2005年12月26日
No.661: タカラCANチューハイ サワー レモン / 宝酒造
たからかんちゅーはい さわー れもん / たからしゅぞう
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かなりのロングセラーなのに、当サイトではまだ取り上げていなかった、タカラのサワーシリーズ。
以前に近所の酒店でgetして冷蔵庫に入れたまま、これまで開ける機会がなかった。
どうしてもこういうものは後回しになってしまう。新製品のない今こそ試そう。
色は無色透明で、サイダーのような外観。とてもやわらかで、シンプルなレモン香。キリンレモンに似ている。
味は刺激が少なく、やさしい飲み口。軽いレモンフレーバー以外に、無駄なものがなく、
後味も実にスッキリ。
アルコール分6%。果汁1.4%。原材料:レモン果汁、醸造用アルコール、糖類、酸味料、香料、ビタミンC。
缶のデザインから想像されるそのままの内容。何を強調するのでもなく、
ただひたすらシンプルでクラシカルな内容。とても好感が持てる。
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チューハイ |
2005年12月27日
No.662: タカラCANチューハイ サワー グレープフルーツ / 宝酒造
たからかんちゅーはい さわー ぐれーぷふるーつ / たからしゅぞう
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昨日レモンを取り上げたタカラのサワーシリーズ。今度はグレープフルーツだ。
色はやや白濁しており、いかにもグレフルらしい。香りはとてもやわらかで、嫌みのないグレフル香。
炭酸の刺激が強いので、口当たりはとてもシャープ。ビリビリと刺激があり、
そのあとふんわり甘味がくる。
しかしその甘味も強くはないので、後味もクリアで、スッキリ。
アルコール分6%。果汁4.2%。原材料:グレープフルーツ果汁、醸造用アルコール、糖類、酸味料、香料。
レモンと同じく、あまり押しが強くなく、じんわりなじむような味。飲み飽きしない。
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チューハイ |
2005年12月29日
No.663: クリフサイド(アメリカ産発泡酒)
くりふさいど
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(株)徳岡の展開する「SAKE市場グランマルシェ」というお店で入手したアメリカ産発泡酒。
色はオレンジがかって、かなり濃い。泡にも力があり、とても発泡酒という感じではない。
まるでエールのようなフルーティな香りがある。味も少々甘酸っぱさがあり、ボディの厚みを感じる。
かなりの飲み応え。いわゆる発泡酒臭さは感じない。
アルコール分約5.4%。原材料:コーン、麦芽、ホップ。麦芽使用率25%未満。原産国:アメリカ。
輸入者:セントミハエルワインアンドスピリッツ株式会社。
副原料にコーンを使っているところが、いかにもアメリカらしいのだが、
穀物臭い感じもなく、ほとんどビールに近い内容。
缶に「A LIGHT BODIED PILSNER」とあるが、ピルスナーにしてはかなり華やかな味わいだ。
麦芽使用率25%未満にしてこの内容は、あっぱれである。
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発泡酒 |
2006年1月2日
No.664: 伝説のビール職人 / 小江戸ブルワリー
でんせつのびーるしょくにん / こえどぶるわりー
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小江戸というのは、川越(埼玉県)のこと。その小江戸の名を冠した醸造所である。
色はかなり濃い。オレンジの入った黄金色。泡に力があり、持続する。
オレンジのような柑橘香と、ブラウンシュガーみたいな香り。たぶんこのブラウンシュガーのような感じは、
既に製造から時間が経ってしまったための鮮度ダウンによるものだろう(なんと今月が賞味期限である。
私自身がずっと冷蔵庫に入れっぱなしだったもので、製造者や販売店の責任ではない)。
コクのある味わいはさすが。甘味すら感じるほど味に厚みがあり、反面、苦味はそれほどでもない。
じんわりと飲み応えがあり、それでいて余韻は軽やか。
アルコール分約5%。原材料:麦芽、ホップ。
製造者:株式会社 協同商事 小江戸ブルワリー
(埼玉県川越市今福2908-2 TEL:049-259-7735)。
「ドイツのブラウマイスターが開発したプレミアムビール。
ヨーロッパのモルトとアロマホップをふんだんに使い、丁寧な職人仕事で仕立てました。
琥珀色のビールにきめ細やかな泡だち。麦100%でありながらも重たくないフルーティな軽やかさを同居させました。
芳醇な味わいをゆっくりとお楽しみ頂けるビールです。」との説明文が。
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ビール |
2006年1月4日
No.665: カルピスサワー / カルピス
かるぴすさわー / かるぴす
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なんとこれをまだ取り上げていなかった。ベーシックすぎて取り上げるタイミングがなかったといった方がいい。
ということで、今のうちにカバーしておこう。
見た目はソフトドリンクのカルピスソーダと区別がつかない。
香りもまさにカルピスソーダで、注意して嗅ぐと、少しアルコール臭がある程度。
口にした瞬間も「なんだそのまんまじゃないか」というくらい、素直なカルピス味。
ところが、飲み込むときにアルコール感が鼻をぬける。ああ、確かに酒だな、と思う。
アルコール分5%。原材料名:脱脂粉乳、乳酸菌飲料、ウォッカ、オリゴ糖(シラップ)、糖類、酸味料、香料、安定剤(大豆多糖類)。
カルピスとお酒って、こんなにも相性が良いんだなということを、実感させてくれる。甘いものが嫌いでない酒飲みなら
一度はこれを飲んでみるべし、とさえ言える、カクテルの原点のような製品だ。
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チューハイ・カクテル等 |
2006年1月5日
No.666: とびっきりサワー ブルーベリー / 合同酒精
とびっきりさわー ぶるーべりー / ごうどうしゅせい
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これも以前から出ているGODOのとびっきりサワー・シリーズ。これまでウメと
白桃を取り上げているが、今日はブルーベリー。
ブルーベリーというとチューハイのフレーバーとしてはめずらしいが、最近ではタカラの果実きわだつチューハイにある。
色はかなり鮮烈な濃いめの赤紫(写真では相当暗く映っていると思うが、光の加減)。
香りはブルーベリーガムのように甘そう。
香りのとおりの味のインパクトだが、炭酸が強いために口当たりがシャープで、
しかも甘味が抑え気味の感じなので、甘ったるい印象はない。酸がうまく効いていて、
すっきり感が勝っている。
アルコール分4%。果汁5%。原材料名:ブルーベリー果汁、醸造アルコール、リキュール、果糖ぶどう糖液糖、酸味料、香料。
かなり甘いのかな?と思って飲んだが、このシリーズはすっきり感が持ち味らしい。
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チューハイ |
2006年1月7日
No.667: タカラCANチューハイ サワー 白桃 / 宝酒造
たからかんちゅーはい さわー はくとう / たからしゅぞう
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これもかなり以前にgetしていたタカラのサワー・シリーズ。これまでレモン、
グレープフルーツと取り上げたが、今日は白桃。
色は少し白濁。その中を泡が立ちのぼって美しい。
香りは、桃缶を開けた時のよう。やさしいが、特に自然さを強調した感じもなく、人工的でありながら柔らかい香りだ。
飲めば甘味が結構強く、まるで桃缶のシロップみたいに、糖分の多そうな味。
といっても、最近多い、果汁感を必要以上に強調したチューハイとは違う。単に糖分だけを過剰にした感じで、
たとえて言えば、ガムシロップを入れすぎたジュース。だから当然、後味もスッキリしない。
しかし、炭酸が強いので、甘ったるくなるのを抑えてくれている。
アルコール分5%。果汁3.4%。原材料名:白桃果汁、醸造アルコール、糖類、香料、酸味料、ビタミンC。
クラシカルな桃味チューハイという風情。もう少し甘味を抑えてくれたら、もっと飲み飽きしないと思うのに。
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チューハイ |
2006年1月9日
No.668: シェルト / エチゴビール
しぇると / えちごびーる
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これもかなり以前にgetして、私の冷蔵庫の奥に眠っていた。新潟の地ビールメーカー・
エチゴビールの造るミント入り発泡酒だ。
色はかなり淡く、普通の発泡酒の色。泡にはあまり力がなく、持続しない。
少し緑っぽいミントの香りと、軽いホップの香りがうまくバランスしている。穀物臭さはほとんどない。
味は軽やか、爽やか。飲む前は、もっと歯磨き粉っぽい味を想像していたのだが、
そんなにエグい味ではない。たとえて言えば、よくケーキの上に乗っているようなミントの葉を2枚くらい口に含みつつビールを飲んだ
ような感じだ。適度に緑の葉っぱ的な味がする。
もっとしっかりしたビールかな?と予想したが、
確かに麦芽使用率の低い発泡酒だ。ビールらしい飲み応えにも乏しい。
アルコール分約5%。原材料:麦芽・ホップ・水あめ・モラセス・ペパーミント。麦芽使用率25%未満。
毎日飲みたくなるようなものではないが、重たいビールに飽きたときに、口直し的に飲んだらおいしいだろう。
あるいは、汗をかいた夏の午後、シャワーを浴び、クーラーの効いた部屋で、とか。
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発泡酒 |
2006年1月10日
No.669: LIFEGUARD POWERED BY VODKA / チェリオ
らいふがーど ぱわーど ばい うぉっか / ちぇりお
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LIFEGUARD 500ml入りペットボトル
自販機でなんと100円で入手
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これは昨年の12月20日頃コンビニで見つけて買っておいたものだが、
例によってビール、発泡酒、缶チューハイ以外はどうしても後回しにしてしまう私の嗜好上、
冷蔵庫の中で年越しをしたもの。
ソフトドリンクメーカー・チェリオから出ているライフガードという炭酸飲料に、ウォッカを入れたという商品だ。
どうせならその本家ライフガード(右写真)と飲み比べをしようじゃないか、ということになった。
写真でグラスが2つ並んでいるが、左の背の低い方がPOWERED BY VODKA、右が本家ライフガードだ。ご覧の通り、見た目ではまったくわからない。
香りも交互に嗅いでみたが、まったく同じ。酒臭い感じはない。
口に含んだときの最初の味も同じ。ライフガードは、見た目も味も、小児科でくれる子供用飲み薬にそっくり。
そこが郷愁を誘うのだが、そんな味わいがそのままPOWERED BY VODKAにも生かされている。
だが、「同じ味」と思ったのもつかの間、すぐにアルコールの甘みがかなり感じられ、
元々薬臭いライフガードを、より一層薬臭い感じにしている。炭酸は強くなく、爽快な味でもない。
アルコール分7%。原材料名:ウォッカ、糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、酸味料、香料、ビタミンC、
ベニバナ色素、ビタミンB6。製造者:(株)チェリオコーポレーション。
チェリオと言えば、我々の世代は、中学とかの部活のあとに買い食いするときの定番だった。
ねじったような形状の背の高いびんに入っていて、ファンタより量が多く、安く、王冠に当たりくじがついていた。
パンをかじってチェリオを飲めば、つかの間空腹が満たされたものだ。そういう世代に、これは十分アピールする商品だ。
ライフガード自体は、まだ発売20年とのことらしいが。
ところで本家ライフガードの原材料名表示を見ると、「糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、はちみつ、
酸味料、香料、V.C、カフェイン、ナイアシン、グルタミン酸Na、グリシン、アスパラギン酸Na、アラニン、
イソロイシン、フェニルアラニン、V.P、V.B2、スレオニン、V.E、V.A」となっていて、ぜんぜん違う。
味に関係のない成分は一切入れなかったということなら、バイオニック(超生命体)飲料と銘打たれた本家とは、
まったく違う製品だということができる。
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チューハイ・カクテル等 |
2006年1月11日
No.670: カロリ。ブルーベリー <限定生産> / サントリー
かろり。ぶるーべりー <げんていせいさん> / さんとりー
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本日11日発売、カロリの新フレーバー。限定生産の表示があるから、通期商品ではない。
色はごく淡い赤紫。濃いめのロゼワインなんかよりは薄いかもしれない。
香りは結構甘そうなブルーベリー香。やや単調な印象。
味にも何もトリッキーなところはない。香りの印象どおり、素直なブルーベリー・フレーバー。
もちろん、カロリ特有の人工甘味料的薄ら甘さも健在。飲み干した後に、甘味だけがじんわり残る。
果汁2%。アルコール分4%。原材料名:ブルーベリー、ウオツカ、糖類、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、
スクラロース)、炭酸ガス含有。カロリー50%オフ。糖質80%オフ。
最近、カロリの新製品はひっそりと出る。発売日にCMをやるということもない。
売る気があるのかないのか。
いっそのこと好調-196℃に専念すればよさそうなものなのに、カロリはカロリで、まだ大事にしてゆこうということなのか。
(追伸)さっきTVで、このCMやってるのを見た。やっぱり売る気あるのね。
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チューハイ |
2006年1月12日
No.671: ブラックハイボール トニック / アサヒ
ぶらっくはいぼーる とにっく / あさひ
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この度、ある所から「新製品の試飲をして欲しい」とのお申し出を頂き、二つ返事でお受けした。
ということで、発売日前ながら、テイスティングさせていただく(発売日は18日)。もちろん、いつもどおり、
戴き物だからといって容赦はしないのが、私のスタイルである。
ニッカウヰスキーのロングセラー「ブラックニッカ」をベースに作ったハイボール。
つまりウイスキーソーダだ。4種あるが、まずはTONICから。
色は当然のごとく淡い琥珀。炭酸が弱いのか、泡はそれほど目立たない。
柑橘のような爽やかな香りがある(トニックウォーターって、柑橘の皮が入っているんでしたかね)。ウイスキーと思って身構えていたら、ちょっと肩すかしを食らった感じだ。
味は、トニックウォーターの甘味+柑橘のような酸味系のフレーバーが加わって、想像以上に爽やか。
炭酸は、チューハイなんかに比べれば弱いが、ウイスキーを割ったものとしては、この程度で十分だろう。
アルコール分6%。原材料:ウイスキー、糖類、酸味料、香料、着色料(カラメル)。
販売元:アサヒビール(株)。
近年、缶チューハイなどの低アルコール飲料が花盛りで、度数の強いものはといえば、焼酎や泡盛がブームになり、
最近日本酒がブレイクしそうな感じになってきた。ワインは一時期のブームを過ぎたが、
それでも私のような常飲者は少なくない。そんな時代にあって、ウイスキーは影が薄くなるばかり。
今、こんな商品を出してきたところに、ある意味チャレンジング・スピリットのようなものを感じる。
ただ、爽やか軽やかに仕上げようという努力はひしひしと感じるものの、やっぱり、
缶チューハイしか飲まないようなアルコール初心者には、受け入れてもらいにくい商品ではないか。
私は現在でも、カウンターバーなどに行くとバーボンをストレートで飲んだりする人間だから、
この種の商品はウエルカムだが、果たしてどれだけ支持を広げられるかは、疑問である。
おそらくメインターゲットとなりうるのは、25〜40歳くらいの男性だと思うので、
コンビニでいかにおつまみなどと組み合わせて売るか、だろう。
ちなみに今日私は、アーモンド入りプロセスチーズをかじりつつ飲んだ。
ところでCOCKTAIL RECIPEとして、ブラックニッカクリアブレンド30ml+ウイルキンソントニック1缶(160ml)と書かれている。
「本商品の中身とは多少異なります」とのエクスキューズはあるが、おそらくこんな味にはならないんじゃないだろうか。
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チューハイ・カクテル等 |
2006年1月13日
No.672: ブラックハイボール ドライジンジャー / アサヒ
ぶらっくはいぼーる どらいじんじゃー / あさひ
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昨日に引き続き、ブラックハイボールの試飲2種目。今度はジンジャーエールを使ったもの。
色はこちらも淡い琥珀。泡がそれほど目立たないのも一緒。
とにかくジンジャーエールの香りが強く、ウイスキーの匂いはほとんどしない。
とっても生姜っぽく、軽やかな香り。
一口含んだだけでは、これがウイスキーベースのカクテルだとは、にわかには分かりづらい。
そのくらい、ジンジャーエール風味が強い。ただ、口の中で転がしていると、
ウイスキーのほろっとした甘味が際立ってくる。
アルコール分6%。原材料:ウイスキー、糖類、酸味料、香料、着色料(カラメル)。
販売元:アサヒビール(株)。
COCKTAIL RECIPEとして、ブラックニッカクリアブレンド30ml+ウイルキンドライジンジャーエール1缶(160ml)と書かれている。
昨日のトニックに比べると、こちらのほうがよりカクテルっぽい。
でもアルコール感はしっかりあるので、普段カクテルを飲み慣れない人には、なじみにくいかもしれない。
ところで昨日、この商品は売り方が難しいと書いた。
どんな広告が展開されるのか、現時点で私は知らないが、
大人の男を強く意識した売り方をすべきであろう。
最近で言うと、メルシャンSTINGの売り方が参考になるだろう。
あのCMで起用されているCharは、30〜40代くらいで昔バンドをやっていたような人間なら、神様的存在。
この商品も、ああいうカッコいい中年をキャラクターに据えるべき。
サントリー・ザ・プレミアムモルツの矢沢永吉も同じラインだ。
同様のミュージシャン系なら、たとえば大友康平なんてどうだろう。レコーディングが終わったスタジオで、
「お疲れ」といって缶のままブラックハイボールを飲む。そんな画がいいように思う。
中年ミュージシャンでも谷村新司ではちょっと違うし、高見沢俊彦だともっと違うよね。
重たく渋いイメージで売るというのが、この商品には似合いだろう。
と、ここまで書いて、ニッカのサイト
を初めて覗いてみたら、なんと自宅兼スタジオみたいな部屋で、
ミュージシャンっぽい若者が飲んでいる画になっている。ただ、私のイメージよりは、登場人物が相当若い。
こんな軽そうなヤツじゃなくて、もっと渋いキャラクターにすべきだと思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2006年1月14日
No.673: ブラックハイボール ライムコーラ / アサヒ
ぶらっくはいぼーる らいむこーら / あさひ
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引き続き、ブラックハイボールの試飲3種目。今度はコーラで割ったカクテルだ。
見た目はコーラそのもの。ただし、ガス圧が低いので、コーラほど炭酸は立たない。
香りはコーラの背後にうまくライムのニュアンスが加わって、絶妙なバランス。
ウイスキー臭さは弱い。
味は、香りの印象よりはかなりアルコール感がある。コーラの甘さと、
ウイスキーの深みのある甘さがうまく溶け合っている。バランスがとてもよい。
アルコール分6%。原材料:ウイスキー、レモンライムスピリッツ、糖類、酸味料、着色料(カラメル)、香料、カフェイン。
販売元:アサヒビール(株)。
COCKTAIL RECIPEとして、ブラックニッカクリアブレンド30ml+市販のコーラ160ml+ライムスライス1枚と書かれている。
これまでの3本の中では、一番大衆受けしそうな製品だ。
ウイスキーをコーラで割るというのは、実に古典的な方法論だが、それだけ相性の良い組み合わせということだ。
チューハイ世代にも、これなら受け入れられやすいだろう。
こういった商品が売れたとしても、直ちにウイスキーの復権につながるとも思えないが、
低アルコール飲料の裾野が広がるのは良いこと。いっそのことウイスキーメーカーのプライドをかなぐり捨てて、
度数3%くらいのカクテルを作ってみても面白いかもしれない。旧い常識を打ち破るところから、新しい市場は生まれるからだ。
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チューハイ・カクテル等 |
2006年1月15日
No.674: ブラックハイボール レモン アンド ソーダ / アサヒ
ぶらっくはいぼーる れもん あんど そーだ / あさひ
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引き続き、ブラックハイボールの試飲4種目。これが最後。レモン&ソーダという、一番軽そうなタイプ。
色はレモンというだけあって、黄色みがある。炭酸がなければ、午後の紅茶・レモンティみたいな色。
香りはレモンの爽やかな感じが前面に出て、その背後にウイスキーの香りがある。とてもジューシーな感じだ。
味わいの第一印象も、レモンが際立って爽快。味の線が細いからか、炭酸がやや強く感じられる。
レモンの裏に、確かにウイスキーの味わいがある。
普段ウイスキーを飲み慣れない人にも、「ウイスキーって、こうして割って飲んだら、結構飲みやすいんだね」
と思ってもらえそうな味に仕上がっている。
アルコール分6%。原材料:ウイスキー、糖類、酸味料、香料、着色料(カラメル)。
販売元:アサヒビール(株)。
COCKTAIL RECIPEとして、ブラックニッカクリアブレンド30ml+ウイルキンソンタンサン1缶(160ml)
+レモンスライス1枚+ガムシロップ:お好みに合わせて と書かれている。
4種の中では、いちばん軽やかなのだが、ウイスキーらしい味わいも楽しめる。
もし街角でアンケートを取ったら、これが1位をとりそうだ。
チューハイファンにも飲んでもらえそうである。
もし他の3種が売れなかったとしても、これだけ例えばアルコール度数を1度下げ、
5%にして、パッケージデザインを変えて売り直せば、生き残りを図れそうだ。
今回、ブラックハイボールの4種を試飲させていただいて感じたのは、若年層にもウイスキーに親しんでもらえるように、
考え抜かれた製品だな、ということ。でも残念ながら、爆発的大ヒットになることは、ないだろう。
ウイスキー好きに手にとってもらえそうなパッケージデザインになっているが、
ウイスキー好きはリピートしてくれないだろう。トニックとライムコーラはこのままのシブい路線でいいとしても、
ドライジンジャーとレモン&ソーダはもっとポップなパッケージデザインにして、
チューハイファンにも訴求するような商品に、衣替えした方が良いかもしれない。
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チューハイ・カクテル等 |
2006年1月16日
No.675: ダイエット<生> (2005年12月リニューアル) / サントリー
だいえっと なま / さんとりー
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昨年12月頃から刷新されたサントリーのダイエット生。
こういう「○月上旬頃出荷分から順次リニューアルします」といった形式の場合、
我々の手元に届くのは、それこそ販売店ごとの流通速度に依存する。
いち早く入手しようと思えば、スーパーやコンビニに連日張り込む必要がある。
面白いのは、切り替え時期のスーパー店頭などで、新旧両製品が並べて販売されている場面に出くわすこと。
でも消費者心理として、少しでも新しい方を買おうとする人が多いので、
旧製品の方がいつまでも売れ残ることになりはしないか、と少々心配になってくる。
グラスに注ぐと写真のとおり最初は泡をこんもりと盛り上げることができる。この瞬間の写真だけを見れば、
まるでビールと変わらないが、やっぱり持続力はなく、すぐ減衰する。
香りらしい香りはほとんどない。だから、発泡酒臭さもほとんど感じない。
味らしい味もないのだが、キリッと苦味があって、後キレがよいので、
炭酸水を飲んでいるようだ。
アルコール分約3.5%。原材料:麦芽、ホップ、大麦、糖化スターチ、酸味料、クエン酸K、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、苦味料。麦芽使用率25%未満。天然水仕込。
カロリー50%カット、糖質70%カット、プリン体50%カット。
ビールで太ることを気にしている人が、風呂上がりに安心して飲むのには、確かに適している。
この仕上がりは、もう既にしてビールもどきですらない。だからこそ、それなりの存在意義があるのかもしれない。
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発泡酒 |
2006年1月17日
No.676: ギュギュッと搾った。ブラッドオレンジのお酒 / メルシャン
ぎゅぎゅっとしぼった。ぶらっどおれんじのおさけ / めるしゃん
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メルシャンの「ギュギュッと」シリーズから、新フレーバー。本日17日発売だ。
グラスに注ぐと、色は毒々しい朱色で、どろっとしている。たっぷり果汁が入っていることが、一見してわかる。繊維質が多そうだ。
香りは、今まさにオレンジを搾ったところ、といった感じのフレッシュさがある。ブラッドオレンジだけあって、
グレープフルーツよりは甘そうな感じだ。
味も香りの印象のまま。甘味と酸味のバランスがよい。アルコール感は弱い。
時間が経つと、気のせいか色が少しどす黒い感じに変色する。酸化するためだろうか。
アルコール分4%。原材料:ブラッドオレンジ果汁・醸造用アルコール・糖類・酸味料・香料・カロチノイド色素。
「このお酒には、果汁由来のアントシアニンが含まれています」との表記がある。
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チューハイ |
2006年1月18日
No.677: ブラック・クリアブレンド ハイボール 無糖すっきりソーダ割り / アサヒ(ニッカウヰスキー)
ぶらっく・くりあぶれんど はいぼーる むとうすっきりそーだわり / あさひ(にっかういすきー)
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先日、ブラックハイボールシリーズを紹介したが、そのベースとなった商品も飲んでおこう。
ブラックニッカ・クリアブレンドを炭酸水で割った正統派ハイボール。
色はビール程度で、大粒の泡が断続的に立ちのぼる。香りはくせがなく、
適度にウイスキーの甘さを感じさせる。
口当たりは実に軽やかで、名前のとおりクリアな味。
とは言え、ちゃんとしたウイスキーに違いないから、日頃ウイスキーを飲み慣れない人には、やはり飲みにくいと感じるかもしれない。
アルコール分9%。原材料:モルト、グレーン。製造者:ニッカウヰスキー(株)。販売者:アサヒビール(株)。
先日のブラックハイボール4種(発売日は本日18日)は、いわばウイスキーベースのカクテルだが、これは正真正銘のハイボール。
私はウイスキーを飲み慣れているので、個人的嗜好で言えばこっちのほうが好みだ。
しかし、客観的に言えば、相当ターゲットは絞られる。9%という度数設定も高い。
元々万人受けを狙った商品ではないけれど、他のウイスキー水割り商品と比べれば、かなり飲みやすい部類ではあると思う。
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チューハイ・カクテル等 |
2006年1月20日
No.678: APPLE & GINGER FIZZ / メルシャン
あっぷる あんど じんじゃー ふぃず / めるしゃん
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後回しもここまでくると、度を超している。これはなんと昨年の9月13日に発売された
おなじみメルシャン・ピーチツリーフィズ・シスターズの新顔。青りんごとジンジャーのカクテル。
最近少し余力がある(まだ新製品ラッシュの状況にはなっていない)ので、今のうちに掲載しておこうかと。
元々このシリーズ、私はほとんど取り上げていないのだが。
色は淡い黄緑で、青りんごっぽい。香りも青りんご+ジンジャーから想像されるとおりの香り。
グリコ・キスミントガムに、こんな匂いのヤツがあったような。はっきり言って薬臭い感じだ。
味もとっても薬臭いというか、芳香剤っぽい。青りんごの甘酸っぱさに、生姜のニュアンスが加わると、
香水みたいな感じになるのか。いや、決して不味いわけではない(まあ、各人の好みによるとは思うが)。
甘味もしっかりとあって、アルコール度数も低いので、強いお酒が苦手な人にはむしろ飲みやすいだろう。
果汁10%。アルコール分4%。原材料:アップル・醸造用アルコール・アップルリキュール・糖類・酸味料・香料・
着色料(紅花黄・クチナシ)・香辛料抽出物。
これって、何に合うのだろう?と考えてみたら、
サンドイッチに合うかもしれない、と気づいた。それも、トマトの入った野菜サンドだ。
あと、グリーンアスパラとかが乗ったピザなんかにもいいかも。
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チューハイ・カクテル等 |
2006年1月22日
No.679: とびっきりサワー メロンクリームソーダ / 合同酒精
とびっきりさわー めろんくりーむそーだ / ごうどうしゅせい
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これもずいぶん前からある製品。GODOのとびっきりサワー・シリーズの中でも、ほとんど売られているのを見ない
メロンクリームソーダ。まあ確かに購買層は限られるのだろうが。
グラスに注ぐと、その色のきれいさには見とれてしまうほど。メロンソーダに少しクリームが溶け込んで、
白濁している感じ。少し白っぽい萌葱色(もえぎいろ)とでも言ったらいいだろうか。
香りもまるでジュース。いかにも人工的なメロン・フレーバーに、アイスクリームの甘い香りが加わる。
こういうキャンディがどこかにあったような気がする。
味もやっぱりクリームソーダ。甘くて、シュワッとしてて、子供時代を思い出す味。
当然、アルコール感はなく、喉が渇いたときにごくごく飲める。
アルコール分4%。無果汁。原材料:醸造アルコール・果糖ぶどう糖液糖・香料・酸味料・着色料(黄4・青1)。
甘いものが好きな人なら、結構気に入るかもしれない。反面、少しでもアルコール感を求めるのなら、失望するだろう。
こういうニッチ商品は、それなりに存在意義がある。
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チューハイ |
2006年1月23日
No.680: ワールドセレクトビア / サントリー
わーるどせれくとびあ / さんとりー
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明日24日が発売日となっているサントリー・ワールドセレクトビア。コンビニ限定だ。
グラスに注ぐと、期待通りきれいに泡が盛り上がり、持続する。アロマホップの香りが、華やかで軽やかで奥深い。
もうこの香りだけで、品質の高さがわかる。
口当たりは軽いが、華やかで、ジューシーな飲み応え。苦味はマイルドだが、私の記憶する限りにおいては、
前作ボンビエールよりは骨格がはっきりしていると思う。より一層均整の取れた印象。
麦の余韻も素晴らしい。
アルコール分約6%。原材料:麦芽、ホップ。「日本の天然水と世界の厳選素材が出会って生まれた、芳醇なうまみとしっかりとしたコクのビールです」という説明文が。
カナダ産とフランス産大麦、チェコ産とドイツ産アロマホップ使用ということで、ちょっと無節操な感じもなくはないが、
この仕上がりには納得。
またまた高品質のビールが現れた。サントリーは、ザ・プレミアムモルツ以降、ビールに本腰を入れ始めたようだ。
他社が第3のビールの販売合戦にうつつを抜かしている間に、本気で良い商品を世に送り出し続けて欲しい、と願う。
その意味で、スーパーブルーやキレ味が伸び悩んだことが、結果的に良かったのではないか、と思う。
ところで最近、新製品の売れ行きがすさまじい。私の家の近所だけの現象なのかもしれないが、
今日はコンビニを4軒回って、やっと見つけた。1店めは未入荷、2店め3店めは午後7時過ぎにして既に売り切れ、
4店めでようやくゲットした。これはコンビニの戦略?とも思うが、発売日前夜に店頭に並べる場合、最初に並べた分が売り切れると、
その日は補充しないようなのだ。バックヤードには在庫があるはずなのに。「新製品」と書かれた棚がポッカリ空いていて、
「何だろう?明日来て見てみよう」と思わせる戦術なのか。これまでにも、発売前夜にコンビニに行く時間が遅くて買えなかったことが、
何度もある。夕方に行って陳列を待つくらいの勢いでないと、確実に買えないのかな。
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ビール |