としては賛同しがたいものがある。
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新ジャンル
CODE:42171LSEE#21 |
2015年6月17日[1]
No.4729: おいしいチューハイ マスカット <期間限定> / 宝酒造
おいしいちゅーはい ますかっと <きかんげんてい> / たからしゅぞう
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先週火曜の6月9日に発売された、おいしいチューハイ「マスカット」。
いつものことだが、そんなに出回っていないようで、
今のところ私は今回購入したLAWSON以外では見ていない。
グラスに注いだ液色は、ほんのりと濁りのある淡い黄色。
香りは、大人しめのマスカット香。あまり強くは香らない。
味はたっぷりとした甘さに、穏やかな酸。
シンプルながら、コクがあり、アルコール感は弱い。
ぶどう特有の渋味(タンニン)も少し感じられる。
果汁50%。アルコール分3%。糖類不使用。原材料:マスカット果汁、スピリッツ、香料、酸味料、甘味料(スクラロース、
アセスルファムK)、ぶどう種子抽出物。
果汁をたっぷり50%使用した贅沢なチューハイです。
以前に マスカットミックス という製品はあったが、
マスカット単品は初めて。
また、ここ数年 白ぶどう という製品が毎年
出ていたが、今年はその代わりに「マスカット」になったようだ。
品種をマスカットに限定したということなのだろうが、昨年の白ぶどうとの違いはよくわからなかった。
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チューハイ・カクテル等
CODE:42172LSEE#08 |
2015年6月17日[2]
No.4730: [特別企画] ビールは製造工場によって味が違ったりしないのか 第1回
[とくべつきかく] びーるはせいぞうこうじょうによってあじがちがったりしないのか だい1かい
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先日から当サイトで、「地元うまれの一番搾り」の飲み比べをし、
それぞれ味わいが違うことをレビューしてきたが、それは企画として、
地域ごとに個性を出そうとした結果である。
それでは、そういった企画ものではなく、
通年販売の定番品は、製造する工場によって味が微妙に異なったりしないのだろうか?
実はこの発案は私ではなく、一番搾りの際のご協力者Sさまの問題提起によるものである。
比べるのなら、スーパードライみたいなシンプルな味わいのもののほうが比べやすいだろう、
と考えたのは私である。
Sさまに探索して頂いたところ、なんと異なる4工場製造品が手に入ったとのことで、
またまた身銭を切ってご提供頂いた。そのご厚意により、今回の特別企画につながった。
第1回目として、スーパードライの「吹田工場製」(製造所固有記号:U)と
「名古屋工場製」(同:S)とを比べてみる。
グラスに注いだ見た目は、当然の如く、変わらない。
香りも、良く嗅ぎ慣れたスーパードライのもので、いずれも変わらない。
口当たりのシャープさ、じんわりとしたほのかなモルトの甘さ、
キレのよい苦味など、いずれも区別がつかない。
今回、吹田はレギュラー缶、名古屋はベビー缶と大きさが違い、
さらには製造時期が前者は6月上旬、後者は5月中旬と少しだけ鮮度に違いがあり、
もしかするとそのあたりで違いが出てくるのか?とも思い、
意地悪く違いを探してやろうと実行したが、残念ながら、違いを感じ取ることはできなかった。
ある意味当然と言えば当然。同じ名前で出している以上、つくる工場が違うからと言って、
味わいにバラツキが出てはいけない。そのあたりの品質管理は完璧にやられているはず。
改めて日本の大手メーカーさんの技術力のすごさを垣間見た。
機械ものであれば、同じ部品を用いて同じ製造工程で組み立てれば、同じ製品が出来上がるのは自明だが、
ビールは水、酵母、麦芽、ホップ、その他副原料でできている。
すべてが自然のものなのである。それで完璧に同じ味わいのものを造り上げるのは、
容易なこととは思えない。
まだ他工場のものが手元にあるので、ムダとは思いつつも、順次比較をしてゆきたい。
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コラムほか
CODE:42172PRST#XX |
2015年6月18日[1]
No.4731: カクテルパートナー 渚のパイン&パッション&ココ <夏限定> / アサヒ
かくてるぱーとなー なぎさのぱいん あんど ぱっしょん あんど ここ <なつげんてい> / あさひ
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アサヒカクテルパートナーから、夏限定品が登場。
発売日は、6月16日。
2種あるうち、既に 太陽のマンゴー&トロピカルフルーツ はレビュー済。
残るはこちら「渚のパイン&パッション&ココ」。
グラスに注いだ液色は、軽く濁った淡いイエロー。気泡は少なく、炭酸は弱そう。
香りは、ココナツがふんわりと立ち上り、ベースにパインの甘さが。
味は、パインと思われる甘味が極めて強い。パッションフルーツはよくわからない。
ココナツの風味が後味にしっかりと残る。
グラスに氷を入れて注ぐと丁度良いかもしれないと思う甘さだ。
果汁1%。アルコール分3%。
原材料:ココナツリキュール、パイナップル果汁、パッションフルーツ果汁、糖類、酸味料、香料、カラメル色素、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
最近の缶チューハイ、缶カクテルなどは、糖類を控え、甘さをグッと抑えたものが多いのだが、
この製品はその風潮に反旗を翻すような潔さ。
私自身はここまで甘いものはちょっとという感じもあるが、確実にファンは存在するので、
これでいいと思う。この独自路線を貫く姿勢は、あっぱれである。
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チューハイ・カクテル等
CODE:42173KSES#02 |
2015年6月18日[2]
No.4732: ゼロ仕立て ゆず / 宝酒造
ぜろじたて ゆず / たからしゅぞう
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タカラから登場したチューハイの新ブランド「ゼロ仕立て」。
発売日は、6月16日。
3種あるうち、既に レモン と
グレープフルーツ はレビュー済。
残る一つが、この「ゆず」である。
超定番フレーバーのレモン、グレフルに続いて、なんで「ゆず」なんだろう。
おそらく、このチューハイのコンセプトにぴったりだからなのだろう。
グラスに注いだ液色は、しっかりと濁りのある薄黄色。
香りは、ゆずの青臭さ、ジューシーさが良く出ており、
これは結構フルーティな味わいではないのか?と思わせる。
ところが味は、やはり非常にシャープ。甘さはほとんどなく、キリッと苦い。酸も強い。
そこに強いアルコール感が加わる。
飲み込んだ後にもヒリヒリする酸と、強い苦味、そして酒臭さが口に残る。
アルコール分8%。果汁3%。香料0、プリン体0、糖質0、甘味料0、着色料0。
原材料:ゆずスピリッツ、レモン、ゆず、グレープフルーツ。
ゆず味なのにここまで柑橘のジューシーさが出ているのは、レモンとグレープフルーツが入っているからか。
でも、甘さはほとんどなく、他2種と同様、酒飲みのための缶チューハイといえる。
このシリーズは、基本的にタカラ焼酎ハイボールと類似路線であるが、
ベースのお酒が焼酎ではなく、フルーツスピリッツを採用しているところがミソで、
甘くないのにフルーティな感じに仕上がっている。
これは画期的な新人であり、缶チューハイの各社間のシェアをちょっと塗り替える実力を
持っていると思う。べつにえこひいきするわけではなく、私自身が甘くないチューハイが好きだから言う
のでもなく、ただ純粋に、客観的にみて、タカラさんの製品開発力はすごいなと、改めて
思い知らされた。
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チューハイ・カクテル等
CODE:42173KSES#02 |
2015年6月19日[1]
No.4733: 極ZERO CHU-HI ゴクハイ レモン / サッポロ
ごくぜろちゅーはい ごくはい れもん / さっぽろ
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サッポロから新しいチューハイブランド「極ZERO CHU-HI ゴクハイ」が登場。
発売日は6月16日で、レモンとグレープフルーツの2種がある。
今日は「レモン」のほうを飲みたい。
グラスに注いだ液色は、無色透明。
香りは、はじけるフレッシュ感がありつつも、やや人工的な感じのレモン香。
スキッとした口当たりで、酸味が非常に強い。
軽快だが、甘味料特有のどんよりした甘さが口に残る。
アルコール感はそんなに強くはない。
果汁0.5%。アルコール分6%。糖質0、プリン体0.00、人工甘味料0。
原材料:レモン、ウォッカ、酸味料、香料、ビタミンC、
甘味料(ステビア)。
ステビアといえば、その昔、人工甘味料のチクロが発がん性等の問題で食品から駆逐されてから、
それに代わる天然の甘味料として多用されていた時期がある。その後、ステビア自身も
危険性が指摘されて次第にフェイドアウトしていったように記憶しているが、
最近また復活している(他社の缶チューハイのほか、
ソフトドリンクでは鳴り物入りでデビューしたコカコーラライフなどで使われている)。
おそらく、懸念されていた健康への悪影響が近年の研究で否定されたということだろう。
自然由来の甘味料ということで、昨今の健康志向に合致するのだろうが、
味のほうは砂糖とは違い、甘味が強くないわりに、だらっとした甘さがまとわりつく感じがある。
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チューハイ・カクテル等
CODE:42174KSES#03 |
2015年6月19日[2]
No.4734: [特別企画] ビールは製造工場によって味が違ったりしないのか 第2回
[とくべつきかく] びーるはせいぞうこうじょうによってあじがちがったりしないのか だい2かい
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大手メーカーの通年販売の定番品は、製造する工場によって味が微妙に異なったりしないのだろうか?
この素朴な疑問を検証すべく始まったこのコーナー。ビール売上No.1のアサヒスーパードライを
題材として、前回は「吹田工場製」と「名古屋工場製」を比較した。
2回目の今回は、前回に引き続き私の地元で容易に手に入る「吹田工場製」(製造所固有記号:U)を基準とし、
比較対象として「神奈川工場製」(同:Y)を選んだ。当サイトのご協力者Sさまからご提供頂いたものである。
グラスに注いだ見た目は、もちろん両者区別がつかない。
香りも、普通のスーパードライであり、いずれも変わらない。
口に含んで、一瞬、ん?っと思う。
神奈川よりも吹田のほうが、わずかだが甘い感じがする。いや、気のせいか。
もうひと口飲んでみても、やはり、ちょっと味が違う気がする。
ならばと、グラスに入れたまま2分くらい置いて飲んでみたら、さきほと感じた違いは消えていた。
おそらく、微妙に温度が異なっていたために、最初の口当たりの強さが微妙に異なったのかも
しれない。だから、時間が経って室温に馴染むと、その差が消えたのではないか。
前回同様、今回も、両者に明白な違いは感じられなかった。ただ、
冷蔵庫の異なる場所に入れるなど、微妙に温度が違うと、それが味に影響するであろうことが確認できた。
関東の工場で造っても、関西の工場で造っても、同じ味を実現しているというのは、
実に素晴らしいことである。
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コラムほか
CODE:42174PRST#XX |
2015年6月20日[1]
No.4735: 極ZERO CHU-HI ゴクハイ グレープフルーツ / サッポロ
ごくぜろちゅーはい ごくはい ぐれーぷふるーつ / さっぽろ
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サッポロから新しいチューハイブランド「極ZERO CHU-HI ゴクハイ」が登場。
発売日は6月16日で、レモンとグレープフルーツの2種がある。
既に レモン はレビュー済。今日はもう一方の「グレープフルーツ」を。
グラスに注いだ液色は、無色透明。
香りは、甘味がしっかりとありそうなグレープフルーツ香。
苦味も強そう。
味はほんのりと甘い。その甘さは、昨日飲んだレモンと同じく、
甘味料のだらっとした甘さだ。酸味は穏やかだが、苦味はしっかり。
アルコール感はそこそこ強い。
果汁0.5%。アルコール分6%。糖質0、プリン体0.00、人工甘味料0。
原材料:グレープフルーツ、ウォッカ、酸味料、香料、甘味料(ステビア)、ビタミンC。
このシリーズは、「3つのゼロ」で受けているサッポロの新ジャンル「極ZERO」
のチューハイ版だが、あまりにも地味である。
どうせやるなら、パッケージもビール系飲料と見間違えるくらい、極ZEROに似せればよかったのに、
なんだか中途半端に他社のチューハイに似ている。
そういった戦略の甘さが感じられ、ヒットの要素は見当たらない。
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チューハイ・カクテル等
CODE:42175KSES#04 |
2015年6月20日[2]
No.4736: 総括 地元うまれの一番搾り
そうかつ じもとうまれのいちばんりぼり
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5月19日にキリンから発売された「地元うまれの一番搾り」は、
全国9工場
(北海道千歳工場、仙台工場、取手工場、横浜工場、名古屋工場、滋賀工場、神戸工場、岡山工場、福岡工場)
ごとに味の違いや個性を楽しめるという製品群。
各工場の出荷エリアごとの販売であり、一括して調達することは、
シールを集めて必ずもらえるキャンペーンに応募する以外には、基本的にできない。
しかし、こういう企画ものに対しては、「ぜひともコンプリートしたい」と考えるのが私のサガである。
そんな中、当サイトのファンの方々からなんと現物提供のお申し出を頂き、自分が調達した分も含めて、
どうにか9種集めることができた。
それぞれの味わいの違いを、最後に整理しておきたい。もとより、同時に味わったわけではないので、
飲んだ時を思い出しつつ、自分のコメントを参照しつつの総括であり、
完全な整合性がとれているとは言えない点は、予めお断りしておく。
商品名 | 各要素の評点(5段階) | イメージ(K氏的比喩表現) |
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北海道づくり |
香りの華やかさ
苦味
酸味
甘味
コク深さ
通年品との差
|
***** 5
* 1
** 2
* 1
* 1
極めて大きい
|
草原で長い髪を風になびかせている乙女 |
 |
仙台づくり |
香りの華やかさ
苦味
酸味
甘味
コク深さ
通年品との差
|
*** 3
** 2
** 2
**** 4
*** 3
大きい
|
地方から上京して1年経ち、少しだけ垢抜けたOL |
 |
取手づくり |
香りの華やかさ
苦味
酸味
甘味
コク深さ
通年品との差
|
** 2
**** 4
** 2
*** 3
*** 3
小さい
|
どこのクラスにもいる普通の目立たない娘 |
 |
横浜づくり |
香りの華やかさ
苦味
酸味
甘味
コク深さ
通年品との差
|
*** 3
**** 4
**** 4
***** 5
**** 4
大きい
|
ブランドスーツで身を固め、ばっちりメークで颯爽と街を闊歩する都会的美女 |
 |
名古屋づくり |
香りの華やかさ
苦味
酸味
甘味
コク深さ
通年品との差
|
** 2
**** 4
** 2
***** 5
***** 5
極めて大きい
|
自分の指向に自信を持ち、しっかりと人生を歩んでいるキャリア女性 |
 |
滋賀づくり |
香りの華やかさ
苦味
酸味
甘味
コク深さ
通年品との差
|
*** 3
*** 3
*** 3
** 2
*** 3
小さい
|
おしゃれをする暇もないほど働き者で地味なお母さん |
 |
神戸づくり |
香りの華やかさ
苦味
酸味
甘味
コク深さ
通年品との差
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**** 4
* 1
*** 3
** 2
* 1
極めて大きい
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優雅に午後の紅茶を飲んでいる、清楚に着飾った深窓の令嬢 |
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岡山づくり |
香りの華やかさ
苦味
酸味
甘味
コク深さ
通年品との差
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* 1
**** 4
***** 5
**** 4
*** 3
小さい
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田園風景の中をジャージ姿で自転車通学している体育会系女子 |
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福岡づくり |
香りの華やかさ
苦味
酸味
甘味
コク深さ
通年品との差
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**** 4
***** 5
*** 3
***** 5
***** 5
大きい
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一見、自己主張が弱く控えめに見えながら、実は芯のしっかりした肝っ玉母さん |
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コラムほか
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2015年6月21日[1]
No.4737: パーフェクトフリー / キリン
ぱーふぇくとふりー / きりん
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先月末に、特定保健用食品(トクホ)のノンアルコールビールテイスト サッポロプラス
をレビューしたが、今度はキリンから機能性表示食品のノンアルコールビールテイスト
「キリンパーフェクトフリー」が登場。発売日は、6月16日であった。
グラスに注いだ液色は、しっかり濃いめの黄金色。泡は意外にも力があり、密度も高く、泡持ちも良い。
香りは、普通のノンアルコール。酸化したビールのような、甘くない飴のようなお決まりの匂い。
味は苦味がかなり強い。口当たりはとてもすっきりしており、くせがない。
これまで出した同社のノンアルコールビールテイスト飲料の中では、
一番すっきりしているのではないか。
苦味が残るので、それなりに飲みごたえもある。
アルコール分0.00%。カロリー0。糖類0。脂肪の吸収を抑える。糖の吸収をおだやかにする。
原材料名:難消化性デキストリン(食物繊維)、大豆たんぱく、ぶどう糖果糖液糖、
ホップ、米発酵エキス/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、甘味料(アセスルファムK)。
キリンのノンアルコールはこれまであまり成功しているとは言えないが、
これはかなり優秀である。
先日のサッポロプラスのレビューでは、ビール系飲料に健康を求めるのは本末転倒ではないか?と、
かなり辛辣な意見を書いたが、その指摘はこの製品にも当てはまるものの、
そんなことを気にせず単純に味をみると、ノンアルコールとして普通に質が高い。
ただ、難消化性デキストリンというやつは、飲み過ぎると、私のような胃腸の弱い人間は、
確実にお腹を壊すから要注意。
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ノンアルコール飲料
CODE:42176KSES#05 |
2015年6月21日[2]
No.4738: [特別企画] ビールは製造工場によって味が違ったりしないのか 第3回
[とくべつきかく] びーるはせいぞうこうじょうによってあじがちがったりしないのか だい3かい
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大手メーカーの通年販売の定番品は、製造する工場によって味が微妙に異なったりしないのだろうか?
この素朴な疑問を検証すべく始まったこのコーナー。ビール売上No.1のアサヒスーパードライを
題材として、既に実験は2回行われている。
第3回めとなる今回も、私の地元で容易に手に入る「吹田工場製」(製造所固有記号:U)を基準とし、
比較対象として今回取り上げるのは、「茨城工場製」(同:B)である。
前回同様、当サイトのご協力者Sさまからご提供頂いたものを使用する。
賢明な常連ご訪問者の皆様には、もう結論は見えていることと思うが、
そう、予想通り、違いを感じ取ることはできなかった。
グラスに注いだ見た目は、両者一緒。香りも変わらない。
味も、今回は温度に違いが出ないように気を配っていたこともあり、
口当たりから口の中での広がりなど、全プロセスで両者の違いは感じなかった。
製造時期が少しだけずれているが、鮮度の劣化もみられなかった。
前回も書いたが、天然の素材を使って別の場所でつくったものが、同じ味わいだというのは、
実はものすごいことである。大手メーカーさんは皆やっていることとはいえ、
徹底した品質管理によって初めてなせる技であろう。
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コラムほか
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2015年6月22日[1]
No.4739: ゴールドベルグ <限定醸造> / サッポロ
ごーるどべるぐ <げんていじょうぞう> / さっぽろ
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サッポロからホワイトベルグの姉妹品「ゴールドベルグ」が期間限定で登場。
発売日は、明日6月23日である。
グラスに注いだ液色は、しっかりめの黄金色。泡はきめ細かく、力もあって
よく盛り上がるが、泡持ちはほどほど。
香りはバナナやトロピカルフルーツの甘さがあり、
分厚く濃密。
味も香りの印象どおり、たっぷりとした甘さに、グッとくる強い苦味。
新ジャンルとは思えないコク深さだ。
飲み込んだ後にも舌の奥にズシッと苦味、渋味が残り、
ふんわりと甘い余韻が続く。
アルコール分6%。原材料:発泡酒(麦芽・ホップ・大麦)・スピリッツ(大麦)。
この製品は、昨年末の ホワイトベルグ のリニューアルに合わせて行われたキャンペーンで提供されていた
賞品が一般発売されたもの。2000名という、かなり少ない当選枠だったため、大きな話題となることもなかったが、
キャンペーン提供品をその後一般販売するというのは、サッポロさんがよくやる方法である。
ゴールデンエールタイプの新ジャンルということで、華やかな香りが特徴。
味も濃密。但し、ホワイトベルグとは違ってコリアンダーやオレンジピールは使われていないので、
スパイシー感とか柑橘風味はない。まったく別物と思ったほうがいい。
ホワイトベルグもゴールドベルグも、ベルギーのビールに近いキャラクターを手軽に楽しめる製品なのだが、
ここまでこだわるのなら、なぜちゃんとしたビールとして出さないのだろう?と、
これまで私は思ってきた。ところが、あえて新ジャンルとして出すことで、
ほどほどの重たさ、甘さに仕上がっており、このスタイルのビールに慣れていない人にも取っつきやすい。
しかも、値段も安い。
そう考えると、ピルスナー偏重の日本の歪んだビール市場に一石を投ずる商品群として、
大きな存在意義がある。
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新ジャンル
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2015年6月22日[2]
No.4740: のんある気分 青りんごシードルテイスト <限定> / サントリー
のんあるきぶん あおりんごしーどるていすと <げんてい> / さんとりー
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サントリーのんある気分の限定品「青りんごシードルテイスト」。
発売日は、6月16日であった。
昨年4月に一度発売されており、今回が2度目の登場となる。
グラスに注いだ液色は、ごく淡いイエローグリーン。気泡は少なく、炭酸は弱そう。
香りは、ツンと香り立つ、酸味の強そうなりんご香。
まさに青リンゴという感じ。
味もキリッとシャープ。酸が強く、引き締まっている。
甘味料特有の甘さが少し口に残る点を除けば、概ねすっきり感があり、
夏向きと言える。
アルコール分0.00%。果汁1%。カロリーゼロ。糖類ゼロ。
原材料名:りんご果汁、デキストリン、酸味料、香料、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、カラメル色素。
青りんごのみずみずしさと、シードルらしい余韻のあるおいしさ。
昨年の製品 と中味は一緒のようである。
これはアルコール代わりというより、普通にソフトドリンクとして楽しめる。
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ノンアルコール飲料
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