利酒日記 kikizakenikki

2013年8月


 HOME  利酒日記のメニューページへ  産地別索引へ  前月へ  翌月へ


2013年8月1日 ROUGE
RUPERT & ROTHSCHILD CLASSIQUE / WESTERN CAPE
ルパート アンド ロートシルト クラシック / ウエスタン・ケープ
VINTAGE: 2011
Rupert & Rothschild 10 SOUTH AFRICA
南アフリカ
地方: WESTERN CAPE
ウエスタンケープ
地区:
 
DO:
 
生産者: ANTHONJI RUPERT & BENJAMIN DE ROTHSCHILD 輸入者: (株)ファインズ
review
 南アフリカの先駆的醸造家 Rupert と ボルドーの Rothschild によるジョイントベンチャー。 セパージュはカベルネとメルロー。
 私はこのwineの存在を知らなかったのだが、売場でボトルを見たとき、その重厚さに一瞬で惹かれた。 ただ、南アフリカにこの値段を出すのはどうか?と迷ったので、 売場でバッジをしたお姐さんに「この値段に見合う内容か」と尋ねると、 「これはいいですよ」と即答だったので、騙されたつもりで購入した。

 色はかなり濃く、黒っぽい。エッジはややピンク。
 香りはボルドーっぽく、どっしりと重たい印象。黒果実、乾いた土のほか、しょうゆ、セメダインのようなツンとした香りも。 つまり深みがあって落ち着き払っており、アルコール感も豊か。
 口に含んだ瞬間の酸のアタックはかなり強く、柑橘的。タンニンは非常にしなやか。 ボディの厚みはそこそこだが、樽のバニラの甘みやメルロー的な黒っぽい果実風味が豊かで、 フィネスがあり、余韻も長い。

 ブラインドでこれが出されたら、ACボルドーと言ってしまいそう。 どう考えても、南アフリカなんて答えは出てこない。上質なチリに近いという見方もできるが、 かなり繊細であり、ニューワールドっぽくはない。久しぶりに衝撃を受けた1本。 ぜんぜん高くはなかった。
 また飲んでもいいと思うし、誰かの家にお土産として手軽なwineを持参するようなシーンには、 話題性もあって打ってつけではないかと思う。
評定: AA 価格 2,310円(本体価格2,200円+消費税110円) 購入店: JR大阪三越伊勢丹(大阪市北区)
2013年8月11日 ROUGE 
DE MARTINO CABERNET SAUVIGNON NOUVEAU / MAIPO VALLEY
デ・マルティノ カベルネ・ソーヴィニヨン ヌーヴォー / マイポ・ヴァレー
VINTAGE: 2013
De Martino Cabernet Nouveau 13 CHILE
チリ
地方: MAIPO VALLEY
マイポ・ヴァレー
地区:
 
DO: MAIPO VALLEY
マイポ・ヴァレー
生産者: DE MARTINO 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)、販売者:(株)成城石井
review
 チリカベの新酒?ということで、面白そうなので購入。
 初めてかと思っていたら、実は 2年前 にも(2011VT)入手し、飲んでいた。

 グラスに注いだ外観は、非常に濃い青紫。若そうであり、強そうだ。
 香りは黒果実のほか、オレンジ的な柑橘香があり、わずかにバナナっぽい甘いニュアンスもある。
 口に含んだ瞬間、酸のアタックが鋭いが、ざらざらしたタンニンと、圧倒的な分厚い甘さが主張。 のっぺりした平板の味わいで、ぐいぐい押してくる。ワイルドという形容が最もよく合う内容だ。

 このボトルもそうだが、最近、チリの日常クラスはスクリューキャップが採用されることが多い。 コルクよりも開けやすいし、密閉度が劣るわけでもないし、何より残った時の保存がしやすいので、重宝する。
 コルクを抜くことを儀式的に楽しみたいというwine初心者は別だが、手軽な酒として日常的にwineを飲みたい 我々にとって、スクリューキャップの増加は単純に歓迎である。
評定: C+ 価格 1,290円(本体価格1,229円+消費税61円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2013年8月15日 SPARKLING 
BAROKES BUBBLY WINE CHARDONNAY
バロークス バブリィ・ワイン シャルドネ
VINTAGE: N.V.
BAROKES BUBBLY CHARDONNAY AUSTRALIA
オーストラリア
地方:
 
地区:
 
AOC:
 
生産者: BAROKES 輸入者: 日本酒類販売(株)
review
 これまで、新種を見つけるたびに飲んできた、オーストラリアの缶入りワイン"BAROKES"。
 今日飲むのは、見た目にもゴージャスな金色に輝く缶に入ったシャルドネだ。 但し、BUBBLY WINE ということで、発泡性である。

 グラスに注いだ外観は、しっかり黄色みの強いシャンパンゴールド。 気泡はきめ細かく、断続的に立ちのぼる。
 香りはシャルドネらしいフリンティな感じが強くあり、レモンのような柑橘香を包んでいる。
 口当たりはシャープ。ピリピリとした炭酸の刺激とともに、 キリッとした酸味が主張する。ミネラル感もちゃんとある。

 おそらく炭酸を後から添加した製品だと思うが、 へたなスパークリングよりもよっぽど高品質である。
評定: A+ 価格 250ml入り499円 購入店: 成城石井梅田店(大阪市北区)
2013年8月25日 ROUGE
CHÂTEAU SÉNÉJAC / HAUT-MEDOC
シャトー・セネジャック / オー・メドック
VINTAGE: 2008
Ch.Senejac 08 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
AOC: HAUT-MEDOC
オー・メドック
生産者: CH. SENEJAC 輸入者:東京ヨーロッパ貿易(株)、販売者: (株)成城石井
review
 見た目の高級感に飛びついた。これはいけるのではないかとの予感で。 しかし値段は約2,000円。大きな期待はせずに臨む。

 色はかなり黒みが強い。
 香りはもわっと深いアルコール感の中に黒果実や皮革。
 酸のアタックが鋭く、ややスリムながら、バニラ香が豊かにひろがり、柔らかい。 タンニンはなめらか。余韻はほどほど。

 非常に繊細なタッチで高級感があるが、ボディの厚み、複雑さは今ひとつ。 まあ、この値段でそこまで望むのは酷。これで十分。
評定: B 価格 2,190円(本体価格2,086円+消費税104円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2013年8月28日 ROUGE
CHÂTEAU LA VERRIÈRE OAK CUVÉE / BORDEAUX SUPERIEUR
シャトー・ラ・ヴェリエール オーク・キュヴェ / ボルドー・スペリュール
VINTAGE: 2008
Ch.la Verriere Oak Cuvee 08 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOC: BORDEAUX SUPERIEUR
ボルドー・スペリュール
生産者: CH.LA VERRIERE 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)、販売者:(株)成城石井
review
 Ch.ラ・ヴェリエールは過去に飲んでいるが、 これは同シャトーのOAK CUVEE(樽熟タイプ)。
 重たい味わいが想像されるが、どうだろう。

 色はかなり黒っぽい。均一で、まだ若い感じ。
 香りは、オレンジの皮のような揮発性ある柑橘香がまず感じられ、 樽の甘いバニラ香と、木の皮のような落ち着いたニュアンス。どっしり感がある。
 味は香りの印象どおり酸が鋭い。タンニンが非常にパワフル。 薬草とバニラがそれぞれ主張し、かなり粗暴。まとまりに欠ける。

 暑い季節には、飲み疲れするタイプ。荒々しすぎる。
評定: C- 価格 1,890円(本体価格1,800円+消費税90円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計5本/今年合計43本/当日記累計1491本
今月のワイン投資額・・・8,179円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

 HOME  利酒日記のメニューページへ  産地別索引へ  前月へ  翌月へ