日本酒の小部屋

No.061〜080


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2011年1月23日
No.61: 男山 特別純米 生貯蔵
 おとこやま とくべつじゅんまい なまちょぞう
男山 特別純米 生貯蔵 review
男山 特別純米 生貯蔵  先日、ラベルに旭山動物園の写真が載った、男山・特別純米を掲載した。
 これは同じ蔵元の「特別純米・生貯蔵」である。

 外観はやや黄色みが差している。
 香りは丸く、いかにもふくよかな米を感じる。
 その香りの印象とはやや異なり、口当たりはすっきり。その後、甘味が来るが、 基本的にスリムな体格で、軽妙な酸が効き、アクセントになっている。
 アルコール分:13%。原材料:米・米麹。精米歩合:58%。
 木綿屋男山本家 男山(株)、北海道旭川市永山二条七丁目。
 度数が13度ということもあり、あっさりとした飲み口。

 なお、缶を右に回すと、右写真のようにフクロウ?の絵が現れる。
製造者:男山(株)
2011年2月2日
No.62: 月桂冠 上撰 龍馬伝
 げっけいかん じょうせん りょうまでん
月桂冠 龍馬伝 review
 昨年に入手したものだが、ブームに便乗したような商品。
 プラスチック製お猪口のついた月桂冠キャップエースは以前からあるが、 これは同じ形状で、ラベルの雰囲気はぐっと違う。

 外観はやや黄色みが強い。
 パンチのある麹香。男性的である。
 口当たりはふくよかでありながら、やはり強い。名前に負けてはいない。 甘味もしっかりと、飲みごたえがある。
 アルコール分:15度以上16度未満。原材料:米・米こうじ・醸造アルコール。
 一時期スーパーでよく見たが、最近は見かけない。もう終売なのだろうか。
 このお猪口つき製品は、買ったその場で飲めるので、駅の売店などで売るのに適していると思うのだが、 やはりほとんど見ない。清酒人気が凋落して久しいが、最近は低アルコール飲料全盛の時代なので、 なおさら環境は厳しい。
製造者:月桂冠(株)
2011年2月3日
No.63: ひめぜん ドライ
 ひめぜん どらい
ひめぜん ドライ review
 アルコール度数低め。「食事と一緒に楽しむお酒」と銘打たれた清酒。 ボトルもワインのようにおしゃれ。面白いので購入してみた。 720ml入りで、1,080円。

 外観はほんのり黄色みが差している程度。
 香りは丸っこくやさしい感じ。力強さはない。
 口に含んだ瞬間、「何だこれは!」と思わず叫びたくなった。 酸が鋭く、柑橘的というか、かなりわざとらしい。白ワインのように仕立てられている感じだ。
 ドライといいながら、わりと甘味もあって、あまりすっきりはしていない。
 後味にも酢酸系の酸味が残り、正直言って、酸っぱい日本酒。
 アルコール分:10度以上11度未満。原材料:米・米こうじ。
 本品はお米でつくられた清酒です。爽快感のある酸味と甘さを抑えた味わいが特徴の アルコール分10%の原酒です。冷やしてお召し上がりください。 個性的な食中酒として、飲み飽きしない美味しさ、料理を引き立てる味わいのハーモニーが楽しめます。
 お米でつくられた清酒です、という表記が面白い。清酒とはお米でつくられるものであるから、無用な説明だ。 ワインとかじゃないよ、普通の清酒ですよ、という意味なんだろうが。

 この蔵元を知らなかったが、サイト情報によると、「1973年、宮城県内の歴史ある銘醸蔵4蔵が企業合同して誕生した」 とある。
 低迷する日本酒人気に立ち向かっていこうという姿勢が、こういったキワモノをつくらせたのだと思うが、 日本酒好きに敬遠されるだけでなく、新たなファンを呼び込むことも難しいような気がする。
 これは「ドライ」で、もうひとつ「スイート」というのもあるが、入手はやめておこう。
製造者:(株)一ノ蔵
2011年2月15日
No.64: 吟醸 無冠帝
 ぎんじょう むかんてい
菊水 無冠帝 review
 越後の菊水酒造から出ている「無冠帝」という名の吟醸酒。

 外観は透明。濁りなし。
 香りにややパンチがあるが、クリアである。
 口当たりは、ややふっくらと甘味を感じる。旨味は十分。ただ、基本的には辛口であり、 すっきりとした味わい。
 スムーズだが、男性的なパンチ力もある。軽いだけの酒ではない。
 アルコール分:15度。精米歩合55%。原材料:米・米こうじ・醸造アルコール。
 高精白した原料米を低温発酵させて醸した正統派の吟醸酒です。 清涼感ある上品な香りと雑味のないクリアな味わい、爽やかな余韻をお楽しみいただけます。
 しっかりした味わいを持ちながら、どんな料理にも合わせやすい、オールラウンドな清酒。
製造者:菊水酒造(株)
2011年2月18日
No.65: 出羽桜 咲 "SAKU"
 でわざくら さく
出羽桜 咲 review
 山形の出羽桜酒造から出た、「咲」(さく)という名の発泡性清酒。偶然みつけて購入した。

 外観はほぼ透明。大粒の気泡が踊る。
 香りはすっきりとクリアで、酸を感じる軽快なもの。
 口当たりも甘酸っぱい。ほんのりとした甘味。 麹香は弱く、清酒でありながら、まさにスパークリングワインを思わせる。 後味もすっきり。
 アルコール分:9度。原材料名:米・米麹。原料米:出羽の里100%。
 醸造用アルコールは添加されておらず、精米歩合も65%だが、炭酸ガスが添加されているため、 特定名称酒としての「純米酒」にカテゴライズされない。

 サイト情報 によれば、日本酒度-9、酸度1.2。
製造者:出羽桜酒造(株)
2011年3月2日
No.66: 月桂冠 月
 げっけいかん つき
月桂冠 月 review
 頻繁にCMが流れている月桂冠「月」だが、当サイト未掲載だったので、 買ってきた。

 外観はほぼ透明。
 香りは軽やかで丸っこい。あまり香らず、力強さも感じない。
 口当たりは柔らか。ほんのりと甘味があって、パンチは弱い。 さらさらと喉を過ぎる。悪く言えば味わいが薄いが、良く言えばどんな料理の邪魔もしない、 万能選手である。
 アルコール分:13度以上14度未満。原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール。
 ラベルにキャッチフレーズのように「味わいまろやか 後味すっきり」と書かれているが、 まさにその通り。飲み飽きない味わいだ。安い日常酒として、何ら不足はない。
製造者:月桂冠(株)
2011年3月13日
No.67: 櫻正宗 大吟醸 サクラカップ
 さくらまさむね だいぎんじょう さくらかっぷ
桜正宗 大吟醸 サクラカップ review
 櫻正宗という名前だけでも春らしいのに、 その名前の通りに、桜の花びらをあしらったラベルである。

 外観は透明で濁りなし。
 すっきり丸い香り。吟醸香はそれほど強くはない。
 酸味と苦味がやや強く、香りの甘さに比して味わいはシャープ。洗練されている。 ピュアなアルコール感。すっきりした旨味。後味も非常にきれいで、さすがは大吟醸。
 アルコール分:15度以上16度未満。精米歩合50%。原材料:米・米こうじ・醸造アルコール。 山田錦100%使用。
 サイト情報によれば、日本酒度+4.5、酸度1.05。
 カップ酒と気軽に呼びたくないような、格調高い味わい。
製造者:櫻正宗(株)
2011年3月17日
No.68: 英勲 古都千年 純米吟醸酒
 えいくん ことせんねん じゅんまいぎんじょうしゅ
英勲 古都千年 純米吟醸 review
 清酒 英勲 は、伏見の齋藤酒造という蔵元がつくっているブランドである。 その「古都千年」というシリーズの純米吟醸酒。300ml入り。

 外観は透明で曇りなし。
 香りはふっくらとふくよか。
 味は最初すっきりとした口当たりで、すぅーっと入ってくる。 が、後に甘味が強めに感じられる。
 純米酒らしいふくらみ、旨味の余韻。

 アルコール分:15度。原材料:米(国産)・米こうじ(国産米)。 精米歩合55%。京都産米「祝」100%使用。
 入手価格は520円。少々高いが、この内容であれば、納得。
 色々と検索したところ、日本酒度+4、酸度1.3、アミノ酸度1.1という情報が得られた。
製造者:齋藤酒造(株)
2011年3月31日
No.69: ワンカップ大関 上撰 桜ラベル
 わんかっぷおおぜき じょうせん さくららべる
ワンカップ大関 桜ラベル review
 コンビニでこんなものをみつけた。この季節にふさわしい、桜が満開のラベル。
 中身は通常のワンカップ大関と思われるが、レビューしておこう。

 外観はほぼ無色透明。
 香りは、適度にふくらみがあり、穏やかな米の香りがする。 どこか米ぬかみたいな感じも。
 口あたりは丸く、穏やか。甘味が結構あるが、味わいのコクには乏しい。 だから、料理の邪魔をせず、何にでも無難に合うと言える。
 アルコール分:15度以上16度未満。原材料:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール。
 ラベルを変えただけで、店頭で目をひくので、この作戦はアリだ。
製造者:大関(株)
2011年4月3日
No.70: 法螺吹
 ほらふき
法螺吹 review
 「ほらふき」という、名前にインパクトのある純米酒。北海道旭川の高砂酒造というところがつくっている。

 外観はかなり黄色みが強い。いや、琥珀と言った方がいい。薄くつくったウイスキーの水割りくらいの色。 焼酎のようでもある。
 香りを嗅ぐとなんとも甘く、ふんわりとまろやか。
 口当たりは最初、酸のアタックを感じるが、やはり甘味は豊潤。 麹のパンチは弱い。
 後味がさらっとしており、まるで米焼酎のようである。
 アルコール分:14.0度以上15.0度未満。原材料名:米・米麹。精米歩合:60%。 原料米:なかふらの産米ゆきひかり100%。
 見た目の印象通り、個性的な味わいだが、なかなか飲みごたえがあった。
製造者:高砂酒造(株)
2010年4月13日
No.71: 純米吟醸 濃いめの上善如水
 じゅんまいぎんじょう こいめのじょうぜんみずのごとし
濃いめの上善如水 review
 ちょっと前にLAWSONで偶然発見し、即購入したもの。
 「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」といえば、非常に良く見る銘柄であり、名前の通り水のようにさらさらとした味わいが特徴。
 そのお酒に「濃いめの」とついているところに違和感がある。どんなふうに濃いのだろう。

 外観はやや黄色みを帯びている。「らしくない」と言えよう。
 香りは非常にふくよか。酸が強そうな、豊かな香りで、パンチがある。
 実際に味は濃厚。丸っこく、甘味が強く、力がある。 上善如水の名を冠していながら、こんなに甘く濃いとは、驚き。
 アルコール分:16度以上17度未満。原材料:米・米こうじ。精米歩合55%。
 山廃仕込の純米吟醸酒。キャラクター的に、やはり上善如水の名で出していることに違和感はあるが、 品質は確かである。
製造者:白瀧酒造(株)
2011年4月14日
No.72: かるくておいしい純米酒 / 菊秀(橘倉酒造)
 かるくておいしいじゅんまいしゅ / きくひで(きつくらしゅぞう)
菊秀 かるくておいしい純米酒 review
 わかりやすいネーミングの酒も悪くはないかな?と思い、 印象的な商品名の清酒を手に取った。

 外観はとても黄色みが強い。まるで着色したかのようである。
 香りはふっくらと、丸く穏やか。甘味が強そうである。
 味はやはり甘味が強い。名前は「かるくておいしい」だが、 そんなに軽いとも思えない。麹のパンチがそこそこあり、アルコール感にボリュームがある。
 まるで砂糖が入っているかのような甘味をたたえた、ふくよかな旨口。
 アルコール分:15度以上16度未満。原材料名:米・米こうじ。 精米歩合59%。原料米:信州佐久産低農薬栽培新美山錦全量。生産者:南佐久酒米研究グループ。
 なかなか満足感の得られるカップ酒であった。
製造者:橘倉酒造(株)
2011年4月15日
No.73: 月桂冠 上撰 エコカップ
 げっけいかん じょうせん えこかっぷ
月桂冠 上撰 review
 当たり前すぎて取り上げていなかった製品。 コンビニやスーパーでもよく目にする月桂冠・上撰。

 外観は透明で、濁りなし。
 香りは丸く、やわらかな米のニュアンス。
 味も丸っこく、ふくよかで尖りなし。甘味はやや強めで、アルコール感が強い。
 アルコール分:15度以上16度未満。原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール。
 CMでもおなじみだが、月桂冠はエコカップと名付けられた軽量なガラス容器に入っている。 従来品に比べ、26g軽量化したとのこと。その分、内容量が10ml増量され、210ml入りとなっている。
製造者:月桂冠(株)
2011年4月18日
No.74: ワンカップ大関 エキストラ
 わんかっぷおおぜき えきすとら
ワンカップ大関 エキストラ review
 コンビニやスーパーでよく見る、ワンカップ大関のエキストラ。
 未掲載だったため、取り上げる。普通のワンカップ大関とどう違うのか。

 外観はほぼ無色透明。
 香りは、やさしく、丸く、穏やかである。
 味もほんのり甘く、適度にふくよかな味わい。 ごく中庸の印象。
 アルコール分:14度以上15度未満。原材料:米・米こうじ・醸造アルコール。
 サイト情報によれば、日本酒度+1、酸度1.2。 突出しない味わいで、普通のワンカップ大関と比べても、特徴に乏しい様な感じだ。
製造者:大関(株)
2011年5月4日
No.75: 白雪 スパークリング 絹がすみ
 しらゆき すぱーくりんぐ きぬがすみ
白雪 スパークリング 絹がすみ review
 スーパーで偶然みつけた、微発砲性にごり酒。 清酒「白雪」の小西酒造がつくっているものだ。

 外観は薄〜く濁っている。注ぐ前に瓶を逆さにしたからだが、 しばらくすると、濁りは下へ沈む。
 香りを嗅ぐと、乳酸的な甘酸っぱい香りが感じられる。
 口に含んだ瞬間。ピリッと炭酸の刺激があるが、そんなには強くない。 酸味と甘味が広がり、爽やかな味わい。
 アルコール分:6度以上7度未満。原材料:米(国産)・米こうじ(国産米)・炭酸ガス。
 320ml入っているが、度数が低いので、すぐに飲めてしまう。
製造者:小西酒造(株)
2011年5月5日
No.76: 白鶴 生貯蔵酒 ミニグラス
 はくつる なまちょぞうしゅ みにぐらす
白鶴 生貯蔵酒 ミニグラス review
 コンビニで購入した、白鶴の生貯蔵酒。小さなグラス入り。

 外観は透明で、くすみなし。
 香りはやわらか、まろやか。
 口に含むと、味は甘味すっきり。澄んだ味わい。 フレッシュで透明な味だが、悪くいうと、特徴には乏しい感じ。
 アルコール分:13度以上14度未満。原材料:米・米こうじ・醸造アルコール。
 120ml入りで、あっという間になくなる。夕食時にちょっと飲みたいときには、ちょうどいい。
 今日は手巻き寿司に合わせて飲んだが、すぐに飲み干してしまったので、焼酎に移行した。
製造者:白鶴酒造(株)
2011年5月6日
No.77: 日高見 震災復興酒 "希望の光"
 ひたかみ しんさいふっこうしゅ "きぼうのひかり"
日高見 震災復興酒 希望の光

日高見 震災復興酒 希望の光 裏ラベル
review
 今回の震災で大きな被害を受けた、宮城県石巻市の平考酒造の蔵で、被災したお酒。
 ライフラインが途絶え、発酵のコントロールが出来なくなったのにもかかわらず、力強く生き残ったという、いわば奇蹟のお酒。
 当サイトでは普段、ワンカップや小瓶の製品にしぼって掲載しているが、 今回だけは特別に一升瓶。話を聞き、すぐさまネットで探し、購入した。入手価格は\2,730だった。
 「絶対負けない石巻」の文字に、胸を打たれる。

 まず香りは、適度に甘いフルーツ香にグリーンな感じが加わり、ややドライな印象。
 口に含むと、その甘味の塊がくだけ、純米酒らしいふくよかさが広がるが、 それと同時にピリッと辛みがある。飲み込むと甘さが少し引き、何とも言えない苦味、渋味が残る。 たとえて言うなら、優しさ弱さを固い意志で包んだような。
 素晴らしい生命力を湛えたお酒に、感動と元気をもらえた気がする。
 純米酒。アルコール分:16度以上17度未満。原材料:米(国産)・米こうじ(国産米)。 精米歩合60%。
 瓶の裏ラベルに、店主のことばが綴られている。長いが、引用したい。

 このお酒は、平成23年3月11日(金)の東日本大震災によって被災したお酒です。
 純米酒を中心に大吟醸や純米吟醸など、発酵中のお酒が被害に遭いました。 震災直後、仕込み蔵は地震の揺れの激しさから、発酵中の醪(お酒)がタンクから溢れ、床一面、白い絨毯を敷き詰めたのかと、錯覚するような情景でした。 溢れ出た醪は霧状になり辺り一面に立ちこめ、蔵の奥が良く見通せない状況で、目の前の光景を疑いました。 そして、溢れ出た醪が発生している音なのか、今までに聞いた事の無いような音が蔵内にこだまし、まるで醪の悲鳴のようにも聞こえ、何とも言えない恐怖感を覚えました。 建物のいたるところが壊れ、立ち入る事が困難になり、同時にライフラインが寸断し、発酵中のお酒の管理が出来なくなってしまいました。 何の手立ても出来ず、ただ、呆然と指をくわえて見守る日々が続きました。 一週間が過ぎても復旧の目処が立たず、発酵中の醪の全廃を覚悟しました。 しかし、震災から二週間目、電気など一部ライフラインの復旧などが重なり、諦め掛けていた醪を、遂にお酒として甦えさせる
(原文ママ) 日がやって参りました。 ただ、放置している時間が余りにも長く、垂れ口から搾りだされるお酒の品質がとても心配でした。 しかし、我々の心配をよそに、そのお酒はとても力強く生命力に溢れ、我々に勇気と希望を与えてくれました。 本来の酒造りでは、如何に良い酒を造ろうかと凌ぎを削りますが、このお酒からは普段の酒造りでは味わえない感動を貰いました。 蔵の有る宮城県石巻市はこの度の震災で、壊滅的な被害を受けました。 勿論、弊社も甚大な被害を受けました。
 しかし、被災した石巻市の惨状を見た時に、弊社は本当に生かされたのだと、強く感じるほか有りませんでした。
 普段の生活では感じ得ない、感謝の気持ちを強く痛感させられ、造り酒屋として何か地域に貢献する事は出来ないか、自然と、その様な気持ちが芽生えて参りました。 そして、この気持ちを大事にしたいと考えるようになり、この被災したお酒を震災復興酒として販売し、少ない金額になりますが、売上金の一部を義援金として、 私達の住む石巻市に献金したいと考えております。
 また、我々が励まされた、このお酒を通して、御愛飲頂く全ての方々に希望の光をお送りする事が出来れば幸いに思います。     (株)平考酒造 店主謹白


 とてもありがたく、味わっているうちに、胸が苦しいような、そんな気持ちになった。
 こんなことで復興のお手伝いになるなどと思ってはいけないが、せめてこのお酒をここで紹介し、 1人でも多くの方が被災地のことを考えてくださるとうれしい。
 平考酒造さんを始め、被災した酒蔵が皆、見事再起を果たすことを、信じております。
製造者:(株)平考酒造
2011年5月9日
No.78: 末廣 Dr.野口カップ
 すえひろ どくたーのぐちかっぷ
末廣 Dr.野口カップ review
 最近は東北の商品を探して、買うようにしている。
 これは会津若松の末廣酒造というところのお酒。
 ラベルに会津地方が誇る偉人、野口英世の肖像が描かれており、 その名もドクター野口カップ。
 この商品の存在を私は知らなかったのだが、スーパー(イトーヨーカドー)で偶然発見し、購入した。

 外観は透明で、くすみなし。
 香りは非常にピュア。あまり強く香らない。
 すっきりと飲みやすく、含み香もあまり目立たず、さらさらと喉に入る。
 アルコール分:15度以上16度未満。原材料:米・米こうじ・醸造アルコール。
 末廣酒造(株)、福島県会津若松市日新町12-38。
 サイト情報によれば、日本酒度+1.5〜+2.5、酸度1.2〜1.4、アミノ酸度1.0〜1.2。
製造者:末廣酒造(株)
2011年5月19日
No.79: 夏子物語
 なつこものがたり
夏子物語 review
 漫画「夏子の酒」のモデルとなった新潟県の久須美酒造から出ている、その名も「夏子物語」という吟醸酒。
 このような製品が出ていることを知っていたわけではなく、スーパー(成城石井)店頭でたまたま発見し、購入した。

 外観は透明で、くすみなし。
 香りは、「青臭い」と言えるほど、いわゆる吟醸香がはっきりと感じられる。 キュウリやメロン、あるいは青りんごなど。
 口当たりはすっきりとし、ほんのりとした甘味がある。ボリューム感は適度。淡麗である。
 アルコール分:15度以上16度未満。原材料:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール。精米歩合55%。
 久須美酒造(株)、新潟県長岡市小島谷1537-2。
 品の良い、洗練された味わいで、繊細な和食にぴったり。
製造者:久須美酒造(株)
2011年6月19日
No.80: 江姫 / 北島酒造
 ごうひめ / きたじましゅぞう
江姫 review
 数ヶ月前にスーパーで発見し、入手したもの。ブームに便乗した商品。

 外観はほぼ透明。
 香りは丸いが、すっきりとしている。少し青い香りがある。
 口当たりはやわらかく、甘味をたたえるが、概ねすっきり。きれいな後味。
 アルコール分:15度。原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール。
 北島酒造(株)、滋賀県湖南市針756。
 大河ドラマ「江〜姫たちの戦国」滋賀県推進協議会キャラクター「お茶々ちゃん」「お江ちゃん」「お初ちゃん」 のイラストつき。
 冒頭で便乗商品などと書いたが、中身はしっかりしている。
製造者:北島酒造(株)

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