利酒日記 kikizakenikki

2018年10月


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2018年10月13日 ROUGE
LONGITUD PINOT NOIR / VALLE CENTRAL
ロンジチュード ピノ・ノワール / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2017
Longitud Pinot Noir 17 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: VALLE CENTRAL
ヴァレ・セントラル
生産者: BODEGAS Y VINEDOS DE AQUIRRE 輸入者: (株)オーバーシーズ
review
 久々のジャケ買い。
 カルディコーヒーファームで売られていたチリの安ピノ。 値段が値段なので、もとより大きな期待はしていないが、 エチケット(ラベル)の雰囲気が何ともスタイリッシュで、直感的に飲んでみたいと思った。

 外観はごく淡いルビー色。グラスの向こう側が容易に透けて見える。
 香りは、いちごやラズベリーなど、甘酸っぱいベリー香が満載。 やはりブルゴーニュとは違って、かなりフルーティであり、皮革っぽいニュアンスが少しはあるものの、 陽気な香りである。
 だが、味は香りの印象と少し異なり、ニューワールドっぽい甘さは抑えめ。 とにかくキュンとした酸が立っており、シャープ。このシャープさだけでいうと、 ややブルゴーニュ的ではある。果実味が豊かで、タンニンはしなやか。 ほんのり甘味が漂う。

 総菜として買ってきた鴨のローストに合わせるために選んだが、バッチリであった。 under1K(千円未満)でこの品質なら、不足はまったくない。
 LONGITUD(英語ではLONGITUDE)とは「経度」。 但し、西経何度という数値は書いてないから、ワイナリーの位置を示そうとする意図ではなさそうで、 何を暗示しているのかわからない。山の頂にシカのような動物のシルエットが描かれているが、 チリは海岸線から東に向かうとアンデス山脈がそびえており、 高地(即ち栽培適地)を暗示しているようにも思う。
評定: A+ 価格 842円(本体価格780円+消費税62円) 購入店: カルディコーヒーファーム江坂店(大阪府吹田市)
2018年10月29日 ROUGE
LOS VASCOS CABERNET SAUVIGNON / DOMAINES BARONS DE ROTHSCHILD
ロス・ヴァスコス カベルネ・ソーヴィニヨン / ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト
VINTAGE: 2017
Los Vascos Cabernet Sauvignon 17 CHILE
チリ
地方: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
地区: COLCHAGUA VALLEY
コルチャグア・ヴァレー
DO: COLCHAGUA
コルチャグア
生産者: VINA LOS VASCOS 輸入者: サントリーワインインターナショナル(株)
review
 久々にチリのロス・ヴァスコスを飲む。
 DOMAINE BARON DE ROTHSCHILD の文字があるように、 ボルドー5大シャトーの一角、Ch.ラフィット・ロートシルトが買収したワイナリーである。

 外観は赤みの強い深いルビー色で、チリカベにしてはかなり薄い印象。 以前のこのワインはもっと黒っぽく深い色合いだったと記憶しているので、少し意外。 このヴィンテージ特有のものだろうか。
 香りもやや軽快。赤と黒の中間くらいのベリー香で、ツンと酸が立ったような印象。 カベルネらしい土っぽい印象はあるが、あまりパワーを感じない。
 口に含むと、柔らかなタンニンとともに、キュンとした酸味が感じられる。 想像通り重たさはない。若いから当然のことながら熟成感はなく、 カラッと軽快。しかし、滋味深い旨味の余韻が残る。 滑らかと思っていたタンニンも、飲み進めるうちに口中に引っかかるように。

 チリカベにしてはパワーがないが、それが弱点どころか、むしろボルドーっぽい品格を感じさせる。 濃くない、重たくない、繊細さを持ったカベルネだ。
評定: A 価格 1,058円(本体価格980円+消費税78円) 購入店: ダイエー(スーパー)
2018年10月31日 BLANC
QUINTA LAS CABRAS CHARDONNAY / CACHAPOAL VALLEY
キンタ・ラス・カブラス シャルドネ / カチャポアル・ヴァレー
VINTAGE: 2012
Quinta las Cabras Chardonnay 17 CHILE
チリ
地方: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
地区: CACHAPOAL VALLEY
カチャポアル・ヴァレー
DO: CACHAPOAL VALLEY
カチャポアル・ヴァレー
生産者: QUINTA LAS CABRAS 輸入者: 東亜商事(株)
review
 セブンイレブンで購入したwine。チリの キンタ・ラス・カブラス シャルドネ。
 4年ほど前に一度飲んでいて、これが2度目である。

 外観はごく淡いイエロー。
 香りは、パインのような甘酸っぱさ、グレープフルーツのような苦さ、 ヨーグルトのような感じが共存。適度にふくらみがある。
 味は香りに感じた各要素がごちゃまぜというか、べたっとした味わい。 アルコールのボリューム感とともに、だらっとした甘さが広がる。 横には広がるが、縦には伸びない感じ。

 入手価格を考えれば、多くを望めない。 コンビニで買えるものと考えれば、上出来だろう。
評定: C- 価格 514円(本体価格476円+消費税38円) 購入店: セブンイレブン(コンビニ)

本日までで・・・今月合計3本/今年合計30本/当日記累計1832本
今月のワイン投資額・・・2,414円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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