利酒日記 kikizakenikki

2010年7月


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2010年7月1日 ROUGE
UGARTE / RIOJA
ウガルテ / リオハ
VINTAGE: 2007
La Passion 09 SPAIN
スペイン
地方: RIOJA
リオハ
地区:
 
DOC: RIOJA
リオハ
生産者: HEREDAD UGARTE 輸入者: (株)モトックス
review
 リオハといえば、言わずとしれたスペインを代表する銘醸地。 まあ、有名になりすぎて、玉石混淆状態でもあるわけで、 これはハーフで840円という格安だから、言ってみたら玉ではなく石か。
 それでも、それなりに期待をして臨んだ。

 外観はやや黒みがかった浅いルビー。結構薄いなという印象。
 香りは木の皮(杉)が強く、タンスのよう。バニラ香も感じるが、あまり複雑さはない。
 味は酸のアタックが強めで、ボディに厚みはない。タンニンはしっかりめではあるが、 引っかかりは少なく、のどごしもなめらか。適度なジューシー感。

 もちろん凝縮感は不十分。しかし、この値段にしては、不足はないどころか、かなりお買い得である。 予想を大きく上回っていた。
評定: A- 価格 ハーフ840円(フルボトル換算1,680円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)
2010年7月6日 ROUGE
DOMAINE LA TOUR BOISÉE MERLOT / VIN DE PAYS D'OC
ドメーヌ・ラ・トゥール・ボワゼ メルロー / ヴァン・ド・ペイ・ドック
VINTAGE: 2008
Dom.La Tour Boisee 08 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
VdP: OC
オック
生産者: DOM. LA TOUR BOISEE 輸入者: (株)モトックス
review
 エチケット(ラベル)のシンプルさ、お洒落さに惹かれて購入。VdPなのだが、 ボルドーの上質なワインのような面構えである。まあ、あのラ・トゥールに似ているからなのだが。

 外観は黒に近く、非常に深い。
 香りはしょうゆ、黒豆、インクと、黒果実が少々。 かなり素性が良さそうな印象である。
 口あたりは優しいが、タンニン分はしっかりと感じられる。 粉っぽく、唇裏にひっかかる。酸は鋭角的で、スリムな味わい。余韻の長さはほどほどである。

 VdPにしては、繊細さがあって、なかなか面白い。南仏らしいパワーが感じられないのは短所かもしれないが、 飲み疲れしないところがgood。

 ところで、ドメーヌ名の La Tour Boisee というのは、文字通り"木製の塔"なのか、 あるいは"森林の中に立つ塔"なのか、名前の起源がわからないのだが、 エチケットに書かれたこの造り手のロゴマークのようなイラストをよく見ると、 木の切り株みたいなので、木製の塔なのだろうか。
評定: B 価格 1,600円(本体価格1,524円+消費税76円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)
2010年7月14日 BLANC
ARONA SAUVIGNON BLANC / MARLBOROUGH
アローナ ソーヴィニヨン・ブラン / マールボロ
VINTAGE: 2009
Arona Sauvignon Blanc 08 NEW ZEALAND
ニュージーランド
地方: MARLBOROUGH
マールボロ
地区:
 
DO:
 
生産者: BARKER'S MARQUE VINEYARDS 輸入者: (株)コートーコーポレーション
review
 鮮やかなオレンジ色で、目を引くエチケット(ラベル)である。

 外観は、ごく淡いレモン色。
 香りはソーヴィニヨンらしい青草と、レモン的な鋭い柑橘香。 グラスを回すとグリーンなニュアンスがより一層強くなって、シャープな印象。
 味は酸のアタックが鋭く、やはりレモン的だが、 ただ鋭角なだけではなく、中域にも伸びがある。 後味に苦味がプラスされて、適度な厚み。

 ニュージーランドといえば、ソーヴィニヨンというくらい、 wine新興国でありながら、既に全世界的に有名。 そのソーヴィニヨンの中心的産地が、MARLBOROUGH である。
 有名銘柄だと、価格は新世界のレベルを逸脱した立派な物も散見されるのだが、 これはお買い得。
評定: A 価格 1,675円(本体価格1,596円+消費税79円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)
2010年7月17日 ROSE
太陽の恵みのワイン キャン [スパークリング] ロゼ / SUNTORY
たいようのめぐみのわいん きゃん [すぱーくりんぐ] ろぜ / さんとりー
VINTAGE: N.V.
サントリー 太陽の恵みのワインキャン スパークリング JAPAN
日本
地方:
 
地区:
 
AOC:
 
製造者: サントリー酒類(株) 販売者: サントリーワインインターナショナル(株)
review
 この製品、サントリー社のサイトには本日現在まだ載っていないのだが、 コンビニ(LAWSON)店頭で偶然発見した。
 以前に の2種が出ている 「太陽の恵みのワイン キャン」。今回はロゼのスパークリングである。 前2種と同様、これもコンビニ限定商品である旨、店頭POPに書かれていた。

 外観はごく淡いサーモンピンク。炭酸ガス含有のため、大粒の気泡が踊っている。
 香りは、わりとしっかりしていて、甘そうなニュアンスよりも、白ワイン的な匂いがしっかりする。
 口に含むと、香りの印象からは一変、かなり甘味が強い。だが、 高炭酸なので、ピリピリとした刺激と、甘味が調和している。イチゴっぽい味わいがあって、飲みやすい。
 もちろん、本格的なスパークリングというわけにはいかないが、コンビニで250円で買える缶入り商品としては、 まあこんなものではないだろうか。
評定: C- 価格 250ml入り250円(フルボトル換算750円) 購入店: LAWSON
2010年7月23日 BLANC
NUEVOMUNDO SAUVIGNON BLANC RESERVA / ISLA DE MAIPO
ヌエヴォムンド ソーヴィニヨン・ブラン レゼルヴァ / イスラ・デ・マイポ
VINTAGE: 2008
Nuevamundo Sauvignon Blanc Reserva 08 CHILE
チリ
地方: MAIPO VALLEY
マイポ・ヴァレー
地区:
 
DO: ISLA DE MAIPO
イスラ・デ・マイポ
製造者: DE MARTINO (SANTA INES) 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(有)、販売者:(株)成城石井
review
 オーガニックワインらしいが、特に私はその方面はあまり気にしない。 しかし、チリのソーヴィニヨンにしては値段もそこそこするし、期待を持って臨む。
 いつの間にかIsla de Maipoなる村名D.O.ができていたなんて、知らなかった。

 外観は淡い麦わら色。少しくすんだ感じ。
 香りはくるみ系のナッツ香と、グレープフルーツ的柑橘香、そして青草が少々。
 味もグレープフルーツ的酸がしっかりとして、塩気とアミノ酸的旨みがたっぷり。 味わいの真ん中の伸びがあり、ジューシー。ボリューム感があって余韻も長い。

 期待通り、いや、期待以上の内容であった。これなら全然お買い得。
評定: A 価格 1,730円(本体価格1,648円+消費税82円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)

本日までで・・・今月合計5本/今年合計51本/当日記累計1271本
今月のワイン投資額・・・6,095円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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