2005年10月30日
No.601: 十勝ビアファクトリー ピルスナー / 十勝麦酒醸造
とかちびあふぁくとりー ぴるすなー / とかちばくしゅじょうぞう
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北海道は帯広の地ビール。
泡に若干色がついており、薄茶の感じ。力強く盛り上がる。
液色は濃く、オレンジがかっており、濁りもある。
香りにもオレンジ系のフルーツフレーバーがあり、中身がぎっしり詰まった印象。
適度な酸があるところは、え?これがピルスナー?と思わせる。ずっしり口中に存在感を示し、
後にも酸の余韻を残す。
アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ。
製造者:十勝麦酒醸造株式会社(帯広市東3条南13丁目2番地)。
妙に洗練されているよりも、こういうズッシン、ガッツン系の味わいのほうが、
地ビールらしいなあと思ってしまう。
なお、社名は「麦酒」と書いて「びーる」と読むのではなく、
「ばくしゅ」と読むらしい。上記表題部分のふりがな「とかちばくしゅじょうぞう」は
間違いではないので、念のため。
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ビール |
2005年10月31日
No.602: 阿波うず潮ビール ケルシュ / 四国化工機
あわうずしおびーる けるしゅ / しこくかこうき
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徳島の地ビール。
外観はかなり黄色みが強い。というよりも、限りなくオレンジに近く、かつ濁りがある。泡は純白で、力強い。泡もちも非常によい。
香りは甘く、軽やか。意外と線が細い。味わいも軽快で、苦味は弱い。引っかかりがないので、ぐいぐい飲めてしまう。
もう少し凝縮感のある味を想像していたので、ある意味拍子抜けだが、この爽やかさを楽しむべきビールなんだろう。
アルコール分約4.5%。原材料:麦芽、ホップ。
製造者:四国化工機株式会社(徳島市中洲町3丁目5番地1)。
うず潮という名や、缶のデザインの醸し出すイメージにふさわしい内容のビールだと言える。
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ビール |
2005年11月1日
No.603: −196℃ ジンジャードライ / サントリー
まいなす196ど じんじゃーどらい / さんとりー
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本日発売、サントリーチューハイ−196℃の新顔は、ジンジャードライ。
グラスに注いだ液色は、美しいシャンパンゴールド。言うまでもなく、ジンジャーエールに似ている。
香りのほうは、ジンジャーエールよりももっと生姜っぽい。ストレートで、小細工の感じられない潔いフレーバー。
味も名前のとおり、とてもドライ。ピリピリした炭酸と、甘味の抑え込まれた味わいが、ストイックな印象を与える。
度数が高いのに、アルコール感をほとんど感じさせない不思議な仕上がり。
アルコール分6%。原材料:ジンジャー(しょうが)、ウオツカ、スピリッツ、糖類、酸味料、香料、カラメル色素、
炭酸ガス含有。ジンジャー浸漬酒使用。
この−196℃シリーズはよく売れているようだが、レギュラー商品( レモン、
グレープフルーツ、ウメ)については、
私はあまり評価していない。だが、つい1ヶ月ほど前に出た初ブドウでは、
はっきりいって目からうろこが落ちた。この製品も、それに近い感動がある。
これまでのチューハイの概念を大きく打ち破った製品として、高く評価したい。
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チューハイ |
2005年11月2日
No.604: 本搾りチューハイ プレミアム 国産蜜柑 <期間限定> / メルシャン
ほんしぼりちゅーはい ぷれみあむ こくさんみかん / めるしゃん
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いつも大きな感動を与えてくれるメルシャン本搾りチューハイの期間限定プレミアム版。今回は、国産蜜柑。
発売日は、昨日1日だ。
グラスに注いだ色は、バヤリースオレンジに炭酸を入れたような感じ。香りもそれに近い。
いや、バヤリース以上にフルーティで、とてもナチュラルなみかんの香りだ。
バレンシアオレンジなどと違って、べたべたとした糖分が多くなく、
温州みかん特有の酸が際立つシャープな甘さを彷彿とさせる。
味わいもまさにその香りのとおり。すっきりした酸と甘味。そこに強めの炭酸が加わって、果汁分の多いオレンジスカッシュといった
感じの味わい。アルコール感はあまりない。
果汁50%。アルコール分4%。原材料:みかん果汁、ウォッカ。糖類・香料・着色料無添加。
「居酒屋の自分で搾ってつくるチューハイのあの味わいを目指しました」というのが、
本搾りチューハイのコンセプトだが、こんなにおいしいオレンジチューハイが、居酒屋にあるだろうか。
確かに「生オレンジサワー」をメニューに掲げる居酒屋は多いが、実際にウォッカ+炭酸水、あるいは
焼酎+炭酸水に、オレンジを自分で搾って入れたとしても、ここまで完成度の高いチューハイは出来上がらないだろう。
ということは、この製品はもう居酒屋を超えてしまったと言っても過言ではない。
褒めすぎと言われるかもしれないが、これが私の偽らざる感想。
果汁を50%にしたのも、アルコール度数を4%に設定したのも、あらゆる組み合わせの試行錯誤によって
導き出されたベストの結論なのだろう。そういった技術の極みを感じる。
オレンジ味の缶チューハイは、各社から出されているものの、満足のゆく製品というのは極めて少ない。
そのくらい難しいフレーバーだ。これまでの最高峰は、同じメルシャン本搾りの「バレンシアオレンジ」
だと思うのだが、それさえもあっさりと超えてしまったこの製品の実力を、「驚愕」と言わずして、なんと言おう。
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チューハイ |
2005年11月3日 [1]
No.605: クール&クラッシュ / 銀河高原ビール
くーる あんど くらっしゅ / ぎんがこうげんびーる
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この製品、今年の夏の限定品だったはずなので、今はもう生産されていないと思う。
存在は同社のサイトで知ってはいたものの、ずっと入手できないでいた。結局、見つけることができずに、
あきらめていたところ、奇特な方が現れた。
「回転寿司は永遠に不滅です」というサイトを開設し、
日本最大の回転寿司シンクタンクを自認する「お寿司MAX」副会長氏から、「ストックがあるのでお送りします」との
お申し出をいただいた。図々しい私は、ありがたく頂戴することと相成ったのである。副会長さん、ありがとう。貴サイトのますますの発展、
祈っています。
そもそもは見ず知らずの氏が、当サイトを毎日見てくださっているとメールを送っていただいたことからやり取りが始まり、
お互いの嗜好に非常に共通点があることを発見して、意気投合したことがきっかけである。私のような変人に似ている人がいるとは。
しかも同じ関西にいたとは驚きである。世の中は広いようで狭い。
さて、中身である。
外観は淡いブロンドで、ごく一般的なラガーだなという印象。
銀河高原らしくきめ細かい泡がこんもりと盛り上がるが、泡もちは、ほどほど。
香りは軽やかで少し甘いニュアンスを持つ。ホップ香とモルト香がうまくバランスしてる感じ。
口当たりは丸みがあり、旨みを十分感じるが、酸も結構強く、キレは良い。
アルコール分5%。原材料:麦芽、ホップ。
銀河高原にしては、相当違う路線に足を踏み入れたな、という印象。それでも中身がぎっしり詰まっているので、
Cool & Crushという名前の印象ほど、突き抜けた爽快感はない。味の系統として、サントリーモルツに非常に似ている。
いや、モルツをもう少し肉付き良くした感じかな。プレミアムモルツまでは行かない感じか。
これだけしっかりしたビールを、Cool & Crushと名付けてしまうところに、銀河高原の銀河高原たるゆえんを、見る思いである。
(ちなみに同社は、多額の負債を抱えて業績好転もままならないことから、親会社の東日本ハウスが抜本的な再建策をとり、
現在事業規模を縮小して、生産を存続している模様である)
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ビール |
2005年11月3日 [2]
No.606: ギュギュッと搾った。梨のお酒 <豊水&ラ・フランスブレンド> / メルシャン
ぎゅぎゅっとしぼった。なしのおさけ <ほうすい あんど ら・ふらんすぶれんど> / めるしゃん
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11月1日が発売日のギュギュッとシリーズの新フレーバーは、梨。しかも、和梨・洋梨ブレンドだ。
まず外観は、黄色みがかって濁りがあり、炭酸はそれほど強そうではない。
香りは、ほとんど洋梨が優勢。考えてみれば分かることだが、豊水という和梨は、ラ・フランスに比べれば、
そんなに香り立つ果実ではない。
口いっぱいにラ・フランスの甘味が広がり、充実感のある味わい。このギュギュッとシリーズは、
そもそも爽快感とは無縁の味作りで、いかにたっぷりとした果実感を表現するかにかかっているから、
その点で十分成功しているといえる。実際に梨をかじったよりも、もっと凝縮感のある味だと言えよう。
果汁50%。アルコール分4%。原材料:和梨果汁・洋梨果汁・醸造用アルコール・糖類・酸味料・香料・酸化防止剤(ビタミンC)。
最近、コンビニでの新製品の売れ行きが結構よいみたいで、いつも決まって店頭に並ぶ発売前日の深夜に探しに行ったら、
なんと既に売り切れだった。結局、本来の発売日である1日に入手した。
昨日紹介した本搾りプレミアムもそうだ。
発売前夜、店頭に並んだらすぐに買ってゆくというのは、やはりコンビニ利用層には、新しい物好きが多いということなのだろうか。
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チューハイ |
2005年11月4日
No.607: くらしモア チューハイ レモン / 宝酒造(ニチリウグループP.B.)
くらしもあ ちゅーはい れもん / たからしゅぞう(にちりうぐるーぷ ぷらいべーとぶらんど)
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昨日のクール&クラッシュと一緒に、
サイト「回転寿司は永遠に不滅です」主宰・
お寿司MAX副会長氏より寄贈されたもの。
ニチリウとは、日本流通産業(株)のことで、
主に西日本を基盤とする中堅スーパー(平和堂、イズミ、ライフ、オークワ、近商ストア等)が、共同仕入、卸等のため参画する会社で
ある。私の生活圏内にはこれらスーパーがないので、これまで取り上げることがなかったものだ。
さて、中身。
色はやや白濁しており、炭酸は弱めの感じ。香りは、「あっ、ポッカレモンだ」と思う。
芯のしっかりしたレモン香で、とても酸っぱそうなのだが、そこにかなり甘味が加えられた感じ。
口に含むと、香りの印象よりは相当に甘い。喫茶店のレモンスカッシュに、ガムシロップをたくさん入れたみたいな味。
人工的で、やや薬臭いともいえるレモンフレーバーが、なぜかとても懐かしい印象。アルコール感は弱く、ごくごく飲める軽やかさ。
アルコール分4%。果汁1.4%。原材料:レモン果汁、醸造用アルコール、糖類、酸味料、香料。
垢抜けない味わいだが、それが不思議に安らぎを与えてくれる古典的チューハイと言えよう。
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チューハイ |
2005年11月5日
No.608: くらしモア チューハイ グレープフルーツ / 宝酒造(ニチリウグループP.B.)
くらしもあ ちゅーはい ぐれーぷふるーつ / たからしゅぞう(にちりうぐるーぷ ぷらいべーとぶらんど)
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昨日のレモンと一緒に、
サイト「回転寿司は永遠に不滅です」主宰・
お寿司MAX副会長氏より寄贈されたもの。
昨日のレモンが、どこか懐かしい垢抜けない味わいだったので、こちらもそんな感じだろうか、と予測して、缶を開ける。
色はやや白濁。炭酸はかなり弱い感じ。気泡がほとんど持続しない。
この外観といい、グラスに鼻を近づけたときの香りといい、アクエリアス(コカコーラ社のアイソトニック飲料)に似ている。
あまり柑橘を感じさせない、丸っこいグレフル香だ。
味わいも、その香りの印象どおり。酸は弱く、甘味も適度に抑えられ、ノンシュガーキャンディみたい。
炭酸は舌先にだけ感じられる程度。全般的にマイルドな飲み口だ。
アルコール分4%。果汁4.2%。原材料:グレープフルーツ果汁、醸造用アルコール、糖類、酸味料、香料。
レモンと同じく若干ぼやっとした味わいで、なおかつアルコール感も乏しい。
お酒に弱い人にも気軽に飲めるチューハイだ。
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チューハイ |
2005年11月6日
No.609: くらしモア チューハイ ウメ / 宝酒造(ニチリウグループP.B.)
くらしもあ ちゅーはい うめ / たからしゅぞう(にちりうぐるーぷ ぷらいべーとぶらんど)
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一昨日のレモン、昨日のグレープフルーツと一緒に、
サイト「回転寿司は永遠に不滅です」主宰・
お寿司MAX副会長氏より寄贈されたもの。
色は淡いゴールドで、見るからに梅酒ソーダ。このシリーズに共通だが、
炭酸はかなり弱く、気泡がほとんど持続しない。
梅酒をかなり薄めたような、軽やかな香り。これなら味もしつこくなさそうだ。
実際に味は爽やか。甘味はそんなに弱いわけではないが、酸味がかなりきいているので、甘ったるい印象はない。
炭酸は舌先にだけ感じられる程度。マイルドな飲み口。
アルコール分4%。原材料:梅酒、醸造用アルコール、糖類、酸味料、香料、カラメル色素。
シリーズ共通の若干ぼやっとした味わいで、アルコール感も乏しい。
それでも梅酒を使っている分、ナチュラルな仕上がりにはなっている。
今回もまた、頂き物にもかかわらず遠慮なく書いている。このシリーズ、はっきり言って絶賛すべき点はみつからないのだが、
こういうキャラの薄い製品って、実は飽きが来にくく、長く飲み続けられると思う。
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チューハイ |
2005年11月7日
No.610: 阿波うず潮ビール アルト / 四国化工機
あわうずしおびーる あると / しこくかこうき
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徳島の地ビール、阿波うず潮ビールは、以前にケルシュを取り上げた。今日は2種目のアルトが登場。
外観は赤褐色で、濁りがある。泡はカフェオレ色で、きめ細かく、力強い。泡もちも非常によい。
香りは甘いロースト香中心で、チョコのようなイメージ。華やかさはあまりない。
味わいは、適度な酸、ほのかな甘味。苦味は柔らか。カラメルフレーバーも重たくはなく、
すべての要素が軽やかな印象を受ける。だから、すいすいと飲み進められる。
アルコール分約4.5%。原材料:麦芽、ホップ。
製造者:四国化工機株式会社(徳島市中洲町3丁目5番地1)。
このうず潮ビールは、ケルシュのほうもそうだが、アルコール度数が4.5%とやや低く、
その分軽快な味になっているといえる。
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ビール |
2005年11月8日 [1]
No.611: 冬生 ふくよか旨口 (2005限定)/ サントリー
ふゆなま ふくよかうまくち / さんとりー
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この製品も毎年恒例になった。サントリーから本日発売、冬限定の発泡酒。今年のサブタイトルは「ふくよか旨口」
(ちなみに昨年も、一昨年も「すっきり旨口」だった)。
色はしっかりめのゴールドで、ビールっぽい。泡に勢いがあり、泡持ちもよい。
香りは清々しく、ミルキー。発泡酒特有の臭みは、ほとんどない。ここまでは合格である。
口当たりは強いアルコールでキリッとしながらも、やはり発泡酒的な甘味が少しある。決して臭くはないが、
やはり味わいの充実感は今ひとつ。ただ、苦味が強いのが救い。「ふくよか」というわりには、後キレも悪くない。
アルコール分5.5%。原材料:麦芽、ホップ、大麦、糖化スターチ。
一昨年は、もうどうしようもないくらいの品質だった。それが昨年にはかなり改善されていた。
そして今年は、昨年以上にスッキリと洗練された。年を追うごとの進化が著しい。
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発泡酒 |
2005年11月8日 [2]
No.612: カクテルパートナー ホワイトシュプール <冬の限定缶> / アサヒ
かくてるぱーとなー ほわいとしゅぷーる <ふゆのげんていかん> / あさひ
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アサヒカクテルパートナーから冬の限定缶。発売日は明日9日となっている。2種あるが、まずは1種目。
ホワイトシュプールという名のグリーンアップルとヨーグルトリキュールのカクテルだ。
グラスに注いだ色は、薄く作ったカルピスみたい。炭酸が強くないせいか、外観上、気泡が立ち上るようには見えない。
まず、青リンゴの清々しく酸味を感じさせる香りが立ち、その下に乳酸菌飲料がある感じ。落ち着いて香りを嗅げば、
乳酸っぽさのほうが勝っているのだが。この香り、どこかで嗅いだことがある。車の芳香剤か、はたまたトイレの芳香剤か。
そう書くと、けなしているみたいだが、その手の化学薬品っぽい、あるいは化粧品っぽい匂いだという意味で、よい香りであることは間違いない。
味はカルピスソーダ、いや、カルピスよりも森永コーラスかな。そこにリンゴをプラスした感じ。
のどに少し引っかかる感じが、乳酸飲料らしい。
果汁1%。アルコール分4%。原材料:ヨーグルトリキュール(ウオッカ、はっ酵乳、糖類、安定剤(大豆多糖類)、
酸味料)、アップル果汁、糖類、香料、乳化剤。
この味、ほんとうにもう、若い女性にドンピシャって感じ。女子大生や若年OLに受けること必至。
決して甘ったるいわけではないので、守備範囲は意外に広いと思う。ホワイトシュプールって商品名も、
いかにも冬の気分である。
ただ、惜しむらくはパッケージデザイン。カクテルパートナーとしての歴史があるから安易に変えられないのは分かっているが、
ごちゃごちゃしすぎて、商品特性と合っていない。
例えば、パールホワイトで染め抜いた缶の真ん中に、グレーでひと筋のシュプールを描き、
その上にキラキラ光るシルバーでWHITE SPURの文字をのせるなんてデザインはどうだろう。雪の結晶を数個ちりばめても良い。
ブランド指向の女の子に受けると思うんだけど。
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チューハイ・カクテル等 |
2005年11月9日
No.613: カクテルパートナー スノーベリー <冬の限定缶> / アサヒ
かくてるぱーとなー すのーべりー <ふゆのげんていかん> / あさひ
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昨日に引き続き、アサヒカクテルパートナーの冬の限定缶。発売日は本日9日となっている。2種のうち、昨日はホワイトシュプールを紹介したが、
今日は残りの1つ。
スノーベリーという名のストロベリーとヨーグルトリキュールのカクテルだ。
グラスに注いだ色は、きれいなピンク。缶のデザインどおり。炭酸が強くないので、立ち上る気泡はあまり持続しない。
色のイメージが強烈なので、香りを嗅いだ瞬間に「いちご」と思ってしまうが、
冷静に分析すると、マンゴーっぽくもあり、パッションフルーツっぽくもあり、クァバっぽくもある。つまり、
トロピカル系の明るい香り。もちろん、イチゴにヨーグルトが加わった結果、こんな香りになっているわけだが、
不思議とヨーグルトを感じない。
ところが、飲むと乳酸飲料の味がする。甘味が相当強いが、酸味がうまくきいているので、
甘さがまとわりつくことはない。
果汁1%。アルコール分4%。原材料:ヨーグルトリキュール(ウオッカ、はっ酵乳、糖類、安定剤(大豆多糖類)、
酸味料)、ストロベリー果汁、糖類、香料、酸味料、乳化剤、着色料(アントシアニン)。
昨日のホワイトシュプールと同様、いかにも女性受けの良さそうな仕上がり。
ただ、商品の特異性とかアピール度を比べると、こちらはかなり劣る。
決して商品としての完成度は低くないけれど、この類の味って、よくありがちだと思う。
甘味の強いカクテルがあまり得意でない方には、ホワイトシュプールのほうをお薦めする。
ところで蛇足だが、ホワイトシュプールもスノーベリーも、雪を下地にしたネーミングなので、
何だか混同してしまう。スノーベリーをホワイトベリーと勘違いしたり。ちなみにホワイトベリーってのは、
「夏祭り」で大ブレークした北海道出身の女子高生バンド(既に解散)ですから、お間違えのなきよう。
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チューハイ・カクテル等 |
2005年11月10日
No.614: 京都のちゅうはい やんわり檸檬 / 宝酒造
きょうとのちゅうはい やんわりれもん / たからしゅぞう
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タカラから新しいタイプの缶チューハイが登場。コンビニ限定で8日新発売。既に入手してあったが、
後回しになってしまった(発売重なると苦しいんですよね)。全部で3種あるが、まずはレモンから。
外観はほとんど無色透明。炭酸も強くないようで、気泡があまり持続しない。
香りは尖りのないレモン香。名前の通り、やんわりした香りだ。
口に含んだ瞬間に、「んっ!」と唸ってしまった。よく漫画で、頭のうえに大きなビックリマーク(!)が出現したような、
あんな感じ。こんな入り方をしてくるチューハイが、いまだかつてあっただろうか。
グリコ「高原の岩清水&レモン」をさらに2倍に希釈したような口当たり。言ってみれば、
天然水(但し発泡性)にレモン果汁を垂らして少しだけ甘くしたような、極めてナチュラルなテイスト。
炭酸が適度にきいていて、酸味も甘味も押しつけがましくなく、ちょうどいい塩梅。
「やんわり」というより「はんなり」した、いかにも京都な味わい。後キレもとても良い。
アルコール分4%。果汁3%。原材料:レモン果汁、焼酎、緑茶、糖類、酸味料、香料、テアニン、炭酸ガス含有。京都の仕込み水使用。
缶の裏に書かれた能書きを、少々長いが転載する。
京都伏見のやわらかな仕込み水と、透きとおった檸檬果汁を焼酎に馴染ませ丹念に仕上げたちゅうはいです。
隠し味に京都の緑茶を加えて、後味をすっきりと引き締めました。
やんわりとした味わいで、どんな食事ともお楽しみいただけます。
おいしおすぇ〜。どうぞ、飲んでみとぉくれやす。
缶の図柄も京都の景色で、徹底している。こういう風に地名を使った商品というのは、看板倒れに終わっているのも少なくないのに、
この商品はまさに名前のとおりの内容を実現している。隠し味に緑茶を使ったなんて所もとてもイイ。
おそらく関西よりも、東京のコンビニのほうで、かなり受けるであろう。
京都って、東京人から見ると、遠く神秘的な憧れの街。反対に大阪や神戸から見ると、
近いけど不可解な街(京都の皆さん、ごめんなさい)だから、憧れの対象という感じではないのだ。
タカラは京都の会社なのだから、こういった戦略を今までとっていなかったことが、むしろ不思議。
いい仕事しましたねえ。
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チューハイ |
2005年11月11日
No.615: 北海道生搾り <北海道産麦芽使用> / サッポロ
ほっかいどうなましぼり <ほっかいどうさんばくがしよう> / さっぽろ
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生搾りが新しくなった。発売日は9日。何が新しくなったかといえば、麦芽がすべて北海道産になったこと。
まず外観は何も代わり映えはしない。色は極めて淡く、泡はあまり持続しない。
香りは、ある意味「古き良き発泡酒」。最近の各社の発泡酒は、臭みが極力抑え込まれて、
第一印象からいわば騙しが入っているものが少なくないのだが、この製品はものすごく率直に、
「これは発泡酒です。ビールではありません」と語りかけてくれるような、そんな肩の力の抜けた感じがする。
それでも生搾りは以前から発泡酒の中でも臭くない部類だったので、そのキャラクターは踏襲。
軽くミルキーなアロマで、華やかさなどまるでなく、ことさらアロマホップを効かせているということもない。
口当たりは柔らかく、線が細い。味わいらしい味わいがない分、食事の邪魔はしないと思う。
このスタイルは、ドラフトワンにそっくり。旧看板が新看板にすり寄ったのか?
アルコール分約5.5%。原材料:麦芽・ホップ・大麦・糖類。
生搾りらしい突出しない美みたいなものを踏襲しつつ、
よりスッキリ感を出し、「北海道産麦芽100%」という付加価値までついた。
そう思えば、拍手喝采と行きたいところだが、地味で目立たないのが、この製品の悲しいところでもある。
それにしてもこの缶のデザイン、トレードマークの星が大きくて、製品名が下にきすぎて、なんだかバランスがとっても悪い。
見せ方、売り方を、サッポロさんはもっと研究した方がよさそうで・・。
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発泡酒 |
2005年11月12日 [1]
No.616: 本搾りチューハイ 冬柑 グレープフルーツ・ゆず・かぼす・すだち使用 <期間限定> / メルシャン
ほんしぼりちゅーはい ふゆかん / めるしゃん
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今月1日に発売された本搾りチューハイの期間限定品。
同時発売された国産蜜柑は既に発売の翌日に紹介したが、
こちらはずっと入手できないでいた。
いつも本搾りの限定版をgetできるのは、私の生活圏内では駅前のローソンただ一軒なので、
今回も発売前夜に覗いてみた。ところが、国産蜜柑だけが売られており、冬柑は見あたらない。
そのうち入るだろうと思い、その後も毎日のように覗いてみても、いっこうに入荷の気配がない。
我が家の周辺にある他のコンビニを何軒覗いてみても、置いていない。そこで今日、普段はあまり行かないスーパーまで足を伸ばして、
ようやくgetできたのだ。
色は思いのほか白濁している。炭酸の泡もしっかり見える。
香りはとても緑っぽく、苦そう。果汁感あふれる上質なポン酢にも似た香りだ。
そして味も・・・苦い。ぜんぜん、甘くない。苦味と酸味の強い柑橘ばかりを搾ったのだから当たり前だ。
果汁11%。アルコール分6%。原材料:グレープフルーツ・ゆず・かぼす・すだち・ウォッカ。
はっきり言って味わい深いタイプではないが、とてもピュアで、和食と共にオールラウンドに楽しめるだろう。
特に、てっちり(ふぐ鍋)なんかにはベストマッチではないかと思うし、もちろん鍋物全般に良さそう。
こうやって味わってみると、販売店が仕入れを躊躇するのがわからなくもない。まったくもって大人のフレーバーで、
ここまでストイックな味だと、評価は二分されるだろう。
同じメルシャンの苦味系でも、
もうちょっと手を加えた感じのスティングのほうが、売りやすいと、もし私が店長でもそう思う。
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チューハイ |
2005年11月12日 [2]
No.617: カルピスサワー 巨峰 / カルピス
かるぴすさわー きょほう / かるぴす
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以前から出ている定番商品だが、取り上げていなかったので。
何を隠そう今日、スーパーで100円(250ml缶)で売られていたので、買ってきたのだ。
最近、コンビニなどでペットボトル入りの「カルピス巨峰」が売られているが、
色はそれとまったく一緒。香りもまったく一緒。今ここで比べてみたわけではないから、真偽のほどは定かでないが、
もし2つ並べてグラスに注がれた状態で置かれていたら、まず区別がつかないのではないかと思う。
口当たりも、まるで酒らしくない。子供に飲ませても、しばらくは飲むのではないだろうか(決してそんなことをしてはイケマセン)。
ただ、カルピス巨峰と違うのは、こちらは炭酸入りであること。でも、そのくらいの違いしか感じられない。
飲んでるうちに少しいい気持ちになってくるから、その時点で、あっ酒かと。
甘味は思ったほど強くはなく、後味も意外とスッキリ。ぶどうのタンニン分が口中に渋い感じを残す。
のどに引っかかる感じが、いかにもカルピスらしい。
果汁1%。アルコール分4%。原材料:ぶどう果汁、脱脂粉乳、乳酸菌飲料、ウォッカ、糖類、酸味料、
香料、安定剤(大豆多糖類)、アカキャベツ色素、甘味料(アスパルテーム・Lフェニルアラニン化合物、アセスルファムカリウム)、
クチナシ青色素。
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チューハイ・カクテル等 |
2005年11月13日 [1]
No.618: 京都のちゅうはい やんわり柚子 / 宝酒造
きょうとのちゅうはい やんわりゆず / たからしゅぞう
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先日取り上げたタカラ「京都のちゅうはい」の今度は柚子。
檸檬が良い意味でかなり衝撃的な内容だっただけに、こちらにも期待がかかる。
外観はほとんど無色透明。気のせいか、炭酸が檸檬よりも強めの印象だ。
素直な柚子の香りだが、緑っぽさをそれほど強く感じないのは、レモンが入っているからだろうか。
それとも昨日、かなりきつい本搾り冬柑を飲んだからだろうか。
口当たりは、まさにやんわり。炭酸のビリビリとした存在感に比べ、柑橘の風味はほのか。
アフターにふんわり甘く、やさしい余韻が残る。
アルコール分4%。果汁1%。原材料:ゆず果汁、レモン果汁、焼酎、緑茶、糖類、クエン酸、テアニン、炭酸ガス含有。
京都の仕込み水使用。
緑茶を使っているのは檸檬と同じ。だがなんとこちらは、香料を使っていない。やはり果汁1%でも、
柚子はしっかりと香ってくれるということなのか。
それにしても、檸檬で感じたあの衝撃ほど、こちらには衝撃はない。もう素性を知ってしまった後だからだろうか。
いや、檸檬をあそこまで柔らかくしたから衝撃なんであって、
柚子はそもそもこれくらいほのかに味付けされるのが、普通と考えられるからじゃないだろうか。
コンビニの売れ行きを見ると、やっぱり圧倒的に檸檬が勝っているようだけど・・。
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チューハイ |
2005年11月13日 [2]
No.619: AMIRAALI プライベート・ビール(オランダ産)
あみらーり ぷらいべーと・びーる
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たまたまデパートでみつけて、そういえば飲んでなかったなあと思い、入手したもの。
ラベルに東郷平八郎の肖像画が描かれたビール。
色はしっかりめの黄金色で、泡の勢いはほどほど。香りは、ハイネケンに似て、
軽やかな中に、ガスっぽい匂いがある。
味に華やかさはなく、じんわりとモルトの旨みが感じられる。
苦味も適度。まさにハイネケンにそっくりだ。
アルコール分約4.5%。原材料:大麦麦芽、穀類、ホップ。輸入者:日本ビール株式会社
このビール、よく、東郷平八郎ビールなどと称されることがあるが、
元々は1970年からフィンランドで造られた、世界の提督24人をラベルに載せたAMIRAALI(提督)ビールのうちの1本だそうで、
東郷ビールなどというものではないらしい。
ググったら、こういうページとか、
こういうページがヒットした。
当初造っていたフィンランドの会社が倒産し、現在日本に出回っているアミラーリ・ビールは、
オランダのビールに輸入業者がラベルだけを貼った復刻版だとのこと。
「それまでロシアに抑えられていた国々の中で、日露戦争で勝利した日本の業績を讃える声が高まり、
フィンランドではトーゴーという名のビールまで造られた」という、right wingな方々が好んで使う説明は、
まったくの嘘っぱちなのだそうである。
まあ、そんなつまらないイデオロギー的な話は放っておいて、ビールの美味しさを純粋に楽しみたい。
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ビール |
2005年11月14日
No.620: くらしモア チューハイ レモン(500ml缶)/ 宝酒造(ニチリウグループP.B.)
くらしもあ ちゅーはい れもん(500みりりっとるかん)/ たからしゅぞう(にちりうぐるーぷ ぷらいべーとぶらんど)
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先日ネット仲間から寄贈された「くらしモアチューハイ」3種をアップしたところ、
別の方から、「知ってました?くらしモアチューハイって、350mlと500mlで確かレシピが違うんですよ」との
情報をいただいた。
レギュラー缶とロング缶で中身が違うぅ?? よもやそんなことがあろうなんて思いもしなかった私は、
虚をつかれた思いで、さっそく取扱店であるニチリウグループのスーパーへ走り、500ml缶3種をgetしてきた。
まずはレモンである。
外観は無色透明で、大粒の泡が立ち上る様は、まるでキリンレモン。
香りを嗅ぐと、やはりキリンレモンみたいな、少々ガラスクリーナーっぽい匂いが。
味のほうは、香りの印象ほど酸っぱくはなく、甘味も抑え込まれ、実にピュアな印象。
さっぱりとして、何杯でもすいすい飲み進められる軽やかさ。
最近主流の妙にジューシーなチューハイとは異なり、あえて果汁感を強調しない味作りに好感が持てる。
アルコール分6%。果汁1.4%。原材料:レモン果汁、醸造用アルコール、糖類、酸味料、香料、ビタミンC。
「すっきりと爽快なレモンの風味が特徴。料理との相性も良く、気軽にたっぷりとお楽しみください。」
との説明文がある。
同じタカラが造っているのに、アルコール分がレギュラー缶の4%に対し、こちらはなんと6%。
原材料の違いは、ロング缶の方だけ「ビタミンC」が添加されていること。
レギュラー缶テイスティング時の私のコメントをご覧いただければわかるが、色は白濁していて、
香りはポッカレモンのようで、味は結構甘い。やっぱりだいぶ違う。
そもそも缶のデザインからして、違うし。
ジューシーさを求めるならレギュラー缶、シャープさを求めるならロング缶。
一言で区別すれば、そういうことになるだろう。
いやはや、面白い体験をさせていただきました。
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