利酒日記　2010/02

利酒日記　kikizakenikki

2010年2月

2010年2月1日　ROUGE CHÂTEAU DE BRANDEY / BORDEAUX シャトー・ド・ブランデー / ボルドー				VINTAGE： 2007
	FRANCE フランス	地方： BORDEAUX ボルドー	地区：	AOC： BORDEAUX ボルドー
	生産者： CH. DE BRANDEY		輸入者： (株)成城石井
	和食に合わせようと思うと、ボルドーの白は結構重宝する。ということで、今日はこれを選んだ。　外観は、ごく淡いレモン色と麦わら色との中間のような色。　香りはまず青草の感じが強く、次にマスカット。それからレモンと青りんごが少々。　味はレモンの酸がとても鋭く、思わず「酸っぱい」と口に出してしまうほど。そして、青肉メロンのような爽やか系のムスク香が広がる。甘味はほどほど。余韻は青草の香味が強い。　どこからどう見てもソーヴィニヨンという味わい。セミヨンのふくよかさは今ひとつ。爽快でキレの良い味わいだから、幅広く使えそうなキャラクターである。本日の時事ネタコラムは、こちら。
評定： A	1,490円（本体価格1,419円＋消費税71円）		購入店：成城石井梅田店（大阪市北区）
2010年2月4日　ROUGE TORREON DE PAREDES MERLOT / RENGO トレオン・デ・パレデス　メルロー / レンゴ				VINTAGE： 2007
	CHILE チリ	地方： RAPEL VALLEY ラペル・ヴァレー	地区： CACHAPOAL VALLEY カチャポアル・ヴァレー	DO： RENGO レンゴ
	生産者： TORREON DE PAREDES		輸入者： (株)日智トレーディング
	これまでまったく見たことのないチリワインを発見したので、面白そうだから入手した。　外観はややくすんだガーネット色。やや黒みが強い。　プラムのような黒果実に、チョコレートやコーヒーの香りが少し。　味わいはタンニンが力強く、甘みも強い。だが、梅のような酸も豊かである。　すべての要素がパワフルで、粉っぽい後味が印象的。しかし、豊かなジューシー感があって美しく、実に南米らしいキャラクター。　フルボトル換算で2,000円未満ながら、素晴らしい実力である。　輸入者の日智トレーディングは大阪の会社で、TORREON DE PAREDES の総代理店として、トレオン・ジャパンを名乗っているらしい。
評定： A	ハーフ893円（フルボトル換算1,786円）		購入店： amor Pantry 新大阪店（大阪市淀川区）
2010年2月5日　BLANC CALLAWAY CELLAR SELECTION CHARDONNAY / CALIFORNIA キャロウェイ　セラー・セレクション　シャルドネ / カリフォルニア				VINTAGE： 2008
	U.S.A. アメリカ	州： CALIFORNIA カリフォルニア	地区：	AVA：
	生産者： CALLAWAY		輸入者： (株)成城石井
	アメリカのゴルフクラブメーカーである CALLAWAY GOLF の創始者が立ち上げたワイナリーだという。　日本法人が「キャロウェイゴルフ」という名称なので、"キャラウェイ"ではなく、"キャロウェイ" と表記するのが一般的とのことで、当サイトでもそれに従った。　外観は、淡いレモン色で、ややグリーンがかってもいる。　香りはレモンの鋭さと、白い花の華やかさのほか、ベビーパウダーも。すうーっと筋が通っている香り。　口当たりはレモンの酸が鋭く、そこにはちみつの甘さが加わって、全体的にテンションが高い。余韻もやはりはちみつレモンのようである。　カリフォルニアだから、もっとバーンと力強く奔放な味わいかと想像していたが、思いのほか繊細で、びっくりした。価格に比べ、非常に充実した内容。本日の時事ネタコラムは、こちら。
評定： A+	1,490円（本体価格1,419円＋消費税71円）		購入店：成城石井梅田店（大阪市北区）
2010年2月7日　ROUGE DOMAINE LA FLORANE "IMPATIENS" / CÔTES DU RHÔNE VILLAGES ドメーヌ・ラ・フロラーヌ　"アンパシァン" / コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ				VINTAGE： 2008
	FRANCE フランス	地方： COTES DU RHONE コート・デュ・ローヌ	地区：	AOC： COTES DU RHONE VILLAGES コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ
	生産者： DOM. LA FLORANE		輸入者：日仏商事(株)
	アーティスティックなエチケット（ラベル）デザインに惹かれて購入。ローヌの赤。ハーフボトル。　外観はかなり赤みが強い、深いルビー。　香りはインク、しょうゆに樽香が少々。深みがある。グラスを回すと、インク香が強くなる。　口当たりは、酸のアタックが強く、タンニンも強い。パワーもあるが、しなやかでエレガントさも兼ね備えている。プルーンのような黒っぽい、紫っぽいベリーフレーバー。余韻は長い。　ジャケ買いして正解だった。想像以上に充実した味わい。本日の時事ネタコラムは、こちら。
評定： A	ハーフ1,260円（フルボトル換算2,520円）		購入店： amor Pantry 新大阪店（大阪市淀川区）
2010年2月8日　BLANC REILER VOM HEISSEN STEIN RIESLING SPÄTLESE / SIMON ERBEN ライラー・フォン・ハイセン・シュタイン　リースリング・シュペートレーゼ / ジモン・エルベン				VINTAGE： 2007
	GERMANY ドイツ	地方： MOSEL モーゼル	地区：	QmP： SPATLESE シュペートレーゼ
	生産者： SIMON ERBEN		輸入者： (株) 成城石井
	本当に久しぶりのドイツ。というと、何か10年ぶりにベルリンに来た、みたいな感じだが、もちろん日本にいる。　この値段でこの品質のシュペートレーゼは貴重！みたいなＰＯＰに釣られて購入したモーゼル。　外観はごく淡いレモンイエロー。　レモンのような鋭い柑橘香が強く、まずそこが意外。さらに黄色い花のような香りが加わっているので、マコンのような感じがする。グラスを回すと花束のような香りがぐんと立つが、それでもまだシャープである。　口に含むと、アプリコットやオレンジのシロップ漬けのようで、甘みが強く、酸も強い。各要素が強く、非常に伸びやか。口中でよく空気と混ぜると、少し石油とかジッポオイルのような香味が出てきて、初めてリースリングであることが実感される。　これだけ酸が強いと、食中に飲んでも違和感はないが、合わせる料理が難しい。レモン風味のドレッシングをかけたサラダにでも合わせようか。本日の時事ネタコラムは、こちら。
評定： B	1,490円（本体価格1,419円＋消費税71円）		購入店：成城石井梅田店（大阪市北区）
2010年2月14日　ROUGE キュヴェ・セレクト　芳醇な香りと豊かなコクのカベルネ・ソーヴィニヨン / MERCIAN きゅう゛ぇ・せれくと　ほうじゅんなかおりとゆたかなこくのかべるね・そーう゛ぃによん / メルシャン				VINTAGE： N.V.
	JAPAN 日本	地方：	地区：	AOC：
	生産者：メルシャン(株)		輸入者：
	コンビニで何か面白いものはないか？と探していたところ、 LAWSONでこれをみつけて、買ってみた。メルシャンから出ている「キュヴェ・セレクト」というシリーズ。　色はかなり赤みが強い。やや透過性のある浅めのガーネット色。　インクの香りと、ほのかに紫の花の香り。あまり力は強そうではない。　味は酸のアタックが強く、紫っぽい味わい。口に入れたとき、わりとタンニンを感じるものの、甘みは弱く、コクもない。さらっとしている。飲み込んだ後に、インクあるいは黒鉛のようなクセのある余韻が残る。　一応日本のワインという扱いにしたが、輸入ワインと輸入ぶどう果汁を使って造られたもの。説明は、こうだ。　各国から選びぬいたぶどう果汁を国内で醸造し、輸入ワインとブレンドする事で、日本人の味覚に合う高品質な味わいをお届けしています。　コンビニで手軽に買えるという点では、消費の裾野を広げる役割を果たしていると言えるが、内容がこれでは、ワイン好き人口の増加には寄与しないのではないか。厳しい言い方だが。本日の時事ネタコラムは、こちら。
評定： D	500ml入り479円（フルボトル換算約719円）		購入店： LAWSON
2010年2月21日　ROUGE CHÂTEAU DE BEAUREGARD-DUCOURT / BORDEAUX シャトー・ド・ボールガール・デュクール / ボルドー				VINTAGE： 2006
	FRANCE フランス	地方： BORDEAUX ボルドー	地区：	AOC： BORDEAUX ボルドー
	生産者： CH. DE BEAUREGARD-DUCOURT		輸入者： (株)成城石井
	なかなか高級そうな雰囲気を醸し出すボトルだが、値段は1,290円。コンクール（CHALLENGE INTERNATIONAL DU VIN 2008）金賞受賞のラベルも貼られている。　色はややくすんでいて黒っぽい暗赤色。　香りはカシスにブルーベリーが少し。火薬のようなインパクトがあって、スパイシー。木の皮、土、コーヒーの感じも。　口当たりはかなり丸みを帯びており、一瞬「甘い」と思うが、すぐに鋭い酸がくる。タンニンは力強い。アルコール感が豊か。鰹だしのような旨味がある。　ただ、体格は細く、パワーは不足。それを除けば、偉大なワインのような風格があり、満足度は高い。　実は忘れていたが、昨年の11月にまったく同じものを飲んでいた。若干感想が違うのは、ボトル差なのか。私の味覚がいい加減だからか。本日の時事ネタコラムは、こちら。
評定： B	1,290円（本体価格1,229円＋消費税61円）		購入店：成城石井阪急三番街店（大阪市北区）
2010年2月28日　BLANC キュヴェ・セレクト　芳醇な香りとキリッとした辛口のシャルドネ / MERCIAN きゅう゛ぇ・せれくと　ほうじゅんなかおりときりっとしたからくちのしゃるどね / メルシャン				VINTAGE： N.V.
	JAPAN 日本	地方：	地区：	AOC：
	生産者：メルシャン(株)		輸入者：
	先日、赤のカベルネを飲んだメルシャン「キュヴェ・セレクト」シリーズ。コンビニで買ったものだ。　あまり満足のいく内容ではなかったものの、白のほうも試してみないと気が済まないので、これを買ってきた。　色はごく淡い麦わら。　香りはグレープフルーツ的柑橘香＋花の蜜のような甘い感じ。　口当たりはキリッと酸が鋭い。ほんのり華やかな雰囲気はあるが、味にふくらみはない。サラサラとした喉ごしで、余韻も短い。　輸入ワイン・輸入ぶどう果汁使用。　各国から選びぬいたぶどう果汁を国内で醸造し、輸入ワインとブレンドする事で、日本人の味覚に合う高品質な味わいをお届けしています。　値段が値段なので、多くを望めないのは確か。でもこれなら、同じような価格帯のチリワインを選んだ方がよほどいいかも。本日の時事ネタコラムは、こちら。
評定： D	500ml入り500円（フルボトル換算約750円）		購入店： LAWSON

本日までで・・・今月合計８本、今年合計１８本／当日記累計１２３８本
今月のワイン投資額・・・8,892円（本日まで）

[当日記における評価基準]

　絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがＣ。同様に5,000円のwineなら、ちょうど5,000円の価値あるものがＣです。

　Ａ＝特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。（とってもお買得）
　Ｂ＝非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。（お買得）
　Ｃ＝概ね価格に見合ったクオリティ。（価格相当）
　Ｄ＝凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。（少しもの足りない）
　Ｅ＝価格に比し、著しく劣るクオリティ。（買い損）

　なお、各ランクよりやや上回るものに＋、やや下回るものに－を付けています。例えばＣ＋とは、若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはＡＡランクを付与しています。

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