利酒日記 kikizakenikki

2013年1月


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2013年1月10日 BLANC
LA JOUCHÈRE CHABLIS / LAROCHE
ラ・ジュシェール シャブリ / ラロッシュ
VINTAGE: 2011
La Joucere Chablis 11 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: CHABLIS
シャブリ
AOC: CHABLIS
シャブリ
生産者: DOM. LAROCHE 輸入者: ワールドリカープランニング(株)
review
 先月5日に飲んだ、BILLARD GONNET ブルゴーニュ と同時に 購入したシャブリ。大阪梅田の阪急百貨店改装オープン記念で、2本セット2,980円で売られていたものだ。

 外観は、淡いレモンイエロー。 もっと地味な色のものが多いシャブリにしては、かなりしっかりめと言える。
 香りはグレープフルーツ的な柑橘香に、アクリルっぽいケミカルな香り。
 味は酸のアタックがレモンのようだが、ぴりぴりに尖っているわけではなく、少し丸い感じ。 ミネラル感がそこそこあり、苦味もしっかり。
 全体的にあっさりめで、滋味深さが足りないところは並シャブリだが、 適度な塩気の後味が心地良い。

 値段からして多くを望むことはできないが、日常酒として考えたら、 シャブリらしい硬質さ、ミネラル感は堪能できる。損はなかった。
評定: C+ 価格 1,490円(2本セット2,980円) 購入店: 阪急百貨店うめだ本店(大阪市北区)
2013年1月16日 ROUGE
TOPVALU CONDOR CABERNET SAUVINGNON / VALLE CENTRAL
トップバリュ コンドル カベルネ・ソーヴィニヨン / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2012
Topvalu Condor Cabernet 12 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: VINA SAN PEDRO 輸入者: コルドンヴェール(株)、販売者:イオントップバリュ(株)
review
 イオングループのP.BであるTOPVALUブランドを冠して出されている安wine、コンドル。
 存在は知っていたが、まだ飲んだことが無かったので、買ってみた。

 色は深紅で単一。エッジまで濃い。
 香りはチリのカベルネらしいチョコのような甘さや、ほんのりとバニラ香。べたっと濃い印象。
 味はまず柑橘的な酸があって、意外にもジューシーな点にびっくりするが、 やはりタンニンは非常にパワフル。黒果実や墨汁の香味があって、後味にチョコの甘さが残る。

 思っていたほど粗暴ではなく、ちゃんと酸のテンションでバランスが取られている。 もちろん、複雑さなどは望むべくもないが、 スーパーの安いP.Bでこのクオリティなのだから、良い時代になったと実感する。

 なお、一つ苦言。
 裏ラベルに「JUICY/ライトボディ」と書いてあるが、実際はまったくライトではないどころか、 べったりと重いワインである。
 よく輸入者が無責任に、安ワインならライトボディ、高級ワインならフルボディなどと書いているが、とんでもない。 わかっている人がちゃんと真面目に書いてほしいと思う。
 初心者がこれをライトなのかと思って買い、飲んでみたら濃くて、やっぱり赤ワインは飲みにくいと 思ってしまったら悲劇である。購入者本人にとっても、売手にとっても。
評定: B 価格 580円(本体価格553円+消費税27円) 購入店: maxvalu(スーパー)
2013年1月19日 BLANC
TOPVALU CONDOR CHARDONNAY SEMILLON / VALLE CENTRAL
トップバリュ コンドル シャルドネ・セミヨン / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2012
Topvalu Condor Chardonnay Semillon 12 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: VINA SAN PEDRO 輸入者: コルドンヴェール(株)、販売者:イオントップバリュ(株)
review
 先日、TOPVALU CONDOR のカベルネ(赤)を飲んだが、今度は白のシャルドネ・セミヨンを。

 色はごく淡いイエローグリーン。想像していたよりは薄い。
 香りは青りんごのような爽やかさ+ハーブ香。柑橘香などはあまり感じず、丸っこい印象。 かすかにナッツ香があり、グラスを回すと強くなる。
 味も香りの印象に近く、りんごのようなやさしい酸が感じられ、キリッとした口当たり。 ミネラル感も少しだけ。

 セミヨンを使っていながら、そんなにぼやけていなくて、高めのテンションを保っている。 この値段にしては、かなりお買い得。
 赤白と続けて飲んでみて、いずれも価格以上の内容があることがわかった。気軽にスーパーで買えるwineとしては、 とても優秀。
評定: A 価格 580円(本体価格553円+消費税27円) 購入店: maxvalu(スーパー)
2013年1月21日 ROUGE
CHÂTEAU PAYRE-LEBADE / HAUT-MEDOC
シャトー・ペイル・ルバード / オー・メドック
VINTAGE: 2009
Ch.Payre-Lebade 09 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
AOC: HAUT-MEDOC
オー・メドック
生産者:CH. PAYRE-LEBADE
#BARON BENJAMIN DE ROTHSCHILD
輸入者: (株)ファインズ
review
 私は店頭で初めて見たのだが、ROTHSCHILD一族のワインであることは一目で分かる。 お手頃価格だったので、迷わず購入。

 色は黒と言ってもいいくらいに深い。
 香りは大人しく、まだ閉じている印象。黒果実、しょうゆのほか、 漢方薬(薬草)のニュアンスがあり、適度などっしり感がある。
 タンニンはやや粗い。ジューシーな甘味があるが、線が細く、パワーは今一つ。 こぢんまりとまとまっている。この甘味はメルローか。
 高級ワインの片鱗もあり、 スケールが小さいながらも、高貴な雰囲気が楽しめる。

 まあ、ROTHSCHILD家といっても、ラフィットなどとは比べようもない。エチケット(ラベル)が それらしいというだけでもありがたく感じるべきか。しかしまあ、この値段でこのクオリティなら、 不足はないどころか、とってもありがたい。さすがと言うべきであろう。
評定: A 価格 2,100円(本体価格2,000円+消費税100円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2013年1月26日 ROUGE
WOODBRIDGE PINOT NOIR / ROBERT MONDAVI
ウッドブリッジ ピノ・ノワール / ロバート・モンダヴィ
VINTAGE: 2011
Robert Mondavi Woodbridge Pinot Noir 11 AMERICA
アメリカ
州: CALIFORNIA
カリフォルニア
地区:
 
AVA:
 
生産者: ROBERT MONDAVI 輸入者: メルシャン(株)
review
 久しぶりにカリフォルニアを飲む。しかも、カベルネとかジンファンデルなどではなく、 あえてピノを選んだ。

 色はごく淡いガーネット。グレナデンシロップを薄めたよう。
 香りを嗅ぐと、ピノとは思えない甘いニュアンスがあるが、 血や皮革、ゴム、赤ベリー香が感じられる点は、やはりピノ。 グラスを回すと、鉄っぽさがさらに強くなる。
 味はやはり甘味が強いが、いちご的な酸もある。 ボディに厚みがまったくなく、さらっとした飲み口。タンニンもやわらかめ。

 カリフォルニアのピノだから、甘いのだろうなと最初から承知して飲んでいるが、 意図的にそうしているのかどうか、ボディの分厚さもないため、ただ間延びしたような味になってしまっている。
 とはいえ、この値段ならば、こんなものではないだろうか。
評定: C 価格 980円(本体価格934円+消費税46円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2013年1月27日 BLANC
JACOB'S CREEK RIESLING / SOUTH EASTERN AUSTRALIA
ジェイコブズ・クリーク リースリング / サウス・イースタン・オーストラリア
VINTAGE: 2011
Jacob's Creek Riesling 11 AUSTRALIA
オーストラリア
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: JACOB'S CREEK 輸入者: ペルノ・リカール・ジャパン(株)
review
 手軽に入手できるのに間違いのないオーストラリアの安ワイン、JACOB'S CREEK。 気づけばかなり飲んでいる。
 今日は2011年VTのリースリング(ハーフ)を。

 外観はごく淡いイエローグリーン。清酒程度の色。
 香りはマスカット、白い花のほか、若草のような匂いも少し。
 味は酸のアタックが鋭く、苦さも感じさせ、グレープフルーツ的。
 甘味は弱く、コクも乏しく非常にスリム。だが、マスカットの甘いニュアンスが あり、この点が唯一リースリングっぽいところか。 後味もキリッとシャープ。

 以前に飲んだ 09VT 以上に、シャープで、 やや味わいが乏しい感じがした。
評定: C+ 価格 ハーフ690円(フルボトル換算1,380円) 購入店: 成城石井ホワイティうめだ店(大阪市北区)
2013年1月30日 SPARKLING
KOSHU VIOLET / MANNS WINES
甲州ヴァイオレット / マンズワイン
VINTAGE: N.V.
Mercian 甲州ヴァイオレット JAPAN
日本
地方:
 
地区:
 
AOC:
 
生産者: マンズワイン(株) 輸入者:
review
 昨年秋頃、ネットで購入したもの。それも、在庫処分とかで、1000円ちょっとであった。 これまで飲む機会がなく、ずっと冷蔵庫で眠っていた。 ヴァイオレットの名前のとおり、紫色をしているのだが、ワインにプラムがブレンドされた製品である。

 グラスに注いだ外観は、ごく淡い紫。これは、プラム果汁なのかと思いきや、そうではないらしい。 原材料を見る限り、着色料(クチナシ青色素と赤キャベツ色素が使われている)のようだ。
 香りはほのかで、白ワインのすっきり柑橘香や白い花のような香りのほか、 柑橘ではない酸っぱそうな香りがある。これがプラムなのか。
 味は梅のような酸味が立っている。 コクは乏しく、さらさらした味わい。その分、食事には合わせやすい。

 滋味深さなどはないので、はっきり言ってじっくり味わうようなものではない。 見た目の美しさを愛でるべきwineだろう。
 なお、購入価格はほぼ2割引きだったようで、通常販売価格は1,380円らしい。
評定: D 価格 1,120円(本体価格1,067円+消費税53円) 購入店: バッコス(楽天市場)

本日までで・・・今月合計7本/今年合計7本/当日記累計1455本
今月のワイン投資額・・・7,450円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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