利酒日記 kikizakenikki

2014年11月


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2014年11月2日 BLANC
ALPACA CHARDONNAY SEMILLON / VALLE CENTRAL
アルパカ シャルドネ・セミヨン / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2014
Alpaca Chardonay-Semillon 14 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: SANTA HELENA 輸入者: アサヒビール(株)
review
 10月はじめに カベルネ・メルローカルメネール を相次いで飲んだチリのアルパカだが、 今日は白のシャルドネ・セミヨン2014ヴィンテージである。

 色は淡いイエローグリーン。
 香りはパイン、ヨーグルトなど豊潤さがあり、グレープフルーツ的なニュアンスを帯びながらも、 単調さは否めない。
 味は甘酸っぱいパインのようなアタックがあり、やや冗長。 ピリッとした炭酸の舌触りがあるものの、いかにも暖かい地方のワインといった 伸びやかさと、大らかさがある。

 何が不足?と問われても、この価格帯でこれ以上望むことはないのだが、いかにも 平均的かつ凡庸なwineである。
評定: C+ 価格 626円(本体価格580円+消費税46円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2014年11月6日 BLANC
ORVIETO CLASSICO / RUFFINO
オルヴィエート・クラッシコ / ルフィーノ
VINTAGE: 2012
ITALY
イタリア
州: UMBRIA
ウンブリア
地区: ORVIETO
オルヴィエート
DOC: ORVIETO
オルヴィエート
生産者: RUFFINO 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 そんなにたくさん飲んでいないからか、これまでイタリアの白で あまり良い思いをしたことがない。だから、ぜんぜん期待しないで購入した。 そもそもハーフで500円という値段だ。

 外観はごく淡いイエロー。
 ビニールっぽい香りが強く、フルーティさは弱い。 あえて言うと和梨のような甘さと、グレープフルーツ。
 味にも果実味は乏しく、クリームのようなべたっとした甘さがあり、 酸は弱く、香りに感じた無機質で人工的な味。苦味がやや強め。
 フレッシュ感も、飲みごたえも、複雑さもまるでない。

 そもそも値段が安いから期待をしてはいけないというのもあるが、 それにしても見所がない。
評定: E 価格 500円(フルボトル換算1,000円) 購入店: スピード(DS)
2014年11月8日 CIDRE
MAELOC DRY CIDRE
マエロック ドライ・シードル
VINTAGE: N.V.
MAELOC DRY CIDRE SPAIN
スペイン
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: MAELOC 輸入者: (株)リベラジャパン
review
MAELOC DRY CIDRE  今月4日からLAWSONの「お試し引換券」対象商品として店頭に並んでいる、 スペイン産のシードル。販売価格270円だが、100pontaポイントでもらってきた。

 グラスに注いだ外観は、しっかり濃い黄金色と淡い琥珀の中間。 シードルでここまで琥珀色に近いのは珍しい。
 立ちのぼる香りは、およそりんごとは思えない引き締まって甘さを感じさせない香りで、 イメージとしてはトリュフあるいは何かのキノコみたいな匂いである。

 味も香りの印象どおり、甘さがほとんどなく、りんごの渋味だけを抽出したかのようなドライさ。 アルコール感もしっかりとあり、実際の度数は低いのに、ある意味とても飲みにくい。
 アルコール分4.5%。原材料:りんご果汁、砂糖。 食品添加物:甘味料(サッカリンNa、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物)、 着色料(アントシアニン)、保存料(ソルビン酸K)、酸化防止剤(亜硫酸塩、ビタミンC)。
 ここまで硬派な味わいだとは、驚いた。看板に偽りのないドライシードルで、 これは生ハムか何かをつまみに飲みたい、ちゃんとしたお酒だ。
評定: A 価格 200ml入り270円 購入店: LAWSON(コンビニ)
2014年11月9日 ROUGE 
BOURGOGNE PINOT NOIR "EMOTION DE TERROIRS" / VINCENT GIRARDIN
ブルゴーニュ ピノ・ノワール "エモーシォン・ド・テロワール" / ヴァンサン・ジラルダン
VINTAGE: 2006
Vincent Girardin Bourgogne Pinot Noir 06 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区:
 
AOC: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
生産者: VINCENT GIRARDIN 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 ディスカウント店で購入したACブルゴーニュ。
 この造り手にして2000円というのは安いと思いながら、試しに買ってみた。

 色はやや枯れた感じのルビー。エッジは少しオレンジ色に傾いている。 適度に熟成が進んでいる感じだ。
 香りはピノらしいなめし革、いちご、梅などの甘酸っぱい雰囲気。 高貴で、深いアルコール感を感じさせる。
 香りのボリューム感に比べ、味のほうは少しがっかり。 酸のアタックは生き生きとしているが、ボディに厚みがない。 ふんわりと甘いが、果実味の凝縮感は今ひとつ。 タンニンは柔らかくこなれている。

 やはり廉価ブルに完全を求めてはならないのだが、 このワインは最初の香りのインパクトが絶大で、造り手の実力がうかがえる。 その高級そうな導入部だけでも、2000円払う価値はあるというもの。
評定: C+ 価格 2,000円(本体価格1,852円+消費税148円) 購入店: スピード(DS)
2014年11月19日 SPARKLING
CIDRE NOUVEAU SPARKLING 2014 / NIKKA
シードル ヌーヴォ スパークリング 2014 / ニッカ
VINTAGE: 2014
NIKKA CIDRE NOUVEAU SPARKLING 2014 つがるリンゴ JAPAN
日本
地方:
 
地区:
 
AOC:
 
生産者: ニッカウヰスキー(株) 販売者: アサヒビール(株)
review
 毎年この時期に出ているニッカシードルの冬季限定品だが、 昨年までの WINTER SPARKLING という商品名から、 今年は NOUVEAU SPARKLING に変わった。 発売日は、11月4日であった。

 グラスに注いだ液色は、ごく淡い麦わら色。気泡は非常に細かく美しい。
 香りは、キリッと酸の立ったシャープなりんご香。
 味は酸が強いものの、適度にふくよかさがあって、りんごらしい甘酸っぱさに仕上がっている。 シャンパンのような酵母臭と深い旨みがあり、ソーダを後から添加したチューハイやカクテル などとは基本的に味わいが違う。
 アルコール分2%。原材料:リンゴ、リンゴ酸、酸化防止剤(亜硫酸塩)。
 糖分・香料・着色料を一切加えず、2014年に収穫した「つがるリンゴ」 のみで醸造した新酒のスパークリングワインです。 やさしい甘さとフレッシュで爽やかな酸味が特長です。
 昨年の製品 に比べ、今年は少し柔らかい味わいに なったように感じた。あくまでも私自身の昨年の記録との対比ではあるが。
評定: A 価格 200ml入り218円 購入店: 関西スーパー(スーパー)
2014年11月20日 ROUGE
TOPVALU BEAUJOLAIS-VILLAGES NOUVEAU / LE CEP D'OR
トップバリュ ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー / ル・セップ・ドール
VINTAGE:2014
TOPVALU Beaujolais-Villages Nouveau 2014 FRANCE
フランス
地方: BOUROGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOC: BEAUJOLAIS-VILLAGES
ボージョレ・ヴィラージュ
生産者: LE CEP D'OR 輸入者: コルドンヴェール(株)、販売者: イオントップバリュ(株)
review
 本日ボージョレ新酒の解禁日。
 ここ数年、定番的に毎年購入しているイオンP.B.である"TOPVALU"の ヴィラージュヌーヴォーから今年は開けることにする。

 グラスに注いだ色は、しっかり深いすみれ色。かなり青みが強い。
 香りは、揮発成分を多く含む、オレンジのような柑橘香と、それに伴って現れるバナナ的な甘さが若々しい印象を与える。 その下に、焼きいものような、やや平板的だが身の詰まった甘さを感じさせる香りが座っている。 インクや鉛筆の削りかすのニュアンスもある。 かなりどっしり感があり、大柄。
 味は香りとは一変して、キュッとした若々しい酸と、控えめな甘み。 新酒らしいフレッシュ感があるのだが、反面、タンニンががっしりしていて、赤ワインらしさもある。 バランスは決して悪くはない。

 今年はかなり気候に恵まれた年だとのことで、多方面から期待する声が聞こえていた。 確かにこのがっしりした骨格は、ぶどうがしっかり熟したであろうことをうかがわせる。 このワインは酸もしっかり活かされているので、バランスよく仕上がっている。
 イオンのP.B.ということで、ヴィラージュなのに売値は1,077円という破格。 ペットボトル入りで重量が軽いから、その分コストカットができているとはいえ、 それにしても安い。
 ちなみに今日はカキフライを食べながら飲んだが、相性はバッチリであった。
評定: A+ 価格 1,077円(本体価格998円+消費税79円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2014年11月21日 ROUGE
TOPVALU BEAUJOLAIS NOUVEAU / LE CEP D'OR
トップバリュ ボージョレ・ヌーヴォー / ル・セップ・ドール
VINTAGE:2014
TOPVALU Beaujolais Nouveau 2014 FRANCE
フランス
地方: BOUROGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOC: BEAUJOLAIS
ボージョレ
生産者: LE CEP D'OR 輸入者: コルドンヴェール(株)、販売者: イオントップバリュ(株)
review
 昨日ヴィラージュを飲んだイオンP.B."TOPVALU"のヌーヴォー。
 今日は、ヴィラージュでない通常のヌーヴォーだ。

 グラスに注いだ液色は、かなり透過性の高いすみれ色。 昨日のヴィラージュと比べると、明らかに薄い。
 香りも、大人しい。ブルーベリーのような甘酸っぱいニュアンスに、紫の花。 若いオレンジ香が加わる。深みは感じない。
 味はまず尖りのある酸を感じ、フレッシュで若々しいが、 コクがなく、非力な感じがする。その分、ヴィラージュのほうと違って 新酒らしい軽やかさなのだが、かといって華やかさには乏しく、 食い足りない。

 例年、TOPVALUのヌーヴォーはレギュラークラスとヴィラージュとの間に、 あまり差を感じないことが多いのだが、今年は明確に違う。 やはりヴィラージュのほうが凝縮感がしっかりあって、タンニンも力強い。 こちらは酸の尖りだけが目立って、力がないので、 かなり見劣りする。だが、この値段だから、これで十分ともいえる。
 ハーフで612円だから単純に2倍すると昨日飲んだヴィラージュよりも高くなってしまうが、 フルボトルを買うと、確か900円台であったように思う。
評定: C 価格 ハーフ612円(本体価格567円+消費税45円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2014年11月22日 ROUGE
BEAUJOLAIS NOUVEAU / MOMMESSIN
ボージョレ・ヌーヴォー / モメサン
VINTAGE:2014
Mommessin Beaujolais Nouveau 2014 FRANCE
フランス
地方: BOUROGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOC: BEAUJOLAIS
ボージョレ
生産者: MOMMESSIN 輸入者: 合同酒精(株)
review
 3日連続で新酒。
 一昨日、昨日と、イオンのP.B.商品だったのだが、 今日はこれ。モメサンのハーフ。

 グラスに注いだ外観は、とても青みが強く、極めて淡いすみれ色。透過性が高い。
 香りは、やや控えめな甘いバナナ香、いちごキャンディなど、フレッシュ感があって、 なおかつ上品。
 口に含むと、最初のアタックは甘やかな雰囲気だが、 味わいはかなりスリムであり、酸が生き生きとしている。タンニンはなめらか。
 悪く言えばあっさりしているが、一本筋が通っており、きれいな姿をしている。

 新酒らしいピチピチ感と、凜とした気高さ、気品を感じる。
評定: A 価格 ハーフ1,458円(本体価格1,350円+消費税108円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2014年11月24日 ROUGE
BEAUJOLAIS-VILLAGES NOUVEAU "C'EST LA VIE"
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー "セ・ラ・ヴィ"
VINTAGE:2014
C'est la Vie Beaujolais Nouveau 2014 FRANCE
フランス
地方: BOUROGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOC: BEAUJOLAIS
ボージョレ
生産者: 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 なんと写真を撮る前に飲み干してしまったので、空のボトル写真である。
 やまや系のディスカウント店(スピード)で売られていた、500mlペットボトル入り。 輸入者がコルドンヴェール(やまや系=イオングループ)なので、 イオンが独占的に輸入しているものなのかもしれない。
 生産者情報などがなく、詳細がわからない。MIS EN BOUTEILLE PAR GCF A 〜と 書かれているから、GCFってのが生産者名の略称か。

 グラスに注いだ外観は、やや赤みが優勢な紫。透過性が高い、薄いルビーという感じ。
 香りは、たっぷりとした甘さと丸い酸(オレンジ的)が併存。
 口に入れた瞬間は、甘やかなタッチだが、少し苦味を帯びている。 シャープな酸があり、タンニンは弱い。適度なボリューム感が広がるが、 後味にまたキリッとした酸が出て来て、面白い。

 ヴィラージュにしては細身だが、新酒らしいフレッシュ感が生きており、十分に及第点。
評定: B 価格 500ml入り842円(本体価格780円+消費税62円) 購入店: スピード(DS)
2014年11月30日 ROUGE
CASTILLO DE MOLINA MERLOT / RAPEL CENTRAL
カスティーヨ・デ・モリーナ メルロー / ラペル・ヴァレー
VINTAGE: 2010
Castillo de Molina Merlot 10 CHILE
チリ
地方: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
地区:
 
DO: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
生産者: VINA SAN PEDRO 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 チリ大手、SAN PEDRO社がつくるCASTILLO DE MOLINA。 赤、白様々なセパージュがリリースされているが、メルローを買ってきた。

 色は深い暗赤色。静脈血のよう。とろっとした液体で、足が長く、粘性が高そうである。
 香りは、樽から来るバニラ香のインパクトが強く、ミルクチョコやミント、ハーブなどの ニュアンスが加わって、非常に野太い印象。
 味は甘みたっぷりのチョコのような豊潤さで、ガシッと粗暴なタンニンが取り囲む。 圧倒的に強いアルコールのボリューム感と、少し鉄っぽいニュアンス、 漢方薬、古い木製家具のような風味がある。

 まさにチリのメルローここにあり、といった内容。力強く、飲み疲れするキャラクターだが、 この潔さはすばらしい。また飲みたいか?と問われれば、しばらくは遠慮すると答えるが。
評定: A 価格 1,500円(本体価格1,389円+消費税111円) 購入店: スピード(DS)

本日までで・・・今月合計9本/今年合計80本/当日記累計1591本
今月のワイン投資額・・・8,491円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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