利酒日記〜安葡萄酒に彩られた日常〜
2000年8月
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2000年8月5日 ROUGE
CHATEAU COTE DE VINCENNES (CALVET)
1997 / BORDEAUX
シャトー・コート・ド・ヴァンセンヌ(カルヴェ) /
ボルドー
BORDEAUX地方、AC:BORDEAUX
紫がかった若い色。香りはおとなしく、かといって落ち着きも感じられない。しっかりした渋味を感じるものの、コクはない。薄っぺらな味。取り柄のないACボルドー。
<評定:C−>
2000年8月6日 BLANC
GRAND MARQUIS (MARQUIS DE CHASSE)
1998 / BORDEAUX
グラン・マルキ(マルキ・ド・シャス) /
ボルドー
BORDEAUX地方、AC:BORDEAUX
やや青みがかったレモンイエロー。青草の香りは一瞬で、あとはバターっぽい香りが優勢となる。樽香もしっかりある。口当たりもずしっとして、甘味も豊か。まるでVdPのシャルドネのようなニュアンス。オイリーな余韻が長く続く。しかし、酸の切れは良い。とても満足感を与えてくれる1本。
<評定:A>
2000年8月18日 ROUGE
DOMAINE DE L'OLIVETTE CABERNET
SAUVIGNON 1998 / VIN DE PAYS DE LA CITE DE
CARCASSONNE
ドメーヌ・ド・ロリヴェット カベルネ・ソーヴィニヨン / ヴァン・ド・ペイ・ド・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ
VIN DE
PAYS
かなり濃いめのガーネット。ふちがやや青みがかっている。甘苦い香りの中に、やや枯れ木的なニュアンスもある。口に含むと、まず甘味が、次いでかなり強い酸を感じ、後に強い渋味を残す。あらゆる味の要素がそれぞれ強く主張し、パワフル。それだけでかなりの満足を与えてくれるが、反面、まとまりに欠ける。これで統一感があれば言うことはないが、このクラスでそこまで期待するのは酷というものだろう。
<評定:B>
2000年8月20日 BLANC
CHATEAU L'ERMITAGE 1999 / COSTIERES
DE NIMES
シャトー・レルミタージュ / コスティエール・ド・ニーム
LANGUEDOC-ROUSSILLON地方、COSTIERES DE NIMES地区、AC:COSTIERES DE NIMES
麦わら色というよりはむしろ蜂蜜色。黄色いりんごと蜂蜜の香りに、かすかに青っぽさと苦味を感じさせる香りが混じる。意外にも酸が豊かで、甘味はその後からついてくる。後味が苦いが、さらっとしている。甘味はあまり持続しない。最後にクリーミーな感じを残す。単調さは否めない。夏にゴクゴクと飲むようなタイプではなく、さりとてじっくり味わうようなものでもない。ローヌのワインに近いものの、もうすこしボケた感じ。
<評定:C>
2000年8月26日 ROSE
メルシャン勝沼ロゼ /
メルシャン勝沼ワイナリー
山梨県勝沼町
ほんのり淡いピンク色。ややオレンジがかっていて、ロゼというよりむしろブラッシュワインに近い。いちごジャム、キャンデー、ゼリービーンズのような甘い香り。味わいも香りのまま甘く、やさしいが、意外と酸(パイナップル的)も豊か。後味に嫌味はない。予想に反し、すっきりと繊細かつ上品で、意外なクオリティ。デザートワインといっても、お菓子よりフルーツに合わせやすいだろう。
<評定:C>
2000年8月31日 BLANC
MONTES CHARDONNAY 1997 BARREL
FERMENTED / MONTES S.A.
モンテス シャルドネ バレル ファーメンテッド
チリ、CURICO
VALLEY
かなり黄色みが強い。かすかに発泡がある。香りは、バター、くるみ、洋ナシなどを感じ、樽香が強い。酸が生き生きとしており、発泡がかすかにぴりぴりした感じを与える。甘味に嫌味はなく、オイリーな余韻が長く続く。非常に体格のがっちりした、骨太なワイン。しかしながら、後口がほろっとしており、とても上品。個性的でいて、かつ繊細さもあるこの味は、チリのイメージを逸脱している。驚くほどの高C/P。デイリーワインの域を脱しており、これがカリフォルニアなら間違いなく3000円以上はしそうである(これは、その半値以下で入手)。久しぶりに、とても得をした気分でうれしい。
<評定:AA>
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