利酒日記 kikizakenikki

2020年07月


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2020年7月9日 ROUGE
COULEURS DU SUD CABERNET SAUVIGNON / PAYS D'OC
クルール・デュ・スュッド カベルネ・ソーヴィニヨン / ペイ・ドック
VINTAGE: 2018
Couleurs du Sud Cabernet Sauvignon 14 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
IGP: PAYS D'OC
ペイ・ドック
生産者: 輸入者: サントリーワインインターナショナル(株)
review
 コンビニのファミリーマートで売られているIGPのハーフボトル。

 外観は、透明感のある暗赤色。縁はややピンク色。
 香りは土や漢方薬に少し黒コショウのようなニュアンスと、バニラ香もほのかに。
 味は酸のアタックが鋭く、ジューシーな甘味も。 タンニンは柔らか。適度なコク。

 取り立てて素晴らしい部分がない代わりに、失望もない。 まあ、コンビニで500円くらいで入手できるものとしては、ごく普通。
評定: C 価格 ハーフ504円(本体価格459円+消費税45円) 購入店: ファミリーマート(コンビニ)
2020年7月12日 ROUGE
AIME LA VIE! PINOT NOIR - SYRAH / PAYS D'OC
エーム・ラ・ヴィ ピノ・ノワール - シラー / ペイ・ドック
VINTAGE: 2016
Aime la Vie Pinot Noir-Syrah 16 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
IGP: PAYS D'OC
ペイ・ドック
生産者: M.A.B. 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)
review
 成城石井で見つけた、ピノ・ノワールとシラーという、ふつうあまり見ない取り合わせ。 Aime la vie!(人生を愛せ)と命名された南仏ワインだ。

 外観は、ごく淡いルビー色で、エッジはややオレンジ。 Pay d'Oc であるし、シラーも使っているからもっと濃い色を想像していたが、かなりピノっぽい。
 香りはチェリーみたいな可憐な赤果実香が強く、さらに皮革かゴムのようなニュアンスもあり、ここでもピノがしっかり主張。
 味わいも酸が強め。ピチピチと果実っぽく甘酸っぱく、タンニンはやや丸い。 尖りがあまりないところが南仏らしさで、さらに赤や黒色のベリー風味がしっかりと広がる。

 ピノ&シラーという組み合わせは、例えて言えば、良家のお嬢さんとガテン系男子の結婚みたいなもの。 どんな子が生まれるの?と思ったら、お嬢要素の強いエレガントな娘だった。ただ、足腰は強そうだ。
 シラーをもっと前に出せば、インパクトの強い、印象に残る味わいになろうところを、 ピノをフィーチャーして可憐さを強調し、あれ?これってラングドック?という別のインパクトを与えている。 ある意味うれしい裏切りのある1本。但し、値段を考えると大絶賛とまではいかない。
評定: B 価格 1,639円(本体価格1,490円+消費税149円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2020年7月13日 ROUGE
COMTE DE GIRONDE / BORDEAUX
コント・ド・ジロンド / ボルドー
VINTAGE: 2016
Comte de Gironde 16 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOP: BORDEAUX
ボルドー
生産者: EMB 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)
review
 成城石井で売られていたほぼ千円のボルドー。 でもこれはちょっと良さそうだ。そんな勘が働いて入手。

 外観は透過性のあるガーネット色。ボルドーっぽくはあるが、少し薄いかな?という印象。
 香りはプルーンのような黒ベリー的甘酸っぱさに、薬草のようなニュアンス。かなり深みを感じる。
 口当たりはまずタンニンがしっかりと感じられ、バニラの甘さ、干しぶどう、ベリー系の甘酸っぱさ。 なめらかな飲み口で、最初はタンニンが固いかなと思ったものの、良い具合にこなれている。

 千円台前半のボルドーはたくさんあるが、だいたい何か不足している感じがあり、それを承知でいつも買うのだけれど、 このワインは値段にもかかわらずどっしり落ち着いた飲みごたえがあった。 非常にお買い得。買って良かった。
評定: A+ 価格 1,199円(本体価格1,090円+消費税109円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2020年7月15日 ROUGE
CATTLEYA CABERNET SAUVIGNON & MERLOT / BULGARIA
カトレヤ カベルネ・ソーヴィニヨン&メルロー / ブルガリア
VINTAGE: 2018
Cattleya Cabernet Sauvignon & Merlot 18 BULGARIA
ブルガリア
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: ANGEL'S ESTATE 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)
review
 これまであまり飲んでいないブルガリアワイン。カベルネ・ソーヴィニヨン&メルローという セパージュだけみたら、ボルドーみたいだ。

 外観は暗いガーネット色。これだけ見ると、ボルドーっぽい。
 香りを嗅ぐと、かなり分厚いボリューム感を伴い、黒い果実香と甘いバニラ香。少し焦げた感じのニュアンスもある。
 口に含んだ瞬間、尖った酸のアタックがくるが、香りに感じたバニラ的な甘さが広がる。 かなり豊潤。甘い余韻が残る。

 ブラインドで飲み、どこのワインと思うか?と尋ねられたら、私ならアルゼンチンと答える。 ニューワールドでも無骨というか、かなりのパワフルさを感じたから。
 しっかり飲みごたえがあって、一口でおいしいと感じる分かりやすいワイン。
評定: B 価格 1,419円(本体価格1,290円+消費税129円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2020年7月24日 ROUGE
LA BRUNE PINOT NOIR / VIN DE FRANCE
ラ・ブリュンヌ ピノ・ノワール / ヴァン・ド・フランス
VINTAGE:2018
La Brune et Fils Pinot Noir 18 FRANCE
フランス
地方:
 
地区:
 
VIN DE FRANCE
ヴァン・ド・フランス
生産者: LA BRUNE ET FILS 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)
review
 等級は VIN DE FRANCE。つまり、フランス産のみのぶどうを使ったワインとしては、最下級にあたる。 セパージュはピノ・ノワール単一。以前に一度飲んでいるのを忘れていたが、 2015年に 2014vt を飲んでいた。今日飲むのは、2018vt。

 外観は、透過性のある、しかしやや色調の暗いルビー色。
 香りは、いちごやラズベリーなど、赤い果実香が強い。少しだけ皮革っぽいニュアンスもあり、ピノらしい。
 味はチェリーのような甘酸っぱさ中心で、若々しい。タンニンはしなやかなタッチ。 ジューシーな甘味を伴い、品良くまとまっている。

 同じピノでもブルゴーニュだと、居住まいを正して飲まなければならないような緊張感があるが、 このワインはもっと気楽に飲んでいい。それでいて、適度に上品な味わいだから、お得な感じがする。
評定: A 価格1,419円(本体価格1,290円+消費税129円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2020年7月30日 ROUGE
COMTE DE GIRONDE / BORDEAUX
コント・ド・ジロンド / ボルドー
VINTAGE: 2016
Comte de Gironde 16 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOP: BORDEAUX
ボルドー
生産者: EMB 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)
review
 珍しいことだが、1か月のうちにまったく同じワイン、しかも同じヴィンテージのものを2度飲む。 前回飲んだことを忘れていたからではない。分かっていて、あえてまた購入した。
 前回飲んだ時、素晴らしくコストパフォーマンスが良かったので、 単純にもう一度飲んでみたいと思ったのである。それに、もしかするとボトル差があって、 また違った感想を持つかもしれない。

 外観は透過性のあるごく淡い青紫色で、エッジはピンク色。かなり若そうなイメージである。
 香りはラズベリーのような甘酸っぱさを基軸に、黒豆や薬草など。軽快ながらも、カベルネらしい片鱗が見える。
 味は香りの印象どおり若々しいベリー系の酸味が立ち、バニラっぽい甘さがそれに追随。 タンニンは非常に柔らか。これはこなれているというよりは、最初から非力であるようだ。

 2度目だからかもしれないが、前回ほどの驚きはなかった。今回のほうが若い未熟さを感じた。 もしかするとこちらのほうが保管状態が良かったからまだ若さが残っていたのかもしれないが、 結果的に前回飲んだ時の落ち着きを、今回は感じなかった。
評定: A 価格 1,199円(本体価格1,090円+消費税109円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計6本/今年合計45本/当日記累計1944本
今月のワイン投資額・・・7,379円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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