利酒日記 kikizakenikki

2010年11月


 HOME  利酒日記のメニューページへ  産地別索引へ  前月へ  翌月へ


2010年11月3日 BLANC
CHARDONNAY "NID D'ABEILLE" / PAYS D'OC / MOMMESSIN
シャルドネ "ニ・ダベイユ" / ペイ・ドック / モメサン
VINTAGE: 2009
Mommessin Chardonnay Pays d'Oc 09 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
I.G.P: PAYS D'OC
ペイ・ドック
生産者: MOMMESSIN 輸入者: 合同酒精(株)
review
 スーパーで購入した、手頃なシャルドネ。

 色はしっかりとしたレモンイエロー。濃いめ。
 香りはレモン的柑橘香、白い花のほか、ベビーパウダーも少々。
 味は酸のアタックが丸く、柔らか。悪くいうと、ちょっとぼけている。 ジューシーな甘味。後味には若干の苦味がある。
 値段に対し、まあこんなものでしょう、という内容。

 ところで、昨年8月から、EUワイン共通市場制度導入により、 仏ワインはこれまでの4階級(AOC、VDQS、VdP、Vin de Table)から、 3階級(AOP、IGP、地理的表示のないもの)に再編されたということである。 それに伴い、これまでVdPにカテゴライズされていたオックのワイン(Vin de Pays d'Oc)は、 09ヴィンテージからIGP Pays d'Ocになったという。なお、IGPは、 Indication Géographique Protégée(アンディカシオン・ジェオグラフィク・プロテジェ) の略である。
評定: C+ 価格 980円(本体価格934円+消費税46円) 購入店: 関西スーパー
2010年11月7日 ROUGE
CHIANTI LOGGIA DEL CONTE
キヤンティ ロッジア・デル・コンテ
VINTAGE: 2007
Loggia del Conte Chianti 07 ITALY
イタリア
州: TOSCANA
トスカーナ
地区:
 
D.O.C.G: CHIANTI
キヤンティ
生産者: LA CHIANTIGIANE 輸入者: 日欧商事(株)
review
 久しぶりのイタリア。そしてほんとに久しぶりのキャンティ。

 色はやや暗い、深いルビー。
 香りは黒果実、紫の花、梅、薬草、土ぼこりなど。
 味はタンニンがしっかりとしているが、同時に酸も鋭い。ややボディに厚みがない。 甘味も弱め。後味には干しぶどうと漢方薬のような香味。 力強さはないが、このクラスなら仕方ない。トマトソースのパスタなど、軽い料理に合わせたい。

 値段に対して、不足はなかった。
評定: C+ 価格 ハーフ735円(フルボトル換算1,470円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)
2010年11月14日 BLANC
神戸ワイン 樽熟成 白 / 神戸みのりの公社
こうべわいん たるじゅくせい しろ / こうべみのりのこうしゃ
VINTAGE: N.V.
神戸ワイン 樽熟成 白 JAPAN
日本
地方: 兵庫県
兵庫県
地区: 神戸市
神戸市西区・北区
AOC:
 
生産者: (財)神戸みのりの公社 輸入者:
review
 地元関西で有名な神戸ワインは、これまでたくさん飲んでいるが、 この「樽熟成」なるものは、初めて発見した。スーパーで赤・白とも1本980円で売っていたので、 両方購入した。
 今日はまず白から飲む。品種はシャルドネ100%と書いてある。

 色は、淡いレモンイエロー。
 香りはハチミツ、クリームのほかりんご香。但し少し緑っぽいので、青りんごか。そして、 弱いレモン香もある。
 味は香りの印象通り、蜜の甘味があり、りんごのような酸味と、若干パインも。 柑橘風味は強くなく、まろやか。

 ややぼやけた印象があり、また、樽熟成というほど芳醇さもパンチもないが、 いかにも日本のワインらしい奥ゆかしさがある。
評定: C+ 価格 980円(本体価格934円+消費税46円) 購入店: 関西スーパー
2010年11月19日 ROUGE
BEAUJOLAIS NOUVEAU 2010 / PHILIPPE DE MERY
ボージョレ・ヌーヴォー 2010 / フィリップ・ド・メリー
VINTAGE: 2010
Philippe de Mery Beaujolais Nouveau 10 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOC: BEAUJOLAIS
ボージョレ
生産者: PHILIPPE DE MERY 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 昨日18日が解禁日だったが、飲み会があって、帰ってきたのが遅かったので、開けることができなかった。 今日、夕食時に我が家での解禁となった。
 最近流行の激安ヌーヴォーだが、昨年入手できなかったので、 今年は解禁日の日中にイオン系のスーパーまで走って、確保してきた。 多く出回っている以上、当サイトでも取り上げる義務があると思ったからだ。

 外観は、明るいルビー。やや青っぽいが、それほど青みが強い部類ではない。
 香りはじゃがいものようなほっこり感と、落ち着いた赤果実。いちごっぽいが、 生ではなく、いちごジャムに近い。ヌーヴォー特有の蒸しバナナ香は弱く、落ち着いている。
 味は甘味が強めで、丸っこい。フレッシュ感も、ジューシー感もそこそこ。 尖ったところがなく、バランスがよい。タンニンは柔らかい。

 買ったのはハーフで500円。フルボトルのものは980円。ペットボトル入り。
 非常に安っぽいビジュアルだが、なかなかどうして、中身はちゃんとしている。 ヌーヴォーの一般的相場の半額くらいだが、品質は決して半分ではない。

 これはスーパー(イオングループ)で売られているものだが、 いわゆる専門的なワインショップのヌーヴォー売場を今日覗いてみたら、 今年はあまり活気がないように感じた。 いや、解禁直後を見ていないからそうだったのかもしれないが、 昨年までなら、解禁日翌日でも、もっと活気があったように思う。
 私なりに推測するに、イオンや西友、ドンキホーテなどで、安売り合戦が過熱した結果、 多くの消費者が激安品に流れてしまったのではないか。元々ヌーヴォーの買手の多くは、 ふだんワインなど飲まない素人さんだから、安いに越したことはないと考えるのだろう。 すると、百貨店やワインショップで2,000円もするものを買おうという人は少なくなる。
 一方、元来ワイン好きで、一種の儀式的に購入している層は、 ほとんどが飛行機代だとわかっているヌーヴォーではあっても、少しでも高品質のものを求めると、 4,000円とかの品に手を出す。そういった感じで、1,980円〜2,980円くらいのものは、 相対的に不人気となっているのではないか。これも不景気の影響である。
 実は私は今年、イオンでこのワインと、同銘柄のヴィラージュ(1,280円)の2種を入手する一方で、 ルー・デュモンのヴィラージュ(4,200円)を1本確保している。 例年なら中間的なものも購入するのだが、今年の動きを見ていると、もうちょっと待てば 売れ残りが値引きされるのではないか?と思い、買い控えているのだ。 昨年までヌーヴォーに結局1万円以上もかけてしまっていたのがアホらしく思えてきたし、 個人的に今は経済状況も最悪なので。
評定: A 価格 ハーフ500円(本体価格477円+消費税23円) 購入店: Maxvalu
2010年11月23日 ROUGE
BEAUJOLAIS-VILLAGES NOUVEAU 2010 / PHILIPPE DE MERY
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2010 / フィリップ・ド・メリー
VINTAGE: 2010
Philippe de Mery Beaujolais Villages Nouveau 10 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOC: BEAUJOLAIS-VILLAGES
ボージョレ・ヴィラージュ
生産者: PHILIPPE DE MERY 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 既に先日、イオングループで扱われているペットボトル入り格安ヌーヴォーを掲載したが、 これは同じ造り手で、格上のヴィラージュ・ヌーヴォー。同じようにペットボトル入りだ。

 外観は、しっかりしたルビー色で、やや青みが強い。
 香りは煮詰めたいちごジャム、焼き芋など、ぎっしり目の詰まった感じの香りに、紫の花のニュアンスが加わる。
 味わいは甘味が強めだが、酸も生き生きとしており、若々しい。 紫っぽいフレーバー。タンニンはしっかりとしている。

 ヴィラージュといっても、下級品との価格差は、フルボトルでたった300円(980円vs1,280円)。 だから、はっきり言ってあまり期待はしていなかった。
 ところが、飲んでみて軽い衝撃を受けた。
 明らかに格下のヌーヴォーとは一線を画する味わい。明確なキャラクター。 今年の出来が良いのかもしれないが、これで1,280円ならば、非常にお買い得。 もちろん、航空運賃の乗っている新酒ということを前提としての話だが、 この内容なら価格が倍のヴィラージュなどと比べて遜色ない。
 もう来年からは、このヴィラージュで十分!と思わせてくれる内容であった。
評定: A+ 価格 1,280円(本体価格1,219円+消費税61円) 購入店: Maxvalu
2010年11月25日 CIDRE
CIDRE SPARKLING NOUVEAU 2010 つがるリンゴ / NIKKA
シードル スパークリング・ヌーヴォ 2010 つがるリンゴ / ニッカ
VINTAGE: 2010
NIKKA CIDRE SPARKLING NOUVEAU 2010 つがるリンゴ JAPAN
日本
地方:
 
地区:
 
AOC:
 
生産者: ニッカウヰスキー(株) 販売者: アサヒビール(株)
review
 11月27日発売のシードル スパークリング・ヌーヴォ2010 つがるリンゴ。 毎年恒例となっているものだ。
 いつも断っているが、当サイトではシードルをwineに準じて扱い、 この利酒日記に収録している。

 色はほんのり淡いゴールド。きめ細やかな気泡がグラスの中を立ちのぼる。
 香りは、シャープなりんご香。苦味が強そうで、なおかつ酸味も強そう。反面、甘さは弱そう。
 実際の味は、やはり酸が前面に出て、ほのかに甘い。飲み込んだ後には苦味も感じられる。 とてもフレッシュな味わい。
 アルコール分2%。原材料:リンゴ、リンゴ酸、酸化防止剤(亜硫酸塩)。
 今秋収穫の"青森県弘前産つがるリンゴ"から生まれたスパークリングヌーヴォです。 糖分・香料・着色料を一切加えない、 とれたてのリンゴの味わいをお楽しみください。
 値段は高いが、納得の内容。
評定: A 価格 200ml入り275円 購入店: ampm
2010年11月26日 ROUGE
神戸ワイン 樽熟成 赤 / 神戸みのりの公社
こうべわいん たるじゅくせい あか / こうべみのりのこうしゃ
VINTAGE: N.V.
神戸ワイン 樽熟成 赤 JAPAN
日本
地方: 兵庫県
兵庫県
地区: 神戸市
神戸市西区・北区
AOC:
 
生産者: (財)神戸みのりの公社 輸入者:
review
 既に のほうを飲んだ、神戸ワイン「樽熟成」。スーパーで購入したものだ。
 今日は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー使用と書いてある赤を。

 色は、くすんだ感じのルビー色。それほど濃くはない。
 香りは黒果実、土。落ち着いている。
 味わいはスリムで、パワー不足。タンニンは極めてきめ細かい。さらさらした喉越し。 果実のフレーバーも控えめ。樽熟成といいながら、熟成感は弱い。

 白同様、こちらも日本の風土を体現したような、スリムな酒質。
評定: C+ 価格 980円(本体価格934円+消費税46円) 購入店: 関西スーパー
2010年11月30日 ROUGE
GREENER PLANET CABERNET SAUVIGNON - MERLOT / VIN DE PAYS D'OC
グリーナー・プラネット カベルネ・ソーヴィニヨン メルロー / ヴァン・ド・ペイ・ドック
VINTAGE: 2007
Greener Planet Cabernet Sauvignon-Merlot 07 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
VdP: OC
オック
生産者: GREENER PLANET (OLIVIER AZAN) 輸入者: 日仏商事(株)
review
 先日、ペットボトル入りのヌーヴォーをレビューしたが、 このワインもペットボトル入り。しかもハーフなので、実に軽い。 スクリューキャップでもあり、お手軽に楽しめるワインである。

 色は、やや明るい感じのガーネット色。オックにしてはそれほど濃くない。
 香りを嗅ぐと、まず芳醇なアルコール感がぐっとくる。黒オリーブやスミレの花の感じも。
 口当たりはタンニンが強く、甘味も強い。酸も刺すように鋭く、すべての要素がパワフル。 やや単調なところは致し方ないとしても、余韻にも黒果実フレーバーがあって、 フルボディの味わいだ。
評定: A 価格 950円(本体価格905円+消費税45円) 購入店: amor Pantry 新大阪店(大阪市淀川区)

本日までで・・・今月合計8本/今年合計70本/当日記累計1290本
今月のワイン投資額・・・6,680円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

 HOME  利酒日記のメニューページへ  産地別索引へ  前月へ  翌月へ