2003年4月
2003年4月1日 BLANC
CHATEAU GRAND-JEAN 2001 VIEILLES VIGNES / BORDEAUX
シャトー・グラン・ジャン ヴィエイユ・ヴィーニュ / ボルドー
BORDEAUX地方、AC:BORDEAUX
新年度1本目は、当日記登場2度目となるACボルドー白。ヴィンテージまで同じ。
以前に試したのは、およそ8ヶ月前である。さて今回はどうだろう。
色は極めて淡いイエローグリーン。レモンのようなフレッシュさと、深緑の葉の香り。
さらに、言葉は悪いがビニールや台所洗剤や油脂のような感じもある。保管状態が悪く少し劣化しているのかな。
口当たりは酸のインパクトが強く、ふくらみはそこそこ。グリーンな感じが広がる。キレは良い。
12本10,000円セットの6本目。
前回と比べて、あきらかに品質が劣るようだ。だが、安ワインとしては申し分なく、
このビニールっぽい感じも個性と考えればどうということはない。
同じワインでも保管方法等でこれだけ味が違うのだという良い見本。
<評定:C>
2003年4月3日 ROUGE
MONTEPULCIANO D'ABRUZZO (D.O.C.) 2001 / LARINUM
モンテプルチャーノ・ダブルッツォ / ラリナム
イタリア、ABRUZZO州
12本10,000円セットの7本目は、イタリアの赤。
色は、深青紫というべきもの。大ぶりのグラスでも底が見えない。
香りは、ヴァニラ、焼き芋、動物臭、墨などの匂いがどれも強く、グラスを回すと火薬のような感じも出てくる。
なかなか力強く、直球勝負で、キャラクターがはっきりしている。
口当たりは、ぎっしり、まったりした甘味と、意外にも強い酸が特徴。すう〜っと広がる味わいの中に、
ミントのような清々しさもある。陽気でわかりやすいワイン。
しかし、これだけ重いと、これからの季節には少々辛いかも。
<評定:C+>
2003年4月4日 BLANC
MAYBACH RIESLING CLASSIC 2001 / RHEINHESSEN (Q.b.A.) / PETER MERTES
マイバッハ リースリング・クラシック / ラインヘッセン / ペーター・メルテス
ドイツ、RHEINHESSEN
12本10,000セットの8本目は、当日記では数少ないドイツ。
色は極めて淡く、かすかに発泡している。香りは、リースリングに特徴的な石油香というよりは、
もっとずっと弱く、ポリエチレン袋のような感じ。それと共に、甘く熟した果実香がある。
口当たりは柔らかく、甘味と酸のバランスが良い。なかなかテンションが高く、飲み飽きない。
後味にもほんのりとした甘味がある。
ワインだけで味わってもいいし、和食にも合う。とても親しみやすいワイン。
<評定:B>
2003年4月6日[1] ROSE SPARKLING
GRAND LAURENT DEMI-SEC ROSE / VIN MOUSSEUX
グラン・ローラン ドゥミ・セック ロゼ / ヴァン・ムスー
おそらく今年最後の花見日和ということで、今日は近所の公園(自宅から徒歩3分)に大勢で花見に行った。もちろん、目的は、酒である。
当日記では、通常、自宅外で飲んだWINEは掲載しないというのを基本姿勢にしているのだが、今日は、自宅から安ワインを持っていったため、
特別に掲載する。なお、飲んでから既に8時間以上経過しており、思い出しながらの記述となるため、正確さには欠けることをお断りしておく。
色はほんのり桜色(淡いオレンジとも言える)で、お花見にぴったり。泡立ちはなかなか良いが、無論、持続はしない。
甘味は意外にも弱く、炭酸のシャープさとあいまって、すっきりした味わい。気軽にすいすい飲めて、楽しいワイン。
花見の最初の乾杯にふさわしく、しかも手軽なワインということでのチョイスだったが、色の美しさだけでも、十分目的は達した。
<評定:C−>
2003年4月6日[2] ROUGE
CAPEL VALE CABERNET-MERLOT 2001
ケイペル・ヴェイル カベルネ・メルロー
オーストラリア、WESTERN AUSTRALIA
2本目は、西オーストラリアの赤。
色は深く、どろっとした感じすらある。香りもヘビー。樽のヴァニラ香が深く、大柄な印象。
タンニンは強いもののかなりやわらかな味わいで、カベルネよりもメルローの優美さが勝る感じ。
しっかりした満足を与えてくれる。
大陸南西端の高緯度地域(四国で言うと、足摺岬の位置)ということもあり、
この作り手はシャープなタイプを多く作っているようだが、このワインはいかにもオーストラリアであった。
色んなお酒を飲んだ後でも、しっかりと存在を主張してくれる頼もしいワイン。
<評定:C>
2003年4月9日 BLANC
COTES DU LUBERON 1999 LA VIEILLE FERME / DOMAINES PERRIN
コート・デュ・リュベロン ラ・ヴィエイユ・フェルム / ドメーヌ・ペラン
COTES DU RHONE地方、COTES DU LUBERON地区、AC:COTES DU LUBERON
麦わら色というよりは、ややオレンジが入っていて「むむ、これはヤバいかな」と思う。
香りには、もわっとくる青臭さが少しあって、やはりと思う。完全にイッちゃってるワインだと、
雑巾のような匂いがするものだが、これはその一歩手前の台布巾。リンゴの密にたくさん黒糖を入れたような感じもする。
味は、最初それほど気にならなかったが、飲み続けると、やはり変質していることがよくわかる。
残念だが、評価に値する物ではない。
<評定不能>
2003年4月10日 ROUGE
PASSEREL SYRAH 2001 "LA VIE DES ANGES" / VIN DE PAYS D'OC
パスレル シラー "ラ・ヴィ・デ・ザンジュ" / ヴァン・ド・ペイ・ドック
VIN DE PAYS
12本10,000円セットの9本目。
色は深い青紫。香りはベリー系の甘酸っぱさとイオウ臭(のような樽香)が拮抗。グラスを回すと、火薬のような香りが立つ。
アタックは柔らかく、果実味豊かで、甘味がじんわりと広がる。酸もなかなかキュート。
VdPのシラーということで、もっと粗暴なものを想像したが、意外となめらかでジューシー。
でも後に残る渋味が存在感を主張する。
毎朝笑顔でおはよ!って声掛けてくれるけど、時折きわどい服装をしているのを見るとドキッとさせられる
隣のお姉さん24歳。あくまでも若々しいお色気が魅力なワイン。(久々比喩表現を使ってみた)
<評定:B>
2003年4月12日[1] BLANC
BERINGER STONE CELLARS CHARDONNAY 2001 / CALIFORNIA
ベリンジャー ストーン・セラーズ シャルドネ / カリフォルニア
アメリカ、CALIFORNIA州
麦わら色というよりは、もう少し明るく、レモンイエローというべき。
アルコール度数が13.5度で、粘着性がある。香りは、りんごと、丸く甘味の強い柑橘香と、ミルキーな樽香。
口に含んだ瞬間からふくよかなボリューム感があり、酸も強いが甘味も強い。
ぐいぐい押され、豊かなアルコール感が広がる。
これぞカリフォルニアのシャルドネというグラマラスな味わい。しかもぼけた感じはない。
実は、売場で6種類ほど試飲した結果、最もコストパフォーマンスが高いと思い選んだ1本。
レシートを捨ててしまって正確な値段がわからないが、確か1,380円だったと記憶している。
決してブルゴーニュにはないタイプのシャルドネもまた楽しいものだ。
3サイズでいうと、90/63/85(=インパクト/シャープさ/余韻。何のこっちゃ!?)。
いわば肉感的な美女。
決して、デ×なんて悪口言っちゃいけません。
ところで、輸入者(サッポロビール)が貼り付けているラベルには、合う食事として、「魚介類全般」と書かれている。
これだけ強いと、フグとかタラとかには合わないと思う反面、鶏肉には合いそうだ。
チーズをのせたハンバーグなんかにも合いそうだ。ラベルの表示を鵜呑みにしてはならない。
<評定:A−>
2003年4月12日[2] BLANC DOUX
CHATEAU D'AYDIE 1999 / PACHERENC DU VIC BILH
シャトー・ダイディ / パシュラン・デュ・ヴィック・ビル
SUD-OUEST地方、MADIRAN地区、AC:PACHERENC DU VIC BILH
実は昨日が妻のbirthdayだったのだが、所用のため帰宅が遅く、誕生祝いが出来なかった。
それで今日、一日遅れだが、安いケーキを買ってきてささやかなお祝いをした。
そこで、ケーキに合う極甘口を開けた。
このAOC、私は初体験である。変則的な綴りで、なかなか覚えにくい。
色は琥珀に近く、液体を見ただけだと、カナディアン・ウイスキーと言われてもわからない。
つまり、その点はソーテルヌなどの偉大なワインに近い。
香りは蜂蜜の甘さの中に、オレンジ的柑橘香。芳醇なアルコール感。口当たりは非常に柔らかく、
甘味は力強く、それでいて酸もよく主張する。とてもバランスがよい。後味はシャープで品がよい。
香りも、甘味も、非常に血筋の良いものを感じるが、すべてこじんまりとまとまっている。
そのスケール感のなさが偉大なるワインとの違いだが、気軽においしい極甘口を飲みたい人にはお勧め。
これも正確な値段を忘れたが、500mlボトルで、1,500円くらいだったと思う。とてもお買い得。
<評定:A>
2003年4月13日 ROUGE
TRIENNES ST-AUGUSTE 1999 / VIN DE PAYS DU VAR
トリエンヌ サン・トーギュスト / ヴァン・ド・ペイ・デュ・ヴァール
VIN DE PAYS
ロマネ・コンティとデュジャックのオーナーらのジョイントによるDomaine de Triennesのワイン6本セットを
e-shopping Wineにて購入。
希望価格16,000円を、なんと53%オフの7,480円。1本あたり1,246円である。
やや青みがかった深い色。ジューシーな果実香と、おとなしめの樽香。
口当たりは、なめらかな果実味が魅力で、口に含んでいるとなぜかメロンのような甘さがほんのり広がる。
しなやかなタンニンが心地よいが、若いせいか、少し荒削りな感じも残っている。
このワイン、セパージュは、カベルネ、シラー、メルローだそうである。
比率は分からないが、おそらくカベルネが最も多いのでは、と思う(分からないのをいいことに、勝手に推測)。
プロヴァンスはヴァール県のワインだが、さすがにブルゴーニュの実力者が作るだけあって、
テンションの高い味わいに仕上がっている(注:こういった知ったかぶりのコメントを鵜呑みにしちゃいけないよ。読者の皆さん!)。
入手価格の平均単価(1,246円)を前提とするならA−評価。輸入元希望価格の平均単価(2,666円)を前提とするなら、
下記のとおりC評価。
<評定:C>
2003年4月16日 SPARKLING
VILLA JOLANDA PROSECCO / SANTERO
ヴィッラ・ヨランダ プロセッコ / サンテロ
イタリア
12本10,000円セットに戻って、10本目。唯一の泡ものである。ボトルが何だかブランデーみたいで、おしゃれだ。
勢いのよい大粒の泡が持続し、サイダーのようである。香りも甘さを想起させるもので、こちらもサイダーのよう。
口当たりは、炭酸が強いのでシャープだが、ほんのり上品な甘味が広がり、やわらかな飲み心地。
旨みをあまり感じず、やや薄っぺらな印象。スペインの一般的なカヴァに比べても見劣りがする。
もちろんこのワイン、シャルマー方式であるから当然といえば当然。
ほのかな甘味があるため、食中よりも食前酒に適していると思う。もし、食事に合わせるならば、甘味のある料理
がよいだろう。
ところで、当日記では、あまり食事の話題が出てこないが、それはいつも、語るのがはばかられるほど、
粗末な夕食ばかりだからだ。
いつも安ワイン道場を拝見していて思うのだが、
道場師範代はとても料理がお得意であるようにお見受けするが、我が家は残念ながらそのような環境にはない
(書かれている張本人は、このページを見ていないので、こんなことを書いても大丈夫。心配には及びません)。
実に師範がうらやましい。当日記で、焼き魚とか、餃子とか、納豆とか、そういった安っぽい食事とwineとのマリアージュにこだわっているのは、
それに関して立派なポリシーがあるからではなく、単に私の貧困な食生活を反映しているに過ぎない。
<評定:C−>
2003年4月19日 BLANC
TRENTINO TRAMINER (D.O.C.) 1998 / S. MICHELE
トレンティーノ トラミネール / サン・ミケーレ
イタリア、TRENTINO-ALTO ADIGE州
16日に、道場の
うらやましい食環境について書いたら、師範から早速、解説があった。
どんな食材を使おうが、大切なのはどう工夫し、何が出来上がるか、なのであり、
『料理は結果よ』という師範代のお言葉は、至極ごもっともだと拝察する。この思想、どこかの誰かさんにも聞かせたい
(いや、読者の中で、私のwifeのメルアドを知っているそこのあなた! チクったりしないように)。
さて、我が家の今夜の献立を、思いっきり聞こえの良いように紹介すると、
舌平目のムニエル、完熟トマトとモツァレラのサラダ、
トロトロに煮込んだ飴色オニオン・スープ、魚沼産コシヒカリのごはん(う〜ん、おいしいそうですねえ。さっき食べたのこんなんだったっけ!?)。
在庫を見回した結果、このワインしかないでしょうということで、イタリアのゲヴュルツを。
黄金色といってもよいほど濃い色。香りは、きっちり教科書どおりのライチ・フレーバー。スパイシーで引き締まっている。
口に含むと豊かな甘味がありながら、それ以上に酸が主張する。陽気で表情に裏表がない(これって、ある意味美化した表現なのであって、
悪く言うと、複雑さには欠けるってことですぞ)。
入手価格\1,280。初心者の勉強会で出されるような、誰が飲んでもゲヴュルツ!という味わい(でも私のようにひねくれていると、穴ねらいで「ミュスカ!」なんて言って外しそうだが)。
その意味では、十分お買い得。
平目の生臭さをマスクし、黒コショウともうまくマッチしていた。もちろんモツァレラチーズにも。
道場は「国際線エコノミークラス」のメニューだと謙遜なさっていたけど、
それなら我が家は、さしずめ学生食堂か、社員食堂の昼食メニュー。"仔牛のカツレツ・ミラノ風"って、この黄土色のワラジみたいなやつ?ってな感じネ。
だいたい、料理に大切なのは、ファッションと同じでバランスとかコーディネート感覚なんだと、私が常日頃主張しているのに、
今夜も上記メニューの後に、昨日チキンカレー作った余りだからと、鶏の唐揚げが出てくるのが、我が食堂の悲しい現実であった。
腹を満たしゃいいってもんじゃないんだ。バランスを欠くくらいなら、腹六分で食事を終える方がまし、と考える私が異常か。
<評定:B>
2003年4月21日 ROUGE
TRIENNES SYRAH 1998 / VIN DE PAYS DU VAR
トリエンヌ シラー / ヴァン・ド・ペイ・デュ・ヴァール
VIN DE PAYS
Domaine de Triennes6本セットの2本目。
色は深いがやや赤みが強い。アルコール感が強く凝縮した果実香。ラズベリーのように甘酸っぱい香りである。
味わいも甘酸っぱく、シラーにしては軽やか。口の中で、ぱあーっと広がる感じ。タンニンもまろやかで、あまり引っかかりがない。
後味もすっきり。ただ、決して薄っぺらいわけではなく、生き生きとしたベリー系の味わいが実に好感触。
VdPのシラーということで、身構えていたのに、拍子抜けするほど上品。すいすい飲める。なかなか面白いワインだ。
輸入元希望価格の平均単価\2,666を前提に、下記のとおりC+評価。入手価格\1,246を前提とすれば、A評価でもよい。
完成度としては、St.Augusteとほぼ同等だとは思うが、意外性がある分だけ、こちらをやや高く評価したい。
<評定:C+>
2003年4月23日 BLANC
TRIENNES SAINTE FLEUR VIOGNIER 2000 / VIN DE PAYS DU VAR
トリエンヌ サント・フルール ヴィオニエ / ヴァン・ド・ペイ・デュ・ヴァール
VIN DE PAYS
Domaine de Triennes6本セットの3本目は、唯一の白。
かなり黄色みが強く深い色。保管状態のせいなのか、製造方法のせいなのか、たくさんの酒石が見られる。
香りは、はちみつ、りんご、トロピカルフルーツのほか、色とりどりの花束のような印象も。
Sainte fleur(聖なる花)という名前の通り。
味わいは優しく、華やかで、たっぷりとした甘味が印象的。酸は強くない。品種の特徴がよく出ている。
重量感のある飲み応え。
ヴィオニエを使ったワインは、シャトー・グリエを頂点とするコンドリュー等の高級品と、それ以外の安ワインとの
格差が決定的に大きく、特にVdPは、冗長でぼやけたものが多いように思うのだが、
これは見るべき所の多いワインだと思う。ただ、輸入元希望価格6本16,000円(1本あたり\2,666)に対してどうかというと、
かなり物足りない感じはある。
<評定:C−>
2003年4月25日 ROUGE
TRIENNES MERLOT 1997 / VIN DE PAYS DU VAR
トリエンヌ メルロー / ヴァン・ド・ペイ・デュ・ヴァール
VIN DE PAYS
Domaine de Triennes6本セットの4本目は、メルロー。
色は深過ぎもせず、薄過ぎもせず、ちょうどいいルビー色。メルロー単一としては薄い部類か。
香りは非常に引き締まっており、火薬のようなインパクトと土ぼこりのような香りの奥に、ひっそりとしたベリー香。
主張が弱いながらも落ち着きがある。
味わいは、ほんのりとした甘味と、それを制して余りある酸。ビロードのようなタンニンが後を引き締める。
いい意味で予想を裏切ってくれた。VdPのメルローといえば、もっとドーンとした大柄なワインを想像するが、
これはかなり清楚な感じだ。
なかなかの完成度だが、じゃあこれに3000円以上払うかと言われると躊躇する。そういうレベル。
日常酒としては、無論不足はない。
<評定:C+>
2003年4月28日 BLANC
BLUE WHITE CHENIN BLANC 1999 OLD VINES / IRINA VON HOLDT
ブルー・ホワイト シュナン・ブラン オールド・ヴァインズ / イリナ・フォン・ホールト
南アフリカ、STELLENBOSCH
ボトルの美しさが際立っている。こういう色合いは、ドイツに多いが、これは南アフリカ産。女性だけのワイナリーだとのこと。
さすがである。
黄色みの強い色で、香りはほんのり甘い。干し草をしばらく湿気の多いところに置いた感じ。
薬品的でもあり、セルロイドのような匂いもある。
味わいは、酸のインパクトが結構強いが、すぐに甘味がじんわり広がる。
良く言えば親しみやすい飲み口。悪く言えば安っぽい。キレが悪く、後に甘味が残るのがどうにもやりきれない。
入手価格\1,090。日常飲みワインとしても、もう少し緊張感が欲しい。食事に合わせるという意味では、応用範囲は狭くはないと思うが、
個性が薄いわりには、甘味が気になる。
これが品種の特徴とも言えるし、この値段に多くを期待してもいけないのだが、最近は1,000円ワインでももっと端正なものはいくらでもあるので、
心を鬼にして、下記評定。
<評定:E>
2003年4月29日 ROUGE
BOURGOGNE HAUTES COTES DE BEAUNE 2000 / RODOLPHE DEMOUGEOT
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ / ロドルフ・デムジョ
BOUGOGNE地方、COTE DE BEAUNE地区、AC:BOURGOGNE HAUTES COTES DE BEAUNE
かなり薄い、というのが、色の第一印象。ややオレンジが入っているが、縁はほぼ透明。
ゴムのような、なめし革のような香りがピノらしい。かなり奥行を感じる。
甘酸っぱくフレッシュな味わい。イメージとしては、イチゴにレモン果汁をかけたような感じ。
タンニンはきめ細かく、上品。
入手価格\1,500。この価格帯のブルゴーニュとしては、十分満足。
<評定:B>