2021年3月3日
No.8561: 鏡月 焼酎ハイ ちょい搾レモン / サントリー
きょうげつ しょうちゅうはい ちょいしぼれもん / さんとりー
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鏡月(きょうげつ)は、
サントリーから出ている韓国焼酎のロングセラーで、緑色の角柱のようなびんが特徴。
その鏡月を用いた缶チューハイが登場した。
3月2日発売の 鏡月焼酎ハイ で、ラインナップは2種。そのうち、今日は「ちょい搾レモン」のほうを飲みたい。
グラスに注いだ液色は、透明感のあるごく淡いゴールド。
多量の細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。この見た目は、薄いウイスキーソーダのようである。
香りは、しっかり焼酎らしい酒臭さの中に、レモンの爽やかさがある。
あくまでも焼酎がメインだ。
口に含んだ最初の感想は、「まったく甘くない」。一口めから紛れもなく焼酎そのものであり、
かすかに柑橘風味がついている程度。炭酸の刺激もピリッと効いていて、とにかくシャープ。
後キレが素晴らしく良い。これは色んな食事に合いそうである。
レモン果汁1.5%。アルコール分7%。レモン浸漬酒使用。糖質ゼロ。プリン体ゼロ。甘味料ゼロ。
原材料名:スピリッツ(国内)、焼酎、レモン、糖類/炭酸、香料、酸味料。
<ちょい搾レモン>
レモンをちょい搾りし、爽やかに仕上げました。甘くない味わいで食事にも合う焼酎ハイです。
甘くない缶チューハイは、今のトレンドの一つ。ライバル社製品も既にたくさん存在する中に参入する上で、
よく知られた「鏡月」ブランドを使ったことは、戦略的に非常に正しい。
キリン氷結とか、タカラ焼酎ハイボールといった巨大ブランドに対抗していくためには、
新たなブランドを立ち上げるより、周知の名前を使ったほうが早い。
サントリー社には、196シリーズとか、こだわり酒場のレモンサワー といった強力ブランドが既にあるが、
それらと共存するためにも、今回のこの戦略はまさにスマッシュヒットという感じがする。
「焼酎ハイ」という名前も、チューハイでもなく焼酎ハイボールでもない絶妙なネーミングで、
サントリーさんらしい小憎らしいやり口である。パッケージデザインを見ても、
その辺の作戦の上に練られた、巧妙な作品と言える。キャラクターとして採用された女優の松本まりかサンも、
個人的には百点満点である(私のシュミでスミマセン)。
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チューハイ・カクテル等
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2021年3月4日
No.8562: 鏡月 焼酎ハイ すっきりドライ / サントリー
きょうげつ しょうちゅうはい すっきりどらい / さんとりー
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サントリーから出ている韓国焼酎のロングセラー
鏡月(きょうげつ)
をベースにしたR.T.D.「鏡月 焼酎ハイ」。3月2日の発売である。
2種あるうち、昨日既に ちょい搾レモン を飲んでいるので、
今日はもう一方の「すっきりドライ」を飲みたい。
グラスに注いだ液色は、無色透明。
多量の細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
香りは、鏡月特有のほの甘いニュアンスがあるピュアなアルコール臭。それ以外に香りはない。
味は、まったく甘くない。軽い酸味が微かに感じられるが、それ以外はほぼ味がない。
シンプルに焼酎。それを強めの炭酸の刺激がワイルドに仕立てている。
当然キレは抜群で、口中にほぼ味を残さない。
アルコール分7%。糖質ゼロ。プリン体ゼロ。甘味料ゼロ。
原材料名:スピリッツ(国内)、焼酎、グレープフルーツ浸漬酒、糖類/炭酸、香料、酸味料。
<すっきりドライ>
鏡月のまろやかな味わいと澄みきる後口を楽しめます。甘くない味わいで食事にも合う焼酎ハイです。
この本当に甘くないすっきりした味わいは、甲類焼酎ならでは。
焼酎好きは乙類(本格焼酎)を選んでしまいがちだが、ピュアなチューハイをつくるのであれば、
むしろ甲類のほうが適している。そんなことをこの缶チューハイは教えてくれる。
どんな食事にも合わせられるし、ピーナッツやピスタチオをつまみに飲んでもいい。
そういう酒呑みのための缶チューハイ。若者には受けないかもしれないが、オジサンには刺さる。
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チューハイ・カクテル等
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2021年3月5日
No.8563: −196℃ ストロングゼロ まるごと 白ぶどう <限定> / サントリー
まいなす196ど すとろんぐぜろ まるごと しろぶどう <げんてい> / さんとりー
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サントリー -196℃ ストロングゼロの限定品「まるごと白ぶどう」。発売日は、3月2日。
当サイトで把握している限り、
前回発売が2019年の10月23日だったので、約1年4か月ぶりの再登場ということになる。
グラスに注いだ液色は、ほんのり淡いゴールド。気泡は少なく、炭酸は強くなさそう。
香りは、たっぷりと甘い白ぶどう香。
味は香りの印象どおり甘いが、かなり抑制的。べたつくような甘さではない。
但し、アルコール感は強烈。
ぶどうの皮のような渋味があり、それなりにキレもある。
アルコール分9%。プリン体ゼロ。糖類ゼロ。ぶどう果汁2%。ぶどう浸漬酒使用。
原材料名:ぶどう、ウオツカ(国内製造)/炭酸、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、カラメル色素。
果汁と白ぶどうまるごとのしっかりとした果実感、だから食事に合う!
食事に合うチューハイという触れ込みのストロングゼロシリーズだが、この白ぶどうはさすがに食事には合わせにくい。
一生懸命甘さを抑えようという意図は十分感じられるが、そもそも白ぶどう味チューハイが合う食べ物というのが、
想定しづらい。
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チューハイ・カクテル等
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2021年3月6日[1]
No.8564: かむかむレモンサワー / 三菱食品(製造:オエノンプロダクトサポート)
かむかむれもんさわー / みつびししょくひん
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かむかむレモン は、
三菱食品が販売しているチューイングキャンディで、18年の歴史があるそうである。
その かむかむレモン が缶チューハイとなったのが、「かむかむレモンサワー」である。
発売日は、3月2日であった。
グラスに注いだ液色は、濁りのある薄黄色。レモンサワーの中でも、しっかりと濃い色の部類だ。
液体の中に繊維質がたくさん混じっている。
香りは、キュッとすっぱそうなレモン香。
味は香りの印象どおり酸味が強いのだが、甘味もあってジューシー。
炭酸のピリピリ感がさらにシャープさを与える。
味わいのバランスとしては甘味よりも酸味が強いので、
飲み進めると口中が少しヒリヒリとした感じになってくる。
アルコール分5%。果汁5%。瀬戸内産レモン果汁0.1%使用。レモン10個分のビタミンC配合。
原材料名:レモンパルプ、濃縮レモン果汁、ストレートレモン果汁、ウオッカ、糖類(国内製造)/炭酸、
酸味料、香料、ビタミンC。
販売者:三菱食品(株) 東京都文京区小石川1-1-1。
製造場:オエノンプロダクトサポート(株) 兵庫県神戸市灘区新在家南町3-2-28。
レモンサワーブームで、各社から様々なタイプのものが出されているが、
このように酸味の強調されたものは、サッポロ キレートレモンサワー や、
サッポロ レモン・ザ・リッチ などがある。
それらとキャラクターは非常に近いが、お菓子とのコラボという点は目新しいので、
コンビニ等では若者を中心によく売れるのではないか。
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チューハイ・カクテル等
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2021年3月6日[2]
No.8565: 春の味の金麦 ザ・ラガー / サントリー
はるのあじのきんむぎ ざ・らがー / さんとりー
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春の味の 金麦「ザ・ラガー」。
ニュースリリースによると、この商品はバラ売りせず、2月24日発売の「春のキャンペーンパック」(数量限定)
のみの販売とのこと。その情報を得ていたので、キャンペーンパックを探しに行ったら、
なんとスーパー店頭にバラでこの商品が置かれていた。
缶の左肩に「春の味できました」の表記があり、右肩に桜の花が少しあしわられているのがパッケージの特徴。
グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。新ジャンルにしてはしっかりめ。
泡はほぼ白色で、勢いよく注ぐと盛り上がって、泡持ちも悪くない。
香りは、新ジャンルらしい甘い香りで、力強い。適度にホップの爽やかさがある。
口に含むと、最初にふわっと新ジャンルらしい甘さがあるものの、
苦味がビシッと強く、さらに渋味も伴う。
ボディの厚みはあまりなく、外側だけ固いような印象。
アルコール分6%。原材料名:発泡酒(国内製造)(麦芽、ホップ、糖類)、スピリッツ(小麦)。
金麦は季節に合わせて味わいを変えています。食卓に、いつでもおいしい金麦を。
以前は 金麦 ゴールドラガー という商品名であったが、
今年の2月2日に 金麦 ザ・ラガー としてリニューアル発売され、
当サイトでもレビュー済。
その時の製品と、今回の「春の味」の中身は違うのだろうか?
正直言って私には違いがわからなかった。あえて違いを探すと、今回のほうが苦味がより固い一方で、
ボリューム感がないように感じたのだが、気のせいかもしれない。できることなら後日、並べて飲み比べてみたい。
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新ジャンル
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2021年3月7日[1]
No.8566: ROKKO BEER 柚子ALE / 六甲ビール醸造所
ろっこうびーる ゆずえーる / ろっこうびーるじょうぞうしょ
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神戸の 六甲ビール醸造所 による「柚子エール」。存在を知らなかったが、偶然遭遇して入手。
グラスに注いだ液色は、濁りのある淡い黄金色。
泡はほぼ白色で概ねきめ細かく、勢いよく注ぐと盛り上がって、泡持ちも悪くない。
香りを嗅ぐと、ヨーグルト的甘酸っぱさの中に柑橘の尖った匂いが混じっており、
ヴァイツェンに近い。
味はキュンと甘酸っぱく、爽やか。ボリューム感はあまりなく、さらっとした飲み口。
苦味は比較的しっかりとしているが、単にホップの苦味というより、
柚子特有の苦味が強調されているように感じられる。
アルコール分5%。原材料:麦芽(ドイツ製造)、オート麦、柚子皮、ホップ。
製造者:(有)アイエヌインターナショナル 神戸市北区有野町有野字堀越351-1 六甲ビール醸造所。
製造所:神戸市北区有野町有野字森下164-1 六甲ビール第二工場
徳島県産の柚子を使用した「和の爽やかな香り」が特徴のビール。
心地よい柚子の香りと控えめな苦味、なめらかな口当たりでビールが苦手な方にもオススメです。
いや、ビールが苦手な人が飲んでも本当の良さはわからないだろう。
色んなスタイルのビールを飲み倒している人にこそ、この製品の魅力が理解されるはず。
そもそも350mlで440円だったし、気軽にお試しで買える値段でもない。
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ビール
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2021年3月7日[2]
No.8567: のんある晩酌 レモンサワー / サントリー
のんあるばんしゃく れもんさわー / さんとりー
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3月2日にサントリーから発売された「のんある晩酌 レモンサワー」。
晩酌という名前がついているとおり、普通のチューハイの代わりに食事と共に飲んでもらおうという意図の製品だ。
グラスに注いだ液色は、ほぼ無色透明だが、かすかに濁りがある。
気泡は多くなく、炭酸は弱そうに見える。
香りは、すっきりとシャープなレモン香で、苦味が強そう。
口に含むと、まず炭酸の刺激がピリッとくる。見た目ではあまり炭酸が強そうではなかったが、
わりと強いことがここでわかる。
あっさりとした飲み口で甘くない。酸味と苦味が主体で、切れ味は抜群。
果汁1%。アルコール分ゼロ。カロリーゼロ。糖類ゼロ。
原材料名:レモン果汁(イスラエル製造)、焼酎エキス(ノンアルコール)/酸味料、炭酸、香料、
酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
本格的なレモンサワーを思わせる、みずみずしいレモンの香りと、クセになる飲み応え。
ノンアルチューハイの中には、普通のソフトドリンクと言いたくなるような、
お酒とはほど遠いものも少なくないが、この製品はまさにチューハイからアルコールを取り去っただけと言える味。
これなら食事のお供になる。
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ノンアルコール飲料
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2021年3月8日[1]
No.8568: TOPVALU BESTPRICE ドライで甘くない レモンサワー / 合同酒精
とっぷう゛ぁりゅ べすとぷらいす どらいであまくない れもんさわー / ごうどうしゅせい
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先週、偶然店頭で遭遇して入手。
イオングループのP.B.である TOPVALU BESTPRICE(トップバリュ・ベストプライス)の
「ドライで甘くない レモンサワー」。
グラスに注いだ液色は、無色透明。細かな気泡が少しグラスの中に見える。
香りは、強いアルコール臭に芳香剤っぽいレモン香が混じる。
味はキリッとして、酸が立っている。甘さはほぼなく、あっさりした口当たり。
焼酎のピュアなアルコール感が強く、飲み進めるとレモンの酸っぱさが際立ってくる。
アルコール分7%。シチリア産レモン果汁1.0%。レモン浸漬蒸留酒使用。
原材料名:焼酎(国内製造)、スピリッツ、レモン果汁(シチリア産レモン)/酸味料、炭酸ガス、香料、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
販売者:イオントップバリュ株式会社 千葉県千葉市美浜区中瀬1-4。
製造場:合同酒精株式会社 千葉県松戸市上本郷字仲原250番地。
既掲載の 辛口焼酎ハイボール レモン のリニューアル版ではないかと思ったのだが、
現状ではまだネットスーパーなどで売られているようなので、併存させるのだろうか。
こちらのほうが、樽香などがなく(樽熟成焼酎等が使われていないため)より一層すっきりしているので、
鋭い切れ味を求める人には向いている。一方、焼酎らしい味わいを求めるなら、
辛口焼酎ハイボール レモン のほうがいいかもしれない。
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チューハイ・カクテル等
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2021年3月8日[2]
No.8569: アサヒノンアル ハイボールテイスト / アサヒ
あさひのんある はいぼーるていすと / あさひ
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業務用商品 アサヒノンアル の「ハイボールテイスト」。入手できるとは思っていなかったが、
当サイトのご協力者
森康哲さん から寄贈されたもの。
200mlの小缶入りで、グラスに氷を入れて供されることを前提としているのであろう。
グラスに注いだ液色は、しっかり濃いめの琥珀色。
かなりウイスキーっぽい見た目。
香りは、確かにウイスキーっぽい所はあるが、少しゴムみたいな感じの匂いが強く、
そこにレモンのような柑橘香が加わって、いかにも作り物。
口に含むと、まず炭酸のビリビリッとした刺激が来て、甘さは控えめ。
レモン風味が立って爽やか。しかし、ウイスキーらしいコクはない。
軽快なので、後キレは良い。
カロリーゼロ。糖類ゼロ。アルコール0.00%。炭酸飲料。
原材料名:食物繊維(米国製造)/炭酸、香料、カラメル色素、酸味料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
販売者:アサヒビール株式会社 東京都墨田区吾妻橋1-23-1。
製造所:株式会社えひめ飲料 神奈川県厚木市緑ヶ丘5-18-2。
なんと製造者は、あのポンジュースのえひめ飲料である。だからどうということはないのだが、初めて見た。
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ノンアルコール飲料
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2021年3月9日[1]
No.8570: 焼酎ハイボール 5% 前割りレモン / 宝酒造
しょうちゅうはいぼーる 5ぱーせんと まえわりれもん / たからしゅぞう
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タカラ焼酎ハイボールにアルコール5%商品が仲間入り。発売日は、3月9日。
2種あるうち、まず今日は「前割りレモン」を飲みたい。
グラスに注いだ液色は、淡いレモン色。注いでいる時、ジュワジュワと音を立て、
大きな気泡がたくさん踊っているのは、強炭酸である焼酎ハイボールならでは。
香りは、レモンの爽やかさがふわりと立って、焼酎の酒臭さは少し引っ込んでいる。
この点が、従来の高アルコールな焼酎ハイボール(7%)とは異なる。
味は、まったく甘くない。適度なアルコール感に、レモンの爽やかな酸味が調和。
ビリビリとした炭酸の刺激が伴う。後キレが良く、飲み込んだ後にはほとんど味を残さない。
アルコール分5%。果汁1.5%。前割りレモン酎使用。プリン体ゼロ。糖質ゼロ。甘味料ゼロ。
原材料名:焼酎(国内製造)、レモンスピリッツ、レモン果汁、糖類/炭酸、香料、カラメル色素、酸味料。
缶裏には、次の説明がある。
昭和20年代後半の東京下町の大衆酒場で生まれ、今なお飲み継がれている「焼酎ハイボール」は
すっきり辛口で強炭酸! その味わいを追求したタカラ「焼酎ハイボール」からアルコール5%タイプ新登場!
<前割りレモン>は、宝焼酎を前もってレモン果汁で割った"前割りレモン酎"を使い、
飲みごたえとキレのある味わいに仕上げました。"キレ味爽快な5%の辛口"をお楽しみください!
タカラ焼酎ハイボール特有の高炭酸の刺激と、甘くないドライな味わいはそのまま。
アルコールの強さだけを抑え、多くの人に受ける間口の広い製品になった。
大衆向けチューハイの更なる大衆化とも言える。
一つ苦言を呈するなら、缶をパッと見て従来品(7%)との違いがわかりづらい。
並べればこちらは地色が銀なのでわかるが、それ以外のデザインや文字配置が同じだから、
間違えてしまいそう。もちろん、ブランドとしての統一感を重視していることは理解できるが、
「5%」を缶のど真ん中(「焼酎ハイボール」の文字の下)に書くなど、工夫があったほうがいいと思う。
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チューハイ・カクテル等
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2021年3月9日[2]
No.8571: くらしモア 濃いめハイボール / 合同酒精
くらしもあ こいめはいぼーる / ごうどうしゅせい
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ニチリウグループ(日本流通産業)のP.B.くらしモアの「濃いめハイボール」。
同グループの店舗からはだいぶ遠ざかっていて、取り上げることがほとんどなくなっていたのだが、
当サイトのご協力者
森康哲さん から寄贈され、飲むことになった。
グラスに注いだ液色は、しっかりめのゴールド。
缶入りハイボール製品の中では、かなり濃い部類である。
気泡は少なく、炭酸は弱そう。
香りを嗅ぐと、しっかりとウイスキーである。
香料で盛っているのはすぐわかるが、樽っぽい香りがあり、不自然ではない。
味は、かなり甘味が強い。ウイスキーが濃いからというよりは、甘さを付けてボリュームを出そうとしているかのよう。
少しレモンっぽい風味があるから(但し、レモンは使われていない)爽やかではある。
飲み進めると、アルコールが強烈であることが実感される。
アルコール分9%。プリン体ゼロ。糖類ゼロ。
原材料名:ウイスキー、スピリッツ、マルトオリゴ糖/炭酸ガス、香料、酸味料、カラメル色素。
製造者:合同酒精株式会社 千葉県松戸市上本郷字仲原250番地。
この商品は、日本流通産業株式会社とオエノングループ合同酒精株式会社との共同開発商品です。
少しわざとらしい甘さがあるので、飲み飽きそうである。
P.B.が備えるべき「毎日飲みたくなる」キャラクターとはちょっと違うのではないか。
しっかりとした重たさで、ガッツリと酔いたいというニーズには応えているけれど。
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チューハイ・カクテル等
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2021年3月10日[1]
No.8572: ヱビスビール / サッポロ
ゑびすびーる / さっぽろ
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サッポロビールを代表するプレミアム「ヱビス」がブランドコンセプトをリニューアルした。
1月製造分から順次切り替えとなっている。
ひとりひとりの彩りあるビール時間を創るブランドへ
「ちょっと贅沢な、自分へのごほうび」から、もっと楽しさに満ちた
“あなたらしいビール時間”の始まりをお届けするビールへ
従来は「ちょっと贅沢なビール」という売り文句であったのだが、上記のようにコンセプトチェンジすることで、
それぞれの人が自分らしい楽しみのためにビールを選んで欲しいというメッセージが込められている。
つまり、プレミアムビールはより身近に、その日の気分で選べる多様な選択肢を提供するものという位置づけであると、
私は解釈した。それゆえ、淡色ラガー、濃色ラガー、エールという品揃えをし、
すべてを身近に感じてもらうことが、これからのヱビスのミッションということになろう。
まずは、淡色ラガー(但し、ビアスタイルとしてはピルスナーよりも強いドルトムンダーに分類されるようだ)
である通常の「ヱビスビール」から。
中身は従来品と変わらないが、簡単にレビュー。
液色は深い黄金色。泡はほぼ白色できめ細かい。
香りは重たく落ち着いていて、ホップ香はとても控えめ。
味は苦味がグッと強いが、ほろっとした甘味を伴う。渋味も強く、後口の締まりが良い。
アルコール分5%。麦芽100%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ。
吟味しつくされた原料と製法がつむぐ、旨みあふれる、ふくよかなコク。ヱビスビール。
それは、唯一無二のビールです。
缶には赤字で BORN IN 1890, TOKYO の文字がある。
恵比寿の地名は、ヱビスビールの工場があったからついたという話は、今や有名だろう。
ニッポンの麦酒史における最大の金字塔と言って、反対する者はいないはず。
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ビール
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2021年3月10日[2]
No.8573: 贅沢搾り パイナップル <期間限定> / アサヒ
ぜいたくしぼり ぱいなっぷる <きかんげんてい> / あさひ
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アサヒ 贅沢搾り の期間限定「パイナップル」。発売日は、3月9日。
グラスに注いだ液色は、濁りのある黄色。
気泡は少なく、炭酸は強くなさそう。
香りは、まさにパイナップル果汁。甘酸っぱさ満載である。
味は香りの印象どおりパインの生っぽい果汁感があって、甘さは強め。
炭酸のピリッとした刺激が良いアクセント。アルコール感は弱く、
少し薄めたパイン果汁をそのまま飲んでいるかのような味わい。
甘ったるさはそれほどでもなく、飲み込んだ後には、軽い苦味が口に残っている。
果汁25%。アルコール分4%。
原材料名:ウオッカ、パイナップル果汁(フィリピン製造)、糖類/炭酸、香料、酸味料。
缶に「果実1/12個分」と書かれているが、あまりイメージが湧かない。果汁25%とさえ書いてあれば、
缶の中身の1/4が果汁なんだなと想像できる(5倍濃縮果汁が5%入っているのかもしれないが)。
贅沢搾りシリーズも、正直なところ大ヒットしているようには見えない。
隘路に入ってしまっているかのようだが、これといって打開策も見当たらない。
フルーティさを売りにするというやり方自体が、もう古いのかもしれないが、
消費者全員がコスパ重視の高アルコール指向というわけではないので、
こういったスタイルの缶チューハイの存在意義は大きい。頑張って頂きたい。
この期間限定品の発売と同時に、通年ラインナップもリニューアルしているようなので、
入手次第取り上げたい。
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チューハイ・カクテル等
CODE:44265DAEE#01 |
2021年3月11日
No.8574: 焼酎ハイボール 5% 特製サイダー割り / 宝酒造
しょうちゅうはいぼーる 5ぱーせんと とくせいさいだーわり / たからしゅぞう
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タカラ焼酎ハイボールにアルコール5%シリーズが登場。発売日は、3月9日。
2種あるうち、先日既に 前割りレモン を飲んでいるので、今日はもう一つの「特製サイダー割り」を。
グラスに注いだ液色は、淡いレモン色。注いでいる時、ジュワジュワと音を立て、
大きな気泡がたくさん踊っているのは、強炭酸である焼酎ハイボールならでは。
香りは、サイダーの実に甘い香りが立っている。でも、実際甘くはないであろうことは容易に想像できる。
適度なアルコール臭さが混じっている。
味は予想どおり、まったく甘くない。確かにサイダー味なのに、甘味だけスパッと取り去った味わい。
炭酸の刺激は強烈で、ビリビリくる。アルコールが強くないので、余計に後キレが良い。
アルコール分5%。無果汁。国産果実エキス使用。プリン体ゼロ。糖質ゼロ。甘味料ゼロ。
原材料名:焼酎(国内製造)、果実エキス(りんごを含む)、糖類/炭酸、酸味料、香料、カラメル色素。
缶裏には、次の説明がある。
昭和20年代後半の東京下町の大衆酒場で生まれ、今なお飲み継がれている「焼酎ハイボール」は
すっきり辛口で強炭酸! その味わいを追求したタカラ「焼酎ハイボール」からアルコール5%タイプ新登場!
<特製サイダー割り>は、"国産果実エキス"を使い、
飲みごたえとキレのある味わいに仕上げました。"キレ味爽快な5%の辛口"をお楽しみください。
サイダー味のチューハイなのに、きっと食事にも合う。非常に珍しい、貴重な存在だ。
それにしても、5%シリーズのラインナップが、前割りレモンと特製サイダー割りの2種というチョイスはどういう意図があるのだろう。
焼酎ハイボールの従来からの特徴である甘くない味わいにさらに磨きをかけている点は好感が持てるが、
レモンとサイダーという選択肢のみでは少なすぎる。もちろん、売れ行きを見た上で更なる展開を考えていることとは思う。
他社が甘くない分野にどんどん参入してきているから、元祖タカラさんには更なる頑張りを期待したい。
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チューハイ・カクテル等
CODE:44266DAEE#02 |
2021年3月12日[1]
No.8575: 氷結ストロング ベリーミックス <期間限定> / キリン
ひょうけつすとろんぐ べりーみっくす <きかんげんてい> / きりん
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キリン氷結ストロングの期間限定「ベリーミックス」。発売日は、3月9日。
グラスに注いだ液色は、濃いめのピンク色。あるいはごく薄い赤紫。
注いでいる時、ジュワジュワと炭酸が音を立て、その後も細かな気泡がグラスの中を断続的に立ち昇る。
香りは、ブルーベリーの深い甘酸っぱさが中心で、そこにラズベリーの尖った酸の感じが混じる。
口当たりは意外にも軽快で、甘さはくどくない。酸がキリッと効き、炭酸のピリピリした感じがさらに刺激を与える。
アルコール感はとても強い。飲み込んだ後には、軽い苦みも残る。
アルコール分9%。果汁0.5%。糖類0×プリン体0。
原材料名:果汁(ブルーベリー、ラズベリー)、ウオッカ(国内製造)/炭酸、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK・スクラロース)。
ブルーベリーとラズベリーを使用した、華やかな香り、甘酸っぱい味わいと、しっかりした飲みごたえ。
当サイトの記録によれば、この 氷結ストロング ベリーミックス は、
2019年1月に一度発売されている。およそ2年ぶりの再登場ということになるが、
前回はもっとラズベリーが強く、酸が立っていたようだ。今回は少し角が取れたブルーベリーの味わいが前面に出て、
柔らかい飲み口になったように感じた。
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チューハイ・カクテル等
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2021年3月12日[2]
No.8576: 本麒麟 / キリン
ほんきりん / きりん
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キリンの新ジャンル「本麒麟」が新しくなっている。2021年1月製造品からのリニューアルである。
グラスに注いだ液色は、中程度の黄金色。泡は純白できめ細かく、泡持ちも良い。
香りは、従来品 と同様、新ジャンルらしい甘い匂いが強い。
ところが、味は最初にビシッと強い苦味が来て、甘味はそれほどでもない。
さらに強い渋味も伴い、しっかりとコクがある。
従来品にはあった、もたつくような甘さは改善されている。
アルコール分6%。原材料:発泡酒(国内製造)(麦芽、ホップ、大麦、コーン、糖類)、大麦スピリッツ。
ニュースリリースでは、中身を次のように説明している。
「力強いコク・飲みごたえ」を強化し、完成度の高いうまさを実現しました。
大麦増量によって、麦由来のコクと飲みごたえを高めました。
良質な苦味が特長のドイツ産ヘルスブルッカーホップを増量し、コクを高めました。
完成度の高いうまさという表現は、まさにその通りと感じた。もう1ステップビールに近づいたというか、
新ジャンル特有の甘さがさらに改善された。
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新ジャンル
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2021年3月13日
No.8577: [特別企画] 金麦 ザ・ラガー 飲み比べ / サントリー
[とくべつきかく] きんむぎ ざ・らがー のみくらべ / さんとりー
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先日、春の味の 金麦 ザ・ラガー(限定品)を飲んだ時、
それ以前に出ていた ザ・ラガー とどう違うのか?との疑問を抱いた。
できれば並べて飲み比べてみたいと書いたが、ついに今日それを実行することにした。
缶写真左側が「春の味」(桜の花びらがあしらわれたデザイン)、右側が季節表記のないザ・ラガーだ。
グラスに注いだ液色、泡の色、そして泡立ちも、すべて違いがわからない。
色は新ジャンルにしては濃く、泡はほぼ白色でわりときめ細かい。
右グラス写真は大きさが違うので濃さが違うように見えるが、実際は違わない。
香りは、「春の味」のほうが若干すっきりしているかな?と思う程度だが、
これは冷え方とか注ぎ方の違いではないか。
味の違いを必死に探すと、「春の味」のほうが若干スリムかな?とも思ったが、
交互に飲んでいると、まったく判別できなくなる。最初に違いを感じたのも、
単に飲む順番の問題かと思われる。
ちなみに、両者の栄養成分表示はまったく一緒である。
違いを探そうとして飲むと、何だか少し違う味のような気もしてくるのだが、次第にわからなくなる。
謎を解くために飲み比べたのに、余計に謎が深まってしまった。
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新ジャンル
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2021年3月14日
No.8578: ジムビームハイボール缶 / サントリー
じむびーむはいぼーるかん / さんとりー
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つい先日、サントリー「ジムビームハイボール缶」の
従来品(2020年2月リニューアル品)を取り上げたのだが、
その時にも書いたとおり、同製品は今年(2021年)1月下旬からリニューアルが敢行されている。
そのリニューアル品を、今日は飲みたい。
グラスに注いだ液色は、極めて淡いゴールド。
多量の細かな気泡がグラスの中を立ち昇っている。
香りは、実にジムビームらしい土臭さを伴った樽香があり、落ち着いている。華やかさはあまりない。
味はとてもすっきり。甘さはほぼなく、バーボンらしい香味がしっかりとある。
レモンの軽い酸味がほんのりとアクセントになっている。
アルコール分5%。果汁0.1%。レモン蒸留酒使用。原材料名:ウイスキー、スピリッツ、レモン、糖類/炭酸、香料、酸味料。
ニュースリリースでは、今回のリニューアルを次のように説明する。
中味は、料飲店で提供される“ジムビームハイボール”の味わいを目指し、
レモンの爽やかな風味を実現するとともに、後味の余韻を高め、飲みごたえを強化しました。
確かに、地味だった従来品を少しだけ明るい方向へ変えたかもしれない。
レモンの酸味が立っている。
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チューハイ・カクテル等
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2021年3月15日
No.8579: アサヒ・オリオン ザ・ドラフト / オリオン(アサヒ)
あさひ・おりおん ざ・どらふと / おりおん(あさひ)
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沖縄のオリオンビールとの提携によりアサヒが全国に販売している「アサヒ オリオン ザ・ドラフト」が新しくなった。
2月以降製造分からのリニューアルである。
グラスに注いだ液色は、中程度の黄金色。以前より若干濃くなったかな?とも思う。
泡は純白で概ねきめ細かく、泡持ちも悪くない。
香りは 従来品 同様、カラッと乾いたような穀物香が強く、華やかさはない。
味は苦味がグッと押してくる。以前よりは力強くなった。従来からの透明感ある味わいはそのままに、
麦らしい旨みが厚くなったが、キレの良さは健在。非常にバランスが良い。
アルコール分5%。伊江島産大麦使用 やんばるの水仕込み。
原材料名:麦芽(外国製造)、ホップ、大麦、米、コーン、スターチ。
製造者:オリオンビール株式会社、沖縄県豊見城市豊崎1-42。製造所:沖縄県名護市東江2-2-1。
販売元:アサヒビール株式会社、東京都墨田区吾妻橋1-23-1。
ニュースリリースによると、変更内容は次の通り。
今回のリニューアルでは、発酵由来の炭酸を多く残す製法を採用するとともに、
沖縄県の伊江島産大麦の使用量を増やすことで、“のどごしの良さ”と“澄んだ麦のうまみ”が感じられる味わいを実現しました。
パッケージデザインは、これまでのデザインをベースに、新たに「沖縄県産素材」のアイコンを使用し、
「伊江島産大麦使用」「やんばるの水仕込み」という文言を記載することで“沖縄クラフト”
であることを訴求しています。
大麦使用量増によって麦のうまみがより感じられるようになったのは、確かである。ただ、そのために、
少しパンチが強くなったので、往年の オリオンドラフト を好きだった人からすると、
随分重たいビールになったと感じられるかもしれない。
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ビール
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2021年3月16日
No.8580: ヱビス プレミアムエール / サッポロ
ゑびす ぷれみあむえーる / さっぽろ
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サッポロビールを代表するプレミアム「ヱビス」がブランドコンセプトをリニューアルした。
先日、ベーシックな ヱビスビール(パッケージのみリニューアル)を取り上げたが、
今日は「ヱビスプレミアムエール」を。1月製造分からのリニューアルである。
グラスに注いだ液色は、淡いアンバー(琥珀)、あるいは濃いめのオレンジ。
泡はほんのりベージュ色できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも悪くない。
香りは、非常に深く甘い。ホップ香が豊かで、濃密なフルーティさ。味わいの凝縮感を彷彿とさせる。
味は香りの印象どおりの甘さと、ガシッとした苦味の重たさがある。
パンチ力があって、パワフル。ジューシーだが浮ついていない。
アルコール分5.5%。原材料名:麦芽(外国製造または国内製造(5%未満))、ホップ。
吟味された2種のホップと、上面発酵酵母が醸す、余韻まで広がる味とコク。
自分だけのひと時に、ヱビスならではのエールです。
ヱビスビール はパッケージのみの変更だが、こちら プレミアムエール は今回中身も変わった。
ニュースリリースでは、
カスケードホップ、ドイツバイエルン産アロマホップを一部使用。2種類のホップにより、ヱビスならではのエールにふさわしい香りに進化
とある。以前から濃密な香味であったので、そんなに大きな変化は感じなかったが、
確かに圧倒的にインパクトのある香りではある。
これだけ個性の違う製品を同じヱビスブランドで展開していても違和感がないのは、
しっかりした飲みごたえという点が共通しているからだろう。
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ビール
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