利酒日記 kikizakenikki

2014年1月


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2014年1月1日 SPARKLING ROSE
TOPVALU RIGOL EXCELENCIA ROSE BRUT / CAVA
トップバリュ リゴル・エクセレンシア ロゼ・ブリュット / カヴァ
VINTAGE: N.V.
Rigol Excelencia Cava Brut Rose SPAIN
スペイン
地方:
 
地区:
 
DO: CAVA
カヴァ
生産者:C.B.L.S.A. 輸入者: イオントップバリュ(株)
review
 イオングループのP.B(プライベート・ブランド)である "TOPVALU" のラインナップとして出されているスペインのCAVA。そのロゼである。
 CAVAであるからもちろんシャンパーニュと同じ瓶内二次醗酵を行っている。

 色はややくすんだ感じのバラ色。気泡はきめ細かく、持続する。
 香りは、少しウメのような酸を感じさせる鋭さと、干しぶどうのような枯れたニュアンス がある。あとは、ドライトマトのニュアンスが少し。
 味は苦味が強く、やや酵母臭のようなものも感じられる。 やはりコクはやや乏しいのだが、このクラスでは当然のことだろう。 じんわりとした旨みがあるのは立派。

 通常のBRUT(白) も飲んだが、 いずれもスーパーのP.B.でここまでのクオリティとは素晴らしいの一言。
評定: A+ 価格 ハーフ680円(フルボトル換算1,360円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2014年1月3日 ROUGE
CHÂTEAU GUICHOT / BORDEAUX
シャトー・ギショ / ボルドー
VINTAGE: 2008
Ch.Guichot 08 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOC: BORDEAUX
ボルドー
生産者: CH. GUICHOT 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(有)、販売者:(株)成城石井
review
 なんと同じwineの同一ヴィンテージを既に2回飲んでいる。つまりこれが3回目である。
 価格が安いのになぜかボトルの雰囲気に魅力を感じ、以前に買ったことを忘れまた買ってしまうのだ。

 外観はくすんだ感じのガーネット色。適度に熟成が進んでいるよう。
 香りは干しぶどうや梅の酸っぱいニュアンス、バニラの甘さを感じ、 深みがある。
 味わいは酸が鋭く、タンニンはこなれていて、なめらか。 甘味は弱く、ボディの厚みは今ひとつ。 どこか高級な雰囲気をまといながら、小さくまとまった味。

 初回 とはまったく感じが異なるが、 2回目 の印象に近い。 ただ、そこからさらに枯れてしまったような感じである。
評定: B 価格 1,390円(本体価格1,324円+消費税66円) 購入店: 成城石井 阪急三番街店(大阪市北区)
2014年1月4日 ROUGE
L'HERITAGE DE CHASSE-SPLEEN / HAUT-MÉDOC
レリタージュ・ド・シャス・スプリーン / オー・メドック
VINTAGE: 2009
L'Heritage de Chasse-Spleen 09 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
AOC: HAUT-MEDOC
オー・メドック
生産者:CH. CHASSE-SPLEEN 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)、販売者:(株)成城石井
review
 メドックのスーパー・ブルジョワ Ch.シャス・スプリーンのセカンドワイン。 それがこの「レリタージュ」だ。
 手軽に入手できるため、当日記でも過去何度か取り上げている。

 グラスに注いだ外観は、黒みの強い深いガーネット色。色はほぼ均一で、まだ熟成感はない。 足は長め。
 香りは黒果実、土、薬草、墨汁のほか、バニラの甘さが若干。
 口当たりはなめらか。タンニンが非常にすべすべと丸っこい。
 甘味は弱く、ボディは非常にスリム。 こぢんまりとまとまった感じだが、高貴さ、上質さは伝わってくる。 余韻はそこそこ長い。

 パワー不足であるのは、先刻承知。むしろ飲み疲れしないのはこのワインの長所 だとも言える。
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 本日で、当サイトの連続無欠勤更新記録が3500日に到達いたしました。 毎日ご訪問くださる皆さまに、感謝です。
評定: A 価格 2,590円(本体価格2,467円+消費税123円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2014年1月11日 BLANC
ESPINO CHARDONNAY / MAIPO VALLEY
エスピノ・シャルドネ / マイポ・ヴァレー
VINTAGE: 2011
Espino Chardonnay 11 CHILE
チリ
地方: MAIPO VALLEY
マイポ・ヴァレー
地区:
 
DO: MAIPO VALLEY
マイポ・ヴァレー
生産者:VINA WILLIAM FEVRE CHILE 輸入者: (株)稲葉
review
 シャブリの偉大な造り手であるWilliam Fevre(ウィリアム・フェーヴル)が、 新天地を求めてチリで現地生産者と共に興したワイナリー。その名もヴィーニャ・ウィリアム・フェーヴル・チリ。
 私は飲むのが初めてなので、興味深く臨んだ。

 グラスに注いだ外観は、淡いレモン色と麦わら色の中間くらい。
 香りはレモンのようなシャープな柑橘香と、そこにほんのりパインのような甘さと白い花の香りが乗っている。 さらに、シャブリを思わせる火打ち石のニュアンスが若干。
 口に含むと、甘やかなタッチで適度なボリューム感があるが、 鋭角的な酸が強く主張。苦味があり、かつジューシー。ミネラル感もある。

 チリらしいボリューム感がありながら、実にFevre的なきれいな旨みや、凜とした気品がある。 このクラスにしては信じられないほどの豊かな味わい。
評定: A+ 価格 1,365円(本体価格1,300円+消費税65円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2014年1月18日 ROUGE
TOPVALU BEAUJOLAIS-VILLAGES NOUVEAU / LE CEP D'OR
トップバリュ ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー / ル・セップ・ドール
VINTAGE:2013
TOPVALU Beaujolais-Villages Nouveau 2013 FRANCE
フランス
地方: BOUROGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOC: BEAUJOLAIS-VILLAGES
ボージョレ・ヴィラージュ
生産者: LE CEP D'OR 輸入者: コルドンヴェール(株)、販売者: イオントップバリュ(株)
review
 スーパーで売れ残っていた新酒を購入。 イオンP.B.である TOPVALU のヴィラージュだ。

 グラスに注いだ色は、とても濃いすみれ色。新酒とは思えない濃さ。
 香りは非常に落ち着いていて、紫の花、絵の具、焼きいものようなほっこりした感じ。 果実のニュアンスは非常に弱い。
 味は酸が鋭く、香りの印象どおり果実味は弱い。インクのようなやや無機的な風味。 とてもシャープなのだが、フレッシュ感にも乏しい。

 ヴィラージュらしさといえば、見た目がとても濃いくらいか。味わいに力強さは乏しく、 とりたてて長所は見られなかった。
 2013年のヌーヴォーは、解禁日のデパートは非常に賑わっていたのだが、 それとは対照的に、スーパーのこのような安い製品の売れ行きがすこぶる悪い感じであった。 そのため、年が変わってもこうやって売れ残っている店がある。
 世間は景気が良くなったなどと騒いではいるが、デパートでリッチにお買い物をする層に限定された話で、 スーパーの比較的安いものの売上はむしろ渋いというのが、今の状態ではないのだろうか。
評定: C- 価格 980円(本体価格934円+消費税46円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2014年1月19日 BLANC
SUNRISE CHARDONNAY / CONCHA Y TORO
サンライズ・シャルドネ / コンチャ・イ・トロ
VINTAGE: 2013
Concha y Toro Sunrise Chardonnay 13 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区: MAULE VALLEY
マウレ・ヴァレー
DO: MAULE VALLEY
マウレ・ヴァレー
生産者: CONCHA Y TORO 輸入者: メルシャン(株)
review
 スーパーなどでよく見る、チリ大手 CONCHA Y TORO のワイン。 その廉価版ブランド SUNRISE のシャルドネ。

 グラスに注いだ外観は、淡い麦わら色。このワイン、以前はもっと濃い印象があったので、意外。
 香りは、りんご、はちみつのほか、アクリルみたいなケミカルな匂いが。 この点も、以前ならもっとふくよかさがあったように思うのだが、だいぶ大人しくなっている。
 味はグレープフルーツやレモンのような酸のアタックが強く、苦味を伴う。 ミネラル感は弱い。単調な味わいで、余韻も短い。

 以前はもっと奔放な感じのワインだったと思うのだが、かなり派手さを失ってしまった。 いや、繊細になったというべきか。
 チリの場合、ヴィンテージによる違いとも考えにくいので、ワイナリーの方針転換なのかもしれない。
評定: C+ 価格 898円(本体価格856円+消費税42円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2014年1月25日 ROUGE
BEAUJOLAIS NOUVEAU 2013 / LOU DUMONT
ボージョレ・ヌーヴォー 2013 / ルー・デュモン
VINTAGE: 2013
Lou Dumont Beaujolais Nouveau 13 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOC: BEAUJOLAIS
ボージョレ
生産者: LOU DUMONT 輸入者: (有)ヌーヴェル・セレクション
review
 今ごろになって開けるヌーヴォー。
 もちろん、昨年の解禁日(11月21日)に買っておいたわけだが、 開けるタイミングがなかった。

 グラスに注いだ外観は、極めて濃いすみれ色。ガメイの新酒というより、 イタリアのサンジョヴェーゼみたいな感じ。
 香りは紫の花を中心に、ふかし芋のようなほっこりと甘い香りやインクのニュアンスがあり、 やはりガメイなんだとわかる。だが、フレッシュ感には乏しい。
 味わいは、香りの印象ほど重たくはない。柑橘的な鋭い酸と、バランスの良い甘味。 果実味が豊か。

 2013年のヌーヴォーは、どれも大人しい印象があったのだが、さすがにLOU DUMONTは ひと味違う。気品があって、ジューシー。味わい深い。
 なお、エチケット(ラベル)には、VIEILLES VIGNES DE PLUS DE SOIXANTE-DIX ANS と書かれている。 樹齢70年を超える古樹(からのワイン)という意味である。
評定: A 価格 3,465円(本体価格3,300円+消費税165円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計7本/今年合計7本/当日記累計1518本
今月のワイン投資額・・・11,368円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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