ビール・発泡酒・チューハイの部屋

No.9961−9980


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2023年4月1日
No.9961: ザ・レモンクラフト 王道レモン / アサヒ
 ざ・れもんくらふと おうどうれもん / あさひ
アサヒ ザレモンクラフト 王道レモン アサヒ ザレモンクラフト 王道レモン review
アサヒ ザレモンクラフト 王道レモン
 アサヒのボトル缶シリーズである ザ・レモンクラフト、ザ・カクテルクラフト の商品群が新しくなった。 2月上旬出荷分からのリニューアルである。通年品は、前者3種、後者2種がある。
 これまで、ザ・レモンクラフト 極上レモングリーンレモン の2種を取り上げているが、 今日は3種目として「王道レモン」を。

 グラスに注いだ液色は、ほんのり薄黄色で濁りあり。気泡は少なく、炭酸はあまり強くなさそう。
 香りは、弾けるような鮮烈なレモン香。とてもジューシーで、酸っぱそう。
 味はほぼ甘くなく、酸味だけだと言っていい。香り以上のシャープさ、刺激の強さ。 苦味も強い。飲み進めると、歯がキシキシしてくる感じである。 飲み込んだ後にも、強い酸味のヒリヒリ感と苦味が口に残る。
 果汁2.3%。アルコール分5%。原材料名:ウオッカ(国内製造)、レモンスピリッツ、レモン果汁、 発酵レモン果汁、酵母エキス、レモンエキス、レモンピールエキス、食塩、糖類/炭酸、酸味料、香料、ビタミンC。
 レモン味だけでラインナップが3種もあると、どれがどれやらわからなくなる。 グリーンレモン はまだいいとして、 極上レモン と 王道レモンの違いはわかりにくい。 もちろん、こちら王道レモンには発酵レモン果汁が使われているなど、原材料に違いがあり、 それによって味わいも異なるのだが、鮮烈なレモン香という基本キャラクターは一緒。
 もっと差異化はできなかったのか。名前だけでも、区別しやすい商品名にしてほしかった。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45017DAKO#RN02U
2023年4月2日
No.9962: アサヒ ザ・リッチ / アサヒ
 あさひ ざ・りっち / あさひ
アサヒ ザ・リッチ アサヒ ザ・リッチ review
 アサヒの新ジャンル「アサヒ ザ・リッチ」がリニューアル。 発売日は、3月28日。

 グラスに注いだ液色は、しっかり濃いめの黄金色。 新ジャンルの中で濃いというより、ビールと比べても濃い部類だ。 泡は純白できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
 香りは、新ジャンル特有の甘さ、くどさを非常に感じる。 もちろんホップ香は感じられるが、それ以上にもっちりとくどい甘さが強い。 従来品でもそうだったが、無理にコクを出そうとしている感じである。
 味は香りに感じた甘みがあるが、それ以上に苦味や渋味の押しがある。 だから、くどいと言うよりは力強いのだが、それでもビールらしいコクはあまりない。 飲み込んだ後にも強い苦味と渋味が残り、なんとか甘さを制御している感じ。
 アルコール分6%。原材料名:発泡酒(国内製造)(麦芽、ホップ、大麦、米、コーン、スターチ)、スピリッツ(大麦)。
 ニュースリリースでは、次のような説明がある。
 今回、『アサヒ ザ・リッチ』の特長であるリッチな味わいはそのままに、中味の処方と製造方法を見直し、 豊かな麦のうまみと飲み飽きない余韻を実現しました。仕込工程において、 新たにミュンヘン麦芽を採用することで余分な甘みを低減しました。 また、これまで採用していた微煮沸製法の最適化に取り組み、後味として残っていた渋みや雑味を低減することで、 より飲みやすく仕上げました。 さらに発酵工程において、発酵度を高めることにより飲み飽きない余韻を実現しました。
 上記説明の「飲み飽きない余韻」とか、「後味として残っていた渋みや雑味を低減」という点は、 ハッキリ言ってあまり感じ取ることができなかった。 旧製品と並べて飲み比べればわかるのかもしれないが、 飲み応えを追求した結果の粗暴さというものは、変わっていない。
 ビール系飲料の今後の段階的税率改定に向かって、特に新ジャンルは根本から見直す必要があるように思う。 それは、ビールの代替物として、少ない麦芽使用率の下でなんとかコクを出そうとしていた本品のような製品は、 今後壊滅的に人気がなくなる恐れが十分にあるからだ。
 新ジャンルが今後も生き残れるとするなら、それは、ビールは苦くて重たいから苦手という消費者向けに、 軽快で爽やかな飲み口の製品を提供することではないだろうか。 飲み応えは、ビールに任せればいい。甘くて渋くてくどい製品は、生き残れないと思う。
 もちろん、こんな状況に追い込まれているのは、ひとえに課税当局のやりたい放題が原因であり、 こんなことに20年以上付き合わされているメーカー各社には同情しかない。 そして、発泡酒や新ジャンルの品質が、各社の技術革新によって目覚ましく向上したのは紛れもない事実であり、 本当に頭の下がる思いである。
 当サイトとしても、最大限敬意を表したいと思うが、今や恨み言を並べても仕方なく、 未来に向かってあるべき形を考えるなら、この手の製品の品質向上に費用を投じるのを止めるべきではないかと提案したい。 その意味で、アサヒさんの非ビール商品で生き残れる筆頭格は、スタイルフリーではないかと、私は思う。 あの手のニーズは、今後も確実に残る。そういう見極め、選別が、今後は大事になってくるだろう。
種別 新ジャンル
CODE:45018DAKO#05
2023年4月3日
No.9963: クリアアサヒ / アサヒ
 くりああさひ / あさひ
クリアアサヒ クリアアサヒ review
クリアアサヒ
 クリアアサヒがリニューアル。3月上旬製造分から順次切り替えだそうである。

 グラスに注いだ液色は、しっかりめの黄金色。新ジャンルにしてはかなり濃い。 泡はほぼ白色で非常にきめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも悪くない。
 香りは、従来品にあったソフトクリームみたいな甘い匂いが弱くなり、 ホップの爽やかさが少しだけ前に出てきた感じがする。
 味は、まずキリッとして透明感ある口当たりと、それに続く軽やかな苦味が特徴的。 甘味はほぼない。従来品は、もっと苦味に存在感を持たせていたようであったが、 今作は苦味の押しに頼らずとも透明な味わいバランスが取られている。 しかも、従来品では飲み込んだ後に鼻から息を抜くとクリームっぽい甘さが感じられたものだが、 そのくせもほぼなくなっている。よって、キレが良く、くどい余韻は残さない。
 アルコール分5%。原材料名:発泡酒(国内製造)(麦芽、ホップ、大麦、米、コーン、スターチ)、スピリッツ(大麦)。
 ニュースリリースでは、今回の製品について次のように説明している。
 『クリアアサヒ』の特長である麦のうまみと雑味のない澄みきった後味はそのままに、発酵度を高めることで、 よりすっきりとした爽やかな味わいを向上させました。
 以前から「麦のうまみと雑味のない澄みきった後味」があったかというと、実は少々怪しい。 麦のうまみはともかくとして、後味には若干の雑味があり、澄みきっていたとは言い難い。 それが今回、本当に雑味がほぼ払拭され、爽やかな後味が実現した。
 缶裏に「結局、飲みやすくておいしいのが、いちばん。」と大きく書かれているとおり、 その理想がほぼ実現したと言っていい。よくぞここまで磨き上げてくれました。 お疲れさまでした、と言いたい。
 だが、すっきりクリアで飲みやすいという理想的な味わいバランスを以前から意識し、 ずっと実践できていたのは、ライバル商品の一つ サントリー金麦 である。 だから、失礼な言い方だが、やっとそこに並んだのだ。
 変に飲み応えとかコクを追求したりせず、新ジャンルの欠点が目立たないような大人しくずる賢い中庸な味わいバランスを保てれば、 今後も人気を維持できるであろう。
種別 新ジャンル
CODE:45019DAEE#RN03U
2023年4月4日
No.9964: 麦とホップ / サッポロ
 むぎとほっぷ / さっぽろ
サッポロ 麦とホップ サッポロ 麦とホップ review
 サッポロ 麦とホップ が新しくなっている。今年(2023年)2月製造分からのリニューアルである。

 グラスに注いだ液色は、淡い黄金色だが、新ジャンルにしてはしっかりめ。 泡は純白で非常にきめ細かく、勢いよく注ぐと盛り上がって、泡持ちも良い。
 香りは、かなり爽やかなホップ香が立つが、この製品に従来からある甘い匂いがまだ少し感じられる。
 味は香りの印象ほど甘くなく、苦味の押しがビシッと強い。かなり透き通った味わいで好感が持てるが、 少しもっさりした甘さや重たさが残る。 ビールに近いコクを確かに感じ、キレもそれなりにあるが、甘いニュアンスだけは如何ともしがたい。
 アルコール分5%。原材料名:発泡酒(国内製造)(麦芽、ホップ、大麦)、スピリッツ(大麦)。
 今回のリニューアルについて、ニュースリリースでは次のように説明している。
 発売15周年(注1)を迎える「サッポロ 麦とホップ」は、発売以来ビール好きに愛されるうまさを追求してきました。 本リニューアルでは「うまみ麦汁製法」と「高濃度仕込(注2)」を継続して採用し、 一部使用しているカラメル麦芽の使用量の最適化により、理想の“濃いコク”に磨きをかけました。 

 (注1)麦とホップブランドは2023年6月で15周年です。
 (注2)原麦汁エキス13%以上の高濃度の麦汁をつくりマイルドなおいしさをつくる製法。
 前回リニューアル でかなりクリアさが向上し、 今回も基本的にはそれを踏襲しているのだが、 このブランド当初からの特徴的なキャラクターであるクリームのような甘いくどさが、 まだ完全に払拭されてはいない。それを取り去ってしまうと、飲み応えがなくなり、 ビールから遠ざかってしまうとの判断かと思うが、私個人の意見としては、 この不毛なあがきを一体いつまで続けるのだろう?と疑問に思う。
 新ジャンルとして出来ることを突き詰めていっても、絶対にビールと同じにはならないのだから、 先日、アサヒ ザ・リッチ を飲んだ時にも書いたように、 ビールとは別物としてのキャラクターを確立すべきというのが私の考え。 でも、そうするとそもそもこの製品の存在意義を否定することになる。 ここまで長く続いているということは、固定ファンが付いている証なので、 このくどさは許容されているということ。ならば、ビールに近い飲み応えを追求した新ジャンルのパイオニアとして、 他社ライバル品を押しのけ、この製品だけは生き残れるのかもしれない。
種別 新ジャンル
CODE:45020DAKO#RN02
2023年4月5日[1]
No.9965: サントリー生ビール / サントリー
 さんとりーなまびーる / さんとりー
サントリー生ビール サントリー生ビール review
サントリー生ビール
 4月4日に発売された「サントリー生ビール」。
 ネーミングもそうであるが、事前のPRなどを見ても、相当に力の入った新製品だということがわかる。

 グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。 泡は純白で概ねきめ細かく、泡持ちも悪くない。
 香りは、ふわっと柔らかなホップ香が立つが、あくまでも控えめ。 押しの強さはまったくなく、どこまでもやさしい。
 口当たりもさらっと柔らか。重たさはなく、軽快な酸味を主体とした爽やかな味わい。 苦味はマイルド。敢えてコクを抑えましたという仕上がり。 ただ、そのことで穀物っぽさが目立ってしまい、もしかしてこれ発泡酒?という感じもある。 飲み込んだ後には、軽快な酸味と苦味が残る。
 アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造)、ホップ、コーン、糖類。
 飲みやすく、飲み飽きないという、毎日飲みたくなる定番品としての要件を満たしている。 しかし、コクが足りないので、少し浮ついた感じであり、安定感にはやや欠ける。 それなりに売れはするだろうが、基幹商品として生き残れるか?というと、若干微妙な感じもする。
 商品キャラクターとしては、あからさまにアサヒ生ビール(マルエフ)にぶつけてきた格好で、 そのあたりにサントリーさんのなりふり構わぬ姿勢が見て取れるのだが、 マルエフの歴史に裏打ちされた安定感とか、何より落ち着いた飲み心地といった点においてこの製品は太刀打ちできておらず、 残念ながら五分の戦いには持ち込めそうにない。
 成功した他社製品に乗っかるという意味よりも、実はもっと切実な背景がありそうである。 フラッグシップ商品たるプレモルの売上が、諸物価高騰という状況もあり、最近芳しくないのかもしれない。 プレモルと金麦の間を埋める真ん中の柱の確立が急務であると、そう考えたのかもしれない。 しかし、その役割を担うのには、あまりにも"ひ弱"な商品であり、かなり厳しいと感じる。
 たいへんきつい言い方で申し訳ないが、鳴り物入りでデビューした助っ人が、 あまり活躍できずに引退していく未来が見えてしまう。売り方巧者のサントリーさんだから、 プロモーションで何とか伸ばせる部分はあると思うが、どこまで健闘できるか、お手並み拝見といきたい。
種別 ビール
CODE:45021DAKO#RN02U
2023年4月5日[2]
No.9966: ザ・カクテルクラフト レモン香るジンジャーソーダ / アサヒ
 ざ・かくてるくらふと れもんかおるじんじゃーそーだ / あさひ
アサヒ ザ・カクテルクラフト ジンジャーソーダ アサヒ ザ・カクテルクラフト ジンジャーソーダ review
アサヒ ザ・カクテルクラフト ジンジャーソーダ
 アサヒのボトル缶シリーズである ザ・レモンクラフト、ザ・カクテルクラフト の商品群が新しくなった。 2月上旬出荷分からのリニューアルである。通年品は、前者3種、後者2種がある。
 これまで、ザ・レモンクラフト 極上レモングリーンレモン王道レモン の3種を取り上げているが、 今日は ザ・カクテルクラフト「レモン香るジンジャーソーダ」を飲みたい。

 グラスに注いだ液色は、淡いゴールド。まるでスパークリングワインのように、 微細な気泡がグラスの真ん中を美しく立ち昇っている。
 香りは、爽やかなレモン香と、その後ろにジンジャーエールのようなやさしい生姜の香りの存在。 辛さよりもレモンのフレッシュな酸が勝っている。
 味は香りの印象通り、レモンの酸味がキュンと感じられるとともに、 柔らかなジンジャー風味も広がる。辛さはほぼ感じない。 すっきりとフレッシュ感があるが、同時にカクテルっぽいアルコール感もある。
 無果汁。アルコール分5%。原材料名:ウオッカ(国内製造)、レモンスピリッツ、糖類/炭酸、酸味料、香料、カラメル色素。
 無果汁というのにちょっと驚いたが、レモンスピリッツが使われているので、このレモン感は本物。 一方、ジンジャーは原材料に見当たらないので、酸味料や香料によるものだろうか。
 ザ・カクテルクラフト は、本品ともう一つ ジントニック の2種展開だが、 バリエーションはもっと増やそうと思えばいくらでもできる。だが、そもそも ザ・レモンクラフト に比べて飲むシーンが限定されるので、大ヒットは難しい。 増やしすぎると、以前あった カクテルパートナー の二の舞になりかねない。
 無謀な拡大を模索するより、どこかで見切りをつけた方がいいのかもしれない。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45021DAKO#RN02U
2023年4月6日
No.9967: 麒麟百年 極み檸檬サワー / キリン
 きりんひゃくねん きわみれもんさわー / きりん
麒麟百年 極み檸檬サワー 麒麟百年 極み檸檬サワー review
 4月4日に発売された「麒麟百年 極み檸檬サワー」。
 商品名からして、相当に気合いの入った新製品だとわかるし、 缶にキリンビールだとすぐわかる聖獣(伝説の麒麟)が描かれていることを見ても、 この商品に賭ける思いというものが伝わる。

 グラスに注いだ液色は、深く濁った黄色。 静かに注いでも、写真のように白い泡が立った。これは、果汁分が多いからだろうか。 一方、炭酸はそれほど強そうではない。
 香りは、ほとばしるようなフレッシュ感を伴いつつ、しっかりと深みもあるレモン香。 この香りは、同社の発酵レモンサワーに似ている。
 相当に濃い味を想像して飲むと、甘味がかなり抑制されているため、濃さはそんなに感じない。 酸味が強烈で、そこに苦味も追随。やはり味わいの系統としては、発酵レモンサワーに近い。 爽やかさと旨みがうまく共存している。飲み込んだ後にも、甘味はほぼ残らず、 甘夏の皮をかじったようなジューシーな苦味が残る。
 アルコール分5%。果汁8%。 原材料名:レモン(イスラエル、イタリア)、発酵レモン果汁、スピリッツ、糖類/炭酸、酸味料、香料、乳化剤。
 ニュースリリースでは、中身について詳細な説明がある。
・ビール酵母で発酵させたレモン果汁や皮ごと搾ったレモン果汁、香り立ちが良い果汁、複雑味を生みだす果汁、みずみずしい酸味を付与する果汁など、 それぞれが違った香味の役割を担った果汁をバランスよく組み合わせることで、「麒麟百年」独自のぎゅっと詰まったレモン感を実現しました。
・商品に一部使用しているビール酵母で発酵させたレモン果汁の開発にあたり、 レモン果汁・酵母種・発酵条件について41パターンの組み合わせの中から試行錯誤して最適なものを選び抜きました。
・液面に形成される泡の大きさは、キリンビールの他のRTD商品と比べて約8分の1ときめ細かいことが特長です。
 白い泡が立つのは、そのように設計されているからだということがわかった。 そして、レモンの複雑な味わいこそが、アピールポイントだということもわかった。
 そのように説明されると、確かにこの味わい深さに感心するのだが、 知らずに飲むと、味を調整していない生搾りレモンサワーなのかな?という感じもする。 そのくらいナチュラルな仕上がりだということ。
 じっくりお行儀良く味を堪能すべきタイプのレモンサワーで、居酒屋メシとともにゴクゴク飲むようなものではない。 その意味で、日々の定番化しづらい製品かと思う。また、同社の発酵レモンサワーや、 麹レモンサワーとどう棲み分けするのか、やや疑問である。
 これが売れれば、その先行2ブランドは止めてしまってもいいというくらいに考えているのなら、 この新商品を応援したいと思う。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45022HONC#02
2023年4月7日
No.9968: ほろよい さくらんぼロゼ <限定> / サントリー
 ほろよい さくらんぼろぜ <げんてい> / さんとりー
サントリー ほろよい さくらんぼロゼ サントリー ほろよい さくらんぼロゼ review
 サントリー ほろよい の限定「さくらんぼロゼ」。発売日は3月14日。 昨年もこの時季に出ていたものである。

 グラスに注いだ液色は、透過性のあるピンク色。まるでスパークリングワインのように、 細かな気泡が立ち昇っている。
 香りは、さくらんぼというよりは、桜の花びらみたいな青臭さがある。 甘味はあまり強そうではない。
 味は香りの印象通りすっきりとし、軽い甘酸っぱさを感じる。 やや青臭い感じを伴ったさくらんぼ風味。アルコール感は弱い。 飲み込んだ後にも、軽い甘酸っぱさが口に残る。
 アルコール分3%。無果汁。さくらんぼ浸漬酒使用。 原材料名:スピリッツ、ワイン、さくらんぼ浸漬酒、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、香料、野菜色素。
 中身は昨年から変わっていないようである。
 原材料にワインの文字があり、ロゼなのか白ワインなのかはわからないが、とにかくワインっぽい味わいが少しだけする。 しかし、軽快すぎて飲みごたえはない。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45023DAEE#24
2023年4月8日[1]
No.9969: 寶 丸おろし ピーチ <限定> / 宝酒造
 たから まるおろし ぴーち <げんてい> / たからしゅぞう
タカラ 丸おろしピーチ タカラ 丸おろしピーチ review
 寶 丸おろし シリーズの「ピーチ」。発売日は、4月4日。
 前回発売は昨年(2022年)6月だったので、およそ10か月ぶりの再登場である。

 グラスに注いだ液色は、深い濁りのある薄黄色。 注いでいる時、少し白い泡が立つ。気泡はよく見えないが、炭酸はあまり強くなさそうである。
 香りは、ナチュラルで甘い、桃らしい香り。香料の使い方が控えめで、わざとらしさは感じない。 アルコール臭がわりとしっかりある。
 味は香りの印象通り甘味が強いのだが、炭酸のピリピリ感が適度に引き締めてくれる。 さらにアルコール感がかなり強く、その点も無骨な感じを与える。 飲み込んだ後には、桃のしっかりした甘味が口に残る。
 果汁21%。アルコール分7%。プリン体0。甘味料0。 原材料名:桃果汁(アメリカ製造、国内製造、スペイン製造)、桃ペースト、桃シロップ、桃スピリッツ、焼酎、 糖類/炭酸、酸味料、香料、増粘剤(ペクチン)、酸化防止剤(ビタミンC)。
 中身は 昨年の製品 から変わっていないようである。
 それにしても、桃味チューハイでアルコール7%設定というところが、実にタカラさんらしい。
 甘いチューハイを手に取るのは、ふだんあまりお酒を飲まないような層だと普通は考えるものだが、 そのあたりの空気を読まないというか、大衆に迎合しないというか、 酒好きにこそ飲ませたいという同社の揺るぎない信念のようなものを感じる。
 若干ディスっているように聞こえるかもしれないが、タカラさんのこういった姿勢は、とてもいいと思う。 だからこそ、移り気な大衆に消費されるのではなく、 少数でもコアなファンに熱烈に支持され続ける商品を提供できているのだと思う。 また、そのほうが、一時大ヒットしてはすぐに飽きられ、また次を開発してリリースし・・といったサイクルを繰り返すよりも、 トータルコストは抑えられるはず。 大手らしからぬマニュファクチャリング・スピリットのようなものが感じられる姿勢だ。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45024KSES#06
2023年4月8日[2]
No.9970: ROKKO BEER さくらALE / 六甲ビール醸造所
 ろっこうびーる さくらえーる / ろっこうびーるじょうぞうしょ
六甲ビール さくらALE 六甲ビール さくらALE review
 神戸の 六甲ビール醸造所 による「さくらALE」。もちろん春季限定商品のようである。

 グラスに注いだ液色は、深い濁りのあるオレンジ色。 泡はほんのり桜色。勢いよく注いでもあまり盛り上がらない。
 香りは、甘く力強い、ハーブっぽいホップ香が立ち、最初あまり桜らしさは感じないのだが、 よく嗅いでみると、やさしいさくらんぼ、あるいは青臭い桜の花の塩漬けみたいな匂いも潜んでいる。
 味は香りの印象以上にしっかりと桜らしい。苦味が強いので、その苦味の押しに存在感があるが、 その奥で華やかかつ青臭い桜の花の風味が確かにある。 華やかさと力強さが両立しているのが不思議な感じで、この複雑さこそ、ビール自体のクオリティの高さを証明している。 さらに適度なキレもあり、凜とした気品を感じる。 飲み込んだ後には、しっかり麦芽の旨味と、強い苦味が残る。
 品名:発泡酒(麦芽比率50%以上)。アルコール分4.5%。 原材料名:麦芽(イギリス製造、ドイツ製造)、オート麦、ホップ、桜葉エキスパウダー、糖類/ベニコウジ色素。 製造者:(有)アイエヌインターナショナル 神戸市北区有野町有野字森下164-1 六甲ビール第二工場
 春爛漫!!桜に注目した、飲むと晴れやかな気持ちになるこの季節だけの限定醸造!!麦芽の旨味やホップの香りと苦味の上に、 桜の香りが心地良くふわっと広がります。春を満喫できる特別な味わいをご賞味ください。
 ことさら桜だけを強調するようなつくりではなく、実にしっかり深みのある味わいが素晴らしい。
 なお、法律上は発泡酒に分類されるようだが、麦芽使用率50%以上につき、当サイトでは ビール に分類する。
種別 ビール
CODE:45024LSHUCH#UK
2023年4月9日[1]
No.9971: アサヒ・オリオン ザ・プレミアム / オリオン(アサヒ)
 あさひ・おりおん ざ・ぷれみあむ / おりおん(あさひ)
アサヒ・オリオン ザ・プレミアム アサヒ・オリオン ザ・プレミアム review
アサヒ・オリオン ザ・プレミアム
 4月4日発売の アサヒ・オリオン「ザ・プレミアム」。 沖縄オリオンビールの製品を、提携先のアサヒビールが沖縄以外の全国に向けて販売するものである。
 当サイトでは、既に本家オリオンから昨年10月25日に発売された ザ・プレミアム をレビュー済ではあるが、 こちら全国販売品を改めて取り上げる。

 グラスに注いだ液色は、オレンジ色に近い、濃い黄金色。 泡もほんのり黄色っぽい。泡持ちは上々。
 香りは、麦芽の力強い印象で、ホップ香は穏やかに香る。
 味は香りの印象通り、苦味と渋味の押しが強い。 ジューシーな甘さ、深いコク。 飲み込んだ後には、甘い余韻とともに、苦味、渋味も残る。
 アルコール分5%。原材料名:麦芽(外国製造)、ホップ、大麦。
 缶裏に、次の説明文がある。
 オリオン ザ・プレミアム の開発は新しいビール酵母の探求から始まりました。 沖縄の自然に自生している植物から約3,000のサンプルを採取し、その中から選び抜いたのが "沖縄酵母OB-001"です。 新酵母が作り出す香りと味わいを、良く冷やしてご堪能ください。
 オリオンというと、主力商品 ザ・ドラフト のイメージしかないような人には、 これがオリオン?と驚かれることだろう。そのくらい濃密で力強い、ある意味ワイルドなビール。
種別 ビール
CODE:45025DAKO#07
2023年4月9日[2]
No.9972: 本麒麟 / キリン
 ほんきりん / きりん
キリン 本麒麟 キリン 本麒麟 review
キリン 本麒麟
 キリンの新ジャンル「本麒麟」が新しくなっている。本年(2023年)3月製造品からのリニューアルである。

 グラスに注いだ液色は、中程度の黄金色。泡はほぼ白色できめ細かく、勢いよく注ぐと力強く盛り上がって、泡持ちも良い。
 香りを嗅いだ最初の印象は、やはり新ジャンルらしい甘さがあって、爽やかさは乏しい。 同社の のどごし生 にも似た、接着剤のような臭みが少しある。
 味も香りの印象通り、どんよりと甘い。ただ、酸味が強めなので、何とかくどくならない方向に持ってきている。 苦味や渋味もしっかり。全体的に粗暴な感じがある。
 アルコール分6%。原材料名:発泡酒(国内製造)(麦芽、ホップ、大麦、コーン、糖類)、大麦スピリッツ。
 ニュースリリースでは、中身を次のように説明している。
・原材料比率を調整し、飲み飽きないうまさを向上させました。
・デコクション製法※を最適化することで、コクと飲みごたえを強化しました。

 ※ 2つの仕込窯を用いてそれぞれ異なる温度でじっくり煮込むことで、麦のコク、まろやかな味わいを丁寧に引き出す製法
 コクと飲みごたえを強化したとの上記説明の通り、押しが強くなり、もさっとした味わいになった。 完成度が高くなったとは、私は思わない。無理にコクを出そうとして、 従来品 よりもくどさが強まったと思う。
 先日から各社の新ジャンルのリニューアル品をレビューしているが、 毎度書いているとおり、新ジャンルでコクを出そうとすると、ろくなことにならない。 ある一定レベルを超えると、コクの向上よりも雑味の増長のほうが目立ってしまう。
 本麒麟は、その境界線を行ったり来たりしている。 せっかく前作で良いバランスに落ち着いていた(と私は思った)のに、今回は境界線を越えて、くどいほうに来てしまった。 この変更は、もしかすると消費者モニターの結果なのかもしれないが、 今後ビールとの税率の差が縮まっていく中で、いったい売値の差をどれだけつけるのか。 それによって、この製品の命運が決まっていくように思う。
 新ジャンルとして、濃い味方向への変更は茨の道であることを、メーカーさんはどれだけ気づいているのだろうか。
種別 新ジャンル
CODE:45025DAEE#RN03
2023年4月10日[1]
No.9973: ジャックダニエル&コカ・コーラ / コカ・コーラ
 じゃっくだにえる あんど こか・こーら / こか・こーら
ジャックダニエル コカ・コーラ ジャックダニエル コカ・コーラ review
 コカ・コーラから発売された「ジャックダニエル&コカ・コーラ」。 発売日は4月10日。名前の通り、ジャックダニエルをコークで割った製品である。

 グラスに注いだ液色は、しっかり深いコーラ色。 いや、コカ・コーラ単体よりも濃いかもしれない。 注いでいる時、まさにコーラそのものといった茶色っぽい泡が立ち、 シュワシュワと音がしているが、やがて静まる。
 香りを嗅ぐと、まさにジャックダニエルをコークで割りましたというほかに説明のしようがない香り。 コーラの甘く深い香りに、ウイスキーの樽香や華やかさが混じっている。
 味はしっかりと甘く、樽っぽいバニラや木材風の香味のある深いコク。 二つの個性がぶつかり合い、どちらも強く主張する。 バーボンなどのグレーンウイスキーを日頃から飲み慣れている人なら、芳しく感じるだろうが、 飲み慣れていない人には取っつきにくいかもしれない。
 アルコール分7%。原材料名:ウイスキー、果糖ぶどう糖液糖(国内製造)/炭酸、 カラメル色素、酸味料、香料。 製造者:コカ・コーラボトラーズジャパン(株) 東京都港区赤坂9-7-1。
 真っ黒い缶に、白抜きで JACK DANIEL'S の文字とともに、 赤色で目立つ Coca-Cola の文字が、限りなくお洒落。どんな製品か、パッケージを見ただけでわかる。 ある意味アメリカを象徴する巨大ブランドの共演だから、もうこれは間違いないだろうと感じさせる。
 実際に飲んでみて、そのイメージをまったく裏切らない、想像通りの出来映え。 アルコールも7%と、酒好きを満足させる設定。
 はまる人はどっぷりはまってしまうであろう商品だが、ダメな人はちょっと香りを嗅いだだけでもうダメだろう。 そういう、忖度なしの商品。
 ウイスキーをコーラで割ったものを、昔はコークハイと呼び、 アルコールを覚えたての若者にも飲みやすいカクテルとしてよく飲まれていた。 私も大学生時代にわりとよく飲んだ記憶がある。 しかしこの製品は、そういった初心者向けというよりも、 ウイスキー好きに向けたものと考えられる。
 ちなみに、ジャックダニエルはバーボンウイスキーではなく、 「テネシーウイスキー」を名乗っている。これは、同ブランドがテネシー州産であることから、 ケンタッキー州産のものが主体であるバーボンに対抗する意味合いがある。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45026DAKO#00
2023年4月10日[2]
No.9974: スプリングバレー シルクエール <白> / キリン
 すぷりんぐばれー しるくえーる <しろ> / きりん
キリン スプリングバレー シルクエール キリン スプリングバレー シルクエール review
 キリン スプリングバレー シルクエールが新しくなっている。 本年(2023年)1月製造品からのリニューアルである。
 但し、パッケージのみの変更であり、中身は従来品と変わっていない。

 グラスに注いだ液色は、ごく淡い黄色で、濁りがある。泡は純白できめ細かく、 力強く盛り上がって泡持ちも良い。
 香りはホワイトエールらしく甘酸っぱいものの、あまり強さはない。 軽快で爽やか。
 口当たりは滑らかながら、苦味はしっかりめ。 大人しい甘酸っぱさのあるすっきりした味わい。 適度なキレ。飲み込んだ後には、軽い苦味が残る。
 アルコール分5.5%。原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、コーン。
 きめ細かなふわとろの泡と、華やかな香り。シルクのような上質でまろやかな口当たり。 おいしさを追求した、白ビールです。
 姉妹品の スプリングバレー豊潤496 のほうは、12月製造分から中身が新しくなっており、 既にレビュー済。それに合わせてこちら白もパッケージを刷新したものであるが、 パッと見た感じでは、従来品 との違いがほとんどわからない。
 見分け方は、缶中央の帯部分の商品名 SPRING VALLEY の下にカタカナで スプリングバレー と書かれているのがリニューアル品(従来品は上下逆)。また、帯上に配置されたメダルがリニューアル品の方が大きい。
種別 ビール
CODE:45026LSEK#RN01
2023年4月11日[1]
No.9975: CRAFT−196℃ 至福の白桃 <限定> / サントリー
 くらふといちきゅうろく しふくのはくとう <げんてい> / さんとりー
サントリー CRAFT-196℃ 至福の白桃 サントリー CRAFT-196℃ 至福の白桃 review
 サントリー CRAFT-196℃(クラフトイチキューロク)シリーズの限定品「至福の白桃」。 発売日は、4月4日。

 グラスに注いだ液色は、ほんのりと白濁。細かな気泡が多量断続的に立ち昇っている。
 香りは、甘く優しい白桃。上品だが、甘味は強そう。
 味は香りの印象どおり甘味がしっかりとあるのだが、このシリーズらしくさらっとした味わいで、濃厚さがない。 軽い苦味もある。アルコール感は適度。
 アルコール分5%。桃果汁1%。もも浸漬酒使用。 原材料名:もも、ウオツカ、もも浸漬酒、ブランデー、ラム、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、香料。
 原材料にブランデーとラムが使われており、桃の甘さにはよくマッチしている。
 CRAFT-196℃シリーズ(通年3種)自体が3月中旬からリニューアルを実施しており、 パッケージデザインがかなり変わった。この限定品も、新デザインに準拠しているため、これまでのシリーズ品とは見た目がまったく違う。 缶にカタカナで「クラフトイチキューロク」との表記が入ったため、ブランド名がわかりやすくなった。
 私の生活圏内だけのことかもしれないが、今のところこの商品はあまり売られていない。 コンビニ何店舗かで見かけた程度。シリーズ自体が不振なのだろうか。
 リニューアル後の通年3種も未入手だが、見つけたら購入したい。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45027LSEK#07
2023年4月11日[2]
No.9976: WATTA シークヮーサー / オリオン
 わった しーくゎーさー / おりおん
オリオン WATTA シークヮーサー オリオン WATTA シークヮーサー review
 オリオンのチューハイシリーズ "WATTA" が新しくなっている。発売日は、3月7日。
 通年品の全部が刷新され、新ラインナップも登場。 既に新顔の 無糖アセロラパイナップル、 リニューアル版の パッションフルーツ雪塩シークヮーサー をレビュー済。 今日はリニューアルの「シークヮーサー」を飲みたい。

 グラスに注いだ液色は、濁りのある薄黄色。注いでいる時、大粒の気泡が踊っており、 その後は多量の細かな気泡がグラスの中を断続的に立ち昇っている。
 香りは、いかにもシークヮーサーという、青臭い柑橘香で、 少しゆずにも似ている。ただ、ゆずとの違いは、ジューシー感がかなり強いという点。
 味は強い苦味と酸味が中心。甘味は極めて抑制的。 アルコール5%でそれほど強くはないはずだが、シークヮーサーの香味が酒臭さを後押ししている感じがある。 飲み込んだ後には、ヒリつくような酸味と苦味が口に残る。
 アルコール分5%。果汁1%。沖縄県産シークヮーサー果汁使用。 原材料名:シークヮーサー果汁、シークヮーサーエキス、ウォッカ、糖類(国内製造)/炭酸、酸味料、香料、ビタミンC。 販売者:オリオンビール株式会社 沖縄県豊見城市豊崎1-411。 製造所:オエノンプロダクトサポート株式会社 兵庫県神戸市灘区新在家南町3-2-28。
 リニューアル前は リラックスシークヮーサー という商品名でアルコール4%だった。 基本的キャラクターは変わっていないが、今回アルコール5%になり、若干ストロングになったのかもしれない。 シャープで、シークヮーサーらしい魅力あふれるチューハイであることは確か。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45027WALIUM#35
2023年4月12日[1]
No.9977: ゼロサワー パイナップル <数量限定> / サンガリア
 ぱいんさわー ぜろ <すうりょうげんてい> / さんがりあ
サンガリア ゼロサワー パイナップル サンガリア ゼロサワー パイナップル review
 コンビニ LAWSON の限定商品 サンガリア ゼロサワーシリーズの数量限定「パイナップル」。
 正式な発売日は分からないが、3月中には存在した模様。 LAWSONのアカウント(@akiko_lawson)で3月31日にツイートされているので、同日以前の発売だろう。

 グラスに注いだ液色は、無色透明。気泡は少なく、炭酸は強くなさそう。
 香りは、ツンと酸が立った甘酸っぱいパイン香で、 パイン缶詰のシロップみたいな感じ。
 味は香りの印象どおり、甘味が強いのだが、濃厚さはないので、甘いのにさらっとした口当たり。 アルコール感は度数のわりにしっかりめ。 飲み進めると、強い甘味だけでなく、酸味もはっきり感じられるようになる。
 果汁1%。アルコール分5%。糖類・プリン体ゼロ。 原材料名:パインアップル果汁、ウォッカ/炭酸、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)。
 コンビニ販売廉価品として、いわば優等生的商品。安っぽい味だからこそ、これで十分という満足感がある。 逆説的な言い方だけれども。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45028LSEE#UK
2023年4月12日[2]
No.9978: SORACHI 1984 / サッポロ
 そらち 1984 / さっぽろ
SORACHI 1984 SORACHI 1984 review
SORACHI 1984
 サッポロ「SORACHI 1984」が新しくなっている。 2月製造分からのリニューアルである。

 グラスに注いだ液色は、中程度の黄金色。泡はほぼ白色できめ細かく、力強く盛り上がって、泡持ちも悪くない。
 香りは、基本的に従来品と同じキャラクターである青臭いホップ香が強いが、 少し変わったと思われるのは、オレンジのような分厚い柑橘香が強く感じられること。 かなり甘さとジューシー感が増したように感じる。
 味は香りの印象ほど分厚くはなく、キリッとシャープな苦味が立っている。 それに続き、ジューシーな旨みが広がるとともに、このホップ特有の若草のような青臭さも目立つ。 パンやビスケットみたいな香ばしさ、イーストのニュアンスみたいなものもある。 柔らかで肉感的な甘味と、それとは対照的な強い苦味の余韻が残る。
 アルコール分5.5%。ソラチエース100%使用。 原材料名:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ。
 缶裏に、次の説明がある。
 ソラチエースは、1984年に北海道の空知郡上富良野町でサッポロビールが開発し、 アメリカにわたって脚光を浴びた、日本が世界に誇れる「伝説のホップ」です。 本商品では、アメリカ産に加え、オリジナルの上富良野産ソラチエースも一部使用し、 「凜として、香り立つ」ゴールデンエールに仕上げました。
 缶裏に書かれている「凜として、香り立つ」という製品特性を表す文言が、缶表側にも大きく書かれている。 従来品にはこれがなかった。
 基本的な味わいは変わっていないどころか、ソラチエースホップの使用量を増量したとのことで、 キャラクターが強くなったといえる。青臭いホップ香がプンプンするビールが好き!という人には、 ぴったりはまるだろう。一方、香りの強いものは苦手という人は、 このビールはやめておいたほうがいい。
 本品はよく冷やして飲むと、キリッとしたキレが向上して、洗練された良いバランスを楽しめる。 一方、温度が高くなると、もさっとしてホップの青臭さがどこか垢抜けない、畑臭い印象になるが、 その田舎くさい感じをあえて楽しむという飲み方も、マニアにはいいかもしれない。 
種別 ビール
CODE:45028DAKO#RN02
2023年4月13日[1]
No.9979: ジムビームハイボール缶 アイスティーハイボール / サントリー
 じむびーむはいぼーるかん あいすてぃーはいぼーる / さんとりー
ジムビームハイボール缶 アイスティーハイボール ジムビームハイボール缶 アイスティーハイボール review
 4月11日に発売された サントリー ジムビームハイボール缶「アイスティーハイボール」。

 グラスに注いだ液色は、濁りのある薄茶色で、やや黄色が入っているように見える。 気泡は少なく、炭酸は強くなさそう。
 香りは、ジムビームらしい華やかな香りに、レモンの爽やかさ。 ちょっと嗅ぐと、レモンを加えた普通のバーボンソーダかと思うのだが、 よく嗅ぐと、奥に紅茶の深みが感じられる。そのくらい、紅茶が奥ゆかしい。
 味も基本的には軽快。酸の尖りがあり、レモンがだいぶ前に出ているよう。 もちろん、ウイスキーの味わいはしっかり。アルコール感は強からず、弱からず。 軽い苦味も伴い、適度なキレ。 飲み込んだ後には、グレーンウイスキー特有の穀物っぽい香味とともに、かなり鋭い酸味も残る。
 アルコール分5%。原材料名:ウイスキー(アメリカ製造)、スピリッツ、レモン、紅茶、糖類/炭酸、酸味料、香料。
 ところで、缶に商品名として ICED TEA との表記があるが、ちょっと違和感がある。 iced tea という英語はなくはないが、一般的には紅茶に氷を入れて供されるものを指す。 つまり、熱いお茶に氷を入れて急速に冷やすから iced なのであって、 紅茶そのものを冷却したものは、chilled tea あるいは cold tea と言うほうがしっくりくる。
 ハイボールとはソーダ割りなので、冷えているのが基本。 だから、単純に tea highball あるいは black tea highball でいいのではないか。 と、しょうもないところが気になってしまった。
種別 チューハイ・カクテル等
CODE:45029YMMS#02
2023年4月13日[2]
No.9980: 淡麗グリーンラベル / キリン
 たんれいぐりーんらべる / きりん
キリン 淡麗グリーンラベル キリン 淡麗グリーンラベル review
キリン 淡麗グリーンラベル
 キリン淡麗グリーンラベルが新しくなっている。今年(2023年)3月製造分からのリニューアルである。

 グラスに注いだ液色は、淡い黄金色。 泡は純白で概ねきめ細かく、勢いよく注ぐとよく盛り上がるが、程なくして減衰。
 香りは、いかにも発泡酒という穀物っぽい匂いがあるものの、爽やかなホップ香も感じられ、 概ねクリアな印象。
 味も香りの印象通りすっきりと透明感がある。 キリッと苦味が立ち、甘さはほぼ感じない。 適度な押しがあり、糖質オフにしては飲み応えがある。
 アルコール分4.5%。糖質70%オフ。麦芽使用率25%未満。原材料名:麦芽、ホップ、大麦、コーン、糖類(国内製造)。
 缶に「Since 2002」とあるとおり、2002年からの製品であり、20年以上続いている。 発泡酒は、当初"節税ビール"などと言われたように、販売価格を安くするための技巧だったが、 本品のように、軽やかな糖質オフ製品として仕上げるのには向いている。
種別 発泡酒
CODE:45029DAKO#RN03

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