利酒日記 kikizakenikki

2006年8月


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2006年8月2日 ROUGE 
CHATEAU POTENSAC (CRU BOURGEOIS EXCEPTIONNEL) / MEDOC
シャトー・ポタンサック(クリュ・ブルジョワ・エクセプショネル)/ メドック
VINTAGE: 1993
Ch.Potensac 93 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: MEDOC
メドック
AOC: MEDOC
メドック
生産者: CH. POTENSAC 輸入者: (株)やまや
review
 決して良いヴィンテージではないらしいが、仮にもポタンサックがなんと税込2,500円とあれば、 買わないわけにはいかない。ということで即買いし、早速、味見。

 色はどす黒い感じで、いわば静脈血のよう。エッジは黒っぽい褐色にやや赤が混ざった感じ。
 香りはどっしり落ち着きがあり、土、乾いた炭(あるいは鉛筆の芯)、干しぶどうなど。あまり広がりを感じない。
 アタックはやさしいというか、力がない。酸ばかりが前面に出て、奥行きがない。タンニンはさらさら。 漢方薬的な後味がじんわりと。素性の良さは確かに感じられるが、なんだかこじんまりとしている。
 コルクの状態は正常だったし、べつにブショっているわけではないと思うが、この力なさは、 もうすでに壮年を超え、老年に突入しているようにすら思える。
 やっぱり値段は正直です。この値段で満足のいくポタンサックを飲もうという考えが甘いということか。 でも、もしこれが、「聞いたことのないシャトーのACメドック93」だったなら、そもそも2,500円なんだし、 べつにがっかりもしないだろう。ワインは名前ではなく、あくまでも値段で判断すべしという、良い見本。 無論、買うときから「はたしてどうだろう?」という疑問符つきでgetしたわけだから、 やっぱり「うれしい誤算」なんてのはワインに限ってはないんだな、と実感した。
評定: C- 価格 2,500円(本体価格2,381円+消費税119円) 購入店: やまやOCAT店(大阪市浪速区)
2006年8月6日 BLANC 
LITTLE JAMES' BASKET PRESS / SAINT COSME
リトル・ジェームズ・バスケット・プレス / サン・コム
VINTAGE: N.V.
Little James' Basket Press Blanc FRANCE
フランス
地方:
 
地区:
 
VIN DE TABLE DE FRANCE
ヴァン・ド・ターブル
生産者: SAINT COSME 輸入者: (株)飯田
review
 は飲んだが、白はまだだった。 高コストパフォーマンスで有名な、サンコムのテーブルワイン。

 色は淡いイエロー。白い花やトロピカルフルーツのほか、ムスクのような香りも感じる。 こぼれ落ちそうに豊潤な香りだ。
 相当大柄な味を想像して口に含むと、酸の鋭さに驚く。 熟したオレンジのようにジューシーで、ミネラル分も感じる。苦味も適度に。
 キュンと軽やかな味わいだが、フローラルな余韻がなんとも妖艶。 基本的にスリムでありながら出るところは出ているモデル体型とでも言ったらいいか。
 赤と同じく、とても1,000円ワインとは思えない。 多くの人に絶賛されるのは当然だろう。
評定: AA 価格 980円(本体価格953円+消費税47円) 購入店: e-shopping wine(ネット)
2006年8月12日 ROUGE 
LA TOURELLE DE CROIZET-BAGES / PAUILLAC
ラ・トゥレル・ド・クロワゼ・バージュ / ポイヤック
VINTAGE: 2000
La Tourelle de Croizet-Bages 00 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー 
地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
AOC: PAUILLAC
ポイヤック
生産者: CH. CROIZET-BAGES 輸入者: (株)やまや
review
 メドック格付5級Ch.クロワゼ・バージュのセカンドワイン。 今年6月に99ヴィンテージを飲んだが、その時の購入価格は3,360円。今回は00ヴィンテージで2,500円だから、 かなり安かった。

 色は深いが、やや青みがかっていて、ぶどうジュースのよう。香りは焦げた樽香が強く、 その他カシス、土など。火薬のような炸裂した感じもある。これらの香りからは、 タダモノではない印象を受ける。
 一方、口当たりはかなり柔らかく、体格は細身。タンニンはしっかりしているが、全体に 丸く、こじんまりとまとまっている。
 値段が値段だけに多くを望めないが、まあこれなら文句は言えないだろう。 正直言って、もうちょっと期待してたのだけれど。
評定: C+ 価格 2,500円(本体価格2,381円+消費税119円) 購入店: やまやOCAT店(大阪市浪速区)
2006年8月17日 ROUGE 
CHATEAU LES TROIS CROIX / FRONSAC
シャトー・レ・トロワ・クロワ / フロンサック
VINTAGE: 2000
La Tourelle de Croizet-Bages 00 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー 
地区: FRONSAC
フロンサック
AOC: FRONSAC
フロンサック
生産者: CH. LES TROIS CROIX 輸入者: (株)ミレジム
review
 久しぶりにハーフボトルを入手。フロンサックではハイクオリティとして知られたシャトーだ。

 色はかなり深いが青みがある。ぎゅっと詰まったような黒系果実の香りに、 土や皮革のニュアンスがあって、どっしり落ち着いている。樽香は強くない。
 酸は柔らかく、タンニンは角が取れ、ベルベットのような舌触り。 凝縮感はほどほどだが、その適度なスケール感の中に、 コンパクトに各要素がまとまっている。メロンのような甘さと梅のような酸が じんわり残る。
 早すぎるかな?と思ったが、そんなことはなかった。元来優しいワインなのだろう。
 いにしえの表現をすれば、トランジスタグラマーなタイプ。 小柄なのに、バランスが取れ、極めて女性的な体型。
評定: B 価格 ハーフ2,205円(フルボトル換算4,410円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2006年8月26日 ROUGE 
MARSANNAY / LOUIS JADOT
マルサネ / ルイ・ジャド
VINTAGE: 1999
Louis Jadot Marsannay 99 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ 
地区: COTE DE NUITS
コート・ド・ニュイ
AOC: MARSANNAY
マルサネ
生産者: LOUIS JADOT 輸入者: 日本リカー(株)
review
 今月に入ってwineを開けるペースが著しく落ちている。最近、平均単価がとみに上がっているから自粛しているという こともあるが、一番の原因は、家を空けること&外食が多いのと、毎日暑くて、wineよりもbeerが飲みたい!という 日が多いこと。今日は久々という感じだ。
 少し前に入手して、飲む機会がなかったので、とりあえずセラーに入れてあったブルゴーニュ。 今日は鶏のトマト煮の夕食に合わせて、これを開けることにした。

 色は淡いルビーだが、やや黒っぽくもある。 香りは、イチゴと皮革が拮抗している。
 味は酸のアタックがかなり鋭く、皮のニュアンスがあるが、 イチゴ+クランベリーみたいな、かなり鋭い甘酸っぱさがあり、テンションが高い。 タンニンも力強く、唇の裏にまとわりつく感じ。 後味がさらっとしていて、実に品がいい。

 ピノの魅力満載のワイン。 奥ゆかしいのに、ちゃんと主張がある。 値段を考えれば、当たり前の内容ではあるが。
評定: C 価格 3,517円(本体価格3,350円+消費税167円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計5本/今年合計94本/当日記累計909本



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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