利酒日記 kikizakenikki

2017年09月


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2017年9月5日 BLANC
FLORARTE SAUVIGNON BLANC / VALLE CENTRAL
フロラルテ ソーヴィニヨン・ブラン / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2016
Florarte Sauvignon Blanc 16 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 先日、赤の カベルネソーヴィニヨン を飲んだ、チリの FLORARTE というワイン。 やまや で発見したもので、小さな(187.5ml)ボトル入りのチリワインだ。
 今日は白のソーヴィニヨン・ブラン を飲んでみたい。

 外観はごく淡い麦わら色。
 香りは非常に華やかで、ころっとした甘さを湛えた黄色い花、 ソフトクリームみたいなニュアンスを持ち、ややべたついた味を想像させる。
 味は香りの印象どおりべたっと甘く、非常に華やか。ソーヴィニヨンブランというより、 ヴィオニエのようなキャラクター。酸は穏やかで丸い。 良く言えば大らかで親しみやすいキャラクター。悪く言うとボケッとして緊張感の乏しい味。

 気軽に買える飲みきりサイズ。この価格だから多くを求められないのは当然だが、 もう少しソーヴィニヨンらしい気品というか、繊細さも欲しい。
評定: D 価格 187.5ml入り213円(フルボトル換算852円) 購入店: やまや小曽根店(大阪府豊中市)
2017年9月7日 ROUGE
FLORARTE MERLOT / VALLE CENTRAL
フロラルテ メルロー / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2016
Florarte Merlot 16 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 これまで、赤の カベルネソーヴィニヨン と 白の ソーヴィニヨン・ブラン を飲んでいる、チリの FLORARTE というワイン。 やまや で発見したもので、小さな(187.5ml)ボトル入りのチリワインだ。
 今日は赤の メルロー を飲んでみたい。

 外観は黒みが強く、深い暗赤色。
 香りは、メルローらしい黒果実と黒鉛に、なめし革のニュアンスあり。 少し湿布のようなスカッとした感じもある。
 味は酸が極めて鋭く立っている。タンニンはしなやか。 丸い口当たりだが、いわば外側だけメルローっぽく、力強さやコクはあまりない。

 これまでに飲んだ2種同様、品種の特徴はちゃんと感じられるものの、それ以上の驚きはない。 この価格だからしかたないのだが。
評定: C 価格 187.5ml入り213円(フルボトル換算852円) 購入店: やまや小曽根店(大阪府豊中市)
2017年9月13日 CIDRE
CIDRE トキりんご <期間限定> / NIKKA
シードル ときりんご <きかんげんてい> / ニッカ
VINTAGE: N.V.
NIKKA CIDRE トキりんご JAPAN
日本
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: ニッカウヰスキー(株) 販売者: アサヒビール(株)
review
 ニッカシードルの期間限定「トキりんご」。
 発売日は6月13日で、入手してからだいぶ経つのだが、 飲む機会がなくここまできた。
 いつまでも冷蔵庫に眠らせておくわけにもいかないので、 チューハイ感覚で飲んでしまおう。

 グラスに注いだ色は、極めて淡いゴールド。スパークリングワインのような外観。 気泡は細かく、当初はグラス内で踊るが、あまり力強くはない。ガス圧が低そうだ。
 香りは、やや尖った酸を感じさせるりんご香なのだが、甘いニュアンスもある。
 味も香りの印象どおり、キュンとした酸味が立っている。 甘さももちろんしっかりあるが、やや酸が勝っている。よって、後味はさっぱりしている。
 アルコール分3%。原材料:リンゴ、リンゴ酸、酸化防止剤(亜硫酸塩)。
 2017年6月〜8月までの出荷予定
 リンゴの爽やかな甘みと香りが強く、穏やかな酸味が特長の黄色リンゴ品種「トキ」を使用しました。
 昨年 から出ているものだが、 私自身の記録によると、昨年の製品はもう少し丸い味だったようである。
 ところで、原材料として書かれている 酸化防止剤(亜硫酸塩)について、未だに多くの誤解があるので書いておくが、 ワイン等の醸造、製品化において、文字通り酸化を防止する役目と、微生物の増殖を防ぐために不可欠なものであり、 亜硫酸塩は古来から用いられているものである。微量であれば人体への悪影響はないことも、科学的に確かめられている。
 いかにも体に悪いかのような言説が一部で未だに見られることは、残念である。これからも継続的に訴えていきたい。
評定: A- 価格 180ml入り270円 購入店: ダイエー(スーパー)
2017年9月17日 ROUGE
BOURGOGNE PINOT NOIR "LE CHAPITRE" / DOMAINE MACHARD DE GRAMONT
ブルゴーニュ ピノ・ノワール "ル・シャピトゥル" / ドメーヌ・マシャール・ド・グラモン
VINTAGE: 2014
Machard de Gramont Pinot Noir 14 FRANCE
フランス
地方: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
地区:
 
AOP: BOURGOGNE
ブルゴーニュ
生産者: DOMAINE MACHARD DE GRAMONT 輸入者: (株)モトックス
review
 当サイトとしては久々のブルゴーニュ。だいぶ前に入手し、夏を室温で越したので状態に少し不安もあるが、 飲んでみたい。

 外観はややくすんだ感じのルビー色。エッジは薄いピンクでまだ若々しい。
 香りは樽の深いバニラ香があって、不思議なことに、十分に樽熟成したシャルドネ(白)にも似たオイリーさがある。 もちろんピノらしい可憐な赤ベリー(いちご、フランボワーズ等)香もしっかり。 だから、妖艶な感じと、幼い感じが同居している。黒コショウのようなスパイシーさも若干。
 味は酸が非常にシャープ。クランベリー果汁のよう。タンニンはとてもシルキーで繊細。 踊る酸の若さとは対照的に、香りに感じたバニラ風味が大人っぽい深みを与えている。
 食事はガーリック風味にソテーしたチキンに合わせたが、抜群の相性であった。

 いやはや、2千円台のACブルでそれほど期待していなかったが、見事に良いほうに裏切られた。
 真っ直ぐな果実味を十分に残しながら、かなり複雑さを獲得している。夏を室温で越させた過酷な環境が、 むしろ奏功したのか。
 女優さんに例えると、あどけなさの中に時折妖艶さをみせる吉高由里子サンとか、仲里依紗サンのよう。
評定: AA 価格 2,376円(本体価格2,200円+消費税176円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2017年9月23日 BLANC
FLORARTE CHARDONNAY / VALLE CENTRAL
フロラルテ シャルドネ / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2017
Florarte Chardonnay 17 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 これまで カベルネソーヴィニヨンソーヴィニヨンブランメルロー と3種飲んできた、 チリの FLORARTE というワイン。 やまや で発見したもので、小さな(187.5ml)ボトル入りのチリワインだ。
 今日は シャルドネ を飲んでみたい。これまでの3種は2016年ヴィンテージだったが、 今日のシャルドネのみ2017年。16年は売られていなかった。

 外観はごく淡い黄金色。
 香りはクリームのような甘さ、白い花のような清澄さを伴う華やかさ。 あまりシャルドネという感じではなく、ヴィオニエに近いような感じ。
 味はキリッと酸のアタックが強く、甘さや華やかさはそれほどでもない。 少し塩気を感じるところがシャルドネっぽいと言えなくもないが、 フローラルでやや冗長な味であり、高貴さはない。

 先般飲んだソーヴィニヨン同様、いくら安いからといって、もう少しみるべき特長が欲しい。
評定: D 価格 187.5ml入り213円(フルボトル換算852円) 購入店: やまや小曽根店(大阪府豊中市)
2017年9月27日 ROUGE
SANGIOVESE / ST. COUSAIR
サンジョヴェーゼ / サン・クゼール
VINTAGE: N.V.
St.Cousair Sangiovese JAPAN
日本
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: (株)サンクゼール 輸入者:
review
 信州のワイナリー、サンクゼールの新しい大阪の店ができたということで、覗いてみたところ、 オープン記念特価として、このワインが税別1,000円で売られていたため、買ってみた。

 外観はかなり黒っぽい、深い紫。サンジョヴェーゼということで、もっと薄いものを想像していたが、 かなり濃い。
 香りは、黒果実、血(鉄)、若干の皮革、黒コショウなどを感じ、かなりパンチがある。
 味は尖った酸が特徴的。そこに柔らかな甘味が加わる。タンニンは非常に滑らか。 香りに感じた皮革や動物的なニュアンスも若干味に現れているが、 何よりキュンと刺激のある酸味がずっと支配的である。なかなかパンチがあって、しっかり飲みごたえがある。

 裏ラベルを見ると「輸入ワイン、国産ぶどう使用」とある。 つまり、日本産100%ではないから、こんな力のあるワインに仕上がっているわけだ。
 ところで、サンクゼールというワイナリー名は、オーナーが久世さんだからで、 鳥居さんの会社がサントリーと名づけられたのと同じ方式だ。 グループには久世福商店(くぜふくしょうてん)というお店もある。
 サンクゼールという音は柔らかくて、ちょっと女性っぽい響きだけれど、 仏語表記は St.Cousair と男性名詞のよう。もし女性名詞っぽく書くなら、最後に e をつけて、Cousaire と書くべき。 いやしかし、女性形にするなら頭の St.(=Saint) も Ste.(=Sainte) になるから、 サント・クゼールになってしまう。
 つまり、サン・クゼールの読みありきだから、St.Cousair という男性形でしかありえなかったということなのだろう。 そもそも社長の久世さんは男性なので、それでいいわけだが。
評定: C 価格 セール価格1,080円(本体価格1,000円+消費税80円) 購入店: サンクゼールルクア大阪店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計6本/今年合計34本/当日記累計1790本
今月のワイン投資額・・・4,365円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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